トヨタ トルコGP公式予選の模様
F1第7戦 トルコGP予選
J.トゥルーリが決勝5番グリッドを獲得
パナソニック・トヨタ・レーシングは6日、イスタンブールパーク・サーキットで、トルコGPの予選を好成績で終え、明日の決勝での戦いに期待が高まる。
晴天の下、気温は29℃、路面温度は46℃。ティモ・グロックは僅差で、トップテン入りを逃したが、ヤルノ・トゥルーリは今シーズン4度目になる、決勝グリッド6番手以内入りを果たした。
予選第1セッションでは、ブリヂストンのソフトタイヤとハードタイヤの違いはあまり見られず、ヤルノがハード、ティモがソフトでと、トヨタの両ドライバーは、異なるタイヤ
選択で、自身の最速ラップタイムを記録した。
第2セッションでは、2人のドライバーともオプションのソフトタイヤで最速ラップを出したものの、異なる結果となった。
ヤルノは、続く第2セッションを2番手で通過したが、ティモは最後のセクターでわずかにタイムをロスした13番手で終了。
第3セッションに進んだヤルノが運転するTF109は、ハードタイヤですぐに上位タイムを記録し、ソフトタイヤにはき替えた後、セッション残りの数秒で、最速ラップを叩き出し、5番手に入った。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目 :2番手 1分28秒022(トップと0.039秒差) 21周
予選第1セッション:7番手 1分27秒529(トップと0.199秒差) 10周
予選第2セッション:2番手 1分27秒195(トップと0.179秒差) 7周
予選第3セッション:5番手 1分28秒666(トップと0.350秒差) 7周
グリッド:5番手 (暫定)
「先回のモナコでは、厳しいレースだっただけに、今回の好結果はうれしい。
格段に良くなり、自分たちがいるべき上位に戻ることができて最高だ。
ハードタイヤで速く走ることができたものの、オプションのソフトタイヤのメリットを最大限に引き出すことができず、タイヤの選択が難しかった。
明日の決勝で好成績を目指すため、これを解析する必要がある。
ポールポジションから遠くないスタート位置なので、決勝に期待が持てる。
レースは長く、何が起こるか分からないが、表彰台に上れるように戦いたい」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目 :3番手 1分28秒094(トップと0.111秒差) 23周
予選第1セッション:13番手 1分28秒160(トップと0.830秒差) 10周
予選第2セッション:13番手 1分27秒795(トップと0.779秒差) 8周
グリッド:13番手 (暫定)
「今日のセッションは簡単にはいかず、トップテンに入れなかったのは残念だ。
午前中は速さを感じ、セットアップも上手く機能したので、予選に向け、クルマには満足していた。
しかし、午後、少ない燃料で、ソフトタイヤで走ると、クルマはオーバーステア気味になり、午前中と同じようには感じられなかった。
競争力は高いので、上位10番手に入りたいと思っていたが、予選第2セッション最終セクターでのミスからタイムをロスし、予選は思ったような結果にならなかった。
モナコよりはオーバーテイクしやすいので、決してあきらめることなく頑張りたい」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「モナコGPが終わってから、問題の解決に努力し、新しいパーツを投入したため、モナコより明らかに良い週末だ。
しかし、予選結果を手放しで喜ぶことはできない。
予選前には、2台一緒のトップテン入りを狙っていたので、それがかなわず残念。
ティモは、非常に速いラップタイムで競っていた最後のセクターでミスをしてしまい、13番という順位になった。
ヤルノのパフォーマンスは予選中を通じとても高く、決勝グリッドの上位に再び戻ることができてうれしい。
トルコではもちろん、表彰台獲得が目標であり、5番手より上位のグリッドを狙っていたが達成できなかったので、決勝では最善を尽くしたい。
ソフトとハードが似たような性能を示しており、タイヤの選択が難しいが、レースでは様々な戦略が考えられそうだ」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ティモが最終予選に進めなかったのは本当に残念だが、ヤルノが5番グリッドを獲得してくれた。
40℃を超える路面温度の中でハードとソフト、2つのタイヤを使い分けながら戦いを進めた。
ティモも予選第3セッションへ進めるペースで走行していたが、最終コーナーでブレーキをロックさせてしまい、僅差で最終予選に進めなかった。
ヤルノは予選第2セッションで2番手につけ、スピードが戻った事をしっかり示してくれた。
明日のレースは ヤルノは表彰台を狙う戦いを、またティモには戦略を練り、上位進出を目指す」
| 固定リンク
最近のコメント