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2009年7月

2009/07/31

グロージャン直線テスト、ピケにプレッシャーも

Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームでテスト&リザーブドライバーを務めるロマン・グロージャン(23歳:フランス)が、このほどレギュレーションで許されている直線テストを行ったことがわかった。

場所は英国ケンブリッジシャー州にある『帝国戦争博物館』の広大な敷地ということだが、あえてこの時期に行うというのは、再び同チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)へのプレッシャーではないかと勘ぐる向きもある。

チーム内ではピケがエンジニアらから支持を得る一方で、フラビオ・ブリアトーレ代表との対立は決定的とも言われていて、もし交代の場合にはグロージャンが後任に起用されるのは確実とみられている。

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出場停止ルノーの抗議、17日にFIA国際控訴審

Fernando Alonso Fan(C)Renault F1 UK
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ハンガリーGP決勝レースでのタイヤ脱落事件で、次戦ヨーロッパGP(8月23日決勝)出場禁止という厳しい処分を受けたルノー・チームは直ちに控訴の手続きを取っているが、これを審議するFIA(国際自動車連盟)の国際控訴審が8月17日(月)にパリの本部で行われることが決まった。

バレンシア市で行われるヨーロッパGPは言うまでもなくスペインGPと並んで地元の英雄フェルナンド・アロンソ(27歳)のホームグランプリ。
怪我をしたフェリッペ・マッサ(フェラーリ)の代役として跳ね馬から出場という奇策は消滅したが、同グランプリの主催者だけでなくファンもアロンソの逆転出場を熱望している。

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マーケットではすでに『クビサ争奪戦』

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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BMWザウバー・チームが今季限りでのF1撤退を発表したことで、同チームのロバート・クビサ(24歳:ポーランド)を巡る争奪戦が始まっている模様だ。

2006年シーズン、ジャック・ビルニューブに代わってポーランド人初のF1ドライバーとしてハンガリーGPにデビューしたクビサは、いきなり7位入賞。
(レース後車両重量が足りずに失格)
2007年にはカナダGPで壮絶な大クラッシュ劇を演じながらも復帰。
翌年の同じカナダGPではみごと初優勝、チームにもうれしい初勝利をプレゼントした。
母国では絶大な人気を誇り、故郷に近いハンガリーGPなどでは高い集客力も誇る。

パーソナル・マネージャーであるダニエレ・モレッリ氏によれば、同選手とBMWザウバーとの間には2010年末までの契約があったというが、当然2010年はフリーとなることから、早くも複数のチームからコンタクトが来ているという。

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M.シューマッハ、復帰への関門はスーパーライセンス

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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フェリッペ・マッサの代役として後任ドライバーにミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)が指名されたことは関係者にも驚きを以って迎えられたが、現実にはいろいろ難関が待ちかまえているようだ。

まず、シューマッハが実際にF1マシンをドライブするのは2008年4月以来。
さらにレース出場は2006年10月のブラウンGP以来になるということ。
現在のマシンは当時とかなりレギュレーションが異なっていて、当然エアロダイナミックスなどマシンの性格も異なっている。
「KERS」(運動エネルギー回収システム)の装着はその最たるもので、これらすべてについて習熟しなければ、いくら元チャンピオンといえどもパフォーマンス発揮は難しい。

ちなみに現在シーズン中のテストは禁じられているため、シューマッハも直線コースで操作に慣れる程度しか事前の準備はできないことになる。

さらにF1を引退したシューマッハはすでにスーパーライセンスを保有しておらず、今回あらためてFIAの発給を願い出ることになる。
3年前にはフルシーズンを戦っているので、不許可になることはないと考えられるが、発給まで多少の「意地悪」は覚悟が必要かも知れない。

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2009/07/30

フェラーリ、マッサの代役にM.シューマッハ起用決定

L.Montezemolo & M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、ハンガリーGPのアクシデントで欠場を余儀なくされるフェリッペ・マッサの代役に、元世界チャンピオンのミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)を起用することを正式発表した。

1991年にジョーダンからF1デビューを果たしたシューマッハは、2006年シーズンを最後に現役を引退しているが、現在もなおフェラーリ・チームのスーパー・アシスタントとして貢献している。

シューマッハは「何よりも、マッサが快方に向かっていることを喜んでいる。
このケン・アンダーソンについては、今日(29日)ルカ・モンテツェモロ(社長)とステファーノ・ドメニカリ(チーム代表)と話をして決まった。
ブランクはあるが、チームのためになるなら精一杯頑張りたい」と、意欲をみせた。

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メルセデスとトヨタは撤退否定

ホンダに続き、BMWがF1撤退したことで他チームにも同様が起きているが、そのうちマクラーレン・チームの母体であるメルセデスと、トヨタ・チームのトヨタはそれぞれあらためて撤退を否定した。

ただ、ルノー・チームの親会社であるルノーは特にコメントを出しておらず、注目を集めている。
(ルノーのカルロス・ゴーン社長は以前にもF1参戦に否定的な考えを示したことがある)

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ピケ(ルノー)、さらに追い詰められる?

F.Briatore & A.Piquet (C)Renault F1 UK
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ハンガリーGP前にはトロ・ロッソのボーデ同様、そのシートを喪失するのでは、との噂もあったルノー・チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(24歳:ブラジル)だが、結局このレースではアロンソと共にこれまで通りの参戦を果たした。
しかし同チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は、レース後さらにピケに対して厳しい立場を取っているとのニュースが伊『アウトスプリント』誌などで報じられた。

それによれば同代表は、「私はドライバーに対して常に冷静な判断を下してきた。
ピケは今年が2年目のフルシーズン。
去年よりさらに多くを彼に期待するのは当然のこと。
テストの機会が少ないというが、それならウェバー(レッドブル)はどうなんだ。
脚を骨折した彼はほとんどテストなんかなしにシーズンを迎えたじゃないか」と、相変わらず厳しい見方を崩していない。

ハンガリーGPではポールポジションからスタートしたアロンソがリタイヤすると、ブリアトーレ代表はレース終了を待たずにサーキットを後に。
15番グリッドからスタートしたピケのフィニッシュを見届けることすらなかった。
(ピケは結局12位でゴール。なお予選はアロンソ:1位、ピケ:15位だった)

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アロンソ/フェラーリは下火も今度はシューマッハ!!

F.Alonso & M.Schumacher (C)Renault F1 UK
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ハンガリーGP公式予選での負傷により、フェラーリ・チームでは緊急にフェリッペ・マッサの代役起用が迫られているが、今度はなんと元7回のチャンピオン、ミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)の名前が浮上している。

これについて同チームのスポークスマンは、「現在チームではあらゆる可能性について予断を排して検討している。
ミハエルを起用するというのも決してあり得ない話ではない」との見解を示している。

先に噂となったフェルナンド・アロンソ(ルノー)の起用は、それぞれのチームの契約内容とスポンサーとの競合などから実現の可能性は少なくなったと言われている。

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2009/07/29

BMWザウバー、2009年限りでF1撤退発表

29日(水)、BMWザウバー・チームは2009年シーズン末をもってF1活動を停止することを正式発表した。

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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BMWザウバー、今日にも『F1撤退』を発表?

F1.08 Steering Wheel (C)BMW Motorsports
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BMWザウバー・チームの親会社であるBMW社が、今日29日(水)に重要な記者発表をするということを各メディアに通知。
内容についいては明らかにされていないが、会見には主要経営陣の他、BMWモータースポーツのマリオ・タイセン代表も同席すると言うことで、関係者の間ではこれが同チームのF1撤退になるのでは、と大きな関心を集めている。

BMWザウバーは今季本社の肝いりで「KERS」(運動エネルギー回収システム)導入などにリーダーシップを発揮したものの結果は散々、昨年3位だったコンストラクターズ・ランキングは今季9位に低迷する有り様だ。

もしほんとうにF1撤退ということになればホンダに続くもので、F1には大きな衝撃となるのは必至だ。

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バレンシア当局、ルノー出場禁止の撤回を熱望

Fernando Alonso Fans(C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は、ハンガリーGP決勝レースで起きたフェルナンド・アロンソ(ルノー・チーム)のタイヤ脱落事件を重視、同チームに対して次戦ヨーロッパGP(バレンシア)の出場を禁止する厳しい処分を下したが、これについてヨーロッパGPの主催者であるバレンシア市バルモア・スポーツのフェルナンド・ロイグ社長は、処分の撤回を熱望する声明を通信社『EEE』に明らかにした。

「われわれはレースの安全性について万全の体制を整えている。
言うまでもなく地元スペインの英雄であるアロンソがスペインのレースに出場できないとなれば、それはこのバレンシアでのグランプリを根底から否定するものに他ならない。
アロンソを否定することは、スペインのすべてのファンをも否定することなのだ。
従ってわれわれはFIAがなんとかこの処分について再考してくれることを願っている」

スペインのグランプリでアロンソを欠くことは、大詰めに迫ったヨーロッパGPのチケット販売に大打撃を与えるのは確実とみられる。

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FIA、マッサなど破片関連事故を重要視

Ferrari Staff (C)Ferrari S.p.A
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ハンガロリンクから生中継されたフェリッペ・マッサのアクシデントの様子は全世界に衝撃を与えたが、FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長はつい先日F2レースでも死亡事故が起きていることからこれを重要視、安全委員会に詳細な調査を命じた。

マッサのケースでは幸い無事一命を取り留めたものの、19日(日)に行われたF2レースでは元フェラーリのF1チャンピオンで旧ホンダF1に勝利をもたらせたことでも知られるジョン・サーティーズ氏の子息ヘンリー(18歳:イギリス)が同様の事故で負傷、残念ながらこちらは収容された病院で息を引き取っている。

ただFIAはマッサが装着していたF1ヘルメットは十分にその機能を果たしたとして、過去8年に渡ってFIA自らが開発した『FIA8860規格』の優秀性をあらためて自認した。

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マッサの容態にバリチェッロ、『神に感謝』

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP公式予選で負傷したフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)の容態について、その原因の一端を作ったとされるブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ(36歳:ブラジル)は、『救ってくれた神様に感謝する』といたわりの表情をみせた。

真っ先に病院に駆けつけたバリチェッロは単に同じブラジル出身のF1ドライバーというだけでなく、マッサ一家とは家族ぐるみの親しいつきあい。
プライベートでは一緒にチームを組んでカートレースに出場するなど心を許す近しい関係だ。

ただマッサの今後について、担当のロベルト・バレス医師は、「間違いなく元通り100%の状態になる」と太鼓判を押すものの、今シーズン中のF1への復帰については「まだわからない」と慎重な姿勢を崩さなかった。

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2009/07/28

ハンガリーGP、モニタートラブルはケーブルの破損

Monitor Image (C)BMW Sauber F1
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ハンガリーGP公式予選で、一番肝心のQ3終了時に突然FIA公認タイミングモニターの画面がダウンした事故について、これを管理するFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)はフィニッシュラインに埋め込まれた「ゴールセンサーの破損」にあったとの声明を発表した。

現在F1の公式計時は韓国の大手コンピュータ会社『LG』が契約しているが、これだけ重要なトラブルに見舞われたのは初のこと。
ただ、幸いバックアップにより計測データそのものは活きていたため、予選結果に影響を及ぼすような事態には至らなかった。

最終的にポールポジションを獲得したルノーのアロンソが、他のドライバーにタイムを聞いて廻るシーンは世界のファンの頬をゆるませたが、一時フロントロウに入ったともささやかれたウィリアムズのロズベルグはこの不可解な事態に戸惑いの様子を隠さなかった。
(ロズベルグは結局5位)

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ヨーロッパGPでアロンソが跳ね馬をドライブ!?

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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ハンガリーGPで負傷したフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)は、残念ながら当分レースへの出場は叶わないものと推測されるが、さしあたり4週間後に迫ったヨーロッパGP(8月23日決勝:バレンシア)について、なんと現ルノー・チームのフェルナンド・アロンソが起用されるのではとの仰天予測が伝えられた。

これはアロンソの地元スペインのスペイン『ディアリオAS』紙が報じたもので、それによればルノーがアロンソと結んだ契約では「今季すべてのレースでシートを提供する」という条項があるものの、今回FIAから言い渡された処分でルノーは次戦ヨーロッパGPに出場禁止となったため、この条項を履行することができなくなってしまったとのこと。

一報フェラーリ・チームはルカ・バドエル&マルク・ジェネというベテランのテストドライバーを擁しているが、いずれも実践から遠ざかっていることと、さらに今回はかねてフェラーリ入りを熱望するアロンソがフリーという事情が重なった、確かに千載一遇のチャンスとも言える。
ただこの壮大な予想がほんとうに実現するかどうかについては疑問視する向きも多い。

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アクシデントのマッサ、容態は良好と発表

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP公式予選で大きなアクシデントに見舞われたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサは現在もブダペスト市内のAEK病院の集中治療室に収容されているが、その容態についてハンガリー国防省(!)が発表している。
(治療には脳外科分野で豊富な経験と高い医療技術を持つハンガリー軍の医療チームが当たっている)

それによれば事故はブラウンGP(バリチェッロ)のマシンから脱落した部品(スプリング)が後続のマッサの頭部を直撃、頭蓋骨折と脳しんとうを起こしたという。
26日(土)午後に緊急手術が行われ、その後も検査を受けたが心配された脳の損傷等はなく、容態は順調であるとのこと。

AEK病院のペーター・バジョ院長は、「現在マッサは麻酔により眠っている状態だが、CTスキャン等の結果も異常はなく、期待通りの結果と受け止めている」とコメントした。
病院には父親のルイスさんらが付き添っている他、フェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ代表ら関係者が多く見舞いに訪れている。

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2009/07/27

ブリヂストン ハンガリーGP決勝レースの模様

Tyre Work (C)Panasonic Toyota Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第10戦 ハンガリーGP
F1世界選手権 ハンガリーGP 決勝
開催場所 : ハンガロリンク  開催日 : 7月24日 ~ 7月26日

ハンガロリンクで開催されたハンガリーGP決勝は、昨年度チャンピオンのルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がスーパーソフト・スーパーソフト・ソフトのタイヤ戦略でスリリングで戦略的なレースの勝利を収め、今シーズン初の優勝を飾った。

ハミルトンに11秒遅れて2位に入ったのは、同じタイヤ戦略で今季最高のリザルトを達成したスクーデリア・フェラーリ・マルボロのキミ・ライコネン。
マーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)はスーパーソフト・ソフト・スーパーソフトのタイヤ戦略で、今年2度目の3位入賞を果たした。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長:
「今年の初優勝を達成したルイス・ハミルトンとボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにお祝いを申し上げます。
彼らはこのリザルトのために大変な努力をしたと思いますし、今シーズン新たな優勝者が出たのはうれしいことです。
誰にとっても非常に難しい週末だったにも関わらず、キミ・ライコネンが今シーズン最高のリザルトを達成したフェラーリにもお祝いを申し上げます。
言うまでも無く、我々の願いはフェリペ・マッサが1日も早く回復して元気な姿を見せてくれることです」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長:
「ルイス・ハミルトンとマクラーレンは、低速サーキットでもKERS搭載車に優勝の可能性があることを見せてくれました。
これは今日の最高の功績だったと思います。
路面コンディションはレースを通して向上し、チェッカーフラッグの5周前にマーク・ウェバーがレースの最速タイムを記録しました。
様々なタイヤや燃料の戦略が使われていたのは興味深かったです。
ブリヂストンの2種類のタイヤも高い性能を発揮しました。
オーバーステアに苦しんだクルマもあり、今日は特にスーパーソフトのリヤタイヤにグレーニングがいくらか見られました。
これをマネージできたドライバーが良いリザルトを達成することができました。
総じて我々の持ち込んだ2種類のタイヤ選択は正解でした。
今日の結果を踏まえると、夏の休暇が明けには、非常に興味深いシーズンの後半戦がわれわれを待っていると思います」


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トヨタ ハンガリーGP決勝レースの模様

F1第10戦ハンガリーGP 決勝
果敢な走りで、ダブル入賞を果たす

パナソニック・トヨタ・レーシングは26日、ブタペストのハンガロリンクでハンガリーGPの決勝を行った。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーはファイト溢れるパフォーマンスを見せ、2台揃ってポイントを挙げた。

