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2009年9月

2009/09/30

ハイドフェルドに、ウィリアムズ復帰の噂

Nick Heidfeld (C)Williams F1
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今シーズン限りでF1撤退を表明しているBMWザウバー・チームでは、ロバート・クビサがアロンソの後任としてルノー・チーム入りの可能性が伝えられる一方で、ニック・ハイドフェルドについてはニュースが聞かれていなかった。
ところがここに来て、古巣ウィリアムズ・チームへの復帰があるのでは、と伝えられ話題を呼んでいる。

ウィリアムズではエースのロズベルグがバリチェッロの後任としてブラウンGP入りが噂され、また中嶋一貴もトヨタとの訣別と同時に放出される可能性があるとみられている。
その後任には現リザーブドライバーであるニコ・ヒュルケンバーグの昇格の他、すでにコバライネン、バリチェッロ、グロックら多くの名前がささやかれている。

同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「まだ何も決まっていないが、交渉しているドライバーの一人ではある。
ただもしヒュルケンバーグを起用した場合、チームメイトには経験豊かなベテランが必要だろうね」と、独『ビルト』紙に語っている。

2005年シーズン、ウィリアムズ・チームはマーク・ウェバーと共にハイドフェルドを起用、2位2回、3位1回の表彰台を記録している。

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ロータスF1チーム、来年2月に実車テストを予定

Lotus Honda 100T (C)Honda Racing
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来シーズン、F1はカンポス、マノー、USF1、そしてロータスら4つもの新規チームの参戦が予定されているが、その先陣を切って『ロータスF1チーム』が実車テストの予定を明らかにした。

同チームのトニー・フェルナンデス代表によれば、ロータスは来年2月には最初のレースカーを完成させ、直ちに実車テストに入るという。
来年のF1は今年(3月29日)より約2週間早く、3月14日に開幕戦が予定されていて、新規参戦チームにとってはいずれもタイトな開発スケジュールが強いられそうだ。

なお同チームは基本的にイギリスのF3チームである『ライトスピードGP』を母体としているが、F1レジェンドである名門『ロータス』の命名権を入手、さらにマレーシアからの強力な支援を受けて来年デビューを果たす予定になっている。

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アロンソのフェラーリ入り、1日(木)にも正式発表か

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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かねて噂になっているフェルナンド・アロンソ(28歳:スペイン)のフェラーリ・チーム入りについては、周辺の状況が整いつつあることから今週にも発表されるのではないか、とみられているが、スペインのラジオ局『カデナ・セール』が1日(木)に正式発表されるとの見通しを伝えた。

それによれば契約は5年間プラス・オブションが1年という長期のもので、契約金は年間2千5百万ユーロ(約32億8千万円)という巨額のもの。
これは近年ではミハエル・シューマッハに次ぐもので、ほぼマクラーレンのハミルトンと同水準にあると推測される。
ちなみにルノーでの報酬は10億円に満たないものだったとみられている。

またこれによりライコネンがコバライネンの代わりにマクラーレン復帰、空いたルノーのシートにはBMWザウバーのクビサが座るという見方がもっぱらだ。

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ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、体調不良訴える

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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先週のシンガポールGPに続いて今週は連続して鈴鹿の日本GPとF1関係者にとってはハードスケジュールが続くが、そんな中トヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリが体調不良を訴えて心配されている。

29日(火)には都内でトヨタ・チームの日本GP直前会見が行われたものの、トゥルーリはまだシンガポールで静養中ということで来日せずこれを欠席。
チームにはリザーブドライバーと小林可夢偉(22歳)が待機して万一に備えてはいるが、まだ開幕まで数日あるためトゥルーリの回復が期待されている。

なお、シンガポールGPで2位入賞とひさびさの好成績を収めた同チームだが、依然としてF1継続に不安を伝える海外メディアが絶たない。

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2009/09/29

バトン鈴鹿でタイトル決定の可能性もホンダ複雑

Jenson Button (C)Honda Racing
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シンガポールGP予選では12番手と苦戦しながらも、決勝レースでは5位入賞と確実にポイントを追加したブラウンGPのジェンソン・バトン。
今週の日本GPでもしバトンが優勝してバリチェッロが4位以下なら、ホンダの地元でタイトルが決定する可能性もみえてきた。

だが2003年のB.A.R・ホンダ時代から実に6年の長きに渡って起用してきたバトンのタイトル獲得に、ホンダは複雑な心境のようだ。
実質ホンダの開発で造り上げられた2009年マシンは、しかしホンダの撤退を受けてメルセデス・エンジンを搭載。
巨額の資金はつぎ込んだものの、残念ながら名誉はロス・ブラウンとメルセデスに持って行かれた形になっている。

親会社である本田技研工業の伊東孝紳社長は、「ブラウンGPの活躍には感銘を受けた」とするものの、F1復帰については「いままだ会社自体が存続できるかの危機状態」として、その意志がないことをあらためて表明した。

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3年ぶり鈴鹿の日本GPに向け、F1機材が続々到着

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いよいよ今週末、3年ぶりに迎える鈴鹿サーキットでの日本GPに向け、F1マシンや機材を搭載したF1チャーター機がシンガポールから中部国際空港(通称:セントレア)に到着した。

マシン・機材は今後現地で通関手続きを終えたあと、直接決戦の地・鈴鹿サーキットに搬入される予定。
一方『ホームグランプリ』となるブリヂストン・モータースポーツも、万全の体制を整えて決戦の舞をサポートする構えだ。

ただ、いまのところフリー走行が行われる金曜日は、残念ながら雨粒に見舞われる方向という。

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クラッシュのスーティル(F・インディア)に罰金

Adrian Sutil (C)Force India F1
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シンガポールGPのレーススチュワードは、シンガポールGP決勝レース中にアクシデントを起こしてイエローコーションの原因を作ったフォース・インディアのエイドリアン・スーティルに対し、レース後2万ドル(約179万円)の罰金を科したことを発表した。

トロ・ロッソのアルグエルスアリをオーバーテイクしようとしたスーティルはマシンコントロールを失ってスピン、コースに復帰しようとしたところで後続のハイドフェルド(BMWザウバー)と激しく接触し、両者ともにその場でリタイヤを余儀なくされたもの。

レース後スーティルは「避けられないレース・インシデント(出来事)」であると主張していたが、審査委員会はスーティルに責があるとしてた処分を決めたもの。

なお、予選7位だったハイドフェルドは車両重量が足りないことが発覚、対処のためピットスタートを選択して追い上げ中。
ここまで実に42線連続で完走していたが、この記録も途絶えたことになる。

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2009/09/28

中嶋一貴(ウィリアムズ)、「次週の鈴鹿に向け調子維持」

8位入賞まであとわずか0.524秒という僅差でポイント獲得のチャンスを逃がしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は次のようにレースを振り返った。

「最終スティントでは前のクビサがグリップ不足に苦しんでいたので猛追したけれど、背後からはライコネンに攻め立てられたこともあって苦しかった。
とても難しいレースだったけど、自分のやれることはすべてやり遂げたつもり。
それだけに、1ポイントに届かなかったのは悔しい。
ただマシンの調子はいいので、これを次の鈴鹿まで維持したいね」

Nico Rosberg (C)Williams F1
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また表彰台を目前にしながらピットアウト時に白線を越えて痛恨のドライブスルー・ペナルティーを喫したニコ・ロズベルグは、「今日の結果はもちろんとても残念。
ブレーキングが遅すぎて、それで白線を越えてしまったんだ。
あのままなら2位にはなれたかと思うと、ほんとチームのみんなに申し訳ないと思っている」と、今回の結果を悔やんだ。

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ブリヂストン シンガポールGP決勝レースの模様

Image (C)Redbull Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第14戦 シンガポールGP
2009年F1世界選手権 シンガポールGP決勝
開催場所:シンガポール 開催日:9月25日~9月27日

ソフトーソフトースーパーソフトのタイヤ戦略を使ったルイス・ハミルトンが、厳しいコンディションのシンガポールGPでライバルたちから優勝を奪った。

F1唯一のナイトレースをポールポジションからスタートしたハミルトンは、2位のパナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックに約10秒の差をつけて優勝。
3位は、ルノーF1チームのフェルナンド・アロンソだった。
今日は、ほとんどのドライバーがハミルトンと同じタイヤ戦略だった。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「大変に素晴らしいグランプリでした!
この素晴らしいレース会場でこのようなレースを開催してくれた、オーガナイザーの努力に感謝します。
今季2度目の優勝を果たしたルイス・ハミルトンとボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにお祝いを申し上げます。
トヨタのこれまでの最高成績と同じ2位入賞を果たしたティモ・グロックも、この結果にはとても満足しているでしょう。
日本GPに向けて今回のレースで、彼らが力強いパフォーマンスを見せたことはうれしいことです。
このような難しい条件のレースで表彰台を達成したルノーとフェルナンド・アロンソも、とても良い仕事をしたと思います」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「長く過酷なレースでした。
2時間の時間制限まで、あとわずか4分でした。
この間にサーキットはどんどんクリーンになり、ラバーがさらに乗り、路面コンディションが向上しました。
そのため、今日は性能の落ちも金曜日や土曜日に比べると少なかったようです。
もちろん、中にはブレーキングによる性能の落ちの心配がある選手もいました。
ほとんどのドライバーが同じタイヤ戦略を使いましたが、今ある情報を見る限り、スーパーソフトを2スティント目で使うのが現実的なオプションでした。
この難しいコースでは、ドライバーのスタイル、クルマのセットアップやキャラクターが、タイヤの性能を決めたと言えます。
ニコ・ロズベルグがレースの半分近い距離をスーパーソフトで走り、今日はこのタイヤが高い耐久性を持つことが分かりました」


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トヨタ シンガポールGP決勝レースの模様

第14戦イタリアGP 決勝
T.グロックが2位表彰台獲得!

パナソニック・トヨタ・レーシングは27日、ドラマティックなシンガポールGPの決勝を
行い、ティモ・グロックが彼自身とチームのF1での最高の成績となる2位でフィニッシュし、表彰台に返り咲いた。

6番グリッドからスタートしたグロックは、マリーナベイ市街地サーキットを照らす灯りの中で、素晴らしい走りを見せ、自身のキャリア上で3度目、今季2度目の表彰台を獲得した。
ブリヂストンのソフトタイヤを装着し、最初の周から先頭争いに絡んだグロックは、5番手に浮上。
同じくソフトタイヤを履き、多目の燃料を積んでスタートしたトゥルーリは、1周目を終えた時点で、17位だった。
19周目に行った最初のピットストップで、再びソフトタイヤを履いたグロックは、すでに表彰台圏内を走行していたが、2周後にセーフティカーが導入されレースは動かず。
セーフティカーの後方についたトゥルーリも最初のピットストップで引き続きソフトタイヤを装着、14位でトラックに戻った。
セーフティカー導入から4周後に、レースが再開され、グロックは4番手ポジションをめぐり、激しいバトルを繰り広げた。
その後すぐに、3番手に上がり、2度目のピットストップをする頃には2番手になり、スーパーソフトタイヤに履き替えた。
グロックは果敢に攻め続け、レースを最後までリードし続けた。
一方、トゥルーリは、 遅めに行った2度目のピットストップで、スーパーソフトに換える直前まで、トップ10入りを争った。
タフコンディションで、とても長時間となった決勝で、グロックは2番手でチェッカーを受け、パナソニック・トヨタ・レーシングにとって4度目の2位、12度目の表彰台獲得となった。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:6番手
決勝:2位(トップと9.634秒差)
ピットストップ:19周目、45周目
「とても良い週末になり、チームにとってはこれまでの努力が報われたようだ。
うまくいった予選後、決勝ではリズム良くペースを掴むことができ、チームと自分自身の
両方にとって本当に嬉しく思う。1周目でフェルナンド(アロンソ)の前に出ることが
重要だったが、スタート直後にそれができなくて残念だった。フェルナンドがマーク
(ウェバー)と争っているのが見えたので、そこに飛び込み、パスすることができた。
それが功を奏し、その後は、私たちの戦略が上手く機能した。これが今日のレースの
鍵だ。レース中ずっと、とにかくスピードに集中し、ミスひとつ起こさなかった。日本
GPを控えたチームにとって、本当に素晴らしい結果だ。メカニック、エンジニア、
そしてケルンと日本で働く、チーム全員にとって大切なことだ。新しいパッケージを
積んだクルマは今日、好調だったので、鈴鹿でもまた競争力を発揮できると思う」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:14番手
決勝:12位(トップと1分13.009秒差)
ピットストップ:21周目、51周目
「本当にタフで、私にとって、あまりうまくいかなかった。
トラフィックから抜け出し、最初のピットストップに入った際に、セーフティカー導入となり、良くないタイミングだった。
今週末を通じ、トラクションが得られず、競争力を示せなかった。
しかし、ティモが2位を獲得したことは、貢献してくれたチームの皆にとって、とてもすばらしいことだ。
ティモはすばらしいレースをして、表彰台を獲得できたことは喜ばしいことで、コンストラクターズポイント争いでも、プラスになる」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「今日の表彰台はティモのすばらしい走りと、クルマを準備し、送り出してくれたチーム全員の頑張りの結果だ。
ストラテジーもピット作業も完璧で、ティモはそれにきっちり応えてくれた。
サーキットの特性から、タイヤの使い方、ブレーキの使い方が大きなポイントだったが、クルマの状況、レースの展開に合わせて、適切なコントロールをすることができた。
またヤルノはポイントに届かなかったが、最後まで粘り強い走りを見せてくれた。
何よりも来週の日本GPに向けて、大きな弾みとなり、ドライバー、チーム全員、強い気持ちで臨むことができる」

山科 忠:TMG会長 兼 チーム代表
「表彰台に返り咲き、前方の集団で戦えたことは、たいへん喜ばしいことだ。
今週末、チーム全体がそうだったように、ティモはとても素晴らしい仕事をしてくれた。
今日のティモは、ピットストップ、レース運びともに完璧だった。
ヤルノもベストを尽くしたが、予選の後も、いろいろ難しい面があった。
再び表彰台に立てたことは、われわれのホームグランプリである日本GPを目前にして、とても満足のいく結果となった。
鈴鹿は、シンガポールのサーキットよりもトヨタF1カーに合っているので、より競争力があるだろう。
今回のすばらしい結果をもたらしたチーム全員に感謝すると共に、また次週も好結果が出せるように頑張りたい」

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アロンソ、情報求める仏記者に巨額ワイロを要求!?

かねて噂が絶えないフェルナンド・アロンソ(現ルノー)のフェラーリ・チーム入りだが、同チームのステファーノ・ドメニカリ代表が日曜日にシンガポールで、「もうすぐ来季について発表できるかも」と語ったことがわかり、今週鈴鹿サーキットで行われる日本GP時にも正式発表されるのでは、と期待されている。

なお同チームではマッサのほうの残留が確実視されていることから、これによりライコネンは古巣マクラーレンに。
ルノーでの後任には現BMWザウバーのクビサが加入するものと噂されている。

また来季の所属チームについて、「これで教えてくれ」とフランスの記者から10ユーロ(約1300円)のコインを差し出されたアロンソは、「それじゃ足りない」として、なんと倍の20ユーロ(約2600円)を要求したという話がパドックを駆けめぐっている。

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エクレストン氏、「来年14チームなんてグリッドにいない」

Bernie Ecclestone (C)Panasonic Toyota Racing
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来シーズンのF1にはカンポス、マノー、USF1、そしてロータスら新規参戦の4チームに加え、いつたんは撤退となったBMWザウバーもリザーブで登録されるなど、最大で14チーム28台と近年にない多数のエントリーが予定されている。

しかしこれについてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、シンガポールで次のように英メディアからの取材に語っている。

「私はこれらすべてが来年のグリッドに並んでいるとは考えてないよ。
いくつかのチームには財政的な不安があり、またいくつかのチームにはマシン製作の目途が付いているとは思えないからだ。
実際、F1に参戦するというのは資金面でも技術面でも、またその他の部分でも彼らの多くが考えているほど容易なものではないのだからね」

エクレストン氏は以前、「12チーム位が適当」と語っていて、始めから2チームほどの脱落など計算の上なのかも知れない。

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完全勝利のハミルトン、新車投入のお陰だった

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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みごとなポールTOウィンを飾ったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだが、金曜日の段階ではフリー1回目が7番手(コバライネン:6番手)、2回目も9番手(同:3番手)と、そのタイムはいずれもチームメイトより遅いものだった。

同チームのマーティン・ウィットマーシュ代表によれば、マシンをチェックした結果トラブルの原因が「KERS」(運動エネルギー回収システム)にあると突き止められたものの、短時間で対応できるものではなかったため急きょモノコック全体を新しいものと交換することを決めたという。
(エンジンやギヤボックスは移設しないとペナルティになる)

夜を徹して困難な作業は行われたが、その結果土曜日にはフリー3回目、公式予選いずれもトップタイムで通過。
さらに決勝レースでも快走をみせ、みごとな勝利につながったということだ。

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2009/09/27

シンガポールGPはハミルトンがポールTOウィン

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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今年も唯一のナイトレースとして行われたシンガポールGPは、ポールポジションからスタートしたマクラーレンのルイス・ハミルトンが逃げ切って優勝した。

レースは7番手のハイドフェルド(BMWザウバー)がピットスタート。
このため中嶋一貴ら奇数組だったマシンがグリップのない側でのスタートを強いられ出遅れる。
20周目、フォース・インディアのスーティルがBMWザウバーのニック・ハイドフェルドと接触して路面にパーツを撒いたためセーフティカーが導入される。
一斉にピットインした中で、トロ・ロッソのアルグエルスアリが給油ホースが装着されたままで発進するアクシデント。
ウィリアムズのロズベルグはピットレーンの白線を越えたためドライブスルー・ペナルティーが科せられた。
2位を走行していたレッドブルのベッテルがピットレーン速度違反でドライブスルー・ペナルティー。
46周目にはブレーキにトラブルを抱えていたとみられるレッドブルのウェバーがクラッシュしてイエローコーションに。

ラストはペースを落とす余裕をみせ優勝したハミルトンは今季ハンガリーに続く2勝目、自身通算11回目の優勝を飾った。
2位はトヨタのグロック。
残念ながら悲願の優勝はならなかったが、トヨタの2位は2008年のハンガリーGP以来(グロック)となる4回目。
表彰台獲得は通算12回目ということになる。

3位はルノーのアロンソ、4位レッドブルのベッテル、5-6位ブラウンGPのバトン&バリチェッロ、7位マクラーレンのコバライネン、8位BMWザウバーのクビサでここまでが入賞。
以下、9位ウィリアムズの中嶋一貴、10位フェラーリのライコネン、11位ウィリアムズのロズベルグ、12位トヨタのトゥルーリ、13位フェラーリ・チームのフィジケーラ、そして14位フォース・インディアのリウッツィとここまでが完走。
表彰台を獲得するペースだったロズベルグには痛恨のペナルティとなった。

