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2009年6月

2009/06/30

『You Tube』、チームUSF1のスポンサーに?

英『BBCスポーツ』は、インターネット動画サービスの大手『ユーチューブ』(You Tube)が、2010年のF1新規参戦を予定している『チームUSF1』のスポンサーになるのでは、と報じて注目されている。

まだ公式発表は何もないが、同社の共同設立者の一人であるチャド・ハーリー氏が先に行われたイギリスGPの際、USF1の関係者と共に視察している姿がパドックで目撃されたということだ。

また、現在ブラウンGPのスポンサーを務める『ヴァージン・グループ』だが、こちらは同チームのタイトル・スポンサーになるとの目測が外れるどころか、一転新生マノー・グランプリのスポンサーに鞍替えするとの話も出てきて関係者をやきもきさせている。

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『スピードカー』、わずか2シーズンで打ち切りへ

片山 右京 (C)Speedcar Series
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元F1ドライバーが多数参加するということで鳴り物入りでスタートした『スピードカー・シリーズ』だったが、結局わずか2シーズンで打ち切りになることが確実となった。

基本的にストックカーによるワンメイクレースとなった同シリーズは主に中東やアジア地域を舞台に戦われ、レースは1イベント2レース制で、2レース目のスタート順は1レース目の上位10台が逆に並ぶリバースグリッドとされた。
また異例の高額賞金もウリの一つで、賞金総額は300万ドル、シリーズチャンピオンには60万ドルとしていたが、結局は財政難が原因となって打ち切りが決まったという。

ビルニューブやアレジ、ハーバート、フレンツェンら著名な元F1ドライバーと共に参戦した経験を持つ日本の片山右京氏によると、「ワンメイクと言いながら、マシンによる個体差が大きかった」ということで、そうしたことも原因になったかも知れない。

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ブルツ、「ブラウン(旧ホンダ)は最も高価なF1マシン」

Honda Wind Tunnel (C)Honda Racing
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元ホンダ・チームのテストドライバーだったアレクサンドル・ブルツ(35歳)が、現在チャンピオンシップをリードするブラウン(旧ホンダ)は最も高価なF1マシンだろうと指摘している。

これは独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌に語ったもので、その中でこのオーストリア人は、「2008年シーズン、ホンダは2009年のマシン開発のために5台の風洞を駆使し、同時に3つの異なる方向からマシン開発を行ったんだ。
結果、正しいと判断された一つの方向を見出し、それによっと開発が進められた。
その開発費は全部で5億ユーロ(約675億円)とも言われていて、おそらく今シーズン最もお金の掛かったF1マシンになる筈さ。
でも、そのマシンをブラウンGPは最も安い値段で手に入れて戦って入るんだけれど、ね」と、皮肉っぽく語っている。

それでもブルツは今シーズン終了までブラウンが現在の優位を保ち続けるのは難しいとも語っている。

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2009/06/29

新規参戦チーム、「チーム予算制限撤廃なら参戦白紙も」

Image (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)が当初示した2010年シーズンの大幅なチーム予算制限案は撤廃となったが、今後協議されるコスト削減の行方によっては新規チームの中に混乱が起きそうだ。

その一つであるマノー・グランプリのジョン・ブース代表は、「われわれが参戦条件を検討した時点では、FIAは厳格なチーム予算制限案を示していた。
それなのにその後一方的にその参戦条件が変更されるというのは承伏しがたいことだ。
こんな流動的な状態で、きちんとした参戦準備ができる筈がない」と、憤りをみせた。

今後示される条件によっては、参戦が白紙になることも止むを得ないとも語っている。

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モズレーFIA会長、会長職継続もほのめかす

Max Mosley (C)RedBull Racing
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再び対決姿勢に戻ったかのようなF1チームの集まりであるFOTAとFIA(国際自動車連盟)の関係に、いったんは今年10月の任期満了で引退を表明したマックス・モズレーFIA会長がその撤回もちらつかせる強い姿勢をみせている。

「彼らは私が引退を表明したことで、まるで天下を取ったかのように浮かれているが、人の不幸を食い物にするような過ちは犯さないほうがよいと警告しておくよ。
いま私のところには世界中のFIAメンバーから10月の会長選挙に再出馬するよう要請が届いているんだ。
そして会長を選ぶのはそうしたFIAメンバーであって、FOTAのチーム代表などではないということをあらためて言っておこう」

先の引退宣言の際には「もう十分仕事をしたし、歳も取った」としていたモズレー会長だったが、現在は再び「FIAのために自分が必要とされているなら逃げはしない」と、意気軒昂なところをみせている。

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モンテツェモロFOTA会長、騒動再燃の鎮静化に躍起

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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土壇場で歩み寄りが実現し、分裂が回避された筈のF1シリーズだが、FOTAの『全面勝利』宣言にマックス・モズレーFIA会長が強く反発。
これにルカ・モンテツェモロFOTA会長のほうは騒動再燃の鎮静化に躍起のようだ。

態度を硬化させたモズレー会長はモンテツェモロ氏に直接抗議の手紙を送ったということで、その内容は明らかにされていないものの、騒動が再燃しかねない勢いであったという。

モンテツェモロ氏は「われわれは分裂を望んでいるのではない」と、あらためて強調、やっと平穏を得たFOTAの他有力チーム首脳らも、せっかくの解決の道を閉ざしたくないと事態を注視しているようだ。

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2009/06/28

ルノー・チーム代表、「トルコでのレース無用」

Image (C)Brawn GP F1
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満員の観客で埋まったシルバーストーン・サーキットでのイギリスGP消滅が決まった一方、ガラガラの観客席が目立ったイスタンブール・サーキットでのトルコGPが安泰という皮肉な状況について、ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は「観客も入らないこんな状況であるならば、トルコでレースをする必要などない」と、断じた。

トルコGPでは空席のスタンドにシートを掛けて目立たないようにして失笑を買っていた。
同氏はまた「イスタンブールのプロモーターは高額の給料を受け取っているというが、われわれは彼らにお金を使うよりも観客席を一杯にするほうに使いたいと考えている。
それができないというのであれば、別にトルコでレースをする必要性など誰も感じていないよ」とも、辛辣に語っている。

なおブリアトーレ氏は、この件についてF1チームの集まりであるFOTAの代表としてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏と連絡を取るよう指名されているということだ。

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ドニントンパーク、2010年イギリスGP開催へ前進

Donington Park F1 (C)Donington Park Circuit
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施設改修工事の遅れから予定した2010年のイギリスGP開催が危ぶまれているドニントンパーク・サーキットだが、関係者によれば工事の完成に向け大きく前進したということだ。

それによれば、工事遂行の障害となっていた地元評議会の許可がおり、再び改修工事が始められるというもの。
とはいえ時間的な問題からまだ安心とはいかないが、雰囲気的には間違いなく大きな朗報と言えそうだ。

F1開催に大きな影響力を持つFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、万一ドニントンパークでの準備が間に合わない場合でも、シルバーストーンに戻すことはないと明言していたが、それもこのところ微妙な表現に変化。
今年の素晴らしい観客の入りを考えると、いずれにしろイギリスGPの消滅というのは誰にとっても考えにくいところだ。

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FOTA、新規参戦チーム選定に疑義提起

Image (C)Scuderia Toro Rosso
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今回、FIAは2010年の新規参戦チームとしてカンポス、USF1、そしてマノーの3チームを承認したが、このうちのマノー・グランプリについて、F1チームの集まりであるFOTAは選定に不適切な過程があったとして抗議の構えをみせ始めている。

それによれば、FIAでマックス・モズレー会長の右腕として辣腕を振るうアラン・ドネリー氏が、自身の運営する会社(ソブリン・ストラテジー社)を通じマノーのF1参戦に便宜を図ったのではないかというもの。
これについてドネリー氏は「紹介しただけで参戦に便宜を図ったという事実はない。
ましてや金銭など受け取ってもいない」と、疑惑を全面的に否定しているという。

疑惑が事実かどうかは別として、こうした問題が表面化すること自体、モズレー会長の権威に陰が掛かったと言えそうで、これがさらにまた同会長の態度の硬化になりかねないことに憂慮の声が増している。

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フェラーリ、すでに開発の焦点は2010年カーに

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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昨シーズンのチャンピオン・チームでありながら今季は開幕から思わぬ大苦戦を続けているフェラーリでは、早くも開発の焦点を2010年カーに移行する構えであるようだ。

これは跳ね馬総帥ルカ・モンテツェモロ社長が明らかにしたもので、「現場のスタッフも工場の人間もいま懸命に改善を図っていて、その効果は次のレースにも発揮されることだろう。
しかし、シーズン中のテストが禁止されている現在では、レース間に劇的な進化を遂げるというのは困難なこと。
とれわけ今シーズンのわれわれはKERSの開発に手を取られ、他に遅れを取ってしまったというのが事実だ。
正直なところ今後はルールが明確になる2010年のクルマの開発に焦点を合わせることになるだろう」と語り、事実上今シーズンのチャンピオンシップ争いを断念する意向を示した。

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2009/06/27

2010年、KERS廃止&燃料給油禁止を検討

Image (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)とFOTAの和解条件としてすでにFIAから示されたチーム予算制限案が撤回された一方で、新たなレギュレーションの導入が約束されているが、徐々にその素案が表に出されてきているようだ。

それによれば、今シーズン鳴り物入りで試験導入された「KERS」(運動エネルギー回収システム)は結局廃止へ。
またすでに同意されていたレース中の燃料補給を禁止することについては、両者共に異存なくこのまま行く方向のようだ。

ただ給油禁止にすることは、そのための膨大な機材の輸送やこの作業に関わるスタッフの削減でコストを減少することに資することが期待される一方で、燃料タンクの拡大によるマシン設計の一新を余儀なくされることにもなるとみられる。

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USF1、ダニカ・パトリック起用の可能性認める

Danica Patrick (C)IRL Media
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晴れて2010年のF1参戦が認められた『USF1』だが、チームはそのポリシー通りアメリカ人ドライバーを起用する方針をあらためて認めている。

そして注目されるのはその中の有力候補としてダニカ・パトリックの名前が含まれているということだ。
すでにインディカー・シリーズのスター・ドライバーとして確固たる地位を築いた彼女の場合、スポンサー関係の問題など契約に漕ぎ着けるのは簡単なことではないとみられるが、実現すれば大きな話題になるのは必至だろう。

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フェラーリ『勝利宣言』も、FIA会長は強く反発

Max Mosley (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長が引退、FOTAは全チームが2010年の参戦が許可されるなどの今回の結果に、FOTAチームとりわけその代表であるフェラーリは意気軒昂。
公式サイトに『FOTA全面勝利』を宣言するなど「浮かれて」いるが、これにモズレー会長が強く反発している。

「今回の結果に勝者などはいない。
FOTAがこうした誤ったメッセージを送り続けるのなら、私にも考えがある。
少なくとも今年の10月まではこの私がFIA会長であるのだし、次の会長を選ぶ権利も彼らが持っている訳ではない」と、早くも対立姿勢復活を思わせる強烈なコメントを発している。

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2009/06/26

ウィリアムズ、FOTA『仲間外れ』に焦燥感

シリーズ分裂の危機もあったF1だが、結局はいつものように土壇場での不可解な結着。
これにより2010年のF1開催はとりあえず安泰ということになったが、収まらないのがウィリアムズ&フォース・インディアの2チームだ。

両チームはFIA(国際自動車連盟)が示した2010年のエントリー条件に従い、合法的に手続きを済ませたにもかかららず、これがFOTAの方針に逆らったとして現在除名扱い。
一方で最後までFIAに逆らって反旗を掲げたグループはすべてお咎めナシで参加が了承されてしまっている。

Adam Parr CEO (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームのアダム・パール/CEOは、「2010年危機が回避された以上、われわれ2チームは当然再びFOTAのメンバーであるべきと考えているが、しかし現実は、ね。
いや、われわれだけでなく新規に参戦が認められた3チームだってメンバーに入れなければ、組織としての意味がないのではないか」と、疑問を投げ掛けながらも不安を隠せない様子だ。

今後F1参加チームは撤回された予算制限案に代わり、新たなコスト削減に向けた対策や新チームへの具体的な援助の方針の検討など問題が山積しているが、このままだとウィリアムズ・チームらは蚊帳の外ということになりかねない。

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ベッテルのホームGP勝利にサーキットも応援

2004 Europe GP/Nurburgring (C)Renault F1
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いま最も心境著しいF1ドライバーであるセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)にとって、次戦ドイツGPはホームグランプリということになるが、これをサーキット側も強力に応援する姿勢のようだ。

それによれば開催地であるニュルブルクリンクでは、これまでフォードカーブと呼ばれるターン6先のスタンドを『セバスチャン・ベッテル応援席』と命名、ここでの観客には特別にベッテル応援旗やレッドブルの飲料などが提供されるということだ。

なお、同サーキットには別にシューマッハ・スタンドなどもある。

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FIA、後任会長にジャン・トッド氏の名前も

Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今回のF1分裂騒動でFIA(国際自動車連盟)はマックス・モズレー会長の今季限りでの引退を明らかにしたが、その後任に元フェラーリ・チーム監督であるジャン・トッド氏の名前が上がっているようだ。

会長の辞任により、順当であれば副会長が昇格が考えられるが、ヘルマン・トムチェク現副会長は「私は会長職に関心はない」として立候補しない考えをみせているという。

そうした中、以前にもモズレー会長の対抗馬として名前の上がったことのあるトッド氏が、今回再び有力候補としてささやかれているもの。
しかし明らかにFOTA側の代弁者となりそうなトッド氏について、モズレー会長は「FOTAに会長を決める権利はない。候補者が出て来れば、私は推薦する後任候補を明確にするだろう」と、禅譲があり得ることも示唆している。

これだけ辣腕を振るったモズレー会長が、今後もさらに影響力を行使し続けるのか注目される。

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2009/06/25

ホッケンハイムリンク、ドイツGP開催を断念

1992 German GP (C)Williams F1
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長くドイツGPの開催地として親しまれたホッケンハイムリンクだが、地元で主催者でもあるホッケンハイム市はこれ以上の財政支援は困難として、今後のF1開催を断念することを明らかにした。

現在ドイツGPはニュルブルクリンクとの間で交互開催となっていて、実質的に昨年のグランプリがホッケンハイムとして最後のドイツGPということになった。

現在のような短縮コース(4.574km)になる前のロングコース(6.823km)では、1968年にジム・クラークが、1980年にはパトリック・デパイユが事故死するなど大きなアクシデントもあったが、そのチャレンジングな高速コースはドライバーたちの人気を呼んでいた。

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2010年F1エントリーリスト(6/24)

2010年F1エントリーリスト(6/24 FIA発表)

Team Constructor
Scuderia Ferrari Marlboro Ferrari
Vodafone McLaren Mercedes McLaren Mercedes
BMW Sauber F1 Team BMW Sauber
Renault F1 Team Renault
Panasonic Toyota Racing Toyota
Scuderia Toro Rosso STR TBA
Red Bull Racing RBR TBA
AT&T Williams Williams Toyota
Force India F1 Team Force India Mercedes
Brawn GP Formula One Team Brawn TBA
Campos Meta Team Campos Cosworth
Manor Grand Prix Manor Cosworth
Team US F1 Team US F1 Cosworth

   * TBAは未定

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F1分裂回避、2010年は現行規約で

Image (C)Force India F1
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FIAの世界モータースポーツ評議会は24日(水)パリで会議を開き、差し迫っていたF1の分裂危機を回避、2010年は現行のF1規約のもと行われることを確認した。

またFOTAはFIAがF1の管理組織であることを確認、その一方で別掲のようにモズレー会長は引退。
2年以内にF1参戦コストを1990年初頭のレベルに削減することや、2012年までにF1の商業契約を締結し、同年末にあらためて参戦契約の延長交渉を行うこと。
マニュファクチャラー・チームは新規参戦のチームに対し技術支援を行うことなどで合意した。

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マックス・モズレー氏、次期FIA会長選挙に立候補せず

Max Mosley (C)RedBull Racing
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24日(水)、FIA(国際自動車連盟)は今年10月に迫った会長の任期満了に際し、マックス・モズレー現会長が立候補しないことを明らかにした。

これまで同氏は重ねて出馬への意欲をみせていたが、同日行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)とF1チームの集まりであるFOTAの会議の結果、今回世界的騒動となったF1の分裂騒動の収拾を図るため身を引いたものとみられる。

後任の候補はまだ不明だ。

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2009/06/24

ウィリアムズ首脳、「オーバーテイク改善されてない」

Race Battle (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「オーバーテイクは2009年になっても改善されてない」と、現在のレギュレーションに不満を示した。

同チームでは、先のイギリスGPでニコ・ロズベルグが終盤4位のマッサ(フェラーリ)を追い詰めながらも、ついに交わすことなく1秒に満たないタイム差でチェッカーフラッグを受けている。

同ディレクターはこの状況について、「今年、F1はオーバーテイクのチャンスを増やすようさまざまなレギュレーション対策を講じてきたが、Wディフューザーの承認もあって一向にその目的は果たされていないのが現実だ。
イギリスGPでは、ロズベルグは前車より毎ラップ0.5秒もあったのにまったくオーバーテイクすることは叶わなかった。
今後、この件についてはさらに改善がなされなければならない」

イギリスGPでは、そのロズベルグの後方でブラウンGPのバトンが肉薄。
こちらも追い詰めながら結局最後までオーバーテイクすることは叶わず、わずか0.37秒の僅差でレースを終えている。

