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2009年8月

2009/08/31

メルセデス首脳、『4チームだって供給できる』

Mercedes V8 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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今回のベルギーGPではみごとな大躍進を遂げたフォース・インディアの活躍が印象的だが、これを支えたのがメルセデス・エンジン。

同エンジンは、今年前半にはブラウンGPの活躍でシーズン前半を席巻し、このところは本家マクラーレンが完全復活、そして今回のフォース・インディアと、搭載したすべてのチームが大活躍といううれしい展開。

そしていま関係者の間で最もホットな噂になっているのが来シーズンのレッドブル・グループへの供給だ。
来季これがこのまま実現した場合、実に4チームへの同時供給ということになるが、これについてメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は「能力的には問題ない」としている。

問題なのは、基本的に2チームまでと想定しているFIA(国際自動車連盟)の了解ということになりそうだ。

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勝利逸したフィジケーラ、「自分の方が速かった」

Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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最後までライコネンを追い詰めながら、わずか0.919秒という僅差でフォース・インディアでの初勝利を逃がしたジャンカルロ・フィジケーラ(36歳:イタリア)は、レース後次のように語っている。

「これまで入賞することさえ難しかったことを考えれば、この2位という結果がどれほど素晴らしいものかは十分にわかっているつもりだよ。
これは僕自身だけでなく、チームにとっても実にグレートな結果だ。
だけど、実際のところ僕のほうがライコネンよりもペースは速かったんだ。
だからそれを思うと悔しい気持ちがある。
彼がオープニングラップ中にトップに立てたのは、彼のマシンにKERSが搭載されていたため、そのためなんだよ」

3列目というグリッドからスタートしたライコネン(フェラーリ)だったが、上位陣の中で唯一「KERS」(運動エネルギー回収システム)搭載車であるメリットを如何なく発揮。
1周目にアクシデントによりセーフティカーが導入された時点ではすでに首位に立っていた。

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レーススチュワード、1周目の事故ではお咎めなし

Safetycar Image (C)Mercedes Motorsport
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ベルギーGPのレーススチュワード(審査委員会)は、30日(日)行われた決勝レース1周目での多重アクシデントについて調査した結果、いずれも故意によるものではなく通常のレース・インシデント(事故)であるとして、事情聴取や処分等は行わないことを明らかにした。

このレースのオープニングラップでは、ハミルトン(マクラーレン)、バトン(ブラウンGP)、アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、そしてグロージャン(ルノー)ら4台がいずれもマシンに大きな損傷を負ってリタイヤとなった。

アクシデントは2つのものにまたがったとみられ、この処理のためレースはイエローコーション、セーフティカーが導入される原因となった。

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ウェバー(レッドブル)、「ペナルティでポイント失った」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ライバルであるブラウンGPのバトンが早々にリタイヤ、チャンピオンシップ・ポイントを詰める格好のチャンスでありながら、結局あと一歩でノーポイントの9位フィニッシュという無念の結果に終わったレッドブルのマーク・ウェバーは、次のように胸の内を語った。

「なんとか1ポイントでも手にしようと懸命に頑張ったんだけど、結局それは叶わなかった。
ライバルの状況を考えれば、なおさらこれはほんとうに失望させられるものだね。
レースに『もし』はないけれど、もしもあのドライブスルー・ペナルティーがなければ、とは考えるよね。
今日の走りには十分ポイント獲得の資格があったと自負するけれど、あれがすべてだった。
とはいえ、こんな弁解に、誰も興味は持っていないだろう。
もう次のレースに集中するだけだ」

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トヨタ ベルギーGP決勝レースの模様

F1第12戦ベルギーGP決勝
J.トゥルーリ、T.グロックともにポイント獲得ならず

パナソニック・トヨタ・レーシングは30日、スパ・フランコルシャンで行なわれたベルギーGP決勝において、表彰台を目指し闘ったが、第1コーナーで、チャンスを失ってしまった。
予選で素晴らしい結果を収め、ヤルノ・トゥルーリは2番グリッド、ティモ・グロックは7番グリッドから決勝をスタート。
チームは栄冠を勝ち取れる十分な位置にいた。
しかし、トゥルーリは第1コーナーの出口で、ニック・ハイドフェルドの車両後部と接触し、ダメージを受けたフロントウィングの交換のために、ピット入りを余儀なくされた。

トゥルーリと同様に、ブリヂストンのミディアムタイヤを履きスタートしたグロックはポジションを上げ、1周目を終えるときには4番手に浮上した。
1周目の中盤で起こったアクシデントのために、セーフティーカー導入。
このセーフティーカーの導入でクルマ同士の間隔が縮まる中、トゥルーリは再びトラックに戻り、ティモはトップ6争いを繰り広げた。
グロックは1回目のピットストップでソフトタイヤを装着したが、チームが予備の燃料リグに交換しタイムをロスし、ポイント圏内を目指す闘いに戻った。
トゥルーリも、2回目のピットストップで、ソフトタイヤに履き替えたが、その1周後、ブレーキトラブルの為に、レース序盤でリタイアした。
グロックは、2回目のピットストップで引き続きソフトタイヤに交換、ポイント獲得に向け果敢に攻めたが、惜しくも入賞を逃した。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:7番手
決勝:10位(トップと41.490秒差)
ピットストップ:12周目、32周目
「力強いスタートを決め、セーフティーカーが導入された時には、4番手で走行していたので、ポイント獲得のチャンスが大いにあった。
しかし、1回目のピットストップで燃料リグに問題が起き時間をロスし、ポジションを下げた。
ピットクルーは予備の燃料リグへの交換を非常に素早くしてくれたが、それでもやはり、時間はロスした。
明らかに、燃料リグに問題があり、何が起きたのか分析して、今後、同じようなトラブルを防がなければならない。
私はベストを尽くしたし、クルマはとても速かった。
ただ、結果に繋がらなかった」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:2番手
決勝:リタイア
ピットストップ :1周目、20周目
「どれほど決勝にがっかりしているか言い表せない。
予選後、私たちの調子はとても良かったので、今日は素晴らしい結果を収められると心から期待していた。
しかし、第1コーナーで、私はハイドフェルドのすぐ後ろを走っていて、コーナーの出口で現実よりも、速く行くと予測していた。
彼が問題を抱えていたかどうか分からないが、わずかに彼に接触して、フロントウィングを壊してしまった。
クルマが大きく振動していたので、ピットに入るしか選択肢がなかった。
その後、私ができることは何もなく、結局ブレーキがすり切れる問題が見つかり、走行を止める方が安全だという判断になった」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「本当に残念なレースだった。
ヤルノはスタート直後の第1コーナーで行く手を阻まれる形で接触、フロントウィングを破損してしまい、結局これがもとでブレーキトラブルでリタイアせざるを得なかった。
ティモはスタートでうまく順位を上げて上位を狙える勢いだったが、得意なはずのピットストップでタイムロスをしてしまい、ポイントを逃してしまった。
今回は予選の戦い方にひとつのポイントをおいていたが、次は予選結果をレース結果に必ず繋げる様にする」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「良いポジションからスタートしたにも関わらず、今日はクルマのポテンシャルを引き出せず残念だ。
応援して方々は、はるかに上位の成績を期待してくれていたのに、申し訳ない。
ヤルノは、最初の周回でレースが決まってしまった。
ティモは、燃料リグに問題を抱え、ポイント獲得を逃した。
特に、クルマには競争力があり、予選を大きく改善するという目標は達成できたので、フラストレーションが非常にたまる1日だった。
燃料リグの問題を解決するべく、ケルンのファクトリーで作業し、イタリアGPに向け、クルマの性能を更に引き出したい」

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2009/08/30

ベルギーGP ライコネン/フェラーリ今季初勝利飾る

ベルギーGP決勝レースはオープニングラップでいきなり複数のアクシデント。
これによりイエローコーションとなり、レースはセーフティカーの先導となった。
ブラウンGPのバトン、ルノーのグロージャン、マクラーレンのハミルトン、そしてトロ・ロッソのアルグエルスアリの4台はいずれも1周でリタイヤ。
その後、さらにトヨタのトゥルーリ、ルノーのアロンソが共にマシントラブルによりリタイヤを余儀なくされた。

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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結局フェラーリのライコネンが44周のレースを終え、今季初勝利。
2008年のスペインGP以来となる自身通算18勝目、またこれはフェラーリにとっても今季初の勝利となった。

2位はポールポジションからスタート、終始ライコネンを追い続けながらわずか0.919秒の僅差で大魚を逸したフォース・インディアのフィジケーラ。
しかし2位入賞はチームにとっても今季初であると同時に最高の成績となった。

3位はレッドブルのベッテル、4-5位はクビサ&ハイドフェルドでW入賞はBMWザウバーにとってこれまた今季初の快挙。
6位マクラーレンのコバライネン、7位ブラウンGPのバリチェッロ、8位ウィリアムズのロズベルグでここまでが入賞・ポイント獲得となった。

以下、9位レッドブルのウェバー(ウェバーはピットアウト時に後続ハイドフェルドの安全を脅かしたとしてドライブスルー・ペナルティーを受けている)、10位トヨタのグロック、11位フォース・インディアのスーティル、12位トロ・ロッソのブエミ、13位ウィリアムズの中嶋一貴、14位がフェラーリのバドエルでこの14台が完走となった。

ファステストラップはレース終盤の38周目にベッテルが記録したが、エンジンを温存しなくてはならない状況を考えると疑問符も。

ベルギーGP決勝レースの結果はこちら
ベルギーGP画像はこちら

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ベルギーGP:スタート時車両重量一覧

29日(土)、FIAが発表したベルギーGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの:11位以下は自己申告)

ベルギーGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 693.5kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 697.0kg
3 ルカ・バドエル Ferrari 694.5kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 655.0kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 649.0kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 655.0kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 684.4kg
8 ロマン・グロージャン Renault 704.7kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 656.5kg
10 ティモ・グロック Toyota 648.5kg
11 ハイメ・アルグエルスアリ Toro Rosso Ferrari 704.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 685.0kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 658.0kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 662.5kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 670.0kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 706.1kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 678.5kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 648.0kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 694.2kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 644.5kg

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「レースで挽回しかない」

3回のフリー走行セッションでは共に苦しんだウィリアムズ・デュオだったが、29日(土)行われた公式予選ではその明暗が分かれた。
ロズベルグが今回もQ3まで進出、最終的に10番グリッドを獲得した一方で、中嶋のほうはQ1で敗退、18番という後方グリッドに埋もれた。

Nico Rosberg (C)Williams F1
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「今日僕らが試みた予選の方法は、多分独特なものだったと思う。
それは燃料を積み、ハードタイヤで走り続けるというもの。
ただこの方法では10番グリッドというのが得られる最高のものだったろうけどね」と、ロズベルグ。

中嶋一貴のほうは「ロズベルグがうまくやれたのは、おそらく僕とは異なるセットアップを見い出したことによるものなんだろう。
僕にできることは彼から学び、そして明日のレースで今日の失敗を取り戻すことだ」と、日曜日の挽回を期した。

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不調バドエル、「最悪タイミングも自分の人生」

誰もが憧れる伝統の跳ね馬マシンに乗りながらも、前週のヨーロッパGPに続き今回のベルギーGP予選でも最下位と、ペース奪還に苦しむフェラーリのルカ・バドエルだが、本人は次のように説明している。

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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「言っても仕方ないことだけど、せめて2年前にこのチャンスが訪れていたなら、とは思うよ。
あの頃なら僕らテストドライバーはレースドライバーに負けないくらいの距離を走り込んでいて、そのペースは決して彼らに劣らない自信があったんだ。
でもいまは違う。
僕が本格的にF1カーに乗ったのはもう10か月も前のことなんだもの。
マシンに全然馴染んでいないうえ、(復帰した)バレンシアは僕にとってまったく未知のコースだったんだ、それは難しかった。
この時期に、なんてまさに最悪のタイミングだよ。
でも、それもまた僕の人生なんだけどね」

それでも「次のモンツァならホームコースとも言えるほど良く知ったサーキットだからきっといい走りができると思う」と語るバドエルだが、問題はマラネロの首脳陣がモンツァ(イタリアGP)まで辛抱できるかどうかだ。
今日・日曜日、バドエルにとって最後になるかも知れない戦いが待っている。

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PPフィジケーラ、「自分とチームのためになればいい」

Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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自身3年ぶりとなるポールポジション獲得、そしてフォース・インディアにとっては初となる快挙をプレゼントしたジャンカルロ・フィジケーラ(36歳:イタリア)は、その「効果」について次のように語った。

「ここスパのコースは大好きだし、過去にもうまくやれたところだけど、今年再びこうして競争力を持って戦えるというのは素晴らしい気分だよ。
それにしてもまさかポールポジションだなんて、まるで夢のようなこと。
信じられない気分さ。
これは僕だけでなく、チームに関わるすべての人が最高の仕事をしたということの証明だよね。
ただ僕はまだチームと将来のことについて何も話してないし、報道されているようにチーム自体についても将来に不安な部分があるんだ。
できればこのポール獲得が僕にとってもまたチームにとっても良い効果を及ぼしてくれればいいなと思ってるんだけど」

そのためには予選もさることながら、おそらくは決勝レースの結果が肝要。
日曜日の夕方に、フィジケーラがどんな表情をしているか注目される。

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ブリヂストン ベルギーGP公式予選の模様

Tyre Work (C)Panasonic Toyota Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第12戦 ベルギーGP [予選]
2009年F1世界選手権 ベルギーGP 予選
開催場所 : スパフランコルシャン 開催日 : 8月28日 ~ 8月30日

スパ・フランコルシャンで開催されたベルギーGP予選は、ブリヂストンのソフト・タイヤを装着したジャンカルロ・フィジケラが、フォース・インディアに初のポールポジションをもたらした。

2006年マレーシアGP以来のポールポジションを達成したフィジケラのタイムは1分46秒308。
2位に入ったヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)と共に、明日の決勝ではふたりのイタリア人ドライバーがフロントローに並ぶことになった。

午前中のフリー走行では、ブリヂストンのミディアム・タイヤを装着したBMWザウバーF1チームのニック・ハイドフェルドがセッションの最速ラップタイムを記録した。
今日は天候がめまぐるしく変化し、ブリヂストンのミディアム及びソフト・コンパウンドのパフォーマンスは非常に接近していた。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「タイヤの観点からも今日は非常に興味深い1日でしたし、初ポールポジションを獲得したフォース・インディアとジャンカルロ・フィジケラにとっても素晴らしい日になりました。
ソフトとミディアムのどちらを選択するかは、気温次第でしたので、チームにとっては決定が難しかったと思います。
特に予選は路面温度がかなり変化したので難しかったと思います。
燃料が軽いQ1とQ2では、ソフト・コンパウンドが非常に高い性能を発揮しましたが、燃料が重いQ3ではミディアム・タイヤの方が有利だったようです」

明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「ラップタイムではどちらのタイヤも非常に接近しています。
ソフトの方がグリップに優れていますが、ミディアムの方が耐久面で勝っています。
金曜日と同じように、今日もグレーニングは全く見られませんでした。
これは、どちらのコンパウンドも高い性能を発揮しているということです。
タイヤの性能にほとんど差がないので、明日のレースでは幅広い戦略の可能性があると思います。
どのようなレースが見られるか楽しみです」

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トヨタ ベルギーGP公式予選の模様

F1第12戦ベルギーGP予選
J.トゥルーリ、フロントローから決勝スタート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、29日スパ・フランコルシャンで、ベルギーGPの白熱した予選を行い、フロンローからの決勝スタートを獲得した。
ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロックとも、昨日からの好調をキープ。
フリー走行3回目でトップ6に入る活躍を見せ、チームは予選に大きな期待を寄せた。

両ドライバーは、予選第1セッションのオープニングラップから、果敢に攻め、楽観視が正当であることを証明した。
ブリヂストンのミディアムタイヤで走り始めた2人のドライバー。トゥルーリは既にポールポジション争いに絡んでいたが、両ドライバーとも、第2セッションにコマを進めるために、ソフトタイヤに履き替えた。
第2セッションでも同じようなパターンが繰り返され、トゥルーリはソフトタイヤで最速ラップを記録、グロックもトップ6入りを目指し闘い、注目すべき最終セッションの舞台は整った。
最終セッションで、トゥルーリは初めから、最速ラップ争いを繰り広げ、上位獲得のチャンスを広げた。
引き続きソフトタイヤを装着した両ドライバーは、最終のアタック走行で、さらにラップタイムを上げた。
トゥルーリは僅差でポールポジションを逃したが、今季3度目のフロントローからの決勝スタートを獲得。
一方、グロックも良いペースを刻み、5月のスペインGP以降では、ベストになる予選結果を収めた。

Toyota Team Bike (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ: ー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 :2番手 1分45秒462(トップと0.074秒差)  18周
予選第1セッション:2番手 1分45秒140  10周
予選第2セッション:1番手 1分44秒503(トップと0.038秒差)  5周
予選第3セッション:2番手 1分46秒395(トップと0.087秒差)  6周
グリッド: 2番手 (暫定)
「再びフロントローを獲得できて、大変うれしい。
物事が正しく進めば、われわれのクルマが高い競争力を持っていることは、いつも分かっていた。
今週末の私たちは、非常に強いみたいだ。
第1セッションは少し流したにも関わらず、予選で私は常に、トップ2だった。
第3セッションでは、とても速いラップを刻み、2番手ポジションは明日の決勝で大きなチャンスとなる。
昨日、私たちはダウンフォースを少し減らし、クルマのバランスを良くするために、ほとんどの時間を割いた。
そして今朝、セットアップを少し変更したが、予選中のハンドリングとトラクションはより良くなり、うまく機能した。
また、今週末はほとんどの時間を、決勝と同じ燃料搭載量で走行したので、内容が良かったことに、とても満足しているし、明日の決勝に大きな期待が持てる。
クルマの改良、そして今日のような素晴らしい結果のために一生懸命働いてくれたチームに感謝したい。
メカニック全員に捧げる」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 :5番手 1分45秒908(トップと0.520秒差)  18周
予選第1セッション:7番手 1分45秒450(トップと0.348秒差)  9周
予選第2セッション:7番手 1分44秒877(トップと0.374秒差)  5周
予選第3セッション:7番手 1分46秒677(トップと0.369秒差)  6周
グリッド: 番手 (暫定)
「チーム全体にとって、今日は素晴らしい結果になった。
再び上位で闘うことは、何ともいえない良い気分だ。
私はミスなしでラップを刻み、全体的に満足している。
私たちは、予選のペースを改善しようと頑張ってきて、今日それが報われた。
今回のレースのためにチームは、新しい空力パッケージを投入し、それが良く機能しているようだ。
全フリー走行を通じて、クルマは速かったので、今週末は最初から、私たちはここで強いと信じていた。
フリー走行での速さを予選でも維持できて素晴らしい。
ハンガリーとバレンシアの決勝で、私たちは良いペースを刻んだ。
明日も大丈夫だと信じている。
私はトップ5でフィニッシュしたい。
簡単ではないが、チャレンジすることを、とても楽しみにしている」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「今までは調子が良い週末となり、再び先頭集団に戻ったことをうれしく思う。
今週末は、初めからどんなコンディションでも、2台のクルマとも速く安定していて、良い手ごたえを感じていた。
過去3レース中初めて、自分たちが決勝で出してきたペースで、予選を行なえ、週末は期待が持てそうだ。
そしてエキサイティングな日曜になるよう準備は万端だ。
今週末、素晴らしい仕事をした2人のドライバー、おめでとう。
2人とも、非常に良く頑張ってくれた。
それが報われたことに、とても満足している。
また、スパのトラックにいるチームメンバー同様、ケルンのファクトリーの仲間にも感謝したい。
彼らは決してあきらめず、ファクトリーに近いスパで、強いパフォーマンスを発揮できたことは特にうれしい。
この予選の強さを、明日の結果につなげることが明白な目標だ」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「久しぶりに2台揃って最終予選に進んだだけでなく、ヤルノがフロントローを獲得してくれ、大変うれしく思っている。
気温、路面温度とも非常に低かったが、タイヤのウォームアップも問題なく、車のセッティングも午前のフリー走行での微修正がうまく機能した。
特にこのサーキットで非常に重要なダウンフォースと最高速のバランスも昨日の走行結果をうまく反映させることができた。
ここまで来たら、明日はドライバー、チーム一丸で戦い、念願の初優勝を狙う」

