トヨタ トルコGPフリー走行の模様
F1世界選手権第7戦トルコGP フリー走行初日
順調にセッションを終了
トルコGPの初日を迎えたパナソニック・トヨタ・レーシングは5日、1周5.338キロメートルのイスタンブールパーク・サーキットで、90分間のフリー走行を2回行った。
昨日の降雨からうって変わり、この日は青空の下、気温28℃、路面温度48℃になった。
使用頻度の低いイスタンブールパーク・サーキットの路面には午前中、予想通り、路面にほこりが残っていたが、日中、タイヤラバーが乗るにつれてラップタイムは伸びていった。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、改良したフロントウィングと空力パーツの評価をするため、通常のセットアップに加え、多くの作業をこなした。
今回は、バルセロナで使用したブリヂストンのソフトタイヤとハードタイヤの組み合わせとなり、タイヤ作動の比較もしたため、両ドライバーは慌しくフリー走行を実施した。
予定したプログラムを、技術的なトラブルもなく、好結果で終えた。
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行1回目:3番手 1分29秒271(トップと0.319秒差) 26周
フリー走行2回目:6番手 1分29秒207(トップと0.366秒差) 41周
「いつもの金曜のように、主にセットアップとタイヤの評価を集中的にやった。
トラックは特に午前中、とてもほこりっぽく、少しグリップ不足に感じたが、想定の範囲内であり、明日はより良くなるだろう。
新しい空力パーツは良く、残りの週末にかけ、前向きなサインだ。
競争力のあるラップタイムを出せ、長距離の走行も上手く行ったので、明日も期待したい。
今日のセッションには満足しており、上位を狙えるだろう」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行1回目:13番手 1分29秒934(トップと0.982秒差) 26周
フリー走行2回目:14番手 1分29秒518(トップと0.677秒差) 40周
「ロングランにセットアップの比較と、通常の金曜のフリー走行だった。
特に、ソフトタイヤを履いたときに、クルマのバランスが、少し難しかった。
予選に向けて改良したい。
午後のセッションのラップタイム僅差だったので、より速くなる可能性はある。
独特のコースだったモナコの時よりチームは競争力があり、明日の予選で示したい」
Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「得るものが多い日だった。
導入した新しい空力パーツを上手く使い、思った通り、モナコのときより明らかに良かった。
トルコの金曜日は、たいてい路面状況が大きく変化するが、今日の午前中もそうなった。
午後のセッションでは、3番手から16番手までが0.5秒以内におり、たった10キログラムの燃料の違いで、順位が入れ替わることがある。
まだ、結論は出せないが、確実に言えることは、モナコのパフォーマンスのレベルとは断然に違う。
週末が待ち遠しい」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「簡単には行かなかったが、まずまずのトルコGP初日となった。
モナコのあと、急遽行った空力テストや、解析のおかげで、迷うことなくプログラムを進めることが出来た。
唯一意外な点は、ソフトタイヤのグリップを充分に引き出せなかったことだ。
多くのチーム同様な状況と聞いているので、上手く答えを見つけ、明日の予選でより上位のグリッドを目指す」
| 固定リンク
最近のコメント