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ウェバー(レッドブル)、再び右足の手術へ

Mark Webber [Left] (C)Redbull Racing
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今シーズン開幕前、自慢の自転車レースで起きた交通事故により痛恨の入院生活を余儀なくされたレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)が、束の間のオフに合わせて再び手術を受けることがわかった。

イギリスGPを終えた後、次戦ドイツGPまでは異例の3週間に渡るインターバルがあるが、この間を利用して先に手術を受けた右足に再びメスを入れるというもの。
骨折した右足には現在チタン製の棒が入れられ2本のボルトで固定されているというが、今回の手術はボルトを除去するためのもので、チタン棒自体は残されるということだ。

先のイギリスGPで3度目の2位を獲得したウェバー、僚友ベッテルの健闘を讃えてはいるものの、今回シーズン中に手術まで受けて狙う次の目標は表彰台の一番高い所しかあり得ない。
2005年からF1に参戦したレッドブル・レーシングにとって、今シーズンは間違いなく最高のポテンシャル発揮の年と言えるだろう。

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満員のシルバーストーン、イギリスGPの存在感示す

British GP Image (C)Williams F1
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前戦トルコGPが、13万人収容の観客席を擁しながらも決勝日の入場者数がわずか3万人にも満たず空席が目立ったのに対し、これが最後の開催とされるシルバーストーンでのイギリスGPは連日満員の大盛況。

3日間合わせて28万人以上もの観客が集結したとみられ、モータースポーツ発祥の地でのイギリスGP継続開催を願う英国のファンの熱意が世界に発信された形となった。

こうした状況を受け、これまで「ドニントンパークが駄目でもシルバーストーンで行われることはない」と明言していたバーニー・エクレストン氏も、同地が開催地のリザーブとして認めざるを得ないことをメディアに対し明らかにした。

観客の入りは直接エクレストン氏の収支に関係はないものの、巨額のテレビ放映権を得ていることからテレビ写りは最大の関心事。
トルコではガラガラの観客席をシートで覆って隠し、関係者らの失笑を買っていた。

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FIA対FOTA騒動、次の転機は24日(水)か

Image (C)Williams F1
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先週末に予定されていた2010年エントリーリスト発表をFIA(国際自動車連盟)が見送ったことで束の間の静寂が訪れているF1騒動だが、次は24日(水)にまた転機が訪れるようだ。

これは、この日にWMSC(世界モータースポーツ評議会)が開かれる上に、再びF1をコントロールする権能者であるFIA(国際自動車連盟)とF1チームの集まりであるFOTAとが事態の打開に向けて協議を行う予定になっているとみられるからだ。

また、FIAのマックス・モズレー会長は協議をスムーズに進めるためFOTAに対する訴訟行為をすべて取り下げる意向をみせているが、FOTA内部での強硬派であるフェラーリ・チームは、依然として法廷で対決する姿勢を崩していない。

こうした動きを受け英『タイムズ』紙は、「FOTA側が無条件でのF1参戦を確約すれば、モズレー会長は今季限りで会長職を辞する用意がある」との観測記事を載せている。

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2009/06/23

モズレー会長、FOTAに「訴訟よりも話し合いを」

M.Mosley & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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妙な安定期に入った感のあるFIA(国際自動車連盟)vsFOTAの争いだが、FIAのマックス・モズレー会長はFOTAに対し、「訴訟合戦を繰り広げるよりも、話し合いで解決の道を図ろう」と、静かな呼びかけを行っている。

一方、すでに拳を振り上げた形のFOTA側は、かつてF1グランプリを開催したことがあるヘレス、イモラ、モントリオール、インディアナポリス、マニクール、アデレード、ブエノスアイレス、メキシコシティなどを候補地として年間17戦によって戦うなどその具体的な計画を明らかにして圧力を掛けつつある。

果たして水面下でどのような接触が図られているのか、注目される。

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バリチェッロ、「目標はレッドブルでなくバトン」

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1
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レッドブルの2人に続くゴールで、今回は3位に留まったブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ(36歳:ブラジル)だが、その表情は満足げなものだった。

「今日のレースはタイヤの状態や強い風など困難な要素がたくさんあって難しいものだったから、この3位という結果には満足しているよ。
なぜなら、僕が当面目標とすべき相手はレッドブル勢なんかではなくチームメイトのバトンだからね。
まずは彼とのギャップを埋めること、それが僕の課題なんだ。
もう一つぜひ言っておかなくてはならないのは、この週末苦しんだ背中の痛みについて、トロ・ロッソのドクターが適切な措置を講じてくれたこと。
お陰でこの成績を残すことができた。
かれらには心から感謝しているよ」

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ベッテル(レッドブル)、「チームは正しい方向に向かってる」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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先週末行われたイギリスGPで今季2度目の勝利を飾ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)は、レース後「僕らは正しい方向に向かっている」と自信を示した。

「僕にとってシルバーストーンはこれがまだ2度目のことだけど、今日は十分に楽しめたよ。
もちろん優勝したというのは最高にうれしいことだけど、それがレッドブルの1-2だったということに価値があるんだ。
なぜなら、これは僕らの開発の方向が正しいものだったということだからね。
チームの全員が懸命に続けてきた努力が、みごとに実を結んだということ。
チェッカーフラッグを受けるとき、みんなが立ち上がって声援を送ってくれるのはほんとうに最高だったよ」

7月3日が誕生日のベッテルはまだ21歳に過ぎないが、しかしこれですでに通算3勝目を記録したことになる。

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2009/06/22

ブラウンGP首脳、「イカダの上で踊り狂うくらい」

N.Fry & J.Button (C)Brawn GP F1
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エースであるバトンにとってホームグランプリとなるシルバーストーンのイギリスGPでありながら、予選・決勝を通じ終始レッドブル勢に席巻される形となったブラウンGP、しかし次戦ドイツGPでは一気に挽回を期している。

これは同チームのニック・フライ/CEOが語ったもので、同氏は「今回は残念ながらレッドブル勢の後塵を拝する結果となったが、これはサーキットへの適正の問題。
次のニュルブルクリンクなら、再びわれわれのマシンに適するものと確信しているよ。
それに今回われわれが得た3位と6位という結果だって、決して落胆するようなものではないだろう。
だって考えてもみたまえ。
もしも1年前にわれわれが3位&6位に入賞を果たしたとしたなら、きっとイカダの上で踊り狂うほどの喜びだった筈なんだからね」と、語っている。

ちなみにこの3-6位という結果は昨年のホンダ・チームならシーズン最高位。
また次戦ドイツGPは逆にレッドブルのエースであるベッテルのホームグランプリということになる。

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ブリヂストン イギリスGP決勝レースの模様

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第8戦 イギリスGP
2009年F1世界選手権 イギリスGP決勝
開催場所:シルバーストン 開催日 : 6月19日 ~ 6月21日

シルバーストンで開催されたイギリスGP決勝は、ソフト・ソフト・ハードの戦略を使ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが曇りの涼しいコンディションの中、ハイペースのレースで今季2度目の優勝を果たした。

ベッテルに15秒遅れて2位でフィニッシュしたのは、同じ戦略を使ったチームメイトのマーク・ウェバー。
3位表彰台は、ソフト・ハード・ソフトの戦略を使ったブラウンGPフォーミュラ1チームのルーベンス・バリチェロの手に渡った。
ほとんどの選手がブリヂストンのソフトタイヤでハードよりも速いタイムを記録し、ここではソフトがレース用タイヤとして優位な性能を発揮、耐久面でも優れていた。

安川ひろし (株)ブリヂストン モータースポーツ推進室長:
「今シーズン2度目の優勝を果たしたセバスチャン・ベッテル選手と今年2度目の1-2フィニッシュを果たしたレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。
シルバーストンは最高の雰囲気で、週末を通じて素晴らしい観衆に包まれていました。
このイギリスはブリヂストンにとって非常に重要な市場であり、ブリヂストン・モータースポーツの活動の重要な拠点です」

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長:
「今日は涼しいコンディションでしたが、レッドブルの2台が非常にホットなペースを見せてくれたレースでした。
彼らはハード及びソフトタイヤを非常にうまく使いこなしました。
レッドブルの2台の最速ラップタイムは他車を0.5秒以上も上回っていました。
ソフトタイヤは、特に路面にラバーが乗った第2スティント以降で高い性能を発揮しました。
ハードタイヤは、ベストのラップタイムが出るまでにはソフトよりも時間がかかりました。
これは、いくつかの興味深いポジション争いのバトルの中でも頻繁に表れていました。
シルバーストンは今日、エキサイティングなスピードの速いレースを提供してくれました」

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「望んだリザルトじゃない」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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自身最高位となる5番グリッドからスタートしながら、最初のピットストップで大きくポジションを落とした後はこれを回復することもなく失意の11位でレースを終えたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のようにレースを振り返った。

「こんな結果はもちろん僕にとって望んだものじゃない。
さりとて、特に何か特別に理由があるという訳でもないんだ。
レースでは、スタートもうまくいって順位を上げ、おそらくは素晴らしいレースになると期待していたよ。
ところが最初のピットストップを終えたあとはとてもドライビングが難しくなって、レースを終えるまでは前のクルマについていくのがやっとだった」

レースを指揮したサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「結果的にロズベルグがポイント獲得してくれたことは、われわれの開発の方向が間違っていなかったと言えるだろう。
一方カズキのほうがポイント獲得すらならなかったのは、戦略に原因があったのかも知れない。
しかし彼が今週示したマシン開発のレベルと予選で示した高いパフォーマンスは、彼が明らかにレベル進化したことを示したと言えるだろう」と、語っている。

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トヨタ イギリスGP決勝レースの模様

F1世界選手権第8戦イギリスGP決勝
J.トゥルーリが7位入賞でポイントを獲得

パナソニック・トヨタ・レーシングは21日、シルバーストーン・サーキットでイギリスGPの決勝を行い、2ポイントを獲得した。
20日の予選で非常に競争力が高いパフォーマンスを発揮したため、決勝で表彰台に上ることに、大きな期待を寄せた。
しかし、再び肌寒くなったシルバーストーンでの午後の決勝で、赤信号が消え、クルマがスタートした時、その期待は失望に変わった。
セカンドローに並んだヤルノ・トゥルーリは、スタートで問題が出て順位を落とし、1周目を終えるころには、7位に後退した。
1周目のティモ・グロックは、3つ順位を落とし11位だった。

両ドライバーともブリヂストンのソフトタイヤでスタート。
18周目で1回目のピットストップを行ったトゥルーリは、再度ソフトタイヤを履き、ピットクルーの素早い作業のおかげで、6位に順位をあげた。
グロックの1回目のピットストップは、トゥルーリより1周遅い19周目。
トゥルーリと同じタイヤ戦略を選び、再び11位でトラックに戻った。
路面温度は30℃と低く、チームは最後のスティント(ピットインからピットインまでの走行)を短く取り、ハードタイヤを選択した。
トゥルーリは7位に下がったが、グロックは9位に順位を上げ、ポイント圏内の8位を目指して攻めた。
トゥルーリはそのまま楽に7位でフィニッシュ。
グロックは、8位のキミ・ライコネンを追い詰めたものの、抜くチャンスはなかった。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:4番手
決勝:7位(トップと68.307秒差)
ピットストップ:18周目、46周目
「とても難しいレースだった。
クルマがいつものように速く発進せず、スタートで苦労し、いくつか順位を落とした。
レース中、順位を戻そうと懸命に戦ったが、そう簡単なことではなく、クルマは何度も滑った。
たぶん、昨日選んだ空力のセットアップのせいだと思う。
そう思ったほど暖かくならず、私のセットアップに少々手を焼き、特にロングランの時にそうだった。
私たちの戦略は良かったが、今回のGPではもっと良い結果を期待していたので、ドイツGPで巻き返す決意だ」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:8番手
決勝:9位(トップと69.823秒差)
ピットストップ:19周目、48周目
「ポイントを逃したことは残念。
特に、渋滞から抜け出してから私はとても速く、最後には、キミ(・ライコネン)に非常に簡単に追いつくことができた。
問題は、いくつか順位を落とした第1コーナーだった。
そのため、渋滞にはまり、レースが上手く行かなくなった。
それでも、私はあきらめないで、ポイント圏内に入る可能性があった中間のスティントでは(ジャンカルロ・)フィジケラと競い合った。
最後にハードタイヤを履いた時は、クルマの調子が良くあっという間にキミに追いついたが、追い抜くまでのチャンスはなかった。
最終ラップの最後のコーナーで試みたものの、上手く行かなかった。
今はもう、自分とチームにとってホームでのレースになる次のGPを楽しみにしている。
今日のような低い気温よりも、私たちのクルマに合うようなもう少し暖かい気候になってほしい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「非常にフラストレーションの溜まる結果だった。
スタートを上手く決められなかった
ことでレースは非常に難しい展開になってしまった。
またレース中も状況に合わせ戦略の変更も試みたが、ポジションを回復できなかった。
チーム全員の働きをレースの結果に結び付けられず、残念で仕方がない。
しかし車のポテンシャルは負けていると思えず、ホームグランプリとも言えるドイツGPでは、挽回を図る」

ジョン・ハウエット:TMG社長
「もっと良い結果を狙ったが、レースは思ったようにはいかなかった。
予選は期待が膨らむ結果で、心から表彰台目指す戦いを期待したが、ヤルノはスタートで順位を落とし、ティモは第1コーナーでほかのクルマに押し出され、うまくラインが取れ
なかった。
2ポイントは、調子が良かった予選からははるかに期待外れだが、この結果はかえって、さらに改良してニュルブルクリンクでのホームグランプリへ強くなって帰って来ようという良い刺激になる」


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2009/06/21

イギリスGPはベッテル(レッドブル)がポールTOウィン

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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これが最後との噂が絶えないシルバーストーンのイギリスGPは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)が終始危なげないドライビングで独走、自身通算3勝目、今シーズン中国GPに続く2勝目を記録して終えた。

2番手には3番グリッドからスタートしたチームメイトのマーク・ウェバーが入り、レッドブルがみごとな1-2フィニッシュ。
3位は2番グリッドからスタートのバリチェッロ(ブラウンGP)で、順位こそ一部入れ替わったものの表彰台の顔ぶれは予選上位3人と同じものだった。
4位はフェラーリのマッサ、5位ウィリアムズのロズベルグ、6位ブラウンGPのバトンで最後はダンゴ状態でゴールラインを横切った。
バトンは最後、鬼神の追い上げをみせたもののホームグランプリに駆けつけた大観衆の期待に応えることはできなかった、
7位はトヨタのトゥルーリ、8位フェラーリのライコネンでここまでが入賞。

以下、9位トヨタのグロック、10位大健闘フォース・インディアのフィジケーラ、11位はウィリアムズの中嶋一貴で、最初のピットストップまではライコネンを押さえて4位を快走していたものの、タイヤ選択のアヤか、ずるずると順位を後退させ念願のポイント獲得はならなかった。
12位ルノーのピケ、13位BMWザウバーのクビサ、14位ルノーのアロンソでピケがアロンソを上回ったのはこれが初の快挙となる。
15位BMWザウバーのハイドフェルド、16位マクラーレンのハミルトン、17位フォース・インディアのスーティル、18位トロ・ロッソのブエミでここまでが完走。

トロ・ロッソのボーデとマクラーレンのコバライネンは互いに接触してマシンを破損、残念ながらリタイヤとなった。

イギリスGP決勝レースの結果はこちら
イギリスGP画像はこちら

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イギリスGP:スタート時車両重量一覧

20日(土)、FIAが発表したイギリスGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの)

イギリスGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 666.0kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 695.5kg
3 フェリッペ・マッサ Ferrari 675.0kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 654.0kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 689.5kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 665.5kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 654.0kg
8 ネルソン・アンジェロ・ピケ Renault 682.5kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 658.0kg
10 ティモ・グロック Toyota 660.0kg
11 セバスチャン・ボーデ Toro Rosso Ferrari 687.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 672.5kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 659.5kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 666.5kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 661.5kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 652.5kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 692.0kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 668.0kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 657.5kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 657.5kg

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予選でクラッシュのスーティル、「ブレーキトラブルだった」

Adrian Sutil (C)Force India F1
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20日行われたイギリスGP公式予選で、唯一赤旗中断の原因を作ったフォース・インディアのエイドリアン・スーティルは、「ブレーキトラブルだった」ことを明かしている。

「全体的にはいい週末だったし、予選が始まるまではQ2に進出できると確信していたんだ。
ところが突然ブレーに問題が起きて、複合コーナーの入り口でまったくブレーキが聞かなくなってしまった。
もとろんこれではどうすることもできやしない。
大きなクラッシュだったので、メディカルチェックを受けるために運ばれてしまったけれど幸い身体には問題はないよ。
ただ、マシンが大破してしまったのは残念なことだけどね」

非力なマシンながらもモナコ、トルコと連続Q2進出を果たしてきたスーティルだったが、残念ながら今回はQ1で涙を飲むこととなった。

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古田敦也さん、中嶋一貴快挙の『ラッキーボーイ』?