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2009/08/29

フィジケーラPP! F.インディアに初の快挙もたらす

Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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ベルギーGPのポールポジションは、なんとフォース・インディアのジャンカルロ・フィジケーラが獲得。
自身これは通算4回目のPP。

今年これまでの予選はモナコの13位が最高位で、Q3に進出さえ初めてのこと。
スーティルに後れを取ることが多かったフィジケーラだが、今回はまさに先輩の面目躍如。
実に2006年のマレーシアGP(ルノー)以来となる予選1位(みごとポールTOウィン)で、もちろんフォース・インディアにとってこれは初の快挙ということになる。

2番手はトヨタのトゥルーリ、3番手BMWザウバーのハイドフェルド、4番手ブラウンGPのバリチェッロ、5番手BMWザウバーのクビサ、6番手フェラーリのライコネン、7番手トヨタのグロック、8-9番手レッドブルの&ウェバー、そして10番手がウィリアムズのロズベルグだった。

チャンピオンシップではランキング1位のバトンが14位に終わったため、2番手のバリチェッロには大きなチャンスとなりそうだ。

ベルギーGP公式予選の結果はこちら
ベルギーGP画像はこちら

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予選Q2波乱! ハミルトン、アロンソ、バトンが脱落

ベルギーGP予選Q2では大きな波乱が起きた。
なんと、マクラーレンのハミルトン、ルノーのアロンソというチャンピオン、そして目下今年のチャンピオンシップをリードするブラウンGPのバトンらがいずれも敗退となったからだ。

このセッションでトップとなったのはトヨタのトゥルーリ。
2番手にBMWザウバーのクビサ、3番手レッドブルのベッテル、4番手フォース・インディアのフィジケーラ、6番手ブラウンGPのバリチェッロ、7番手トヨタのトゥルーリ、8番手レッドブルのウェバー、9番手フェラーリのライコネン、そして10番手ウィリアムズのロズベルグとこの10台がQ3への進出を果たした。

ここで脱落したのは上記3人にフォース・インディアのスーティル、マクラーレンのコバライネンを加えた5人となった。

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予選Q1はフィジケーラ首位! 中嶋一貴脱落

ベルギーGP予選Q1は、なんとフォース・インディアのフィジケーラがトップタイム。
もちろん今年初めての快挙だ。
2番手はトヨタのトゥルーリ、3番手ブラウンGPのバリチェッロ、4番手フォース・インディアのスーティル、5-6番手レッドブルのウェバー&ベッテル、7番手トヨタのグロック、8番手ウィリアムズのロズベルグ、9番手BMWザウバーのハイドフェルド、そして10番手がフェラーリのライコネンだった。

Q1で脱落したのはトロ・ロッソのブエミ&アルグエルスアリ、ウィリアムズの中嶋一貴、ルノーのグロック、そしてフェラーリのバドエルの5台。
今回中嶋一貴とロズベルグとのタイム差は0.821秒という大きなものだった。
またバドエルは最後のアタック中にコースアウトしてストップ。
イエローコーションの原因となったが他車のアタックに大きな混乱を及ぼすことはなかった。

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フリー走行3回目はハイドフェルドが最速タイム

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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29日(土)行われたベルギーGPのフリー走行最終セッションは、BMWザウバーのハイドフェルドが1'45.388と、前日のタイムを大きく短縮してトップに立った。
今シーズンここまで行われたすべてのグランプリのすべてのセッションを通じ、BMWザウバーのマシンがトップタイムを記録したのはこれが初めてだ。

2番手にはトヨタのトゥルーリが、そして3番手には確実に戦力がアップしているフォース・インディアのスーティル、4番手にはルノーの新人グロージャン、5番手BMWザウバーのクビサ、7番手ウィリアムズのロズベルグ、8番手フォース・インディアのフィジケーラ、9番手マクラーレンのハミルトン、そして10番手にブラウンGPのバトンがつけた。

フェラーリはライコネン11番手、バドエル18番手で両車のタイム差は0.646秒とこれまでよりも縮まった。
ウィリアムズの中嶋一貴はこの日のセッションも終始タイムが上がらず19番手、この後2時(日本時間:午後9時)から行われる公式予選に不安を感じさせた。
なおレッドブルのウェバーはエンジンとみられるトラブルでほとんど走行できず。
ベッテルに続いて不運に見舞われたようだ。

ベルギーGPフリー走行3回目の結果はこちら
ベルギーGP画像はこちら

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ウィリアムズ・チーム、苦悩の一日

Nico Rosberg (C)Williams F1
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28日(金)に行われたベルギーGPのフリー走行初日は、ロズベルグが12-19番手、中嶋一貴も15-15番手とウィリアムズ・チームにとって決して良いものではなかった。

「今日は全然良い一日ではなかったね。
天候のせいで実質セッションは1回だけだったから、十分な比較テストを行なうことができなかった。
午後はかなり大きな変更にトライしたんだけど、その結果がこうだったということ。
今夜データを分析して、明日の公式予選に向けて解決方法を見出す必要がある」と、ロズベルグ。

また中嶋一貴のほうも「今日はチームにとって難しい1日だった。
マシンのバランス自体は悪くはなかったけれど、他の部分でもっとパフォーマンスを改善させる必要がある」と、語っている。

とりわけこれまでのフリー走行セッションで実に延べ11回ものトップタイムを記録しているロズベルグにとって、開幕戦以来の手こずりと言えそうだ。

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最少周回数のベッテル(レッドブル)、「苦しい」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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28日(金)行われたフリー走行で最多の周回数だったトロ・ロッソのブエミ(38周)に対し、25周の周回に留まったレッドブルのセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)は、「止むを得ない」と、苦しい状況に置かれていることを吐露した。

「もちろんこうした状況はドライバーにとって全然うれしくないこと。
ましてや今シーズンは初めてタイトル争いにも加わっているんだからね。
当然、本心は存分に走り込んで、マシンのセットアップを最良のものにしたいということだよ」と語るベッテル。

ベッテルのマシンはこのところ相次いだエンジントラブルで交換を余儀なくされていて、今季ここまですでに6基目のエンジンを搭載。
レギュレーションではシーズンを通じて全8基のエンジンで戦うことが決められているが、ベルギーGPを含めまだ6戦を残していることを考えると、今後予選グリッド10番降格のペナルティを受けても9基目以降のエンジンを投入せざるを得ないのは必至だ。

加えてこのエンジントラブルによりポイントを獲得できなかったベッテルは、ドイツGP終了時点で2位だったランキングが目下4位にまで後退してしまっている。

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ライコネン(フェラーリ)、「来季もF1で走ってる」

Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
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今季限りでのフェラーリ・チーム離脱が再三ささやかれ、一部には大好きなWRC(世界ラリー選手権)への転向まで噂されるキミ・ライコネン(29歳:フィンランド)だが、英『デイリー・テレグラフ』紙の取材に「僕は来シーズンもF1で走っているよ」と、F1残留の姿勢をみせた。

「いろいろ言われているけれど、ね。
まだ何も決まっていないのだから、来季どこにいるかは僕にもわからないよ。
でもF1から引退するということは考えていない。
フェラーリで走らなければ、他のチームで走っていることだろう。
実際に複数のチームからオファーをもらっているからね」

ライコネンはフェラーリとの間に2010年末までの契約を有していると伝えられるが、F1ではこれはあまり意味がない。
噂されているところでは、アロンソのフェラーリ加入と入れ替わりに、再び古巣のマクラーレンに戻るのでは、という説が有力のようだ。
(ハミルトンとのコンビ)
2001年当時のザウバー・チームからF1デビューしたライコネンは、翌2002年から2006年まで実に5年間も在籍した。

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トヨタ ベルギーGPフリー走行の模様

F1第12戦ベルギーGP フリー走行初日
順調なスタート

ヨーロッパGPを終えたわずか5日後、再びトラックに戻ったパナソニック・トヨタ・レーシングは28日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで、フリー走行を行った。
今週末、ベルギーGPが行われる施設は昔ながらのトラックで、ドイツ・ケルンにあるチームのテクニカル・センターから、車でわずか1時間ほどの距離にあり、地元のチームにとって、週末はポジティブに始まった。

スパは変わりやすい天候で有名で、その評判通りフリー走行1回目では、灰色の雲が立ち込めたかと思うと、その数分後に雨が降り始めた。
それまでに、僚友のティモ・グロックと違い、ヤルノ・トゥルーリは既にタイムアタックを行なっていた。
天候は回復せず、両ドライバーは、セッション後半に、ブリヂストンのウェットタイヤを履きトラックに飛び出し、セットアップの作業をこなし、雨天でのTF109のハンドリングに関する情報を収集した。
ドライコンディションのトラックで行った序盤の周回のおかげで、トゥルーリは最速のラップを記録したが、グロックはウェットコンディションのみのラップタイムとなり、順位を上げることができなかった。

フリー走行2回目では、午後の日差しがトラックを乾かし、両ドライバーとも、スパの低ダウンフォースの特徴に合わせた空力パッケージの1部として改良されたフロントウィングとリアウィングの評価に集中することができた。
加えて、ミディアムタイヤとソフトタイヤの比較走行も行い、グロックは二番目に速い素晴らしいラップを刻み、トゥルーリもトップ8でセッションを終えた。

Toyota Team Bike (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:1番手 1分49秒675 13周
フリー走行2回目:7番手 1分47秒559(トップと0.358秒差) 33周

「自分たちにとって良い金曜日だった。
ただクルマが持っている強みを引き出すために、もっとやることがあることは明らかだ。
リアエンドにもう少しグリップを増さないといけないが、概ね今日の結果には満足している。
クルマは良い感触なので、高い競争力を示せる週末になってほしい。
午前中のトラックは濡れていて、予定していたプログラム全てはこなすことはできなかった。
しかし、そのようなコンディションの中でのクルマの状況をより理解するために、何周か走行した。
ドライコンディションの午後は、トラックはどんどん速くなっていった。
今日は、主に決勝のペースでセッションをこなし、決勝の準備のためにクルマをセットアップした。
日曜に向け、バランスは良く、着々と準備ができている」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:18番手 2分06秒331(トップと16.656秒差) 15周
フリー走行2回目:2番手 1分47秒217(トップと0.016秒差) 29周

「スパに戻るたび、週末の最初の周回をこなす事は楽しい経験で、今日もその通りだった。
スパは、素晴らしいサーキットで、特に競争力のあるクルマを持っている時には、ドライバーは大変やりがいを感じる。
午前中のウェットコンディションのセッションで、答えを出すのは難しいが、午後のフリー走行での2番手はうれしく自信になった。
クルマの調子は大変良く、それはラップタイムにも表れていた。
まだ改善すべき点がいくつかあるので、予選までに見直し、完璧な空力バランスを見つけたい。
今日は順調に進みうれしく思っており、明日の予選がどうなるか楽しみだ」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「全体的に、ポジティブな1日だった。
残りの週末の天気予報はドライなので、1回目のセッションがウェットコンディションだったことは少し不運だった。
結果、クルマの作業をする時間を多少失った。
午後は、主に、このレースに投入する改良した空力パッケージの評価に集中した。
タイヤについても、ミディアムとソフトの両仕様とも、挙動は良いようだ。
ウォームアップの問題を予期していたが、今回は大丈夫みたいだ。
概ね今日のセッションにはとても満足している。
残りの週末も期待し、楽しみにしている」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「午前のフリー走行は典型的な“スパウエザー”となった。
午後のセッションはタイトなスケジュールであったが、手ごたえをしっかりつかむことが出来た。
バレンシアの反省から、セッションの進め方も変え、ヤルノとティモでプログラムを分けたが、チーム全員がミスなく対応してくれた。
このコースで重要な、セクター1とセクタ-3での最高速と、高速コーナーが続くセクター2でのダウンフォースのバランスも、データを採ることができた。
今日の結果を活かし、明日はしっかり予選上位を目指す」

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2009/08/28

ベルギーGPフリー走行2回目はハミルトン-グロックの順

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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28日(金)午後行われたベルギーGPのフリー走行2回目セッションは、ここ2戦で明らかな復調ぶりをみせているマクラーレンのハミルトンがトップタイムを記録してみせた。

このセッションは青空とドライコンディションの路面でスタートしたが、開始わずか5分、バドエルのフェラーリの左フロント部分からホイールカバーが脱落、セッションは約4分間の赤旗中断となった。

再開後は各車ともこの難コースを攻略すべく精力的に走り込んだ。
エイジンライフへの不安から走行を控えるレッドブルのベッテルも、トータル25ラップを周回している。
新人ながら終始好タイムを刻んでいたアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)は、しかし最後エンジンとみられるトラブルでコースサイドのマシンを止めた。

結局トップタイムはハミルトン、2番手に前戦でファステストラップを記録して意気上がるトヨタのグロック、3番手フェラーリのライコネン、4番手レッドブルのウェバー、5番手ルノーの新人グロージャン、6番手フォース・インディアのフィジケーラ、7番手トヨタのトゥルーリ、8番手BMWザウバーのクビサ、9番手トロ・ロッソのアルグエルスアリ、そして10番手にレッドブルのベッテルというトップ10。

ルノーのアロンソは14番手、ウィリアムズは中嶋一貴15番手、ロズベルグ19番手と埋もれ、ブラウンGPもバトン17番手、バリチェッロ18番手と出遅れた。
またフェラーリのバドエルはここでも最後尾の20番手、僚友ライコネンとのタイム差が1.926秒と苦戦を余儀なくされている。

ベルギーGPフリー走行2回目の結果はこちら
ベルギーGP画像はこちら

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途中から雨のスパ、トヨタのトゥルーリがトップタイム

前週のヨーロッパGP(バレンシア)からの連続開催となった第12戦のベルギーGPだが、山あいのコースらしく、今回もめまぐるしい天候の変化に振り回された。

セッション当初のほぼ30分間は完全にドライ。
路面コンディションは不十分としても、新人のアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が先陣を切って精力的に走り込み、タイムを刻んだ。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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結局ドライの間にトヨタのトゥルーリが1'49.675というタイムでトップに。
以下、ブラウンGPのバトン、ルノーのアロンソ、トロ・ロッソのブエミとアルグエルス、ブラウンGPのバリチェッロ、フェラーリのライコネン、マクラーレン・チームのコバライネン、BMWザウバーのクビサ、そしてフェラーリのバドエルまでの10台が雨が降り出す前にタイムを記録した。

これ以下のドライバーはいずれもウェット路面になってからタイムを出したもので、レッドブルのベッテルとマクラーレンのハミルトンの二人は計測されたタイムを持たずにセッションを終了した。
(ベッテルは前戦で相次いだエンジン交換のため、走行を制限したものと思われる)

ベルギーGPフリー走行1回目の結果はこちら

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G.フィジケーラ、「フェラーリ指名なら光栄」

Giancarlo Fisichella (C)Renault F1 UK
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ハンガリーGPでの負傷から欠場を余儀なくされているマッサに代わり、跳ね馬マシンのパイロットに起用されているルカ・バドエルだが、どうやらそれも今週のベルギーGPが最後という噂がもっぱらだ。

その後継には様々なドライバーの名前が浮上しているが、その一人とされるジャンカルロ・フィジケーラ(現フォース・インディア)は、「僕がリストの一番上にあるなら光栄なことだね。
イタリア人ドライバーなら誰だって跳ね馬のコクピットを夢見るものさ。
ベルギーGPのあと、ほんとうにモンテツェモロ(フィアット/フェラーリ・グループ代表)から電話があったら最高だね」と、語っている。

1996年に当時のミナルディ・チームからF1デビューしたフィジケーラは非力なマシンでの参戦が長かったが、豪雨となった2003年のブラジルGPで印象的な初勝利。
その後ルノーに移ってからはさらに2勝を挙げている実力者だ。

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ベルギーGPチケット販売、まだ目標の65%

Spa Francorchamps (C)Ex.Super Aguri F1
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ミハエル・シューマッハ参戦のニュースで、一時盛り上がりをみせたとされるベルギーGPのチケット販売だが、結局それも沙汰止みになってしまい、主催者は再び苦戦を強いられているようだ。

ベルギーGPのトラック責任者であるアンドレ・マエス氏によれば、2007年の同グランプリの決勝日の観客は66,000人、しかし2008年には52,000人に減少。
今年は70,000人が目標のところ、これまでに販売されたチケットは残念ながらまだ46,000枚に留まっているのだという。
さらに50人ほどは、ミハエル・シューマッハが参戦を取り止めたことを受けチケットの払い戻しを請求したと伝えられる。

ちなみに日本GPの舞台・鈴鹿サーキットでは、日曜日だけでなんと16万人以上の観客が集結する。
(2006年:161,000人、3日間計:361,000人 いずれも推定)

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ロズベルグ、今季でウィリアムズ離脱?