リタイヤを余儀なくされたのはトロ・ロッソのアルグエルスアリ&ブエミ、レッドブルのウェバー、フォース・インディアのスーティル、BMWザウバーのハイドフェルド、そしてルノーのグロージャンとなった。

シンガポールGP決勝レースの結果はこちら
シンガポールGP画像はこちら

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シンガポールGP:スタート時車両重量一覧

26日(土)、FIAが発表したシンガポールGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの:11位以下は自己申告)

シンガポールGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 660.5kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 664.5kg
3 ジャンカルロ・フィジケーラ Ferrari 678.5kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 662.0kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 664.0kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 650.0kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 658.0kg
8 ロマン・グロージャン Renault 683.0kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 690.9kg
10 ティモ・グロック Toyota 660.5kg
11 ハイメ・アルグエルスアリ Toro Rosso Ferrari 683.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 678.0kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 654.5kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 651.0kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 657.5kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 680.7kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 693.0kg
21 ビタントニオ・リウッツィ Force India Mercedes 656.0kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 683.0kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 655.5kg

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「Q2で敗退は残念」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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予選Q2で11位と、惜しくも今季4度目のQ3進出を逃がしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のように予選を振り返った。

「あともう少しのところだったから、Q3に進めなかったのはとても残念。
周回のあちこちでグリップに悩んでいたんだ。
マシンにはポテンシャルがあったので、もう少しタイヤを暖めることができたらきっとうまくいったと思う。
それはそれとして、明日のレースではポイント獲得のチャンスがあると思うので力一杯頑張るよ」

一方最上位で進出した予選Q3でも最後のアタックを途中まで好タイムで走りながら赤旗中断により結局3番手となったロズベルグのほうは、「最後までマシンのセットアップに務めたのが功を奏して、とてもいい予選になった。
Q3では燃料が重くて難しいドライブになったけれど、このポジションなら明日のレースで優勝争いも不可能ではないだろう。
3番手は路面もクリーンな側だし、スタートから勝負するよ」と、語っている。

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ブリヂストン シンガポールGP公式予選の模様

Image (C)Redbull Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第14戦 シンガポールGP [予選]
2009年F1世界選手権 シンガポールGP 予選
開催場所:シンガポール 開催日:9月25日~9月27日

ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤを装着したボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが、シーズン唯一の夜の予選セッションで今年3回目のポールポジションを獲得した。

ハミルトンのタイムは1分47秒891。
この予選セッションは、チャンピオン候補のひとりであるルーベンス・バリチェロ(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)がセッション終盤に壁に衝突してレッドフラッグとなった。
ハミルトンはスーパーソフト・タイヤを使った土曜日の第3プラクティス・セッションで1分47秒632の最速ラップタイムを記録している。
この日の最速ラップタイムは、Q2でスーパーソフトを装着したAT&Tウィリアムズのニコ・ロズベルグが記録した1分46秒197。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「データを詳細に調査しなければなりませんが、今日は路面コンディションが終始変わり続けたのかもしれません。
路面コンディションが良くなり、グリップが上ったため、クルマのセットアップに苦労したチームもあったかもしれません。
クルマのバランスが変わった可能性もありますので、今日も大変な1日だったと思いますが、これがこのサーキットの良い意味での難しさです」

明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「まだはっきりとは言えませんが、昨年度もここではレース中に路面コンディションがかなり向上しました。
最初は昨日ほど性能の落ちが大きいようには見えませんでしたが、今日はスーパーソフト・タイヤは特にリヤの性能の落ちが大きいようです。
しかし、ここは容易に正解が見つかるサーキットではありません。
チームもデータをしっかりと分析してから明日の戦略を決めるのではないでしょうか」

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トヨタ シンガポールGP公式予選の模様

第14戦シンガポールGP 予選
T.グロックが6番手グリッドから決勝スタート

パナソニック・トヨタ・レーシングはマリーナベイ市街地サーキットで26日夜、シンガポールGPの予選を行い、ティモ・グロックがトップ8入りを果たした。
現地時間の午後10時、気温31度の中で始まったF1唯一の夜間の予選で、ヤルノ・トゥルーリとグロックは改良したTF109のステアリングを握り、シンガポールの市街地を駆け抜けた。

両ドライバーは、予選第1セッションをブリヂストンのソフトタイヤで走り始め、セッション終盤に、スーパーソフトタイヤに履き替えアタックをかけた。
午前中のフリー走行で、排気系のトラブルのため時間をロスしたものの、第1セッションの第3セクターにおける最速タイムを記録したトゥルーリと、そのトゥルーリのすぐ後方につけたグロックは、ともに第2セッションに駒を進めた。

第2セッションで再びスーパーソフトタイヤを装着したトゥルーリは、グリップ不足に苦しみ、トップ10入りを逃した。
一方、グロックは、周回を重ねるごとに力強い走行をし、トップ10入りを果たした。
予選第3セッションでもグロックは、スーパーソフトタイヤを履き、最後まで、トップ6内グリッドでの決勝スタートの獲得を目指し戦ったが、セッション終了間際に赤旗が出され、最後のアタックをかけられず、7番手に留まった。
(ルーベンス・バリチェロのペナルティにより、6番手グリッドに繰り上がり)

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:8番手 1分48秒673(トップと1.041秒差) 17周
予選第1セッション:15番手 1分47秒770(トップと0.793秒差) 7周
予選第2セッション:5番手 1分46秒707(トップと0.510秒差) 6周
予選第3セッション:7番手 1分49秒180(トップと1.289秒差) 5周
グリッド:6番手(暫定)
「再びトップ10入りすることができて、満足している。
シンガポールのトラックは好きで、ここでのクルマのセットアップには自信を持つことができる。
概して、今日のセッションは上手く行った。
特に、第1セッションより1秒も速くなった第2セッションは良かった。
クルマは非常に好調で、第3セッションに進むことができてうれしかった。
第3セッションでもラップタイムは良かったが、使用済のスーパーソフトタイヤでの走行だった。
そのため、新しいスーパーソフトタイヤを履いた最後のアタックを楽しみにしていたが、赤旗で台無しになった。
アタックをかけていたら、ラップタイムを縮められ、ポジションを上げられたと思う。
しかし、結局、決勝では6番グリッドからスタートすることになったので、明日に期待できる。
渋滞に巻き込まれることなく最初のラップを走行し、トップ6でフィニッシュしたい。
できる限りポイントを多く稼ぎたい」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:10番手 1分48秒757(トップと1.125秒差) 12周
予選第1セッション:13番手 1分47秒690(トップと0.713秒差) 7周
予選第2セッション:15番手 1分47秒413(トップと1.216秒差) 6周
グリッド:15番手 (暫定)
「今日の最大の課題はグリップ不足。
トラックの状況は向上したようだが、ラップタイムを昨日から伸ばすことができなかった。
ティモの走行は力強かったので、私のグリップ不足の理由はよく分からないが、ただグリップが全く感じられなかった。
クルマ本来の調子を引き出せず、残念ながら、今日はうまく結果につなげることができなかった。
15番グリッドからスタートしてポイントを獲得するのは容易いことではないが、明日の決勝では何が起きるか分からないので、精一杯頑張る」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「前戦よりも、ここシンガポールでは力強い戦いができると期待していたので、2台揃ってトップ10入りを果たすことができず残念だ。
ティモは良い仕事をして、第1セッション、第2セッションを通過してくれた。
ティモは新しいスーパーソフトタイヤを最終アタックで使うことができれば、予選結果をもっと上げられたかもしれないが、第3セッションが赤旗のため終了時間より早く終わり、そのチャンスがなかったため、終わってみれば、少しフラストレーションが溜まる結果となった。
ティモの目標は、より多くのポイントを挙げフィニッシュすることだ。
ヤルノについては、苦しんだグリップ不足の問題を分析する必要があり、決勝でよりポジションを上げるためにどのような戦略をとれるか考えたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「赤旗で中途半端な形で予選が終了したこともあり、すっきりしないが、ティモが余裕を持って最終予選に進んでくれたことで、クルマの仕上がりは悪くないことが確認できた。
明日の決勝では、ティモは表彰台争いに絡むことを、ヤルノはポイント圏内へのチャレンジを目標に頑張りたい」

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予選5位バリチェッロ、ペナルティで10位にグリッド後退

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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26日(土)行われたシンガポールGP公式予選で5番手グリッドを獲得したブラウンGPのルーベンス・バリチェッロだったが、その後ギヤボックスの交換を行うということで規定によりグリッド5番降格のペナルティ。
日曜日の決勝レースは10番グリッドからスタートすることとなった。

なお、それでもチームメイトで目下チャンピオンシップをリードするバトン(12位)よりは上。
市街地特設コースでのこの予選順位に、コンストラクターズ・ランキング・リーダーのブラウンGPも悩みは尽きない様子だ。

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ウィリアムズ首脳、「まだ来季エンジン決まってない」

S.Michael & P.Head (C)Williams F1
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これまで3年間に渡りトヨタのグロック搭載して戦ってきたウィリアムズ・チームだが、来年のエンジンについて「まだ決まっていない」と同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターはシンガポールで語った。

噂では、現在最も強力とみられるメルセデス・エンジンの搭載を希望していると伝えられるが、同エンジンについては希望するチームが多く実現には困難が多いとみられている。

その場合、フェラーリかあるいはコスワース・エンジンという選択も考えられるが、いずれにせよトヨタ・エンジンの搭載を断念した場合、同社との関係が深い中嶋一貴のシート継続に大きな影響が出る可能性が高い。
いろいろ理由はあるにせよ、今シーズンのウィリアムズ・チームが獲得した30以上のポイントがすべてロズベルグ一人で獲得したものであるという事実は重くのし掛かりそうだ。

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ライコネンのマクラーレン移籍金はサンタンデルが?

K.Raikkonen&F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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来シーズンのフェラーリ・チームのドライバーについて、ルカ・モンテツェモロ社長はその一人がブラジル人ドライバー(マッサ)であるとしたものの、もう一人についてはまだ結論が出ていないと語っているが、おそらくはキミ・ライコネンとフェルナンド・アロンソのいずれかであると推測されている。

現ルノーのアロンソが加入する場合、まだ2010年までの契約を有しているライコネンの移籍には多額の移籍金が生じるとみられるが、ドイツの『スポルト・ビルト』はこれを『サンタンデル』が支払うと報じて注目されている。

スペインの大手銀行であるサンタンデルはかねてアロンソの支援に力を入れているとみられるが、このほど5年間という長期のスポンサー契約をフェラーリとの間で結んだばかり。
その一方でこれまでのマクラーレンとの契約も延長するなど、いずれのチームとの関係も良好だ。
なお、移籍金は2千5百万ユーロ(約33億円)にも上ると伝えられるが、事実であれば噂通り来季ライコネンは古巣マクラーレンに、またアロンソも念願のフェラーリ入りという大型移籍が実現することになるかも知れない。

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バリチェッロのクラッシュでQ3は実質打ち切りに

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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シンガポールGPの予選最終ピリオドはあっけない結果で終わった。
セッション残り数10秒というところで、アタックに掛かっていたブラウンGPのバリチェッロがウォールにヒットしてストップ。
セッションは残り26秒というところで赤旗中断となり、実質的にこれで打ち切りとなってしまった。

これによりこの段階でトップにいたマクラーレンのハミルトンが前戦イタリアGPに続く今季3度目のポールポジションを獲得、自身通算16回目に記録を伸ばした。
2番手はレッドブルのベッテル、3番手ウィリアムズのロズベルグ、この2台はセクター1とセクター2でそれぞれ全体のベストタイムを記録してアタック中だったが、報われずに終了したことになる。

4番手レッドブルのウェバー、5番手ストップしたブラウンGPのバリチェッロ、6番手ルノーのアロンソ、7番手トヨタのグロック、8-9番手にBMWザウバーのハイドフェルド&クビサ、そして10番手マクラーレンのコバライネンというトップ10グリッドとなった。

シンガポールGP公式予選の結果はこちら
シンガポールGP画像はこちら

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2009/09/26

予選Q2、ロズベルグがトップも中嶋一貴は脱落

15分間の予選Q2が終了。
ウィリアムズのロズベルグが1'46.197というタイムでトップに立った一方、チームメイトの中嶋一貴は最後のアタックでタイムアップならずに11位へ転落、またしてもQ3進出はならなかった。

2-3番手にレッドブルのウェバー&ベッテル、4番手マクラーレンのハミルトン、5番手トヨタのグロック、6番手ルノーのアロンソ、7番手ブラウンGPのバリチェッロ、8-9番手にBMWザウバーのクビサ&ハイドフェルド、そして10番手マクラーレンのコバライネンとこの10台が最終ピリオドへの進出を果たした。

Q2で脱落したのはウィリアムズの中嶋一貴、12番手ブラウンGPのバトン、13番手フェラーリのライコネン、14番手トロ・ロッソのブエミ、15番手トヨタのトゥルーリの5台。
フェラーリがまともに予選Q2を走りながらQ3に進出できなかったのは今シーズン初めてのことだ。

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予選Q1ハミルトン最速! 中嶋一貴(ウィリアムズ)も突破

シンガポールGPの公式予選がスタート。
トップタイムをマークしたのはフリー走行に続いてマクラーレンのハミルトンで、ただ一人ベストタイムを1分46秒台に入れた。

2番手はブラウンGPのバトン、3番手フェラーリのライコネン、4番手BMWザウバーのハイドフェルド、5番手ウィリアムズのロズベルグ、6番手ブラウンGPのバリチェッロ、7番手レッドブルのベッテル、8番手マクラーレンのコバライネン、9番手BMWザウバーのクビサ、10番手にウィリアムズの中嶋一貴が入った。

ここで脱落したのはフォース・インディアのスーティル、トロ・ロッソのアルグエルスアリ、フェラーリのフィジケーラ、ルノーのグロージャン、そしてフォース・インディアのリウッツィと、新人たちには厳しい予選Q1となった。

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フリー走行3回目はマクラーレンのハミルトンの手に

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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公式予選を前にしたシンガポールGPフリー走行3回目セッションで、最速となったのはマクラーレンのルイス・ハミルトン。
昨日の自身のタイムを一気に1.726秒も短縮するものだった。

2番手はレッドブルのベッテルで、このセッションではライバルのブラウンGP勢を大きく凌いでみせた。
3番手ウィリアムズのロズベルグ、4番手マクラーレンのコバライネン、5-6番手にBMWザウバーのクビサ&ハイドフェルド、7番手ブラウンGPのバリチェッロ、8番手トヨタのグロック、9番手トロ・ロッソのブエミ、10番手はトヨタのトゥルーリがつけた。

ウィリアムズの中嶋一貴は11番手。
フェラーリはライコネン12番手、フィジケーラは最下位の20番手。

このセッションではライコネン、リウッツィ、ベッテル、ハミルトンらがエスケープゾーンに逃れるシーンが見られたが、ウォールにヒットしたマシンはなかった。

シンガポールGPフリー走行3回目の結果はこちら
シンガポールGP画像はこちら

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ルノー首脳、「チームの意識改革が必要」

Jean-Francois Caubet (C)Renault F1 UK
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ボブ・ベルと共にルノー・チームの主要職(マネージング・ディレクター)に就いたジャン・フランソワ・コーベ氏は、シンガポールGPでの会見で次のように語っている。

「私が思うに、現在のチームにはほんとうのルノー文化が存在していないと思う。
チーム運営に自由は与えられるべきだが、それは決して野放図のものではない。
われわれのチームは残念ながらそのポリシーを忘れてしまっていたんだ。
また今回のスポンサーの離脱というのはチームにとって深刻な問題だが、たとえ予算が縮小されたとしてもわれわれは2010年に向けて懸命に働き続けることだろう。
ただ私も(チーム代表の)ベルも、恒久的なものではなく暫定に就いたもの。
長期的なビジョンについては新しい代表が考えるべきことで、それは今年12月か来年の1月には明らかになると考えている」

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将来不確実なルノー・チームにD.リチャーズ氏の名前

Prodrive Factory (C)Prodrive
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昨年のシンガポールGPの騒動に冠してのFIA(国際自動車連盟)による処分は幸い2年間の執行猶予で実害を免れたルノー・チームだが、ここに来て『ING』や『ムトゥア・マドリレナ』などのスポンサーを相次いで失う窮地に陥ることになったため、再び持ち上がっているのが今季限りでF1から撤退するというもの。

こうした状況を受け、ドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』はプロドライブ社の代表でかつてB.A.R・ホンダ・チームを率いた経験を持つデビッド・リチャーズ氏が、ルノー・チームを買収するのでは、と報じている。

かつて唯一の新規参戦チームとして認められたプロドライブだが、カスタマーシャシーを巡る問題が解決せずいったんはF1参戦を断念。
また2010年についてもエントリーの意志を示したものの、今度は使用エンジン(コスワースでなかった)の問題から再び参戦が認められなかった。

ラリーやスポーツカーレースでは確固たる実績を持つ同社に、F1参戦の道が開かれるのか注目が集まる。

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トヨタ シンガポールGPフリー走行の模様

第14戦シンガポールGP フリー走行初日
好感触でフリー走行1日目を終了

パナソニック・トヨタ・レーシングは25日、マリーナベイ市街地サーキットでシンガポールGPのフリー走行を行い、暮れゆく街を走り抜けた。
日中の光の中で、フリー走行1回目を走り出し、舗装や縁石が変更されたトラックの初感触を確かめたヤルノ・トゥルーリとティモ・グロック。
セッション中に陽が沈み始め、終わるころには暗闇に包まれた。

気候31℃、湿度71%に達した1回目のセッションでは、赤旗が出されたためにセッションが12分間遅れたが、セットアップの分析と空力の比較作業には、ほとんど影響せず。
マリーナベイがレースに使用されるのは年に1度のため、2回のセッションを通じ、走行ラインが確立し、タイヤのラバーが乗るにつれて、路面状況は急激に向上した。
両ドライバーは、フリー走行1回目でブリヂストンのソフトタイヤだけを試し、2回目には、モナコとバレンシアの市街地サーキットで使った組み合わせと同じ、ソフトタイヤとスーパーソフトタイヤの2種類の比較を行った。
フリー走行2回目も、赤旗のため、セッションが10分間中断したが、チームはトラブルもなく、予定していた全てのプログラムを順調にこなした。

Toyota Gal (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:15番手 1分52秒083(トップと1.904秒差) 20周
フリー走行2回目:8番手 1分49秒342(トップと0.692秒差) 30周

「今日のセッションがうまく行き、大変うれしい。
フリー走行1回目では、クルマの正確な分析は少し難しく、悪い路面状況も味方してくれなかった。
クルマの調子は悪くなかったが、ラップタイムが出なかった。
しかし、フリー走行2回目では、全体的にずっと良くなった。
クルマがまとまり、路面状況も非常に良くなり、全プログラムをこなすことができた。
2回のフリー走行を終えた時点では、クルマにはとても満足しているが、予選と決勝の前に、クルマからもっとパフォーマンスを引き出したい。
変更の方向性を決め、少しセットアップを精査し、明日の予選に臨みたい」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:16番手 1分52秒135(トップと1.956秒差) 20周
フリー走行2回目:13番手 1分49秒795(トップと1.145秒差) 29周