今季2度目となる予選Q3進出。
そして自身最高位となる5番グリッド獲得の快挙を果たしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴には、今回強力な援軍が日本から到着していた。

それは元プロ野球監督で現在スポーツ評論家を務める古田敦也氏の激励。
自身も野球が大好きという中嶋はこの訪問に大いに気をよくしたということで、プレゼントされたグローブとボールで早速自慢のピッチングを披露していたという。
ちなみに中嶋のもう一つのトップ10グリッド獲得は5月のモナコGPになるが、その時は清原和博さんが激励に駆けつけていた。

中嶋一貴&古田敦也 (C)Williams F1
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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「素晴らしい予選だった」

Williams Duo (C)Williams F1
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20日行われたイギリスGP公式予選で自身最高位となる5番グリッドを獲得したウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のようにその喜びを表した。

「予選5位というのは僕にとつて最高のポジションだから、もちろんとてもうれしい。
今回チームが素晴らしいクルマを用意してくれて、フリー走行の時点からとても手応えがあったんだ。
ここシルバーストーンは前からお気に入りのコースだし、ここでこの位置からレースをスタートできることはとても素晴らしいこと。
明日の決勝レースでは堅実な戦いをして、必ずやチームにポイントをもたらしたい」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターも、「チームとして満足のいく予選だった。
とりわけ、これまでで最高のパフォーマンスを発揮したカズキについては、彼自身のキャリアということを考えても良かったね。
われわれの次のフォーカスは当然明日の決勝レース。
2台共にポイントを獲得するため、そしてチームのホームグランプリという意味でも良い戦略を展開したい」と、語っている。

予選グリッド5位獲得というのは、中嶋にとって最高位であるだけでなく、チームとしても今季最高位に並ぶもの。(オーストラリアGPでロズベルグが5位)
また5-7番グリッド獲得というのはもちろんチーム今季最高となるものだ。
ちなみに父親・悟氏の予選最高位はロータス・ホンダ時代の6位(1988年メキシコ&鈴鹿)

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ブリヂストン イギリスGP公式予選の模様

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第8戦 イギリスGP
2009年F1世界選手権 イギリスGP予選
開催場所:シルバーストン 開催日:6月19日~ 月21日

シルバーストンで開催されたイギリスGP予選は、ブリヂストンのソフトタイヤでレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが今季3度目のポールポジションを獲得した。

ベッテルの記録は1分19秒509。
ブラウンGPフォーミュラ1チームのルーベンス・バリチェロが約0.3秒差の2位、マーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が3位だった。

ブリヂストンの新しいインターミディエイトタイヤがグランプリで使われたのは今日が初めてで、午前中のプラクティスセッションで数多くの選手がこのタイヤを装着して走った。
このセッションの最速ラップタイムは、AT&Tウィリアムズのニコ・ロズベルグがソフトタイヤで記録した1分18秒899。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日はシルバーストンに集まった非常に大勢の観客の前で今回持ち込んだブリヂストンのF1タイヤのドライ及び雨用の全てのレンジが使われました。
第1セッションの始まりの路面が濡れていただけでしたので、インターミディエイト及びウェットタイヤが使われると同時にブリヂストンの2種類のドライタイヤが使われました。
このおかげで、明日がどんな天気になっても良い準備ができたと思います。
予選では非常に速いラップタイムがいくつか記録されましたが、特にセバスチャン・ベッテルがハードタイヤを装着したQ2の最速タイム、及びソフトタイヤでポールポジションを獲得したタイムは素晴らしかったと思います。
シルバーストンは高速サーキットですが、今の世代のクルマとわれわれのスリックタイヤには非常に良くマッチしています」

明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「シルバーストンで我々が何度となく目にしてきたように、ここでは天気が何よりも大きな要素となります。
昨年のように雨になれば、インターミディエイトとウェットのブリヂストンタイヤのどちらを使うか、もしくはハードかソフトのドライタイヤが使えるだけ路面が充分に乾いたかという難しい判断を迫られることになります。
雨が降らず気温が低ければ、ハードタイヤで充分なスピードを得るまでには3,4周かかりますので、スタートではソフトタイヤが好まれるでしょう。
明日はエキサイティングなレースになる可能性が高いと思います」

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ハイドフェルド、ピットロードで最高速記録

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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イギリスGPのレーススチュワードは、20日(土)行われたイギリスGP公式予選中、BMWザウバー・チームのニック・ハイドフェルドがピットロードでの制限速度を超過したとして罰金を科したことを明らかにした。

2009年シーズン、公式予選まではピットロードの制限は60キロとなっているが、ハイドフェルドは実に105キロで走行したとして罰金1千ユーロ(約13万4千円)を言い渡されたもの。
(罰金は1キロ200ユーロ)
公式発表はないが、おそらくはこれが今シーズンの『最高速度』ということになるようだ。

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トヨタ イギリスGP公式予選の模様

F1世界選手権第8戦イギリスGP予選
J.トゥルーリはセカンドロー、T.グロックは8番手から決勝スタート

良い調子が続くパナソニック・トヨタ・レーシングは20日、シルバーストーンでイギリスGPの予選を終え、ヤルノ・トゥルーリは21日の決勝でのセカンドローからのスタートを確保し、ティモ・グロックもトップ8に入った。

昨日と同じく涼しくなったシルバーストーンの気温は16℃、路面温度25℃。空には暗い雲が広がったが、雨が降ることはなかった。
予選を通じて、トゥルーリは、最も速いクルマの1台。
予選第1セッションでトゥルーリは、ブリヂストンのハードタイヤを1回使った他は、ソフトタイヤで走り、4番手。
一方、グロックも、軟らかめのコンパウンドのタイヤで、簡単に次のセッションに進んだ。

第2セッションでは、両ドライバーとも、ソフトタイヤを履き、トゥルーリは第1セッションと同じく、好結果で第3セッションに進んだ。
同セッションでも、2人のドライバーは軟らかめのタイヤを使用。
トゥルーリは、今季5度目になるトップ6で予選を終了。
一方、グロックは4度目のトップ8である。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:3番手 1分19秒125(トップと0.226秒差) 15周
予選第1セッション:4番手 1分18秒886(トップと0.356秒差) 6周
予選第2セッション:3番手 1分18秒240(トップと0.121秒差) 7周
予選第3セッション:4番手 1分20秒091(トップと0.582秒差) 8周
グリッド:4番手 (暫定)
「予選ではとても良い走りができたので、結果は喜ばしいし、クルマにも満足だ。
今回のレースに合わせ、パフォーマンスを上げる為に、いくつか空力パーツをアップ
デートした。
燃料を少なめに積んだ予選時での、一番速いクルマとの差は極めて小さく、これは良い徴候だ。
1回目のフリー走行から、クルマは速く、競争力があり、今週チームは、素晴らしい仕事をしている。
これが、昨日から、ずっと続いている。
予選第3セッションで、私のラップは、少し速くなったので、トップスリーに残れたかもしれないが、結局は、好位置にいると思う。
これまで、シルバーストーンではレースを楽しめず、ツキもあまりなかったことを認めなければいけない。
当面開催されないかも知れないシルバーストーンでのGPにおいて、グリッド上位で戦えることは本当にうれしい」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:7番手 1分19秒868(トップと0.969秒差) 19周
予選第1セッション:9番手 1分19秒198(トップと0.668秒差) 10周
予選第2セッション:10番手 1分18秒791(トップと0.672秒差) 8周
予選第3セッション:8番手 1分20秒490(トップと0.981秒差) 7周
グリッド:8番手 (暫定)
「今日予選の結果はとても良かった。
昨日のフリー走行が終わった時には、こんな順位が獲得できるとは思わなかったので、トップ8の中に入れて満足。
クルマに若干苦労し、ヤルノと同じようなラップタイムが刻めなかった。
問題はタイヤが十分温まらなかったこと。
そのため、時々、グリップ不足になった。
手放しでハッピーとはいかないが、今日はまずまずの順位だったので、明日はポイント獲得を目指す」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「全体的に、今日のフリー走行と予選は上手く行き、明日のレースでは大きなチャンスがある。
フロントローではないが、期待が持てるポジションを獲得できた。
また、トップチームとの差についても、昨日のフリー走行終了後の予想より、遥かに近づけたことは満足だ。
私たちは強い戦略とレースを楽観視できる理由があるので、明日がとても楽しみだ。
1周のペースとタイヤのタレを考えると、ここでのタイヤの状況は普通だから、それほど様々な戦略は考えられない。
また、イギリスGPに投入したアップデートパーツについても満足だ。
このために一生懸命頑張ってくれたケルンのファクトリーにいるスタッフに感謝したい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノの予選は、午前のフリー走行より好調で、セカンドローを獲得できた。
また、テイモも高速コーナーでのアンダーステアに苦しみながらも、最終予選に進出してくれ、ポイント圏内の8番グリッドを確保できた。
昨日にも増して、気温、路面温度が低かったが、昨日の結果を活かしたセットアップを行った結果、2人のドライバーとも車のバランスには満足しており、TF109の特性を十分に引き出してくれており、明日レースへの手ごたえを強く感じている。
2人揃ってのポイント獲得、そして表彰台を目指して、チーム一丸で戦う」

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2009/06/20

イギリスGP予選、ポールはベッテル、中嶋一貴5番手!

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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イギリスGPの公式予選が終了、ポールポジションはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルの手に、ベッテルのポールは通算4回目。

2番手はブラウンGPのバリチェッロで、ベッテルとのタイム差は0.347秒というものだった。
3番手はレッドブルのウェバー、4番手トヨタのトゥルーリ、そして5番手がウィリアムズの中嶋一貴だった。
中嶋が予選で僚友ロズベルグを上回ったのは初めての快挙。
終盤のアタックでコースアウトする場面もみられたが、よく持ち直して最後に逆転を果たした。
6番手は地元でポールポジションを狙ったブラウンGPのバトン。
せっかく好調が続いていたのにヘルメットのカラーリングを一新したせい?
7番手にウィリアムズのロズベルグ、8番手トヨタのグロック、9番手フェラーリのライコネン、そして10番手がルノーのアロンソというトップ10グリッドということになった。

イギリスGP公式予選の結果はこちら
イギリスGP画像はこちら

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予選Q2、中嶋一貴(ウィリアムズ)今季2度目の突破

予選Q2が終了。
ここでトップタイムを記録したのはレッドブルのベッテル、2番手にも僚友のウェバーがつけ、好調な両者がこの後ポールポジションを窺う様相だ。

3番手はトヨタのトゥルーリ、4番手ブラウンGPのバリチェッロ、5番手フェラーリのライコネン、6番手ウィリアムズの中嶋一貴で、中嶋がQ3進出を決めたのはモナコGPに続いて今季2度目。
7番手チームメイトのロズベルグ、8番手ブラウンGPのバトン、地元で思わぬ苦戦か。
9番手ルノーのアロンソ、10番手トヨタのグロックで、ここまでが最終予選への進出を決めた。

Q2で脱落したのはフェラーリのマッサ、BMWザウバーのクビサ、マクラーレンのコバライネン、ルノーのピケ、そしてBMWザウバーのハイドフェルドの5台となった。

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予選Q1、中嶋一貴(ウィリアムズ)がトップタイム

イギリスGPの公式予選がスタート。
激しいタイム争いが繰り広げられる中、セッションも残り約30秒というところでフォース・インディアのスーティルがコースアウト・クラッシュ、赤旗中断のまま予選Q1は事実上終了した。

そのギリギリのところでトップタイムをマークしたのはウィリアムズの中嶋一貴で、セクター2と3で最速タイムを記録、トータルでも1'18.530の好タイムでタイミングモニターの最上部に初めて位置してみせた。

2-3番手は今回絶好調のレッドブル勢でウェバーとベッテル。
4番手トヨタのトゥルーリ、5番手ブラウンGPのバトン、6-7番手にフェラーリのライコネン&マッサ、8番手ルノーのアロンソ、9番手トヨタのグロック、10番手ウィリアムズのロズベルグだった。
以下、ブラウンGPのバリチェッロ、ルノーのピケ、BMWザウバーのハイドフェルド&クビサ、そして15番手がマクラーレンのコバライネンの順。

ここで脱落したのはフォース・インディアのフィジケーラと上記スーティル、トロ・ロッソのボーデとブエミ、そしてなんと前年のチャンピオンであるマクラーレンのハミルトンという結果になった。

予選Q1は残り時間24秒だけが再度行われて終了する。

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ウィリアムズ勢、公式予選を前にフリー3回目1-2!

注目の公式予選を前に行われたイギリスGPのフリー走行3回目セッションは、セッション開始前に降った雨のためスタート時の路面はウェットパッチの部分が多く、スチュワードがウェット宣言して始められた。

Williams Duo (C)Williams F1
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最終的にはドライとなって大きくタイムが短縮され、ウィリアムズのロズベルグ&中嶋一貴が1-2タイムで終えている。
中でもロズベルグのタイムはただ一人1分18秒台に入れるもので、これは昨年のポールタイム(1'21.049)を大きく凌ぐもの。
中嶋のタイムはこれに0.3203秒遅れるものだった。

3番手はトヨタのトゥルーリ、4番手レッドブルのベッテル、5-6番手にフェラーリのマッサとライコネン、7番手トヨタのグロック、8番手ルノーのアロンソ、9番手レッドブルのウェバー、10番手がブラウンGPのバリチェッロ。
またマクラーレンはハミルトン11番手、コバライネン17番手。
大本命と目されるブラウンGPのバトンは12番手だった。
イギリスGP公式予選はこの後午後1時(日本時間午後8時)から行われる。

イギリスGPフリー走行3回目の結果はこちら
イギリスGP画像はこちら

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F1分裂で新規参戦チームの争奪戦勃発か

Prodrive Factory (C)Prodrive
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フェラーリ、トヨタらFOTAに属する8チームはついにFIA(国際自動車連盟)と袂を分かつ姿勢であることを宣言したが、これにより新規参戦チームの争奪戦が勃発ということになるかも知れない。

チーム側の言い分を元にすれば、FOTA主導の新F1シリーズに参戦するのは上記フェラーリ、マクラーレン、BMWザウバー、ルノー、トヨタ、トロ・ロッソ、レッドブル、そしてブラウンGPの計8チーム。
FOTAでは「8チームでもシリーズは攻勢できるが、さらに新規のチームが加わることは大歓迎。そのために必要なものがあれば、FOTAはこれを支援する用意がある」としている。
こうしたことから、先のFIAによる選抜から漏れたプロドライブ社やローラらが、こちらのシリーズへの参戦に関心を示しているということだ。

一方、FIA側のF1シリーズに現行チームで残るのはウィリアムズとフォース・インディアのみ。
発表された新規参戦チームはカンポス、マノー、そしてUSF1の3チームだけで合わせても5チームにしか過ぎず、こちらはさらに追加の参戦チームを認めざるを得ない事情とみられる。

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FIA、FOTAの離脱受け新たなエントリー20日に発表へ

Image (C)Brawn GP F1
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FIA(国際自動車連盟)は、FOTAに属する8チームが現行シリーズからの離脱宣言を行ったことを受け、新たな2010年F1エントリーリストを20日(土)にも正式発表するとした。

FIAでは、FOTA8チームの離脱宣言について、「残念には思うが予想されていたことで特段驚いてはいない。
彼らはこの問題についてこれまで誠実に取り組んで来ず、そのことが今回の事態を招くこととなった。
FIAはF1でこれ以上の軍拡が行われるのを容認することはできず、またFIA以外の者に規則を作るということも断じて認める訳にはいかない。
今夜(19日)、2010年のエントリーは締め切られるので、その結果は明日にも発表されることだろう」と、自身の見解を明らかにしている。

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FOTA、新F1シリーズの立ち上げを宣言

2009 F1 Drivers (C)Force India F1
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F1チームの集まりであるFOTAは、19日(金)の2010年F1エントリー再度の締め切りを待たず、FIA(国際自動車連盟)から独立した新F1シリーズを立ち上げることを宣言した。

それによればFOTAはその設立以来、「F1の健全な発展のため共に努力し、FIAと商業権者(FOM)に対し働き続けてきたが、両者はFOTAの努力を無視しF1分裂のために動いた。
さらにFOMはF1の利益を不当に奪い続け、チーム側の利益を損なってきた。
そのためFOTAはこのスポーツに対しこれ以上妥協し続けることは不可能と判断し、2010年シーズンへの条件付きエントリーを拒否することとした。
これにより、FOTAは参加者やパートナーらの価値を反映する、新たな選手権を始めるためスタートすることを決めた」と説明している。

なお、この声明においてウィリアムズとフォース・インディアはすでに別途条件付きのエントリー手続きをFIAに対し済ませていることからFOTAチームには含まれていない。
したがって新シリーズは他の8チームとなる。
また、フェラーリ、レッドブル、そしてトロ・ロッソの3チームについてFIAは無条件で2010年の選手権に参加としていて、当該チームとの間で食い違いをみせている。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「いい金曜日セッションだった」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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馴染み深いシルバーストーンのコースで行われたイギリスGPフリー走行初日を午前17番手、午後には4番手というタイムで終えたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は次のようにセッションを振り返った。

「序盤の走行ではトラフィックに巻き込まれてうまく走ることができなかったけれど、幸いその後はクリアな状態で走行することができ、いい金曜日セッションになったと思う。
マシンは様々な異なるセットアップを試してみて、いろいろ興味深いデータを得ることができた。
これからそれらを精査して、明日の公式予選に備えたいと思う」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「順調な一日だったね。
今回このレースのために持ち込んだ新しいコンポーネンツを種々チェックすることができた。
期待通り機能しているようだし、これからさらにデータを分析するつもりだ。
あと、重要な要素であるタイヤの評価と、冷却系もこれからチェックする」と、語っている。

