トヨタ イタリアGP公式予選の模様
第13戦イタリアGP 予選
惜しくもトップ10入りならず
イタリアのモンツァで12日、イタリアGPの予選を行ったパナソニック・トヨタ・レーシングは、僅差でトップ10入りを逃した。
ドライバーはセッション中に調子を上げたが、ヤルノ・トゥルーリは予選第3セッション、ティモ・グロックは予選第2セッション進出に一歩及ばず、各セッションの終了直前に惜しくもそれを逃した。
両ドライバーともブリヂストンのミディアムタイヤを装着し、予選第1セッションの走行をスタート。
ラップタイムを確実に伸ばし、ソフトタイヤに履き替えた。
トゥルーリは最終ラップで個人のベストタイムを記録し第2セッションに進んだが、グロックは渋滞につかまり、トップ19までが1秒以内に入る接戦となった第1セッションを、前のクルマとわずか0.022秒の差で、通過することができなかった。
第2セッションに進んだトヨタ唯一のドライバーになったトゥルーリは、ピットストップで一度もミディアムタイヤを装着せず、トップ10入りの機会を狙い続けた。
第3セッションに進めそうな気配を見せ続けたが、最終スティントでタイムが伸びず、終了間際に、11番手に順位を落とした。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:13番手 1分24秒326(トップと0.990秒差) 17周
予選第1セッション:15番手 1分24秒014(トップと0.665秒差) 12周
予選第2セッション:11番手 1分23秒611(トップと0.638秒差) 8周
グリッド: 11番手(暫定)
「予選第2セッションのラップで、クルマの性能を最大に引き出せたが、もちろん、11番手という結果には納得していないので、セッションの最後の最後で、トップ10入りを逃したのは、本当に残念だ。
厳しい予選になることが予想していたが、フリー走行時より向上させて、予選でトップ10入りできたら良かったと思う。
明日も難しい戦いになると思うが、11番手はトップ8から遠い位置ではない。
果敢に攻め、ポイントを持ち帰る」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:9番手 1分23秒959(トップと0.623秒差) 21周
予選第1セッション:16番手 1分24秒036(トップと0.687秒差) 11周
グリッド:16番手 (暫定)
「予選第1セッションでは最速ラップに0.6秒差に迫ったので、予選第2セッションに進めなかったのは残念。
午前中のフリー走行は好調だったが、そのときのスピードを予選で出すことができなかった上に、渋滞にも苦しめられた。
ソフトタイヤを履いての最終ラップでは、他のクルマがシケインに真っ直ぐに突っ込み、彼について行くしかなく、私のラップの妨げとなった。
もっと上位で予選を終えられるポテンシャルがあったが、このように時間を少しでもロスすると、大きく結果にはね返る。
明日の決勝は厳しくなるだろうけど、ポジションをあげられるような戦略を練り、いつものようにベストを尽くす」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「厳しい予選になると少し予想していたものの、目指していた結果を得られなかった。
今日も非常に拮抗した戦いになり、どのセッションでも、0.2-0.3秒の中に数台が入っていた。
それにもかかわらず、私たちの競争力のレベルは、フロントローからの決勝スタートを獲得したスパと比べるとほど遠く、納得してない。
決勝に向け、順位を上げるチャンスが高い戦略を選択する。
トップ10のクルマに比べれば、積載燃料の量が自由に決められ、ポイント圏内でフィニッシュするチャンスはまだあるので、この機会を上手く活かしたい」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「厳しい戦いを覚悟してはいたが、ヤルノも、ティモも、僅差で次の予選に進めず、トップ10グリッドを逃したのは、本当に残念で仕方がない。
昨日のフリー走行から少しずつ調子は上がってきていたが、もう一歩、モンツアのサーキットに合わせきれなかった。
レースも考えてセッティングは進めてきたので、気持ちを切り替え、力強いレースをする」
ヤルノ・トゥルーリは今夜、イタリア中部のアブルッツォ州で起きた地震の被災者への義援金を集めるために、約100名の有名人が参加するチャリティ・オークションに出席する。
F1ドライバーたちから寄せられたヘルメットとオーバーオールが、オークションにかけられ、トゥルーリのアブルッツォ・ネル・クオーレの活動の資金になる予定だ。
イベントを主催するオーディマピゲの時計も出品される。
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