「今日は、タイヤとセットアップの評価をできた、いつもの金曜日のセッションだった。
クルマは、まだまだハンドリングとセットアップを改善しなければならない。
トラックにグリップはほとんどなく、路面がとてもほこりっぽかったフリー走行1回目は特にそうだった。
そのため、駆動力をうまく引き出せず、オーバーステアリング気味になった。
しかし、週末にかけて、状況は良くなるので、クルマの性能を最大限に引き出せるように変更しなければならない。
全ての情報を分析し、うまく調整をしていきたい」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「全体的にポジティブな日だった。
昨年のシンガポールGPでもそうだったように、市街地サーキットではよくあることだが、フリー走行を2回行ううちにトラックの状況はどんどん良くなり、残りの週末を通じても向上するだろう。
特にこのトラックで走行テストをしていないことを含めても、新しいパッケージについては順調だった。
改良したパーツを、今日初めてクルマに装着したが、全て上手く機能し、アップデートのために一生懸命働いてくれた全員の功績だ。
今回のように新しいパッケージの場合、分析すべきデータがより多く、予選に向けて、次のステップを踏むために、より長い時間をかけ本当に注意深くデータをチェックしなければならない。
まだたくさんやることがあるが、週末のレースに期待している」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「新しい空力パッケージを持ち込んでの初めての走行であり、いろいろ心配もあったが、まずは順調に走り出すことができた。
特に新しいサスペンションであり、バンピーなこのコースで、セッティング面での難しさも覚悟していたが、フリー走行1回目の走り始めから、ポジティブな反応で、安心することができた。
明日の予選では、アップデートの効果をお見せできることを楽しみにしている」

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ルノー・チーム、あわただしくロゴ変更

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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シンガポールGP開幕直前に主要スポンサーの解約が相次いだルノー・チームでは、初日のフリー走行を前にあわただしくロゴ変更が行われた。

これによりリヤウィングに大きく描かれていた『ING』の文字が急きょ無難な『RENAULT』に差し替えられるなどしたが、チームスタッフのユニフォームのものや、レターヘッドなどは結局そのまま使われている。

また同チームのロマン・グロージャンはフリー走行前に体調不良を訴え、一時リザーブドライバーのルーカス・ディ・グラッシが待機する事態となったが、最終的に事なきを得ている。

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フリー走行2回目はベッテルが最速タイム記録

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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夜間照明下で行われたシンガポールGPフリー走行2回目セッションは、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが1'48.650を記録、午前のバリチェッロのタイムを約1.5秒も短縮してトップに立った。

ベッテルとのタイム差0.274秒での2番手は、騒動がやっと落ち着いたルノーのアロンソ。
これにマクラーレンのコバライネン、BMWザウバーのハイドフェルド、ブラウンGPのバトン、レッドブルのウェバー、ウィリアムズのロズベルグ、トヨタのグロック、マクラーレンのハミルトン、そしてBMWザウバーのクビサでトップ10は構成された。

このうち最終コーナーでスピン劇を演じたウェバーはマシンの左側面を損傷、約9分間のセッション中断を引き起こすと共にこの回の終盤をガレージで座ったままでいなければならなかった。

午前のセッションで最速だったブラウンGPのバリチェッロは11番手。
トヨタのトゥルーリは13番手。
ウィリアムズの中嶋一貴は15番手でロズベルグの差は0.690秒。
フェラーリのフィジケーラは16番手。
午前のセッションでのクラッシュの修復に時間が掛かったルノーのグロージャンは、午後のセッション序盤を走れず19番手に。
最下位はトロ・ロッソの新人アルグエルスアリだった。

シンガポールGPフリー走行2回目の結果はこちら

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2009/09/25

シンガポールGPフリー1回目はバリチェッロ

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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シンガポールGPのフリー走行1回目セッションは、ブラウンGP勢が好タイムをマークしてバリチェッロが1番手、僚友バトンが2番手を占めた。
また目下チャンピオンシップ争いのライバルであるレッドブル・レーシングのウェバーが3番手、間にルノーのアロンソを挟んでベッテルが5番手に位置した。

続いてマクラーレンのコバライネン&ハミルトンが6-7番手、BMWザウバーのクビサが8番手、フェラーリのライコネンが9番手、そしてウィリアムズの中嶋一貴が10番手となった。
同じウィリアムズのロズベルグは11番手、トヨタは15-16番手にグロック&トゥルーリ、フェラーリのフィジケーラは17番手、いずれもこのコースが初体験のリウッツィ(フォース・インディア)18番手、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)19番手、ルノーのグロージャンはセッション前半にクラッシュして赤旗中断の原因を作り最下位に留まった。

シンガポールGPフリー走行1回目の結果はこちら

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レッドブル、ギヤボックスの問題は静電気が原因?

Singapore Nightrace Image (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングは、昨年のシンガポールGPでマーク・ウェバーがリタイヤする原因となったギヤボックスのトラブルについて、このコース特有のものであるとして新たな対策を取ることになった。

チームによる説明によれば、ウェバーが2速に入れた瞬間にトラブルが起きたということで、地下鉄による急激な電圧の上昇という市街地コースならではの原因が推測されているということだ。

チームはこの対策として、ギヤボックス・コントロールのソフトウェアを一新すると共に、マシン底部に絶縁のためのプレートを追加するという。

注目のナイトレースは27日(日)午後8時(日本時間:午後9時)にスタートする。

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ザウバー、来季再びフェラーリ・エンジン搭載へ

Mario Theissen (C)BMW Motorsports
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今季限りでBMWの手から離れることが決まったザウバー・チームでは、来季再びフェラーリ・エンジンを搭載する方向であることがわかった。

これはBMWザウバー・チームのマリオ・タイセン代表が明かしたもので、これによりBMWは完全にF1から撤退することがあらためて確認されたことになる。

元々スポーツカーレースのチームからスタートしたザウバーは、メルセデスのジュニア・チームという位置づけから当初メルセデス・エンジン(イルモア)を搭載してF1に臨んだが、その後フォード、そしてペトロナスのバッジをつけたフェラーリ・エンジンを搭載して2005年まで戦っている。

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『ING』ルノーとのスポンサー契約打ち切り通告

『ING』/Australia GP (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームのタイトル・スポンサーとして大きな支援を行っていたオランダの大手銀行『ING』が、24日(木)突然の契約打ち切りを通達した。

それによれば、ルノー・チームとの契約の中に「FIA(国際自動車連盟)が定めるレギュレーションを遵守する」との項目があったということで、今回の(執行猶予付き)処分はこれに違反すると判断されたとみられる。

また、この数時間前には同じくルノー・チームのスポンサーを務めていた、テニスでも知られるスペインの保険会社『ムトゥア・マドリレーナ』が契約解除を伝えている。

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ベルギー国務院、スパのライセンス停止へ

Spa Francorchamps (C)Ex.Super Aguri F1
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ベルギーGPの舞台、スパフランコルシャン・サーキットが、ベルギー国務院からサーキット・ライセンスの停止処分を受けたことがわかった。

これは地元の『ラ・ソール』紙が報じたもので、それによれば、同サーキットはかねて地元住民からレース時の騒音問題で抗議を受けていたが、これに対する十分な対応がされていないとして通知されたもの。
期間は2026年までという途方もないもので、やっと復活したベルギーGPはこれで再び難問を抱えたことになる。

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2009/09/24

モズレー会長、「トッド氏選出が妥当な結論」

M.Mosley & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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いよいよ来月に迫ったFIA(国際自動車連盟)会長選挙だが、後任に前フェラーリ・チーム監督のジャン・トッド氏を推しているモズレー会長が、あらためてその適任性を強調した。

「トッドは常識的な考えの持ち主で、仮に新しい会長になったとしていきなり過激な改革を強行したりすることはないだろう。
彼は常に公正で、正直で、すべてにオープンで、それはF1チームにとっても好ましいことになる。
そしてそれこそがわれわれの必要とするものなんだ。
彼はこれまでプジョーにいた時は100%プジョーのために力を尽くし、フェラーリにいた時は100%フェラーリのために働いた。
今度FIAの会長になれば、同じく100%FIAのために力を尽くすことだろう」

一方、ライバルとなるアリ・バタネン氏について聞かれると、「彼はこれまで組織を運営した経験がないばかりか、これまで文句ばかり言い続けていたよ」と、斬り捨てた。

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ルノー・チーム、代表後任にボブ・ベル氏を指名

Bob Bell (C)Renault F1 UK
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フラビオ・ブリアトーレ氏が離脱したあと空席になっていたチーム代表のポジションに、ルノー・チームは23日(水)あらたにボブ・ベル氏(51歳:イギリス)を当てることを発表した。

マクラーレン・チームでキャリアをスタートさせたベル氏は、その後ベネトン、ジョーダン、さらに現在のルノーへと、ほぼ師匠格であるマイク・ガスコイン氏と行動を共にしてきた。
今回の異動でベル氏はチーム代表を務めると共にCTO(最高技術責任者)も兼任することになる。

メディアからは4回のチャンピオンに輝くアラン・プロスト氏の名前も挙げられていたが、結局ルノー首脳は無難な内部昇格を選んだようだ。
なお、ベル氏の任期は当面今季一杯とされていて、シーズンオフには再度人事を再構築する意向をみせている。

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フェラーリ社長、「マッサのチームメイトは未定」

K.Raikkonen&F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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公式には、フェリッペ・マッサ、キミ・ライコネン共に2010年も契約が有効なフェラーリ・チームだが、同チームの総帥ルカ・モンテツェモロ社長は「来季、マッサのチームメイトには誰がなるかまだ決まっていない」と、イタリア紙に語っている。

少し前までは、ライコネンの今季限りでの離脱は確実とみられていたものの、ベルギーGPでは16か月ぶりとなる優勝、ここ4戦すべてで表彰台に上がるという目覚ましい活躍を演じていて、完全復活したとみられている。

そこで、契約通り来シーズンもライコネンは跳ね馬マシンのコクピットに収まるのではないかという見方が高まっているのだが、ここに来てチームは『サンタンデル』との契約を発表。
言うまでもなく同社はスペインの銀行でアロンソを押すことは間違いない。
アロンソ自身がフェラーリ入りを熱望しているのも衆知のことだ。

果たしてこの名門チームが来季どちらの元チャンピオンを選ぶのか、最高に贅沢な悩みが待ち受けている。

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ルノー・チームの『陰謀』、知っていたのは4人だけ

Image (C)Renault F1 UK
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2008年シンガポールGPでのクラッシュ・ゲート事件について、ルノー・チームと2人の首脳に対し処分を下したFIA(国際自動車連盟)は、当時事情を知っていたのはチーム内の4人だけであったことを明かした。

今回の事件ではまずクラッシュの当事者であるピケ(免責)。
フラビオ・ブリアトーレ前代表(永久追放)。
パット・シモンズ前エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクター(5年間の資格停止)。
そしてさらにもう一人チーム内に事情を知っていた人物がいたことになるが、その正体を知っているのはマックス・モズレーFIA会長の他は数人の法律関係者だけであるとされる。

また今回の事件の解明はこの人物によるところが大きいということだが、この人物自身は計画の実行には関与していないということで処分等はされていない。

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2009/09/23

ウィリアムズ首脳、「一貴はフラストレーション感じてる」

Sam Michael (C)Williams F1
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現在コンストラクターズ・ランキングで6位、本家のトヨタ・チームと熾烈な争いを繰り広げているウィリアムズ・チームで、サム・マイケル/テクニカル・ディレクターがそのエンジン問題とドライバーについて言及した。

「来季のエンジンについては、複数のメーカーと交渉中であるのは事実。
少しでも早く発表したいと考えてはいるんだけどね、これにはいろいろ先方の事情も絡むから……。
一貴がトヨタとの関係が深いのは事実だが、これについては何とも言えない。
彼自身は確実に進歩しているのだが、しかしそれがポイントに結びついていない。
これについては彼自身が一番フラストレーションを感じていることだろう。
ただ今年のF1は非常に接近していて、予選でロズベルグとのタイム差がコンマ3以上あったら厳しいことになるのは間違いないんだ」

そのウィリアムズは、FOTAの方針に反して来季独自開発の「KERS」(Kinetic Energy Recovery System:運動エネルギー回収システム)を搭載する方針を明らかにしている。

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ルノーへの『恩情処分』にシンガポールでも不満の声

Singapore Nightrace Image (C)Redbull Racing
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あわやF1からの永久追放か、ともみられたルノー・チームに対する処分は、結局2年間の執行猶予付きということで実質無罪放免(調査費用の約160万ドル:約1億5千万円のみ)の形。

こうした結果に事件の舞台となった地元シンガポールの『ストレーツ・タイムス』紙は、「これはF1というスポーツに対する明確な冒涜。
しかしF1を統括すべきFIA(国際自動車連盟)は最大の責任逃れをした」と、非難。
調査、処分ともに不十分であるとの論陣を張った。

実際、2007年に発覚したマクラーレン・チームの『スパイ疑惑事件』では、チームに対する全コンストラクターズ・ポイントの剥奪に加え、課せられた罰金はなんと1億ドル(当時110億円)という巨額のものだった。

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ルノー代表に噂のプロスト氏、交渉を否定

『クラッシュ・ゲート』を巡るFIA(国際自動車連盟)の処分で、永久追放という厳しい処分を受けたフラビオ・ブリアトーレ代表の後任に、アラン・プロスト氏(54歳:フランス)の名前が浮上している。
Alain Prost (C)Williams F1
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F1ドライバーとしては通算4回のチャンピオンシップ獲得と51回の優勝。
また1997年から5シーズンに渡って自身のF1チームを率いた上、ルノー・チームでも活躍した経験を持つプロスト氏の同チーム代表就任は適任と思われるが、地元フランス・メディアの取材に対し、「ルノーが今後どのような未来図を描いているのかわからないので話すのは難しい。
それに何より僕のところにルノーからコンタクトがあったわけではないからコメントのしようがないよ」と、コメントを避けている。

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2009/09/22

アロンソ、ウェバー、コバライネンらマネージャーを失う

Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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今回FIAからルノー・チームに下された処分の中で、最も厳しい罰を受けたのが前チーム代表で、ピケに直接クラッシュの指示を出したとされるフラビオ・ブリアトーレ氏だった。

チームには執行猶予が2年、また技術部門の責任者であるパット・シモンズ氏が5年間の資格停止だったのに比べ、ブリアトーレ氏だけは無期限の資格停止とされ、事実上モータースポーツ界から追放される羽目になったからだ。

元々有能なビジネスマンだったブリアトーレ氏は、ベネトンに関わったことからF1に参入。
同チームでミハエル・シューマッハをチャンピオンに育てた他、ルノー・チームの代表となつてからは同じくフェルナンド・アロンソをも王者に輩出、さらに多くの選手のマネージャーも務めていた。

ルノー・チームの代表としては今回すでに辞任を発表していたものの、今後一切モータースポーツに関わることを禁止されたことから同氏がマネージメントを務めていた上記アロンソを始め、レッドブルのマーク・ウェバー、マクラーレンのヘイキ・コバライネン、ルノーのロマン・グロージャンら多くのドライバーが突如パーソナル・マネージャーを失うことになる。

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2010年F1カレンダー、カナダ復活、韓国新開催で全19戦に(9/21)

21日(月)、FIA(国際自動車連盟)はパリでWMSC(世界モータースポーツ評議会)を開催、2010年シーズンのF1カレンダーについて下記のような暫定スケジュールを発表した。

それによればバーレーンGPが2006年以来の開幕戦、一方最終戦は再びブラジルGPに。
2008年でいったん消滅したカナダGPが6月16日に第8戦として復活(暫定)。
また噂の韓国GPが10月17日に第17戦で登場、シンガポール、日本、そして韓国のアジア3連戦が組まれることとなった。

【2010年F1カレンダー】(9/21)

No. 日程 グランプリ
1 03月14日 バーレーンGP
2 03月28日 オーストラリアGP
3 04月04日 マレーシアGP
4 04月18日 中国GP
5 05月09日 スペインGP
6 05月23日 モナコGP
7 05月30日 トルコGP
8 06月13日 カナダGP
9 06月27日 ヨーロッパGP
10 07月11日 イギリスGP
11 07月25日 ドイツGP
12 08月01日 ハンガリーGP
13 08月29日 ベルギーGP
14 09月12日 イタリアGP
15 09月26日 シンガポールGP
16 10月03日 日本GP
17 10月17日 韓国GP
18 10月31日 アブダビGP
19 11月14日 ブラジルGP

*ヨーロッパGPはバレンシア(スペイン)
*カナダGPはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との契約完了が前提。
 もし消滅の場合はトルコGPは6月6日の開催となる。
*オーストラリアGPのスタート時刻は現地時間17:00。
*マレーシアGPのスタート時刻は現地時間16:00。
*シンガポールGPのスタート時刻は現地時間20:00。
*アブダビGPのスタート時刻は現地時間17:00。
*その他のグランプリはいずれも現地時間14:00。

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ルノーF1、モータースポーツ評議会の裁定を受け入れ

Bernard Rey (C)Renault F1 UK
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ルノーF1チームは、21日下されたFIA(国際自動車連盟)によるいわゆる『クラッシュ・ゲート』事件に対する裁定に対し、これを全面的に受け入れることを発表した。

これは世界モータースポーツ評議会が行われた直後、パリのコンコルド広場で同チームのベルナール・レイ代表が会見したもの。
同氏は、「今回、このような処分を受けたことはチームとしてたいへん悲しく思うものだ。
しかし今回の件で非はわれわれにあり、すべての処分を受け入れると共にF1共同体に対し謝罪をしたい。
今後はこれを糧として、建設的な未来に向かって進みたいと考えている」と、語った。

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FIA、ルノーに資格剥奪処分も2年間の執行猶予

2008 Singapore GP Scene (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は、21日(月)開いたWMSC(世界モータースポーツ評議会)の結果により、2008年のシンガポールGPでのピケ(ルノー・チーム)のクラッシュについて故意であると認定、同チームに対し永久的に資格を剥奪する処分に値するとしたが、同時にこれを2011年までの2年間執行猶予とすることを明らかにした。

またこれを指示したフラビオ・ブリアトーレ前代表に対し、無期限の資格停止。
同じくパット・シモンズ/前エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターにタイしては5年間の資格停止とした。
この期間、両者はすべてのモータースポーツ活動が禁止される。

なお同チームのドライバーについては、すでにピケが『司法取引』により免責となっている他、21日喚問を受けたアロンソについても協力的であったとして処分等は行われない。

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2009/09/21

ルノー・チーム、3シーター・マシンでソチ・デモラン

Renault Sochi Demo (C)Renault F1 UK
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目下クラッシュ・ゲート事件によりFIA(国際自動車連盟)からの喚問に揺れるルノー・チームだが、その一方で今後F1人気の高まりが期待されるロシアのソチで壮大なデモンストレーションランを行っている。

ステアリングを握ったのは同チームの新鋭ドライバー、ロマン・グロージャン(23歳:フランス)。
しかし注目はなんといっても初お目見えとなった『3シーターF1マシン』だった。
二人のお客様を両サイドに乗せてパワフルな走りをみせたグロージャンには大きな歓声が浴びせかけられたが、しかしこのマシンの素性については不明。
どんなマシンを母体にしたのかについては関係者も首を傾げたままだ。

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来季ロズベルグ(ウィリアムズ)は、ブラウン加入?