非常に拮抗した戦いになった昨日の予選で、トップ10入りを惜しくも逃したトゥルーリとグロックだが、この日は決勝が始まるとすぐ、意欲的に順位を上げていった。
最初に装着したタイヤはブリヂストンのスーパーソフト。両ドライバーとも隊列を抜け出し、1周目を終えるときには、ヤルノ・トゥルーリが10番手、グロックが12番手と、ポジションを1つ上げた。
長めに設定した第1スティントが功を奏し、最初のピットインの直前に2番手まで上がったトゥルーリ。
1回目のピットインでは、燃料をさらに積み、再びスーパーソフトに履き替えた。
また、グロックも最初のピットインの前に、トップ3に。
ピットインは、両ドライバーのピットクルーが素晴らしい仕事をし、引き続き長めにした第2スティントで、トヨタの2台は、ポイント圏内入りを目指し熾烈な戦いを行った。
最後のスティントは、両ドライバーとも、ソフトタイヤで短めにする戦略を取り、懸命に走行。
この段階で、両ドライバーはポイント圏内入りを確実にした。
積極的に攻めたトゥルーリは、今季6度目となるトップ8入りを成し遂げた。
グロックはさらに上位を目指し、速いラップを最後まで保ち続け、前を走る5番手のクルマにプレッシャーをかけた。
グロックは差を縮めたが、追い抜くことはできず。
13番手グリッドのスタートから7個もポジションを上げて6位で完走、2009年のシーズンで6度目となるポイント獲得を果たした。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:13番手
決勝:6位(トップと35.237秒差)
ピットストップ:32周目、60週目
「決勝を最初から最後まで楽しみ、13番手からスタートして6位でフィニッシュという結果にはとても満足している。
今週、良い仕事をしてくれたチーム、特に本当に素晴らしい仕事をしてくれた私のクルマのクルーに感謝したい。
戦略は非常に有効で、クルマも快調だったので、今日は良いレースだった。
重い燃料を積んだ最初のスティントでは、スタートで手間取ったが、適切なリズムを見出し、特に第2スティントで、タイムを挽回することができた。
クルマはとても調子が良く、タイヤの挙動も安定してパフォーマンスが非常に良かった。
今日は予想以上に良い結果となり、またポイントも獲得できてうれしい」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:11番手
決勝:8位(トップと68.172秒差)
ピットストップ:28周目、58周目
「昨日、私はあきらめないと話した。
今日の結果から分かるように、昨日言ったことを実行し、いくつか順位を上げ、ポイント圏内でフィニッシュできた。
決勝の序盤では、クルマはとても力強く、良いペースで走ることができたが、渋滞につかまり、レース展開が少し難しくなった。
その後、グリップ不足になり始めたが、ポイント圏内を目指し、果敢に攻め続けた。
予選でトップ10入りを逃し残念だった。
しかし、再びポイントを取れて満足だし、チームにとっても前向きな結果だ。
バレンシアでのヨーロッパGPで上位を狙うことに、もう気持ちを切り替えている」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「2台揃ってポイント獲得でき、ほっとしている。
昨日の予選結果と追い越しが難しいコースの特性を考え、ヤルノ、ティモとも第1スティントが長めの2ストップ作戦を取った。
2人のドライバー、そしてピットクルーがしっかりとそれに応えてくれ、結果につなげてくれた。
次戦バレンシアでのヨーロッパGPには、今回上手くいかなかった部分、そして予選の戦い方をしっかり修正して臨みたい」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「今日は、チームが非常に努力をしてくれた。
特に思い通りにいかなかった予選後の決勝なので、今日の結果は喜ばしいことだ。
両ドライバーは、多くのポジションを上げるために、素晴らしい走りを見せ、適切な戦略、ミスのないピットクルーの作業により、追い抜きが非常に難しいコースで、2台揃ってポイントを獲得したことは、チームの励みとなる。
予選で決勝同様の好結果を出せなかったのは残念だが、次のレースに向け、懸命に頑張り、2台揃ってのトップ6を狙いたい。
8月の初めから2週間、ケルンのファクトリーを休業する。
英気を充分養い、昨年トヨタが好結果を出したバレンシアに臨み、今年も好成績を狙いたい」

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レッドブルには戒告処分、ライコネンは無罪放免

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPのレーススチュワードは、レッドブル・レーシングに対しても戒告処分を科したことを発表している。

これは、同チームのウェバーがピット作業を終えて走行レーンに戻る際、チームが安全の確認を十分に行わなかったため、後方から来たフェラーリ・チームのライコネンとあわや接触事故という危険なシーンを引き起こしたため。

なおライコネンについては別途スタート直後に起きたベッテル(レッドブル)との接触についてレーススチュワードから審議の対象に挙げられていたが、こちらは故意によるではなく通常のレース・インシデント(出来事)としてノーペナルティで放免している。

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ルノーに厳罰、次戦ヨーロッパGP出場停止に

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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26日(日)行われたハンガリーGP決勝レース中、ピットストップ作業ミスから走行中のアロンソのマシンからタイヤが脱落するというアクシデントを起こしたルノー・チームに対し、同グランプリのレーススチュワードは「レギュレーション安全基準3条2項への違反があった」として次戦ヨーロッパGP(8月23日決勝)への出場を禁止するという厳しい処分を下した。

ただしルノー・チームではこれに対し直ちにFIA(国際自動車連盟)に控訴したという。

これは、タイヤ交換作業を行った際、まだ右前タイヤの締め付けが終了しないうちにクルーがスタートの合図を送ったためアロンソが発進してコースに復帰、その後&ナットが、さらにタイヤ自体が落下して他のドライバーや観客に対し危険な状態に陥れたと判断されたもの。

幸い今回は大事に至らなかったが、F1マシンでは以前にも落下したタイヤでコースマーシャルが死亡する事故が起きていて、現在はこうしたタイヤ脱落の事故がないようケーブルで繋がれるようになっているものの今回はそれが機能しなかった。

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2009/07/26

ハミルトン(マクラーレン)、ハンガリーで今季初勝利飾る

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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26日(日)行われたハンガリーGP決勝レースは、マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンが今季初勝利。
自身通算10回目、実に2008年の中国GP以来となる優勝を飾った。
長くチームを率いたロン・デニス氏が去ってから初、またこれは「KERS」(運動エネルギー回収システム)搭載車としても初めての勝利ともなった。

ポールポジションからスタートしたルノーのアロンソは最初のピットストップの際に右前タイヤが締め付けられないうちに発進し、結局タイヤが脱落してレースを失った。

2位にもフェラーリのライコネンが入り、こちらも古豪の復活ぶりをみせた。
3位レッドブルのウェバー、4位ウィリアムズのロズベルグ、5位マクラーレンのコバライネン、6位トヨタのグロック、グロックは14番手スタートでの入賞。
7位ブラウンGPのバトン、そして8位がトヨタのトゥルーリでここまでがポイント獲得。
トゥルーリの背後にはウィリアムズの中嶋一貴とブラウンGPのバリチェッロが肉薄したが、両車とも結局ポイントには届かなかった。

以下、11位BMWザウバーのハイドフェルド、12位ルノーのピケ、13位BMWザウバーのクビサ、14位フォース・インディアのフィジケーラ、15-16位にトロ・ロッソのアルグエルスアリとブエミ、これが史上最年少デビュー戦となった新人のアルグエルスアリは先輩のチームメイトを凌いでみせた。

リタイヤはレッドブルのベッテル、ルノーのアロンソ、そしてフォース・インディアのスーティルの3台だった。

ハンガリーGPレース結果はこちら
ハンガリーGP画像はこちら

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ハンガリーGP:スタート時車両重量一覧

25日(土)、FIAが発表したハンガリーGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの:11位以下は自己申告、マッサは欠場のためデータなし)

ハンガリーGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 650.5kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 655.5kg
3 フェリッペ・マッサ Ferrari 673.5kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 651.5kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 666.0kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 658.0kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 637.5kg
8 ネルソン・アンジェロ・ピケ Renault 667.7kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 671.3kg
10 ティモ・グロック Toyota 679.2kg
11 ハイメ・アルグエルスアリ Toro Rosso Ferrari 675.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 671.5kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 652.0kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 655.0kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 654.0kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 658.0kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 683.5kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 680.5kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 664.5kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 689.0kg

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9番グリッド獲得中嶋一貴、「Q3で力出し切れなかった」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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ハンガリーGP公式予選で、今季3度目となるQ3進出を果たし、明日の決勝レースを9番グリッドからスタートすることになったウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のように振り返った。

「予選の序盤はうまくいっていたんだ。
もちろんQ2まで、ね。
トップ10まで進出できて、それはうれしかったけれど、でも最終ピリオドでは全力を出し切ることができなかったね。
タイヤの温度をうまく暖めることができず、タイムを短縮できなかったんだ。
ここのコースで9番手からのスタートというのは難しいかも知れないけれど、でも明日は入賞に向けて頑張るよ」

一報、サム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「まず最初に、われわれ全員がマッサの身体に問題がないことを願っている。
今日のプラクティスと公式予選は良かったと思う。
2台共にトップ10グリッドに入れたからね。
ただわれわれの周りにはKERS搭載車がいるので、スタートはおそらくトリッキーなものになると思う。
もちろん明日の目標は2台そろってのポイント獲得だね」と、語っている。

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エンジンは結局2010年も現行規則を踏襲へ

Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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コストの大幅削減を図るF1だが、注目が集まったエンジン規則について結局「年間8基のエンジン」という現行の規則がそのまま踏襲される見通しだ。

F1チームの集まりであるFOTAでは、これを2010年からは年間5基に制限、コスト削減を図ったものの、新規参戦の3チームに供給予定であるコスワースの体制が整わないということで見送りになった模様。

コスワースのエンジン開発がどのレベルにあるかまだ不明だが、噂されるようにウィリアムズ・チームに供給していた2006年当時のものがベースであるとすると、年間5基という規則では到底戦えないものとみられている。

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ブリヂストン ハンガリーGP公式予選の模様

Tyre Work (C)Panasonic Toyota Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第10戦 ハンガリーGP [予選]
F1世界選手権 ハンガリーGP 予選
開催場所 : ハンガロリンク  開催日 : 7月24日 ~ 7月26日

ハンガロリンクで開催されたハンガリーGP予選は、ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤを装着したINGルノーF1チームのフェルナンド・アロンソが1分21秒569のタイムでポールポジションを獲得した。

今日の最終予選セッションでは、他のクルマから飛んできたと思われる破片がフィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)に当たり、マッサはターン4のバリアに衝突。セッションが一時中断された。
現場から救急車で運ばれたマッサはヘリコプターで病院に搬送された。

午前中のプラクティス・セッションでは、スーパーソフト・タイヤでルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がセッションの最速タイム1分21秒009を記録した。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「まず最初に、フィリペ・マッサにお見舞いを申し上げます。
われわれは彼が早く回復することを願っています。
今日のラップタイムは特に僅差で、予選セッションを通して興味深いバトルが見られました。
全セッション終了後、しばらく予選の結果が出ない混乱もありましたが、2007年のモンツァ以来のポールポジションを達成したフェルナンド・アロンソにお祝いを申し上げます。
ここはオーバーテイクが非常に難しく、トップからのスタートは非常に大きなメリットになります。
おもしろいレースになると思うので、特にスタート時のクルマの重量にとても関心があります」

明日のレースはどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「昨夜は非常に激しい雨が降りましたが、どんどん路面コンディションも良くなっていますので、どちらのタイヤも金曜日よりも高い性能を発揮するでしょう。
データを見ると、スーパーソフトのブリヂストンタイヤを主体にレースに用いるドライバーが多くなると思います。
今日の午後の予選でソフト・タイヤを使うドライバーはあまり見ませんでしたが、午前中のセッションで、数名のドライバーがこのタイヤの方がグリップが足りず、タイムもスーパーソフトに比べ遅いとコメントしています。
これは、明日のレースではソフト・タイヤの使い方が重要な鍵となるだろうということです」


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トヨタ ハンガリーGP公式予選の模様

F1第10戦ハンガリーGP 予選
惜しくも、最終予選進出を逃す

パナソニック・トヨタ・レーシングはハンガロリンクで25日、ハンガリーGPの予選を行ったが、残念な結果となった。
今日も日が差し、暑い天候。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックが参加した予選は、第1セッションから非常に拮抗した戦いになった。

第1セッションの開始時に、両ドライバーは選択したブリヂストンのソフトタイヤで
走行し、ペースを上げた。
2人ともスーパーソフトに履き替えたが、終盤にイエローフラッグが出され、より速いラップタイムを目指したアタックのタイミング遅れにつながった。
トゥルーリ、グロックともに、果敢に攻め、速いラップを出し、順位を上げた。
続く第2セッションでトゥルーリは、最初のアタックで渋滞につかまり、上位のタイムを出せなかったものの、両ドライバーはスーパーソフトタイヤで通した。
ラップタイムの差はこの第2セッションでもごくわずかで、トゥルーリ、グロックとも、1秒以内のタイム差で惜しくも第3セッション進出を逃した。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 :12番手 1分22秒097(トップと1.088秒差) 25周
予選第1セッション:8番手 1分21秒416(トップと0.623秒差) 10周
予選第2セッション:12番手 1分21秒082(トップと0.724秒差) 8周
グリッド:12番手 (暫定)
「納得がいかない結果であり、残念ながら、今日は、トップ10に入ることができなかった。
ラップタイム差はとても僅差で、ほんのわずかのタイム差が大きく順位に影響する。
結局のところ、私たちは、ペースをつかめなかった。
予選が終わった時点で、どこに何が足りないのか、正確に判断することは難しいが、私たちは当然、より良い結果を求めている。
私はレースドライバーだから、決してあきらめない。
決勝は長いので、何が起こるか分からない。
ポイント獲得に向けてベストを尽くす」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 :6番手 1分21秒849(トップと0.840秒差) 12周
予選第1セッション:14番手 1分21秒584(トップと0.791秒差) 11周
予選第2セッション:14番手 1分21秒242(トップと0.884秒差) 8周
グリッド:14番手 (暫定)
「特に午前中のフリー走行では、走行時間をロスしたものの、パッケージにとても良い手応えを感じ、クルマは競争力があったから、予選は期待はずれの順位だった。
いくつかの理由で、クルマからベストのラップを引き出すことができず、残念。
最後のアタックでは、最終コーナーで、他のクルマに追いつき、ほんの少しタイムをロスした。
もっと速く走れた自信があるが、ハンガロリンクのようにコーナーが多いトラックの予選では、こういうことが起こりやすい。
ここはオーバーテイクがほとんど不可能に近いコースなので、14番グリッドからのスタートは厳しいが、戦略で挽回をはかっていくなど、ベストを尽くしたい」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「今週は、いくつかの技術的トラブルがあった。
午前中のセッションでティモのクルマにおきた油圧の低下を含め、2台のクルマとも、少し技術的な問題を抱えた。
そのため、貴重な走行時間を多少ロスしてしまった。
はっきりしていることは、他のクルマとのスピード差は、非常にわずかなので、クルマのポテンシャルを完全に引き出せないと、結果に大きく響く。
われわれは今週末のフリー走行と予選で、あまり良い結果を出せなかった。
これから、明日の決勝に集中し、ポジションを上げるために、色々な可能性を考えていきたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「本日は予想外の結果となり、本当に残念だ。
予選になり、風が強くなっていたが、路面温度も30℃を越え、好条件に思えた。
しかし昨日と違い、ヤルノもティモも、得意としていたセクター2のスピードが上がらず、最終予選に進めなかった。
午前のフリー走行では、走行時間が限られたものの、ティモも上手くセッティングをまとめることができ、午後の予選に向け、しっかりした手ごたえを掴めていた。
それだけに、今日の予選は納得できない結果だ。
明日のレースは、追越しが難しいサーキットであるが、ベストな作戦でポイントを獲得したい」

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アクシデントのマッサ、決勝レースは欠場に

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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25日(土)行われた公式予選『Q2』で、大きなアクシデントに見舞われたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサが、日曜日の決勝レースには出場しないことを同チームのスポークスマンが明らかにした。

マッサは現在ヘリコプターで搬送された市内の病院の集中治療率で精密検査を受けているが、左目の上部分を切る外傷が確認されているとのこと。

関係者の話を総合すると、バリチェッロのマシンから脱落した800g程度の部品(スプリング?)をタイヤで巻き込んだマッサのマシンは、これが跳ね上げられてドライバーのヘルメットを直撃したとみられている。
ただ左目上の傷は部品が当たったためではなく、タイヤバリアに激しくクラッシュした際のものということだ。

マッサは失神してマシンをまったくコントロールできなかったと思われるが、幸いマシンはフロントブレーキがロック状態となったため、実際にはかなり減速して衝突した模様。

同チームではリザーブドライバーとしてバドエル、ジェネらが登録されているが、今回はすでに公式予選まで進んでいるため交代はレギュレーション上認められず、空席のままレースとなる。

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2009/07/25

アロンソ(ルノー)が2年ぶりのポール獲得

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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ハンガリーGP公式予選Q3は、肝心の最終部分でタイミングモニターがダウン。
ドライバー自身も自分が何位かわからないという椿事となったが、その後回復。
ポールポジションは実に2007年のイタリアGP以来ほぼ2年ぶりとなるアロンソ(ルノー)が獲得したことがわかった。

2-3番手はレッドブルのベッテルとウェバーで、これにより予選上位3台はすべてルノー・エンジンということになった。
4番手マクラーレンのハミルトン、5番手ウィリアムズのロズベルグ、6番手マクラーレンのコバライネン、7番手フェラーリのライコネン、8番手ブラウンGPのバトン、9番手ウィリアムズの中嶋一貴、そして10番手が走行できなかったフェラーリのマッサというトップ10グリッドとなった。

バトンはチームメイトのマシンがマッサのアクシデントの原因とみられることから入念にチェックした上でのアタック開始となった。
また中嶋のマシンは燃料搭載量が多いのか、Q2よりも大幅にタイムを落とした。

なおヘリコプターで市内の病院に運ばれたマッサは、とりあえず大丈夫との一報が入っている。
ただ明日の決勝レースに出場できるかはまだ不明。

ハンガリーGP公式予選の結果はこちら
ハンガリーGP画像はこちら

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マッサのヘルメットに何かがヒット

4コーナーで何のアクションも起こさないまま真っ直ぐコースを外れてクラッシュしたフェラーリ・チームのマッサだが、これまで入った情報では何かがマッサのヘルメットをヒットした模様だ。
このためマッサは走行中に気を失ってしまったと思われる。
本人は現在サーキット内のメディカルセンターでチェックを受けている。

何が当たったかは不明だが、現在コースマーシャルが総出でコース上を点検している。
また、ブラウンGPのマシン(バリチェッロ?)から何かが脱落したとの未確認情報も伝えられている。

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中嶋一貴予選Q2突破、マッサがクラッシュ

予選Q2はセッション終盤にフェラーリのマッサがタイヤバリアにクラッシュするというアクシデントで終了。
コースはもちろんイエローコーションになったが、その直前に通り抜けたウィリアムズの中嶋一貴はこのセッション3番手でみごと最終ピリオドへの進出を果たした。

Q2トップはレッドブルのウェバー、2番手マクラーレンのハミルトン、3番手中嶋、4番手レッドブルのベッテル、5番手フェラーリのライコネン、6番手ブラウンGPのバトン、7番手マクラーレンのコバライネン、8番手フェラーリのマッサはクラッシュ前のタイム、9番手ルノーのアロンソ、そして10番手ウィリアムズのロズベルグと、ここまでがQ3進出を決めた。

ここで脱落したのはトロ・ロッソのブエミ、トヨタのトゥルーリ、ブラウンGPのバリチェッロ、トヨタのグロック、そしてルノーのピケの5台。
他車より早めにアタックのタイミングを取ったトヨタ勢はうまくいかなかったようだ。

マッサの救出により、予選Q3のスタートは遅れる見込みだ。

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予選Q1はロズベルグがトップタイム!

