トヨタ イギリスGPフリー走行の模様
F1世界選手権第8戦イギリスGP フリー走行初日
予選と決勝に向けて順調にスタート
パナソニック・トヨタ・レーシングは19日、風が吹く曇り空の下、F1世界選手権が産声をあげたシルバーストーンで、イギリスGPのフリー走行を順調に終えた。
前戦のトルコとは逆に、比較的肌寒い17℃の気温と、34℃の若干低い路面温度になった。
予選と決勝の前に、TF109の改良点をテストするため、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは様々なセットアップの比較を行い、慌しく午前中のフリー走行1回目を行った。
午後のセッションでは、2週間前のトルコGPでも使ったブリヂストンのハードタイヤとソフトタイヤの組み合わせに、テストの焦点を移した。
イスタンブールのトルコGP、特に予選では、2種類のコンパウンドの違いは、心配したほど大きく出なかった。
しかし、今日は路面温度が低かったので、タイヤ動作の再評価をする必要があった。
2回のセッションを通じ、両ドライバーはレースより長い距離を走りこみ、週末に向け、チームは良い調子をつかむことができた。
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:7番手 1分20秒585(トップと1.185秒差)32周
フリー走行2回目:8番手 1分20秒458(トップと1.002秒差)40周
「いつものように、違う種類のタイヤの比較と、いくつかのセットアップを試み、トラブルなくセッションを終えた。
クルマはかなり良い感じだったが、シルバーストーンではよくあるように、大変風が強かった。
これが、クルマのセットアップを難しくし、ラップごとにコンディションが変わるので、異なったセットアップを評価するには理想的ではなかった。
しかし、それ以外特に問題はなく、トップに近づけるよう明日に向け、もう少しパフォーマンスを上げる必要があるだけだ。
今回のGPも期待している」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:16番手 1分21秒386(トップと1.986秒差)32周
フリー走行2回目:13番手 1分20秒762(トップと1.306秒差)37周
「全体的に、良い初日になった。
たくさんのラップを走りこみ、様々なセットアップを試した。
大きな問題は出なかったが、もちろん、われわれのパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せるように、予選前に改善を必要とする部分がある。
まだ最良のバランスとは言えないが、明日の午前中にもまだ、改良するチャンスがある。
土曜の午前に大きく前進できたトルコGPのことを考えれば、レースにかなり希望が持てる」
Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
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ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「ポジティブな日だった。
新しい空力パーツを投入し、テストも上手く行った。
全て順調、技術的な問題もなく、プログラムをスムーズに実施でき、週末に向けて良いスタートを切ることができた。
タイヤに関しては、トルコGPと同じコンパウンドを使うので、特に心配するようなことはないようだ。
今年は時々、タイヤの扱いが難しいことがあったので、良いことだと思う。
上手く行ったフリー走行をもとに、レースに向けて頑張りたい」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「風こそ強かったものの、天候に恵まれ、全体的には順調にプログラムを進められた。
午前中は路面温度が低く、路面状況もどんどん変化したため、ドライバーからのフィードバックが難しく、データで判断できるメニューを優先した。
午後は路面温度も上昇し、グリップも上がってきたので、セッティングとロングランを上手く進めることができた。
シルバーストーンはコース特性もTF109に適しているので、まず明日の予選ではトルコ以上のグリッドを目指し、レース本番につなげたい」
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