Nico Rosberg (C)Williams F1
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ここにきて報じられている来季キミ・ライコネン(フェラーリ)のマクラーレン・チーム復帰説だがねそうなると移籍が有力視されていたニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)の行き場がなくなることになる。

これについて急速に高まっているのがロズベルグのブラウンGP移籍の可能性だ。
しかも、ロズベルグが得るシートはルーベンス・バリチェッロのものではなく、エース、ジェンソン・バトンのほうというから穏やかでない。

チーム躍進の立役者となったバトンとチーム、とりわけロス・ブラウン代表との関係は悪くないとされるものの、『緊急避難』的だった今季前とは異なり、来季に向けてはバトンも大幅な契約金増を狙っていると伝えられていて、これがすんなり残留を決められない背景になっているとされる。
ただ、これがチームのマネージメントを束ねるニック・フライ/CEOによるブラフである可能性も否定できないが。

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何を語る? FIA(国際自動車連盟)に喚問のアロンソ

Renault Team Staff (C)Renault F1 UK
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英国の『ガーディアン』紙などが報じたところによれば、いよいよ今日21日(月)、ルノー・チームのフェルナンド・アロンソがFIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)に喚問されて事情を聞かれる模様だ。

言うまでもなく、現在ルノー・チームは2008年のシンガポールGPでの優勝(アロンソ)とピケ(アクシデント)を巡るいわゆる『クラッシュ・ゲート』事件で追求を受けていて、場合によってはチームの存続にも関わる危機に追い込まれている。

ピケのほうはその証言による処分を受けないという『司法取引』により、すでに当時の事情を語っているとされるが、もう一方の当事者であるアロンソが果たしてどのような証言をするのか、チームのスタッフばかりでなく世界中のF1ファンがその行方を見守っている状況だ。

なおこの件を受け、同チームのフラビオ・ブリアトーレ代表とパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターの両首脳はすでに「自発的」な辞任に至っている。

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「ライコネン、マクラーレンと契約」と、英紙報じる

Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
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現フェラーリ・チームのキミ・ライコネン(29歳:フィンランド)が、古巣マクラーレン・チームと契約したと英『ミラー』紙が報じて注目を集めている。
それによればライコネンは2010年シーズン、マクラーレン・チームで走ることで同意したというもの。
2001年に当時のザウバー・チームからF1デビュー、翌2002年から2006年まで同チームに在籍、通算9勝を記録、2007年には念願のチャンピオンに輝いている。

これが事実であれば、かねて噂になっていた現ルノーのフェルナンド・アロンソ(28歳:スペイン)の加入が一気に現実性を増すが、ただしライコネンには来年まで契約が残っていて、放出にはフェラーリがおよそ4,900万ドル(約45億円)ともみられる2010年の契約額を支払う必要があると同紙は伝えていて、その内容が注目される。

またマクラーレン入りが有力とみられていたロズベルグ(現ウィリアムズ)の去就にも注目が集まる。

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2009/09/20

韓国有力紙、「韓国GP開催が大詰めに」

当初、2010年の初開催が有力とみられながらも、FIA(国際自動車連盟)が先に各チームに呈示したカレンダー案では記載がなかったとされる韓国GP。
しかし主催者であるKAVO(韓国オート・バレー・オペレーション)は、「政府からのサポートが確実になった」と、地元の有力紙『中央日報』に語っている。

「われわれは韓国GPの開催に自信を持っているし、必ずやカレンダーにも正式に登録される筈だ」と、強調するKAVOの関係者。
もし実現すれば、アジアでは日本、マレーシア、中国、そしてシンガポールに続く5番目の開催国となる。

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レッドブル、日本GPに合わせ『シン・ビール』と提携

 Singha Beer
レッドブル・レーシングは、再来週に予定される日本GPに合わせ、タイに本拠を置く『シン・ビール』とパートナーシップ契約を結び、拡販キャンペーンを行うことを明らかにした。

日本GPでは、同社のロゴが『RB5』マシンやウェバー&ベッテル両ドライバーのレーシングスーツに掲出される見込みだ。

レッドブルは衆知のように栄養ドリンクの会社だが、シン・ビールはもちろんアルコール飲料。タイのブンロート・ブリュワリー社が製造販売していて、これまで日本では少量が熱心なファンのために輸入されている。
(日本のレッドブル飲料は法規制の違いから、海外のものとはカフェインなどの含有量が異なるとされている)

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佐藤琢磨が鈴鹿の日本GPに復活

佐藤琢磨がまた鈴鹿サーキットの日本GPにやって来る!
といっても、もちろん今年は残念ながら現役F1ドライバーとしてではなく、同グランプリのスペシャルゲストとしてだ。

これは鈴鹿サーキットの運営会社であるモビリティランドが発表したもので、10月2日(金)から4日(日)のグランプリウィーク中、同サーキットで行われ様々なイベントに特別ゲストとして参加、ファンとの交流を暖めるということだ。

応援旗 (C)Super Aguri F1
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現役時代の佐藤琢磨はF1初年度の2002年、ジョーダンでいきなり5位入賞。
翌2003年はこの1戦だけのスポット参戦ながらB.A.R・ホンダで6位。
2004年も同じくB.A.R・ホンダで4位と通算3回もの入賞をここ鈴鹿サーキットで果たしている験(げん)がいい所だ。

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2009/09/19

BMWザウバー両ドライバー、いよいよエンジンなし

BMW Factory (C)BMW Motorsports
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BMWザウバー・チームは、来週のシンガポールGPで同チームの両ドライバーがいずれも今季レギュレーションで許された上限である8基目のエンジンで戦うことを明らかにした。

BMWザウバーは先のイタリアGPの予選でいずれもフレッシュ・エンジンを投入下が、バルブ系と思われるトラブルから前戦のベルギーGPで使用したエンジンで決勝レースを戦ったとのこと。
(クビサはすでに8基目とみられていた)

今年の規則では9基目のエンジンを浸かった場合、グリッド10番降格のペナルティが科せられるため、いよいよ後がなくなった形だ。
なお、同様にレッドブル・レーシングにおいてもエンジン基数は深刻な問題になりつつあるとみられている。

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ルノー首脳、「ブリアトーレは解雇ではなく自発的辞任」

Renault R26 Objet (C)Renault F1 UK
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2008年のシンガポールGPを巡るいわゆる『クラッシュ・ゲート』問題は、ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表とパット・シモンズ氏が共に離脱するという衝撃的な展開となっているが、チーム生き延びのために二人が解任されたとの見方についてルノー社の首脳がこれを否定した。

地元フランスの『AFP通信』に語ったのはカルロス・ゴーン社長配下で日産自動車の役員も務めたパトリック・ペラタ取締役で、「FIA(国際自動車連盟)がわれわれの活動について疑問を持ち、現在調査中であることは承知している。
しかし二人がチームを去ったのは完全に彼ら自身の意志によるもので、辞職をチームが強制したという事実はない。
彼らは共にチームの責任者として、こうした疑惑を生じさせたことについて責任を取ったのだろう」と、語っている。

注目されるFIAのWMSC(世界モータースポーツ評議会)による問題究明は、来週21日(火)に行われることになっている。

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FIA、F1エンジン性能の再均一化を模策へ

C.Horner & M.Mosley (C)RedBull Racing
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F1ではエンジン性能による差別化が生じないよう現在開発が凍結されているが、実際には各エンジン間でかなり性能差が出てきているのが事実だ。
実際、先に行われたイタリアGPでは、高速パワー・サーキットということもありメルセデス・エンジンが予選では上位7台中の6台を占め、決勝レースでも上位6台中4台、同エンジンが表彰台の1-2位を独占する結果となっている。

こうした事情を受け、FIA(国際自動車連盟)では再度エンジン性能の均一化を図るための方策の検討を始めた模様だ。

傘下チームでルノーとフェラーリの両エンジンを使用しているレッドブル・グループのクリスチャン・ホーナー代表は、「一つのエンジンが圧倒的な成績を収めるというのはまさしく異常なことだ。
しかしFIAがこの解決に向けて動き始めているものとわれわれは承知している」と、語った。
初タイトル獲得を目指すレッドブル・レーシングが、すでにメルセデス・エンジン搭載に向けて活動しているのは周知の事実だ。

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2009/09/18

シンガポール政府高官、「クラッシュ・ゲート」の影響憂慮

Rubens Barrichello (C)Ex.Honda Racing
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シンガポール政府の高官は、いまF1を襲う大きな政治問題になりつつあるルノー・チームによる故意のアクシデント事件、いわゆる「クラッシュ・ゲート」が来週に迫ったシンガポールGPに悪い影響を及ぼすことを憂慮する発言を行った。

これはシンガポール政府でF1レースを担当しているイスワラン貿易産業担当大臣が当地の『チャネル・アジア』で語ったもので、「この問題はF1にとって深刻なものだと思うが、しかしそれは専門的なことであり、われわれが手出しする範中のことではない。
われわれはただこうしたスキャンダルがグランプリの開催に影響を及ぼさないことを念じるばかりだ」と、不安の姿勢をみせている。

同大臣によれば、これまでのところシンガポールGPのチケット販売は順調で、予定のほぼ90%に達しているということだ。
ただ来週行われる世界モータースポーツ評議会の結論次第ではルノー・チームのシンガポールGP欠場という事態も考えられ、そうした場合には影響は免れないだろう。

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『キヤノン』、1レース限りのブラウンGP支援

ブラウンGPは、来週末行われるシンガポールGPで、日本の大手カメラ、事務機器メーカーである『キヤノン』とスポンサー契約を結んだことを明らかにした。

契約はこの1レース限りのもの。
この週末には同社のロゴがマシンに掲出される見込み。
またこれは日本の本社とのものではなく、シンガポールにある現地法人『キヤノン・シンガポール』との間で交わしたものという。
F1で唯一のナイトレースでもあるシンガポールGPが、映像の専門機器であるキヤノンとのコラボレーションでどのようなイメージを造り出すのか、注目される。

1993 South Africa GP (C)Williams F1
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かつてキヤノンはウィリアムズ・チームの主要スポンサーなどとして親しまれたが、1993年を限りに同チームとは袂を分かっている。

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BMWザウバー・チーム売却も、エンジンは?

今季限りでのF1撤退を発表したBMWザウバー・チームについて、やっとスイスに本拠を置く投資会社グループへの売却が決まったが、まだ不確定な部分が多いようだ。

ドイツの『スポーツ・ビルト』誌が伝えるところでは、購入者である投資法人『カドバック・インベストメンツ』の正体自体がまだ不明確であること。
そこからおよそ8千万ユーロ(約107億円)にも達するとされる購入資金に不安の声も聞かれている。

BMW V8 F1 Engine (C)BMW Motorsports
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またチーム売却がスムーズにいったとしても、BMWザウバーが搭載するエンジンについて供給元のBMW社は2010年以降は活動を行わないことになるので、代替エンジンが不可欠となる。
噂ではフェラーリ・エンジンという予想もされているが、今後の交渉の展開によっては予断を許さない厳しい状況だ。

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ルノー・チーム代表の後任にD.リチャーズ氏浮上

David Richards (C)Prodrive
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フラビオ・ブリアトーレ氏の突然の辞任で代表のポジションが空席となったままのルノー・チームだが、その後任としてプロドライブ社のデビッド・リチャーズ氏の名前が浮上している。

リチャーズ氏の率いるプロドライブ社はかつてB.A.R・ホンダ・チームを率いた他、WRC(世界ラリー選手権)やスポーツカー・レースにも豊富な実績があり、以前は新規参戦チームとしてFIA(国際自動車連盟)から選ばれたこともある有力チーム。

伝えられるところでは先日リチャーズ氏がオクスフォードシャーにあるルノー・チームのファクトリーを訪れたとの情報があり、こうした動きを後押ししているようだ。
噂では、もしルノー・チームがF1から撤退した場合、チームをプロドライブ社が引き受けて参戦するとの見方までされている。

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2009/09/17

夜間開催のシンガポールGPにさらなる難題

Singapore Nightrace Image (C)Honda Racing
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F1史上初のナイトレースとして行われているシンガポールGPでは他にない照明設備などの問題が不可欠だが、ここにきてさらなる難題が待ち受けているようだ。

これはシンガポール政府のヤコブ・イブラヒム環境大臣が明らかにしたもので、それによれば隣国からとみられるスモッグがシンガポールを襲っていて、それがF1グランプリの走行に影響を及ぼす可能性があるというもの。

これについて同大臣は、原因がインドネシアにおける人工的な森林火災によるものとしして、近く同国と協議に入る予定ということだ。

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アブダビGP、コース完成、引き渡しへ

Yas Island Circuit Image (C)Abu Dhabi GP Org.
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今年初開催となる中東アブダビGPのコース、ヤス・アイランド・サーキットが完成、今週中にも開発業者から主催者に引き渡しが行われることがわかった。

アブダビGPは10月の最終週が予定されていて、これまでは工事の遅れが再三伝えられていて心配されたが、これでやっと無事開催の目途が付いたことになる。

ただ、まだFIAによるコース査察やサーキット関連の細部工事は残っていて、残された期間もまだ予断を許さない状況が続きそうだ。

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ルノーの方針転換はFIAが「証拠」をつかんだため?

2008 Singapore GP Scene (C)Renault F1 UK
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WMSC(世界モータースポーツ評議会)の公聴会を前に突然示したルノーの恭順姿勢は、おそらくFIA(国際自動車連盟)がピケのクラッシュについて明確な証拠をつかんだためだろうと、報じられている。

それによれば、ピケがマシンのコントロールを失ってクラッシュする直前に、アクセルを踏んでいたことが押収したデータロガーの分析からわかったこと。
また、『司法取引』により免責となったピケが、「チームからクラッシュを命じられた」と証言したことなどによるとされている。

こうしたことからルノー・チームは処分の軽減化を狙い、先んじて首脳陣の離脱を行ったとみられるが、これが具体的にどのような影響を及ぼすかは不明。
最も厳しければ長期の出場停止処分なども考えられるが、その場合にはルノー本社がF1撤退を決断するとも言われ、FIAにとっても『両刃の剣』と言える。

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ルノー・チーム、21日の召喚を前に恭順の姿勢

Pat Symonds (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームは、同チームのアロンソが優勝した2008年のシンガポールGPでのピケのクラッシュについて、FIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)から召喚された21日(月)の公聴会を前に、マネージメントの責任者フラビオ・ブリアトーレ代表と、技術部門の責任者パット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターの両首脳が現職を離脱したことを発表した。

同チームはまた声明で「ルノー・チームは2008年シンガポールGPの問題について一切の抗議をしない」と宣言、21日の公聴会に向け抵抗をみせない姿勢を明確にした。
なお、両首脳の後任については発表されていない。

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2009/09/16

ウィリアムズ、コスワース・エンジンも選択肢に

Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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来シーズン、エンジン供給元を現在のトヨタから変更するのではないか、と再三噂になっているウィリアムズ・チームだが、ここに来てコスワース・エンジンという選択肢も出てきたようだ。
これはオランダの『フォーミュラワン・レースリポート』が伝えたもの。

これまではメルセデス・エンジンが最有力とみられていたものの、希望チームが多く状況は厳しいように思える。
またルノーには今後の展開によってはF1全面撤退というケースも考えられる。
そこで浮上したのがコスワース・エンジン。

コスワースが最後にF1参戦したのは2006年のことで、実はこの時のパートナーがウィリアムズ・チームだった。
ただコスワースはすでにカンポス、マノー、USF1、さらにロータスへの供給が予定されていて、キャパシティ面での不安もあるようだ。

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『ロータス』のガスコイン氏、「ベスト新チームにする」

Mike Gascoyne (C)Force India F1
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新たにFIA(国際自動車連盟)から2010年の新規参戦チームとして承認された『ロータスF1チーム』でテクニカル・ディレクターを務める予定のマイク・ガスコイン氏(46歳:イギリス)は、「新規チームの中ではわれわれがベストになる」と、英『オートスポーツ』に意気込みをみせた。

「確かにこれから2010年のグリッドにマシンを並べるというのはとてつもなく困難で大きなチャレンジになるものだろう。
しかしわれわれは、シーズン半ばには新規参戦チームの中では最良で、全体でもベスト10に入りたいと願っている。
何よりこうした機会に導いてくれたマレーシア政府には心から感謝しているよ」

F1の名門ロータスの名前を継承したこのライトスピードGPのチームは、当初来季の新規参戦枠から外れたものの、BMWザウバーの躓きによりこのチャンスを得たもの。
今後イギリスのノーフォークに本拠を置き、急ピッチで参戦の準備に集中することになるだろう。

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2010年13番目のF1チームに『ロータス』

Image (C)Brawn GP F1
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15日(火)BMWザウバーのチーム売却と日を同じくして、『ロータスF1チーム』が2010年F1の13番目のチームとして承認されたことを発表した。
(BMWザウバーはすでに2010年のポジションを失っている)

FIA(国際自動車連盟)の説明によればBMWザウバーからは2010年のエントリーについてすでに説明を受けていたということだが、その実現性については不明確とし、BMWザウバーの代わりに上記ロータスのエントリーを認めたもの。

ただしBMWザウバーの売却先については、14番目のポジションとするものの、2010年の参戦が実現するよう『13チームまで』との合意を変更できるか検討すると、参戦への道を残した。
これが実現した場合、F1は最近では珍しい全14チーム28台ものマシンがグリッドに並ぶことになる。

【2010年予想参戦チーム】
・フェラーリ
・マクラーレン
・ルノー
・トヨタ
・トロ・ロッソ
・レッドブル
・ウィリアムズ
・フォース・インディア
・ブラウンGP
*カンポスGP
*マノーGP
*チームUSF1
*ロータス
*(BMWザウバー)

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BMWザウバー、スイスの投資法人に売却決定

F1.08 Steering Wheel (C)BMW Motorsports
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15日(火)、ドイツのBMW社は傘下のBMWザウバー・チームをスイスに本拠を置く投資法人『カドバック・インベストメンツ』に売却することを発表した。

それによれば、同法人は「中東、及びヨーロッパに住む一族の利益を代表する」ものと表現されているが、詳細はまだ明確でない。

ただし新しいチームの参戦は別途ロータスの参戦により14番目の枠ということになる。

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2009/09/15

『サンタンデル』、マクラーレンとも契約延長

Santander (C)McLaren Group
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去る10日(木)、フェラーリ・チームとの間の新たなスポンサー契約を結んだばかりのスペイン大手銀行『サンタンデル』が、今度はこれまで支援を続けてきたマクラーレン・チームとの契約も延長することを明らかにした。