ハンガリーGPの公式予選がスタート。
トップタイムをマークしたのはウィリアムズのロズベルグ。
2番手マクラーレンのハミルトン、3-4番手レッドブルのベッテル&ウェバー。
5-6番手はルノーでピケがアロンソを上回ってみせた。
7番手ウィリアムズの中嶋一貴、8番手トヨタのトゥルーリ、9番手フェラーリのマッサ、10番手ブラウンGPのバトン。

11番手はフェラーリのライコネン、12番手トロ・ロッソのブエミ、13番手ブラウンGPのバリチェッロ、14番手トヨタのグロック、15番手マクラーレンのコバライネンとここまでがQ2進出を決めた。

ここで脱落したのはBMWザウバーのハイドフェルド、フォース・インディアのフィジケーラ&スーティル、BMWザウバーのクビサ、そして今回が初のF1公式予選となったアルグエルスアリとなった。

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マクラーレン、最終プラクティスをも制す

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ハンガリーGPのフリー走行3回目セッションは、前日に続きハミルトンがトップタイムをマーク。
これでハンガリーGPここまですべてのセッションをマクラーレン勢が制す快挙となった。
マクラーレンはコバライネンも4番手につけている。

2番手にはここまで不調を極めたBMWザウバーのハイドフェルドがつけ、パドックに驚きの表情がみられた。
3番手にはウィリアムズのロズベルグ、5番手に新人の登場でお尻に火がついたかトロ・ロッソのブエミ、6番手トヨタのグロック。
グロックはハイドロリック系(?)のトラブルで長時間ガレージに留まったが、修復なるとさっそく好タイムをマークしてみせた。
7番手はフェラーリのマッサ、8番手ウィリアムズの中嶋一貴、9-10番手にはレッドブルのウェバーとベッテルが入った。

トヨタのトゥルーリは12番手、ブラウンGPはバリチェッロが13番手、バトン17番手と苦戦?
またルノーではプレッシャーの掛かるピケが14番手タイムをマーク、アロンソの16番手を上回ってみせた。

いち早くソフトタイヤを装着したアルグエルスアリ(トロ・ロッソ)は一時2番手に名を刻み気を吐いたが、最終的には18番手。
フォース・インディアのスーティルは8コーナーでコースアウトしタイヤバリアにクラッシュ、最下位に終わった。

ハンガリーGPフリー走行3回目の結果はこちら
ハンガリーGP画像はこちら

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健闘・新人アルグエルスアリ、周囲からは疑問符も

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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米チャンプカーで4回のチャンピオンに輝いたベテランのセバスチャン・ボーデを更迭、シーズン途中にもかかわらず新人のハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)をF1デビューさせたトロ・ロッソだが、周囲からはこの交代に疑問の声も上がっている。

これについて、同じく10代でF1デビュー(ウィリアムズ)、当時若すぎると非難を受けたブラウンGPのジェンソン・バトンは、「若いから駄目とはいわないけれど、彼には経験がなさ過ぎる。
だってこれまで直線コースだけで、一度もF1でコーナーを廻ったことがないんだろ。
それじゃ自分自身だけでなく、他のドライバーをも危険に巻き込む可能性だってあるし、そもそもマシンの開発やセットアップなんかできるのかい?」と、いささか呆れた様子。

今回注目のアルグエルスアリは、初日の両セッション共にアクシデントもなく無事に走行を続けたが、タイム的にはいずれも最下位に留まっている。

なお一般的にスーパーライセンスを獲得するにはF1マシンでトータル300キロ以上のテスト経験が必要だが、アルグエルスアリの場合には2008年のイギリスF3チャンピオンであることから発給されたとみられる。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「ロングランはOK」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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トルコGP初日のフリー走行を、いずれのセッションも5番手と順調に終えたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のようにその感想を語った。

「今日はとても良い金曜日セッションだったと思う。
とりわけロングランはいずれも良いものだったね。
ただそれに比べればショートランはいまいちだったと思うので、これからデータ分析をしなくてはと思っている。
それが功を奏せば、明日の予選でもうまくいくんじゃないかな」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターも「今日はいい一日だった。
2台とも何の技術的トラブルもみられなかったし、2種類のタイヤ評価など予定通りにプログラムをこなすことができたからね。
明日はさらに改善していくことにチームで全力を注ぐよ」と、語っている。

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クルサード、再びレッドブルのリザーブドライバーに

David Coulthard (C)RedBull Racing
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これまでレッドブル・グループのリザーブドライバーを務めていたハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)がトロ・ロッソのレースドライバーに昇格したことにより、レッドブルは再びベテランのデビッド・クルサードを両チームのリザーブドライバーに指名したことを発表した。。

現役時代、ウィリアムズやマクラーレンなどトップチームを経験、実に優勝15回を誇るドライバーをリザーブにするというのは豪華な判断だが、その陰にはレギュレーションでテストが禁止されたことにより、スーパーライセンスを獲得する若手ドライバーが減っているという裏事情もあるようだ。

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トヨタ ハンガリーGPフリー走行の模様

F1ハンガリーGP フリー走行初日
J.トゥルーリ、T.グロックともにトップ10入り

パナソニック・トヨタ・レーシングは24日、ハンガロリンクにおけるハンガリーGPの初日を迎え、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックが3時間のフリー走行を終えた。

ブダペスト郊外に位置するカーブの多いトラックの表面は、フリー走行開始直後はたいてい埃っぽい。
今日も同様の状態でフリー走行が始まったが、セッション中にコンディションは確実に向上した。
直前の2つのグランプリではひんやりとした気候が続いたものの、ハンガリーはF1のGPの中で最も暑いレースの1つという評判の通り、気候29℃、路面温度は47℃になった。

フリー走行1回目でチームは、改良したリアウィングの比較に加え、様々なセットアップを試し、残りのセッションのセットアップのベースを確立するための作業をこなした。
フリー走行2回目は、モナコGP以来となるブリヂストンのスーパーソフトとソフトの組み合わせのタイヤの作業に焦点を合わせた。
残念ながら、トゥルーリは高温によって生じた電気系統のトラブルのため、コース上でクルマを停止しなければならず、一度セッションを中断した。
しかし、チームが迅速に問題を解決し、30分の遅れだけで、フリー走行を再開。
トップ10以内で走行するグロックにすぐに追いつきセッションを終えた。

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:6番手 1分22秒705(トップと0.427秒差) 17周
フリー走行2回目:8番手 1分22秒663(トップと0.584秒差) 28周

「少しトラブルがあり、手間取った。
フリー走行2回目では、トラブルのために予定していた作業を全てこなすということができず、残念だったが、チームが素晴らしい仕事をしてくれ、迅速にクルマを直して、走行できるようになった。
いつもほどスムーズな走行ができなかったので、競争力の高さやセットアップの観点から、自分たちがどの辺の位置にいるのかはつかみにくい。
思った通り、日中に、トラックの状況は、格段に良くなった。
フリー走行2回目の終盤までには、午前中の1回目のセッションよりグリップがずっと高まった。
予選に充分に備えるため、明日のフリー走行3回目をいかに有効に使うかが重要だ」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:14番手 1分23秒234(トップと0.956秒差) 30周
フリー走行2回目:10番手 1分22秒751(トップと0.672秒差) 45周

「今日はとても上手く行った。
おおむね、ニュルブルクリンクでの週末の時より、今のほうが、ずっとハッピーだ。
路面にさらにラバーが乗ってきたフリー走行2回目の時は、クルマは特にとても調子が良かった。
午前中の1回目のフリー走行と午後の2回目のセッションの最初の数周では、グリップがあまりなく、少し走行が難しかったが、その後、良くなった。
今日のセッションが順調に行ったことに満足しているが、もちろん、もっとセットアップを改善しなければならない。
正しい方向に向け大きく前進した。
明日の予選で好結果を出したい」

Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
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ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「ハンガリーではいつもそうだが、最初は路面のグリップがとても低かったが、セッションを通じ、どんどん良くなった。
午後、ヤルノのクルマにオーバーヒートによる問題が起き、ヤルノは一時、コース上で停止しなければならなかった。
また、ヤルノの午前中のセッションも全く問題がなかったわけでなく、少し時間をかけて、いくつかパーツを交換しなければならなかった。
そのため、彼は走行時間をロスし、プログラムをこなすのが少々予定より遅れた。
ティモは問題なくスムーズに走行。
ティモのセッションから得た情報をヤルノのクルマにも生かせる。
今日は、ほとんどのドライバーのタイム差が1秒以内と、お互いの速さが拮抗していることを見るのは興味深い。
予選を全て順調に進め、できるだけ上位グリッドを獲得することが大変重要になる」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「午前も午後もヤルノの車に些細なトラブルがあり、良いグランプリ初日とは言えない。
しかしティモがカバーしてくれた部分もあり、プログラムはほぼ消化する事ができた。
暑いブダペストではタイヤをどう使うかが勝負のポイントになるが、今日のロングランの結果からしっかりした手ごたえをつかむ事ができた。
明日の予選に向かっては、小さなことも見逃さず万全の準備で、表彰台争いの出来るポジションを獲得する」

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2009/07/24

トルコGPはフリー走行2回目もマクラーレン勢が快走

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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トルコGPフリー走行は14日(金)午後行われた2回目セッションでもマクラーレン勢が席巻、ここではハミルトンが1位、同僚で昨年のウィナーでもあるコバライネンが2番手になった。

同じく午前のセッションで好調だったウィリアムズはここでもロズベルグが3番手、中嶋一貴が5番手と順調さを窺わせた。
4番手につけたのは前戦初勝利のウェバー、レッドブルはチームメイトのベッテルも6番手につけている。
ブラウンGPはバリチェッロが7番手、バトンは13番手。
トヨタはトゥルーリ9番手、グローバル10番手、間の9番手はBMWザウバーのハイドフェルド。
トゥルーリはセッション序盤、電気系のトラブルでガレージに留まっていた。

フェラーリ勢はライコネン11番手だったがコースオフを繰り返したマッサのほうは18番手に。
ルノーヘはアロンソ12番手、ピケ15番手。
今日がデビューの新人アルグエルスアリはトラブルフリーだったが同僚ブエミ(19番手)から0.766秒の差で最下位20番手となった。

ハンガリーGPフリー走行1日目の結果はこちら
ハンガリーGP画像はこちら

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フリー走行1回目はコバライネン最速 中嶋5番手

Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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ハンガリーGPがスタート。
24日(金)午前に行われたフリー走行1回目では、セッション最後にロズベルグ(ウィリアムズ)のタイムを昨年のウィナーでもあるマクラーレンのコバライネンが逆転、ここでのトップとなった。

2番手ロズベルグはコバライネンから遅れることわずかに0.059秒という僅差。
3番手にもマクラーレンのハミルトンがつけ、4番手は前戦の勝者レッドブルのウェバー、5番手にはウィリアムズの中嶋一貴、6番手ここハンガロリンクに向けダウンフォース増大を図ったというトヨタのトゥルーリ、7-8番手フェラーリのライコネン&マッサ、9番手ルノーのアロンソ、そして10番手にブラウンGPのバトンが食い込んだ。

バトンの同僚バリチェッロは13番手、トヨタのグロックは14番手、レッドブルのベッテル15番手、首の皮がつながったルノーのピケは17番手、今回がF1デビューとなったトロ・ロッソのアルグエルスアリは最後尾の20番手だった。

セッション途中、ピットレーンでスタート練習を試みたアルグエルスアリは、しかしストールしてクルーの助けを借りる羽目となった。

ハンガリーGPフリー走行1回目の結果はこちら

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ハンガリーGPでも開催権料が引き上げに

2006 Hungary GP Scene (C)Ex.Super Aguri F1
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トヨタが巨額の改修資金を投じてやっと獲得した富士スピードウェイでのF1開催権を、わずか2回の開催で返上に至った事実は日本のファンに衝撃を与えたが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が各地で開催契約締結後も料金の値上げを強いられていることがあらためて判明した。

それは、今週ハンガリーGPが行われるハンガロリンクで明らかになったもので、地元の『ナピ・ガズダシャーグ』紙が伝えるところによれば、同GPでこれまで1,600万ユーロ(約21億6千万円)だった開催権料は、今年1,950万ユーロ(約26億3千万円)にまで高騰を要求されているのだという。

アブダビGPなど新規開催地が現れる一方こうしたFOMによる要求で、旧来のグランプリは一様に資金難に追い込まれて主催者は頭を悩ませているという。

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『チームUSF1』、マシン準備は順調に進む

2006 USA GP Stand (C)Renault F1 UK
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2010年新規参戦チームの一つである『チームUSF1』のケン・アンダーソン代表は、マシンの準備が順調に進んでいると語っている。

それによればマシンは本拠地であるアメリカのシャーロットにあるファクトリーで開発されていて、もう実際の製作段階にあるものの、まだレギュレーションに明確でない部分があるために待機しているという。

同チームでは主要スポンサーにインターネットの『YouTube』の名前が上がったり、ドライバー候補にはインディカーの人気女性ドライバーであるダニカ・パトリックや元F1チャンピオンであるジャック・ビルニューブが挙げられるなど、常に話題を振りまく存在となっている。

アメリカ大陸でのF1人気の盛り上がりは、FIA(国際自動車連盟)にとっても大きな関心事だ。

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ウェバー(レッドブル)、2010年の残留が決定

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPを前に、レッドブル・レーシングは同チームのマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)について2010年も契約を延長したことが発表された。
2007年からレッドブルに加入したウェバーにとって、4年目のシーズンを迎えることになる。

チームメイトであるセバスチャン・ベッテルのほうは今季からの複数年契約を結んでいるので、早くも来シーズンの体制が確定したことになる。
ただ、ウェバーのほうは単年契約とみられている。

なかなか初勝利に至らなかったウェバーも前戦ドイツGPでついに表彰台の一番高い所に上がり、これで強力なコンビがチャンピオンシップ獲得に向けて憂いなく突き進むことになる。

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2009/07/23

フェラーリ・チーム、空力部門責任者を更迭

John Iley (C)Ferrari S.p.A
今シーズン、苦戦が続くフェラーリ・チームでは、エアロダイナミックス部門の責任者であるジョン・アイリー/チーフ・エンジニアが更迭されることが明らかとなった。

アイリーは昨シーズンから今季マシンである『F60』の開発を行ってきたが、開幕からの不振で責任を取らされた形。
チームとの契約は今シーズン末まであるが、今週以降は例によりガーデニング休暇として事実上の更迭処分となる見込み。

ロンドンのインペリアルカレッジで学んだアイリーは、スポーツプロトからキャリアをスタート。
F1ではジョーダンやルノーなどで働いた経験を持ち、ルノー時代にはマイク・ガスコインの元でチャンピオンカーを送り出した。
跳ね馬チームには2004年から加入している。

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N.ハウグ代表(メルセデス)、「ロズベルグが欲しい」

Nico Rosberg (C)Williams F1
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マクラーレン・チームで、おそらくは今シーズン末で契約が満了するヘイキ・コバライネンの後任に現ウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグの名前が再び浮上している。

これはマクラーレンの株主でもあり、F1でパートナーシップを組むメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表が独『SID』通信に語ったもの。

「われわれはもちろんF1レースに勝利を収めるため、そしてチャンピオンシップを勝ち取ることを目標に置いて戦っているが、それがドイツ人ドライバーによるものであればさらに申し分がない。
われわれはこれまでそのためにミハエル・シューマッハ、ニコ・ロズベルグ、そしてセバスチャン・ベッテルらに焦点を当ててきたが、いずれも契約に乗り出すのが遅すぎて実現には至らなかった。
しかし、おそらくロズベルグは2010年はフリーである筈。
だから彼の獲得を目指してわれわれが動いているのは事実だよ」

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コスワース、戦闘力に自信もEUから調査?

Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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2010年シーズン、すでに新規参戦の3チームにエンジン供給することで合意、2006年のウィリアムズ・チーム以来のF1復帰となるコスワースでは、早くもその戦闘力に自信をみせている。

現在のレギュレーションでは、各チーム共にエンジンの最大回転数を18,000rpmまでに制限されているが、コスワース・エンジンに対してFIA(国際自動車連盟)はこれを20,000rpmまで許容する方針をみせているもの。
しかし燃費面に不安はあるものの、もし実際にコスワースだけが高い戦闘力をみせた場合、他チームからの反発は避けられないだろう。

またFIAは新規参戦チームに対し事実上コスワース・エンジンの搭載を条件にしたことについて、安全性確保のためとしているが、EU(欧州連合)はこれが不当な制限に当たらないか調査を始めるとも伝えられていて、展開は予断を許さないものになりそうだ。

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2009/07/22

バタネン氏、「トッド会長ではFIA変わらない」

Ari Vatanen (C)Redbull Racing
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共に次期FIA会長の有力候補とされるアリ・バタネン氏とジャン・トッド氏だが、報道が過熱するに従って相互批判の熱も高まっているようだ。

元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンでもあるバタネン氏は、トッド氏がこれまでもFIAと異常に近しく、むしろ癒着状態であるとして、「トッド氏が会長ならFIA会長は何も変わらない」と非難している。

トッド氏はFIAのグローバル大使としてアフリカなどをキャンペーンで訪れているが、バタネン氏はこれも「彼女であるミッシェル・ヨーさんとのデートの場に使われている」と指摘し、問題視した。

一方トッド氏のほうは「バタネンはFIA基金の受諾者としてこうした活動を受け入れていた筈で、突然キャンペーンについて反旗を翻すのは理解できない」と、反発を強めている。

FIA会長選挙は今年10月。
それまでこの泥仕合はさらにエスカレートしていくのかも知れない。

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トロ・ロッソ代表、「アルグエルスアリに期待してない」

Franz Tost (C)Scuderia Toro Rosso
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異例とも言えるシーズン途中でのF1デビューとなったハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)について、トロ・ロッソのフランツ・トスト代表は「われわれは期待していない」として、この交代劇がチームの母体であるレッドブル上層部の意向であることを匂わせた。

「われわれはレッドブル・グループの一員として、ヤングドライバー育成プログラムの一環である新人ドライバーに機会を与えるという役割を果たすことも重要なんだ。
今回の決定もそうした活動の一つであって、進境著しいアルグエルスアリにチャンスを与えるためのものと言える。
ただ現在のレギュレーションではテストが禁止されているため、いくらリザーブドライバーとはいえ斯界のトップであるF1でレースをするには経験不足であることは否めない。
ま、当分は彼に経験を積ませるための参戦ということになるだろう。
成績は期待していないよ」

一方、突然シートを喪失した形となったセバスチャン・ボーデのほうはこの交代に強く反発、契約違反だとして法廷闘争も辞さないと、態度を硬化させている。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、モスクワで魅せる

中嶋 一貴/Moscow Demo (C)Williams F1
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近年急激なモータースポーツ熱の盛り上がりをみせ、F1開催の期待も高まるロシアのモスクワでモータースポーツ・イベント『モスクワ・シティ・レーシング2009』が開催され、ウィリアムズ・チームの中嶋一貴が昨年仕様の『FW30』を走らせた。

このイベントには他にもマクラーレンやレッドブルが参加したが、派手なドーナツターンで白煙を上げる中嶋による迫力のドライビングに、モスクワっ子も大きな声援を惜しまなかった。

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2009/07/21

混乱続いたF1、今週にも合意成立か

Image (C)Force India F1
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FIA(国際自動車連盟)とFOTAが合意を発表した後も、なお非難合戦を繰り広げるなど混乱が続いていたF1だが、どうやら今週中にも大枠が最終合意が得られるのでは、との期待が高まっている。

報じている独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌によれば、チーム予算を基本的に1990年代レベルまでに引き下げることでFOTAチーム側が合意。
これを新規参戦する3チームからも同意を得るために、その架け橋としてウィリアムズ・チームのアダム・パール/CEOが任じられたというもの。

また2012年まで考慮したというこの案は、新コンコルド協定としてFIAとFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)らも署名のうえ、世界モータースポーツ評議会にも承認される見込みということだ。

その具体的な内容はまだ明らかにされていないが、合意されればF1の分裂という危機は回避されることになる。

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F1デビュー決定アルグエルスアリ、「夢が実現」

Jaime Alguersuari (C)RedBull Racing
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『スクーデリア・トロ・ロッソ』は、かねて伝えられていた通り次戦ハンガリーGPからセバスチャン・ボーデに代え、レッドブル・グループのリザーブドライバーとして登録されていたハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)をレースドライバーとして起用することを正式発表した。

2008年イギリスF3のチャンピオンであるアルグエルスアリは、26日の決勝レース日は19歳と125日。
これはこれまでの記録であるリカルド・ロドリゲスの19歳208日(1961年イタリアGP)を破り史上最年少記録ということになる。

アルグエルスアリは、「まさに夢の実現だ。
レーシングドライバーなら誰でもそうであるように、僕もレースを始めて以来F1は夢だったからね。
レッドブルがこうして僕にF1で走るチャンスを与えてくれたことに感謝したい。
ただ事前のテストもなしでF1を戦うなんて、およそ簡単なステージでないことは十分わかっているけれど、力の限りを尽くしたい」と、意欲を語っている。

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ヘンリー(ジョン・サーティーズ子息)、F2レースで事故死

John Surtees (C)Honda Racing
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19日(日)行われたF2レースで起きたアクシデントにより、元フェラーリのF1チャンピオンで旧ホンダF1に勝利をもたらせたことでも知られるジョン・サーティーズ氏の子息ヘンリーが病院で息を引き取った。
享年18。

レースはブランズハッチで行われたもので、クラッシュした前車のホイールがサーティーズのヘルメットを直撃、意識を失ったヘンリーは直ちに救出され、F1ドクターで知られるシド・ワトキンス博士の所属するロンドン・ロイヤル病院に搬送されたがその後死亡が確認されたもの。

ヘンリーは18日(土)に行われたレースで3位に入っており、将来が嘱望される期待の若手ドライバーだった。

ブランズハッチF2レースの模様はこちら

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2009/07/20

トヨタ、トゥルーリとの契約延長に前進

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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今シーズン末でトヨタ・チームとの契約が満了とされるヤルノ・トゥルーリ(35歳:イタリア)だが、どうやらさらに同チームとの契約を延長することで前進しているようだ。

趣味どころかプロレベルとも言われワイン醸造で評価の高いトゥルーリには、当初今季限りでの引退・隠退生活も噂されたが、トヨタ・マシンの戦闘力が向上していることもあり、さらなるF1活動の継続を決めた模様。

一方トヨタ・チームでは、フェラーリから2007年の世界チャンピオンであるキミ・ライコネン(29歳:フィンランド)の獲得を図ったと伝えられているが、これは成功していない。

こうしたことからトヨタ・チームではトゥルーリの残留を希望しているとみられるが、当のトゥルーリも「僕の願いはトヨタにF1初勝利をもたらすこと。
それはまだ叶えられていないが、確実に目標には近づいていると確信しているよ。
依然としてそこにはまだギャップが存在するけれど、でもそれを打破するのは次の週末かも知れないよ」と、前向きに語っている。

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アルグエルスアリ、さらにスペイン企業から支援

Jaime Alguersuari (C)RedBull Racing
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『スクーデリア・トロ・ロッソ』ではセバスチャン・ボーデに代え、次戦ハンガリーGPからテストドライバーであるハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)を起用することが確実だが、この新人の支援にさらなるスペイン企業が現れたようだ。

大手石油会社『レプソル』に次ぎ、新たに名乗りを挙げたとされるのはやはりアルグエルスアリの出身地バルセロナを本拠とする貯蓄銀行の『ラ・カイシャ』(La Caixa)。
(F1におけるスポンサーでスペインの銀行としては『サンタンデル』が有名だが、総資産ベースではサンタンデルの1位に対し、ラ・カイシャは3番手にランクされている)
アルグエルスアリへのスポンサー料はこの2社合わせて200万ユーロ(約266億円)に達するということだ。

昨シーズン、史上最年少でイギリスF3選手権を制し名を上げたアルグエルスアリだが、F1屈指の難コース・ハンガロリンクでどれだけその能力を発揮できるか、注目が集まる。

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ダニカ・パトリック、「F1転向に興味ない」

Danica Patrick (C)IRL Media
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2010年シーズンからの新規参戦チームのうち、オール・アメリカンを目指す『USF1』はそのドライバー候補としてアメリカで大人気のダニカ・パトリック(27歳:アメリカ)の名前を挙げていたが、当の本人は米メディアに対し、その意志がないところを明らかにした。

それによればUSF1から実際に連絡をもらったこともなく、具体的な話は何もないとのこと。
また彼女自身、F1にもまたヨーロッパのモーターレーシングにも関心はなく、アメリカから出る予定はないとのこと。

噂では米NASCARシリーズへの転身も噂されていて、むしろこちらのほうが可能性は高そうだ。
なおパトリックはアメリカでトヨタ・アトランティックに参戦する前、ヨーロッパでカートレースをした経験を持っている。

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2009/07/19

ボーデ、アルグエルスアリとの交代はスポンサーの意向?

シーズン半ばにしてセバスチャン・ボーデ(30歳:フランス)の更迭を決定した『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、この判断の裏にはやはりスポンサーの意向があったようだ。
レッドブルからの支援が削減されていると伝えられる同チームでは、昨年来スポンサー探しに明け暮れていて、佐藤琢磨の名前が上がった際にもスポンサー持ち込みが障害になったとされている。

Repsol Honda (C)Honda Racing
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これは残留となったボーデにおいても同様で、一方今回後任に指名されたハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)にはパーソナル・スポンサーとしてスペインの大手石油会社である『レプソル』がついている上に、同社はまた来季からトロ・ロッソ・チームの主要スポンサーになるとみられているからだ。

なお『レプソル』は2輪WGP(ワールド・グランプリ)ではホンダ・チームのスポンサーになっている。

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バタネン氏、モズレー会長の姿勢に不満示す

Ari Vatanen (C)Nissan Motorsports
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今年10月に予定されるFIA会長選に立候補の意欲をみせている元WRC(世界ラリー選手権)王者アリ・バタネン氏が、マックス・モズレー現会長の言動に不満を示している。

それによればモズレー会長は本来公正であるべきなのに、個人的な目論見から同じく会長選に立候補を予定している元フェラーリ・チーム監督のジャン・トッド氏に不当に肩入れを行っているというもの。
バタネン氏は、こうした動きこそFIAの古い形を示すもので倫理に反することだとスペイン『AS』紙に主張している。

これまでのところ会長レースはトッド氏がリードしているとみられるが、しかし同氏の出身母体であるフェラーリは逆に「F1がスポーツとしての信頼性を失う」として支持しない姿勢をみせている。

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デ・ラ・ロサ、カンポス・グランプリからF1復帰へ

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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現在マクラーレン・チームのテストドライバーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサ(38歳:スペイン)が、来シーズン新規参戦が予定されるカンポス・グランプリのドライバーとしてF1復帰を果たすことがわかった。

これは地元スペイン『ディアリオ・AS』紙が報じたもので、それによれば契約は2010年からの2年間、チームメイトはまだ決まっていない。
デ・ラ・ロサがグランプリを走るのは2006年最終戦ブラジルGP以来ということになる。

正式発表は来月23日(日)に地元バレンシアで行われるヨーロッパGPになる予定という。
アロウズやジャガー、そしてマクラーレンなどで72戦も出走したベテランの経験は、新規チームに多くの財産をもたらすことだろう。

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2009/07/18

インド連盟前会長、FIA会長戦出馬を断念

Vicky Chandhok (C)Force India F1
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これまでFIA(国際自動車連盟)会長選挙出馬に積極的とみられていたFMSI(インド・モーター・スポーツ連盟)前会長の実力者ヴィッキー・チャンドク氏は、結局今回の会長選には出馬しない意向であることを明らかにした。

チャンドク氏は、「もし望まれるのであれば、自分がこの要職に就くことにやぶさかではない。
しかし、それには現職のFIA会長であるマックス・モズレーと、F1のボスであるバーニー・エクレストンの支持を受けることが前提である。
しかしそれがすでに現実のものではないことは知られたことだ。
会長選挙はすでにバタネンとトッド、二人の争いになっていて、私がこれに参入するつもりは残念ながらまったくない。
いまさら帽子をリングに投げ入れるつもりはないということだよ。
二人のどちらが選ばれるのか、私に予想することはできないが、バタネンが長い間外部にいたことから中立の立場でFIAの変化を評価できる一方で、トッドのほうは自身WMSC(世界モータースポーツ評議会)のメンバーでもあり現在の状況を知り尽くしていると言えるのだろう。
ま、難しい選択だね」と、語っている。

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トッド氏、FIA会長選に向け準備進捗もF1界では多難?

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今年10月のFIA会長戦に向け、いち早く名乗りを挙げた元フェラーリ・チーム監督・ジャン・トッド氏は、すでに多岐に渡る新体制人事について構想を立て準備を進めていることがわかった。

それによれば、交通担当の副会長にはニュージーランド自動車協会の会長を、また競技担当の副会長にはイギリス・モータースポーツ協会の会長らを起用する考えという。
これらの顔ぶれはいずれも親モズレー派であるとみられ、基本的に現体制を踏襲する構えであることからモズレー会長の強い支持が得られるものと期待されている。

ただトッド氏は長くフェラーリ・チームの代表として活躍したことから、とりわけF1においては公正ではないのではないかと他チームからの反発も予想されていて、このことが障害になる可能性はある。

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ルノー・チーム、ハンガリーGPでのピケ出走を確認

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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トロ・ロッソのボーデ同様、次戦ハンガリーGPでは更迭との噂が流れていたルノー・チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(23歳:ブラジル)だが、17日(金)同チームはハンガリーGPに向けてのリリースで、同選手がこれまで通り出走することを確認した。

伝えられるところでは、ピケはチームが期待したような成績が残せていないもののアロンソとはマシンの状態が同一ではなかったことを考慮し、同一のバージョンになるハンガリーGPでの結果を見てから再び判断することにした模様だ。

ここまで17戦中9戦が終了した時点で、13ポイントを獲得しているアロンソに対しピケはここまでまだノーポイントに留まっている。

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2009/07/17

ボーデ(トロ・ロッソ)、「中途解雇は無念」

Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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次戦ハンガリーGPを前に、シーズン途中の解雇が確実となったトロ・ロッソのセバスチャン・ボーデ(30歳:フランス)は、「中途解雇は実に残念」と、その心境を語った。

「シーズン最後までのドライブを許さないというチームの決定にはほんとうにガッカリしている。
契約上もこれは正当なことではないと確信しているよ。
これから弁護士と相談し、然るべき措置を採ることになるだろう」

さらにボーデは、「これまでマシンの戦闘力不足に苦労してきて、やっと次のハンガリーからはバージョンアップが図られる、というこの時期にこの判断が下されたことにいっそう落胆しているんだ。
もしちゃんとしたマシンを与えられたなら、きっと満足がいく結果を出す機会があったと思うのに……」と、付け加えた。

ボーデのF1は都合27戦。
予選は2008年イタリアGPの4位、決勝レースは2008年のオーストラリアとベルギーのそれぞれ7位が最高位となった。

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バトン、ゲンのいいハンガリーで復活期す

Jenson Button (C)Honda Racing
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2009年シーズン、開幕から他を圧倒する快進撃を続けながらも、ここ2戦ライバルに浮上したレッドブル・デュオに後れを取っている感のあるブラウンGPのジェンソン・バトンは、思い出の初優勝の地でもあるハンガリーGPで挽回を期している。