Patrick Head (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームのエンジニアリング・ディレクターであるパトリック・ヘッド氏が、独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌にニコ・ロズベルグの離脱の可能性を示唆して注目されている。

その中で同氏は、「われわれはロズベルグが来年もチームに残ってくれるよう誠意を持って交渉しているが、しかし正直彼がライバルチームに行くという可能性も受け入れなければならない」と、語っている。

今季、同チームはここまで25.5ポイントを記録しているが、これはすべてロズベルグ一人が獲得したもの。
FOTAから離脱し、独立独歩状態のチームの将来に父親のケケ氏が不安を持っているとも伝えられる。

また、一部には2010年まで契約が有効のトヨタとのエンジン供給契約を破棄し、ロズベルグ残留のためルノー・エンジン搭載を模策しているとの一部報道もある。

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ブラウンGP首脳、バトンの「不調」を憂慮

N.Fry & J.Button (C)Brawn GP F1
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先週行われたヨーロッパGP(バレンシア)では、2戦ぶりにライバルであるレッドブルからグランプリ勝利を取り戻したブラウンGP。
しかし勝ったのはルーベンス・バリチェッロのほうで、ドライバーズ・チャンピオンシップのことを考えると最近のバトンの不調が気掛かりなところだ。

これについて同チームのニック・フライ/CEOは、「たまたまマシンとサーキットとの相性の悪い所が続いただけ。
幸い、バレンシアでは調子が良かった頃の設定に戻すなどして復調に近づいたと考えている。
次のスパはバトンにとってお気に入りのコースだし、完全復活した姿をみせてくれることだろう」と、心配ないところを強調した。

現在バトン72ポイントでバリチェッロは今回の10ポイントを加えて54ポイント。
これを追うレッドブル勢はウェバー51.5ポイント、ベッテルが47ポイント。
ドライバーズ・タイトル獲得のためにはバトンのほうにポイントを重ねさせたいのが当然だ。

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2009/08/27

マッサの父親も『来季はマッサ&アロンソ』容認

Santander (C)McLaren Group
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現ルノー・チームのフェルナンド・アロンソについては、かねてフェラーリ入りを熱望していることが知られているが、どうやら2010年にはこれが実現しそうな雰囲気となっている。

フェラーリ残留が確実なフェリッペ・マッサの父親ルイス・アントニオ氏は、スペインのラジオ局『オンダ・セロ』に対し、「マッサはこれまで偉大なレースドライバーであるシューマッハと組み、今はやはり強力なライコネンと組んでいる。
来シーズン、アロンソと組むなら、こちらは大歓迎だよ」と、すでに了解済みといった姿勢。

また、もともとアロンソ支援のためマクラーレン・チームに就いたとされるスペインの大手銀行『サンタンデル』のマーケティング部長であるファン・センドーヤ氏も、「どんなスポンサーにとっても、F1に大きな金額を出すからには『最高のチーム』そして『最高のドライバー』を望むのは当然のことだろう」と、移籍を示唆。
噂では、そのサンタンデルも来季アロンソと共にフェラーリ・チームに「移籍」するというのがもっぱらだ。

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M.ボルトロッティ『ポスト・バドエル』に名乗り

Ferrari Young Driver (C)Ferrari S.p.A
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今週のベルギーGP限りで交代という説も出るルカ・バドエル(フェラーリ)のシートについて、また新たな候補が出てきたようだ。

今回名前が挙がっているのは、イタリアの若手ドライバー、ミルコ・ボルトロッティ(19歳)。
ボルトロッティは、昨年イタリアF3シリーズで16戦中9勝を挙げ、みごとチャンピオンに輝いた期待の若手。
またオフにはフィオラノ・サーキットでフェラーリF1のテストを行い、なんと非公式レコードをマークするなどして注目されたことが目新しい。

今季は、一転レッドブル・グループの支援を受け、FIA肝いりのF2シリーズに参戦、目下16戦中10戦を終えランキング6位となっている。

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2011年新規開催狙うインドGPに暗雲?

India Image
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当初2010年にも新規開催と目されたインドGPは、現在2011年に目標を置いて準備中とされるが、どうやらこれにも暗雲が立ちこめているようだ。

計画ではニューデリー郊外にF1のためのグランプリ・サーキットを新設、そのためインド政府からの資金援助を求めたとされるが、政府はこれに対して「F1は普遍的なスポーツとは言い難い」として支援を拒否したと伝えられる。

このため当初インドGPの主催者とされていたインド・オリンピック委員会は手を引き、現在は別の団体が計画に当たっているようだ。
すでにフォース・インディアというチームを擁し、大きな経済発展も伝えられるインドだが、F1開催に必要な数十億円とも言われる巨額資金についてはまだ目途がついていない。

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ベルギーGPチケット販売、結局息切れ

2007 Belgian GP (C)Ferrari S.p.A
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ミハエル・シューマッハがF1復帰するということで、人気の高まりが期待されたベルギーGPだが、結局息切れになってしまったようだ。

地元の通信社である『ベルガ』によれば、シューマッハのF1復帰が明らかとなった7月31日以来、チケット販売が俄然好調となりそれまでの倍近いペースで売れていたものの、参戦話が消滅すると共に大幅に低下、結局昨年のペースを下回っているということだ。

このところ観客入場者数減少という現象は各グランプリで相次いでいて、F1の商業面を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は頭を抱えている。

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2009/08/26

ブラウンGP首脳、「来季ヴァージンはマノーGPに」

現在ブラウンGPのスポンサーとなっているイギリスの多国籍企業『ヴァージン・グループ』だが、来季はどうやら同チームを離脱、新規参戦予定『マノー・グランプリ』の主要スポンサーに就くことが有力になってきたようだ。

これはブラウンGPのニック・フライ/CEOが明らかにしたもので、「来シーズン、ヴァージンはマノーに行くことになるだろう。
それも、チームの冠スポンサーになっておそらくは『ヴァージンF1』になるんじゃないかな」と、語っている。
『Emirates Air』/McLaren MP4-21 (C)McLaren Group
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一方、それでもブラウンGPには新たに中東ドバイを本拠地とする『エミレーツ航空』が主要スポンサーに就く見込みで、フライ/CEOの表情は明るい。

マクラーレン・チームのスポンサーだったエミレーツ航空はボーダフォンの加入により離脱、一時は旧ホンダ・チームとも交渉していたことが伝えられている。

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2010年のF1は全18戦に拡大の模様

Image (C)Ferrari S.p.A
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先に行われたバレンシアの会場で、F1開催権を取り仕切るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏が各チームの代表と会談の場を設けたが、どうやらその席で2010年シーズンのグランプリ開催数が呈示された模様だ。

まだその詳細は明らかにされていないが、基本的にはほとんど今年のものと変わらず、ただ一つモントリオールでのカナダGPが復活するとみられていることから今年の17戦に比べ来年は前18戦に拡大となるとみられる。

渦中のイギリスGPは、もしドニントンパークでの準備が間に合わなければ再びシルバーストーンで行われる可能性が高い。
また今回観客不振に泣いたヨーロッパGPは、開催時期が再考される見込み。
(通常8月のスペインは夏休み)
なお、富士スピードウェイが開催を返上した日本GPについては、すでに鈴鹿サーキットでの代替開催が決まっている。

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WRC王者ロウブ、『チームUSF1』と交渉中

Sebastien Loeb/Renault (C)Renault F1 UK
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2004年から5年連続WRC(世界ラリー選手権)チャンピオン獲得という偉業を成し遂げたセバスチャン・ロウブ(35歳:フランス)が、来シーズンF1への転向を目指して目下『チームUSF1』と交渉中であることがわかった。

これは仏『レキップ』紙らが報じるもので、これに対して同チームのピーター・ウィンザー代表もドライバー候補の一人であることを認めているということだ。

ロウブはサーキット・レースにも経験が深く、2006年にはスポーツカーによって戦われるルマン24時間レースで堂々の総合2位になっている。(ペスカルロ・チーム)
また過去にはルノーやレッドブル・レーシングでテストしたこともあり、F1マシンにも精通していることが知られている。

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レッドブル、メルセデス・エンジンにスイッチか

Christian Horner (C)RedBull Racing
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現在ルノー・エンジンを搭載、チャンピオンシップでタイトル獲得を窺うパフォーマンスを示しているレッドブル・レーシングだが、その一方で新たなエンジン供給元を探していることが明らかとなった。

先週行われたヨーロッパGPではベッテルに搭載されたルノー・エンジンが実に2度に渡ってトラブルに見舞われ、交換を余儀なくされた。
今年のレギュレーションでは、シーズン中最大8基までと制限されていて、これをオーバーして9基目を使った場合には予選でグリッド10番降格のペナルティが科せられることになる。

ベッテルの場合はすでに7基目に達していて、今後まだ6戦を残していることを考えると肝心のタイトル争いにも影響を及ぼし兼ねない展開となっている。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表は2010年以降のルノーとの関係継続も窺わせる一方で、すでにメルセデスとの間でエンジン搭載交渉を行っているとも伝えられている。

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2009/08/25

不振バドエル(フェラーリ)、ベルギーGPが最後?

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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怪我で欠場中のマッサに代わり、前戦ヨーロッパGPから起用されたフェラーリ・チームのルカ・バドエルだが、さすがに10年ぶりの実戦、F1に乗るのもほぼ10か月ぶりというブランクで、マッサの穴を埋めるのにはほど遠いパフォーマンスに留まった。

バドエルはマッサの復帰まで起用されると伝えられていたが、こうしたことからここに来て早くも交代説がささやかれている。
それによれば、今週のベルギーGPの結果次第では、バドエルも更迭、後任には現状、もう一人のテストドライバーであるマルク・ジェネの起用というのが有力とされるが、フィジケーラ(現フォース・インディア)やデビッドソン(前スーパー・アグリ)、さらには近頃シートを失ったボーデ(前トロ・ロッソ)やピケ(前ルノー)らの名前、さらには再びミハエル・シューマッハというビッグネームも浮上しているようだ。

地元イタリア紙の中には、「バドエルを使っている間、フェラーリは巨額の逸失利益を被る」と指摘するものがあり、それによれば今回僚友ライコネンが3位入賞で6ポイントを獲得したことから、もしマッサが出場していれば同等程度の結果は残していた筈だとして、その分の損害を算出しているものだ。

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マッサ、母国ブラジルGPでの復帰目指し米で検査へ

L.Montezemolo & F.Massa (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP公式予選でのアクシデントで頭部を損傷するなど大怪我を負ったフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサは現在母国ブラジルに戻って静養しているが、近くアメリカに渡って専門医の検査を受ける予定ということだ。

マッサは担当医師も驚くほどの快復ぶりをみせているということで、本人はすぐにでもF1復帰したい意志を示すなど意気軒昂。
関係者によれば10月18日の第16戦、母国グランプリとなるブラジルGPに復帰の目標を定めているという。

ただ、そのためには事前にFIA医師団のメディカルチェックを受けることが義務付けられることから、今週にも渡米、あらかじめ頭部先端医療の権威であるフロリダ州のオルベイ博士の検査を受ける予定なのだという。

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トヨタ・チーム、2010年の活動はまだ本社未承認

Toyota Team (C)Panasonic Toyota Racing
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トヨタ・チームを運営するTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)のジョン・ハウェット社長が、同チームの2010年の活動についてまだ本社の承認が得られていないことを明かし、関心を呼んでいる。

それによれば、同氏は「承認は単に事務的手続きが遅れているだけ」としているが、トヨタ本社の経営状況如何によってはBMWのような電撃撤退もあるのではないか、と不安視する声も周囲に挙がっている。

トヨタ・チームはすでに2012年までの新コンコルド協定にサインしていて、契約上は2012年末までの参戦が義務付けられているものの、残念ながら契約が反古にされるのはF1では珍しいことではない。

日本ではF1参戦を続けるトヨタが富士スピードウェイでの日本GP開催を返上、一方鈴鹿サーキットでの開催を続けるホンダはすでにF1から撤退と極めて皮肉な状況を引き起こしている。

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窮地のヨーロッパGPにバレンシア州政府が支援の手

Europe GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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多くのグランプリ同様、観客数の減少等から資金難に陥っているとされるバレンシア市街地特設コースでのヨーロッパGPに、地元のバレンシア州政府が支援に乗り出すことが明らかとなった。

それによれば、州政府は今後5年間に渡り毎年1,800万ユーロ(約24億3千万円)をFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)に対し出資するというもの。
地元のプロモーターであるバルモア・スポーツは、赤字のため最悪今年限りでグランプリ開催権を返上せざるを得ないと表明していた。

ヨーロッパGPについては今後開催時期の見直しがあるとの報道も伝えられている。

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2009/08/24

優勝逃がしたハミルトン、「誰にもミスはある」

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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オーバーテイクの困難な市街地特設コースのレースで、ポールポジションからスタートしレースをリードしたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだったが、2回目のピットストップで痛恨のロスタイム。
結局ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロに勝利を譲ることとなったその敗因について、次のように語った。

「予定より早いボックス(ピットイン)の指示に驚いたけど、これは結局チームが誤りを犯した結果だったんだね。
このミスで15秒ほどタイムロスをしてしまい、それでハンガリーGPに続く連続勝利を逃がすこととなってしまった。
優勝できなかったことは残念だけど、でもミスは誰にでもある。
みんなが懸命に頑張った結果だから……」

それでもこの王者チームがトップに復活してきたことは誰から見ても間違いないところだ。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、最後はギヤボックストラブル

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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今回のヨーロッパGPでは3回のフリー走行こそ常に上位タイムを記録するなどパフォーマンスを示したウィリアムズ・チームの中嶋一貴だったが、肝心の公式予選&決勝レースでは最後までトラブルに泣かされた。

「僕にとっては期待外れの午後になってしまった。
そもそも公式予選のあのトラブルで今回は幸運を逃がしてしまったのかも知れない。
レースでは13位まで順位を上げて走っていたところ、突然のパンクで周回遅れに。
チェッカーフラッグを受けることなくピットでレースを終えたのは、マシンにトラブルが出て早く止める必要があったから」

これについてロッド・ネルソン/チーフ・オペレーション・エンジニアは、「カズキは予選であんなことになってしまったので、レースでは戦略を変えざるを得なかった。
ところがそれもあのパンクですべてが終わってしまったね。
最後にピットインさせたのは、ギヤボックスにトラブルが見つかったからだが、これもパンクしたまま走行したことが原因とみられる」と、説明している。

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ブリヂストン ヨーロッパGP決勝レースの模様

Nico Rosberg (C)Williams F1
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2009 FIA Formula One World Championship 第11戦 ヨーロッパGP
2009年F1世界選手権 ヨーロッパGP 決勝
開催場所 : バレンシア  開催日 : 8月21日 ~ 8月23日

ソフト・ソフト・スーパーソフトの戦略を使ったルーベンス・バリチェロ(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)が、スリリングなヨーロッパGPでブリヂストン・ポテンザ・タイヤ装着ドライバーによる150回目のレース優勝を達成した。

バリチェロが通算10回目のレース優勝を果たした今回のレースは非常に戦略的なレースとなり、ブリヂストンのソフトとスーパーソフト・タイヤが接戦の戦いを見せた。
バリチェロに2.3秒差の2位でフィニッシュしたのは、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)。
スクーデリア・フェラーリ・マルボロのキミ・ライコネンが3位だった。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長
「ブリヂストン・ポテンザF1タイヤ装着ドライバーによる150回目のレース優勝を達成したルーベンス、おめでとうございます。
過去13シーズンのF1世界選手権における大勢のドライバーの勝利を支えてくることができたことを、われわれは非常に誇りに思っていますが、1997年に我々がF1参戦を開始して以来、1シーズンを除く全シーズンをブリヂストン・タイヤで戦い続けたルーベンスが、今回の特別な勝利を手にしたのは喜ばしいことです。
ブリヂストンがF1にタイヤを供給し始めた当時は、スリックタイヤが使われていました。
それ以来、タイヤ技術及びスペックにも数々の進化がありましたが、一貫して、われわれはチーム、FIA及びFOMからの素晴らしいサポートを得ることができました。
また、弊社のブランドに対する認識も世界中で非常に大きく高まり、これは、われわれのF1関連活動によるところが大きいと考えています。
F1に携わる全ての関係者のサポートに対し心より感謝しています。
3年間の公式タイヤサプライヤーとしての2年目を迎え、われわれはさらに数多くのエキサイティングなバトルがブリヂストン・タイヤで展開されていくことを期待しています」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「ルーベンスの優勝を非常にうれしく思います。
彼がわれわれのF1タイヤを初めて使ったのは1997年のことですから、彼がこの非常にコンペティティブなスポーツで優勝するだけの闘争心を持ち続けているというのは、素晴らしいことだと思います。
今日のソフト及びスーパーソフト・ブリヂストン・ポテンザタイヤのパフォーマンスには満足しています。
予想通り、サーキットのコンディションは急速に向上し、その結果、スタート直後の第1スティントでもドライバーはスーパーソフトでコンペティティブな走りを見せました。
しかし、ソフトの方がより安定した性能を発揮し、1ストップ戦略の選手もいたほどです。
中嶋一貴のタイヤに関してはパンクだと思いますが、これに関してはチームと調査中です」

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トヨタ ヨーロッパGP決勝レースの模様

第11戦ヨーロッパGP 決勝
最速ラップを記録するも、トップ10入りを逃す

パナソニック・トヨタ・レーシングは23日、スペインのバレンシア市街地コースでヨーロッパGPの決勝を行い、決勝全体の最速ラップを記録したものの、惜しくもトップ10入りを逃した。日差しが強く暑くなった決勝日、不本意な結果となった予選を踏まえ、厳しいレースが予想されていたが、ティモ・グロックはスタート直後の第1コーナーで背後から追突され、タイヤがパンクし出端をくじかれた。
その結果、最初のラップでピットに入り、新しいブリヂストンのソフトタイヤに交換した。

