M.シューマッハ、復帰への関門はスーパーライセンス
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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フェリッペ・マッサの代役として後任ドライバーにミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)が指名されたことは関係者にも驚きを以って迎えられたが、現実にはいろいろ難関が待ちかまえているようだ。
まず、シューマッハが実際にF1マシンをドライブするのは2008年4月以来。
さらにレース出場は2006年10月のブラウンGP以来になるということ。
現在のマシンは当時とかなりレギュレーションが異なっていて、当然エアロダイナミックスなどマシンの性格も異なっている。
「KERS」(運動エネルギー回収システム)の装着はその最たるもので、これらすべてについて習熟しなければ、いくら元チャンピオンといえどもパフォーマンス発揮は難しい。
ちなみに現在シーズン中のテストは禁じられているため、シューマッハも直線コースで操作に慣れる程度しか事前の準備はできないことになる。
さらにF1を引退したシューマッハはすでにスーパーライセンスを保有しておらず、今回あらためてFIAの発給を願い出ることになる。
3年前にはフルシーズンを戦っているので、不許可になることはないと考えられるが、発給まで多少の「意地悪」は覚悟が必要かも知れない。
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