「イギリス、ドイツとペースがいまいち上がらなかった原因は、タイヤ温度にあると思っている。
ウチのマシンはライバル(レッドブル)に比べ、タイヤの暖まり方に難があるんだ。
そしてこの2戦はいずれも気温が予想以上に低かったからね。
でもハンガリーではそんなことはないと確信している。
ハンガロリンクは僕が初優勝を遂げた記念の地でもあるし、再びここで表彰台の一番高い所に上がりたいと思っているよ」

2006年の初勝利(ホンダ)では、実に14番グリッドからのスタートで栄光をつかんでいる。

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トロ・ロッソのテストにはアルグエルスアリ

Jaime Alguersuari (C)RedBull Racing
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本家レッドブル『RB5』の成功に続き、次戦ハンガリーGPで大幅なマシン改良を図るトロ・ロッソでは、今日17日(金)イタリア・バイラノでテストを行なう予定だ。

すでにボーデが解雇され、レッドブル・グループのリザーブドライバーであるハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)の起用が噂される同チームにおいて、今回のテストで誰がこのマシンのステアリングを握るのか注目が集まるが、やはりこの新人がコクピットに収まる模様だ。

なお今年はシーズン中のテストがすべて禁止されているため、今回のテストは直線コースだけのエアロダイナミックス・テストのみということになる。

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ジャン・トッド氏、FIA会長選出馬に意欲みせる

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今期限りでの引退を正式表明したマックス・モズレー氏が後任候補に名前を挙げた元フェラーリ・チーム監督・ジャン・トッド氏の去就に注目が集まっているが、同氏は出馬に前向きな姿勢であることがわかった。

同氏はメディアの取材に対し、「会長選挙に立候補するつもりであるのは確かだ。
すでにFIAメンバーに対し、出馬の意向であることを書簡で伝えてある。
FIAにはまだモズレー会長のやり残した改革があり、それを継承するのは自分しかないと自負している」と、意欲をみせた。

FIA会長を選ぶのは世界各国のメンバーであり、この意味でF1チームの集まりであるFOTAが直接意向を行使する場面はない。

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2009/07/16

モズレー氏、後任会長にジャン・トッド氏を推薦

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今年10月に迫った会長選挙に出馬しないことを明らかにしたマックス・モズレーFIA会長は、自身の後任に前フェラーリ・チーム監督・ジャン・トッド氏の名前を挙げた。

「私は後任のFIA会長には、その経験や識見からいってジャン・トッドが最もふさわしいと考える。
もし彼がほんとうにこの重職を引き受けてくれるなら、私は最大限の協力を惜しまないだろう」と、エクレストン氏。

かつて二人はそれぞれFIAとフェラーリを代表する立場として鋭く対立した場面があったのが事実だが、どうやら歴史はそれを乗り越えたようだ。

なおもFIA会長選挙にはすでに元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンであるアリ・バタネン氏も出馬に意欲をみせていると伝えられる。

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ピケ(ルノー)、ハンガリーGP前に解雇か?

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームで苦戦するネルソン・アンジェロ・ピケ(23歳:ブラジル)だが、ついに最後通牒が言い渡されたとの報道が流れた。
これまでも再三シート喪失の噂が流れたピケ解雇問題はこれまでハンガリーGPが最後という見方が強かったが、事実であれば1戦早く結論が出されたことになる。

しかしこれはまだ公式なものではなく、ブラジルやドイツの複数メディアが揃って伝えたもの。
それらによればピケはチームとの契約上、シーズン半ばにおいてアロンソの40%以上のポイント獲得が必要とされているとのこと。
しかし17戦中9戦が終了したいまの時点で、13ポイントを獲得しているアロンソに対しピケはここまでまだノーポイント。

ただ、マシンの仕様が必ずしも常に同一レベルではないことから、フラビオ・ブリアトーレ代表は現場のエンジニアに判断を委ねた、との報道もある。

後任には一時ブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)の名前も挙げられたが、シーズン半ばでもあり同チームのリザーブドライバーであるロマン・グロージャン(23歳:フランス)の昇格が順当とみられる。

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モズレーFIA会長、今季での引退を正式表明

M.Mosley & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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1991年以来、FIA(国際自動車連盟)会長職にあったマックス・モズレー氏が、今季限りでの引退を正式に表明した。

今回の会長選挙は10月23日が予定されているが、同氏はこれに出馬しないことを全FIAメンバークラブ宛に書簡で通知したもの。

何回かの変革を経てきたFIAの歴史で、今年69歳になるモズレー氏は間違いなく史上最強のFIA会長。
これまで有力な対抗馬の名前も挙がっておらず、本人も実に5選20年の長期政権に意欲をみせていると思われたが、今回の一連のF1分裂騒動の解決に向け、FOTAに対し引退を条件にしたと伝えられている。

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2009/07/15

ライコネン今季で引退、関心はもうF1よりもラリーに?

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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このところラリーへの参加が相次ぐフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(29歳:フィンランド)だが、来年は本格的にラリー・ドライバーになるとの見方が強まっている。

ライコネンについては2009年限りで契約が満了するとみられているが、地元フィンランドの一部紙が伝えるところではその際、「チームから2,800万ユーロ(約36億4千万円)の支払いを受けるのと引き換えに、他チームへ移籍しない」というのが条件なのだという。

その場合、当然チームは噂のアロンソ(現ルノー)を迎え入れることになるだろう。
これが事実かどうかは別として、ライコネン本人の関心はすっかりもうラリーに移っているということだ。

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C.クリエン、来季BMWザウバーのシート獲得か

Christian Klien (C)BMW Sauber F1
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元ジャガー・チームなどのF1ドライバーであるクリスチャン・クリエン(26歳:オーストリア)が、来季BMWザウバー・チームで復帰を果たすかも知れない。

これは母国オーストリアの『フォラルルベルク・オンライン』が報じたもので、それによれば現在BMWザウバーとの間で結ばれているリザーブドライバー契約には、「2010年までにレースシートを与える」という条項があるというもの。
その場合、交代となるのは当然ニック・ハイドフェルドということになるだろう。

2004年シーズン、レッドブルの支援を受け、まだ21歳の若さで当時のジャガー・チームからF1デビューしたクリエンは、その後レッドブル、ホンダなどに在籍し、2008年からはBMWザウバーと契約している。
予選は2005年日本GPの4位、決勝レースは同年中国GPでの5位が最高位(いずれもレッドブル)。

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新規参戦チームに「コスワース必須」は不当と提訴へ

Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)によって行われた2010年のF1エントリー選考は、結局カンポス、マノー、そしてUSF1ら新規参戦の3チームが新たに加わることで落ち着いたが、これに異を唱える動きがあることが表面化した。

これは『Nテクノロジー』チームの母体であるMSCオーガニゼーションが明らかにしたもので、それによれば新規F1参戦についてはコスワース・エンジンを使用することが内密に前提条件とされたため、これ以外の計画を出したチームが不当に権利を制限されたというもの。
同社にこれについてFIAを相手にした提訴を準備中であるということだ。

事実、実績から参戦が有力とみられたプロドライブ社(メルセデス・エンジン?)などが落選した一方で、認められた3チームはすべてコスワース・エンジン搭載となっていて疑惑を呼んでいた。
密約については以前からささやかれていたものだが、法廷闘争になればこれが初ということになる。

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2009/07/14

エクレストン氏FOMから離脱、商標権持ってFOTA側へ?

S.Vettel & B.Ecclestone (C)Redbull Racing
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F1の商業権を持つFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表としてF1興行権やとりわけ金銭面で絶大の権力を行使してきたバーニー・エクレストン氏だが、そのポジションが危うくなってきたとの推測が流れている。

それによれば、ナチス問題についてこれを擁護するかのような偏った発言をしたとされるエクレストン氏について、FOMの運営会社であるCVCのいずれもユダヤ系である首脳が強く反発、エクレストン氏の追放を図っているというもの。

一方こうした動きを受け、エクレストン氏は自身の企業であるエプシロン社を通じて『Formula Grand Prix(フォーミュラ・グランプリ)』や『Formula GP(フォーミュラGP)』などの商標を申請したと英『サンデー・エキスプレス』紙は報じている。
(同氏は別途すでに『GP1』を所有しているとされている)

エクレストン氏がこれら商標権を持ってF1チームの集まりであるFOTA側につけば、再びFIA(国際自動車連盟)との間に強い緊張関係が生まれるのは必至だ。

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ハンガリーGPではトロ・ロッソもバージョンアップ

Toro Rosso『STR4』 (C)Scuderia Toro Rosso
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一時本家のレッドブル・レーシングを凌ぐ勢いをみせたトロ・ロッソだが、今季本家チームの大躍進ですっかり水を空けられた状況が続いている。
しかしレッドブル・グループでは、次戦ハンガリーGPにおいてトロ・ロッソのマシンにも大幅なバージョンアップを計画していることをこのほど明らかにした。

それによれば、今季すっかりマシン・デザインの必須条件となったWディフューザー・システムを、ついにトロ・ロッソのマシン『STR4』にも投入する構え。
チームではこれに伴いさらに多くの部分を見直したとしていて、これらが功を奏すれば一気にトップ・コンテンダーに躍り出る可能性も出てきた。

(トロ・ロッソのマシンもレッドブル同様リヤサスペンションにプルロッド方式を採用していたため、Wディフューザーへの改修は大作業になったと推測される)

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ボーデ(トロ・ロッソ)解雇へ、後任はアルグエルスアリか

Jaime Alguersuari (C)RedBull Racing
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かねてシート喪失の可能性がささやかれていた『スクーデリア・トロ・ロッソ』のセバスチャン・ボーデだが、ついにドイツGP限りで現実のものになりそうだ。

ボーデは米チャンプカーで4年連続のチャンピオン。
チーム関係者はボーデのパフォーマンスはチームメイトである新人ブエミに比べ劣っていると指摘しているが、獲得ポイントではブエミの3ポイントに対しボーデも2ポイントを獲得している。

もし次戦ハンガリーGPで現実にドライバー交代が行われる場合、後任には先にレッドブル・グループのリザーブドライバーに指名されているハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)が起用されるものとみられる。

アルグエルスアリは2008年のイギリスF3チャンピオン。
実現すれば、26日の決勝レース日は19歳と125日ということになり、出走すればこれは史上最年少記録になるとみられる。
(これまでの記録は1961年イタリアGP、19歳と208日のリカルド・ロドリゲス。
ちなみに予選2位!だった)

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2009/07/13

バリチェッロ(ブラウン)、「勝利を失う見本のレース」

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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ドイツGP決勝レースをフロントロウからスタート。
いきなり隣のウェバーからマシンサイドをヒットされるというプレッシャー受けながらもオープニングラップを首位で通過。
以下14周目にピットインするまでレースをリードしたブラウンGPのベテラン、ルーベンス・バリチェッロ(36歳:ブラジル)は、レース後「勝利を失うための見本になるレースだった」と、暗にチームの戦略を批判した。

「素晴らしいスタートを切って、トップで1コーナーに飛び込んだ時はほんとうにエキサイトした。
ところが終わってみれば僕の順位は6番手というものだった。
これはもちろん僕が事前に期待したようなものじゃない。
僕は自分がするべきことはすべてやり遂げたと思うし、このようなことが続くのであればこの後チャンピオンシップは戦えない。
次のハンガリーではレッドブルを必ず捉えなくては……。
とはいえ、初勝利を記録したウェバーには心からおめでとうを言いたいね」

チームを率いるロス・ブラウン代表は、今回のレースでタイヤ戦略に誤りがあったこと、また燃料補給の際にも機器にトラブルがあったことを認めている。

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トヨタ ドイツGP決勝レースの模様

F1第9戦ドイツGP決勝
T.グロックが追い上げたが惜しくも入賞を逃す

パナソニック・トヨタ・レーシングは12日、ニュルブルクリンクでドイツGPの決勝を行った。
トヨタのTF109は2台ともポイントを逃し、11日の予選に引き続き、残念な結果になった。
天候に影響された予選の翌日の決勝だけに、難しいレース運びが予想され、チームは変わりやすい天候を念頭に戦略を練った。

ヤルノ・トゥルーリ、そして、ピットスタートの戦略をとったティモ・グロックとも、燃料を多く積み、ブリヂストンのスーパーソフトタイヤを履き、走り出した。
トゥルーリは最初の1周目で果敢に攻めたが、他のクルマに追突されたため、ピットに入ることを余儀なくされ、2周目からは新しいフロントウィングで走行した。
トゥルーリが再び、トラックに戻った時は19位。渋滞に巻き込まれ、レースが3分の1進んだ21周目のピットストップでミディアムタイヤに替えるまで、トップ6に入る速さのペースを刻んだ。

全車中、唯一ワンストップ作戦をとったグロックのクルマ。
多めの燃料で、激しく追い上げ、距離の半分を迎える頃には、トップ10まで上がった。
グロックの1回目のピットストップは、どのクルマよりも遅い37周目。
ミディアムタイヤに替え、ポイント圏内入りを狙い続けた。
直前を行く8位のクルマに、一時0.5秒差まで迫ったが、11もポジションを上げた後のもう一歩が及ばなかった。
トゥルーリは、レース終盤、前にクルマが走っていないことを活かし、全レースで2番目に早いラップを記録。
しかし、1周目でのアクシデントをひきずり、ポイントを獲得するチャンスは訪れなかった。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:ピットスタート
決勝:9位(トップと61.457秒差)
ピットストップ:37周目
「オーバーテイクが難しいトラックのレースで、ピットレーンからスタートし、9位でフィニッシュしたので、今日のパフォーマンスにはおおむね満足している。
天候の影響を受けた昨日の予選の経験を生かした今日の戦略は良かった。
しかし、第1スティントで渋滞にあい、それがタイムに響いたのは残念だ。
レース中、渋滞なしで走行できたのはわずか4周ほどだったが、周りにクルマがいない時は、私はとても速かった。
もし渋滞がなければ、ポイント圏内に入賞するチャンスは十分にあった。
ピットストップ後、私は(ヘイキ・)コバライネンよりも速かったものの、抜くことはできなかった。
一生懸命走り、2回、オーバーテイクを試みたが、上手く行かなかった。
予選でもっと良いポジションを取り、決勝に臨む必要がある。
次のGPではそうしたい」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:14番手
決勝:17位(トップと90.970秒差)
ピットストップ: 21周目、49周目
「第1コーナーで、私のレースの大勢が決ってしまった。複数のクルマがポジション取りのために競い合うなか、突然、私を追い抜き、フロントウィングに乗ってきたクルマがいた。
ぶつけられたウィングの個所は見えなかったけど、何かがおかしいと感じ、ピットに入り、フロントウィングを交換した。
その後、クルマは調子良かったが、残念なことに、相手に追いつけば、渋滞にはまってしまい、何もできなかった。
レースの後半、前を走るクルマがいない時には、速いラップを何周か刻み、レース全体で、2番目に速いラップを記録したが遅すぎた」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「残念ながら後一歩でポイントを獲得することが出来なかった。
スタート直前にドライコンディションのレースになると判断し、ティモをピットスタートに変更した。
序盤は、タイヤの落ちも無く、この作戦が上手く行きそうだったが、もう少しのところでピットアウトしてきた車に前を阻まれてしまった。
ヤルノは序盤の予定外のピットストップで順位を落としてしまったが、その後のペースもよく、クルマの速さを見せることは出来た。
次のハンガリーは、昨年ティモが2位に入っており、今年も表彰台を目指して頑張る」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「もっと良い結果が出るポテンシャルを持っているクルマなのに、残念ながらレースでその性能を充分に引き出せなかった。
昨日の予選が、今日のレースを決定づけた。
つまり、ヤルノが決勝全体で2番目に速いラップを刻んだことで分かるように、クルマの性能は高い。
しかし、ポイント圏内でフィニッシュするのは不可能に近いようなポジションからのスタートになったのが敗因。
次のハンガリーGPでは、今日よりずっと良い結果を残せるように、今日からまた、やり直す。
ハンガロリンクは私たちのクルマに合うトラックで、過去の戦績も良い。
上位集団の中に再び戻れるよう、ベストを尽くしたい」

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ブリヂストン ドイツGP決勝レースの模様

Mark Webber (C)Redbull Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第9戦 ドイツGP
2009年F1世界選手権 ドイツGP決勝
開催場所:ニュルブルクリンク 開催日:7月10日~7月12日

ニュルブルクリンクで開催されたドイツGP決勝は、スーパーソフト・ミディアム・ミディアムの2ストップ戦略で戦ったレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが、難しいコンディションの中で開催されたハイペースのレースで自身初のF1優勝を飾った。