グロックと同じくソフトタイヤでスタートしたヤルノ・トゥルーリ。最初の周に3つも順位を上げることに成功したが、追い抜きがほぼ不可能に近いコースでは、トップ10入りはかなわず。
重い燃料を積んでスタートした両ドライバーは、レース半ばで、1回目のピットストップを実施し、スーパーソフトタイヤに履き替えた。
スーパーソフトタイヤで、比較的短いスティントを2つ走る戦略を取ったグロックは、終盤に、別のスーパーソフトタイヤに変え、数周を走りフィニッシュした。
両ドライバーは最後まであきらめずに攻め続け、グロックは1分38秒683の、レース全体の最速ラップを出した。
これは、パナソニック・トヨタ・レーシングにおける歴史の中で、3回目のうれしい記録となった。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:18番手
決勝:13位(トップと64.527秒差)
ピットストップ:34周目
「グリップ不足にとても苦しみ、素晴らしいスタートがきれず、予選からクルマは進化しなかった。
私は今日も同じ問題を抱え、フリー走行のときの感触にはほど遠いグリップだった。
ベストを尽くしたが、順位を上げるためにできることは何もなかった。
ベルギーではもっと良い結果を出したい」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:13番手
決勝:14位(トップと86.519秒差)
ピットストップ:1周目、32周目、49周目
「ブダペストのように、レースでの私たちはとても速かったので、スタートでのアクシデントは残念だ。
ブレーキを強くかけた、私の前を走るクルマを避けるために、第1コーナーで、内側に勢いよく突っ込む形になった。
すると、背後から追突され、基本的にその時点で、上位のポジションを獲る望みはほぼ消えた。
しかし、せめてデータを収集しようと、残りのレースを精一杯戦い、最後に最速ラップを記録し、戦闘力があることを示せた」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「いかに予選順位が重要か再認識させられたレースだった。
ヤルノが13位、ティモが14位とポイント獲得できなかったが、2人のドライバーはよく頑張ってくれた。
特にティモは最速ラップを記録し、追い上げを見せた。
しかし、オープニングラップで追突され、緊急ピットインしてタイヤを交換した分が最後まで響いた。
またヤルノは1ストップ作戦で上位を目指したが予選ポジションが悪すぎた。
1週間後に開催されるスパでのベルギーGPは、雨も予想されるが、まず予選をしっかり戦えるように準備していく」

ジョン・ハウエット:TMG社長
「今日の結果は、明らかに、ここのGPで私たちが、望んでいたものでも、予想していたものでもない。
大変厳しい週末になったが、気持ちを入れ替え、真のポテンシャルを出せるよう、次週のGPに臨む。
ティモが最速ラップを記録したことから分かるように、クルマにはおおむね、高い競争力があるので、なぜ予選のペースが決勝のペースほど良くないのか、考えなければならない。
これを克服し、クルマの持つ強みをしっかり引き出したい」

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2009/08/23

バリチェッロ(ブラウン)、ヨーロッパGPで5年ぶり勝利

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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バレンシアの市街地特設コースで行われたヨーロッパGP決勝レースは、予選3位からスタートしたブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ(36歳:ブラジル)が、マクラーレン勢をかわしてトップでチェッカーフラッグ。
2004年の中国GP(当時:フェラーリ)以来、実に5年ぶりとなる優勝を飾った。
バリチェッロはこれでランキング4位から一気に2位へと躍進、同僚バトンに続いた。

2位はポールポジションからスタートしたマクラーレンのハミルトン、3位フェラーリのライコネンで、この二人は前戦ハンガリーGPに続いての連続表彰台ということになった。
4位マクラーレンのコバライネン、5位ウィリアムズのロズベルグ、6位ルノーのアロンソ、7位ブラウンGPのバトン、8位BMWザウバーのクビサでここまでが入賞。

以下、9位レッドブルのウェバー、10位フォース・インディアのスーティル、11位BMWザウバーのハイドフェルド、12位フォース・インディアのフィジケーラ、13-14位にトヨタのトゥルーリ&グロック、15位ルノーの新人グロージャン、16位トロ・ロッソのアルグエルスアリ、17位フェラーリのバドエル、そして18位ウィリアムズの中嶋一貴までが完走となった。

予選でマシントラブルに泣いた中嶋一貴は決勝レースでもタイヤがバーストするという悲運に見舞われて最後尾に落ちた。
またトロ・ロッソのブエミとレッドブルのベッテルは共にマシントラブルでリタイヤ。
ランキング2位だったベッテルにとってはチャンピオンシップ争いで大きなノーポイントになりそうだ。

ヨーロッパGP決勝レースの結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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鈴鹿サーキット、2010年も日本GP開催

2005 Japanese GP Stand (C)Renault F1 UK
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23日(日)、鈴鹿サーキットを運営する(株)モビリティランドは、2010年も当地で日本GPを開催することを正式発表した。
(2010年は本来、富士スピードウェイが開催予定だったが、すでに返上している)

鈴鹿サーキットでは、これで富士スピードウェイでの隔年開催の分と合わせ2009年から3年連続の開催が確定したことになる。

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ヨーロッパGP:スタート時車両重量一覧

22日(土)、FIAが発表したヨーロッパGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの:11位以下は自己申告)

ヨーロッパGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 653.0kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 655.0kg
3 ルカ・バドエル Ferrari 690.5kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 661.5kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 657.5kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 677.0kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 656.5kg
8 ロマン・グロージャン Renault 677.7kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 707.3kg
10 ティモ・グロック Toyota 694.7kg
11 ハイメ・アルグエルスアリ Toro Rosso Ferrari 678.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 688.5kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 664.5kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 654.0kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 665.0kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 702.0kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 672.5kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 692.5kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 661.5kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 662.5kg

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ヤルノ・トゥルーリ、トヨタと訣別?

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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一部にヤルノ・トゥルーリが所属するトヨタ・チームと訣別するのではと報じられ、バレンシアではメディアからの取材が集中した。

1997年、ミナルディ・チームでF1キャリアをスタートさせたトゥルーリはその後プロストやジョーダン、ルノーで活躍。
2004年半ばにトヨタ・チームに移籍してからは、契約を更新しつつ現在に至っていて、今のものは2009年末までであるとされる。

しかしトヨタ・チームは折りからの不況やチーム予算制限の動きから、大幅な契約金削減をトゥルーリに通知したと伝えられる。
報道は、これをトゥルーリが不満として契約更新が難航しているというものだが、しかし本人は「金額で揉めているというのは正確でない」としてこうした報道を否定している。
(トゥルーリは広大なぶどう園を持つ資産家と言われる)

ルノー時代の2004年にモナコGPで勝利を記録しているが、トゥルーリの現在のモチベーションは「トヨタに初勝利を」であるというのが定説だ。

2010年はフェラーリを始め、マクラーレンやルノー、ウィリアムズら多くのチームでドライバーに変更があるとみられていて、トヨタもこれに加わることになるかも知れない。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、原因不明のシャットダウン

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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今週のヨーロッパGPで、3回のフリー走行をそれぞれ7番手、5番手、2番手と順調な仕上がりをみせていたウィリアムズ・チームの中嶋一貴だったが、肝心の公式予選では突然のストップ。
チームによれば、原因不明のシャットダウンでエンジンが止まったためという。

「マシンにトラブルがあり、Q1でストップしてしまったため、予選では何をすることもできなかった。
ちゃんと走れれば、今日は十分に最終ピリオドに進出ができたと思うので、それは残念だよ。
ただ、僕たちはいいレースペースを持っていると思うので、明日の決勝レースでは後方から最善を尽くしたい」

これについてチーフ・オペレーション・エンジニアのロッド・ネルソン氏は、「カズキに起きたトラブルはほんとうに残念なこと。
これは明らかにドライバーのミスなんかではなく、マシントラブルによるものだが、原因についてはいま懸命に探求中だ」と、説明している。

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ブリヂストン ヨーロッパGP公式予選の模様

Tyre Work (C)Panasonic Toyota Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第11戦 ヨーロッパGP [予選]
2009年F1世界選手権 ヨーロッパGP 予選
開催場所:バレンシア 開催日:8月21日~8月23日

バレンシアで開催されたヨーロッパGP予選は、ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤを装着して1分39秒498を記録したボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

今日は路面温度が45度まで上昇したが、ブリヂストンのソフト及びスーパーソフト・タイヤは素晴らしい性能を発揮した。
路面コンディションが向上すると共に、タイヤのパフォーマンスも向上し、タイムは伸び続けた。

午前中のプラクティス・セッションでは、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがスーパーソフト・タイヤで1分39秒143の最速ラップタイムを記録した。
このセッションは、ベッテルのクルマから路面に流れ出た液体の清掃作業の為、25分間走行が中断された。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「午前のプラクティス・セッションは30分近く走行が中断されましたが、今日は路面コンディションが昨日よりもさらに向上しました。
路面コンディションが良くなると共に、2種類のタイヤのパフォーマンスも大きく向上しましたので、明日は自信を持ってレースに臨むことができます。
KERS搭載車がポールポジションというのも興味深いです。
KERSを搭載していないクルマがスタートでトップに躍り出ることは難しいのではないでしょうか」

明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「スーパーソフト・タイヤは約0.3から0.4秒、ソフトタイヤよりも速いですが、ここで見られる横方向のグレーニングの影響を受けやすいです。
しかし、今日は路面コンディションが向上したため、昨日よりもスーパーソフトがレースに向いていると思われます。
ですから、明日、どのような戦略が実際に使われるのかが興味深い点です。
今日のGP2シリーズのレースの戦略も分析し、参考にしたいと思います。
今日の空模様を見る限りでは、明日のレースでインターミディエイト及びウェット・タイヤを使う必用はないと思います」

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トヨタ ヨーロッパGP公式予選の模様

第11戦ヨーロッパGP予選
T.グロック、僅差で最終予選進出を逃す

パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペインのバレンシア市街地コースで22日、ヨーロッパGPの予選を行った。
午前中のフリー走行3回目は、コースに油が漏れ、レッドフラッグが出されたため、セッションが一時中断し、約28分間に渡り、走行の機会を失った。

その後の予選は、青空が広がり、気温31℃、路面温度47℃のコンディションで、始まった。
最近の予選の傾向から、接戦が予想された今日のセッション。
アメリカス・カップが開催されるバレンシアの港近くに設けられた、5.419キロメートルに及ぶ市街地コースでのコンディションのように、“熱い”戦いが行われた。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーは、ブリヂストンのソフトタイヤで最初の予選をスタート。
その後、少なめの燃料を積んだ最終アタックで、スーパーソフトに履き替えた。
グロックは、最後のアタックでバトルを繰り広げ、終了直前に、このセッションでの自己ベストを記録した。
しかし、グロックより先にフィニッシュラインを超えたトゥルーリは、第2セッション進出を逃した。
予選第2セッションで、引き続きスーパーソフトタイヤを使用し、自己の最速ラップを刻んだグロック。
トップ10まで0.209秒と迫ったが、13位で惜しくも最終予選進出はならなかった。

Toyota Team (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:16番手 1分40秒443(トップと1.300秒差) 10周
予選第1セッション:15番手 1分39秒459(トップと0.928秒差) 9周
予選第2セッション: 13番手 1分38秒991(トップと0.915秒差) 6周
グリッド:13番手 (暫定)
「あまり良い結果ではなかった。
短時間となった午前中のフリー走行3回目では、ペースを刻むのに少し苦労し、その結果、あとほんの少しと迫りながらも、トップ10入りを逃したのは残念だ。
最初の予選セッションでトラブルを抱えた。
しかし、リアタイヤがグリップ不足になり、一時的にラップタイムが落ち込んだ最終コーナーまで、第2セッションでのクルマの感触は、それほど悪くなかった。
精一杯やったが、タイヤはもたなかった。
明日は、ハンガリーGPと同じ13番手からの決勝スタート。
ハンガリーでできたように、ポイントを獲得するにはどうすれば良いか考えたい。
大変なタスクかもしれないが、ベストを尽くしたい」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:9番手 1分40秒017(トップと0.874秒差) 11周
予選第1セッション:18番手 1分39秒807(トップと1.276秒差) 10周
グリッド:18番手(暫定)
「少し難しい予選になると予想していたが、ここまで悪いとは思っていなかった。
午前中のセッションでは、グリップ不足をほんの少々感じたものの、クルマの調子は普通だった。
しかし、午後の予選で状況が悪くなり、グリップが全くなくなり、どうすることもできなかった。
一生懸命に走行し、いつもよりリスクを感じるほど攻めたが、上手く行かなかった。
私たちがなぜ、こんなに苦戦しているか分からない。
明日の決勝では、ベストを尽くし、好結果を出したい」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「納得が行かない予選結果に再びなり、非常にがっかりしている。
過去の数レースを見れば、私たちのレースのペースは良くなっているので、簡単にはいかないとは思うが、順位を上げるチャンスはある。
ハンガリーの時と同じくよい戦いができるよう、これから、あらゆる可能性を精査しなければならない。
路面のコンディションは常に変わり続けるので、決勝に向けて、タイヤにどんな影響を及ぼすかを考え、決勝に最大限に活かしたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「非常に僅差の予選を覚悟していたが、2台揃ってトップ10に残れないとは思いもしなかった。
午前のフリー走行までは車のバランスに満足していたヤルノが、予選では全くグリップがなくなってしまった。
またティモは最終アタック途中まで十分に予選第2セッションをクリアできるペースだったが、その後タイヤのドロップオフに苦しんでしまった。
レースでの挽回を目指す」

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2009/08/22

ヨーロッパGP予選、復活マクラーレン勢が1-2!

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ヨーロッパGPの公式予選はマクラーレンのハミルトンが自身通算14回目となるポールポジションを獲得。
最後のアタック終了前にポールを確定させたハミルトンは、ゴールラインを通らずそのままピットロードへ戻って燃料を1周分節約する余裕をみせるほど。
2番手にもチームメイトのコバライネンがつけ、マクラーレンのフロントロウ独占となった。
前戦ハンガリーGPでの優勝に続き、完全復活を思わせるマクラーレンだが、KERSを搭載していることもあり明日の決勝レースでは余裕のスタートということになるだろう。

3番手はブラウンGPのバリチェッロ、4番手レッドブルのベッテル、5番手ブラウンGPのバトン、6番手フェラーリのライコネン、7番手ウィリアムズのロズベルグ、8番手ルノーのアロンソ、9番手レッドブルのウェバー、そして10番手BMWザウバーのクビサというトップ10グリッドとなった。

目下チャンピオンシップ争いを繰り広げるブラウンGPとレッドブルは、復調ぶりを示すブラウンGP勢が有利なグリッドとなりそうだ。

ヨーロッパGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2はバリチェッロがトップタイム

ヨーロッパGP予選Q2はブラウンGPのバリチェッロが終始トップを争ったマクラーレンのハミルトンを下してトップとなった。
2-3番手にマクラーレンのハミルトン&コバライネン。
4番手レッドブルのベッテル、5番手ウィリアムズのロズベルグ、6番手ブラウンGPのバトン、7番手レッドブルのウェバー、8番手ルノーのアロンソ、9番手BMWザウバーのクビサ、そして10番手がフェラーリのライコネンという結果に。

Q2で脱落したのはBMWザウバーのハイドフェルド、フォース・インディアのスーティル、トヨタのグロック、ルノーのグロージャン、そしてトロ・ロッソのブエミという5台となった。

ルノー勢は他チームより明らかに億例コースインしたが、これが裏目に出た模様。
アロンソだけは最後にトップ10に飛び込んだものの、それまで引けを取らずにいた新人グロージャンは結局ここで涙を飲んだ。

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ヨーロッパGP予選Q1、中嶋一貴は無念のストップ

ヨーロッパGPの公式予選Q1は復調なったブラウンGPのバトンがトップタイム。
これにマクラーレンのハミルトン、BMWザウバーのクビサ、マクラーレンのコバライネン、トロ・ロッソのブエミ、レッドブルのウェバー、ブラウンGPのバリチェッロ、BMWザウバーのハイドフェルド、そしてウィリアムズのロズベルグと続いた。

今回終始好タイムをマークしていたウィリアムズの中嶋一貴は、肝心のアタック中に突然ストップ。
何らかのマシントラブルに見舞われた模様だ。
しかしこれで最終アタックができずに17番手タイムで敗退。

他にこのセッションで脱落したのはフォース・インディアのフィジケーラ、トヨタのトゥルーリ、トロ・ロッソの新人アルグエルスアリ、そして苦しんだままのフェラーリ/バドエルの計5台となった。

なお今回がF1初予選のグロージャン(ルノー)のほうは、みごと14番手でQ2進出を果たした。
(アロンソは12番手)

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赤旗中断のフリー3回目はスーティルがトップタイム

Adrian Sutil (C)Force India F1
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22日(土)午前、公式予選を前に行われたヨーロッパGPのフリー走行3回目はセッションがほぼ半分の30分ほど経過したところでレッドブルのベッテルがマシントラブルによりコース上にストップ。
ベッテルはその前に長区間に渡ってオイルを撒いていて、セッションはコース清掃のため赤旗中断となった。

セッション再開は予想より大幅に遅れ、走行が開始されたのは1時間の終了わずか5分前という慌ただしさ。
最後のわずか1ラップでトップタイムをマークしたのは、進境著しいフォース・インディアのスーティルでそのタイムは1'39.143というものだった。

また2番手はウィリアムズの中嶋一貴。
これに序盤最速だったBMWザウバーのクビサ、マクラーレンのコバライネン、ウィリアムズ・チームのロズベルグ、フォース・インディアのフィジケーラ、ブラウンGPのバトン、マクラーレンのハミルトン、トヨタのトゥルーリ、そしてトップ10の最後には新人のグロージャン(ルノー)が食い込んでみせた。

優勝をねらうレッドブル勢はウェバーが17番手、マシントラブルとなったベッテルは18番手といずれも精彩を欠いた。

ヨーロッパGPフリー走行3回目の結果はこちら
ヨーロッパGP画像はこちら

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バレンシアのヨーロッパGP、今年限り?