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トヨタ イギリスGPフリー走行の模様

F1世界選手権第8戦イギリスGP フリー走行初日
予選と決勝に向けて順調にスタート

パナソニック・トヨタ・レーシングは19日、風が吹く曇り空の下、F1世界選手権が産声をあげたシルバーストーンで、イギリスGPのフリー走行を順調に終えた。
前戦のトルコとは逆に、比較的肌寒い17℃の気温と、34℃の若干低い路面温度になった。
予選と決勝の前に、TF109の改良点をテストするため、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは様々なセットアップの比較を行い、慌しく午前中のフリー走行1回目を行った。

午後のセッションでは、2週間前のトルコGPでも使ったブリヂストンのハードタイヤとソフトタイヤの組み合わせに、テストの焦点を移した。
イスタンブールのトルコGP、特に予選では、2種類のコンパウンドの違いは、心配したほど大きく出なかった。
しかし、今日は路面温度が低かったので、タイヤ動作の再評価をする必要があった。
2回のセッションを通じ、両ドライバーはレースより長い距離を走りこみ、週末に向け、チームは良い調子をつかむことができた。

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:7番手 1分20秒585(トップと1.185秒差)32周
フリー走行2回目:8番手 1分20秒458(トップと1.002秒差)40周

「いつものように、違う種類のタイヤの比較と、いくつかのセットアップを試み、トラブルなくセッションを終えた。
クルマはかなり良い感じだったが、シルバーストーンではよくあるように、大変風が強かった。
これが、クルマのセットアップを難しくし、ラップごとにコンディションが変わるので、異なったセットアップを評価するには理想的ではなかった。
しかし、それ以外特に問題はなく、トップに近づけるよう明日に向け、もう少しパフォーマンスを上げる必要があるだけだ。
今回のGPも期待している」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:16番手 1分21秒386(トップと1.986秒差)32周
フリー走行2回目:13番手 1分20秒762(トップと1.306秒差)37周

「全体的に、良い初日になった。
たくさんのラップを走りこみ、様々なセットアップを試した。
大きな問題は出なかったが、もちろん、われわれのパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せるように、予選前に改善を必要とする部分がある。
まだ最良のバランスとは言えないが、明日の午前中にもまだ、改良するチャンスがある。
土曜の午前に大きく前進できたトルコGPのことを考えれば、レースにかなり希望が持てる」

Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
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ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「ポジティブな日だった。
新しい空力パーツを投入し、テストも上手く行った。
全て順調、技術的な問題もなく、プログラムをスムーズに実施でき、週末に向けて良いスタートを切ることができた。
タイヤに関しては、トルコGPと同じコンパウンドを使うので、特に心配するようなことはないようだ。
今年は時々、タイヤの扱いが難しいことがあったので、良いことだと思う。
上手く行ったフリー走行をもとに、レースに向けて頑張りたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「風こそ強かったものの、天候に恵まれ、全体的には順調にプログラムを進められた。
午前中は路面温度が低く、路面状況もどんどん変化したため、ドライバーからのフィードバックが難しく、データで判断できるメニューを優先した。
午後は路面温度も上昇し、グリップも上がってきたので、セッティングとロングランを上手く進めることができた。
シルバーストーンはコース特性もTF109に適しているので、まず明日の予選ではトルコ以上のグリッドを目指し、レース本番につなげたい」

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2009/06/19

フリー走行2回目もレッドブルが1-2 中嶋一貴4番手!

Redbull Racing (C)Redbull Racing
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19日(金)午後、気温16度路面温度33度に上がって行われたイギリスGPのフリー走行2回目セッションは、ここでも好調レッドブルの2台が1-2タイム。
再びベッテルが1番手、僚友のウェバーが2番手につけ、順調な仕上がりぶりをみせつけた。

3番手には健闘フォース・インディアのスーティルが、4番手にはウィリアムズの中嶋一貴、5番手ルノーのアロンソ、ブラウンGPのバリチェッロが6番手、マクラーレンのハミルトン7番手、トヨタのトゥルーリ8番手、ウィリアムズのロズベルグ9番手、そしてルノーのピケがトップ10の最後に滑り込んだ。

マクラーレンのコバライネンは12番手、ブラウンGPのバトンは14番手、フェラーリ勢はこのセッション17-18番手に甘んじた。
なおBMWザウバーのクビサは油圧のトラブルからエンジン交換を強いられ、23ラップの周回に留まったが、タイムは11番手に入れている。

イギリスGPフリー走行2回目の結果はこちら

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イギリスGPフリー1回目はレッドブル勢が1-2タイム

Redbull Racing (C)Redbull Racing
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イギリスGPのフリー走行がスタート。
1回目セッションでトップタイムを記録したのはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル。
そして2番手になったのも同じレッドブルのマーク・ウェバーという圧巻だった。

3番手はここシルバーストーンがホームグランプリとなるブラウンGPのバトン。
そしてこれにチームメイトのバリチェッロが僅差のタイムで続いた。

5番手ルノーのアロンソ、6番手フェラーリのマッサ、7番手トヨタのトゥルーリ、8番手マクラーレンのハミルトン、9番手ウィリアムズのロズベルグ、そして10-11番手にはフォース・インディアのフィジケーラ&スーティルが食い込んでみせた。

マクラーレンのコバライネンは12番手、フェラーリのライコネンは14番手、トヨタのグロックは16番手、またウィリアムズの中嶋一貴は17番手で最初のセッションを終えている。

ルノーのピケ、またトヨタのグロックやトゥルーリにもコースアウトする場面がみられたが、いずれも大事には至ってない。

イギリスGPフリー走行1回目の結果はこちら

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FOTA、モズレー会長の『側近』の解任要求

Max Mosley (C)RedBull Racing
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いまだFIA(国際自動車連盟)との間で対立が続いたまま合意点を見出すことができないFOTAだが、今度はFIAのマックス・モズレー会長の長年の側近と言われるアラン・ドネリー氏の解任要求を突きつけていることがわかった。

ドネリー氏はFIA会長の公式代表者という肩書きを持っているが、最近の混乱の中、同氏がFOTA内部の分断を図り、破壊工作を行っているというのがその理由。

事実、今回の騒動ではエントリー段階でFOTAチーム内部に混乱がみられた上、フェラーリやレッドブル・グループの足並みについてもFIA側が意図的に足並みを乱しているとの批判が湧き起こっている。

ドネリー氏についてはトニー・ブレア前首相などと親しく政界に影響力があることや、バーニー・エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)とも関係があることが指摘されているが、その正体はよくわかっていない。

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ブルーノ・セナ、今季中にルノーからF1デビュー?

Bruno Senna (C)Honda Racing
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今シーズン、ホンダ・チーム(現ブラウンGP)からのF1デビューが期待されながらもそのチャンスを逸していたブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)だが、自身が口にする2010年シーズンよりも早くF1デビューの機会が訪れるかも知れない。

これは、スペイン紙などが伝えるもので、それによればルノー・チーム開幕から苦戦を続けるピケ・ジュニアについて、7月末の第10戦ハンガリーGPを最後にシートを失いその後任にセナが起用されるのではないかというもの。

今季ここまでのピケは、予選&レースすべてでチームメイトであるアロンソの後塵を拝していて、ポイントもアロンソの11ポイントに対しここまでノーポイント。
辛辣なメディアから叩かれ続ける辛い状況が続いている。

なお今季ノーポイントなのは他にウィリアムズの中嶋一貴とフォース・インディアのフィジケーラ&スーティルの3人だけだ。

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モズレーFIA会長、FOTAの締め切り延期要望を拒否

Image (C)Brawn GP F1
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FIA(国際自動車連盟)は2010年のF1エントリーの最終締め切りについて19日(金)まで延期していたが、これをさらに延期して欲しいとするFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)側の要望に対し、拒否する姿勢を明らかにした。

マックス・モズレー会長は、「FOTAは何ら具体的な制限金額すらを提示しておらず、反対するばかり。
こうした姿勢にFIAは理解を示すことはできない」として、あくまでも19日のタイムリミットまでに条件を呑んで手続きを終えるよう要求した。

一方モズレー会長も、先に示したいわゆるWスタンダードと指摘されたレギュレーションの二重構造について回避する意向をみせているが、新規参戦の3チームにエンジンを供給するコスワースに対しては「2010年の復帰にはリソースも時間も足りない」として2006年のレギュレーションを適用する特例を認める方向だ。

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2009/06/18

ヒル氏、「シルバーストーン喪失ならF1に敗北」

Damon Hill & Tony Blair (C)Renault F1 UK
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長く行われてきたシルバーストーンから来年はドニントンパークにその舞台を移すことになっているイギリスGPだが、これについてシルバーストーンの保有者BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)のデイモン・ヒル代表は次のように語っている。

「もしかしたら今週行われる2009年のイギリスGPが、この伝統あるシルバーストーンで開催される最後のものとなるかも知れない。
しかしそれは、イギリスのF1グランプリに対する敗北に他ならないよ。
F1の歴史において、イギリスGPはその中の不可欠で決定的な要素であり、またシルバーストーンはイギリスGPそのものだったと言えるんだ。
スポーツにおいて連続性というのは重要なことであり、F1だって同じこと。
われわれはシルバーストーンでのイギリスGPのため、これからもあきらめることはない」

もし来年ドニントンパークでのイギリスGP開催がならなかった場合、しかしそれでもエクレストン氏はシルバーストーンに戻すことはないとしている。

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ローラ、2010年のF1参戦を断念

ローラ (C)Super Aguri F1
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当初有力な新規参戦候補と目されながらも12日(金)に行われたFIAからのリストに名前のなかった『ローラ社』は、今後の方針について検討した結果、結局2010年のF1参戦を断念することを明らかにした。

すでに7週間にわたってF1参戦に向け具体的に働き続けてきたというこの名門は、しかし19日(金)に予定される再度のFIA発表を前に自らその野望を取り下げたことになる。

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追い詰められたFOTA側チーム、最終決断の延期要望

Image (C)Brawn GP F1
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6月19日(金)という2010年のF1エントリーのタイムリミットが迫る中、一向に妥協する姿勢をみせないFIA(国際自動車連盟)に対し、FOTAに所属する『条件付き参戦組』とされるチームらは、締め切り期日を再度延期するよう求める書簡をFIA会長に送った模様だ。

これは英『ロイター』が報じたもので、それにはFIAから条件組と指名された5チーム(マクラーレン、BMWザウバー、ルノー、トヨた、ブラウンGP)らに加え、フェラーリも加わっているという。
また同じ書簡がFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏宛にも送られたということで、追い詰められたこれらチーム側のあせりが感じさせられる。

しかしFIAは当初の案内通り、2010年からチーム予算を年間の千万ポンド(約63億円)にする方針を示したままだ。

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2009/06/17

また、コカコーラ/スポンサーの噂

Coca-Cola/IRL
Coke58003312008またもF1にコカコーラ/スポンサーの噂が持ち上がっているようだ。
今回は、同社のCEOでF1ファンとしても知られるムーター・ケント氏が、トルコGPの会場に姿をみせたことから流れたもののようだ。

しかし同社のスポークスマンは「当面、そうした動きはありません」と否定。
残念ながらフォルクスワーゲンのF1参入同様、忘れた頃に必ず持ち上がる幽霊話のような話題らしい。

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FIA、「予定通り2010年からチーム予算制限実施」

Renault Factory (C)Renault F1 UK
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F1チームの集まりであるFOTA側との再度の協議が決裂したことを受け、FIA(国際自動車連盟)は予定通り、自身が示した案の通り2010年シーズンからチーム予算制限を実施する方針であることを明らかにした。

「FOTAとの協議の結果、われわれのルールと共通の立場を模索するためにFOTAの財政的な提案を検討したが、その目標を達成することはできなかった。
彼らが示した案では現在F1に存在する危機を打開することはできないことが明らかだ。
従って、2010年のF1レギュレーションはFIAが先に発表したものが適用されることになる」

FIAの案では、年間4千万ポンド(約63億円)の予算制限を守ったチームにはマシン・レギュレーションで優遇措置を適用する一方、それ以上の予算を使ったチームには多くの制限を課すというもの。
金額が現実離れしている上に、事実上のWスタンダードであるとしてFOTAから大きな反発を受けている。

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FIA&FOTA、合意点見出せず 分裂も

Image (C)Brawn GP F1
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2010年からのチーム予算制限案を巡り対立していたFIA(国際自動車連盟)とFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)だが、16日(火)それぞれの金融部門が協議を行ったものの、結局合意点を見い出すことはできなかった模様だ。

協議後FIAは「FOTAは小さなチームがF1に参戦できるような具体案を持っておらず、歩み寄りを図ることは不可能」と、突き放した。
このまま19日(金)に予定される再度のタイムリミットを迎えると、マクラーレン、BMWザウバー、トヨタそしてブラウンGPらの5チームは参戦を拒否されることになる。
また、いまのところフェラーリとレッドブル・グループの2チームもFOTA勢と歩調を合わせる構えを示していて、いよいよF1に分裂の危機が迫ってきたようだ。

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2009/06/16

ロス・ブラウン代表、「来季F1に不在考えられない」

Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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FIA(国際自動車連盟)との交渉結果次第では来季のF1から離脱の可能性もあるFOTAの面々だが、今季ここまで7戦中6勝と快進撃を続けるブラウンGPのロス・ブラウン代表は、「来季われわれがここにいないなんて考えられない」と、現在の心境を英紙に吐露している。

「いまの時点で交渉の行方がどうなるのかまだ確定したものは何もなく、週末に予定される発表まで果たしてわれわれがどうなるのか先がまったく見えない状況だ。
しかしわれわれは好んで(分裂した)新しいF1シリーズに参加しようとは思っていないし、問題が解決してFOTAのすべてのメンバーと共に来年のシリーズで共に戦えることを心から願っているよ」

いわゆるメーカー系チームではない筈のブラウンGPだが、現在メルセデスのサポートを受けている上にフェラーリとの間でも支援を受ける約束があるため、FOTAと行動を共にせざるを得ない事情になっていると伝えられている。

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L.ハミルトン、2009年『ローレウス賞』受賞逸す

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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プロ・スポーツマンにとって大きな栄誉である『ローレウス賞』男子スポーツマン部門にノミネートされていた2009年のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトン(24歳:イギリス)だったが、惜しくも受賞を逃がしたことがわかった。

世界中のスポーツ・ジャーナリストの投票によって選ばれる今年の受賞に輝いたのは、北京オリンピック陸上短距離の覇者であるウサイン・ボルト選手(ジャイカ)。
2004年のミハエル・シューマッハ以来、この部門ではテニスのロジャー・フェデラー選手(スイス)の受賞が続いていて、F1ドライバーではフェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネンらがいずれも受賞の機会を逸していた。

なおチーム部門では2004年にF1ルノー・チームが栄誉に輝いている。
(今年は該当者なし)

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チームUSF1、「すでに米国人ドライバーリストアップ」

USA GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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12日(金)にFIA(国際自動車連盟)から発表されたF1エントリーで2010年の参戦が認められた『チームUSF1』では、早くもそのポリシー通りアメリカ人ドライバーの起用に向け動いていることを明らかにした。

同チームの共同設立者の一人であるピーター・ウィンザー氏は、「われわれはすでに若いアメリカ人ドライバーをリストアップし、選考に努めている。
まだ具体的な名前を明らかにすることはできないが、ポテンシャルのある有能なドライバーを何人か見出すことに成功していると言えるよ。
他の体制が整えば、近く発表できるだろう」と、英『BBCスポーツ』の取材に答えている。

またかつてリジェなどでF1経験があり同じくこのチームに関わっているケン・アンダーソン氏も、「USF1のF1参戦が認められてうれしい。
われわれはすでに2010年のスターティンググリッドに向けて動き始めている」と意欲をみせた。

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FIA、ACEA(欧州自動車工業会)の声明に不快感

ヨーロッパの自動車メーカーの集まりであるACEA(欧州自動車工業会)が先にFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の行動を支援する声明を発表したことについて、FIA(国際自動車連盟)は15日(月)、「驚いている」との見解を示した。

それによれば、「FIAは資金を浪費し続けるF1についてそのコスト削減を図っているもので、こうした方針に自動車メーカー自体が不服であるいうのは到底理解できないこと。
FIAの努力に対し、これを否定するという声明には驚かされた」と不快感を示した。

さらにFIAは、ACEAの声明にも関わらず、(F1に参戦していない)ポルシェ社が必ずしも他と歩調を同一にしていないことを示唆した。
Porsche Image (C)Michelin Motorsport
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2009/06/15

FOTA動き急、モータースポーツ評議会に調停も

FOTA (C) Formula One Teams Association
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とりあえず2010年のエントリーは認められたものの、条件面で完全にFIAと対立したままのFOTA系チーム、19日(金)と言われる再度のデッドラインに向け、今週再び動きが急のようだ。

ACEA(欧州自動車工業会)の支持も得られたFOTAだが、依然FIAのマックス・モズレー会長にはまったく譲歩の姿勢はみられず、今週またイギリス国内で協議が行われる予定。
さらにWMSC(世界モータースポーツ評議会)に調停の申請を出すとの報道も伝えられている。
しかし同評議会はもちろんFIAの下部団体であって、調停がFOTAの思うような方向に向かうかは疑問だ。

またFIAはフェラーリ、レッドブル、トロ・ロッソの3チームに対して無条件での参戦チームと掲載しているものの、チーム側はこれを否定。
こちらの調整も難航することが予想される。

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エントリー不受理のローラ、「火曜日にも結論を」

有力な新規参戦候補と目されながらも、FIA(国際自動車連盟)から発表された2010年F1エントリー受理リストにその名前がみられなかった名門の『ローラ社』は、今後の方針について16日(火)にも結論を出す模様だ。

これは同社のマーティン・ビラン会長が語ったもので、「われわれはもう2010年のF1参戦に向けて動き出していた。
先週すでに、モデルを風洞設備に持ち込んでテストを開始していたのだからね。
だから、もしもこれを中止するということになれば緊急にこれを決定しなければならない。
ゆっくり考えている時間などないのだ。
われわれはあらゆる状況について熟考し、早ければ16日(火)にも結論が出すことになるだろう」と、語っている。
FIAは、19日(金)にも再度2010年のF1エントリーリストについて発表する予定としている。
ローラ (C)Super Aguri F1
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ブルーノ・セナ、来季F1シート獲得に強い意欲

Bruno Senna (C)Scuderia Toro Rosso
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今シーズン、ホンダ・チームからF1デビューとの噂もあったブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)だったが、結局今年は残念ながら浪人生活を送ることになったが、しかし多くの新規参戦チームが期待される2010年に向け、セナは再び念願のF1シート獲得に強い意欲をみせている。

これは英『ロイター』に語ったもので、その中でこのF1レジェンドの甥っ子は「今シーズンのブラウンGPの活躍をみると、僕があのマシンのコクピットに座っていれば、とはやはり考えたよ。
でも僕はもう来シーズンのことに頭を切り換えたんだ。
現行のチームも含め、すでにいくつかのチームと話を進めているよ。
新規に参戦するチームの力量を推し図るというのは難しいことだけど、後悔することのないよう正しい判断をしていきたいと思っている」と、語っている。

『セナ』というブランドは言うまでもなくF1では超優良なもの。
新規参戦チームにとって、スポンサー獲得に大きな武器になる筈だ。

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2009/06/14

モンテツェモロ/フェラーリ社長、F1よりルマン?