F1でこうしたトップチームにおいて主要スポンサーが共通というのは異例中の異例。
またサンタンデルは個別のグランプリに対しても大きなスポンサー活動を行っていて、いまやF1には欠かせない『サポーター』になっている。

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エクレストン氏、来季『3台エントリー』導入懐疑的

とりわけフェラーリ・チームのルカ・モンテツェモロ代表が導入に積極的とされるF1の『3台エントリー』だが、バーニー・エクレストン氏は「いまの状況では実現は難しい」と悲観的な見方を示した。

Ferrari Monza Demo (C)Ferrari S.p.A
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このアイデアは、人的・技術的に余裕のあるチームに対し3台目のマシンの出走を認めることにより、スポンサー関連や開催国の観客などに、よりエキサイティングなスペクタクルを提供できるというもの。

しかしながら、すでにウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表などは「1チーム3台が認められるなら、一部のマニュファクチャラーズ・チームだけがグリッド上位を独占することになり、プライベート・チームは駆逐されることになりかねない」と、否定的な考えを示している。

こうしたことを受けエクレストン氏は、「3台目の出走となればコンコルド協定の改定が必要となる。
いまはすべてのチームの考えがそろっているとは言えないだろう」と、モンツァで語った。

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ヒュルケンバーグ、GP2王者獲得でF1シート狙う

Nico Hulkenberg (C)GP2 Series Media Service
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F1イタリアGPと合わせて行われたGP2シリーズでは、このレース3位に入ったニコ・ヒュルケンバーグ(22歳:ドイツ)が最終戦を残して今年のシリーズ・チャンピオン獲得を決めた。

過去のGP2チャンピオンは2005年のロズベルグを始めとしてハミルトン、グロックなどいずれも直後にF1ドライバーになっていて、ヒュルケンバーグの場合も当然次の目標はFステップアップということになるだろう。

現在ウィリアムズ・チームの第3ドライバー&テストドライバーを務めるヒュルケンバーグとしては来季そのままレギュラードライバーへの昇格というのが一番考えられる筋道だ。
その場合、能力が高く評価される同チームのニコ・ロズベルグについてはすでにマクラーレンなどと絡めて再三名前が上がっていて、もし移籍となればすんなりヒュルケンバーグが昇格する可能性は高い。

もう一方の中嶋一貴については、トヨタとの関係が継続される場合には残留が有力とみられるが、もし噂にあるようなエンジン・パートナーが変更された場合には白紙になりかねない。
いろいろ事情はあったにせよ、今季同チームが獲得した30.5ポイントのすべてがロズベルグのものというのは中嶋にとって厳しいものだ。

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2009/09/14

バリチェッロ(ブラウン)、「二人の息子に勝利捧げたい」

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1 Team
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第11戦のヨーロッパGPに続く今季2勝目をモンツァで飾ったブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ(36歳:ブラジル)は、「この勝利を今月誕生日を迎えた二人の息子に捧げたい」と、レース後語った。

「ヨーロッパ・ラウンド最後のモンツァはF1伝統の一戦だし、チームの状況を考えればタイトル獲得のためどうしても落とせないレースだった。
チームはそのために頑張ってきたのだし、それに自分が応えられたというのはほんとうにうれしいこと。
1ストップは、ライバルがKERSを持っていることを考えると止むを得ないものだった。
それでも僕らには最高のマシンと最高のエンジン(註:同じメルセデス)を持っていたので勝利を確信していたし、チームもファンタスティックな仕事をしてくれたのでこの栄光をつかむことができた。
今日のこの勝利は、今月誕生日を迎えた二人の息子、エドアルドとフェルナンドに捧げたい」

フェラーリ時代には9勝を記録したバリチェッロだが、ホンダに移ってからは3年間優勝がなく、今年ブラウンGPで再び勝利の美酒を口にすることとなった。

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クラッシュのハミルトン、「プッシュした結果で満足」

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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イタリアGP決勝レースをポールポジションからスタートしながらも戦略の違いなどからブラウンGP勢に先行を許し、猛追していた最終ラップに壮絶なクラッシュというアクシデントでレースを終えたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(24歳:イギリス)は、次のようにレース後語っている。

「残念ながら僕らの2ストップという戦術はベストなものではなかったので、ブラウンGP勢を懸命にプッシュせざるを得なかった。
最終ラップまで、マシンのギリギリ限界で走っていたんだけど、とうとう最後にあのレズモ出口でリヤのコントロールを失ってしまったんだ。
結果、レースをぶち壊してしまい、これまで頑張ってくれたチームのみんなにはほんとうに申し訳ないと思っている。
でも、これはレーシング・アクシデントだし、最後まで自分でプッシュした結果のことだから満足している。
後悔なんかしていない」と、若き元チャンピオンは胸を張った。

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ブリヂストン イタリアGP決勝レースの模様

Tyre Work (C)Renault F1 UK
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2009 FIA Formula One World Championship 第13戦 イタリアGP
2009年F1世界選手権 イタリアGP 決勝
開催場所:モンツァ 開催日:9月11日~9月13日

モンツァで開催されたイタリアGP決勝は、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)がミディアム-ソフトのタイヤ戦略でスリリング且つ戦略的なレースに勝利し、今季2度目のレース優勝を果たした。

バリチェロは、ソフト-ミディアムの戦略で2位入賞を果たしたチームメイトのジェンソン・バトンを2秒以上引き離してフィニッシュ。
3位のキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)はソフト-ソフト-ミディアムの2ストップ戦略だった。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「ルーベンスの今季2度目の優勝と、ブラウンGPの今年4回目の1-2フィニッシュに、お祝いを申し上げます。
今日はエキサイティングなレースを観ることができ、異なる戦略がいかにレースに影響を与えるかを見るのも興味深かったです。
また、素晴らしい快晴の日のイタリアで、フェラーリのドライバーが表彰台に立つのを見るのは喜ばしいことです。
今日の素晴らしいF1レースを、弊社の荒川代表取締役社長や他の重要なゲストの皆さんに観ていただけたのは、われわれブリヂストンにとってもうれしいことです」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「素晴らしい戦略の戦いとなった、スリリングなレースでした。
レースに優勝したのは1ストップ戦略でしたが、1ストップと2ストップのどちらが良かったかは一概には言えません。
総合的には2スペックのブリヂストン・ポテンザタイヤの両方が同じようなパフォーマンスを発揮しましたので、かなりの戦略のチョイスがあったと思います。
ブラウンGPのチャンピオンシップ争いに関しても、今日は良い日でした。
また、残念ながら完走とはなりませんでしたが、昨年度チャンピオンのルイス・ハミルトンが最終ラップまでとても激しくプッシュし、素晴らしい闘志を見せたことも言っておかなければならないでしょう」

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トヨタ イタリアGP決勝レースの模様

第13戦イタリアGP決勝 ポイント獲得ならず

パナソニック・トヨタ・レーシングは13日、イタリアのモンツァで、イタリアGPの決勝を行い、TF109は2台ともポイントを獲得できず、厳しい結果でヨーロッパラウンドを終えた。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、ポジションアップを狙い、燃料を非常に多く積んで、中位集団から走行をスタート。
ブリヂストンのミディアムタイヤを装着したトゥルーリは、最初のシケインでポジションを競い合う一方、ソフトタイヤを履いたグロックは、外に押し出されそうになり、後ろに下がらざるをえなかった。
両ドライバーは、長く取った最初のスティントで懸命に攻め、トゥルーリはトップ10で走っていた35周目でピットイン、グロックもトゥルーリから3周遅れで同様にピットインをした。
ミディアムタイヤに履き替え、ピットから出たグロックは、最初のシケインで、ソフトタイヤを装着したトゥルーリのすぐ後ろに着き、半周にわたりバトルを繰り広げた。
グロックを後ろにつけたトゥルーリは12位で周回を終え、前方を走る中嶋一貴にプレッシャーをかけた。
48周目序盤の最初のシケインでブレーキングをしながら、中嶋の横に並んだが、縁石を飛び越え、再びグロックの横に並ぶかたちで戻った。
トゥルーリのクルマが大きく膨らんだ時点でバトルは終了し、トゥルーリは14位、グロックは11位でチェッカーフラッグを受けた。

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:16番手
決勝:11位(トップと2分43.925秒差)
ピットストップ:38周目
「狙っていた結果ではなかったが、少なくとも、バトルを展開できた。
ピットインからトラックに戻ったときすでにヤルノとのバトルは始まり、僅差で彼が前に出た。
それから終盤、彼が中嶋一貴を追い抜こうとするのが見えたが、ヤルノは縁石に当たりバウンスして大きく膨らんだ。
私たちは素晴らしいバトルを繰り広げ、正々堂々とそれをやった。
結局、私は内側にいて、戦いを制した。
概して、このレースの特性を最大限に活かすことは決して易しいことではなかったが、シンガポールGPのトラックはまた違い、クルマも少し改良するので、十分なチャンスがあるはずだ」

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:11番手
決勝:14位(トップと1周差)
ピットストップ:35周目
「難しい決勝になると予想したが、その通りになった。
決勝のほとんどを中嶋(一貴)の後ろで過ごすことになり、もっと速く行けると思ったが、追い抜くのは難しかった。
終盤、私は正直、刺激が少なく、チャンスを果敢に狙った。
ほんの狭いスペースを見つけるとすぐに突っ込み、ブレーキをとても遅らせた。
仕掛けたものの、そこに十分なスペースはなく、ついてないことに縁石にぶつかり、ティモと少し競うことになった。
ティモとの競り合いも心地よく楽しめた。
私は常に外側のラインにいたものの、少しでもアクションを取るほうが良かったので戦い続けたが、結局11位か14位かはあまり大きな違いではなかった。
いずれにしても、そうでもしないと、私にはエキサイティングなレースではなかったので、行動を起こした」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「是が非でもポイント獲得をめざしたが、序盤でポジションをロスしたのが最後まで響いてしまった。
サーキットの特性を考え、第1スティントを非常に長く取る作戦は正しかったが、ピットインの時点で、ポイント圏内の車との差を十分に詰めることが出来ず、思った様な結果を出せなかった。
次はシンガポール、鈴鹿での日本GPと連戦になるが、クルマのアップデートも行い、上位へのチャレンジを続ける」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「フラストレーションがたまる予選の後の決勝も、残念な結果になったが、モンツァのレースは厳しいだろうと思っていた。
少なくともヤルノとティモが、レース終盤にバトルをして、ファンの方々に白熱したアクション、ファイティング・スピリッツを見せられた。
モンツァは、クルマに独特な要求をする特別なサーキットなので、次のシンガポールでは良くなると信じている。
次戦は全く違うタイプのトラックとなり、もっと上位の結果を目指し頑張る」

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2009/09/13

バリチェッロ(ブラウンGP)、イタリアGPを制す!

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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高速耐久戦となったイタリアGP決勝レースは、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ&ジェンソン・バトンが戦前の予想を覆す好走で、みごとな1-2フィニッシュを決めた。
バリチェッロの優勝は今年のヨーロッパGPに続くもので、自身通算11回目。
対するコンストラクターズ・ランキングでブラウンGPを追っていたレッドブル・レーシングはベッテルの1ポイントのみに留まり、大きく水を空けられる結果となった。

3位はポールポジションからスタートし、最終ラップまでブラウンGP勢を猛追していたマクラーレンのハミルトンがシケイン入り口で突然のスピン・クラッシュ。
最後にイエローコーションを引き起こした。

代わって3位表彰台を得たのはフェラーリのライコネン。
そして前戦同様に跳ね馬の後部を追い続けたフォース・インディア(スーティル)がつづいた。
5位はルノーのアロンソ、6位マクラーレンのコバライネン、7位BMWザウバーのハイドフェルド、8位は貴重な1ポイントを追加したレッドブルのベッテルでここまでが入賞。

以下、9位フェラーリのフィジケーラ、10位ウィリアムズの中嶋一貴、11位トヨタのグロック、12位はストップしたもののマクラーレンのハミルトン、13位トロ・ロッソのブエミ、14位トヨタのトゥルーリ、15位ルノーのグロージャン、16位ウィリアムズのロズベルグでここまでが完走。
フォース・インディアのリウッツィ、トロ・ロッソのアルグエルスアリ、BMWザウバーのクビサ、そしてレッドブルのウェバーらはリタイヤに終わった。

イタリアGP決勝レースの結果はこちら
イタリアGP画像はこちら

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イタリアGP:スタート時車両重量一覧

12日(土)、FIAが発表したイタリアGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの:11位以下は自己申告)

イタリアGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 653.5kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 683.0kg
3 ジャンカルロ・フィジケーラ Ferrari 690.0kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 662.0kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 697.5kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 697.5kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 677.5kg
8 ロマン・グロージャン Renault 699.8kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 703.0kg
10 ティモ・グロック Toyota 709.8kg
11 ハイメ・アルグエルスアリ Toro Rosso Ferrari 706.0kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 706.0kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 683.0kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 682.0kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 708.6kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 706.2kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 655.0kg
21 ビタントニオ・リウッツィ Force India Mercedes 679.5kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 687.0kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 688.5kg

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フィジケーラ、「フェラーリ移籍、後悔してない」

Giancarlo Fisichella (C)Ferrari S.p.A
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前戦ベルギーGPでチームに初となるポールポジション、そして2位表彰台をフォース・インディアにもたらせたジャンカルロ・フィジケーラ(36歳:イタリア)だが、念願のフェラーリ移籍後の今回は大苦戦。
前戦まで在籍したチームが2-7番手グリッドを獲得したのに比べると、Q2進出こそ果たしたものの14番手というグリッドはいかにも不満の残るところだ。

しかしこれについてフィジケーラは、「僕が一緒に仕事をした仲間だもの、こうして彼らが好成績を収めたことは我がことのようにうれしいよ。
チームの全員が懸命に素晴らしい開発をしてきた、その結果がこうして表れたんだ。
しかしその一方で、フェラーリの紅いマシンを操るというのはまさに僕にとって昔からの夢だった。
だからもしフォース・インディアに留まるなら残りすべてのレースで勝利するとしても、僕は同じ決断をしたと断言できるよ。
自分自身が行った選択に、100%満足しているんだ」と、語っている。

フィジケーラにとって13日の決勝レースに向け唯一の不安は、初めてトライするKERSの操作ということだ。

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アルグエルスアリ、降格ペナルティも実害なし

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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12日(土)イタリアGPのレーススチュワードは、トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)が公式予選前にギヤボックスを交換したことで、予選グリッド5番降格のペナルティを科すことを発表した。

今年のF1レギュレーションでは、1基のギヤボックスで4つのグランプリを戦うことになっている。(金曜日セッションは除外)

ただし、アルグエルスアリは20位という予選結果だったためグリッドは変更されず、降格の実害はないことになる。

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フェラーリ社長、「アロンソ欲しいが来季はない」

L.Montezemolo & K.Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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イタリアGPの会場に姿を現したフィアット/フェラーリ・グループの総帥ルカ・モンテツェモロ社長は『サンタンデル』との契約に伴い再三噂に上がる『アロンソ獲り』について、「欲しい選手の一人であることは間違いないが、来季はない」と、スペイン紙の取材に語った。

「アロンソには実はミナルディにいる頃から注目していたんだ。
素晴らしい選手だし、彼も加入を希望するなら実現させたいと思っているし、きっといつかはそうなることだろう。
しかしいまウチにはライコネン&マッサという有力ドライバーがいて、彼らとの契約は2010年も有効なもの。
したがって、言われているような来季の加入ということは残念ながらないよ」

一時、今季で引退確実とみられたライコネンは前戦ベルギーで復活の優勝をみせるなどいまやすっかり跳ね馬の屋台骨を背負う大黒柱。
いまのところ2010年アロンソ加入の余地はないが、モンテツェモロ社長が描く秘策は1チーム3台エントリーの実現というところにあるようだ。

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俊足メルセデス・エンジンに感嘆の声

Mercedes V8 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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昨日モンツァで行われた公式予選では、コーナーが少なくシケインとストレートが目立つ高速サーキットであることからエンジン・パワーが重要な要素とあって、ほとんどのマシンがフレッシュ・エンジンで臨んだとみられる。

そうした予選で、なんと上位7台中6台をメルセデス・エンジン搭載車が占めるという驚きの結果となった。
これについてメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は「ハミルトンの最終ラップは劇的なもので感動した。
しかし2位となったスーティルとフォース・インディアにも勝算を贈りたい。
これは彼らがどれだけ素晴らしい仕事をしたかの証明だ」と、控え目なコメント。

しかし現在ルノー・エンジンのユーザーで、来季はメルセデス・エンジンに色気を見せているとされるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「フォース・インディアの躍進にも驚いたが、ほんとうの衝撃はメルセデス・エンジンの戦闘力だ。
搭載した6台がすべてトップ7に入っているというのだから、これは偶然の結果などではない。
メルセデスがいかに素晴らしいエンジンを用意したということの証明に他ならない」と、独『RTLテレビ』に語っている。

今回、唯一メルセデスに割って入ったのはフェラーリ・エンジン(ライコネン)1台だけ。(3-14-19-20番手)
ルノー(4台)は最高がアロンソの8番手。(8-9-10-12番手)
トヨタはトゥルーリ(11番手)だけがQ2に進出したものの、残る3台はすべてQ1で敗退。(11-16-17-18番手)
BMWに至っては2台共にエンジントラブルでストップする有り様だった。(13-15番手)

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BMWザウバー、フレッシュ・エンジン損傷にショック

BMW V8 F1 Engine (C)BMW Motorsports
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ここ数戦、昨年のような戦闘力を持ち直したかに見えたBMWザウバー・チームだが、12日(土)行われた公式予選ではウェバー、クビサ共にエンジントラブルでストップ。

チームによれば搭載されていたのはいずれもハイスピードコースであるここモンツァ・サーキットに合わせ新たに投入したフレッシュ・エンジンだったということだ。

いま損傷の原因及び内部状況について究明中とのことだが、もしブローであった場合、とりわけ規定の8基目を投入したとされるクビサにはフレッシュ・エンジンはもう残されていないことになる。
その場合、ペナルティ(グリッド10番降格ペナルティ)を覚悟でフレッシュ・エンジンを投入するか、これまでに使ったことのある中古エンジンを使用せざるを得ない困難な状況となる。

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トヨタ イタリアGP公式予選の模様

第13戦イタリアGP 予選
惜しくもトップ10入りならず

イタリアのモンツァで12日、イタリアGPの予選を行ったパナソニック・トヨタ・レーシングは、僅差でトップ10入りを逃した。
ドライバーはセッション中に調子を上げたが、ヤルノ・トゥルーリは予選第3セッション、ティモ・グロックは予選第2セッション進出に一歩及ばず、各セッションの終了直前に惜しくもそれを逃した。