Europe GP Valencia (C)Renault F1 UK
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今年で2年目の開催となるバレンシア市街地特設コースでのヨーロッパGPだが、早くも今年限りになるのでは?、との憶測が報じられて注目されている。

それによれば、今回地元のフェルナンド・アロンソが当初出場禁止のペナルティを下されたこともあり、チケット販売が大幅ダウンしたということで、開催契約は今年でキャンセルされるのではないか、との見方を英『デイリー・テレグラフ』紙が報じたもの。
ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表などは、「元々ここでやる必然性はなかった」と、今さらの冷たい反応。

ヨーロッパGPの主催者であるバレンシア市バルモア・スポーツのフェルナンド・ロイグ社長によれば、2008年からスタートした契約は2014年までの7年契約ということで、もしわずか2年でキャンセルとなれば巨額な違約金がFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)から求められるのは必至だ。

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トヨタ ヨーロッパGPフリー走行の模様

第11戦ヨーロッパGP フリー走行初日
シーズン再開初日、順調にプログラムを消化

4週間に渡るインターバルを挟み、シーズンを再開したパナソニック・トヨタ・レーシング。
スペインのバレンシア市街地コースで行われるヨーロッパGP初日の21日、フリー走行を行った。
すっきりとした青空と暑い夏の日差しの下、気温は30℃、路面温度は50℃にも達した。
しかし、夏期休暇中、家族や友人達とリラックスした時を過ごしつつも、トレーニングを怠らなかったヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、厳しいコンディションでのレースへ準備万端。
路面が比較的埃っぽかった午前中のフリー走行は、トラブルなく進み、両ドライバーは、ブリヂストンのソフトタイヤのデータを収集、かつ、フロントウィングの評価を行った。
路面コンディションが向上した午後のフリー走行2回目では、セットアップの評価を実施。
また、今週末に使用するソフトタイヤとスーパーソフトタイヤを完璧に理解しようと、比較走行を行った。
午後のセッションも順調に終了。
明日22日の予選に向けチームは、TF109のポテンシャルを最大限に引き出すための多くのデータを収集した。

Toyota Team (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:18番手 1分44秒638(トップと2.178秒差) 26周
フリー走行2回目:12番手 1分40秒770(トップと1.366秒差) 32周

「まず、長期の夏休みを終え、レースに戻ることができたので喜ばしく、また、好天の下、トラックで走行できうれしいことだ。
基本的に、今日は特別なことはなく、いつもの金曜日のようにセッションを行った。
全て順調に行き、何のトラブルも抱えなかった。
タイヤとセットアップの評価し、土日に向けしっかりと準備をすることができた。
クルマの性能を最大限に生かすために、やることがまだある。
しかし、他チームがどんなプログラムをこなしたのか分からないので、初日のフリー走行のセッションを終えた時点で、自分たちの位置をきちんと把握するのは難しい。
クルマには満足しているが、さらにパフォーマンスを引き出す必要がある」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:19番手 1分44秒732(トップと2.272秒差) 28周
フリー走行2回目:15番手 1分40秒985(トップと1.581秒差) 30周

「全体的に、今日のセッションはとても上手く行った。
クルマの調子は大変ポジティブで、バランスも良く、週末に向け良いスタートが切れた。
また、全てのプログラムを順調に、こなすことができた。
今日は沢山の作業を予定していたが、技術的なトラブルはなく、チームのメンバー全員、素晴らしい仕事をしてくれた。
これから明日にかけ、今日集めた多くのデータを解析する。
今の課題は、明日の予選と日曜の決勝に向け、クルマを微調整して、性能を高めること。
私たちは強いと信じている。
ラップタイム差が拮抗しているので、現時点で、順位を予想するのは難しいが、私たちは全力を尽くす」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「両セッションを通じ、新しく投入したいくつかのパーツをテストした。
数々のデータを収集したので、明日の正しい選択に役立てることができる。
ここのトラックは定期的に使われるわけではないため、特に午前中のフリー走行中に、路面コンディションが実に大きく改善した。
充実したプログラムを組み、それをこなすために、セッションの前半にコースへ出たため、ラバーが乗っていない路面で、タイヤがわずかにダメージを受けた。
このため、1回目のフリー走行は、思ったより少し難しかったが、午後のセッションでは、すべて普通に戻った。
サーキットのコンディションは変化し続けたものの、2回目のフリー走行でのタイヤグリップはラバーがさらに乗ったため、1回目よりずっと良くなった。
ソフト、スーパーソフトともに大きな問題もなく、レースで十分に使えそうだ」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「いよいよ後半戦が始まった。
トヨタに適したサーキットであり、フリー走行の開始を心待ちにしていた。
タイヤのタレに苦しんだが、トラブルもなく予定したセットアップメニューをこなすことが出来た。
スタートポジションがレース結果に非常に大事な市街地コース。予選は積極的に戦い、上位のグリッド獲得を目指す」

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「良い一日だった」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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ヨーロッパGP初日フリー走行を、午前の1回目7番手、午後の2回目は5番手といずれも好調な滑り出しをみせたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、とりわけ「ロングランが順調」と、語っている。

「僕らにとって良い一日だったと思う。
マシンは新しいタイヤでも、またロングランでもペースが良かったし、ショートでもタイムはまずまずだった。
路面コンディションは、(ストリート・サーキットだけに)最初はかなりグリーンだったけれど、セッションを重ねるに従ってだいぶ改善された。
これからもっと路面は良くなると思うので、明日のセッションが楽しみ」

またチームメイトのロズベルグも、「午前はコンディションが悪くて学習することがなかったけれど、午後になってからはいいタイヤテストができた。
全体的に今日はいい一日だったけれど、まだパフォーマンスは改善できる筈。
それには明日が重要なものになるだろうね」と、語っている。
ロズベルグは1回目14番手、2回目は4番手だった。

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ルノー両ドライバー、スチュワードから訓戒受ける

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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F1ドライバーは、すべてFIAが定めたサイン会に出席することを義務付けられているが、今回のヨーロッパGPではルノー・チームのアロンソ&グロージャン両ドライバーがいずれもこれを欠席。

これを受けて同グランプリのレーススチュワードは明らかなレギュレーション違反であるとして21日(金)二人を召喚して事情聴取を行った。

終了後スチュワードは、「チームには7月31日付けで日程を通知してあったにも関わらず、出席しなかったことはたいへん遺憾である」としたものの、今回は特例として、チームとドライバーに訓戒しただけでこれ以上具体的な処分などは科さないとした。

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ハミルトン、「スペアパーツがないんだもの」

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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4週間ぶりの開催となったF1で、フリー走行1回目で3番手タイムを叩き出しながらも午後の2回目セッションではわずか3ラップのみの周回で最下位に留まったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは、次のようにその状況を説明した。

「ちょっとマシンのコントロールを失って壁に接触しただけ。
でも衝撃はまったくなかったし、まさかマシンに損傷を受けていたとは思わなかったんだけどね。
エンジニアによれば、フロントウィングにダメージを負ったそうで交換が必要ということなんだけど、なんとスペアがないと言うんだ。
なんとか明日はファクトリーからパーツが届くと期待しているんだけれど、もし手に入らなかったらいろいろと改修しないとならないかも。
それでなくても今日は大事なセットアップのための時間を失ってしまったので、明日のフリー走行はかなり忙しいことになるだろうね」

それでも前戦今季初優勝、マシンに手応えを感じ取ったハミルトンの表情は明るいものだった。

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2010年の『KERS』、依然合意に達せず

Brake Image (C)Williams F1
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今シーズン、鳴り物入りで導入された「KERS」(運動エネルギー回収システム)、実際に搭載したのはフェラーリ、マクラーレン、BMWザウバー、そしてルノーの上位4チームだけだった。
しかしそれも親会社BMWの意向を受け、最も先導的な役割を果たしたBMWザウバーは断念。
現在も積極的にトライしているのはほぼマクラーレンだけという始末となっている。

こうしたことを受け、F1チームの集まりであるFOTAは基本的に来シーズンのKERS搭載をしない方向で一致したものの、ここに来て新方式で開発を続けるウィリアムズ・チームが来季のKERS搭載に積極的な姿勢をみせていることから問題が複雑化している。

テクニカル・レギュレーションの改定には事実上全チームの合意が必要で、2010年のF1エントリーを巡りウィリアムズとフォース・インディアの両チームを除名するという強硬手段にFOTAが出たことが、ここに来て裏目に出ているようだ。

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10年ぶり復帰バドエルに、F1は罰金の洗礼

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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1999年の日本GP以来のF1となったフェラーリ・チームのルカ・バドエルだったが、皮肉にも彼がスピードを見せつけたのは残念ながらコースではなくピットレーンにおいてだった。

これは21日(金)行われたフリー走行で、バドエルがピットレーン速度違反を繰り返したとして同グランプリのレーススチュワードが相次いで罰金を科したもの。

それによればバドエルは、気が揺るんだかフリー走行2回目のセッションのわずか30分の間において、62.7キロ、66.0キロ、そして65.9キロと3回のピットレーン速度違反を繰り返し、トータル5,400ユーロ(約73万円)の罰金を言い渡されたという。
フリー走行、公式予選時にはピットレーンの制限速度は60キロ(決勝レース時は80キロ)となっている。

なおフリー走行1回目にはトップとの差が3.380秒あったバドエルだが、午後の2回目ではこれを2.613秒まで縮めている。

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2009/08/21

欧州GPフリー走行2回目は地元のアロンソが首位に

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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21日(金)午後行われたヨーロッパGPフリー走行2回目セッションは、地元スペインのヒーロー、フェルナンド・アロンソ(ルノー)がただ一人ベストタイムを1分39秒に入れる好パフォーマンスでトップに位置した。

2-3番手にはここに来て復調目覚ましいブラウンGPのバトン&バリチェッロ。
また4-5番手にはウィリアムズのロズベルグ&中嶋一貴がこちらも揃ってつけた。
6番手は明らかにパフォーマンスが向上したフォース・インディアのスーティル、同チームはフィジケーラのほうも8番手と2台揃ってのベスト10入りを果たした。
7番手はBMWザウバーのクビサ、9番手レッドブルのベッテル、そして10番手にマクラーレンのコバライネンが入った。

フェラーリはライコネンが11番手になったものの、注目のバドエルは18番手。
一方同じく注目されるルノーの新人グロージャンは13番手と健闘した。
1回目ほぼ最後尾に沈んだトヨタ勢、ここではトゥルーリが12番手、グロージャンも15番手まで順位を上げた。

王者ハミルトン(マクラーレン)はセッション序盤にスピンしてマシンにダメージを負い、わずか3ラップの走行に留まり最下位となっている。

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欧州GPフリー走行1回目、バリチェッロ首位! バドエル苦戦

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1 Team
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束の間のインターバルを終え、再びF1サウンドがスペイン・バレンシアの特設コースに轟いた。
21日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションは、ブラウンGPのバリチェッロがトップタイムを記録。
僚友バトンも4番手と、ひさびさに俊足ぶりをアピールした。

2-3番手にはいずれもマクラーレンのコバライネンとハミルトンがつけ、こちらも復調ぶりを思わせた。
5番手はこの日レッドブルとの契約延長を発表したばかりのベッテル、6番手にはパフォーマンス上昇を裏付けるようにフォース・インディアのスーティル。
7番手はウィリアムズの中嶋一貴、8番手レッドブルのウェバー、9番手はホームグランプリへの出走を獲得したルノーのアロンソ、そして10番手にフェラーリのライコネンがつけた。

今回そのライコネンのチームメイトとなって注目が集まるルカ・バドエルは、しかし10年ぶりというグランプリにまだ調子がつかめなかったか、最下位の20番手に留まった。
またピケの後任で今回がF1デビューとなったルノーのグロージャンは17番手、苦戦するトヨタの両ドライバーを上回ってみせた。

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レッドブル、ベッテルとの契約を延長

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ヨーロッパGPが開幕した21日(金)、レッドブル・レーシングは同チームのセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)との契約を2011年末まで延長したことを発表した。
(プラス1年間のオブション契約付き)

レッドブル・グループ傘下のトロ・ロッソから抜擢されたベッテルの契約については、これまで2010年までの2年間とみられていた。

なお、チームメイトであるマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)については、去る7月に2010年まで契約を延長したことを発表しているので、来年一杯は同じ顔ぶれで戦うことが確定したことになる。

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バドエル、「暫定ドライバーなんかじゃない」

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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いよいよ今日行われるヨーロッパGP(バレンシア)で、実に10年ぶりの出場となるフェラーリ・チームのルカ・バドエル(38歳:イタリア)は、今回の起用が暫定なものではない、と強調した。

「僕がフェラーリで走るのは、別にいつまでと決まっている訳ではない。
ただ、それは今回(ヨーロッパGP)限りの暫定なものではなく、マッサが戻ってくるまで続けられるものだ。
マッサが帰ってくれば僕は喜んで彼を迎え入れるけれど、それまでは他の誰とも交代することはないよ」

これは、バドエルの結果次第では再びミハエル・シューマッハらの起用にチームが関心を持っていると指摘されることに対する反論だ。
バドエルがグランプリを走るのは、1999年10月の日本GP(ミナルディ)以来ということになる。

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『エア・アジア』、BMWザウバー買収に関心示す

Air Asia
マレーシアに本拠を置く格安航空会社である『エア・アジア』が、BMWがF1参戦継続を断念したBMWザウバー・チームの買収に関心を示していることがわかった。
ただ同社は現在ウィリアムズ・チームとの間にスポンサー契約を結んでいて、これは2010年末まで有効とされている。

同チームとマレーシアとはこれまでも旧ザウバー・チーム時代から深い関わりがあって、その関係は今も極めて良好だが、今回の買収が成功するかは現在の国際経済不況もあり予断を許さない状況。

コメントを求められた『エア・アジア』のトニー・フェルナンデス/CEOは、「われわれのF1に対する関心は依然としてウィリアムズ・チームにある」との姿勢を地元紙に答えている。

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エクレストン氏の『金メダル方式』正式断念へ

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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自ら『金メダル方式』として、現在のポイント数で決定するシステムではなく優勝回数を優先させる考えを強く主唱したバーニー・エクレストン氏だが、FIA(国際自動車連盟)のF1委員会により再びこれが却下された。

エクレストン氏の方式では、オリンピック同様に表彰台を獲得した3位までのドライバーにそれぞれ金、銀、銅のメダルを授与、シーズンを通して最も多くの金メダルを獲得したドライバーがチャンピオンになるというもの。
これにより最後まで優勝争いが白熱化すると期待されるが、一方で1ポイントを争うような接戦がなくなるとの懸念も示されていた。

これにはFOTAなどの強い反対で挫折していたが、今回の正式決定であらためて2010年には採用されないことが確定したことになる。

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『YouTube』創始者、『チームUSF1』の株主に

2010年シーズンから新規参戦が予定される『チームUSF1』の大株主に、インターネット動画配信の大手『YouTube』の創始者で現在もCEOを務めるチャド・ハーリー氏(33歳:アメリカ)が就任したことがわかった。

ハーリー氏は先のイギリスGPの際にUSF1の関係者と共に視察に訪れていたことが目撃され、大きな関心を呼んでいたもの。
これにより、かねて噂の通り『YouTube』が同チームのスポンサーになることが確実になったとみられる。

ただ、F1における動画配信等はバーニー・エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が厳しく管理しており、具体的にどのような活動ができるかには疑問符も投げ掛けられている。

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2009/08/20

メルセデス首脳、FIAの「再考する姿勢」を評価

Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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当初今週行われるヨーロッパGP(バレンシア)への出場を禁じられたルノー・チームに対し、このペナルティを覆して参加を認めたFIA(国際自動車連盟)国際控訴審の裁定について、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は「再考する姿勢を評価する」と歓迎するコメントを明らかにした。

「私はハンガリーGPで起きた事故に対するスチュワードの姿勢が、過剰に反応し過ぎたものと思っていた。
確かにあの時は、F2ではサーティーズの死亡事故があったし、マッサも大きな事故に見舞われたばかりだったから、そうした時、人間はしばしば厳しい処分の方向に流れてしまうものなんだけどね。
でも、今回FIAはあらためてそれを考え直す姿勢をみせた。
レースは競技だから、罰則はなくてはならないものだが、それを見直すことができるというのは良いことなんだよ」

かつてマクラーレンと共にFIAから厳罰を受けた当事者の言葉だけに、ことさら重く響くようだ。

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FIA、2010年のF1公式予選システムを発表

Renault Team (C)Renault F1 UK
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2010年のF1は新規参戦が認められていることから参加台数枠も拡大、現在の20台から最大26台へと増加することが予想されている。
これを受けてFIA(国際自動車連盟)のF1理事会は、19日(水)公式予選のシステムを一部改正する方針を明らかにした。

それによれば基本的な選抜方法はこれまでと変わらないものの、予選Q1では26台から8台が脱落して18台に(現在は20台から15台)。
また予選Q2では18台からさらに8台が脱落して10台(現在は15台から10台)まで排除されて、最終予選であるQ3はこれまでと同様、最後に残った10台の間で争われるというもの。

ただこれまでQ3ではレース出走時の燃料搭載とされていたが、これは廃止される方向という。

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バドエル(フェラーリ)、2日間200キロを走破

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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今週末のヨーロッパGP(バレンシア)にマッサの代役としてルカ・バドエルを起用するフェラーリ・チームでは、結局2日間に渡りトータル200キロにも及ぶF60での走行をフィオラノ・サーキットで敢行した。

マシンから降りたバドエルは、「これはテストではないし、技術的な面で何かを得たということないけれど、久しぶりに『F60』のコクピットに収まってF1マシンの感覚を取り戻すことはできたよ。
それでも実戦は久しぶりのことだから、今週はレースウィークのリズムをつかむのに費やされることだろうね」と語り、あくまでもヨーロッパGPは復帰の第一歩との位置づけを強調した。

今年のレギュレーションではシーズン中のテストは禁止されているが、フェラーリは今回の走行をあくまでも『プロモーション活動』として規則違反には当たらないと主張して強行した。

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BMWザウバー、来季もエントリー表明

BMW Team Motorhome (C)BMW Motorsports
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今季限りでF1撤退を表明したBMWザウバー・チームだが、これに伴い補充エントリーを受け付けた17日(月)の締め切りまでに、13番目のチームとして再び参戦申し込み手続きを行ったことがわかった。

ただし同チームは新コンコルド協定へも調印しておらず、すでに現BMWザウバーとしての権利を持たないことから実際のチーム売却・参戦は極めて困難な状況。

それでも同チームのマリオ・タイセン代表らは「チームがなんとか存続できるよう、最後まで最善を尽くす」と語っている。

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2009/08/19

BMW消滅でクビサはルノー、ハイドフェルドは新規チーム入りか

BMW Sauber Duo (C)BMW Motorsports
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BMWザウバー・チームが、今季限りでのF1撤退を表明したことで、クビサ&ハイドフェルド二人のドライバーの行く末に関心が高まってきている。

スイスの『モータースポーツ・アクトュエル』などが報じるところでは、来季ロバート・クビサがアロンソの後任としてルノーに加入。
また未勝利ながら経験豊富なハイドフェルドについては、カンポス、マノー、そしてUSF1ら新規参戦の3チームからオファーが表明されているということだ。

一方、BMWザウバーのリザーブドライバーだったクリスチャン・クリエンは、チームが存続した場合のレースドライバー昇格を最優先にして活動しているとオーストリアのメディアが報じている。

ただ予想されるクビサのルノー入りのためにはアロンソがフェラーリに移ることが前提で、それには別掲のようにまずキミ・ライコネンの去就がカギとということになりそうだ。

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ライコネン、来季フィアットでWRC参戦?