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)が明らかにした2010年のF1エントリー受理リストを巡っては、フェラーリやレッドブルらから異議が唱えられるなどさらに波紋を呼んでいるが、当事者の一人、フィアット/フェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ社長はフランスで行われているルマン24時間レースの会場にいた。

本業(?)のスポーツカー・レースの祭典である伝統のルマン24時間レースでスターターを務めたモンテツェモロ氏は、「われわれの参加はFIAが言うような無条件のものではなく、FOTAと足並みを揃えチーム予算制限の撤廃と新たなコンコルド協定締結というものだ。
これらが受け入れられなければ、われわれが現行のF1シリーズに参加することはない。
とはいえわれわれは破滅の道を辿っている訳ではなく、強調して解決の方策が見出せるよう、あくまでも前向きに努力をしているところなんだ」と、取り巻く記者団に語った。

一方で、「フェラーリのDNAはこれまでもこれからもレースにある。
このルマン24時間レースというのは最高だね」と、スポーツカーレースを讃えた。

ルマン24時間レースの速報はこちら

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プロドライブ、「まだ2010年の参戦諦めてない」

2010年からのF1新規参戦を目指すチームの中で、もっとも実績があり有力とみられたプロドライブ社はしかし、FIA(国際自動車連盟)が明らかにしたリストにその名前は見られなかった。
David Richards (C)Honda Racing
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これについて、かつてB.A.R・ホンダ・チームを率いた経験もあるデビッド・リチャーズ代表は、「もちろんFIAが選考したリストにわれわれが入らなかったことは残念に思っている。
しかしエントリーはこれで確定した訳ではなく、まだ再考の余地があると聞いている。
われわれにはF1で戦うだけの十分なリソースと経験があるし、F1というスポーツに必ずや貢献ができると確信しているよ」と、自信を示した。

FOTAメンバーの扱い如何によっては、プロドライブ社にも再びエントリーが受け付けられる可能性があるとされる。
なお今週、プロドライブ社はアストンマーティンのブランドでルマン24時間レースを戦っている。

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欧州自動車工業会、FOTAを支持

Image (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパ地域の自動車メーカーの団体であるACEA(欧州自動車工業会)が、F1で起きている混乱について、F1チームの集まりであるFOTA側を支持する声明を発表した。

それによればACEAは、「現在のF1管理方法は継続が困難であり、新たな管理システムが構築されるべき」として、F1の継続のためFOTAの言い分を支持する姿勢を鮮明にしたもの。

ただし、言い換えればACEAのメンバーはそのままFOTAに属するフェラーリ、メルセデス、BMW、ルノー、そしてトヨタの5チームということになり、FIA(国際自動車連盟)にとっては「先刻ご承知」に過ぎないことなのかも知れない。

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2009/06/13

フェラーリも「無条件参戦扱い、認められない」

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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レッドブル・グループ同様、他のFOTAメンバーとは別に無条件で2010年のF1参戦が認められた形のフェラーリ・チームだが、「われわれはFOTAの一員であって、条件なしで参戦するつもりはない」と、即座に釈明を行っている。

しかしフェラーリについては以前から独自にFIAないしFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との間に密約が交わされていると非難されていて、放映権料の分配についても特別扱いされているとの指摘が絶えない。

今回の発表はフェラーリ側の了承なしにFIAが行った形だが、一方でFOTAの代表も務めているルカ・モンテツェモロ社長としては、振り上げた拳の落としどころに自ら窮地に追い込まれたとの皮肉な見方も少なくない。

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レッドブル・グループ、「無条件参戦ではない」

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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12日(金)FIA(国際自動車連盟)が発表した2010年のF1エントリー受理リストでは、現在のFOTA参加チームのうち、すでに条件を受け入れてのエントリーを表明していたウィリアムズ&フォース・インディアだけでなく、フェラーリとレッドブル・グループの2チーム(レッドブル&トロ・ロッソ)も制限なしでエントリーを受け付けられていて関係者を驚かされた。

そのレッドブルのスポークスマンはこれを受け、「われわれは他のFOTAメンバーと歩調を同一にしていて、2010年のエントリーは条件付きでのもの」と、わざわざ釈明している。
しかし、レッドブル・グループの総帥ディートリッヒ・マテシス/オーナーがかねてマックス・モズレーFIA会長と個人的に親しいということもあり、周囲からは出し抜かれたとの疑心暗鬼を呼んでいるようだ。

またフェラーリについても、チームが懸命に否定するその裏で、「やはりフェラーリとFIAとは密約がある」との憶測を再び裏付けた形となった。

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コスワース、新規参戦チームへのエンジン供給発表

Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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12日(金)明らかにされた2010年のF1エントリーではカンポス・グランプリ、マノー・グランプリ、そしてチームUSF1らのチームが新たに参戦を承認されたが、これら3チームに対しコスワースがエンジン供給することを同日正式発表した。

同社のティム・ルーシス/CEOは、「再びF1という舞台で働けることを喜んでいる。
われわれが現在行っている航空宇宙産業のオペレーションからは、さまざまな可能性がF1のテクノロジーに活かせるはず。
今回契約した3チームと共に、このチャレンジングなスポーツを楽しみたい」と、意欲を語っている。

契約はいずれも2010年からの3年間。
1967年の初参戦以来、数々の栄光を担ってきた名門が、再びF1で輝きを放つことができるか注目される。

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FIA、2010年のF1エントリー受理リストを発表

12日(金)、FIA(国際自動車連盟)は先に締め切った2010年のF1エントリーについて、受理したリストを下記のように発表した。

受理されたのは制限枠一杯の13チームで、このうち現在の参戦チームである10チームはすべて名前が掲載されているものの、噂通り無条件で登録されたフェラーリ、FIAの条件に従ってエントリーしたとみられるウィリアムズ&フォース・インディアらを除く5チームは暫定受理とされていて、今後6月19日(金)にあらためて発表されるという。

また新規参戦チームで承認されたのはカンポス、マナー、そしてUSF1の3チーム。
有力とみられたプロドライブの脱落は意外に受け止められている。

【2010年F1エントリーリスト】(6/12)

*フェラーリ
*トロ・ロッソ
*レッドブル
*ウィリアムズ
*フォース・インディア
*カンポス・グランプリ
*マノー・グランプリ
*チームUSF1
*マクラーレン (※)
*BMWザウバー (※)
*ルノー (※)
*トヨタ (※)
*ブラウンGP (※)

※印は条件付き参戦承認。

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2009/06/12

モズレーFIA会長、チーム予算制限金額で妥協案?

Ferrari Factory Image (C)Ferrari S.p.A
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今日12日(金)に行われる2010年のF1エントリー発表を前に、11日(木)FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長とF1チームの集まりであるFOTAのメンバーが最終交渉を行ったとされる。

協議の内容については明らかにされていないが、英国メディアなどはモズレー会長が2010年のチーム予算制限について妥協案を示したのではないか、と報じている。
それによれば、2010年はこれまで呈示されていた年間4千万ポンド(約55億円)以内という制限を1億ユーロ(約138億円)まで拡大、2011年に4,500万ユーロ(約62億円)まで縮小させるというもの。
一方、F1チームとの契約内容を明確にするため、新たなコンコルド協定の締結を急ぐこととと伝えられているようだ。

現状でトップチームでは数億ポンド(数百億円)を投入しているとされるF1チーム側は、これまでのところ2010年のチーム予算制限撤廃を要求しているとされる。

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H.コバライネン、パフォーマンス向上が必要

マクラーレン・チームのパートナーであるメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は、同チームのヘイキ・コバライネン(27歳:フィンランド)について「2010年もチームに残留するためには、もっとパフォーマンスを向上させることが必要」と、独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌で釘を刺した。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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「これは彼自身も心得ていることだと思うが、彼には毎レース自分の最高のパフォーマンスを示すのが大事なことだ。
ただ、来シーズンのドライバーを決定するにはまだあまりに早いし、それよりもわれわれにはマシンの戦闘力を上げることのほうが優先されるがね」

今季ここまで僚友ハミルトンが9ポイントを獲得しているのに対し、コバライネンは4ポイント。
同誌によれば、来季の同チーム・ドライバーには、現ウィリアムズのニコ・ロズベルグ(23歳:ドイツ)の名前が筆頭に挙げられているということだ。

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エクレストン氏、チーム側を恫喝もルノーら反発

今日12日(金)発表される2010年のF1エントリーリストの行方によっては、シリーズが分裂する可能性もあると報じられているが、これを前にF1の商業権を持つFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、「もしも新シリーズ立ち上げということになれば、離脱したチーム側には巨額の賠償が要求される可能性がある」と警告した。
それによれば、F1チームが別途テレビ会社やスポンサー企業を新シリーズに誘致した場合、契約違反により数億ポンド(約数百億円)の損害賠償を突きつけられるというもの。
Carlos Ghosn (C)Renault F1 UK
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しかしこうしたエクレストン氏のやり方に対し、ルノーの/CEOらは「F1の収益配分は極めて不透明で不平等。
現在のシステムでは実際にF1を戦っているチームやドライバーに正当に還元されておらず、そのほとんどを商業権所有者(FOMのこと)が独占していて、その残りをみんなが分けている状態。
F1が健全なスポーツとして生き残るためには、こうした商業面の改革が不可欠だ」として、F1利益配分の明確化を要求した。

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ドニントンパーク、「シルバーストーンに英GP戻ることない」

Donington Park F1 (C)Donington Park Circuit
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ドニントンパークでの工事の遅れから、イギリスGPを再びシルバーストーン・サーキットで行うという噂が流れているが、これについてドニントンパークのサイモン・ジレット代表が「あり得ないこと」と、否定する発言を英誌に行った。

「たとえバーニー・エクレストンが延期という判断をしたとしても、しかしシルバーストーンにイギリスGPが戻ると言うことはない。
われわれは17年という長期契約を結んでいて、このためいま1億ポンド(約162億円)という巨額の資金をサーキット改修に投じることになっているんだ。
まあ報道というのは自由だがね、シルバーストーンは無為な妄想に賭けないほうが幸せというものだよ」

2010年にF1グランプリを開催するためには、ドニントンパークは4月1日までに『クラス1』グレードのサーキット・ライセンスが承認される必要がある。

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2009/06/11

ブラウン代表、バリチェッロの疑問に「チームオーダーない」

Brawn GP Duo (C)Brawn GP F1 Team
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今季快進撃を続けるブラウンGPで、同チームのルーベンス・バリチェッロが地元ブラジルのメディアに対しチームオーダーがあるかのような発言をしたことが伝えられたが、ロス・ブラウン代表はこれを明確に否定した。

「バリチェッロからトルコのレース前にそのような意味の発言があったのは聞いている。
自由にレースがしたい、とね。
しかしウチには元々そんな密約などありはしない。
それぞれのドライバーがそれぞれのエンジニアと共に戦術を立て、そしてチームメイトとも堂々と戦っているというのが事実。
なにより、チャンピオンシップが決定するような終盤ならともかく、まだシーズン序盤のこんな時期にどこのチームだってオーダーなど考える必要もないだろう」と、英国の『デイリー・エキスプレス』紙に語っている。

昨シーズンまで優勝1回のバトンが今季7戦中6勝を記録しているのに対し、優勝9回を誇るバリチェッロは今季まだ未勝利のまま。
またバリチェッロはフェラーリ時代にも当時のエース、ミハエル・シューマッハとの間で同様の騒動があったが、奇しくもその時の指揮官もブラウン氏だった。

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マックス・モズレーFIA会長に『悲報』

Max Mosley (C)RedBull Racing
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元々イギリス国会議員の息子として生まれ、弁護士活動のかたわらモータースポーツ活動に熱中、その後は自らチーム設立を経たあと、1991年にFIA(国際自動車連盟)会長に選出してからは類のない指導力を発揮し世界のモータースポーツ界を牽引し続けるなど存在感のある人生を送り続けてきたマックス・モズレー氏(69歳:イギリス)だが、それでも思いのままにはならない現実があることを突きつけられた。

これは、ロンドンの司法当局が10日(水)、モズレー会長の子息であるアレクサンダーさんが過剰摂取により亡くなったと発表したもの。
アレクサンダーさんは去る5月5日、ロンドンにある自宅の高級マンションで倒れていたのを発見され、病院に収容されていた。
享年39。
死因は大量のコカインを摂取したためとみられている。

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FIA会長、「FOTAとの交渉は無条件エントリーの後」

Image (C)Ferrari S.p.A
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F1チームの集まりであるFOTAは、2010年のF1エントリーについて「まずFIAが示したチーム予算制限案の撤回が条件」としているが、マックス・モズレー会長は逆に「まず無条件でのエントリーが条件」と、一歩も譲らない姿勢であることをあらためて示した。

モズレー会長は条件について、「彼らと話し合う用意はあるが、そのためにはまず2010年のF1参戦を確定させるのが前提だ。
彼らが用意した草案はあまりに膨大なもので、それを期日(6月12日)までに精査するなど不可能なこと。
承認された2010年のF1エントリーリストが確定し、それから初めてすべてのチームを対象として条件の詰めに入る。
そういうことだ」と、語り、すでに無条件での参戦を承諾したウィリアムズとフォース・インディアを除くFOTAの8チームに対し、今週それぞれ書簡を送ったことを明らかにした。

これはFOTAにとって事実上『外堀を埋められること』になりそうで、早くもFIAのほうが先手を取って優位に立ったと言えそうだ。

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シューマッハ&ベッテル、レース・オブ・チャンピオンズに

Race of Champions Image (C)Citroen Sport
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モータースポーツの異種格闘競技(?)とも言える恒例の『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』で、今年も元世界チャンピオンミハエル・シューマッハ(40歳)といま最も進境著しい新鋭のセバスチャン・ベッテル(21歳)が参戦、一緒にドイツ・チームを組むことがわかった。

また注目される個人戦では、これまでシューマッハは決勝に、またベッテルは準々決勝まで進出したことがあるが、いずれもまだタイトルを手にしたことはない。

なお今年のROCは、馴染みのパリ郊外ウェンブリー・スタジアムではなく、昨年北京オリンピックの主会場となった国立競技場、通称『鳥の巣』で11月3-4日の2日間に渡り行われることになっている。
(今季最終戦アブダビGPの翌々日!)