スタート時に回避可能な衝突の原因を作ったとしてウェバーにはドライブスルー・ペナルティが科せられたが、彼は2位のチームメイトのセバスチャン・ベッテルを9.2秒引き離してのフィニッシュ。3位はスクーデリア・フェラーリ・マルボロのフィリペ・マッサだった。ベッテルはスーパーソフト・ミディアム・スーパーソフトのタイヤ戦略、マッサはスーパーソフト・スーパーソフト・ミディアムの戦略で今季初の表彰台を達成した。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「130戦目で初のグランプリ優勝を果たしたマーク・ウェバーにお祝いを申し上げます。
まさに日本の諺の「継続は力なり」を示してくれました。
ブリヂストン・タイヤを使ってこの優勝が成し遂げられたことを我々は非常にうれしく思っています。
タイヤのテクニカルな面からも今回は非常にスリリングなレースでした。
気温や路面コンディションといった条件を考えると、レースのほぼ最後までどれが優れたレース用タイヤかを決めるのがとても難しかったと思います。
ドライバーやストラテジストも今日は頭を沢山使わなければならなかったと思いますが、同じチームのドライバーでも異なる戦略を使うなど、バラエティーに富んだ戦略が見られました」

「路面コンディションは序盤、殆どラバーが乗っておらず、スーパーソフト・タイヤでスタートした選手の中にはグレーニングや性能の落ちという問題が発生した人もいました。
また、ミディアム・コンパウンドをとてもうまく使いこなした選手もいます。
特にフェルナンド・アロンソがこのタイヤで最速ラップタイムを記録する素晴らしい走りを披露してくれました。
一方で、他の選手は同じタイヤでもグリップや性能を引き出す温度のマネージメントに苦しんだようです。
この全てがさらにレースを興味深いものとしました」


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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「1周目の事故がすべて」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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13番手からスタートしながら、オープニングラップで実質最後尾まで順位を落としたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(24歳)は、「1周目の事故がすべてだった」とレースを振り返った。

「今日の僕のレースはオープニングラップですべてが決まってしまったね。
いきなりトゥルーリ(トヨタ)に追突されてほとんどコースアウトしそうになって、順位を最後尾まで落としてしまったんだ。
僕らの戦術はいいものだったし、レース中のペースも良かったけれど、結局これらは何の意味も持たなかったよ」

事実、中嶋のレース中のファステストラップは全体の5番手に位置する素晴らしいものだったが、ピットアウト後にはトラフィックに邪魔されるなど、終始フラストレーションの溜まる不完全燃焼のレースとなった。

一方、中嶋より後方の15位からスタートしたチームメイトのニコ・ロズベルグはチームの戦術も功を奏してみごと4位でフィニッシュ。
チームに貴重な5ポイントをもたらせた。

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2009/07/12

ウェバー(レッドブル)優勝! 132戦目の歓喜

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ドイツGPは自身初のポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)がみごとなポールTOウィン、デビューから8年目、実に132戦目にして念願の初優勝となった。
オーストラリア人ドライバーとしては、1981年のアラン・ジョーンズ以来の快挙ということになる。

2位にもチームメイトのベッテルが入り、レッドブルが1-2フィニッシュを遂げた。
3位はフェラーリのマッサで、今季初の表彰台ということになる。
4位ウィリアムズのロズベルグ、5-6位にブラウンGPのバトン&バリチェッロ、7位はこの2台を猛追したルノーのアロンソ。
アロンソはレース中のファステストラップ(1'33.365)をも記録している。
8位は集団を押さえきったマクラーレンのコバライネンで最後のポイント獲得者となった。

以下、9位ピットスタートしたトヨタのグロック、10位BMWザウバーのハイドフェルド、11位フォース・インディアのフィジケーラ、12位ウィリアムズの中嶋一貴、13位ルノーのピケ、14位BMWザウバーのクビサ、15位フォース・インディアのスーティル、16位トロ・ロッソのブエミ、17位トヨタのトゥルーリ、18位マクラーレンのハミルトンでここまでが完走。
フェラーリのライコネンとトロ・ロッソのボーデはリタイヤとなった。

ドイツGP決勝レースの結果はこちら
ドイツGP画像はこちら

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ドイツGP:スタート時車両重量一覧

11日(土)、FIAが発表したドイツGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの:11位以下は自己申告)

ドイツGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 654.5kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 664.0kg
3 フェリッペ・マッサ Ferrari 673.5kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 674.0kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 673.5kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 681.0kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 668.2kg
8 ネルソン・アンジェロ・ピケ Renault 676.0kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 683.7kg
10 ティモ・グロック Toyota 662.3kg
11 セバスチャン・ボーデ Toro Rosso Ferrari 689.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 674.5kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 661.0kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 661.0kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 689.6kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 683.6kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 678.5kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 662.5kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 644.0kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 647.0kg

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レッドブル・レーシングには罰金のペナルティ

ドイツGPのレーススチュワードは、ポールポジションを獲得したレッドブル・レーシングに対しても罰金のペナルティを科したことを明らかにしている。

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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これは、11日(金)行われた公式予選で、同チームのセバスチャン・ベッテルをピットから発進させた際に十分な安全確認を怠ったというもの。
レッドブル・レーシングはこれにより1万ユーロ(約129万円)の罰金を科せられた。
ベッテル個人に対するペナルティはない。

なおベッテルは今回の予選で4番手となっている。

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グロック(トヨタ)にグリッド3番降格ペナルティ

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ドイツGPのレーススチュワードは、11日(土)行われた公式予選終了後、トヨタ・チームのティモ・グロックに対しグリッド3番降格のペナルティを科したことを発表した。

それによればグロックは、予選Q1でマシンをスローダウンさせ結果的にアロンソ(ルノー)の予選アタックを邪魔したというもの。
グロックは今回の予選で19番手となっていて、これにより実質最後尾スタートということになる。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「決勝レースに可能性ある」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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十分予選Q3に進出できるスピードを示しながら、天気の急変によるコンディション変化で惜しくもQ2突破を逸したウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、それでも日曜日の決勝レースに向けて意欲を示した。

「今日の予選は路面コンディションが微妙に変化して、正しいタイヤ選択と適切な出走のタイミングを図るのが難しかった。
結果、われわれのチームはそれを逃がしてしまったということ。
もちろん残念な予選結果だけれど、上位の顔ぶれはいつもとかなり違うので明日の決勝レースでは可能性があるかも知れない。
そのためにも僕らにとって最高のアドバンテージが得られるような戦略をこれからエンジニアと検討しなくては」

今回ウィリアムズ・チームはロズベルグも予選Q2で敗退。
ロズベルグが最終予選に進めなかったのは今季これが初めて。
また予選で中嶋がチームメイトを上回ったのは前戦イギリスGPに続きこれが2度目ということになる。

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トヨタ ドイツGP公式予選の模様

ドイツGP予選 ヤルノ14番手・ティモ19番手
決勝での上位進出を目指す

パナソニック・トヨタ・レーシングが11日、ニュルブルクリンクで行ったドイツGPの予選は、アイフェル地方の気まぐれな天気に大きく左右された。
午前中に行われたフリー走行3回目は順調に行き、予選への期待も高まった。
しかし、予選が始まる頃、空には、天気が今にもくずれそうな雲が広がった。
天候のことを念頭に入れ、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、ブリヂストンのミディアムタイヤでスタートし、その後すぐ、スーパーソフトタイヤに替えた。
トゥルーリは、第2スティント(ピットインからピットインまでの走行)でパフォーマンスを大きく向上させたが、シケインで起こしたミスがタイムに響いたグロックは、最後まで望みをかけ、最終のスティントもスーパーソフトタイヤを履き走行。
しかし、最終スティントで、雨が降り出し、グロックはパフォーマンスを上げるチャンスを失った。

その結果、不安定な天候に全ドライバーが翻弄された予選第2セッションに残ったトヨタのドライバーは、トゥルーリだけ。
トゥルーリはスーパーソフトタイヤでピットを飛び出したが、にわか雨になったため、ラップタイムを記録しないまま、スタンダードウェットタイヤに替えるため、またピットに戻ることになった。
雨が中断した間、スーパーソフトタイヤに履き替えようと、全ドライバーがピットに引きしめきあうまでに、トップ10に入るタイムをたたき出したトゥルーリ。
だが、最後のアタック中に再び降り出した雨が、トゥルーリが予選第3セッションに進むチャンスを流してしまった。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:7番手 1分31秒620(トップと0.499秒差) 23周
予選第1セッション:9番手 1分31秒760(トップと0.503秒差) 9周
予選第2セッション:14番手 1分42秒771(トップと8.316秒差) 8周
グリッド:14番手(暫定)

「今日は天気が全く味方をしてくれなかった。
風がとても強く、気温もすごく低かった。
一般的に、私たちのクルマに合わない天気なので、残念なことに、タイヤを適温に温めることに苦労した。
私たちは競争力が充分あるので、大きなトラブルもなく予選第1セッションを通過したものの、雨が降り出してしまった。
予選第2セッションの後半、残念なことにその時の天候に適したタイヤを履いておらず、トップ10に入るのは難しかった。
最近はトップ6入りを果たすことも多く、14番手という予選の結果には、とても残念だ。
明日のレースでは、ベストを尽くしたい」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:12番手 1分32秒033(トップと0.901秒差) 20周
予選第1セッション:19番手 1分32秒423(トップと1.166秒差) 11周
グリッド:19番手(暫定)

「全く期待はずれの順位。
私の地元で開催されるGPだから、良い結果を出したかった。
シルバーストーン以来、アタックするときに、タイヤの性能を最大限に引き出すことに苦労してきたが、今日も気温が低すぎ、タイヤが温まらず、同じ問題を抱えた。
それが、温度だけによるものなのか定かでないが、予選でタイヤの問題が発生したため、私たちは問題を解決しなければならない。
予選第2セッションからは雨が降り始めたが、私はウェットコンディションには強いにもかかわらず、第2セッションに進めなかったのは、本当に残念。
明日も雨かもしれないので、決勝で良い結果を得るチャンスが私にあると思う」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「こんなに悪い結果になるとは、もちろん思っていなかった。
昨日から今日のフリー走行3回目までは、クルマは2台とも問題なく、とてもスムーズに来た。
セットアップは適切にやったが、見ての通り、予選では変わりやすい天気に手こずった。
グロックは、予選第1セッションでの、スーパーソフトタイヤを履いた走行中、後輪をロックさせ、トゥルーリは、予選第2セッションでウェットタイヤからドライタイヤに替えるタイミングが1周遅すぎた。
今季私たちが維持している調子の良さを考えれば、あまりにも今日の予選結果は悪い。
しかし、レースでは何が起きるか分からない。
天候が悪い場合に備えてセットアップを準備したが、明日も雨が大きく決勝を左右するかもしれない」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「天候に翻弄され、思いもしない予選結果になってしまった。
午前のフリー走行の状況から2台揃って最終予選進出を確信していただけに、残念で仕方がない。
予選第1セッションのティモ、予選第2セッションのヤルノとも最後のアタックが天候に左右されてしまった。
しかしクルマの状態は悪くなく、また明日も不安定な天候との予想もあり、フレキシブルな戦いで入賞、ポイント獲得ができるように頑張る」

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2009/07/11

ウェバー(レッドブル)、ついに初ポールポジション獲得!

Mark Webber (C)Redbull Racing
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再び路面コンディションが回復したドイツGP予選のQ3は、レッドブルのマーク・ウェバーが自身初となる念願のポールポジションを獲得して終えた。
(これまでは4回の予選2位が最高だった)

2-3番手にバリチェッロ&バトンのブラウンGP勢、チームメイトでウェバーの最大のライバルと目されたベッテルは4番手。
また5-6番手にマクラーレンのハミルトン&コバライネンが入り、マシン復調の兆しを感じさせた。
7番手は大健闘フォース・インディアのスーティル。
フォース・インディアが予選Q3に進出したのはこれが初めてで、もちろん7番グリッド獲得も初ということになる。
8-9番手はフェラーリのマッサ&ライコネン、そして10番手がルノーのピケになった。
ピケの10番グリッド獲得も今季最高位となる。

ドイツGP公式予選の結果はこちら
ドイツGP画像はこちら

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ウィリアムズ勢、路面急変の予選Q2で力尽く

いったんドライタイヤでスタートした予選Q2だが、結局ウェット路面になって次々とスピンアウト。
各車ピットインしてインターミディエイトタイヤに交換する羽目に。
ところがその後コンディションが急速に回復、いち早くドライタイヤに変更したマシンだけが天候の恵みを受ける結果となった。

結果、トップタイムはブラウンGPのバリチェッロ、2番手にルノーのピケ、3番手フォース・インディアのスーティル、4番手レッドブルのウェバー、5番手ブラウンGPのバトン、6番手マクラーレンのハミルトン、7番手レッドブルのベッテル、8番手マクラーレンのコバライネン、9番手フェラーリのマッサ、そして同じくライコネンとここまでがQ3進出を決めた。

ここで脱落したのはBMWザウバーのハイドフェルド、ルノーのアロンソ、ウィリアムズの中嶋一貴、トヨタのトゥルーリ、そしてウィリアムズのロズベルグの5台。
ルノーのピケがアロンソを上回ったのは今季初になる。

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予選Q1はウェバー(レッドブル)がトップで通過

ドイツGP予選Q1はレッドブルのウェバーがトップで通過。
しかしただ一人ハードタイヤで臨み、実質1回のアタックで3番手通過を果たした僚友ベッテルが不気味な存在になった。
2番手はルノーのアロンソ、4番手マクラーレンのハミルトン、5-6番手ブラウンGPのバリチェッロ&バトン、7番手ウィリアムズのロズベルグ、8番手フェラーリのマッサ、9番手トヨタのトゥルーリ、10番手BMWザウバーのハイドフェルドの順。

フェラーリのライコネンは11番手、マクラーレンのコバライネン12番手、ウィリアムズの中嶋一貴13番手。
ここで脱落したのはBMWザウバーのクビサ、トロ・ロッソのブエミ、フォース・インディアのフィジケーラ、トヨタのグロック、そしてトロ・ロッソのボーデということになった。

路面の一部には雨粒が落ち始めている。

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フリー走行3回目もハミルトンが最速タイム記録

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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公式予選を前に行われたドイツGPのフリー走行3回目セッションは、前日の2回目に続きマクラーレンのハミルトンがトップタイムを記録。
果たしてほんとうに速さが復活したのか、この後の公式予選が注目される。

2番手にも元チャンピオンのアロンソ(ルノー)。
3番手はフェラーリのマッサ、4-5番手にレッドブルのベッテルとウェバー、6番手フェラーリのライコネン、7番手トヨタのトゥルーリ、8-9番手ウィリアムズのロズベルグと中嶋一貴、そして10番手にはBMWザウバーのハイドフェルドが入った。

ブラウンGP勢はバトン11番手、バリチェッロ14番手。
トヨタのグロックは12番手、マクラーレンのコバライネンは19番手だった。

注目の公式予選はこの後午後2時(日本時間午後8時)から行われる。

ドイツGPフリー走行3回目の結果はこちら
ドイツGP画像はこちら

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ロズベルグ(ウィリアムズ)、「もうフリー走行1番手ない」

Nico Rosberg (C)Williams F1
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これまでの8戦で通算24回行われたことになるフリー走行セッションで、実に11回のトップタイムと断然の成績を誇るウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグだが、当人は「これからはもうフリーでの1番手はないだろう」との見解を示して注目されている。

それによれば、これまで同チームは予選でのフォーマット確認のため、軽い燃料搭載とニュータイヤでのクイックラップをいち早く金曜日のフリー走行で試していたが、今後はプログラムを変更、決勝レースに向けての取り組みを優先させるためというもの。

それもあってかこの日のロズベルグは、午前こそ7番手だったものの午後は13番手と、珍しくチームメイトである中嶋一貴の後塵を拝する順位に留まった。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「変な天気だったね」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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F1マシンでは初めての走行となるニュルブルクリンクでのフリー走行初日で午前・午後共に9番手とまずまずの順位で終えたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のようにこの日のセッションを振り返った。

「今日の天気は少し変なものだったね。
セッティングを詰めるという意味では、もっと安定して欲しかったと思うけど。
F1マシンで走るニュルブルクリンクはコーナーも簡単にものではなくとても難しかったけれど、でもエキサイティングでとても楽しかったよ」

またテクニカル・ディレクターのサム・マイケル氏は、「今日は予想よりも気温や路面温度が低くてタイヤの温度が適切なレベルまで上がらなかった上に、風が強くて予期したようなプログラムが進められなかった。
ただ新たに持ち込んでエアロダイナミックスの確認はできた。
今夜はこれからヘッドを降ろし、明日のセットアップの準備を進めることになる」と、語っている。

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トヨタ ドイツGPフリー走行の模様

F1第9戦ドイツGP フリー走行初日
地元ドイツのサーキットで順調なすべり出し

ドイツGPの初日を迎えたパナソニック・トヨタ・レーシングは10日、ニュルブルクリンクで、寒く、かつ不安定な天候にも関わらず、順調にフリー走行を行った。
小雨が1日中降り続き、10℃から13℃という低い気温に見舞われたものの、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーは、改良したリアウィングを含む新しい空力パーツのテストのため、午前中のフリー走行1回目のセッションをフル活用し、ブリヂストンのミディアムタイヤを履いて、様々なセットアップを比較した。