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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F1活動のかたわら、ラリー出場でも話題を集めるフェラーリ・チームのキミ・ライコネンだが、イギリスの『フィナンシャル・タイムズ』紙が興味深い記事を掲載して注目されている。

それは、2010年フィアットがWRC(世界ラリー選手権)に参戦、そのドライバー候補としてライコネンの名前が挙がっているというもの。
2007年のF1世界チャンピオンであるライコネンだが、このところモチベーションの低下が指摘される一方、ラリーには高い関心を示しているとされる。
また、以前からフェラーリにはアロンソ(現ルノー)加入の可能性が噂されていて、来季ライコネンと交代という可能性は十分考えられそうだ。

なおフィアットでのマシンはアバルト・グランド・プントになるとみられる。
またフォルクスワーゲン社にもWRC参戦の噂があり、実現すれば現在のシトロエンvsフォードというWRCマニュファクチャラーズの図式が一気に書き換えられそうだ。

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F1デビュー・グロージャン、「信頼に応えたい」

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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晴れてヨーロッパGPでのF1デビューが決まったルノー・チームのロマン・グロージャン(23歳:フランス)は、次のように意欲を語った。

「いよいよ夢だったF1デビューが決まって、いまはわくわくしているんだ。
チームの信頼にぜひとも応えたいと思っているよ。
これまでのGP2に比べてF1が身体的に厳しいのはわかっていたので、これまで特に首の筋肉を中心にトレーニングを重ねてきたからフィジカル面での準備は万全さ。
ただ、僕が『R29』をドライブしたのは直線コースだけで、サーキットを実際に走らせたことがないのでマシンに習熟するまでに時間が必要だと思うけどね。
だから最初のレースはおそらく僕にとって大きな学習の機会になることだろう」

2003年、スイス・フォーミュラ・フォード1600で当確を現したグロージャンは、その後2005年にフランス・フォーミュラ・ルノー2000、2007年にF3ユーロシリーズでもタイトルを獲得、2008年からルノー・チームのテストドライバーを務めている。

今季はGP2シリーズに参戦、現在ニコ・ヒュルケンバーグ(ウィリアムズ・チームのテストドライバー)に続きランキング2位を走っていた。

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ルノー・チーム、グロージャンの起用を正式発表

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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18日(火)、ルノー・チームはネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)に代え、同チームのテストドライバーであるロマン・グロージャン(23歳:フランス)を今週のヨーロッパGPに起用することを正式発表した。

同チームではすでにピケ自身がチームから解雇通知を受けたことを明かしていたものの、チームから交代について言及があったのはこれが初。
周辺からは、早くからグロージャンが起用されるものと推測されていた。

同チームのパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターは、グロージャンについて「彼がGP2のレースでしばしばみせた高い能力は、われわれを期待させるに十分なものだった。
現在の(テスト禁止という)レギュレーションのもとでは、彼がF1に順応するまでにしばらく時間は掛かると思うが、われわれはきっと彼がこの世界で成功することを確信している」と、説明している。

ルノー・チームは当初このヨーロッパGPには出場禁止という処分を受けていたが、前日FIA(国際自動車連盟)の国際控訴審がこれを取り消し、出場が確定したばかりだ。

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2009/08/18

マッサ、ブラジルGPでの復帰目指す

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGPで起きたアクシデントにより、現在療養中のフェリッペ・マッサだが、伝えられるところではどうやら復帰の目標を第16戦のブラジルGP(10月18日)に置いているようだ。

現在、サンパウロの自宅にいるマッサは地元ブラジルの『グローブTV』に対し、「僕自身はもう再びレースをするのが待ちきれないでいるんだ。
すぐにでもサーキットに行きたい気持ちだよ。
でも、それを決めるのは僕ではなく、ドクターがやる仕事だからね。
僕はレースのための準備が整っていることを示さなくてはならないのさ。
うれしいことにここではみんなが僕に声援を送ってくれるんだ。
それに対して僕は常に『ありがとう』と言い続けているよ」と、語っている。

実際にカムバックするためには、FIA(国際自動車連盟)の医師によるメディカル検査を受けて合格することが必要だ。

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ルノー、「FIA国際控訴審は正当な判断をした」と声明

Renault R29 (C)Renault F1 UK
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17日(月)ルノー・チームは、FIA(国際自動車連盟)の国際控訴審が下した裁定について、次のようにこれを歓迎する声明を発表した。

「われわれINGルノー・チームは、FIA国際控訴審が下したヨーロッパGPへの出場停止処分撤回という判断を歓迎する。
しかしながら、われわれがハンガリーGPにおいてグランプリの安全性を危うくしたという事実は認めざるを得ないもの。
従ってわれわれに新たに下された非難と、5万ドルの罰金についてこれが公正でバランスが取れたものであることを認める。
INGルノー・チームは今週のヨーロッパGPでの準備に集中することを楽しみにしている」

ルノー・チームはこれまでの同様の事例と比べ、出場停止は処分が厳しすぎるとアピールしていた。

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フェラーリ代表、「マッサの復帰あせる必要ない」

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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一部イタリア・メデイアの間で報じられたフェリッペ・マッサのイタリアGP復帰説について、フェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表は「あせる必要はない」とこれを牽制した。

「マッサとは日曜日にも会ったばかりだ。
確かに彼は予想以上に順調な快復ぶりをみせてはいるが、しかし決していま無理をさせるようなことがあってはならないと考えている。
何より彼はまだ若く将来のある身。
防護器具を付けてまでしてコクピットに送り込むような必要は何もない。
十分な時間を掛けて、万全な体調で復帰させたいとわれわれは全員が思っているよ」

今回のヨーロッパGPには結局テストドライバーであるルカ・バドエルの起用が決まったが、関係者の間では依然としてまだミハエル・シューマッハの復帰を信じている向きも多いという。

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ルノー・チーム、ヨーロッパGP出走OKに

Renault Team motorhome (C)Renault F1 UK
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17日(月)、FIA(国際自動車連盟)の国際控訴審はルノー・チームから提訴されていたハンガリーGPタイヤ脱落事故による処分について、当初のペナルティを破棄、罰金5万ドル(約475万ドル)を科すものに改めた。

これによりルノー・チームのヨーロッパGPへの出走が許されることになった。
なお、同チームではすでにピケ・ジュニアが解雇通知を受けていることを明らかにしているが、チームからは依然として正式な発表はないままだ。

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2009/08/17

スペイン連盟、ルノーのペナルティ回避に希望

2008 Europe GP Scene (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームはハンガリーGPでのアロンソ・タイヤ脱落事故より受けたヨーロッパGPへの出場禁止という処分についてFIA(国際自動車連盟)の国際控訴審に控訴、その結論は明日18日にも下されるとみられるが、アロンソの母国スペインのモータースポーツ連盟カルロス・グラシア会長は依然ペナルティの回避に希望をみせている。

「ルノー・チームのサービス舞台はすでにバレンシアに到着しているが、これは出場に自信を持っているから、という意味では絶対にない。
FIAにプレッシャーを掛けるつもりなどさらさらない。
もし火曜日に出場が許可されたとして、それからファクトリーを出たのでは木曜日の車検に現実問題間に合わないからだ。
われわれはただ、ルノーの出場禁止がヨーロッパGPの主催者をはじめ、ドライバーとりわけ地元のアロンソ、そしてこれを応援してくれるファンのことを考えて欲しいと思っているだけなんだ」

なお今季開幕戦オーストラリアGPでレッドブルのベッテルがやはりタイヤを損傷したまま走り続けてアクシデントを起こした際には、FIAの処分は5万ドルの罰金のみだった。

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フェリッペ・マッサ、イタリアGP復帰説

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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復帰までには相当な期間が必要とみられたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサだが、退院後も容態は極めて順調で、思ったより早い時期での復帰ということがあるかも知れない。

跳ね馬の地元イタリアの『コリエレ・デロ・スポルト』紙が伝えるところによれば、マッサは周囲も驚く快復ぶりをみせていて、チームのホームグランプリとなるイタリアGP(9月13日決勝)にも現場復帰の可能性があるという。

ただ関係者によれば、頭部にも損傷を受けたマッサの復帰について医師団は極めて慎重な姿勢を崩しておらず、9月という早い時期での実戦参加はとても許可されることはないだろうとの見方が有力とのことだ。

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フェラーリ、バドエル復帰に向け掟破りのテスト?

Ferrari F60/F.Massa (C)Ferrari S.p.A
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ミハエル・シューマッハの復帰を断念したフェラーリ・チームは結局自チームのテストドライバーであるルカ・バドエルを今週末のヨーロッパGPに起用することを決めたが、これに先立ちバドエルに今季マシン『F60』ドライブのチャンスを与えることを計画しているようだ。

フェラーリが主張するところによれば、これは『プロモーション活動』の一環として『撮影のため』行われるもので、場所は自社コースのフィオラノ・サーキット。
最大走行距離は100キロ以内、装着するタイヤもプロモーション用のハードなものになるということだが使われるマシンは今季仕様のもの。
本来レギュレーションではシーズン中のテストは全面禁止。
許されるのは100キロ以内で、直線コースだけのエアロダイナミックス・テストだけになるが今回のフィオラノはもちろん完全な周回コースだ。

フェラーリのこの身勝手な作戦に、他チームから反発する声が上がるのは必至とみられる。

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2009/08/16

バドエル起用はフェラーリからの『謝礼』

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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センセーショナルなミハエル・シューマッハのF1復帰が消滅、結局テストドライバーであるルカ・バドエルの起用をフェラーリ・チームが決めたことについて、地元イタリアの『コリエレ・デラ・セラ』紙などはこれはチームからの『謝礼』であると皮肉な見方を示している。

今年38歳となったバドエルはすでに10年以上跳ね馬チームのテストドライバーとして貢献、最近は筆頭リザーブドライバーとして全戦チームに帯同しているが、しかし実戦参加は1999年が最後。
それもミナルディ・チームからの出走で、実はフェラーリでレースに出たことはこれまでただの一度もない。

今回の起用はルカ・モンテツェモロ会長がチームの責任者であるステファーノ・ドメニカリ代表と決めたということだが、周囲には長年の貢献に対する報酬であるとの見方が強いようだ。

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BMWザウバー代表、「最後まで決して手を緩めない」

N.Heidfeld & M.Theissen (C)BMW Sauber F1
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すでに今季限りでのF1撤退が決定、チームのモチベーションが心配されるBMWザウバー・チームだが、マリオ・タイセン代表は「最後まで全員全力で戦う」と、意欲が失われていないことを強調した。

「確かに現在のチームの戦績は不甲斐ないもので、決してわれわれが望んだものではない。
しかしこれはわずか3年で築き上げたトップチームとしての能力を否定するものではなく、単に一時的な谷の時期に遭遇したということだと受け止めている。
撤退が決まったとはいえ、チームのスタッフは全員が意気軒昂。
われわれは最後のレースまで決して手を緩めたりはしない。
来週のバレンシアでも、さらなるバージョンアップを用意しているので期待して欲しい」

チームを売却して存続させるとしても、現在のわずか8ポイント、ランキング8位では交渉に支障が生ずるに違いない。
(昨年は135ポイント、ランキング3位だった)

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次期FIA会長候補・トッド氏、GPDAと会合へ

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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元WRCチャンピオン、アリ・バタネン氏と並んで同じく次期FIA会長候補と目される前フェラーリ・チーム代表のジャン・トッド氏が、早ければヨーロッパGPが開かれる今週末にもF1ドライバーの団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)と会合の場に着くことがわかった。

F1ドライバーらが直接FIA会長の選出に携われる訳ではないが、FIAの重要な事業であるモータースポーツの頂点に立つF1で支持を受けることは会長にとっても極めて大きな意味を持つ。

なお、ライバルのバタネン氏も考えは同様。
また、そのバタネン氏が広く各方面から支持を得ようとしているのに対し、トッド氏の強みは何と言ってもモズレー現会長の支援を受けていることだ。

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2009/08/15

離婚のビルニューブ、「F1復帰に邁進する」

Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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元F1チャンピオン、ジャック・ビルニューブ(38歳:カナダ)が、14日(金)離婚したことを発表した。

多くの浮き名を流した挙げ句、2006年に結婚したビルニューブは、現在ジョアンナさんとの間に2人の子供がいるが、話し合いの末約1か月前に離婚することで合意したという。

今後のビルニューブは、来年復活するとみられるカナダGPには再びドライバーとして父の名を冠せられたモントリオールのコースを走りたいとしている。
また、自身レーシングドライバーの子息であるビルニューブは、さらに自分の子供たちもクルマに高い関心を持っていることを明かした。

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バタネン氏、『ネクスト・キャビネット』発表

Ari Vatanen (C)Redbull Racing
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次期FIA会長選挙に立候補の姿勢をみせている元WRCチャンピオン、アリ・バタネン氏が早くも『ネクスト・キャビネット』(次の内閣)を発表した。

今回バタネン氏が発表した主要メンバーは計3名で、FIA上院議長にフェルナンド・ファラコ氏(スペイン)、モータースポーツ部門の副代表にヘルマン・トムチェク氏(ドイツ)、そしてモビリティ部門副代表にバーナード・テイ氏(シンガポール)をそれぞれ起用するというもの。

バタネン氏は「今回発表した面々はいずれも各国の連盟で実績を残した実力者ばかり。
彼らと共にクリーンで効率の良い運営をわれわれには進める決意がある」と、FIA改革に意欲をみせた。

プレッシャーを掛けられた形のライバルと目されるジャン・トッド陣営は、しかしいまのところ対抗する動きは見せていない。

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カナダGPの復活、地元紙も認める

2002 Canada GP (C)Honda Racing
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先にスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌がその可能性を報じたカナダGPの復活だが、今度は地元の『グローブ&メール』紙が報道、いよいよ具体的なものになったようだ。

それによれば開催場所はモントリオールのジル・ビルニューブ・サーキットで変わらないが、新しい契約は5年間で総額1億ドル(約95億円)ということで、これは過去の契約と比べ4割以上引き下げられたもの。

その裏には新コンコルド協定を承認したFOTAチームが、北米大陸でのグランプリ復活を強力に推し進めた影響があるとされる。
F1人気が高いカナダでは常に熱心な観客がスタンドを埋めていたが、しかし補助金を出す地元州政府などからは契約金について不満が示されていたという。
さしものエクレストン氏も、折りからの世界的経済不況では引き下げを容認せざるを得なかったということだ。

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2009/08/14

ピケ、再度首脳批判 「ブリアトーレはF1無知麿」

F.Briatore & A.Piquet (C)Renault F1 UK
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前戦ハンガリーGPを最後にF1シートを失い、チームのフラビオ・ブリアトーレ代表を『死刑執行人』と酷評したネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)が、再び舌戦攻撃を繰り広げている。

「ルノー・チームでは、シモンズ(エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクター)がレースのことを良く知っているのに対し、ブリアトーレはF1を全然知らない無知麿なんだ。
彼はF1のディレクターなんかではなく、有能なビジネスマン。
エクレストンやモズレーとうまくやっていることだけが取り柄で、レース中の彼との無線なんてまったく聞くに堪えないものだよ。
彼はF1レースを全然理解してないし、言うことはいつだってチンプンカンプンさ。
みんなが彼を批判しないのが、僕にとっては不思議なだけ」

FIA(国際自動車連盟)が許可したルノー・チームの無線ですら、他チームとはかなり異なるそのやりとりが窺われるのは事実だ。

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ブルーノ・セナ、カンポスGPからF1デビューの可能性

Bruno Senna (C)Scuderia Toro Rosso
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2010年シーズン、F1に新規参戦するチームの一つである『カンポスGP』のエイドリアン・カンポス代表が、そのドライバーとしてブラジルの新星ブルーノ・セナ(24歳)を起用する可能性を示した。

これは同代表がスペインのラジオ局『カデナ・セール』に語ったもので、セナに限らずこうした若手をGP2等から抜擢するのはF1にとって不可欠なことと説明した。

なおもう一人のドライバーについては当然F1経験者を起用する方針とみられるが、具体的な名前はまだ示されていない。

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マレーシアGP、スタート時刻の『抵抗』実る

2008 Malaysia GP (C)Redbull Racing
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マレーシアGP決勝レースのスタート時刻が、2010年は再び変更、今度は16時にスタートすることが決まった。

同グランプリでは従来15時をスタート時刻としていたものの、今年はヨーロッパ地域でのテレビ視聴者を考慮したバーニー・エクレストン氏からの強い指導で17時に繰り下げた結果、折りからの悪天候もあって日没。
レースは最後まで行われることなくポイントも半分だけという非常事態に陥った。

こうしたことからマレーシアGPの主催者は再びスタート時刻の繰り上げを要望、間を取って今回の16時に落ち着いた模様だ。
関係者は「本来ならもっと早い時間でのスタートが望ましいが、今の時点ではこれは止むを得ないレベルと考えている」と、語っている。

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2009/08/13

伊紙、跳ね馬の若手育成プログラム不備を指摘

Ferrari F2007 Parade (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパGPでのフェリッペ・マッサに代わるドライバーについて、フェラーリ・チームは復帰を断念したミハエル・シューマッハから同チームの長いテストドライバーであるルカ・バドエルの起用を決めたが、こうしたドタバタについて地元イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙らが苦言を呈している。

それによれば、フェラーリには他の多くのチームのような若手育成プログラムがなく、万一の時のリザーブになるテストドライバーもバドエル(38歳)やマルク・ジェネ(35歳)といずれも『高齢』で、ここ数年その顔ぶれに変化はないままだからという。
今回の交代劇でもシューマッハの40歳からバドエルの38歳に変わっただけで、シューマッハなら3年ぶり、バドエルに至っては実に10年ぶりの本番だったということになる。

一方、ルノーやトヨタ、レッドブルらはいずれも活性したジュニア・ドライバーの育成プログラムを持ち常に期待の若手を抱えていて、万一の時はもちろん将来に向けても準備が整っているのに対し、フェラーリには事実上若手ドライバーがいないのが実情だ。

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フェラーリ、モンツァ(イタリアGP)で重大発表?