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2009/06/10

M.シューマッハ、「たった一晩で世界は変えられない」

M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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元7回のF1チャンピオンに輝くミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)氏が、「F1に自動車メーカーは不可欠」と、現在繰り広げられているFOTAとFIAとのバトルを憂慮する発言をチームの公式サイトで行った。

「F1というレースにおいて、これまで自動車メーカーは不可欠の存在であったし、またこれからもなくてはならない存在だよ。
とりわけ僕にとってF1は人生の大半を賭けてきた愛すべきスポーツだから、今のこうした混乱した状況は決してうれしいものではないね。
モズレー会長が目指すべき方向は理解できるけれど、メーカーだってチームの側だっていま懸命にコスト削減のために働いているところ。
一歩一歩進めなければ、状況は良くならない。
そんな、世界はたった一晩で変わるものではないんだよ」

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「FOTA8チーム、ドライバーらもチームに同調」

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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ウィリアムズとフォース・インディアを除くFOTAの8チームは、FIA(国際自動車連盟)が先に示した2010年からのチーム予算制限案を撤廃ないし譲歩しない場合、独自に新F1シリーズを立ち上げる構えをみせているが、これにはドライバー側も同調する方向だ。

その代表格である元世界チャンピオンのフェルナンド・アロンソ(ルノー)は、「FIAが示したような制度のF1なら、参加するつもりはない。
正しいレギュレーションで行われなければ、それはもうスポーツとは言えないだろう。
それなら他のカテゴリーで走ったほうがましというものだ」と、イギリスの『デイリー・レコード』紙に語っている。

FOTAのスポークスマンは、8チームに所属するすべてのドライバーがチームの方針に同調するとしている。

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FOTA、新シリーズ立ち上げに備えMotoGP権者に打診

Moto GP Image (C)Honda Racing
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F1チームの集まりであるFOTAは、2010年のF1についてFIA(国際自動車連盟)との協議が決裂した場合、新シリーズの立ち上げに備えモトGPの商業権を保有するドルナ・スポーツに協力を打診していることがわかった。

これは同社の本拠スペインの『AS』紙が報じたもので、その内容からFOTAがFIAとの話し合いの行く手にまったく楽観していないことが窺われる。

2輪のモトGPはF1に並ぶに世界的人気のモータースポーツ・シリーズ。
注目される2010年のF1エントリーの発表は6月12日(金)に行われる予定になっているが、いまのところFOTAで足並みを揃えているのは現在の参戦チームのうちウィリアムズとフォース・インディアを除く8チームになるとみられている。

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2009/06/09

トルコGP、史上最低の観客数に留まる

Image (C)Brawn GP F1
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ブラウンGPのジェンソン・バトンによる快勝で幕を閉じたF1第7戦トルコGPだったが、世界で盛り上がるその一方でイスタンブールの観客席には空席が目立った。

主催者によれば、最大で13万人を収容できる同サーキットで、決勝当日のチケット販売数は3割以下のわずか36,000枚程度に留まったとのこと。
日曜日、空席が目立つ広大な観客席には大きなカバーを被せるなどして隠していたが、こうした作業の裏にはテレビ写りを気にしたバーニー・エクレストン氏からの指示があったものとみられる。

こうした状況についてF1関係者はチケットの価格が高くなりすぎたと指摘している。
近年、新規にグランプリ開催となった国の多くは、経済的にまだトップクラスとは言えない所が多いのが現実だ。

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FOTA、KERSの使用継続に否定的見解

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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F1の技術的革新の象徴として、今シーズン鳴り物入りで投入された「KERS」(Kinetic Energy Recovery System:運動エネルギー回収システム)だが、チームからの評判は芳しくないもののようだ。

それによれば、その技術的意義は認めながらも、現状で開発にかなりのコストが掛かること、またマシン搭載にはかなりの重量増を強いられることなど不利な問題点も多い。
その一方で、KERS搭載に適したサーキットと目されながら、イスタンブールのレースでもKERS搭載車は最高がマッサ(フェラーリ)の6位に留まる残念な結果となった。

こうした報告を受け、FOTAではFIA(国際自動車連盟)に対しKERS搭載について再考を求めることになる模様だ。
予定ではKERSは2009年シーズンは任意の、しかし2010年からは全チーム搭載を義務付ける規定になっている。

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ウィリアムズ氏、「F・インディアもFOTA除名扱い」

Frank Williams (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表は、現在FOTAから資格停止処分になっているとの報道について、実質『除名扱い』であること、またフォース・インディアもウィリアムズ・チームと同様の処分をFOTAから受けていることを明かした。

実際、イスタンブールでは両チームの4人を除く全ドライバーによって会議が行われたと伝えられていて、事実であれば両チームは完全に部外者扱いされているということになりそうだ。
こうした状況から同代表は、もしF1が分裂した場合にはFIA(国際自動車連盟)に従うとしていて、6月12日(金)にも発表される予定のFIAによる2010年のエントリー受理が注目される。

ただウィリアムズはトヨタの、フォース・インディアはメルセデスのエンジンをそれぞれ搭載していて、シリーズが分裂した場合にこれまで通り供給が受けられるかの心配も浮上しそうだ。

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2009/06/08

今度は『ロータス』の名前がF1に復活?

F1新規参戦に向けすでにエントリーの手続きを済ませたとされるイギリスのF3チーム『ライトスピードGP』が、F1レジェンドである名門『ロータス』の命名権を入手、『チーム・ロータス』として参加する構えであることを明らかにした。

2010年からのロータス名称権は現所有者であるデビッドハント氏からライトスピードが入手したということで、さらにドライバーのマネージメントについて、かつてロータスに在籍したジョニー・ハーバート氏の同チーム入りも明らかにされた。

中嶋 悟 (C)Honda Racing
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天才と称せられた故コーリン・チャップマン氏によって1958年に設立されたロータスは、同名の市販スポーツカーで成功を収める一方、F1ではジム・クラーク、グラハム・ヒル、ヨッヘン・リント、エマーソン・フィティパルディ、マリオ・アンドレッティなど多くのチャンピオンを輩出して優勝79回、コンストラクターズタイトル7回を獲得。
またホンダ・エンジン搭載時にはアイルトン・セナ、中嶋悟らの在籍で日本にも馴染み深い。

いまのところの噂では、マーチ、ブラバムなどの名門も復活が期待されている。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「Pストップまでは上手くいってた」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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トルコGP決勝レースで、5位を好走しながらも最後のピットストップで痛恨のタイムロスを喫し、結果12位に留まった中嶋一貴(ウィリアムズ)は次のようにレースを振り返った。

「スタートでも順位を上げることができ(12位→10位)オープニングラップはバッチリ、さらに2度目のピットストップまではすべてが上手くいっていた。
ここまでの走りは、おそらく僕のF1キャリアの中でも最高レベルのものだったと思うから、あそこでタイムロスはほんとうに残念なことだった。
それでもトラック上でライコネンやアロンソらを打ち破るようないいクルマを用意してくれたチームや、戦術を立ててくれたエンジニアらには感謝している。
僕らはこのミスから何かを学んで、次はもっと良い結果を目指したい」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「チームとして、ロズベルグが4ポイントを獲得してくれたことは良かったと思う。
しかしカズキのマシンが、ピットストップの際に左前輪の脱着に手間取りタイムロスを強いられたのはほんとうに悔やまれる。
あれがなければ少なくとも彼は7位には入れた筈で、せっかくの入賞の機会を逸したことは残念だ」と、語っている。

なお今回のポイント獲得でチームはルノーを上回り、コンストラクターズ・ランキングで6位にアップしている。

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ブリヂストン トルコGP決勝レースの模様

Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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2009 FIA Formula One World Championship 第7戦 トルコGP  
開催場所: イスタンブール 開催日: 6月5日 ~ 6月7日
2009年F1世界選手権トルコGP 決勝

快晴で暑いコンディションの中、イスタンブール・パーク・サーキットで開催されたトルコGP決勝は、ハード・ハード・ソフトの2ストップ戦略で戦ったブラウンGPのジェンソン・バトンがペースの速いレースに優勝した。

バトンに6.7秒遅れてフィニッシュしたのは、同じタイヤ戦略で戦ったレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー。
3位表彰台はウェバーのチームメイトのセバスチャン・ベッテルの手に渡った。
ベッテルは、最終スティントのみがソフト・タイヤの3ストップ戦略を使った唯一のドライバーだった。

ここではブリヂストンのハード・タイヤが安定したパフォーマンスで、ソフトに比べ優位なレースタイヤとしての 性能を発揮した。
レースの最速ラップタイムは40周目にハード・タイヤを装着してバトンが記録した1分27秒579。
フロントに装着されたソフト・タイヤにいくらかのグレイニングが見られたが、特に問題を引き起こすことはなかった。
ほとんどのドライバーが2ストップ戦略を用いたが、ルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)とセバスチャン・ブルデー(スクーデリア・トロロッソ)は1ストップ戦略でレースをフィニッシュした。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「今日はとても気温の高いコンディションの中で行われた非常に興味深いレースでした。
とても良いチームワークを見せたブラウン・チームとジェンソン・バトンにお祝いを申し上げます。
ここはタイヤに非常にシビアなサーキットですが、タイヤに過酷なことで知られているターン8でもタイヤの問題はありませんでした。
今日もソフト・タイヤにはグレイニングが見られましたが、昨日ほどではなく、ラップタイムもまずまずの速さでした。
このサーキットでは2種類のコンパウンドのラップタイムの差がそれほど大きくない一方で、ハードの方が高い耐久性を発揮しましたので、タイヤ戦略を考えるのはかなり楽だったと思います。
今日は1ストップ戦略も見られました。これは、ソフト・タイヤでも長いスティントが可能だったということを表しています」

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トヨタ トルコGP決勝レースの模様

F1第7戦 トルコGP決勝
J.トゥルーリ4位、T.グロック8位でダブル入賞

パナソニック・トヨタ・レーシングは7日、イスタンブールパーク・サーキットでトルコGPの決勝を行い、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーともにポイントを獲得し、コンストラクターズ・ランキング3位の位置をより確かなものとした。
トゥルーリが上位4番手以内でフィニッシュするのは今季4度目になり、グロックは果敢な攻めで6つも順位を上げ、ポイント獲得は今年、5度目。

両ドライバーは、ブリヂストンのハードタイヤでスタート。
グロックは押し出されたため順位を落としたが、トゥルーリは第1コーナーで3番手につけた。
1周目を終えるころには、トゥルーリは4位、グロック14位に。
1回目のピットストップで、トゥルーリは再びハードタイヤを履いた。
グロックも長い第1スティント(初めてのピットインまでの走行)で一時5位につけた後、ハードタイヤを履いた。
4番手を激しく争ったトゥルーリは、速いラップを刻み続けて優位にたち、最後の短いスティントの前にソフトタイヤに履き替え、4番手を確保した。
グロックも激しく戦い、第2スティントで速さを活かし、8位に順位を上げた。
ソフトタイヤを履いた終盤は更にペースを上げたが、わずかに7位には届かなかった。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド:5番手
決勝:4位(トップと27.843秒差)
ピットストップ:16周目、43周目
「レース結果にもクルマにも満足している。
パフォーマンスの向上のために頑張って働いたので、表彰台を狙う位置に戻ったことは大変うれしい。
今週末は、エンジニアを含めチームで改良を重ねた結果、スタートに成功し、第1コーナーで2つも順位を上げた。
ただ、1周目でブレーキ不足に大変苦しみ、4番手に下がってしまった。
その後はリズム良くラップを刻み、ニコ・ロズベルグと激しく競い合った。
最初のピットストップで、彼に前に出られたが、すぐに立て直し、2回目のピットストップで追い抜いた。
路面にゴムが乗ってくると、最後まで競争力を高く保ちながら、上位争いができて楽しかった。
今週金曜日より、感触が良く、適切なセットアップが見つかった。
再び高いレベルで競い合うようになり、うれしい限りだ」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド:13番手
決勝:8位(トップと46.959秒差)
ピットストップ:30周目、47周目
「13番手グリッドからのポイント圏内でのフィニッシュはたやすくはなかった。
スタート直後はうまくいったが、第1コーナーで渋滞につかまり、他のクルマに押される形で外に出た。
ここで順位を少し落とすことがなければ、もっといい結果だったかもしれない。
だけど、クルマの調子は良く、また燃料補給も素早かったので、ポイントを取れたことはうれしい。
F1で好位置を得るのは難しいが、私たちの戦略は正しくて、ピットストップも素晴らしかった上に、セットアップもうまく機能したので、チームに感謝したい。
ポイント獲得という決勝前の目標を達成できて満足。
次のレースではもっと上を目指したい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「50℃にも達する路面温度でタイヤの選択は限られてしまったが、ドライバーの頑張りと、ピットストップ作戦が上手く働き、2台揃って入賞し、ポイント獲得できた。
新しく準備した空力パーツやセッティングが効果を発揮、レース中のタイムを見ても、クルマのスピードは本来のものに戻ってきた。
もっとクルマを速くし、表彰台、そして優勝を目指して、次のイギリスGPに臨みたい」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「ドライバーが2人ともポイントを取ることができ、結果には満足している。
再び上位争いに絡むことができたが、常に、この位置で戦いたいと思っている。
昨日の予選を考えると、チームは精一杯やり、ベストな結果を引き出せたと思う。
しかし、もちろん狙うは表彰台で、かなり良くなったとはいえ、もっとパフォーマンスが良くなるように、一生懸命頑張りたい。
まだトップチームとの差があるので、次のレースではこれを縮めるつもり。
シルバーストーンは得意なコースであり、私たちのクルマにフィットするので、イギリスGPでさらに良い結果を出したいと思っている」

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2009/06/07

バトン(ブラウンGP)、4連勝でトルコGPを制覇

Jenson Button (C)Brawn GP F1
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トルコGP決勝レースは7日(日)イスタンブール・サーキットで行われ、フロントロウ2番手グリッドからスタートしたブラウンGPのジェンソン・バトンがポールポジションのベッテル(レッドブル)を下し、今季7戦6勝目、バーレーンGPから続く実に4連勝という快挙で勝利した。

2位はレッドブルのウェバー、3位も同じレッドブルのベッテル、4位トヨタのトゥルーリ、5位ウィリアムズのロズベルグ、6位はここで3連勝していたフェラーリのマッサ、7位BMWザウバーのクビサ、そして8位トヨタのグロックでここまでが入賞。
前戦モナコで不振だったトヨタはみごとW入賞で復活した。

以下、9位フェラーリのライコネン、10位ルノーのアロンソ、11位BMWザウバーのハイドフェルド、12位ウィリアムズの中嶋一貴、13-14位マクラーレンのハミルトンとコバライネン、15位トロ・ロッソのブエミ、16位ルノーのピケ、17位フォース・インディアのスーティル、そして18位トロ・ロッソのボーデまでが完走。
リタイヤしたのはブラウンGPのバリチェッロとフォース・インディアのフィジケーラの2台でブラウンGPのリタイヤは今季初。

中嶋一貴はこのレース確実に入賞圏内を走っていたが、最後のピットストップで痛恨のタイムロス、順位を大きく落とす結果となった。

トルコGP決勝レースの結果はこちら
トルコGP画像はこちら

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ルノー・チーム代表、「もうチャンピオンシップは終わり」

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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かつて2005-6年シーズンには2年連続でコンストラクターズ・タイトルを獲得したルノー・チームだが、同チームのフラビオ・ブリアトーレ代表はすでに今季の戦いに見切りをつけたようだ。

「いまの勢いなら、今年のタイトルにはブラウンGPが最有力。
彼らの勢いを止めるのは、どのチームにとっても難しいことだろうね。
さらに2番手にはレッドブルが確実になりつつある。
だからその他のわれわれが目標にするのはもう3番手以下、というしかないんだよ。
つまりわれわれにとって、もう今年のチャンピオンシップは終わりということだ」

そのルノー・チームでは、今日のトルコGP決勝レースを8番手(アロンソ)、17番手(ピケ)からそれぞれスタートする。

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トルコGP:スタート時車両重量一覧

6日(土)、FIAが発表したトルコGP公式予選終了後の各マシンの車両重量は下記の通り。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの)

トルコGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 696.5kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 665.0kg
3 フェリッペ・マッサ Ferrari 654.0kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 658.0kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 664.0kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 681.5kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 644.5kg
8 ネルソン・アンジェロ・ピケ Renault 689.6kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 652.0kg
10 ティモ・グロック Toyota 689.0kg
11 セバスチャン・ボーデ Toro Rosso Ferrari 701.0kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 686.5kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 656.0kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 649.5kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 660.0kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 680.4kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 668.5kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 688.5kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 655.5kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 652.5kg

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ピケ(ルノー)、「プレッシャーは覚悟の上」

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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今回のトルコGP予選でも17番手と、またしてもチームメイト(アロンソ)にグリッドで後れを取る結果となったルノー・チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(23歳:ブラジル)に対し、再びシート喪失の危機をメディアが書き立てている。

しかしこれについて当のピケ自身は、「これまでも、僕の人生にはいつだって周囲からの批判にさらされてきたよ。
とりわけF1に身を置いたこの2年間、要求の厳しいチームに、怖い上司、そしてすこぶる手強いチームメイトと過ごしてきているんだ。
気にしてなんかいられない。
それに僕は将来のことしか見据えていないし、こうした困難もやがて自分のためになる筈と思っているよ」と、雑音を気にしない姿勢をことさら強調した。

同じチームには後任のテストドライバーとしてすでにルノーの地元フランスの新鋭ロマン・グロージャン(23歳)が控えていて、常にピット・ギャントリーからピケの走りに熱い目を注ぎ続けているのが事実だ。

フランス・メディアらは、来月の第10戦ハンガリーGPまでに、チームはピケのシートについて判断を下すのではと報じている。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「タイヤ選択が難しかった」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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惜しくも前戦モナコに続く予選Q3進出を逃がしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のように公式予選を振り返った。

「タイヤの選択が難しく、厳しい予選だった。
プライムかオブションか、どちらかを選択しなければならないのに、いずれのタイヤを選んだらいいのか見極めになる兆しが見出せなかったんだ。
結局Q1ではオブションがあまり良く感じられなかったのでQ2ではプライムを使ったんだけど、自分が望んだようなパフォーマンスを手に入れることはできなかった。
12番手というポジションでは明日の決勝レースでポイントを獲得するのは難しいかも知れないけれど、でも全力を尽かすつもり」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「明日のレースでは2台共にポイント獲得を目指す。
マシンの信頼性には自信があるが、レースでは燃料戦略が大きく関係するのでこれから戦術を検討するつもりだ」と、語っている。