両ドライバーともブリヂストンのミディアムタイヤを装着し、予選第1セッションの走行をスタート。
ラップタイムを確実に伸ばし、ソフトタイヤに履き替えた。
トゥルーリは最終ラップで個人のベストタイムを記録し第2セッションに進んだが、グロックは渋滞につかまり、トップ19までが1秒以内に入る接戦となった第1セッションを、前のクルマとわずか0.022秒の差で、通過することができなかった。
第2セッションに進んだトヨタ唯一のドライバーになったトゥルーリは、ピットストップで一度もミディアムタイヤを装着せず、トップ10入りの機会を狙い続けた。
第3セッションに進めそうな気配を見せ続けたが、最終スティントでタイムが伸びず、終了間際に、11番手に順位を落とした。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:13番手 1分24秒326(トップと0.990秒差) 17周
予選第1セッション:15番手 1分24秒014(トップと0.665秒差) 12周
予選第2セッション:11番手 1分23秒611(トップと0.638秒差) 8周
グリッド: 11番手(暫定)
「予選第2セッションのラップで、クルマの性能を最大に引き出せたが、もちろん、11番手という結果には納得していないので、セッションの最後の最後で、トップ10入りを逃したのは、本当に残念だ。
厳しい予選になることが予想していたが、フリー走行時より向上させて、予選でトップ10入りできたら良かったと思う。
明日も難しい戦いになると思うが、11番手はトップ8から遠い位置ではない。
果敢に攻め、ポイントを持ち帰る」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:9番手 1分23秒959(トップと0.623秒差) 21周
予選第1セッション:16番手 1分24秒036(トップと0.687秒差) 11周
グリッド:16番手 (暫定)
「予選第1セッションでは最速ラップに0.6秒差に迫ったので、予選第2セッションに進めなかったのは残念。
午前中のフリー走行は好調だったが、そのときのスピードを予選で出すことができなかった上に、渋滞にも苦しめられた。
ソフトタイヤを履いての最終ラップでは、他のクルマがシケインに真っ直ぐに突っ込み、彼について行くしかなく、私のラップの妨げとなった。
もっと上位で予選を終えられるポテンシャルがあったが、このように時間を少しでもロスすると、大きく結果にはね返る。
明日の決勝は厳しくなるだろうけど、ポジションをあげられるような戦略を練り、いつものようにベストを尽くす」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「厳しい予選になると少し予想していたものの、目指していた結果を得られなかった。
今日も非常に拮抗した戦いになり、どのセッションでも、0.2-0.3秒の中に数台が入っていた。
それにもかかわらず、私たちの競争力のレベルは、フロントローからの決勝スタートを獲得したスパと比べるとほど遠く、納得してない。
決勝に向け、順位を上げるチャンスが高い戦略を選択する。
トップ10のクルマに比べれば、積載燃料の量が自由に決められ、ポイント圏内でフィニッシュするチャンスはまだあるので、この機会を上手く活かしたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「厳しい戦いを覚悟してはいたが、ヤルノも、ティモも、僅差で次の予選に進めず、トップ10グリッドを逃したのは、本当に残念で仕方がない。
昨日のフリー走行から少しずつ調子は上がってきていたが、もう一歩、モンツアのサーキットに合わせきれなかった。
レースも考えてセッティングは進めてきたので、気持ちを切り替え、力強いレースをする」

ヤルノ・トゥルーリは今夜、イタリア中部のアブルッツォ州で起きた地震の被災者への義援金を集めるために、約100名の有名人が参加するチャリティ・オークションに出席する。
F1ドライバーたちから寄せられたヘルメットとオーバーオールが、オークションにかけられ、トゥルーリのアブルッツォ・ネル・クオーレの活動の資金になる予定だ。
イベントを主催するオーディマピゲの時計も出品される。

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2009/09/12

ハミルトン、15回目のポールポジション獲得

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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イタリアGP公式予選はマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンが最後にスーティルを逆転、今季ヨーロッパGPにつづく2回目、自身通算15回目となるポールポジションを獲得した。
2番手のスーティルはこれが初のフロントロウ。
フォース・インディア・チームとしては前戦ベルギーGPのフィジケーラが獲得した1位に次ぐものとなった。

3番手は前戦優勝のライコネン/フェラーリ。
上位の中では唯一メルセデス・エンジン搭載車以外のマシンとして気を吐いた。
4番手マクラーレンのコバライネン、5-6番手はブラウンGPのバリチェッロ&バトン、7番手はこれがほぼ2年ぶりの公式予選となったフォース・インディアのリウッツィ、8番手ルノーのアロンソ、そして9-10番手にレッドブルのベッテル&ウェバーというトップ10グリッドとなった。
上位7台中、メルセデス・エンジン搭載車が6台を占めている。

イタリアGP公式予選の結果はこちら
イタリアGP画像はこちら

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予選Q2、メルセデス・エンジンが上位独占!

イタリアGP予選Q2はひさしぶりにブラウンGPのバトンがトップタイムを記録。
2番手はマクラーレンのハミルトン、3番手ブラウンGPのバリチェッロ、この3車のタイム差はわずかに0.021秒という僅差。
さらに4-5番手にもフォース・インディアのスーティル&リウッツィが入り、このパワー・サーキットでなんと上位5台をすべてメルセデス・エンジン搭載車が占める力をみせた。

6番手レッドブルのウェバー、7番手フェラーリのライコネン、8番手ルノーのアロンソ、9番手マクラーレンのコバライネン、10番手レッドブルのベッテルとここまでの10台がQ3進出を決めた。

ここで脱落したのはトヨタのトゥルーリ、ルノーのグロージャン、フェラーリのフィジケーラ、BMWザウバーのハイドフェルドはセッション序盤にエンジントラブルか、軽い白煙を出しながら自らコースサイドにマシンを止めた。
さらに残り5分というところで僚友のクビサも同じくエンジンとみられるトラブルでストップ、マシンから降りている。

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ウィリアムズ・デュオ、揃って予選Q1で敗退

イタリアGPの公式予選が始まった。
Q1をトップタイムで終えたのはフェラーリのライコネン。
2番手にもマクラーレンのハミルトンと、いずれもKERS搭載車が続いた。

さらにブラウンGPのバトン&バリチェッロ、5番手マクラーレンのコバライネン、6番手レッドブルのベッテル、7-8番手にはフォース・インディアのスーティル&リウッツィ、9番手BMWザウバーのハイドフェルド、そして10番手はルノーのアロンソだった。

ここで脱落したのはトヨタのグロック、ウィリアムズの中嶋一貴&ロズベルグ、そしてトロ・ロッソのブエミ&アルグエルスアリの5台となった。

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フリー走行3回目もスーティル(F・インディア)が最速

Adrian Sutil (C)Force India F1
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12日(土)行われたイタリアGPのフリー走行最終セッションは前日に続いてフォース・インディアのエイドリアン・スーティルがトップタイムを記録した。
フォース・インディアは同僚のリウッツィも7番手と好調な走りをみせている。

最後に抜かれたものの2番手は「ひさびさの」の印象があるバトン(ブラウンGP)。
こちらのチームメイト、バリチェッロも4番手と好調のようだ。
3番手はBMWザウバーのハイドフェルド、5-6番手はKERS組マクラーレンのハミルトン&コバライネン、8番手ルノーのアロンソ、9番手トヨタのグロック、10番手BMWザウバーのクビサと続いた。

フェラーリはライコネンが12番手タイムを記録したものの、注目のフィジケーラはセッション中盤にコースアウト、クラッシュ。
地元ファンの声援も虚しく、前任者バドエルの轍を踏むかのような悲運に見舞われた。

また長い時間後尾に埋もれていたトヨタのトゥルーリは13番手まで挽回。
ウィリアムズは中嶋一貴14番手、ロズベルグ16番手と苦戦。
レッドブル勢も同様に17番手ウェバー、18番手にベッテルとなったが、こちらはエンジン温存のため走行を控えた可能性が高い。
またトロ・ロッソのアルグエルスアリのマシンはギヤボックスのトラブルに見舞われた模様だ。

イタリアGPフリー走行3回目の結果はこちら
イタリアGP画像はこちら

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トヨタ イタリアGPフリー走行の模様

第13戦イタリアGP フリー走行初日
順調にフリー走行1日目を終了

パナソニック・トヨタ・レーシングは11日、モンツァで、イタリアGPのフリー走行を2回行った。
今週末のレースは、2009年度ヨーロッパラウンドの最終戦、かつ、ヤルノ・トゥルーリにとっては母国レースになる。

F1サーキットの中でも最速サーキットであるモンツァの特性に合わせ、今日、ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロックともにモンツァ仕様に改良したフロントウィングとリアウィングを含む、新しい低ダウンフォース仕様の空力アイテムをテストした。
天候は快晴、気候28℃、路面温度は41℃に達した中、両ドライバーは、プログラムを順調にこなした。
トゥルーリとグロックは、午前中のフリー走行1回目で、ブリヂストンのミディアムタイヤを装着し、セットアップの一連の比較を行い、午後のフリー走行2回目でも引き続き、セットアップの微調整を実施した。
午後のセッションで、両ドライバーは、ソフトタイヤのテストもこなし、週末に向け、効率的に戦略を練るためのデータを収集した。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:20番手 1分26秒325(トップと2.389秒差) 17周
フリー走行2回目:6番手 1分24秒634(トップと0.710秒差) 36周

「フリー走行2回目はかなり良かった。
午前のセッションは少し難しかったが、午後のセッションで、セットアップをいくらか変えたら、クルマはおおむね好調になった。
クルマからパフォーマンスをさらに引き出すことができ、何の問題もなく、普段通りのプログラムをこなすことができた。
クルマの調子はとても良かったが、もちろん、ラップタイムを上げるために、もっと作業をしなければならない。
適切な空力バランスを見つけることができれば、モンツァのレースは大丈夫だろう。
新しい縁石は特に問題ない。
昨年とは違うが、それでも何とかこなせる。
天候も、雨になった去年とはかなり違い、今年は断然良くなった」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:19番手 1分26秒020(トップと2.084秒差) 23周
フリー走行2回目:13番手 1分24秒967(トップと1.043秒差) 40周

「典型的な金曜日で、セッションは、トラブルもなくスムーズに行った。
いつものように、2種類のタイヤをテストし、クルマのセットアップを行った。
フリー走行1回目を踏まえ、改良を行ったので、午後のセッションでは、クルマへの満足度は増した。
クルマをさらに改善し、このサーキットで、性能を最大限に引き出すために、まだやれることがあるので、予選のセットアップをもっと良くするために全データを精査する。
今日は、シケインでの新しい縁石を初めて体験したが、特に問題もなく、まずまずだ。
イタリアに帰り、地元のファンの前で走行するのは特別だ。
日曜日には素晴らしいレースを見せたい」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「モンツァは常に、独特なレース・サーキットだが、今年はテストを実施していないためにさらにその感が増している。
より低いダウンフォースで走行することに慣れる必要があるため、通常の設定と比べると、明らかにグリップ不足になる。
今日は一日、上手くプログラムをこなして、今後のために、多くの情報を採ることができたので、予選までにクルマのバランスを向上させる作業を続ける。
ミディアム、ソフトとも、タイヤの挙動は予想通り、大変良く、満足できる感じなので、とくに心配していない」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「午前中のフリー走行では全くミディアムタイヤのグリップを出すことができず、非常に苦しいイタリアGPの走り出しになった。
しかし午後のフリー走行に向けて、メカニカルなセットアップを変更したことが功を奏して、パフォーマンスを示すことができた。
しかし、まだまだ満足できるレベルではない。
明日のフリー走行3回目に向け、さらに空力、技術的なセッティングを詰め、予選での上位グリッドを目指す」

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ライコネン(フェラーリ)に罰金100万円

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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イタリアGPのレーススチュワードは、フェラーリ・チームのキミ・ライコネンに対して罰金7,600ユーロ(約100万3千円)を科したことを明らかにした。

それによればライコネンは、11日(金)行われたフリー走行2回目セッションで、ピットレーンの制限速度60キロのところ97.2キロで走行したということで、上記罰金が科せられたもの。

ピットレーンの制限速度はフリー走行・公式予選までは60キロ、決勝レース時には80キロとされている。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「思ったより良かったかも」

前戦ベルギーGPでは予選18位、決勝レースでも完走はしたものの13位と不本意な成績に終わったウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、1回目14番手、2回目9番手という今回のフリー走行を終え、次のように語った。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「ウチのマシンではここはあまり期待していなかったんだけど、今日の結果はそれわほど悪いものじゃなかったね。
というか、思ったより良かった。
スパの時と比べれば、かなり競争力はあると思うよ。
とはいえまだ金曜日のことだから、予選でどうのとか言うには早過ぎるけれどね。
大事なことはいくつかの重要な方向性が見い出せたということ。
明日もこのペースを維持したいと思っている」

一方、今回午前が13番手、午後は17番手と苦しんだようにみえるロズベルグはこう語っている。
「ここで一番大事なことは、グリップとトップスピードとの妥協点を見つけること。
でも路面のグリップは変化するし、最適のダウンフォースレベルに到達するというのは容易なことじゃないんだ。
いまのペースでは予選でトップ10に残るのは難しいことだけど、でもそれが不可能だなんて決して言わないよ」

これまでの12戦で、ロズベルグが予選10位以内に残れなかったのはドイツGPでのただ1回しかない。

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ルノーの躍進は再搭載『KERS』の威力?

11日(金)行われたイタリアGPのフリー走行で注目を集めたのは、フォース・インディアのスーティルばかりではない。
元チャンピオンと新人ドライバーという組み合わせながら、堂々揃って2-3番手に食い込んで見せたルノー・チームのグロージャン&アロンソの新旧デュオだ。
Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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二人のマシンにはとりわけこのコースでは優位に働くとされる「KERS」(運動エネルギー回収システム)を搭載しているがグロージャンはこうコメントした。

「KERSの威力?
今はまだシステムの操作を覚えるのに懸命で、とてもそんなことまで気が回らないよ。
でも、このF1伝統のコースでスピードが出せるというのは気分がいいね。
これからエンジニアとデータを分析して、明日はさらにタイムを縮めたい」

一方、ベテランのアロンソのコメントは、「いい順位?
今日は決められたセットアップを進めただけ。
金曜日のポジションなんて全然関係ない」と、にべもないものだった。

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スーティル(フォース・インディア)、「すべて絶好調」

Adrian Sutil (C)Force India F1
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前回のベルギーGPで素晴らしいパフォーマンスを発揮したフォース・インディアでは、それが果たして本物なのかイタリアGPの走りに注目が集まったが、同チームのエイドリアン・スーティルは1回目3位、午後の2回目では1位とそのスピードがフロックでないところを証明した。

これについてスーティルは、「今日はすべてが上手くいったね。
クルマも完璧、チームの仕事もバッチリ、そして僕自身の調子もね。
別にタイムを出そうとかして特別なことをした訳じゃない。
きちんと金曜日のプログラムを進めただけなんだ。
それでも一番速いなんて、もちろん気分が悪い筈がない。
残りの週末もこの勢いで進めたいね」と、語っている。

一方、今回は前戦優勝のフェラーリを駆った前戦までの同僚フィジケーラは、なんと20番手という不本意なポジション。
このあとの「バトル」が注目される。

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モンツァ、第1シケインの縁石を改善へ

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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モンツァ・サーキットの伝統にもなっているシケインの縁石だが、今年設定された2段階の縁石のうち奥の高い部分の高さを2日目は下げる方針であることを明らかにした。

FIA(国際自動車連盟)のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏の説明によれば、昨年のものより2インチ(約5センチ)高いだけで、これは他のモントリオールやニュルブルクリンクなどと同じものだという。
しかし実際に走ったドライバーからは高すぎてマシンを損傷する怖れがあるため縁石部分を使えないという感想が多く、レースではバトルの醍醐味を失う可能性があることから変更することになったとのこと。

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2009/09/11

伏兵スーティル(F・インディア)、フリー2回目を制す

Adrian Sutil (C)Force India F1
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イタリアGPのフリー走行2回目セッションでトップタイムを記録したのは、このところスピードをみせているフォース・インディアのエイドリアン・スーティルだった。
スーティルがフリー走行でトップとなったのはヨーロッパGPに続いてこれが2度目となる快挙。
一方で、同じマシンを駆って前戦ポールポジションを獲得したフィジケーラは、今回念願のフェラーリを駆ったもののこちらは最下位に埋没した。

2番手にもルノーの新人グロージャンが王者アロンソを従えてつき、パドックを驚かせた。
4番手はマクラーレンのコバライネン、5番手BMWザウバーのクビサ、6番手は1回目の最下位から大きく挽回したトヨタのグロック、7番手BMWザウバーのハイドフェルド、8番手フェラーリのライコネン、9番手ウィリアムズの中嶋一貴、そして10番手にトロ・ロッソのブエミというトップ10だった。

フォース・インディアの帰り新参リウッツィは12番手、トヨタのトゥルーリ13番手、ブラウンGP勢はバリチェッロ17番手、バトン19番手、ウィリアムズのロズベルグは17番手。
またレッドブルのウェバーには電気系のトラブルがあった模様だ。

イタリアGPフリー走行2回目の結果はこちら

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ハミルトン、イタリアGP最初のフリー走行を制す

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ヨーロッパ・ラウンド最終戦となるイタリアGPの週末がスタートした。
11日(金)午前に行われた最初のフリー走行セッションは、マクラーレンのハミルトンがトップタイム。
まだフリー走行とあって、しばしば段差が付けられたシケインを派手に攻略する姿が印象的だった。
また2番手にもチームメイトのコバライネンがつけ、王者の復調ぶりを予感させた。

3番手にはフォース・インディアのスーティルが付け、その存在を印象づけた。
4番手はルノーのアロンソ、5番手BMWザウバーのハイドフェルド、6番手トロ・ロッソのブエミ、7番手シリーズ・リーダーのバトン(ブラウンGP)、8番手にはこのレース最大の注目ドライバーであるフィジケーラ(フェラーリ)が入り、チームメイトで前戦優勝のライコネン(10番手)に差を付けたが、しかし実態はソフトタイヤでの走行ということでほんとうのスピードはまだ疑問。
9番手はレッドブルのウェバーだった。

ウィリアムズ勢は13番手ロズベルグ、14番手に中嶋一貴。
マシントラブルかセッションほとんどの時間をガレージで過ごしたベッテル(レッドブル)は18番手。
さらに心配なのはトヨタ勢で、トゥルーリ19番手、シケインでの飛び出しを演じたグロック20番手に留まった。

イタリアGPフリー走行1回目の結果はこちら

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チャンドク(インド)、F・インディアでテスト……

Karun Chandhok (C)Redbull Racing
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ジャンカルロ・フィジケーラのフェラーリ移籍に伴いベテランのビタントニオ・リウッツィの起用を決めたことに対し、バーニー・エクレストン氏から「インド人ドライバーを使うべき」と指摘されたフォース・インディアだが、これにさっそくヴィジャイ・マルヤ代表が応えた。

これは、同チームが現在GP2シリーズで活躍するインド人のカルン・チャンドク(23歳)をテストに起用する考えを明らかにしたもの。
ただし、実際のF1マシンでのテストはレギュレーションで禁じられているため、ドライビング・シミュレーター(!!)によるものという。

ただしマルヤ代表は「チャンドクがわれわれのチームで起用される可能性は否定しないが、しかしわれわれには別にリスクを負担してまでインド人ドライバーを使う必然はない」と、エクレストン氏の「干渉」をさりげなく否定してみせた。