Ferrari Monza Demo (C)Ferrari S.p.A
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複数の欧州メディアがいずれもモンツァ(イタリアGP)でフェラーリ・チームが重大発表を行うとしているが、その内容は様々だ。

一番有力なのが、現在マクラーレン・チームの主要スポンサーである『サンタンデル』のフェラーリ移籍発表。
スペインの大手銀行である同社は、もともとフェルナンド・アロンソのマクラーレン加入と共にマクラーレンについたものだったが、同選手のルノー移籍後も契約を履行したことになる。

次が上記とも関連する『アロンソのフェラーリ移籍』を発表するというものだが、これについては、移籍は事実としても発表はシーズン末まで行われないのでは、との見方も強い。

また今ささやかれているのがミハエル・シューマッハのイタリアGP参戦説。
ヨーロッパGPでのF1復帰こそなくなったが、もし心配される首の状態が好転すれば、フェラーリ・チームのホームグランプリでありコースも熟知しているモンツァでの復帰があるというものだ。
さらに、元ジョーダン・チームを率いたエディ・ジョーダン氏に至っては、このイタリアGPから早くもフェリッペ・マッサが現場復帰するという驚きの予想をする向きすら現れている。

注目のイタリアGPは9月13日(日)が決勝だ。

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フェラーリ会長、それでもシューマッハ参戦に未練

L.Montezemolo & M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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稀代のチャンピオン、ミハエル・シューマッハのF1復帰は結局実現しなかったが、それでもこれを推し進めた一人、フィアット/フェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ会長は未練が立ちきれないようだ。

「シューマッハの復帰がならなかったことはほんとうに残念。
なぜいまさら今年40歳のロートルを?という声があるのは承知しているが、彼は普通の人間じゃないんだ。
なにしろ彼は他の惑星から来た生物なんだからね。
それでも理由が健康面の問題ということでは、止むを得ない。
ただ、私にはまだ秘策がある。
それで来年はまた彼に走ってもらおうと思っているんだがね」

同氏によれば、来季フェラーリは3台のマシンを用意。
その1台についてはシューマッハが自由に使えるようにするというのだが、実現にはFIAや他のチームの同意が必要で高い壁があることは言うまでもない。

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2009/08/12

スペイン連盟会長、「フェラーリは最悪の決断した」

Marc Gene (C)Ferrari S.p.A
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F1復帰を断念したミハエル・シューマッハの代わりに次戦ヨーロッパGPにルカ・バドエルの起用を決めたフェラーリ・チームに対し、スペイン・モータースポーツ連盟のカルロス・グラシア会長は「最悪の決断をした」と、不満をぶちまけている。

「これは、これまでフェラーリの責任ある人間たちが下した決定の中で、明らかに最も馬鹿々々しいものだ。
考えてみるがいい。
これはスペインのレース(バレンシア)なんだよ。
どうしてマルク・ジェネを選ばないんだ。
スペインの観客のためにも、スペインのドライバーを起用するのが当然の判断ではないか。
ましてやジェネはついこの間のルマン24時間レースに優勝するなどして、最高に油が乗っているというのに」

なおスペインで行われるヨーロッパGPに地元期待のアロンソが出場できないことはすでに決まっている。(控訴中)
ジェネはバレンシアにほど近いバルセロナの出身。
ちなみにジェネがルマンで駆ったマシンは、フェラーリではなくプジョーだった。

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ルノー、ピケの後任はグロージャンが確実も

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームではネルソン・ピケ・ジュニア自身がハンガリーGPを最後にチームを離脱したことを明らかにしたが、その後任についてなどは依然として公式発表がないままだ。

しかし同チームではすでにリザーブドライバーであるロマン・グロージャン(23歳:フランス)がレギュレーションで許された直線テストを繰り返し行っている上、再びチームのファクトリーを訪れてシート遭わせなど最終チェックを行っていると伝えられる。

ただルノー・チームにはハンガリーGPでのタイヤ脱落事故を受け、次戦ヨーロッパGPへの出場禁止の処分が通知されていて、グロージャンがバレンシアを走れるかどうかはまだ不明だ。

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ルカ・バドエル、10年ぶりのF1レースに意欲

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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ミハエル・シューマッハのF1復帰断念を受け、フェラーリ・チームは次戦ヨーロッパGPでのフェリッペ・マッサの代役に同チームのテストドライバーとして長年活躍するルカ・バドエル(38歳:イタリア)を起用することを発表した。

当時22歳だった1993年、開幕戦南アフリカGPにローラ・フェラーリでF1デビューを果たしたバドエルは1995年(1999年も)はミナルディ・フォード、1996年にはフォルティ・フォードから出走したが、いずれも非力なマシンで入賞を果たすことはできなかった。

しかしその高い開発力から1997年にフェラーリ・チームのテストドライバーに起用され、以来10年以上に渡り同チームの新型車開発の重役を担ってきた。
また筆頭リザーブドライバーに登録されているため、これまで全レースにチームと帯同していて、今回の起用は本来の姿に沿ったものになったとも言える。

バドエルは「シューマッハが復帰できなくなったことは友人として残念に思うけれど、一方で自分自身について言えば、これまでずっと実戦参加を心から願っていたから今回の決定はほんとうにうれしく思っている」と、心情を語っている。

またバドエルは、ドメニカリ代表から通知を受けた前の晩、2分も経たずにシューマッハから電話をもらったとも明かしている。

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M.シューマッハ、F1復帰をキャンセルに

M.Schumacher 90th Win (C)Ferrari S.p.A
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次戦ヨーロッパGP(バレンシア)で、3年ぶりにF1復帰する意向をみせていたフェラーリ・チームのミハエル・シューマッハだったが、結局フィジカル面の問題を理由にこれをキャンセル、同チームのステファーノ・ドメニカリ代表とルカ・モンテツェモロ社長にこれを伝えた。

シューマッハは引退後趣味のバイクレースに何回か参戦していたが、レースで転倒。
その際に頸椎を痛めていて、それがムジェロでのテスト後再発していたということだ。

シューマッハは「僕のF1復帰のために尽力してくれたフェラーリ・チームのすべてのスタッフと、応援してくれたすべてのファンに心からお詫びを言いたい。
自分のできることは尽くしたつもりだが、残念ながらベストのコンディションでレースに出ることは難しかった。
チームの健闘を祈りたい」とのコメントを語った。

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2009/08/11

USF1のドライバーにデ・ラ・ロサとブルツ有力か

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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イギリスの専門誌『オートスポーツ』は、来シーズン新規参戦を予定している『チームUSF1』のドライバーとしてペドロ・デ・ラ・ロサ(38歳:スペイン)とアレクサンドル・ブルツ(35歳:オーストリア)両ベテランが有力になっていると報じた。

デ・ラ・ロサはマクラーレン・チームと、またブルツはブラウンGPとの間でそれぞれテストドライバー契約を結んでいるが、いずれも今シーズン末には満了するとみられている。

同チームは当初からオール・アメリカン・チームを標榜していて、これまでもさまざまなアメリカ人ドライバーの名前が浮上してきたが、少なくとも限られた時間内でのマシン開発には豊富なF1経験を持つベテランの参画が不可欠とみているようだ。

その他に名前が挙がっているのは、現在フォーミュラ・アトランティックに参戦中の若手ジョナサン・サマートン(21歳:アメリカ)らだが、これからスーパーライセンスを獲得するのは容易ではない。

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シューマッハ、今週再び『F2007』でテストへ

Michael Schumacher/F2007 (C)Ferrari S.p.A
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来週末に行われるヨーロッパGPに、3年ぶりのF1復帰を目指すミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)が、今週の11-12日再び『テスト』を行う予定であるという。

それによれば場所は前回(31日)と同じフェラーリが所有するイタリアのムジェロ・サーキット。
マシンも同じプライベート所有の旧型マシン『F2007』ということで、あくまでも走行会であり禁止されたシーズン中のF1テストには当たらないと主張するものだ。

陣営が気に掛けているのは、操作など技術的なことよりも、シューマッハ自身の頸椎など肉体的なフィット状況を見極めることにあるという。
(シューマッハは引退後参加したバイクレースで転倒する事故を起こしている)

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ルノー・チーム、バレンシアに登場

Renault Team motorhome Image (C)Renault F1 UK
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ハンガリーGPでのタイヤ脱落事件により、次戦ヨーロッパGP(バレンシア)への出場が禁止されたルノー・チームだが、逆転出場OKを目指し、すでにチームの先遣隊が現地に到着したことがわかった。

レースは来週末であって、もちろんドライバーやチームスタッフらの姿はないが、鮮やかな黄色と白に塗られたお馴染みのモーターホーム・トレーラーがバレンシア特設サーキットに到着したということだ。

FIA(国際自動車連盟)国際控訴審による判断は、早くても来週17日(月)になると見込まれている。

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2009/08/10

シューベルト社、マッサの事故受けヘルメット改良

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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F1ドライバーの中でも多くのユーザーを抱えるヘルメット・メーカーの『シューベルト社』が、安全性をさらに向上させる改良を施したことを明らかにした。

これは、同社ヘルメットのユーザーであったフェリッペ・マッサ(フェラーリ)がハンガリーGP公式予選での事故の際、シールド部分が破損したと報じられたため。
これを受け、やはりかつて同様の事故に遭ったというサンパウロの後輩F1ドライバーであるルチアーノ・ブルティが改善を要求していた。

しかし同社によれば実際に損傷したのはシールドの取り付け部分だけで、それも事故後の救出の際に壊れたものと推測されるということだが、念のため今回この部分にさらにチタン製の補強を加えたということだ。

次戦ヨーロッパGPに出場予定のミハエル・シューマッハは、もちろんこの改良型ヘルメットを装着する予定という。

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ヨーロッパGP主催者はアロンソの出走を確信

Fernando Alonso? (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPでのタイヤ脱落というアクシデントにより次戦ヨーロッパGPへの参戦を禁止されるという厳しい処分を受けたルノー・チームは、現在これを回避するためにFIA(国際自動車連盟)の国際控訴審に控訴、その結論は17日(月)に予定される公聴会のあと発表される予定となっているが、同グランプリの主催者はすでにアロンソの出走を見込んで走り始めているようだ。

「バレンシアで行われるグランプリに、地元のヒーローであるアロンソがいないなんて想像することすらできない。
しかしわれわれが集めた全ての情報によれば、アロンソの出走は間違いないものと確信している。
どうかファンは心配することなく、ヨーロッパGPへと足を伸ばして欲しい」と、同GPオペレーション・ディレクターのカルロス氏。

主催者にすれば、グランプリ開催週の17日になってから結論が出されたのでは遅すぎるというのが正直な本音だろう。
また関係者の間でも、結局興業面から考えてアロンソを参戦させるのは確実との見方で一致しているようだ。

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ペーター・ザウバー氏、「チーム存続まだあきらめない」

Peter Sauber (C)BMW Sauber F1
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5日(水)までとされた新コンコルド協定の期日までに合意に達することができず、現在BMWザウバー・チームの将来は宙に浮いた形となっているが、チームの創始者で存続に尽力するペーター・ザウバー氏は、まだ買収をあきらめていない模様だ。

「残念ながら、BMWが示した金額はわれわれの想定を超えるもので、合意に達することはできなかった。
しかし昨年のホンダ-ブラウンGPの例もあり、生き残る方法を見つけることはできる筈。
われわれはまだあきらめていない」と、語るザウバー氏自身はチームの約20%の株式を所有しているとされるが、残り部分の株式の価格について、言外にBMWの要求が高すぎるという姿勢を隠していない。

なお同チームに対しては、ルノーを解雇されたピケ・ジュニアの父親であるネルソン・ピケ氏も高い関心を示しているとされる。

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2009/08/09

モズレーFIA会長、独『ビルト』紙とも和解

Max Mosley (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長が昨年行われた自身の『ナチ・パーティ』(?)を巡るスキャンダル報道についての訴訟で、これを報じた独『ビルト』紙の発行元である『アクセル・スプリンガーAG』との間で示談を成立させたことがわかった。

賠償請求額は紙面に対して1億ユーロ(当時約1億7千万円)、電子版に対して5千万ユーロ(同約8,500万円)という巨額のものだったが、今回の和解額は合わせて20万ユーロ(約2,760万円)に留まったと報じられている。
なおモズレー氏はまたすでに昨年7月英国のメディアとも和解を成立させている。

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ニキ・ラウダ氏もシューマッハのF1復帰を後押し

Niki Lauda (C)Redbull Racing
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元7回のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハが次戦ヨーロッパGPから復帰することで各方面から期待が高まっているが、同じく元F1チャンピオンであるニキ・ラウダ氏もこれを後押しする一人だ。

「元々シューマッハが引退を表明した時、私はこれをとても残念に思っていたんだ。
その後バイクレースなんかに出場していたけれど、おそらく彼自身も自分が下したF1引退の決定を悔やんでいたと思うよ。
なぜなら、彼のF1に対するアドレナリンは決して死んでいなかったからだ。
周囲にはフィジカル面を不安視する向きも多いようだが、私は何も心配していないよ」と、このオーストリア人は自身のサイトで語った。

そのラウダも1979年にいったん引退したが、しかし3年後の1982年にマクラーレンで復帰するとわずか3戦目のロングビーチでみごと優勝を果たした。

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FIA、BMWザウバーの撤退受けチーム選考を再開

FIA(国際自動車連盟)は、2010年のF1参戦チームについて、すでに撤退を表明したBMWザウバーを含め、新規参戦希望を表明したうちのリザーブ7チームと共に再度選考を行うことを明らかにした。

BMW Team Motorhome (C)BMW Motorsports
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本来であればBMWザウバーが買収されて参戦する場合、自動的に継続されると思われたが、今回期日までに新コンコルド協定を締結することができず、参戦が振り出しに戻った形。
BMWザウバーはチームの創始者であるペーター・ザウバー氏が買収に奔走しているが、必要な資金を調達する目途はまだ立っていない模様だ。
残されたチームの中ではその実績からみてデビッド・リチャーズ氏率いるプロドライブ社が傑出していて、最も有利なポジションにあるとみられる。

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2009/08/08

S.ボーデ、トロ・ロッソと和解成立

Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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所属するトロ・ロッソからの突然の解雇通知のあとチームを相手取って法的措置を採ることを明らかにしていたセバスチャン・ボーデ(30歳:フランス)だったが、このほどチームと和解が成立、法的手段は回避されたことがわかった。

これはボーデの母国フランスの『レキップ』紙が報じたもので、「解雇処分があったドイツGPの1週間後に示談がまとまった」と、同選手のパーソナル・マネージャーであるニコラス・トッド氏は語っているという。

和解の詳細については明らかにされていないが、チーム側がボーデに対して相当額の違約金を支払うことになると思われる。

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『チームUSF1』、コンコルド協定サイン認める

2006 USA GP Stand (C)Renault F1 UK
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2010年のF1シーズンにオール・アメリカン・チームとして参戦を目指している『チームUSF1』が、5日(水)の期日までに新コンコルド協定にサインしたことを発表した。
これにより同チームは名実ともにF1チームとして認められたことになる。

同チームはすでにノースカロライナ州シャーロットに本拠を構え、着々とファクトリーの準備を整えているということで、数か月中に実際のマシンの製作に取り掛かるとしている。

同チームではドライバーについてもアメリカ人を起用したい考えだが、一時名前の挙がったダニカ・パトリック(27歳:アメリカ)についてはどうやら立ち消えの模様。
F1経験を優先させることからベネトンやマクラーレン、ウィリアムズ、そして最後はホンダにも在籍したアレクサンドル・ブルツ(35歳:オーストリア)を起用する可能性が高まっていることから、注目はもう一人のドライバーの人選に集まってきている。

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関係者、いずれもシューマッハの戦闘力に太鼓判

Ros Brawn & Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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ウィリアムズ・チームらの反対により復帰前のテストは不可能となったミハエル・シューマッハ(フェラーリ)だが、その後はイタリア国内のカート場で身体トレーニングを重ねているということだ。

ここに来て、こうした加熱する一方のシューマッハ人気に対し、パーソナル・スポークスウーマンであるサビーネ・ケームさんは「まだFIAドクターのフィジカル検査に通らなければ復帰はない」と鎮静化にやっきだが、シューマッハに関係の深い人間らからは早くもその戦闘力に太鼓判が押されている。

現役時代、パーソナル・マネージャーとして辣腕を振るったウィリ・ウェバー氏は「すでにさまざまなトレーニングを重ねていてモチベーションも十分。
彼の気性から言って、いまさら取り止めるということは考えられない」と発言。

またベネトン、フェラーリとシューマッハと共に黄金時代を築いたロス・ブラウン氏も、「シューマッハは並のレーサーじゃないんだ。
彼なら今シーズン、いきなり優勝することだって十分にあり得るよ。
何ならバトンのタイトル獲得と両方に賭けたっていい」と、後押しした。

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2009/08/07

シューマッハ人気高騰でエクレストン氏、ご満悦

M.Schumacher & K.Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGPにおけるフェリッペ・マッサ(フェラーリ)の事故はF1関係者を震撼とさせるものだったが、代役に偉大なチャンピオン、ミハエル・シューマッハがあげられたことによりむしろF1人気は急速に高まっているということで、すでに元々シューマッハ人気が高いベルギーGPばかりでなく、地元のヒーロー・アロンソが欠場となったヨーロッパGPでもその恩恵が強まっているとされる。

こうした展開にバーニー・エクレストン氏は、「シューマッハほどの名を上げた男だから、勝算がなければ現役復帰などしないだろう。
また私も彼ならたとえいまのフェラーリでも十分に戦えると確信しているよ。
おそらくは、現在のドライバーたちにお手本となるドライビングをみせつけるのではないか。
F1のことを考えるならば、今年のみならず来年もまたシューマッハには走ってもらいたいと私は思っているんだ」と、ご満悦の表情だ。

古巣フェラーリ・チームでは、かつてのライバル、キミ・ライコネンとチームを組むことになる。

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FOTA全チーム、新コンコルド協定にサイン

FOTA (C) Formula One Teams Association
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F1チームの集まりであるFOTAは、(すでに来季F1参戦しないことを表明したBMWザウバー・チームを除き)所属する全チームが2010年からの新しいコンコルド協定にサインしたことを明らかにした。

同協定はF1参戦に際し、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)、商業部門を管理するFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)、そして参戦チームとの間で主に金銭的な分配等について協定するもので1981年から続けられているものだが、その詳細については明確にされていない。

ただ現在ウィリアムズとフォース・インディアの2チームはFOTAメンバーから除外されていて、今回FOTAが確認したのはフェラーリ、マクラーレン、ルノー、トヨタ、トロ・ロッソ、レッドブル、そしてブラウンGPの7チームということになる。
上記ウィリアムズ&フォース・インディア、そしてカンポス、マノー、そしてUSF1ら新規参戦予定の3チームについてもまだサインしたかは不明だ。

なおFOTAのスポークスマンは、BMWザウバーは同会のメンバーであることから、今後売却された場合にも追加でサインができるよう尽力するとしている。

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BMWザウバー、売却先がまとまらず

BMW V8 F1 Engine/Bench Test (C)BMW Motorsports
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すでに今シーズン限りでのF1撤退が表明されたBMWザウバー・チームだが、当面の売却目標とされた『新コンコルド協定の締結日』だった5日(水)までに売却先を見つけられなかったことを同チームのマリオ・タイセン代表が明らかにした。

売却先の候補として名前が挙げられていた、チームの創始者でもあるペーター・ザウバー氏は、「BMW側が示した条件は、われわれが契約するには厳し(高価?)すぎた」と説明した。

撤退表明からここまで十分な時間がなかったのは事実だが、F1参戦チームにとってコンコルド協定に加われないことはテレビ放映権や賞金の分配などで大きな不利が避けられないとみられる。

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2009/08/06

ブラジル帰国のマッサ、自宅に戻る

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパから特別機でブラジルに帰国、アルベルト・アインシュタイン病院に入院して再度メディカルチェックを受けたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)だったが、さらなる入院の必要性はないとして4日(水)無事サンパウロの自宅に戻った。

チーム・スポークスマンの説明によれば、検査結果すべてが良好という訳ではないというが、再手術などの必要があるものではなく、今後の治療・安静により回復が望まれる程度のものであるという。

ただファンの関心が集まる現場復帰の時期について、担当のディーノ・アルトマン医師は「現段階ではまだ発表できる段階にない」と慎重な姿勢をみせている。

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エクレストン氏、カナダ・アメリカ両GPの復活を示唆

2002 Canada GP (C)Honda Racing
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2008年シーズンを最後にF1開催が完全に途絶えてしまった北米大陸だが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、いずれのグランプリも近く復活する可能性を示唆した。

これはスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌に述べたもので、それによればカナダGPは2010年、またアメリカGPについては翌2011年にそれぞれ復活する見通しを示したという。

そのうちカナダについてはこれまで通りモントリオールでの開催を前提としているものの、アメリカGPの開催地だったインディアナポリスには戻ることはないとしている。
ただしいずれのグランプリについてもまだ契約等、具体的な進捗はなく、あくまでも個人的な感触と断っている。

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ロバート・クビサ、来季ルノー・チーム移籍説浮上

R.Kubica/Trofeo Rorenzo Bandini (C)BMW Sauber F1
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BMW社がBMWザウバー・チームの今季限りでのF1活動撤退を表明したことにより、ロバート・クビサら同チームのドライバーの去就に注目が集まっているが、同選手についてルノー・チーム移籍説が急速に高まっているという。

元々フォーミュラ・ルノーで経験を積んだクビサは、2001年に発足したワールドシリーズbyルノーでは初代シリーズ・チャンピオンになるなどルノーとの関係は深いものがある。

またルノー・チームではネルソン・ピケ・ジュニアの更迭が発表されたばかり、さらにエースのフェルナンド・アロンソにもフェラーリ移籍話が絶えないなど、クビサ加入の環境は十分に整っているとみられる。

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2009/08/05

ヨーロッパGPとベルギーGPとで明暗分かれる?