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ブリヂストン トルコGP公式予選の模様

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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2009 FIA Formula One World Championship 第7戦 トルコGP [予選]
開催場所: イスタンブール 開催日: 6月5日 ~ 6月7日

2009年F1世界選手権トルコGP 予選

イスタンブール・パークで開催されたトルコGP予選は、ブリヂストンのソフト・タイヤを装着したレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。

1分28秒316を記録したベッテルと0.1秒差の2位は、同じくソフトのブリヂストン・タイヤを装着したブラウンGPフォーミュラ1チームのジェンソン・バトン。
3位はハード・コンパウンドを使ったルーベンス・バリチェロ(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)。

スクーデリア・フェラーリ・マルボロのフィリペ・マッサがハード・タイヤで午前中のプラクティス・セッションの最速タイムである1分27秒983を記録した。
今日の予選は接戦で、Q1では1秒内に上位16台、Q2では0.5秒内に上位10台が入った。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日は接戦のエキサイティングな予選セッションでした。
コンパウンドの選択と正しいセットアップを決めるのが最も大変な仕事だったと思います。
コースコンディションは昨日よりも向上していましたが、昨日よりも気温は高く、風は弱かったため、昨日からいくつかの条件が変わっており、選手にとっては難しい挑戦となりました。
ソフトのブリヂストン・タイヤはハード・コンパウンドよりも速いタイムを記録しましたが、差はほんのわずかでした。
ソフト・タイヤがまだハードよりもグレイニングが多いようですが、今日はこの対処が結果を左右する要因となりました」

明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「多くの選手にとってはソフトのブリヂストン・タイヤのマネージメントが最も重要なポイントとなります。
ハード・コンパウンドは安定したパフォーマンスを発揮しており、今年に入って多くのレースで見られたようなハードとソフトの大きなタイム差はありません。
データを見ると、今のところタイヤに厳しいターン8でも目立った問題はありませんが、明日のレースでは重い燃料を積んでの長いレーススティントになりますので、注意して見守りたいと思います」

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トヨタ トルコGP公式予選の模様

F1第7戦 トルコGP予選
J.トゥルーリが決勝5番グリッドを獲得

パナソニック・トヨタ・レーシングは6日、イスタンブールパーク・サーキットで、トルコGPの予選を好成績で終え、明日の決勝での戦いに期待が高まる。
晴天の下、気温は29℃、路面温度は46℃。ティモ・グロックは僅差で、トップテン入りを逃したが、ヤルノ・トゥルーリは今シーズン4度目になる、決勝グリッド6番手以内入りを果たした。
予選第1セッションでは、ブリヂストンのソフトタイヤとハードタイヤの違いはあまり見られず、ヤルノがハード、ティモがソフトでと、トヨタの両ドライバーは、異なるタイヤ
選択で、自身の最速ラップタイムを記録した。
第2セッションでは、2人のドライバーともオプションのソフトタイヤで最速ラップを出したものの、異なる結果となった。
ヤルノは、続く第2セッションを2番手で通過したが、ティモは最後のセクターでわずかにタイムをロスした13番手で終了。
第3セッションに進んだヤルノが運転するTF109は、ハードタイヤですぐに上位タイムを記録し、ソフトタイヤにはき替えた後、セッション残りの数秒で、最速ラップを叩き出し、5番手に入った。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 :2番手 1分28秒022(トップと0.039秒差) 21周
予選第1セッション:7番手 1分27秒529(トップと0.199秒差) 10周
予選第2セッション:2番手 1分27秒195(トップと0.179秒差) 7周
予選第3セッション:5番手 1分28秒666(トップと0.350秒差) 7周
グリッド:5番手 (暫定)
「先回のモナコでは、厳しいレースだっただけに、今回の好結果はうれしい。
格段に良くなり、自分たちがいるべき上位に戻ることができて最高だ。
ハードタイヤで速く走ることができたものの、オプションのソフトタイヤのメリットを最大限に引き出すことができず、タイヤの選択が難しかった。
明日の決勝で好成績を目指すため、これを解析する必要がある。
ポールポジションから遠くないスタート位置なので、決勝に期待が持てる。
レースは長く、何が起こるか分からないが、表彰台に上れるように戦いたい」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 :3番手 1分28秒094(トップと0.111秒差) 23周
予選第1セッション:13番手 1分28秒160(トップと0.830秒差) 10周
予選第2セッション:13番手 1分27秒795(トップと0.779秒差) 8周
グリッド:13番手 (暫定)
「今日のセッションは簡単にはいかず、トップテンに入れなかったのは残念だ。
午前中は速さを感じ、セットアップも上手く機能したので、予選に向け、クルマには満足していた。
しかし、午後、少ない燃料で、ソフトタイヤで走ると、クルマはオーバーステア気味になり、午前中と同じようには感じられなかった。
競争力は高いので、上位10番手に入りたいと思っていたが、予選第2セッション最終セクターでのミスからタイムをロスし、予選は思ったような結果にならなかった。
モナコよりはオーバーテイクしやすいので、決してあきらめることなく頑張りたい」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「モナコGPが終わってから、問題の解決に努力し、新しいパーツを投入したため、モナコより明らかに良い週末だ。
しかし、予選結果を手放しで喜ぶことはできない。
予選前には、2台一緒のトップテン入りを狙っていたので、それがかなわず残念。
ティモは、非常に速いラップタイムで競っていた最後のセクターでミスをしてしまい、13番という順位になった。
ヤルノのパフォーマンスは予選中を通じとても高く、決勝グリッドの上位に再び戻ることができてうれしい。
トルコではもちろん、表彰台獲得が目標であり、5番手より上位のグリッドを狙っていたが達成できなかったので、決勝では最善を尽くしたい。
ソフトとハードが似たような性能を示しており、タイヤの選択が難しいが、レースでは様々な戦略が考えられそうだ」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ティモが最終予選に進めなかったのは本当に残念だが、ヤルノが5番グリッドを獲得してくれた。
40℃を超える路面温度の中でハードとソフト、2つのタイヤを使い分けながら戦いを進めた。
ティモも予選第3セッションへ進めるペースで走行していたが、最終コーナーでブレーキをロックさせてしまい、僅差で最終予選に進めなかった。
ヤルノは予選第2セッションで2番手につけ、スピードが戻った事をしっかり示してくれた。
明日のレースは ヤルノは表彰台を狙う戦いを、またティモには戦略を練り、上位進出を目指す」

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2009/06/06

トルコGPポールは新鋭ベッテル(レッドブル)の手に

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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白熱の戦いが繰り広げられたトルコGP公式予選は、終盤にウェバー、バトン、さらにベッテルとタイムが次々と書き換えられた結果、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが自身通算3回目、今季2度目となるポールポジションを獲得して終了した。

2-3番手はブラウンGPのバトンとバリチェッロ、4番手レッドブルのウェバー、5番手トヨタのトゥルーリ、6-7番手フェラーリのライコネン&マッサ、8番手ルノーのアロンソ、9番手ウィリアムズのロズベルグ、そしてBMWザウバーのクビサというトップ10グリッドとなった。

ここまで3年連続のポールシッターだったフェラーリのマッサは明日の決勝レースを4列目からスタートすることになる。
またこのトルコGPは2005年の開始以来、4回すべてでポールTOウィンとなっていて、ベッテルが日曜日の午後これを踏襲できるか注目だ。

トルコGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、中嶋一貴(ウィリアムズ)再び涙

予選Q2が終了。
ここでトップタイムをマークしたのはレッドブルのベッテル。
2番手にトヨタのトゥルーリ、3番手ブラウンGPのバトン、4-5番手にフェラーリのマッサとライコネン、6番手レッドブルのウェバー、7番手ブラウンGPのバリチェッロ、8番手ウィリアムズのロズベルグ、9番手BMWザウバーのクビサ、そして10番手ルノーのアロンソとここまでがQ3進出の10台となった。

脱落したのはBMWザウバーのハイドフェルド、ウィリアムズの中嶋一貴、トヨタのグロック、マクラーレンのコバライネン、そしてフォース・インディアのスーティルの5台。
前戦モナコGPで今季初めてQ3進出を果たした中嶋だったが、再びチームメイトの後塵を拝しQ2で涙を飲む結果となった。

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トルコGP予選Q1、王者ハミルトンが脱落

トルコGPの公式予選がスタート。
Q1でトップタイムをマークしたのはレッドブルのベッテル。
これにブラウンGPのバトン&バリチェッロが続き、4番手レッドブルのウェバー、5番手フェラーリのマッサ、6番手ウィリアムズのロズベルグ、7番手トヨタのトゥルーリ、8番手フェラーリのライコネン、9番手ウィリアムズの中嶋一貴、10番手BMWザウバーのクビサ。

以下、11番手BMWザウバーのハイドフェルド、12番手ルノーのアロンソ、13番手トヨタのグロック、14番手マクラーレンのコバライネン、15番手フォース・インディアのスーティルと、ここまでがQ2進出となった。

なんと昨年のチャンピオン、マクラーレンのハミルトンは16番手で脱落、他にルノーのピケ、トロ・ロッソの新人ブエミ、フォース・インディアのフィジケーラ、そしてトロ・ロッソのボーデの5台がここで涙を飲んだ。
ピケは最後にグラベルへコースアウトしている。

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フリー走行3回目はマッサ(フェラーリ)が最速

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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公式予選を前にしたトルコGPのフリー走行3回目セッションは、このコースを得意とするフェラーリのマッサがただ一人1分27秒台に入れる1'27.983のタイムでトップに立った。

2-3番手にはここまで鳴りを潜めていた(?)トヨタ勢のトゥルーリ&グロック。
4番手はウィリアムズの中嶋一貴で、再びチームメイトの前につけた。
5番手BMWザウバーのクビサ、6-7番手にブランズハッチのバリチェッロ&バトン、8番手ウィリアムズのロズベルグ、9番手フェラーリのライコネン、10番手がレッドブルのベッテルだった。

ルノーはピケが11番手につけたもののアロンソのほうは19番手。
マクラーレンはハミルトンが12番手、コバライネン15番手だった。
注目の公式予選はこのあと現地時間午後2時(日本時間午後8時)から行われる。

トルコGPフリー走行3回目の結果はこちら
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ルノーもBMWザウバーもトルコGPでKERS使用せず

Brake Image (C)Renault F1 UK
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イスタンブール・サーキットの特性から、「KERS」(運動エネルギー回収システム)搭載車には有利とみられる今週のトルコGPだが、どうやらこの装置を投入するのは今回もマクラーレンとフェラーリだけ。
ルノーとBMWザウバーの2チームは再びその搭載を断念した模様だ。

両チームの首脳は、いずれも「このサーキットでのKERSの使用価値は認めるが、それ以前にわれわれには熟成しなければならないコンポーネンツがある」と、口を揃えた。

ブレーキング時にエネルギーを蓄え加速時にこれを放出するこのKERSシステムでは、一般的に長いストレートとタイトなブレーキング・コーナーを有するサーキットに効果が大きいとされている。

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フォース・インディアもFOTAの足並みから『離脱』!

Force India『F8-VII』(C)Force India F1
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ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』は、期日までに2010年のエントリーを済ませたうちの『フォース・インディア』チームが、前提条件なしの申請であることを明かした。

F1チームの集まりであるFOTAには現在F1に参戦する全10チームが所属しているが、このうちすでにウィリアムズは独自の形でエントリーしたことを認めている。
今回伝えられたフォース・インディアも、ウィリアムズ同様にFIA(国際自動車連盟)が示した条件での参戦ということになり、マックス・モズレー会長にとっては大きな『援軍』ということになりそうだ。

フェラーリやトヨタらFOTAの強硬派は、FIAが示した2010年のチーム予算制限の先送りを参戦の前提条件としているが、いまのところFIAがこれに応ずるという姿勢はみられていない。

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初日最速コバライネン、ピットロードでも俊足!

Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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5日(金)行われたトルコGPのフリー走行1日目、1'28.841の好タイムをマーク、ひさびさ俊足ぶりをみせたマクラーレン・チームのヘイキ・コバライネンだったが、速いのはコース上だけでなくピットロードでも同様だったことがわかった。

これは、コバライネンはがフリー走行では時速60キロに制限されているピットロードを61.7キロで走行したことが測定されたもの。
このためトルコGPの審査委員会は400ユーロ(約5万5千円)の罰金を科すことを決めた。

マシンにはピットロードで自動的に速度を制限するリミッターがついているが、ドライバーのスイッチを押すタイミングが遅れたりすると制限速度を超える場合がある。
なお、罰金は違反1キロ当たり200ユーロと定められていて、フェラーリのマッサなどは過去4,800ユーロ(2007年当時約80万円)の大金を支払ったこともある。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「タイヤ比較がメインだった」

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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トルコGPフリー走行初日を午前6番手、午後4番手と順調な滑り出しをみせたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のように感想を語った。

「今日はプライムとオブション、双方のタイヤ評価を中心に行ったんだけど、奇妙な一日になった。
マシンはかなり速いと思うんだけど、とりわけ午後のセッションではそれぞれのタイヤがあまり機能しなかったんだ。
明日の走行ではタイヤから最高のものを引き出すために、これからデータを解析してみる必要があるね」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「今日はいつもの金曜日として予定通りに仕事を進めることができ、まず順当な一日だった。
ここイスタンブールにはいくつかの新しいこんなことになってしまい持ち込んでいるが、それらはすべてうまく機能したと言える。
明日の公式予選、そしてに強う日の決勝レースに向け、重要になるデータを集めることができいい金曜日だったよ」と、語っている。

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トヨタ トルコGPフリー走行の模様

F1世界選手権第7戦トルコGP フリー走行初日
順調にセッションを終了

トルコGPの初日を迎えたパナソニック・トヨタ・レーシングは5日、1周5.338キロメートルのイスタンブールパーク・サーキットで、90分間のフリー走行を2回行った。
昨日の降雨からうって変わり、この日は青空の下、気温28℃、路面温度48℃になった。
使用頻度の低いイスタンブールパーク・サーキットの路面には午前中、予想通り、路面にほこりが残っていたが、日中、タイヤラバーが乗るにつれてラップタイムは伸びていった。

ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、改良したフロントウィングと空力パーツの評価をするため、通常のセットアップに加え、多くの作業をこなした。
今回は、バルセロナで使用したブリヂストンのソフトタイヤとハードタイヤの組み合わせとなり、タイヤ作動の比較もしたため、両ドライバーは慌しくフリー走行を実施した。
予定したプログラムを、技術的なトラブルもなく、好結果で終えた。

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:3番手 1分29秒271(トップと0.319秒差) 26周
フリー走行2回目:6番手 1分29秒207(トップと0.366秒差) 41周

「いつもの金曜のように、主にセットアップとタイヤの評価を集中的にやった。
トラックは特に午前中、とてもほこりっぽく、少しグリップ不足に感じたが、想定の範囲内であり、明日はより良くなるだろう。
新しい空力パーツは良く、残りの週末にかけ、前向きなサインだ。
競争力のあるラップタイムを出せ、長距離の走行も上手く行ったので、明日も期待したい。
今日のセッションには満足しており、上位を狙えるだろう」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:13番手 1分29秒934(トップと0.982秒差) 26周
フリー走行2回目:14番手 1分29秒518(トップと0.677秒差) 40周

「ロングランにセットアップの比較と、通常の金曜のフリー走行だった。
特に、ソフトタイヤを履いたときに、クルマのバランスが、少し難しかった。
予選に向けて改良したい。
午後のセッションのラップタイム僅差だったので、より速くなる可能性はある。
独特のコースだったモナコの時よりチームは競争力があり、明日の予選で示したい」

Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
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ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「得るものが多い日だった。
導入した新しい空力パーツを上手く使い、思った通り、モナコのときより明らかに良かった。
トルコの金曜日は、たいてい路面状況が大きく変化するが、今日の午前中もそうなった。
午後のセッションでは、3番手から16番手までが0.5秒以内におり、たった10キログラムの燃料の違いで、順位が入れ替わることがある。
まだ、結論は出せないが、確実に言えることは、モナコのパフォーマンスのレベルとは断然に違う。
週末が待ち遠しい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「簡単には行かなかったが、まずまずのトルコGP初日となった。
モナコのあと、急遽行った空力テストや、解析のおかげで、迷うことなくプログラムを進めることが出来た。
唯一意外な点は、ソフトタイヤのグリップを充分に引き出せなかったことだ。
多くのチーム同様な状況と聞いているので、上手く答えを見つけ、明日の予選でより上位のグリッドを目指す」

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2009/06/05

フリー走行2回目はコバライネン(マクラーレン)がトップ

トルコGPのフリー走行2回目セッションは、路面コンディションが低下したためかいつものような終盤のタイム更新がなく、ほとんど中盤までのタイムで終了した。

Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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トップタイムを記録したのはマクラーレンのコバライネンで1'28.841というものだったが、実に16番手のハイドフェルド(BMWザウバー)までが1秒以内に収まるという激戦となった。
2番手はルノーのアロンソ、3番手BMWザウバーのクビサ、4番手ウィリアムズの中嶋一貴、5番手レッドブルのベッテル、6番手トヨタのトゥルーリ、7番手ウィリアムズのロズベルグ、8番手ブラウンGPのバリチェッロ、9番手レッドブルのウェバー、10番手がルノーのピケ。

