トヨタ ハンガリーGP公式予選の模様
F1第10戦ハンガリーGP 予選
惜しくも、最終予選進出を逃す
パナソニック・トヨタ・レーシングはハンガロリンクで25日、ハンガリーGPの予選を行ったが、残念な結果となった。
今日も日が差し、暑い天候。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックが参加した予選は、第1セッションから非常に拮抗した戦いになった。
第1セッションの開始時に、両ドライバーは選択したブリヂストンのソフトタイヤで
走行し、ペースを上げた。
2人ともスーパーソフトに履き替えたが、終盤にイエローフラッグが出され、より速いラップタイムを目指したアタックのタイミング遅れにつながった。
トゥルーリ、グロックともに、果敢に攻め、速いラップを出し、順位を上げた。
続く第2セッションでトゥルーリは、最初のアタックで渋滞につかまり、上位のタイムを出せなかったものの、両ドライバーはスーパーソフトタイヤで通した。
ラップタイムの差はこの第2セッションでもごくわずかで、トゥルーリ、グロックとも、1秒以内のタイム差で惜しくも第3セッション進出を逃した。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 :12番手 1分22秒097(トップと1.088秒差) 25周
予選第1セッション:8番手 1分21秒416(トップと0.623秒差) 10周
予選第2セッション:12番手 1分21秒082(トップと0.724秒差) 8周
グリッド:12番手 (暫定)
「納得がいかない結果であり、残念ながら、今日は、トップ10に入ることができなかった。
ラップタイム差はとても僅差で、ほんのわずかのタイム差が大きく順位に影響する。
結局のところ、私たちは、ペースをつかめなかった。
予選が終わった時点で、どこに何が足りないのか、正確に判断することは難しいが、私たちは当然、より良い結果を求めている。
私はレースドライバーだから、決してあきらめない。
決勝は長いので、何が起こるか分からない。
ポイント獲得に向けてベストを尽くす」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 :6番手 1分21秒849(トップと0.840秒差) 12周
予選第1セッション:14番手 1分21秒584(トップと0.791秒差) 11周
予選第2セッション:14番手 1分21秒242(トップと0.884秒差) 8周
グリッド:14番手 (暫定)
「特に午前中のフリー走行では、走行時間をロスしたものの、パッケージにとても良い手応えを感じ、クルマは競争力があったから、予選は期待はずれの順位だった。
いくつかの理由で、クルマからベストのラップを引き出すことができず、残念。
最後のアタックでは、最終コーナーで、他のクルマに追いつき、ほんの少しタイムをロスした。
もっと速く走れた自信があるが、ハンガロリンクのようにコーナーが多いトラックの予選では、こういうことが起こりやすい。
ここはオーバーテイクがほとんど不可能に近いコースなので、14番グリッドからのスタートは厳しいが、戦略で挽回をはかっていくなど、ベストを尽くしたい」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「今週は、いくつかの技術的トラブルがあった。
午前中のセッションでティモのクルマにおきた油圧の低下を含め、2台のクルマとも、少し技術的な問題を抱えた。
そのため、貴重な走行時間を多少ロスしてしまった。
はっきりしていることは、他のクルマとのスピード差は、非常にわずかなので、クルマのポテンシャルを完全に引き出せないと、結果に大きく響く。
われわれは今週末のフリー走行と予選で、あまり良い結果を出せなかった。
これから、明日の決勝に集中し、ポジションを上げるために、色々な可能性を考えていきたい」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「本日は予想外の結果となり、本当に残念だ。
予選になり、風が強くなっていたが、路面温度も30℃を越え、好条件に思えた。
しかし昨日と違い、ヤルノもティモも、得意としていたセクター2のスピードが上がらず、最終予選に進めなかった。
午前のフリー走行では、走行時間が限られたものの、ティモも上手くセッティングをまとめることができ、午後の予選に向け、しっかりした手ごたえを掴めていた。
それだけに、今日の予選は納得できない結果だ。
明日のレースは、追越しが難しいサーキットであるが、ベストな作戦でポイントを獲得したい」
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