トヨタ イタリアGPフリー走行の模様
第13戦イタリアGP フリー走行初日
順調にフリー走行1日目を終了
パナソニック・トヨタ・レーシングは11日、モンツァで、イタリアGPのフリー走行を2回行った。
今週末のレースは、2009年度ヨーロッパラウンドの最終戦、かつ、ヤルノ・トゥルーリにとっては母国レースになる。
F1サーキットの中でも最速サーキットであるモンツァの特性に合わせ、今日、ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロックともにモンツァ仕様に改良したフロントウィングとリアウィングを含む、新しい低ダウンフォース仕様の空力アイテムをテストした。
天候は快晴、気候28℃、路面温度は41℃に達した中、両ドライバーは、プログラムを順調にこなした。
トゥルーリとグロックは、午前中のフリー走行1回目で、ブリヂストンのミディアムタイヤを装着し、セットアップの一連の比較を行い、午後のフリー走行2回目でも引き続き、セットアップの微調整を実施した。
午後のセッションで、両ドライバーは、ソフトタイヤのテストもこなし、週末に向け、効率的に戦略を練るためのデータを収集した。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:20番手 1分26秒325(トップと2.389秒差) 17周
フリー走行2回目:6番手 1分24秒634(トップと0.710秒差) 36周
「フリー走行2回目はかなり良かった。
午前のセッションは少し難しかったが、午後のセッションで、セットアップをいくらか変えたら、クルマはおおむね好調になった。
クルマからパフォーマンスをさらに引き出すことができ、何の問題もなく、普段通りのプログラムをこなすことができた。
クルマの調子はとても良かったが、もちろん、ラップタイムを上げるために、もっと作業をしなければならない。
適切な空力バランスを見つけることができれば、モンツァのレースは大丈夫だろう。
新しい縁石は特に問題ない。
昨年とは違うが、それでも何とかこなせる。
天候も、雨になった去年とはかなり違い、今年は断然良くなった」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:19番手 1分26秒020(トップと2.084秒差) 23周
フリー走行2回目:13番手 1分24秒967(トップと1.043秒差) 40周
「典型的な金曜日で、セッションは、トラブルもなくスムーズに行った。
いつものように、2種類のタイヤをテストし、クルマのセットアップを行った。
フリー走行1回目を踏まえ、改良を行ったので、午後のセッションでは、クルマへの満足度は増した。
クルマをさらに改善し、このサーキットで、性能を最大限に引き出すために、まだやれることがあるので、予選のセットアップをもっと良くするために全データを精査する。
今日は、シケインでの新しい縁石を初めて体験したが、特に問題もなく、まずまずだ。
イタリアに帰り、地元のファンの前で走行するのは特別だ。
日曜日には素晴らしいレースを見せたい」
ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「モンツァは常に、独特なレース・サーキットだが、今年はテストを実施していないためにさらにその感が増している。
より低いダウンフォースで走行することに慣れる必要があるため、通常の設定と比べると、明らかにグリップ不足になる。
今日は一日、上手くプログラムをこなして、今後のために、多くの情報を採ることができたので、予選までにクルマのバランスを向上させる作業を続ける。
ミディアム、ソフトとも、タイヤの挙動は予想通り、大変良く、満足できる感じなので、とくに心配していない」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「午前中のフリー走行では全くミディアムタイヤのグリップを出すことができず、非常に苦しいイタリアGPの走り出しになった。
しかし午後のフリー走行に向けて、メカニカルなセットアップを変更したことが功を奏して、パフォーマンスを示すことができた。
しかし、まだまだ満足できるレベルではない。
明日のフリー走行3回目に向け、さらに空力、技術的なセッティングを詰め、予選での上位グリッドを目指す」
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