2007 Belgian GP (C)Ferrari S.p.A
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スペインのバレンシア市街で行われる次戦ヨーロッパGPが、地元の英雄であるフェルナンド・アロンソ(ルノー)の出場停止という事態に困惑しているのに対し、続く第12戦のベルギーGPでは対照的な展開をみせている。

これは、かつてこのスパフランコルシャンの難コースを得意とし、実に通算最多の6勝を記録したミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)が復活する見通しだからだ。

地元の通信社である『ベルガ』によれば、シューマッハのF1復帰が明らかとなった7月31日以来、チケット販売が俄然好調となり、それまでの倍近いペースで売れているということだ。
昨年のベルギーGPは決勝レースの日曜日、観客数は5万人に過ぎなかったが、今年は少なくとも7万人を超えると期待は高まっている。

なお、シューマッハに続くのはセナの5勝だが、現役ではライコネンが3勝、マッサ1勝と、いずれも現在の跳ね馬ドライバーが席巻している。

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ピケ・シニア、ザウバー存続で活路見い出す?

N.Piquet & A.Piquet (C)Renault F1 UK
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シーズン半ばにしてルノー・チームとの訣別が明らかとなったネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)だが、父親である元F1チャンピオンのネルソン・ピケ氏が息子のために存続の道を切り拓くかも知れない。

これは地元ブラジルの大手紙が伝えたもので、同じく今シーズンを限りにF1活動の終止を決めたBMWザウバーの存続を図るチームの創始者ペーター・ザウバー氏に、力を貸すのではないか、というもので、それによれば2010年フェラーリ・エンジンを搭載して本来のザウバー・チームとしての活動を目論むザウバー氏の活動に資本参加、そのドライバーにピケ・ジュニアを送り込むのではないかというものだ。

かつてイギリスF3時代には息子のためのチームを設立、GP2でも既存チームに経営参加までするという『親ばか』ぶりをみせつけた父親が、再びF1でもその真骨頂をみせるのかも知れない。

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フェラーリ、シューマッハの事前テストを断念

Michael Schumacher & Sabine Kehm (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、次戦ヨーロッパGPでのミハエル・シューマッハ復帰に先立ち各チームとFIAに対して行っていた事前テストの特例承認を結局取り下げたことを明らかにした。

レギュレーションで禁止されているシーズン中のテストを行なうためには、他の全チームとFIAの承認が必要とされているが、いち早くウィリアムズ・チームが、それに続いてレッドブルとトロ・ロッソもこれに反対する意向をみせたため、実現の可能性はほぼ消滅していた。

ウィリアムズのそうした姿勢についてフェラーリ・チームは、公式サイトで「反対したのはここ何年間も優勝していない上にフェアプレーに欠けることを証明するチャンスを逃がさないチームである」といらだちをみせた。
しかし同チームの中でもシューマッハのパーソナル・スポークスウーマンであるサビーネ・ケームさんらは「そんな特例が認められないのは初めからわかっていたこと」と、冷静に受け止める向きもあるという。

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2009/08/04

シューマッハの事前テスト、ウィリアムズが拒否

M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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の次戦ヨーロッパGP(バレンシア)からの劇的なF1復帰を図るミハエル・シューマッハについて、フェラーリ・チームが特例として事前テストの許可を求めていることに対し、ウィリアムズ・チームがこれを拒否していることがわかった。

このテストについては、すでにF1チームの集まりであるFOTAが同意していると伝えられたが、ウィリアムズ・チームは先にFOTAから除名処分を受けていて現在メンバーとされておらず、さっそくその悪影響が現れた様相。
なお同じくFOTAから外れているフォース・インディアについてはまだその意志は伝えられていない。
またFOTAの副会長でもあるトヨタ・チームのジョン・ハウェット社長によれば、レッドブル(トロ・ロッソも)もシューマッハのテスト承認には否定的であるということだ。

今年のレギュレーションではシーズン中のテストは一切禁止されていて、全10チームの同意がなければ例外は認められないことになる。

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ピケ、「ブリアトーレは死刑執行人」

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームから解雇通知を受けたネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)は、次のように強い調子で反発するコメントを述べた。

「チームは僕との契約にあたり、シーズン中間点でアロンソの獲得ポイントの40%を挙げるようサインさせられたんだ。
相手は2度もチャンピオンを獲得した偉大なドライバーだけど、それでも同じ条件ならばこれを達成する自信はあったよ。
ところが残念ながら、チームは終始僕にアロンソと同じ、平等な待遇を受けることはなかったね。
シーズン前のテストでは僕はアロンソの半分しか走行の機会を与えられなかった。
それでも僕はいちチームプレーヤーであって、これまで多くの人々と共に働いてきた。
今年のF1は1番手と15番手がわずか1秒以内にひしめくことだってあるダンゴ状態。
たった0.2か0.3秒違えば、順位は8つほども違ってしまうんだ。
そうしたことを考えれば、僕は決して遅かったとは思っていない。
マネージング・ディレクターというのは同じ目標を持つチームの一員であって、ドライバーのパートナーだと思ったけれど、でもブリアトーレは僕にとってまさに死刑執行人だったということ。
今回下した行為はとても不当なものだけど、これによって僕の不運な時期が終わり、正しいキャリアが前進することは喜ばしいと、むしろ安堵しているくらいさ」

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ルノー・チーム、ついにピケに解雇通知

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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3日(月)、ルノー・チームがついに同チームのドライバー、ネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)に対し解雇を通知したことが明らかとなった。

このため次戦ヨーロッパGP(バレンシア)ではピケは同チームから出走せず、おそらくは同チームのリザーブドライバーであるロマン・グロージャン(23歳:フランス)がF1デビューを図るものとみられる。

この処置について当のピケは猛反発。
確執が伝えられたフラビオ・ブリアトーレ代表に対し『死刑執行人』と非難した上で、これまで思うような成績が残せなかったのはピケ自身のパフォーマンス不足ではなく、チーム内でエース・アロンソと同等の処遇を与えてもらえなかったことにあると、抗議している。

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2009/08/03

FIAはシューマッハのスリックタイヤを問題視か

Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)が先に行われたミハエル・シューマッハによるムジェロ・サーキットでのプライベート・テストについて、調査を始めることが伝えられているが、問題視されているのはどうやらそのタイヤにあるようだ。

シューマッハの側は、このテストがあくまでもプライベート所有の旧型車(F2007:2年前のもの)であり、シーズン中のテストを禁じたレギュレーションに反していないと説明しているが、FIAは使われたタイヤがスリックタイヤであることが規則に抵触するのではないか、と見ているようだ。

説明によれば、使われたスリックタイヤはGP2用のものというが、溝付きタイヤで戦われた当時のF2007であれば当然あり得ない組み合わせ。
現在、スリックタイヤは許可されているがこの点をどうFIAが判断するのかに注目が集まっている。

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ペーター・ザウバー氏、チーム存続に奔走

Peter Sauber (C)BMW Sauber F1
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残念ながらBMWザウバー・チームはその親会社であるBMW社の決断により今シーズン限りでのF1撤退が決まったが、チーム設立の貢献者であるペーター・ザウバー(65歳:スイス)は、チームの存続に向けすでに動き出していることがわかった。

「私はBMWザウバーのアドバイザーでもあり、BMW経営委員会が(F1撤退という)最終結論を下した時にも同席していたが、どうすることもできなかった。
チームが消滅するということは、そこで働くすべての人間が職を失うということ。
しかし私はこのチームを設立した男としてそれを容認することはできないのだ。
いち人間のできることには限りがある上に、残された時間も少なくて、驚くようなことはできやしないが、それでも存続のためどんな可能性にもチャレンジするつもりだ」

ザウバー氏が目指す解決法の一つは、ホンダ&ロス・ブラウンが示した成功例という。
F1以前にスポーツカーレースで大成功を収めたザウバー氏は新人ドライバーの発掘眼にも優れ、現在フェラーリで活躍するトップドライバーであるライコネンやマッサらはいずれもザウバーで新人デビューを飾った面々だ。

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ロス・ブラウン代表、来季も現体制の継続を示唆

Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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今シーズン、開幕から破竹の快進撃を続けて世界のファンを驚かせたブラウンGPだが、どうやら来季もほぼ現体制が継続されることをロス・ブラウン代表が独『ビルト』紙で示唆している。

「もちろんまだ100%確定した訳ではないが、われわれは現在の体制に満足しているので、あえてこれを変更する必要はないと考えている。
バトンはチームがほんとうに苦しい時も忠実に働いてきたし、その誠実さにわれわれは信頼を置いている。
ここまで彼が今年のチャンピオンシップをリードしているが、これがほんとうにタイトル獲得につながるならば、これ以上の喜びはないだろう。
彼はいま大幅な減給を受け入れているが、そうなったらわれわれは借りを返すつもりだよ」

ブラウン代表はまた、バリチェッロの働きやエンジンを供給されるメルセデスに対しても満足しているとし、メルセデスが今後もF1活動を継続することを期待しているとも語った。

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マッサ、「事故の時のことは全然覚えていない」

Ferrari Staff (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP公式予選でのアクシデントで、あわやという危機を乗り越えたフェリッペ・マッサ(フェラーリ)は、幸い順調な容態と伝えられているが、事故の時のことは全然記憶にないと語っている。

それでもやっと周囲から説明を受けたマッサは次第に自分が置かれた状況を飲み込んだということで、見舞いに訪れた代役と目されるミハエル・シューマッハには、「僕のマシンのシートは座り心地が良くないよ」とのアドバイス(?)を送ったという。

シューマッハが若いマッサをかわいがったのは衆知のことで、二人は今でも仲がよいと伝えられているが、それでもマッサには現在跳ね馬のエースナンバーを付ける立場として譲れないプライドがあるようだ。

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2009/08/02

M.シューマッハ、入院中のマッサを見舞い

F.Massa & M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP公式予選でのアクシデントにより現在ブダペスト市内のAK病院に入院中のフェリッペ・マッサ(28歳:フェラーリ)を、次戦ヨーロッパGPで代役を務めることになっている同チームのスーパー・アシスタント、ミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)が1日(土)訪れ、見舞った。

病室内にメディアが入ることは許されなかったが、シューマッハは約30分、マッサと話をして激励したということだ。

順調に容態が好転しているとされるマッサは、2日(日)にも退院、そして週明け早々には医療専用機で母国ブラジルに帰国できるものと期待されている。

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ライコネンのフィンランドラリーは転倒リタイヤに

現役F1ドライバーのWRC(世界ラリー選手権)挑戦ということで注目を集めたフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(フィアット)だが、残念ながら第2日目にリタイヤとなった。

初日を総合17位、クラス3位と十分過ぎる順位で終了したライコネンには2日目さらなる期待が高まったが、彼のアバルト・プントにはエンジン・トラブルが発生、さらにSS19で転倒してコース外に飛び出しストップした。

同じ地点では直前にWRCレギュラーのオストベルグ(ノルウェー)がやはりコースアウトしていたが、からくも衝突は避けられたということだ。
なおライコネン自身やコドライバーであるリンドストロームらにいずれも怪我等はないと伝えられている。
同型車

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FIA、新F1コンコルド協定の成立を発表

FIA(国際自動車連盟)は1日(土)開いた世界モータースポーツ評議会の承認が得られたとし、新しいコンコルド協定が成立したことを発表した。
(レギュレーションの詳細については別途公開される)

・FIAのマックス・モズレー会長は1日WMSCの承認を受け、2009年コンコルド協定に署名をした。
これによりF1世界選手権は新しい安定期に入ることになる。

・コンコルド協定とは、「FIAとF1商業権保持者と参加チームの間の契約」すなわち選手権参加チームが収益の分配を受け取るためのベースとなるものである。

・世界モータースポーツ評議会はまた、2010年以降に適応となるいくらかの改正を受けたスポーティングおよびテクニカルレギュレーションに対しても、FIAとチームでの合意を受け、これを承認した。

その詳細については近日中にFIAの公式サイトにて掲載する。

新しいコンコルド協定は1998年の協定を引き継ぐもので、今回のものは2012年12月31日まで有効となる。

決議については全チームが議決権を有し、その決定はワーキンググループ&コミッションにより承認された後世界モータースポーツ評議会で決定される。

・2009年6月24日の同意により、全チームはF1コストの削減を行い、1990年代前半頃の支出レベルを目標としなければならない。

FIAはこれら2009年コンコルド協定とコスト削減の同意により、F1世界選手権が安定性と繁栄を得られるものと期待している。

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2009/08/01

ウィリアムズ、2010年シーズンのKERS導入を示唆

Williams Toyota FW31 (C)Williams F1
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今シーズン、鳴り物入りで導入が始められた「KERS」(運動エネルギー回収システム)だが、ルノーやBMWザウバーは使用を中止、現在はほぼマクラーレンとフェラーリ2チームのみになってしまい、F1チームの集まりであるFOTAは結局2010年シーズンの本格導入を断念することを明らかにしている。

しかしその一方で別なシステムでの開発を行っているとされるウィリアムズ・チームでは、来シーズンこれを実車に搭載する構えをみせ関係者を驚かせている。

これについて同チームのスポークスマンは、「われわれはすでにFOTAのメンバーではないから、そうした申し合わせ(導入中止)に捕らわれる義務はない。
また、もしも(2010年に本格導入という)レギュレーションが変更されるなら、それには全チームの合意が必要になるのは明らかだ」と、強気の発言。

2010年のエントリーを巡ってウィリアムズ・チームを除名処分にしたFOTAの一方的判断が、他方面で思わぬ悪影響を及ぼし始めていると言えそうだ。

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シューマッハ、ムジェロで旧型車をテスト

Michael Schumacher/F2007 (C)Ferrari S.p.A
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次戦ヨーロッパGP(バレンシア)で3年ぶりにF1に復帰することが決まったフェラーリ・チームのミハエル・シューマッハが、さっそく31日(金)、チームのホームコースの一つであるムジェロ・サーキットでテストを行った。
とはいえ、レギュレーションでシーズン中のテストは禁止されているため、今回のテストでは2年前の旧型マシン(F2007)、しかもチームの公式な作業ではなく完全にプライベートな走行に留まるものだったという。

この日トータル67ラップを周回したシューマッハのベストタイムは1'23.736というもので、これは今シーズン前にマッサがテストで記録した1'23.981を凌ぐもの。
ただ路面温度などの走行条件や、装着タイヤも異なるが、復帰初ドライブとしてシューマッハ自身も十分な手応えを感じ取ったようだ。

「ドライブできることはわかったけれど、でもこれからまだ首など筋肉が堪えられるのか、見極めないとね」と、慎重な姿勢を崩さないシューマッハ。

チームでは今後、特例としてヨーロッパGPまでに今季マシンでのテストができるようFOTAやFIAに働き掛けるとしている。
(FOTAはすでに同意したとの報も)

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順調マッサ、週明けにも退院・ブラジル帰国へ

Felipe Massa/2006 Brazil GP (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP公式予選でのアクシデントで負傷、ブダペスト市内の病院に入院しているフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサだが、すでに集中治療室から一般病室へと移動、順調な経過を辿っている。

担当医師らによれば、2日(日)にも退院し、早ければ3日(月)には母国ブラジルに医療専用機で帰国できる見込みであるという。

マッサ自身は早期の復帰に意欲的で、次戦ヨーロッパGPにも出場する意志をみせているほどということで、ミハエル・シューマッハの代役を聞かされると、「まだ僕は許可していないけどね」とジョークを飛ばすほど快活だそうだ。

復帰時期については未定だが、今シーズン中のカムバックというのも現実のものになりそうな勢いだ。

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ラルフ、「兄貴は前から走りたがっていた」

Michael & Ralf Schumacher (C)BMW Sauber F1
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ミハエル・シューマッハの劇的なF1復帰のニュースを受け、かつて自身も共にF1を戦った弟のラルフ・シューマッハ(34歳:ドイツ)は、「兄貴は前から走りたがっていたよ」と、これを歓迎する発言をドイツのテレビ『N-24』で行っている。

「ミハエルのF1復帰を心から歓迎するよ。
これは間違いなくこのスポーツで聞く最高に良いニュースだね。
彼は以前からまたF1で走りたくてうずうずしていたんだけど、誰もまさかそれが実現するとは思わなかっただろう。
ルイス・ハミルトンがデビューしたのは兄貴が引退したあとのことだから、二人が同じレースで戦うのは初めてということになる。
それを見るだけでも、実に楽しみなことじゃないか」

しかしながら、シューマッハにとってヨーロッパGPは経験のないマシン、経験のない状況(レギュレーション等)、そしてこれまたまったく経験のないサーキットということでその条件はすこぶる厳しいもの。
また、シューマッハの復帰はとりあえず1戦毎の契約で、ヨーロッパGPについてだけでも数億円が支払われるという噂だ。

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