フェラーリはマッサ11番手、ライコネン15番手、ブラウンGPのバトンは12番手、再三スピンを繰り返したマクラーレンのハミルトンは13番手、トヨタのグロックは14番手だった。
また5番手になったベッテルはピットガレージで長くマシンの準備に手間取ったうえ、タイムを出したあとすぐにストップ、わずか4ラップを周回しただけでこのセッションを終えている。

トルコGPフリー走行2回目の結果はこちら
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トルコGPフリー走行1回目はロズベルグが最速タイム

Nico Rosberg (C)Williams F1
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トルコGPが開幕。
5日(金)行われたフリー走行1回目セッションは、ウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグがただ一人ベストタイムを1分28秒台に入れる最速タイムを記録して終えた。
今季ここまで通算19回行われたフリー走行セッションでロズベルグがトップとなるのはこれが実に10回目、もちろん全ドライバー中の最多になる。

2番手はマクラーレンのハミルトン、3番手トヨタのトゥルーリ、4番手レッドブルのベッテル、5番手フェラーリのマッサ、6番手ウィリアムズの中嶋一貴、7番手フェラーリのライコネン、8番手ルノーのアロンソ、9番手ブラウンGPのバリチェッロ、そして10番手がマクラーレンのコバライネンだった。

このセッション、マシンのほうに大きなトラブルはなかったものの、コース脇に貼られた人工芝のマットが剥がれ、これが原因でスピンするクルマも現れたことから対策のためセッションは一時赤旗中断となる珍しい場面があった。
フリー走行2回目はこの後午後2時(日本時間午後8時)から行われる。

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決め手を欠いたFOTA勢、FIAの軍門に下るか

Image (C)McLaren Group
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FIA(国際自動車連盟)とのレギュレーション調整が進まない中、いわば数の論理で妥協を迫る姿勢のFOTA勢だが、モズレー会長のほうにはさらさら譲歩する考えはないようだ。

こうした強硬姿勢をみせるモズレー会長に対しFOTA側は、「最悪の場合、現行のF1とは別のシリーズを立ち上げることも辞さない」と、再び古証文を持ち出す構えもみせているものの、これに対してもモズレー会長は「別のシリーズで戦いたいなら勝手にやればいい。
しかしF1という名の世界選手権はこちらの手にある」と、一笑に付している。

期日までに2010年のエントリー手続きを済ませたチームはさらに増えていると伝えられていて、たとえFOTAの9チーム(おそらくはもっと減少する)が離脱したとしても、(質については疑問があるにせよ)FIAはシリーズを強行できそうな情勢になりつつある。

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本家ブラバム家族、「2010年のF1復帰、無関係」

ドイツのフランツ・ヒルマー氏が『ブラバム・グランプリ』の名称で唐突に2010年のF1エントリーをしたことについて、本家のブラバム・ファミリーは一様に驚きの表情を隠せないでいるようだ。

同家は4日(金)、「2010年のF1にエントリーされたブラバム・グランプリ社が、われわれブラバム家とは明確に別のものであることを表明する。
今回のプロジェクトにわれわれは一切関わっていないし、今後法律上のアドバイスを受け入れながら、ブラバム家の名誉を守るために必要な措置を講じていくことになるだろう」との声明を発表した。

Jack Brabham (C)Renault F1 UK
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かつて3回のF1チャンピオンに輝いたサー・ジャック・ブラバム氏が設立したブラバム・チームは1962年に初参戦、幾多の遍歴を経て結局1992年までF1に参戦し、トータル35回の優勝を誇る名門チーム。
その歴史の中では現FOM代表であるバーニー・エクレストン氏もチームを所有したことがあったことでも知られる。

なお上記ジャック・ブラバム氏の子息であるジェフ、ゲイリー、デビッド・ブラバムの各氏らもみなレーシングドライバー。
ただ残念ながらいずれも父親の名声を凌駕することはできなかった。

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ブラバム・チーム、スタッフにも旧スーパー・アグリ

Mark Preston (C)Ex.Super Aguri F1
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2010年のF1にエントリーした新規参戦チームの中で、資金難により撤退した旧スーパー・アグリの施設を使うことで注目を集めているブラバム・チームだが、予定するスタッフにも旧スーパー・アグリのメンバーが起用されることがわかった。

名前が明らかになったのは旧スーパー・アグリでテクニカル・オフィサーを務めたオーストラリア出身のマーク・プレストン氏(40歳)で、同チーム施設の前の保有者であったアロウズ・チームでもマシン開発で活躍した経験を持つベテラン。
またマネージメントにも長けていて、以前から自身F1参戦の意欲をみせていたとも伝えられる。

新チームを率いるドイツのフランツ・ヒルマー氏によれば、旧スーパー・アグリの資産のうちリーフィールドにあるテクニカルセンター、レースカー、トランスポーター等を所有しているということだ。

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FIA会長、FOTAの要求に譲歩の姿勢みせず

Max Mosley (C)Renault F1 UK
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先に締め切られた2010年のエントリーでは、一応無事に手続きを終えた形になっているFOTAの面々だが、それにはFIAが示したチーム予算制限案の先送りが条件とされている。

しかしこれについてマックス・モズレー会長は、まったく譲歩する意志がないことをスイスの『モータースポーツ・アクチュエル』誌に語っている。

「これまで60年に渡るモータースポーツの歴史において、常にレギュレーション策定というのはわれわれFIAの仕事であったし、今後もそうだ。
FIAにはモータースポーツ全体のバランスを考える義務があるのであって、一部の人間の不当な要求に屈することは決してない」

ウィリアムズを除くFOTA9チームのエントリーは、FIAが2010年のチーム予算制限を行わないというのが前提条件となっているのだが、しかし6月12日に予定される発表までにこれが受け入れられる可能性は少ないとみられる。

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2009/06/04

エクレストン氏、『ローマGP』の商標登録

Rome GP Course Image
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イギリスの『イブニング・スタンダード』紙が報じたところによれば、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)を通じF1の商業権を一手に仕切るバーニー・エクレストン氏が、今度はさらに自ら『ローマGP』の商標も手に入れたということだ。

それによれば正式名称は『Formula 1 Gran Premio di Roma』というもので、有効なのはEU(欧州連合)圏内であるという。

ローマGPについてはまだ具体的な内容については決まっていないものの、地元ローマ市が開催に前向きなこともあり、早ければ2011年にも開催にこぎ着けられるのでは、との声も聞かれている。

なお同名の『ローマGP』は、過去1954年と1963年に行われた経緯があるが、いずれも正式な世界選手権として承認されたものではなかった。

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メルセデス、新規チームへのエンジン供給準備あり

Mercedes V8 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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先月29日に締め切られた2010年のF1エントリーでは、予想以上の数のチームが参戦の意志を表明して関係者を驚かせたが、今後焦点になるのは搭載するエンジンの確保ということになるだろう。

これについてメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は、すでに支援する準備ができていることを示した。

「もし適切なレギュレーションが実施されるのであれば、われわれは必要に応じてエンジンを供給する体制があると言いたい。
これについては、われわれの強いパートナーであるマクラーレンからも了解が得られることだろう。
ただし、フォーミュラワンというスポーツがチャリティなどではないことは明らかだ」として、応分の負担も生じることを示唆した。

今季メルセデスは上記マクラーレンの他、ブラウンGPとフォース・インディアにもエンジンを供給。
中でもブラウンGPは現在コンストラクターズ・ランキングで首位をひた走っている。

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F1改革混迷も、モズレー会長再選には自信

M.Mosley & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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今年10月に迫ったFIA(国際自動車連盟)の会長選挙だが、出馬が有力とみられるマックス・モズレー現会長は再選に強い自信を持っているようだ。

これはドイツの『DPA』通信に語ったもので、その中でこのイギリス人は、「FIAの中からはほとんどすべての人間から私に今後も会長職を続けて欲しいと言われているよ。
だから再選されるかどうかは、私が出馬するかどうかに掛かっているだけ。
F1チームの中には、私に退いて欲しいと願っているところがあるのは承知しているが、別に彼らが会長選挙の投票権を持っている訳ではないしね、彼らの考えなど関係ないよ」と、相変わらず強気の姿勢を崩していない。

何回かの変革を経てきたFIAだが、今年69歳になるモズレー氏は間違いなく史上最強のFIA会長。
いまのところ有力な対抗馬の名前も挙がっておらず、次回も継続となれば、実に5選20年の長期政権ということになる。

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スーパー・アグリ遺産、ブラバムの名で復活?

ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたところによれば『ブラバム』も2010年の新規F1参戦に向け手続きを取ったということだ。

ブラバムは言うまでもなく元3回のF1チャンピオンに輝いたジャック・ブラバム氏が設立したチームで、かつては現FOA代表のバーニー・エクレストン氏が所有したことでも知られる名門。

Super Aguri Factory (C)Super Aguri F1
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記事によれば、現在はドイツのフランツ・ヒルマー氏がこのブランドを所有しているということで、同氏はまた昨年、破綻した旧スーパー・アグリのリーフィールドの資産を購入したことも伝えられている。

今回の申請受付ではマーチも名前が伝えられていて、こちらは現FIA会長のモズレー氏が設立したチームであることから、この『昔の名前で出ていますバトル』の行方にも注目が集まりそうだ。

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2009/06/03

復調フェラーリ、マッサ「トルコでは勝つ!」

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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このところ、確実に復調の兆しをみせる昨年のチャンピオンチーム・フェラーリだが、とりわけフェリッペ・マッサ(28歳:ブラジル)が今週のトルコGP勝利に強い意欲を燃やしている。

「イスタンブールはモナコとはまたまったく違うサーキットだし、とりわけエアロダイナミックス部分で僕たちはさらに改善の余地があると思う。
それでもモナコでは3位と4位でフィニッシュしたし、ファストラップも記録した。
間違いなくマシンは戦闘力を上げてきていると思うので、このトルコでもしも勝利を記録だきたならそれはチームにとって素晴らしいことだろうね。
またこのイスタンブールでは、理由を聞かれてもわからないけれど、なぜかいつも僕は調子がいいんだ。
できたらここで今季初勝利となったらいいね。
またそうしたいと思っているよ」

ここまで4回行われたトルコGPで、マッサは2006年から実に3連覇を果たしている。
(2005年は現在の僚友ライコネンが勝利:当時マクラーレン)

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ライコネンのナビゲータ、「今年またラリー出場する」

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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コースアウト・クラッシュで2度目のラリーを終えたばかりのキミ・ライコネン(29歳:フィンランド)だが、本人にまったく懲りた様子はなく今年中にまた出場するつもりのようだ。

これはライコネンのサイドシートに座ったコ・ドライバーのカジ・リンドストロームが明らかにしたもの。
その中でこのフィンランド人は、「今回はマシンが本調子でなくうまくいかなかったが、レーシングドライバーだけあってターマック(舗装路)でのドライビングには目を見張るものがあったよ。
リタイヤした後、彼とは今年中にまたチャレンジしようと話し合ったんだ」と、語っている。

リンドストロームはかつてWRC(世界ラリー選手権)チャンピオン・トミ・マキネンを支えた経験豊富なベテラン・ナビゲータだ。

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モズレー会長、自動車メーカーよりも新規参入歓迎

C.Horner & M.Mosley (C)RedBull Racing
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期日までに手続きを終えた2010年シーズンのF1エントリーは、総勢15チームとも16チームとも伝えられていて、先に示した「最大13チーム26台まで」の参戦枠を超える盛況となったようだ。

これについてFIAのマックス・モズレー会長は、「F1には自動車メーカーよりも他分野からの起業家が参入することが望ましい」と、FOTAへの当てつけとも取れる発言でその動きを牽制した。

同会長によれば、自身の都合だけで参戦や撤退を繰り返す自動車メーカーよりも、純粋にモーターレーシングを求めて参加する意欲あるチームのほうがF1にはふさわしいという論理で、今回の盛況ぶりを自賛した形だ。

ウィリアムズを除くFOTAの9チームはFIA案を承認して手続きを取った訳ではなく、またモズレー会長も依然強気の姿勢を転じていないことから、6月12日(金)とされる発表日までにはまだ曲折がありそうだ。

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2009/06/02

BMWザウバー代表、「F1はお金使いすぎ」

Mario Theissen (C)BMW Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)がF1チームの予算を厳しく制限しようとしているのに対し、チームの集まりであるFOTAではこれに抵抗する姿勢を続けているが、その中でBMWザウバー・チームのマリオ・タイセン代表は次のように懐疑的な態度をみせている。

これはドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』に語ったもので、その中でこのドイツ人は、「いま世界中の自動車メーカーが緊縮体制に陥っている中、F1だけが数百億という膨大な予算をつぎ込み続けていていい訳がない。
考えてもみたまえ、多くの会社では来客にコーヒーを出すのさえ止めている。
照明は半分に減らし、エレベーターの1基はスイッチが切られたままだ。
それなのにF1だけが変わらないでいい筈がないだろう」と、警告した。

同チームは先のモナコGPでは大不振を囲ったが、これについて「個々のレース結果が影響することはない」と、その影響を否定した。

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ライコネンのラリー参戦はクラッシュで終える

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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この週末、母国フィンランドラリー選手権第2戦である『マルカラリー』に参戦したキミ・ライコネン(29歳:フェラーリ)だが、クラス8位だったトレビソの第3SSを走行中、右コーナーで岩にヒットしてマシンにダメージを負って惜しくもリタイヤとなった。
ドライバーなどに怪我はないという。

今回チームの許可をもらってフィアットのアバルト・グランデ・プントを走らせたライコネンは、「チームの理解に感謝している。
冬のスノー路面でのテストのあと、こうしてターマック(舗装路)を走るのは実に面白い体験になったね。
これがこの後サーキットでどのように活かされるか楽しみだよ」と、屈託のない感想を語った。

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ブルツ、自らのチームでF1参戦へ

Alexander Wurz (C)Williams F1
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元ベネトンなどで活躍したアレクサンドル・ブルツ(35歳:オーストリア)が、自らのチームを立ち上げ2010年のF1新規参戦を目指してすでにエントリー手続きを取ったことを明らかにした。

それによれば、財政基盤をクリスチャン・バハ氏率いる投資ファンドの一つである『スーパーファンド』に求めていて、ビジネスモデルとして成功には自信があるとしている。
一方、他の新規参戦チームと異なりモーターレーシングの経験がないことについて、チーム予算削減の影響で有能な人間がマーケットに放出されるからとしている。

ブルツは現役ドライバーの頃からマネージメントに関心を持っていたということだが、実現に向けては幾多のハードルが待ちかまえていそうだ。
F1では3回の3位表彰台経験を持つブルツは、今シーズンブラウンGPのアドバイザーを務めている。

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2009/06/01

ウェバー(レッドブル)、今シーズン中の勝利確信

Mark Webber (C)Redbull Racing
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今シーズン、これまでのキャリアの中でも明らかに戦闘力のある戦いを繰り広げているレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)は、初優勝に向けて強い意欲をみせている。

「僕自身、僕がミハエル・シューマッハなんかじゃないことは知っているつもり。
これまでもう129戦もして一度も勝っていないんだしね。
それでも今年は間違いなくこれまでで一番チャンスがあると思うから、今シーズン中に念願の初勝利を手にしたいと思っているんだ」と、ウェバー。

ウェバーが自分より速いチームを経験持ったのは今回が初めてのこと。
初勝利こそこの若者(セバスチャン・ベッテル)に先を越されたものの、今シーズン中に巻き返す自信は十分のようだ。

これのまででウェバーは2位が最高。
表彰台には何回も上がった経験があるが、もちろん狙うはその一番高い所だ。

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フランスGP開催地に再びマニクールが浮上

2006 FranceGP (C)Renault F1 UK
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フランソワ・フィヨン首相自らが復活に積極的な姿勢をみせているフランスGPだが、その開催地に再びマニクール・サーキットの名前が浮上している模様だ。

というのも、早ければ2010年にも復活させたいとする同首相の意向に、新設サーキットはもちろんのこと市街地コースにしても時間的に準備は難しく、対応できるのは結局長い実績のあるマニクールになるというもの。
同首相は、「われわれがベストな開催地を求めているのは事実だが、さりとて2012年などという先送りの事態に関心はない」と、語っている。

ただフランスGP消滅には、マニクールがF1関係者から不評を囲ったのが一因であるのも明白で、今後の展開によってはバーニー・エクレストン氏が所有するポールリカール・サーキットなどが浮上する可能性もありそうだ。

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FOTAの要求にいまなおFIAは無視

Max Mosley (C)RedBull Racing
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29日に締め切られた2010年のF1エントリーに、F1チームの集まりであるFOTAに属する全10チームが手続きを終えたことで関係者には一様に安堵の表情がみられるが、実はまだ波瀾の種は何ら消えていないのが実情だ。

というのも、FOTAは手続きを終える一方でFIAが呈示したチーム予算制限案の先送り、事実上の撤廃を要求しているが、これに対しFIAは依然として何ら意思表示をしていないままだからだ。

いまのところマックス・モズレー会長の腹は読めないものの、もし同氏がFOTAの要求を飲まないという強硬手段に出た場合、ウィリアムズ・チームを除く現行の9チームによる2010年の参戦は白紙に戻ることになる。
ただその場合、新規参戦のチームがすべて認められたとしても全部で7チームということになり、これを商業面を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏が到底容認できないだろうという事情も今後絡んできそうだ。

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