フリー走行2回目にも、改善点をさらに見つけるために、引き続きセットアップ作業を行い、また、ミディアムタイヤとスーパーソフトタイヤの比較を首尾良く行った。
ミディアムとスーパーソフトのタイヤの組み合わせは、トヨタが予選でフロントローを独占したバーレーンGP以来。
トゥルーリ、グロックとも、セットアップの改善作業を確実にこなしたが、予選で出来る限り最高のチャンスをつかめるよう、今夜から11日の午前中のフリー走行3回目にかけて作業は続く。

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:4番手 1分33秒795(トップと0.713秒差) 23周
フリー走行2回目:5番手 1分32秒511(トップと0.362秒差) 32周

「天気が少し作業に影響したが、自分にとっては、普通の金曜日。
土日も、天候は鍵になるだろう。
2種類のタイヤを試し、セットアップ作業をこなしたが、トラックが湿っぽい時があり、比較は簡単には行かなかった。
フリー走行1回目、2回目のそれぞれの結果には、概ね私はとても満足していて、金曜のセッションを終え、予選と決勝にとても期待が持てる。
ドイツGPはチームにとってホームレース。
ここで私たちをサポートしてくれるみんなのために、良いレースができたら、とてもうれしい。
手ごたえを感じることができた初日だったが、進化の余地はまだある」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:19番手 1分34秒911(トップと1.829秒差) 23周
フリー走行2回目:15番手 1分33秒172(トップと1.023秒差) 34周

「ドイツGPは私の地元のレース。
今日すでに、たくさんのファンがグランドスタンドに詰め掛けていているのを見るのは楽しく、そのファンの前で運転するのは良い気分だ。
フリー走行1回目で、完璧なバランスを見つけるのに少々苦労したが、2回目のフリー走行までに、改良点を懸命に探した結果、2回目はとてもスムーズに始められた。
ただし、決勝までには、データを見て、更にセットアップを向上させていかないといけない。
地元のレースで良いパフォーマンスをしたいと、モチベーションが上がり、一生懸命に頑張っている。
予選で良い状態で走れるように、これから明日にかけて、全力を尽くしたい」

Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
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ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「概して、ポジティブな日だった。
車に技術的な問題は何もなく、いくつか新しい空力パーツを評価し、有益な情報を得ることもできた。
午後の2回目のフリー走行は、1秒間にトップ16がひしめく、とても僅差の結果になった。
今日はとても寒く、7月のGPというより冬季テストのような路面温度だったが、天候の条件は誰にとっても同じで、週末に向け、慣れなければいけない。
マイナスな影響が多く出るわけではなさそうなので、低い路面温度は問題にはならないだろう。
タイヤについては、スーパーソフトタイヤでの走行は私たちの期待値以上だった。
今日は上手く行ったが、ドイツGPの残りの週末、特に決勝がある日曜日に、天候がどう作用するか、見定めなければならない」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「気温も路面温度も20℃に達しない、7月とは思えないコンディションの上に、時折雨粒も落ちてくる、難しいフリー走行となった。
特にタイヤグリップの確保に大変苦しんだ。
しかし予定した空力仕様の確認とともに、セッティングの方向性も見出す事ができ、まずは順調にドイツGP初日を進めることが出来た。
他車もどんどん進化させてきており、まったく気を抜く事が出来ないが、ケルンのファクトリーから一番近いサーキットでのGPであり、明日予選では上位グリッドを確保、そしてレースでは表彰台をめざす」

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2009/07/10

フリー走行2回目はハミルトンがトップタイム

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
ドイツGPフリー走行2回目セッションは序盤こそウェット路面だったものの次第に回復、1回目と比べほぼ1秒タイムが短縮された。
そんな中トップタイムを記録したのはマクラーレンのハミルトンで1'32.149というものだった。
昨年の覇者(ホッケンハイム)であるハミルトンが今季フリー走行セッションでトップになるのはこれが中国、バーレーンに続き3回目。

2-4番手に進境著しいレッドブルのベッテルとウェバー、3番手にはチャンピオンシップのリーダーであるブラウンGPのバトンらが顔を揃えた。
以下、トヨタのトゥルーリ、フォース・インディアのスーティル、ブラウンGPのバリチェッロ、ルノーのアロンソ、ウィリアムズの中嶋一貴、10番手ルノーのピケ。

ウィリアムズのロズベルグは13番手、フェラーリ勢はマッサ12番手、ライコネンは16番手。
マクラーレンのコバライネンは17番手、トヨタのグロック15番手、またセッション序盤にスピンアウトしたフォース・インディアのフィジケーラは残念ながらわずか3ラップだけの計測で最下位に留まった。

ドイツGPフリー走行2回目の結果はこちら

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ドイツGPフリー走行1回目はウェバーが最速タイム

Mark Webber (C)Redbull Racing
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ニュルブルクリンクを舞台としたドイツGPがスタート。
10日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションは、このところ確実に戦闘力を上げているレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーがトップタイムを記録して終えた。
ただウェット宣言も出されたこのセッションは気温、路面温度共に低く、いずれのドライバーもまだ本調子ではなかったようだ。

2番手は今シーズンのチャンピオンシップをリードするブラウンGPのバトン、3番手にフェラーリのマッサ、4番手トヨタのトゥルーリ、そして5番手にはフォース・インディアのフィジケーラが食い込んだ。
フェラーリのライコネンは6番手、ウィリアムズ勢はロズベルグ7番手、日本期待の中嶋一貴も9番手と共にトップ10以内になるベストタイムを記録した。

母国グランプリで期待が高まるレッドブルのベッテルは8番手、先週フェラーリ入りの報道で騒がれたルノーのアロンソは10番手。
ブラウンGPのバリチェッロは12番手、チームが地元となるBMWザウバー勢はハイドフェルド11番手、クビサも14番手とまずまずの滑り出し。
やはり地元ということでヘルメットも一新したトヨタのグロックはしかし19番手、またフォース・インディアのスーティルもわずか7ラップ目に1コーナーでストップ、地元ファンの期待に応えることはできなかった。

ドイツGPフリー走行1回目の結果はこちら

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ウェバー(レッドブル)、「チームオーダーは早過ぎる」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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開幕から快進撃を続けるブラウンGPの二人に続き、目下ドライバーズ・ランキングで3-4位に位置するレッドブル・レーシングでチームメイトであるベッテルを追い掛ける形のマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)は、「まだチームオーダーを論ずるのは早過ぎる」と、周囲を牽制している。

「まだチャンピオンシップは半分が終わっただけだし、そうした中ベッテルと僕のポイント差はわずか3.5ポイントでしかない。
こうした状況でチームが一人のドライバーを支持するというのはあまりに早過ぎること。
それに、ウチはもともとそうした戦略を採らないチームだし、僕はそんなこと心配してないよ。
チームオーダーなんて、メディアが面白おかしく書いているだけのことさ」

今年まだ3シーズン目の新鋭ベッテルに対し、2002年デビューのウェバーはもう8年目。
すっかりベテラン・ドライバーの域に達している。

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FIAとFOTA、依然として対立姿勢解けず

Williams Factory (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)と2010年に参戦予定の13チームが、レギュレーション合意のため会合の場を持ったものの、意見が決裂してFOTAに所属する8チームが席を立ったと伝えられている。

とりわけカンポス、マノー、そしてUSF1ら新規参戦の3チームにとって、テクニカル・レギュレーションの早期確定はマシンを開発する上で不可欠のこものだが、依然として不安定なままの状況に、当該チームの関係者からは悲鳴が聞かれそうだ。

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2010年の日本GP開催はエクレストン氏次第

2005 Japanese GP Stand (C)Renault F1 UK
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親会社であるトヨタ自動車が富士スピードウェイでの日本GP開催を断念したことから、日本のファンからは鈴鹿サーキットでの連続開催に期待が集まっているが、しかし問題は簡単なものではなさそうだ。

この件に関し、鈴鹿側はまだ何ら公式な姿勢について明確にしていないものの、おそらく開催には前向きであると考えられている。
しかし、実際にF1の開催権を決めるのはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表であるバーニー・エクレストン氏であって、富士が辞退したからといってすんなり鈴鹿にOKサインを出すかどうかは不透明だ。

現在年間ほぼ18戦レベルで落ち着いているグランプリ開催場所だが、新興国などで依然として新規開催の意向は強く、かりに鈴鹿が隔年から連続開催に変更する場合、エクレストン氏からは相当なレベルの要求が突きつけられる可能性が高いとみられる。

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2009/07/09

アリ・バタネン氏、FIA会長選立候補に関心示す

Ari Vatanen (C)Nissan Motorsports
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元ラリー・ドライバーで、フォード・チーム在籍時の1981年にはWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンにも輝いたアリ・バタネン氏が、今年10月に任期が満了するFIA会長選挙出馬に少なからぬ関心を持っていることがわかった。

これは英『ロイター』の取材で明らかになったもので、その中でこのダカールラリーでも優勝したオールマイティのベテランは、「いまFIAには変化が必要だと考えている。
自分がこれまで得た経験が生かせるのであれば、重職に就くことに決してやぶさかではない。
選挙に勝てるかどうかはわからないけれど、ね」と、モズレー会長が前言を翻して出馬することも想定して語っている。

現役引退後のバタネン氏は、欧州議会の議員も務めるなど政治力にも長けているところを示している。

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モズレー会長、FOTAによるF1規約変更に高いハードル

Image (C)Brawn GP F1
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FIA(国際自動車連盟)とF1チームの集まりであるFOTAによる2010年のF1を巡る争いは、表面的には和解が成立した形になっているが、肝心のレギュレーションの合意についてはまだ難関が残ったままだ。

しかしこれについてFIAのマックス・モズレー会長は、「F1規約を変更するには、全参加者の同意が必要になる」との見解を示し、FOTAチームによるリードを牽制した。

これは、FOTAイコール全参加者であったこれまでとは異なり、新規参戦が許可されたカンポス、マノー、USF1ら3チームに加え、FOTAメンバーとしての資格を取り上げられたウィリアムズ&フォース・インディア両チームの立場もFOTA勢と対等であることを指摘したもの。
事実上、FOTAによる規約変更に高いハードルを示した形だ。

またこれら5チームに対してはFIAがかなりの影響力を持つと考えられることから、依然としてモズレー会長とFOTA勢との厳しい対立の図式は収まりそうにない。

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快進撃リードのロス・ブラウン代表に顕彰

 MIA Award (C)Brawn GP
ホンダによる突然のF1撤退から劇的な復活を遂げたばかりか、さらに1年目でチャンピオンシップをリードするという快挙を続けるブラウンGPのロス・ブラウン代表に、母国イギリスからMIA(モータースポーツ・インダストリー・アソシエーション)賞が贈られた。

MIAのクリス・アイレット/CEOは、ブラウン代表への表彰理由としてこれまで33年間に渡るモータースポーツ界への貢献や、自身、技術者でありながら多くのスタッフを擁する企業のリーダーとして類い希なリーダーシップを発揮したことなども挙げて賞讃した。

モータースポーツ界でこれまでこの賞を受賞した人物としては、F1ドクターのシド・ワトキンス博士やスターリング・モス、フランク・ウィリアムズ、ジャッキー・スチュワート、バーニー・エクレストン氏ら多くが挙げられる。

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2009/07/08

ベッテル人気、ドイツGPチケット販売も後押し

Sebastian Vettel (C)Scuderia Toro Rosso
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今週F1はドイツGPを迎えるが、今シーズンブラウンGPのバトンと並んで一気にチャンピオン候補に躍り出たレッドブルのセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)に地元ファンの期待が高まっているようだ。

今年の同グランプリ開催地であるニュルブルクリンクのウォルター・カフィッツ/マネージング・ディレクターは、「地元のヒーロー・ベッテルに掛かる人気で、ドイツGPへの期待が大いに盛り上がっている。
これまで他のサーキットでは2007年シーズンに比べチケット販売が低迷していると聞いているが、幸いなことにウチでは今年のほうがはるかにチケットが売れているよ」、相好を崩している。

ポイント・ランキングでベッテルは現在3位だが、最近はすっかりリーダーであるバトンを凌ぐ勢いをみせている。

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ブルガリアGP、2011年初開催に向け万全?

 Bulgaria Image
F1グランプリ開催を目指すブルガリアのBMF(ブルガリア・モーターサイクル連盟)は、2011年の初開催に向け準備が進捗していることを示唆した。

それによればすでにFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏との話し合いが順調に進んでいて、これに伴いエクレストン氏は今週行われるドイツGPに同連盟のボグダン・ニコロフ会長らを招待したというもの。

伝えられる計画ではブルガリアGPの場所はプレベン町北方に作られる新しいサーキットで、開催契約は2011年からの5年間、さらに5年間のオブションが付属するものという。

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鈴鹿サーキット、「代替開催、決まっていない」

2005 Japanese GP Stand (C)Renault F1 UK
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トヨタ自動車傘下の富士スピードウェイが、20年続いた鈴鹿サーキットから日本GPの開催権を獲得したものの、わずか2回の開催で放棄するという異常事態に陥ったが、これによる代替開催について鈴鹿サーキットでは「まだ何も決まっていない」と、説明している。

日本GPは2007-2008と2年間富士スピードウェイを舞台に行われたが、今年2009年は再び鈴鹿に、そして来年の2010年はすでに再び富士に戻ることが決まっていた。
今回の開催権辞退で2010年の開催は宙に浮いた形となっているが、事実上日本で代替開催できるのは鈴鹿市かなく、今後FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)と鈴鹿との話し合いがまとまらなければ、再び日本GPが消滅するという最悪のケースも考えられる。

共に史上最悪の販売不振に陥ったホンダとトヨタだが、ホンダがF1参戦を放棄して日本GPは開催、一方のトヨタが参戦は継続するものの日本GP開催は放棄と、対照的な対応をみせる結果となったが、いずれも海外メディアからは厳しい評価を受ける事態となっている。

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2009/07/07

富士スピードウェイの日本GP、正式に開催断念

Fuji Speedway (C)Panasonic Toyota Racing
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すでに報道が繰り返された通り、来年以降鈴鹿サーキットとの間で隔年開催が予定されていた富士スピードウェイでの日本GP開催は、正式に断念されることが決まった。
同社では本日(7日)午後4時半より記者会見を行うことを明らかにしている。

以下、同社のリリース

富士スピードウェイ株式会社(以下、富士スピードウェイ)は、2010年以降、隔年で予定していた富士スピードウェイ(静岡県小山町)でのF1日本グランプリの開催中止を発表いたしました。
当社では、2007年および2008年のF1日本グランプリ開催の経験を踏まえ、お客様より寄せられた数多くのご意見も参考にしつつ、2010年の開催を目指し、交通アクセス手段の見直しやお祭り感の向上など、お客様により楽しんでいただける大会企画と運営方法について様々な改善策の検討を積み重ねてまいりました。
しかしながら、昨年10月以降の世界的な経済不況に伴う著しい経営環境の悪化と早急な経済回復の 目途が立ちにくい事情などから、お客様にご満足いただけるF1日本グランプリの開催継続は、企業存続の観点からも極めて困難との結論に至りました。
今後も、フォーミュラ・ニッポンやスーパーGTに代表される国内レースをさらに盛上げる努力を推し進めますとともに、新たなレースやイベントを企画・開催し、モータースポーツのさらなる発展のために一層努力してまいります。

<代表取締役社長 加藤裕明のコメント>
2010年以降の富士スピードウェイでのF1日本グランプリ開催を断念いたしました。2006年3月にF1日本グランプリの開催を発表してから僅か3年でこのような決断を余儀なくされま したことは、まさに断腸の思いです。
昨年、一昨年の大会にご来場いただきましたお客様、今後の富士スピードウェイでの大会を楽しみにしていただいていたお客様、そして多大なご理解とご支援を賜りました地元ほか関係者の皆様には、ご期待に添えない結果となりましたことを深くお詫びいたしますとともに、これまでのご厚情に対し心よりお礼申し上げます。

提供:富士スピードウェイ(株)

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カナダGP、復活に向け前進

Jacques Villeneuve (C)Honda Racing
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2008年を最後に開催が途絶えてしまったカナダGPだが、早くもその復活に向け前進がみられるようだ。

これは地元カナダの『ラ・プレッセ』紙が報じたもので、それによれば開催地モントリオール市のジェラール・トレンブレイ市長が、グランプリの舞台であるジル・ビルニューブ・サーキット改修資金の公的資金出動にゴーサインを出したというもの。
これにより、早ければ来シーズンにもまたこの北米大陸で唯一となったグランプリ復活の可能性が出てきたと伝えている。

過去39回に渡って行われたカナダGPでは、ミハエル・シューマッハが7回と最多の優勝記録を誇っている。
(現役ではアロンソ、ライコネン、ハミルトン、クビサのいずれも1回)

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ルノーも今週のドイツGPで新機軸投入へ

Pat Symonds (C)Renault F1 UK
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目下コンストラクターズ・ランキング7位と、昨年(4位)に比べ明らかに苦戦しているルノー・チームだが、今週のドイツGPでは主にエアロダイナミックスを中心としたバージョンアップを投入、挽回を期す姿勢をみせている。

これは同チームのパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターが明らかにしたもので、「もちろんシーズン中は毎レース改善が図られているが、今回はかなり規模が大きいものになる。
それはフロントウィングを始め、新しいエンジンカバーやホイールフェアリング、それにメカニカル部分においても新機軸が計画されている。
ただ、今年はテストが出来ないので、週末はその評価に忙しいだろうね」と、語っている。

ルノー・チームのアロンソは2005年にドイツGP(ホッケンハイム)を制している。
(2007年はマクラーレンでニュルブルクリンクのドイツGPを制覇)

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2輪王者バレンティーノ・ロッシにF1転向説再燃?