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フェラーリ、今度はマッサの特別テスト要望へ

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンはいくつかのチームでドライバー変更が行われたが、その際の障害となっているのが「シーズン中のF1テスト禁止」という今年のレギュレーションだ。

フェリッペ・マッサを想定外のアクシデントで失ったフェラーリ・チームは、先にミハエル・シューマッハによるテスト許可をFIA(国際自動車連盟)に要望したものの、一部チームの反対で実現させることはできなかったと伝えられている。
しかし代わりにシートを得たバドエルは、やはり事前のテスト不足もたたったか期待外れの戦績に終わっている。

いまのところマッサの復帰は2010年になるとの見方が有力だが、今回要望しているのはマッサが今シーズン中に復帰した場合のもので、これまでのケースとは事情が異なることを訴えていく模様とみられる。

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BMWザウバー買収にリヒテンシュタイン企業名乗り

BMW Team Motorhome (C)BMW Motorsports
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難航が伝えられるBMWザウバー・チームの売却問題だが、ここに来て今度は西ヨーロッパの小国家・リヒテンシュタインの企業が買収に名乗りを挙げていることがわかった。

これはドイツの『スポーツ・ビルト』誌が報じたもので、それによれば名前が上がっているのは『カイザー・リッテル』というマネージメント会社で、代表者は以前旧ザウバー・チームの運営にも関わった経緯を持つフリッツ・カイザー氏であるということだ。

いまのところチーム側からの説明はないが、これまで噂に上がったマレーシアやインドなどからの投資話はいずれも立ち消え状態となっている。

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『サンタンデル』、フェラーリとの5年契約発表

Santander (C)McLaren Group
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かねて噂の通り、これまでマクラーレン・チームの主要スポンサーだったスペインの大手銀行『サンタンデル』が、2010年からフェラーリ・チームと契約することが10日(木)、モンツァで正式発表された。
契約は5年間という長期のもの。

発表に同席したフィアット/フェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ社長は、「契約は純粋に商業上の目的から交わされたもので、今後何かしらの『選択』を意味するものではない」と語り、注目されるフェルナンド・アロンソの加入については意識的に避けた格好。

また同氏はサンタンデルが「主要なパートナー」とは表現したものの、現在のタイトル・スポンサーである『マルボロ』との兼ね合いや、マシンのどの部分にスポンサーロゴが掲載されるかなどは言及しなかった。

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2009/09/10

ウィリアムズ&F・インディア、FOTAに再加入

FOTA (C) Formula One Teams Association
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F1チームの集まりであるFOTAは、9日(水)モンツァで全体会合を開き、2010年のエントリー手続きを巡り除名処分としていたウィリアムズ&フォース・インディアの2チームの再加入を認めることで合意したと発表した。

また、2010年シーズンに新規参戦を予定しているカンポス、マノー、そしてUSF1ら3チームに対しても、加入を呼び掛けるとしている。

FOTAがFIA(国際自動車連盟)やFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に対抗していくためにはチーム側の足並みを統一することが不可欠で、正しい方向に向かったと言えるだろう。

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エクレストン氏、F・インディアの人事に不満顔

Force India Team (C)Force India F1
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かねて新たなグランプリ開催地としてインドを推しているFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏が、このほど明らかにされたフォース・インディアの『人事』に不満を示している。
これは、フィジケーラの後任にイタリア人のリウッツィ起用を決めたことについてのもの。

これについてエクレストン氏は、「フォース・インディアがほんとうにインドのチームであろうとするなら、ここは若いインド人ドライバーに門戸を開くべきところではないか。
彼らはインド企業がなかなかインドGP開催に関心を示さないとこぼすが、その原因の一つは彼ら自身がインド人ドライバーを起用しないことにあるのだ。
もちろんチームの方針にまで私が口を出すべきではないが、例えばカルン(チャンドク:
23歳)などいいドライバーが育っているの理解できない」と、今回の決定に不満をみせている。

インドGPについては、政府が「F1は普遍的なスポーツとは言えない」として、いまのところ資金援助に難色を示している。

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フィジケーラ、来季レース継続の可能性も

Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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今週のイタリアGPを前に、所属するフォース・インディアからフェラーリ・チームへと電撃移籍を果たしたジャンカルロ・フィジケーラ(36歳:イタリア)だが、レース参戦は今シーズン限りで、フェリッペ・マッサが復帰する来季はリザーブドライバーになることが発表されていた。

しかしここに来てフェラーリ・チームは、フィジケーラの他チームへの移籍を容認、本人が希望すれば他のチームで現役を継続できる可能性があることをステファーノ・ドメニカリ代表が示した。

ただ具体的に移籍となると、フェラーリ・エンジンを搭載して友好関係にあるフォース・インディア辺りに限られるようだ。

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来シーズン、新人ドライバーにはテストの機会を

今年のレギュレーションではシーズン中のテストが一切禁止されているため、たとえばシーズン中にドライバー交代が行われた場合、新人ドライバーが当該マシンの経験なしにいきなり実戦デビューというケースが生じることとなって問題視されている。
これについて、安全性の見地から来シーズンは改善される見通しが出てきた。

こ独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が報じたもので、それによれば2010年はシーズン中にドライバー交代があった場合、現行のレギュレーションとは別扱いで新しいドライバーに習熟のため1日のテストを容認しようという動きがあるというもの。
Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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今年はすへでのテストが禁止されていたため、例えばシューマッハは2007年マシンにGP2用のドライタイヤを装着して行ったり、またルノーのグロージャンやフォース・インディアのリウッツィらは空港などでの直線テストだけに留めて実戦に赴くケースがみられた。

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2009/09/09

サンタンデル、今週にもフェラーリとの契約発表へ

Santander (C)McLaren Group
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かねて噂になっている『サンタンデル』とフェラーリ・チームとの契約が、いよいよ今週にも正式発表される見通しと英『オートスポーツ』らが伝えている。

スペインの大手銀行であるサンタンデルは、2007年同国のスターであるフェルナンド・アロンソがマクラーレン・チームに加入した際、同時にスポンサー契約を結んだが、その後アロンソはわずか1年で同チームと訣別、ルノー・チームへと移籍。
サンタンデルのほうは契約上これまで残っていたものの、今回フェラーリ・チームに契約変更となれば、上記アロンソの跳ね馬チーム加入の噂にもいよいよ弾みがつくことになりそうだ。

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ウィリアムズ代表、FOTA再加入の可能性ほのめかす

2010年F1エントリーを巡る騒動から、FOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)に除名を言い渡されたウィリアムズ・チームは、その後独歩状態を続け、いくつかの場面で対立する立場を明確にしてきた。
それらは例えばシューマッハによるテストの問題、また3台目の出走を認めるかどうかといったような件だったとみられる。

しかしここに来て、同様に除名処分を受けたフォース・インディアが再加入の構えをみせており、これに続いてウィリアムズも再加入ということになりそうだと英『テレグラフ』紙らが伝えている。

Frank Williams (C)Williams F1
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「われわれはきちんと規則を守ってきたのだから、謝罪をすることなどは考えていない。
しかし、こうしたものはすべてのチームが加入していなければ意味がないものだからね」と、フランク・ウィリアムズ代表は語っている。

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モンツァで復活のリウッツィ、直線テスト済ませる

Vitantonio Liuzzi (C)Force India F1
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今週モンツァ・サーキットを舞台に行われるイタリアGPで、約2年ぶりにF1レースに復帰するフォース・インディアのビタントニオ・リウッツィ(28歳:イタリア)が、先週イギリス国内で直線テストを済ませたということだ。

今年のレギュレーションではシーズン中のテストはすべて禁止されているが、唯一エアロダイナミックス確認のため直線だけのテストは許されている。
(トータル8日間まで)
今回のテストはこれを使ったもので、場所はグロスターシャー州にあるケンブル飛行場で行われた。

用意された『VJM02』に乗り込んだリウッツィは、操作関連のシステムを学習したあと、「サーキット・テストなしでいきなりレースというのは厳しいけれど、身体的には常に準備をしてきたし、チームの期待に応えたいと思っている」と、自信をみせた。

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ブラウンGP、ブラジル醸造会社とスポンサー契約

ブラウンGPは、10月18日に予定されるブラジルGPでのスポット・スポンサーとして地元の大手ビール会社である『イタイパバ』と契約を結んだことを明らかにした。

契約金額等の詳細は明らかにされていないが、これについて同チームのニック・フライ/CEOは、「ブラジルの著名企業であるイタイパバが、F1への最初の関わりとしてわがチームを選んでくれたことに感謝する。
ブラジルGPではシーズン最高のクライマックスが期待されていて、そこで彼らのホームレースのためにわれわれが戦えることを誇りに思う。
必ずや、彼らの期待に応える活躍をすることを約束する」と、語っている。

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マッサ(フェラーリ)の形成外科手術、成功

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、ハンガリーGPで負傷した同チームのフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)の手術が、無事成功したと発表した。

これはヘルメットに落下物(スプリング)が当たった際に負傷した頭蓋骨を修復するための形成外科手術で、地元サンパウロのアルバート・アインシュタイン病院で行われた。
手術は約4時間半に及ぶものだったが、無事成功し、術後は短期間で退院、自宅での療養が予定されているということだ。

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2009/09/08

メルセデスにブラウンGP買収の噂

Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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イギリスの『デイリー・テレグラフ』紙などがメルセデスによるブラウンGPチーム買収の噂を伝えて関心を集めている。

それによれば、メルセデス社首脳は共同オーナーでもある主力チームのマクラーレンの不振に嫌気が差し、逆にメルセデス・エンジン搭載チームの中で段トツの戦績を収めているブラウンGPの買収を考えているというもの。
しかしこれについてメルセデス・モータースポーツのスポークスマンはコメントを避けた。

関係者によれば、当初そうした動きがあったのは事実としても、現在マクラーレンが戦闘力を回復していることや、来シーズンさらにウィリアムズ(現在はトヨタ・エンジン搭載)にもメルセデスがエンジン供給する可能性があることから、チーム買収はないのではないか、とみる向きも多い。

加えて、現在の自動車産業世界的危機の襲来はメルセデス社もまた例外ではなく、BMWのF1撤退は対岸の火事とは言っていられないのも事実のようだ。

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ルノー・チーム、今週再び『KERSシステム』搭載へ

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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今シーズン当初、意欲的に「KERS」(運動エネルギー回収システム)を導入したものの、途中からこれを取り外していたルノー・チームだが、今週行われるイタリアGPでは再び搭載して挑む予定だ。

それによれば、イタリアGPの開催地モンツァ・サーキットはそのレイアウトからKERSにはかなり有利とみられるためだ。
ここまで上記ルノーやBMWザウバーなどがKERS搭載を中断しているが、一方で継続使用のフェラーリやマクラーレンがコースによっては際だった優位性をみせつけてきたのも事実。

今回初めてのKERS体験となる同チームの新人ロマン・グロージャンは、「たぶんレースのスタート時にはずいぶんと有利になると思うけれど、でもそのためにはフリー走行の段階でこれに習熟しないとね。
なにしろ僕はこれまでテストでも体験したことがないんだ」と、不安も語っている。

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F・インディア、フィジケーラの後任はリウッツィに

Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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7日(月)フォース・インディア・チームは、ジャンカルロ・フィジケーラがフェラーリ・チームに移籍したことによる後任に、同チームのリザーブ&テストドライバーを務めているビタントニオ・リウッツィ(28歳:イタリア)を起用することを発表した。

今年はレギュレーションによりシーズン中のテストが禁止されていることから、フォース・インディアにおいても後任の選択肢は限られた模様。
2007年最終戦ブラジルGP以来の実戦ということになるが、結局、経験のあるリウッツィに託すということで落ち着いた形だ。

2005年途中のサンマリノGP(イモラ)にレッドブル・レーシングからF1デビューしたリウッツィは、翌2006年と2007年の2シーズン、トロ・ロッソからフル参戦。
2007年中国GPの6位入賞が最高位。

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ロウブ(WRC)、今季中にもF1参戦を実現?

Sebastien Loeb/Renault (C)Renault F1 UK
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WRC(世界ラリー選手権)の4年連続チャンピオンで、かねてF1にも高い関心を示すセバスチャン・ロウブ(35歳:フランス)が、今シーズン中にもその夢を実現させる可能性が出てきた。

これはフランスの『AFP通信』らが伝えたもので、ロウブが所属するシトロエン・チームが「WRCのシーズン終了後は活動を拘束しない」と表明したことから、今季最終戦のアブダビGPへの出場が可能になったもの。
(WRC最終戦は10月25日ウェールズラリー、F1最終戦は11月1日アブダビGP)

これまでルノーやレッドブルでF1テストを経験したロウブは、いずれも現役ドライバーに劣らない好タイムを記録したとされている。
ただロウブはいまフォードのヒルボネンとの間で熾烈なタイトル争いを繰り広げていて、残った2戦には集中しなければならない状況だ。

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2009/09/07

エクレストン氏、「まだルノー有罪決まった訳じゃない」

Renault Oviedo Demo (C)Renault F1 UK
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昨年のシンガポールGPでのチーム指示を巡り、FIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)によるルノー・チーム召喚が決まるなど、F1は再び大きな騒動に見舞われているが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、根拠のない噂が先行することを警戒している。

「なんだか世の中はもうすっかりルノー・チームに処分が下されることが決まったみたいに伝えられているが、そんなことはない。
彼らが果たして有罪かどうかは、これから審議のうえで決まること。
われわれは決して勝手な憶測をすることなく、冷静に事態の推移を見守っていかなければならないよ」

もしルノー・チームが出場停止などの処分を受けたり、それがさらにF1撤退などという自体に進んだ場合、エクレストン氏の戦略が大いに狂うことになるのは必至だ。

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傷心バドエル(フェラーリ)、メディアに『恨み言』

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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跳ね馬マシンのコクピットに座るというイタリア人ドライバーの夢を果たしたものの、成績不振によりわずか2戦でそのシートを奪われる結果となったフェラーリ・チームのルカ・バドエル(38歳)は、地元の『ガゼッタ・スポルティバ』に対しメディア報道による悪影響があったと明かしている。

「メディアの人たちは、自分の書いたものがどんな悪影響を及ぼすのかを理解していないんだ。
今回の僕のシート喪失には二つの理由があると思うけれど、その一つは明らかにメディア報道によるものだよ」と、バドエル。

それによればもう一つは今年のレギュレーションでシーズン中のテストが禁止されていることで、いくら現役のテストドライバーとはいえ、オフにも乗っていないままでいきなり実戦というのは条件が悪すぎたと指摘している。

そしてもう一つがメディア報道で、もともとチームはもっと長い目でバドエルの状態を見守っていたにもかかわらず、先行するメディアのバドエル批判によりチーム首脳も動かざるを得なくなったというもの。
「せめて、もう1戦。
そうすればマシンにも習熟できたし、良く知ったモンツァでのレースならパフォーマンスを発揮できたのに……」と、悔やんだ。

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アロンソ(ルノー)、郷里オピエドで凱旋デモラン

Renault Oviedo Demo (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームはこの週末、エース、フェルナンド・アロンソ(28歳)の出身地であるスペイン北部アストゥリアス州のオビエドで凱旋デモランを敢行。
集まったファンがなんと17万人という盛況をみせた。

アストゥリアス州のファンは各グランプリでもスペイン国旗ではなく『州の旗』で応援するなど、スペインの中でも独自色の強い所。
さっそうと現れたアロンソは、まずルノーの市販車で周回したあと、2008年仕様の『R28』に乗り込み派手なタイヤスモークを立てるなどして観客の声援に応えた。

世界的には小さないち地方都市に過ぎないオビエドでこのロードショーが行われたりはひとえにアロンソの出身地であるため。
「今日ルノーのデモランを見られた人は、このオビエドで開かれたという事実を誇りに思って欲しい」と、アロンソも感動をアピールした。

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2009/09/06

V.ロッシ、「フェラーリから誘われてた」

Valentino Rossi (C)Yamaha Racing
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2輪WGP(ワールド・グランプリ)で圧倒的な戦績を残しているバレンティーノ・ロッシ(30歳:イタリア)が、フェリッペ・マッサのハンガリーGPでのアクシデントのあと、フェラーリ・チームから代役としてコンタクトがあったことを明かした。

それによれば話は同チームのステファーノ・ドメニカリ代表から直接あり、イタリアGPでカーナンバー3の跳ね馬マシンのコクピットに収まるよう要請を受けたということだが、時間的な準備不足、そして現在参戦しているWGPでのタイトル争いが佳境に達していることなどから断ったとしている。

しかしながら、いずれの状況を考えてもとてもロッシの起用が現実的なものとは考えられず、「いつもの大口」と、こき下ろすF1関係者も少なくない。

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ブラウン代表、大幅速度違反も免停は免れる

Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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ブラウンGPのロス・ブラウン代表がイギリス国内の幹線道路を時速160キロ以上で走行、スピード違反で検挙されていたことがわかった。

それによれば違反は昨年のこと。
重要な商談のため急いでいたというブラウン代表は、制限速度70マイル(約112キロ)のA30号線を時速100マイル(約160.9キロ)以上の速度で走っていたところを検挙されたもの。

免停にはまだ点数に余裕はあったものの、英国では時速100マイル以上の速度違反の場合、それだけで免停になることがあるという。
しかし当局の判事はこのほど免停は科さない恩情処分をこのほど通知した。

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インド企業ジャニを擁し、BMWザウバー買収も

Neal Jani (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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売却先の交渉が難航しているとされるBMWザウバー・チームだが、インド国内のメディアが新たな計画を報じている。

それによれば同チーム買収のため複数のインド企業がコンソーシアムを編成、そのドライバーの一人としてニール・ジャニ(25歳:スイス)を起用するというもの。

ジャニはスイス国籍だが、父親がインド人。
当面、F1で戦えるレベルのドライバーが不在のため、その代替としてインド・ルーツのジャニを起用しようというものだ。
最近はA1GPへの参戦が続いているジャニだが、かつてはザウバー・チームでテストドライバーを、またGP2シリーズの経験もある。
ただ、BMW社との売却交渉は金額面でまだ折り合っていないと伝えられる。

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2009/09/05

バリチェッロ、「エンジンが無事で良かった」

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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ベルギーGP決勝レース後、ピットレーンでマシン後部から火災を生じて周囲を驚かせたブラウンGPのルーベンス・バリチェッロだが、当人は原因がエンジンでなかったことに胸をなで下ろしている。

「最初、エンジンがブローしたのかと思って驚いたよ。
でも、エンジニアに聞いたらエンジンには問題ないということなので安心しているところ。
火がついたのはギヤボックスから漏れたオイルらしいんだけど、ギヤボックス本体も多分無事なのでは、ということだった。
正確なところは次のレースのフリー走行で走ってみないとわからないけれど……」

今年のレギュレーションではシーズン中に使えるエンジンは計8基までとなっていて、それ以上投入した場合には予選グリッド10番降格のペナルティが科せられることになっている。
ちなみにバリチェッロの場合は、現在すでに6基目のものが使われているということだ。

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アリ・バタネン氏、エクレストン氏に協力要請

Ari Vatanen (C)Federation International Automobile
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今年10月の任期満了に向け、次期FIA(国際自動車連盟)会長選挙への出馬に意欲をみせているアリ・バタネン氏が、とりわけF1で大きな影響力を持つバーニー・エクレストン氏に熱い『ラブコール』を送っている。

「FIAの活性化には、とりわけモータースポーツ部門の充実が欠かせない。
しかし今のF1の混乱を見るにつけ、私はモズレー会長には改革への意欲が欠けていると思っている。
もしいま徹底的な改革が施されなければ、きっと手遅れになることだろう。
そのF1改革のためには、FIA自身はもちろんのこと、各国のクラブ、サーキット、プロモーター、建設業者、スポンサーなどの力が必要だが、とりわけエクレストン氏からの協力は不可欠のものだ。
財政問題も含め、私は彼と共に改革を進めたいと考えている」と語る、元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオン。

バタネン氏が送るこうした要請に、いまのところ当のエクレストン氏は沈黙を守ったままだ。

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ブラウンはギヤボックス、レッドブルはエンジンに不安点

Christian Horner (C)Redbull Racing
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2009年シーズンもいよいよ佳境に達してきたが、その中で目下激しいチャンピオンシップ争いを繰り広げているブラウンGPとレッドブル・レーシング両チーム、実はそれぞれに不安点を抱えているようだ。

ブラウンGPでは先のベルギーGPで1台だけ残ったバリチェッロのマシンがゴール直後にピットレーンで火災を起こしたが、その原因はギヤボックスのトラブルとみられている。
貴重な2ポイントを獲得できたのは幸運なことだった。

またレッドブルでは搭載するルノー・エンジンに再三トラブルが発生、レギュレーションで年間8基までと決められていることからベッテル、ウェバーのいずれも今後ペナルティを覚悟で新たなエンジンを投入せざるを得ない状況。

ブラウンGPのロス・ブラウン、またレッドブルのクリスチャン・ホーナーいずれの代表も今後気が休まらない数か月が続きそうだ。

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マッサ(フェラーリ)、「来季完全復帰に全力注ぐ」

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ルカ・バドエルの代役としてジャンカルロ・フィジケーラの今シーズン末までの起用が決まったため、事実上今季中のレース復帰がなくなったフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)だが、次のように復帰に向けた意欲をみせた。

「検査の結果は、直ちに復帰を許してくれるものではなかったけれど、その内容はチームも満足してくれる歓迎されるべきものだったと思う。
次に予定される簡単な手術さえ終われば、僕は復帰に向けてリハビリテーションをスタートさせるよ。
ジムでフィジカル面を鍛えたり、まずはカートに乗って身体を慣らしていくつもり。
そして来年の開幕には万全のコンディションで勝利に向かって邁進するよ」

これまで現実的なリザーブドライバーを用意して来なかったフェラーリ・チームだが、来季はすでに現役バリバリのフィジケーラを立てることが確定している。

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2009/09/04

ルノー、来週初めにも世界モータースポーツ評議会喚問へ

Spain GP Stand (C)Renault F1 UK
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ピケ・ジュニアの衝撃発言に端を発したルノー・チームを巡る騒動は、いよいよFIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)による当事者であるルノー・チームの責任者喚問という段階になるようだ。

伝えられるところではすでにパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターや問題のレースで優勝したフェルナンド・アロンソ自身からも事情聴取を済ませたとされるが、もし問題の指示を出したとされるフラビオ・ブリアトーレ代表自身が呼ばれるのであれば、いよいよ事件は最大の山場を迎えることになるだろう。

関係者の間に流れる『情報』では、9月21日(月)にルノー・チームに対する処分が発表。
その内容は今シーズンの残り4戦への出場が禁止の厳罰という、まことしやかな予想が一人歩きを始めている。

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フィジケーラ、今年が最後 フェラーリで完全燃焼へ

Giancarlo Fisichella (C)Ex.Jordan Grand Prix
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フェラーリ・チームがバドエルの後任としてフォース・インディアのベテラン、ジャンカルロ・フィジケーラ(36歳:イタリア)を起用したことは世界中のF1ファンを驚かせたが、本人は「今年が最後、フェラーリで完全燃焼し尽くす」と、強いその意気込みをみせていることがわかった。

これは、同チームのステファーノ・ドメニカリ代表が明らかにしたもので、それによればフィジケーラは今年の残された5戦で現役生活を終了、来季はすでに同チームのリザーブドライバーとして残留することで合意しているということだ。
またフィジケーラがすでにマラネロのチーム本拠地を訪問、シート合わせやマシン操作のレクチャーを受けていることも明かした。

さらに同選手のパーソナル・マネージャーであるエンリコ・ザナリーニ氏は、「フィジコはこれまでの選手生活でも最高のモチベーションをみせている。
きっと誰もが驚く活躍をしてみせることだろう」と、期待をみせた。

ちなみにフィジケーラは佐藤琢磨の最初のチームメイト(ジョーダン・チーム)。
遅咲きの職人ドライバーが、最後に大きな花を咲かせることになるかも知れない。

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マレーシア政府、BMWザウバー救済に乗り出す?

2004 Malaysia GP (C)Sauber Motorsport AG
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今季限りでのF1撤退を表明したBMWザウバー・チームについては依然として売却先などは見つかっていないが、ここに来てマレーシア政府が『救済』に乗り出すのではないか、という噂が高まっている。

元々マレーシア政府はグランプリ招致自体にも大きく関わっていて、セパン・サーキットの建設にも政府資金が投じられた他、同国の石油会社『ペトロナス』などが同チームのパートナーを務めるなど深いつながりがある。

ただ政府はこの件について沈黙を守っていて、もし何らかの発表があるとしても9月末に予定される隣国・シンガポールGP以降になるのではないか、とみられている。
ただ政府が直接関わるとは考えにくく、複数のマレーシアGP企業で構成するコンソーシアムへの間接出資になるとの見方が強いようだ。

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フィジケーラ(F・インディア)、フェラーリに電撃移籍

Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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3日(木)、フェラーリ・チームは現フォース・インディアのベテラン、ジャンカルロ・フィジケーラ(36歳:イタリア)が次戦イタリアGPからキミ・ライコネンのチームメイトとして加入することを正式発表した。

関係者によれば、フィジケーラ起用の打診はマッサの欠場が決まってすぐにスタートしたということだが、これまでフォース・インディア側の了承が得られなかったという。
今回の突然の合意について、同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は「金銭の授受は一切ない」としているが、同チームがフェラーリからエンジン供給を受けていることからその支払いについて『特別な合意』があったのではないか、とみる向きは多い。

1996年に当時のミナルディ・チームからF1デビューを果たしたフィジケーラは、その後ジョーダン、ベネトン、ルノーと移籍。
ルノーでの2回を含む通算3勝、ポールポジション4回が最高成績だが、とりわけ豪雨の中で行われた2003年の初優勝はフィジケーラの名前を世界に知らしめる特筆すべきものだった。

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2009/09/03

日本GPに向け、鈴鹿サーキットがサポーター募集

2006 Japanese GP (C)Super Aguri F1
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今年10月2-4日、3年ぶりに日本GPが鈴鹿に帰ってくる。
これに合わせ、鈴鹿サーキットでは『5807m分のサポーター』を募集。

サポーター特典としては、
・公式プログラムへの氏名掲載
・記念ピンズの進呈(5807個限定)
・F1開催時のグランプリスクエア(イベント広場)での氏名掲載
など。

サポーターのスポンサー料は2009円。
詳細はこちらへ。

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ルノー・チームに追及の手、スタッフは戦々恐々

Renault Factory (C)Renault F1 UK
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2008年のシンガポールGPでの『クラッシュ指令問題』を受け、ルノー・チームはいまFIA(国際自動車連盟)から調査を受けているが、英『インディペンデント』紙が報じるところによれば、FIAはさらに他のレースにまで調査の網を拡げて疑惑解明に動いているということだ。
また、すでにチーム側が当時の記録を廃棄したとの情報もあり、FIAは態度をさらに硬化させているとも伝えられる。

これについて、かつて同チームに籍を置いたフランク・モンタニーは、「このチームではしばしば『(前車を)追い抜け!』という指令があって苛立つけれど、まさか『わざと事故を起こせ』だなんて、そんなことはいくら何でも到底信じられないことだよ」と、語っている。

しかしながら、FIAからの処分如何ではルノーのF1撤退も考えられ、すでにスタッフの間には解雇の不安が広がりつつあるということだ。

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F・インディア躍進はFIAによる壮大な『陰謀』だった?

Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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今季ここまでノーポイントだったフォース・インディアが、先週行われたベルギーGPでは突然の大躍進!
予選での驚きのポールポジション獲得に加え、決勝レースでも惜しくもフェラーリに優勝こそ奪われたものの、こちらも2位表彰台というチーム始まって以来の好成績を収めた。
ところがこれを受け、口さがないパドック雀の間ではとんでもない噂話が広がっている。

それによれば、今回のフォース・インディアはFIA(国際自動車連盟)からの『特別支援』を受け、数々の分野で優遇されていたというものだ。
まず、フォース・インディアのマシンだけは620kgとされている最低重量を下回っても黙認。
また現在18,000rpmまでに制限されているエンジン回転数の上限を、フォース・インディアのマシンだけは特別に撤廃、さらなる高回転を許した。
次に、FIAはF1タイヤ供給者であるブリヂストン・モータースポーツに命じ、このチームだけによりラップタイムが向上するウルトラソフト仕様の特別タイヤを準備させたというものだ。

そのどれを考えても荒唐無稽で到底信じるに足りないものだが、そんな与太話がささやかれるほど他チームは今回のフィジケーラ/フォース・インディアの活躍に驚かされたということだろう。

ちなみにフォース・インディアはFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が2010年の参戦手続きを渋っていた当時、ウィリアムズと共にFIAに同調していち早く手続きを済ませた、いわば『可愛いチーム』。
今回の入賞で、フォース・インディアはこれまでの無得点から一躍コンストラクターズ・ランキング9位に躍進、来季参戦を予定する新規チームに対し、大きなアドバンテージを得たことになる。

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失意のボーデ(前トロ・ロッソ)はスーパーリーグ参戦へ

Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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今シーズン半ば、突然所属するトロ・ロッソから中途解雇となったセバスチャン・ボーデ(30歳:フランス)が、今週末行われる『スーパーリーグ』に参戦することが明らかとなった。

スーパーリーグはモータースポーツとサッカーを組み合わせて始められた新しいカテゴリーで、ボーデはスペインのラ・リーガのチーム、セビージャFCでエステバン・グエリエリ(アルゼンチン)の後任としてラスト3戦に出走することで合意したという。

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バドエル後任、今度はクビサ(BMWザウバー)の名前

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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アメリカで行われたフェリッペ・マッサの検査結果により、復帰までまだある程度の時間を要することがわかったため、再びバドエルの後任人事に焦点が集まっている。
当初名前を挙げられていたジャンカルロ・フィジケーラは、しかしベルギーGPでの大活躍によりフォース・インディアが手放さない意向を固めたようで、逆に難航模様の展開。

一方、今回イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙らによって候補に挙げられたのはBMWザウバーのロバート・クビサだ。
クビサは優勝経験もある若手実力派の一人だが、チームはすでに今季限りのF1撤退を表明したことから来季の移籍は必至の状況。
もしフェラーリ・チーム入りとなれば本人には言うことはないだろうが、両チームを取り巻く状況はいずれも簡単なものではないとみられる。
またこうした報道を受け、BMWザウバー・チームのマリオ・タイセン代表は「まったく根拠のない噂話に過ぎない」と、地元の通信社に否定したという。

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2009/09/02

アロンソがバドエルのシートに? 本人は否定

2010年には念願のフェラーリ加入、とみられているフェルナンド・アロンソだが、所属するルノー・チームに起きた騒動により、2009年中にもバドエルの後任として跳ね馬入りを果たすのではという驚きの見通しを地元スペイン『ディアリオ』紙らが報じて注目されている。
K.Raikkonen&F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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もしこれが実現すればライコネン&アロンソという新旧チャンピオンの組み合わせとなり、ファンにとっては衝撃的なプレゼントになりそうだが、この話を聞いたフロンソは「そんな話は聞いたこともないよ」と、全面否定をしている。

さらに、FIA(国際自動車連盟)からの処分がルノー・チームに対してだけでなくアロンソ自身にも科せられる可能性もあり、そうなればこの妙案も実現は不可能となるだろう。

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FIA、ルノー首脳やアロンソ自身からも事情聴取

Pat Symonds (C)Renault F1 UK
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更迭されたピケ・ジュニアの爆弾発言から大きな騒動になりつつあるルノー・チームの2008年シンガポールGP問題だが、FIA(国際自動車連盟)はすでにパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターやこのレースで優勝したフェルナンド・アロンソ自身からも事情聴取を済ませた模様だ。
とりわけ同チームで技術部門を束ねるシモンズ氏からは、一度ならず話を聞いたと伝えられる。

問題の真相究明はこれからだが、少なくともこうした騒動がブラジルに伝えられた時点ですでにルノー社の市販車販売には大ダメージ。
(ブラジルはルノーの重要な市場)
今後の展開によってはルノー社がF1撤退に踏み切ることは十分に考えられそうだ。

こうした事態を受け、FOMのバーニー・エクレストン氏は、「フラビオ(ブリアトーレ代表)とは直接話をしたが、彼はそうした事実は全然ないと語っていた」と、騒動の火消しに動いている。

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韓国GP、サーキット建設に向け資金に目途


2010年のF1グランプリ新規開催を目指している韓国GPだが、どうやらサーキット建設に必要な資金手当の目途がついたようだ。

場所は全羅南道・霊岩地区で、計画はすでに今年初めからスタートしていたものの十分な資金の手当が付かず、建設が遅れていたもの。
主催者であるKAVO(韓国オート・バレー・オペレーション)によれば、このほど国内複数の金融機関等から総額1,980億ウォン(約139億円)の融資を受ける契約が締結されたとのこと。

主催者の説明では韓国GPは2010年から7年契約で行われ、今回の借金はその間のテレビ放映権や広告収入等から返済されるというが、すでにF1を開催している国の多くは赤字に悩んでいて、こうした返済計画の実現を危ぶむ向きもある。

なお、先にバレンシアで各F1チームに呈示された2010年の暫定カレンダーの中には、韓国GPの日程はまだ見あたらないということだ。

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マッサ(フェラーリ)、検査の結果は『順調』

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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目下療養中のフェリッペ・マッサについて、フェラーリ・チームはアメリカで受けた精密検査の結果が良好であったことを発表した。

マッサがF1復帰するためにはFIA(国際自動車連盟)のメディカルチェックを受け合格しなければならないが、今回の検査はこれに向けた重要なもの。
検査はマイアミにあるジャクソン記念病院で神経科学集中治療の専門家であるスティーブン・オルべイ教授によって行われた。

それによれば全体に結果は良好であるとしたものの、視神経などにいくらかの小さな形成手術が必要と診断されたということで、直ちに復帰という訳にはいかないようだ。
マッサは今後フィジカル・トレーニングから始め、カートで身体を慣らしたあと、サーキットでのトレーニングに挑む予定という。

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2009/09/01

スパ、ニュルブルクリンクとの交互開催で「目下協議中」

Spa Francorchamps (C)Brawn GP F1
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2012年までの開催契約を持ちながら、今回も赤字に終わったとされるベルギーGPの主催者は、距離的に近いニュルブルクリンクとの交互開催を計画、現在実現に向けてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表と協議中であることを認めた。

一方のニュルブルクリンクは、ホッケンハイムとの間でドイツGPの交互開催を行っていたが、ホッケンハイムのほうは持ち直しつつあり、この計画にも乗り気のようだ。

新規開催を希望する国が多い中、エクレストン氏の要求する開催権料は年々高騰していると伝えられていて、近くは富士スピードウェイの日本GP開催が返上されたのは記憶に新しいところ。

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非難集まるグロージャン、「僕のせいじゃない」

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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F1関係者の注目が集まったベルギーGPだったが、オープニングラップで起きた多重事故により一挙に4台がリタイヤ。
その中にはバトンやハミルトンといった有力ドライバーが含まれていただけに、レーススチュワードも事故原因に大きな関心を持ったようだが、結局通常のレース・インシデント(事故)ということで誰にもお咎めなしで結着がついた。

しかし巻き込まれたとするバトンやハミルトン、それにアルグエルスアリらは、口を揃えてグロージャン(ルノー)の無謀なドライビングに原因があると指摘した。

とりわけバトンは、「(経験のない)新人だけに、タイヤへの熱入れなんかにミスがあったんだろう。
でも、彼はリタイヤで失うものはないけれど、僕らはチャンピオンシップを戦っているんだ」と、ノーポイント・リタイヤに無念を滲ませた。

もちろんこれについて当のグロージャンは「僕じゃない」と、事故原因説を完全否定している。

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ピケ『機密暴露』で、FIAが過去のレースを調査へ

ベルギーGPが行われたスパフランコルシャンで、昨年の9月に行われたシンガポールGPについて大きな疑惑が浮上。
FIA(国際自動車連盟)はこれを受け調査に乗り出す意向を表明、今後F1を揺るがす大きな不祥事になりかねない様相を呈してきた。

これはブラジルで今回のベルギーGPを放映した地元のテレビ局『グローボ』が暴露したもの。
2008 Singapore GP Scene (C)Renault F1 UK
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このレースで15位というポジションからスタートしたアロンソは燃料搭載を少なくして序盤に11位まで躍進、当然誰よりも早いピットストップを余儀なくされたが、その直後に18位と低迷していた僚友ピケ・ジュニアがウォールにクラッシュ。
これによる混乱でアロンソは劇的に順位を上げ、結果的にこのレースを制覇、ルノー・チーム移籍後の初勝利を記録したもの。

しかし報道によれば、ピケ・ジュニアはこの時フラビオ・ブリアトーレ代表から無線で「故意にクラッシュするよう命じられた」というもので、もしこれが真実であればF1レースがとんでもない茶番であることを証明することになりかねない大不祥事になる。

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フェラーリ首脳、イタリアGPのドライバーは2日に発表

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパGPに続き、ベルギーGPでも精彩を欠いたルカ・バドエルについて次戦は交代というのがパドックでの一致した見方だが、フェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表は、イタリアGP(9月13日決勝)のドライバーは今週の2日(水)にも発表する予定であることを明らかにした。

その候補ドライバーの一人に名前が挙げられているフォース・インディアのフィジケーラは、今回途端にベルギーGPでポールポジション&2位表彰台という衝撃的な活躍。
ただ同選手のパーソナル・マネージャーであるエンリコ・ザナリーニ氏によれば、「まだフェラーリから連絡があったという事実はない」とのこと。

また当のマッサの快復ぶりは順調で、この週末行われたアメリカでの検査結果によっては予想外に早期の現場復帰もありそうだ。

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