Valentino Rossi (C)Yamaha Racing
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2輪WGP(ワールド・グランプリ)の元チャンピオン、バレンティーノ・ロッシが、再びF1転向を匂わせてファンの関心を呼んでいる。

それによれば5日(日)行われたアメリカGPで表彰台に上がったロッシは、記者の質問に対し、「F1には今も十分な関心を持っているよ。
ただ契約などの問題もあり、簡単に『行きます』とは言えないけれど……」と、意味ありげな回答。

さらに現契約が満了になるとされる2010年末以降について問われたロッシは、その可能性を否定しなかったということだ。

ロッシの現在の所属チームは『フィアット・ヤマハ』ということで、依然としてかつてテストを行ったフェラーリとの良好な関係が続けられているのは大いに注目だ。

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2009/07/06

エクレストン氏の過激発言、英国内で反感買う

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表がイギリスの政治家について発言、しかしこれがナチスを肯定するものではないか、としてイギリス国内で反感を買っている。

これは英『タイムズ』紙でのインタビューに答えたものだが、その中でエクレストン氏は、「イギリスには強いリーダーが必要である」として『鉄の女』と称せられたサッチャー元首相をなどを賞讃した上で、現FIA会長であるマックス・モズレー氏の名前をイギリスの指導者にふさわしいとして挙げた。
ただ、その裏には旧ドイツを制したナチス賞讃という同氏の姿勢があるとして、メディアから批判を呼んでいるもの。

モズレー会長の父親であるオズワルド・モズレー氏はイギリスのファシスト団体のリーダーで、かねてその関係が議論を招いていた経緯がある。
批判を浴びたエクレストン氏は、その後「ジョークだった」と釈明しているが、騒動はまだ収まりそうにない。

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BMWザウバー、本拠ドイツGPで大幅改良マシン投入

昨シーズン、コンストラクターズ・ランキングで3位とその高い戦闘力を示しながら、今季ここまでなんと8位と低迷するBMWザウバー・チームでは、本拠地で迎える今週のドイツGP(ニュルブルクリンク)で、大幅にバージョンアップしたマシンを投入する構えを明らかにした。

それによれば、マシンの根幹であるフロアパネルから一新、最新デザインのWディフューザーを投入、一気に戦闘力アップを図るというもの。

Willy Rampf (C)BMW Sauber F1
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同チームでテクニカル・ディレクターを務めるウィリー・ランプ氏は、「チームの地元で恥ずかしい走りは見せられない。
これまでの苦難を乗り越えるべく、ミュンヘンとヒンヴィルが一体になって働いているよ。
Wディフューザーだけでなく、今回のマシンではその他メカニカル部分で様々な改良を図っているんだ。
ただ、今年はシーズン中のテストができないので、実際にコースを走ってみないことには……」と、語っている。

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カンポス、ホームのヨーロッパGPでドライバー発表へ

Valencia Image (C)RedBull Racing
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2010年シーズンからの新規参戦が予定されるカンポス・グランプリでは、8月23日に決勝レースが行われるヨーロッパGP(バレンシア)の会場で、少なくともドライバーの一人を発表する意向であることを明らかにした。

ヨーロッパGPは同チームの代表であるスペイン出身であるエイドリアン・カンポス氏(49歳:スペイン)のホームとなるグランプリ。
また同氏はマシン製造にあたり、有数のシャシー・メーカーであるダラーラに依頼、そのため新たにダーラ・カンポスという会社を興す事も明らかにされた。

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2009/07/05

L.ハミルトン、「ドイツGPでは進化なし」

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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昨年のシリーズ・チャンピオンでありながら、今季ここまでわずかに9ポイントとランキング11位に甘んじているマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(24歳:イギリス)、「次のドイツGPでは何もバージョンアップはないよ」と、いささか悲観的のようだ。

「最後にこのニュルブルクリンクを走ったのは2007年のことだけど、他とは違ってなかなかユニークな性格を持った面白いサーキットだよね。
ただ、ここに今のわれわれのマシンが合っているか、というとそれはまた別物だ。
おまけに今年はシーズン中のテストが禁止されているから、いったん出遅れるとシーズン中に追いつくというのは実に大変なことなんだ。
残念なことに、ドイツGPまでにわれわれのマシンが進化する予定はないよ」

前レースでマクラーレン・チームはハミルトンが16位、コバライネンもリタイヤに終わっている。

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レッドブル首脳、「ウチのドライバーは対等」

先に行われたイギリスGPではセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)がみごとなポールTOウィン、今季2勝目を飾り一気にチャンピオンシップ・コンテンダーに名乗りを挙げたレッドブル・レーシングでは、にわかにチーム内の争いがクローズアップされている。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「ドライバーの立場としてはお互いにプロの誇りがあるのは理解できるが、レースを戦うのはチームの戦略による。
ただわれわれは二人のドライバーをまったく対等に扱っているし、それはシーズン終了まで変わることはないだろう」と述べる。

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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しかし年令、経験共に先輩格である同チームのマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)は、「われわれがチームのために働くというのは当然だが、F1はチームの戦いでもある一方でドライバーズ・チャンピオンシップでもあるんだからね」と、念を押している。

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ヴァージン・グループ離脱? ブラウンGP苦境に

Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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以前から噂になっていた英『ヴァージン・グループ』のブラウンGPからの離脱が、いよいよ現実のものになりそうだ。

これは新たに英『ガーディアン』紙が伝えたもので、それによれば噂通り同社はブラウンGPのスポンサーから離脱、来季は新規参戦が見込まれている『マノー・グランプリ』の主要スポンサーに就くということで、交渉が進めばチーム株式の20%を所有、チーム名に冠される可能性もあるという。
同社を率いるリチャード・ブランソン会長はいまのところこれについて沈黙を守ったままだが、契約はすでに数週間前には合意に達しているとの報道もある。

今季開幕以来、快進撃を続けるブラウンGPの白いマシンだが、「ヴァージン」と「MIG」の他、大きなスポンサー・ロゴは依然見受けられず、このままではニック・フライ/CEOのコマーシャル力量が問われることになりそうだ。

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2009/07/04

ブルガリア、2011年のF1開催目指す

トルコの隣国ブルガリアのBMF(ブルガリア・モーターサイクル連盟)ボグダン・ニコロフ会長は、2011年のF1開催に向け、FOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)のバーニー・エクレストン氏と現在交渉中であることをあらためて認めた。

この計画については先に地元ブルガリアの『24 チャサ』紙が報じて注目を集めたが、今回はさらに英『ロイター』というメジャー・メデイアが伝えたことでより波紋を呼んでいるもの。

同国のASN(各国のスポーツ権能保持者)は本来、FBSA(ブルガリア自動車スポーツ連盟)ということになるが、今回の計画では4輪のF1グランプリに加えさらに2輪のモトGPも開催する計画であることから上記2輪の団体が関わっているものとみられる。

Turkey GP Image (C)Brawn GP F1
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場所は既報のようにプレベン町北方に新しいサーキットを建設するというものだが、トルコでのグランプリが極端な集客難に見舞われていることもあり、実現に向けてはまだ幾多の曲折が予想される。

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韓国企業、F1スポンサードさらに拡大へ

日本の電子メーカーが苦戦する中、好調を続ける韓国の大手メーカー『LGエレクトロニクス』がさらにF1へのスポンサードを拡大する勢いだ。

LGエレクトロニクスは昨シーズン末にF1シリーズの公式スポンサーに就任、テレビ放送やライブ画面の製作など多岐に渡る分野でF1を支えているが、今後さらに個別チームへの支援にまで拡大するというもの。

同社のスポークスマンは「現在検討中で、今の時点で詳細は明らかにできない」としているが、チーム・スポンサーの可能性は高いとみられている。

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K.ライコネン、WRCフィンランドラリーに参戦へ

Kimi Raikkonen (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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WRC(世界ラリー選手権)は次戦フィンランドラリーが7月31日(金)から8月2日(日)まで予定されているが、このほど発表されたエントリーリストにフェラーリ・チームのF1ドライバー、キミ・ライコネン(29歳:フィンランド)の名前があることがわかった。

それによればライコネンはカーナンバー70で、コ・ドライバーは同じフィンランドのベテラン、カイ・リンドストローム。
マシンはフィアット・グランド・プントS2000で、クラスはN4ということで、日本のスバル・インプレッサや三菱ランサーらと同じクラスということになる。

ライコネンはこれまでローカル・ラリーに何戦か参戦しているが、ラリーの頂点と言えるWRC(世界ラリー選手権)戦に参加するのはこれが初ということになる。

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2009/07/03

ウィリアムズ&F・インディア、FOTA仲間外れ続く

FOTA (C) Formula One Teams Association
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2010年のF1参戦を巡るFIA(国際自動車連盟)とFOTAの争いは結局全チームの参戦許可という形で結着が図られたが、それ以前に行われたウィリアムズ&フォース・インディア両チームに対する除名処分は続いたままだ。

この件についてFOTAのスポークスマンは、「両チームについては現在もなおわれわれのメンバーからは外れている。
またこれについて当面再検討する計画もない」と、にべもない。

2010年はさらに3つの新規参戦チームを迎え、FOTAとしても新たな次元での活動が要求されるとみられるが、こんな不協和音を残したままではF1の安定にはまだ道は遠そうだ。

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ハイドフェルド、来シーズンに向けすでに「就活中」

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1 Team
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今季ここまで思わぬ不振にあえぐBMWザウバー・チームのニック・ハイドフェルド(32歳:ドイツ)が、すでに来季シートに向けて就職活動を始めていることがわかった。

昨シーズンは60ポイント獲得しランキング6位、チームメイトであるクビサも75ポイント、4位と活躍した同チームも、今年はここまでハイドフェルドが6ポイント(12位)、クビサに至ってはまだ2ポイント(15位)と、信じられないような大苦戦を強いられている。

しかしチーム内で明らかにナンバー2に降格された感のあるハイドフェルドは、すでに来季の残留をあきらめた模様で、他チームに生き残る道を探っているようだ。
「複数のチームと交渉している」と語るハイドフェルドは、「まだあと5-6年は一線で活躍できる」と自信をみせている。

2000年に当時のプロスト・チームからF1デビューを果たしたハイドフェルドは、その後ザウバー、ジョーダン、ウィリアムズらの各チームに所属、すでに10回以上の表彰台を経験しているが、まだ優勝はない。

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トヨタ、「富士SWのF1開催問題は検討中」

Fuji Speedway (C)Panasonic Toyota Racing
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富士スピードウェイでのF1日本GP開催について、内外のメディアが来年以降の開催を断念と報じているが、これについて親会社であるトヨタ自動車では、「まだ検討中」であるとしている。

これは『AP通信社』が伝えたもので、それによれば「撤退も含め、あらゆる可能性を検討中であることは事実だが、まだ結論には至っていない」というもの。

トヨタは2000年に同スピードウェイを買収、その後約200億円を掛けて全面的に改修しF1日本GPを誘致したが、開催初年度は悪天候にたたられるなどして観客から提訴を受け、その後も年間20-30億円もの開催経費がかさんでいたという。

しかしホンダのF1撤退に続く日本を代表する自動車メーカーの相次ぐこうした「後退」劇に、海外からはさらに厳しい目が注がれそうだ。

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2009/07/02

ボーデ(トロ・ロッソ)、洗車のアルバイト

Sebastien Bourdais (C)Champ Car World Series
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先週末、オーストリアにあるマクドナルドのドライブスルーで、トロ・ロッソ所属のF1ドライバーであるセバスチャン・ボーデ(30歳:フランス)が、洗車のアルバイトをしているところが目撃された。

といってももちろんこれはボーデ自身の金稼ぎのためではなく、世界的ファストフード企業であるマクドナルド社が行ったチャリティイベントの一環。
ボーデがCCWS(チャンプカー)時代、マクドナルド・カラーのマシンでシリーズを席巻したことは記憶に新しい。

作業ではタイヤのチェックなども行われたということだが、これを見たというトロ・ロッソのピットクルーの一人は、「メカニックとしてはまだまだだな!!」との、厳しい採点を下していたということだ。

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フェラーリ、2010年アロンソの加入報道を否定

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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スペイン紙が報じて話題になっている2010年シーズン、フェルナンド・アロンソの跳ね馬加入報道だが、同チームのスポークスマンは直ちに「そうした事実はない」と、これを否定する発言を行っている。

またフェラーリのお膝元イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙も、「フェラーリ・チームはすでにフェリッペ・マッサ&キミ・ライコネン両ドライバーと2010年有効な契約を有していて、アロンソが入る余地はない」と、一刀両断。

とはいえ、F1における契約の有効性が危ういものであるのは関係者なら誰もが承知していることだ。

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J.アルグエルスアリ、レッドブルのリザーブドライバーに

Jaime Alguersuari (C)RedBull Racing
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レッドブル・グループの2チームは、現在のリザーブドライバー、ブレンドン・ハートー(19歳:ニュージーランド)に代え、バルセロナ生まれの新鋭ハイメ・アルグエルスアリ(19歳:スペイン)を起用することを明らかにした。

同チームではシーズン序盤のデビッド・クルサードと合わせ、これで3人目。
2008年イギリスF3チャンピオンに輝いたアルグエルスアリは、「僕はこれを2010年シーズンのレースシート獲得への布石だと思っている」と、レギュラードライバーへのステップアップに意欲をみせた。

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2009/07/01

NHK、富士SWでの日本GP開催断念と報道

Fuji Speedway (C)Panasonic Toyota Racing
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1日(水)、NHKは定時ニュースでトヨタ自動車が富士スピードウェイでの日本GP開催を断念したと報じた。

それによればトヨタは今年2年連続で本業の赤字決算になる見通しで、巨額の経費が掛かるF1グランプリの開催は断念せざるを得ないというもの。
なお、今年の日本GPは鈴鹿サーキットでの開催になっていて、来年からは富士と鈴鹿で交互開催になることが決まっていたが、富士が断念した場合には当面鈴鹿での開催になる見通し。
ただし、トヨタがF1参戦は継続するのに対し、鈴鹿の母体であるホンダはすでにF1から完全撤退しているのは皮肉だ。

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FIA会長候補にロン・デニス氏の名前浮上

Ron Dennis (C)McLaren Group
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今年10月の人気を最後に、マックス・モズレー氏はFIA会長の職を離れる意志を示しているが、その後任候補として今度は前マクラーレン・チーム代表ロン・デニス氏の名前が浮上している。

同じように名前が挙げられているのは前フェラーリ・チーム監督のジャン・トッド氏だが、単純に言えばFIA側から信任が厚そうなのはトッド氏のほうで、F1チームの集まりであるFOTA側から支持されそうなのがデニス氏のほうと言えそうだ。

ただいずれもまだ本人から立候補の意志が明確にされていない上に、モズレー会長が翻意して再び立候補するケースや、そうでなくても会長意中の人間を押し立てるケースも考えられ、FIA会長選挙の行方はまだまったく予断を許さない状況と言える。

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現行F1チーム、コスワース・エンジンの優遇を警戒

Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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来シーズンのF1には新たに3つの新規参戦チームが登場することになったが、これらはいずれもコスワース・エンジンを搭載。
そのコスワース・エンジンには特別な優遇策が与えられることになっている。

これは、準備期間やリソース(有無形の資源)の不足等を考慮し、現行エンジンに課せられている18,000rpmという回転数の制限を、コスワースだけには設けないという優遇を与えるもの。
2006年のウィリアムズ&トロ・ロッソへの供給以来のF1となるコスワースは、当面その当時のエンジンをベースとして供給するものとみられるが、この時は最高が20,000rpmまでとされていた。

この優遇策についてブラウンGPのニック・フライ/CEOらは、同エンジン搭載チームのアドバンテージが大きすぎるのでは、と今から警戒している。

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フェラーリ、イタリアGP時にアロンソの加入発表か

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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スペインの『ディアリオAS』紙が、イタリアGP(9月13日決勝)時にフェルナンド・アロンソ(現ルノー)のフェラーリ・チーム入りが発表される、との見通しを報じて注目されている。

フェラーリ・チームではマッサ、ライコネンのいずれの契約も今シーズン末までとの見方が有力で、現段階ではどちらのシートになるかは不明だ。
場合によっては両ドライバーとも交代で、アロンソのチームメイトにはいま注目のセバスチャン・ベッテルを起用するとの極端な予測まで一人歩きしているという。

一方エースが去るルノー・チームでは来季タイトル・スポンサーの『ING』が離脱するのでは、との噂も流れている。

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