トヨタ イギリスGP公式予選の模様
F1世界選手権第8戦イギリスGP予選
J.トゥルーリはセカンドロー、T.グロックは8番手から決勝スタート
良い調子が続くパナソニック・トヨタ・レーシングは20日、シルバーストーンでイギリスGPの予選を終え、ヤルノ・トゥルーリは21日の決勝でのセカンドローからのスタートを確保し、ティモ・グロックもトップ8に入った。
昨日と同じく涼しくなったシルバーストーンの気温は16℃、路面温度25℃。空には暗い雲が広がったが、雨が降ることはなかった。
予選を通じて、トゥルーリは、最も速いクルマの1台。
予選第1セッションでトゥルーリは、ブリヂストンのハードタイヤを1回使った他は、ソフトタイヤで走り、4番手。
一方、グロックも、軟らかめのコンパウンドのタイヤで、簡単に次のセッションに進んだ。
第2セッションでは、両ドライバーとも、ソフトタイヤを履き、トゥルーリは第1セッションと同じく、好結果で第3セッションに進んだ。
同セッションでも、2人のドライバーは軟らかめのタイヤを使用。
トゥルーリは、今季5度目になるトップ6で予選を終了。
一方、グロックは4度目のトップ8である。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
フリー走行3回目:3番手 1分19秒125(トップと0.226秒差) 15周
予選第1セッション:4番手 1分18秒886(トップと0.356秒差) 6周
予選第2セッション:3番手 1分18秒240(トップと0.121秒差) 7周
予選第3セッション:4番手 1分20秒091(トップと0.582秒差) 8周
グリッド:4番手 (暫定)
「予選ではとても良い走りができたので、結果は喜ばしいし、クルマにも満足だ。
今回のレースに合わせ、パフォーマンスを上げる為に、いくつか空力パーツをアップ
デートした。
燃料を少なめに積んだ予選時での、一番速いクルマとの差は極めて小さく、これは良い徴候だ。
1回目のフリー走行から、クルマは速く、競争力があり、今週チームは、素晴らしい仕事をしている。
これが、昨日から、ずっと続いている。
予選第3セッションで、私のラップは、少し速くなったので、トップスリーに残れたかもしれないが、結局は、好位置にいると思う。
これまで、シルバーストーンではレースを楽しめず、ツキもあまりなかったことを認めなければいけない。
当面開催されないかも知れないシルバーストーンでのGPにおいて、グリッド上位で戦えることは本当にうれしい」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
フリー走行3回目:7番手 1分19秒868(トップと0.969秒差) 19周
予選第1セッション:9番手 1分19秒198(トップと0.668秒差) 10周
予選第2セッション:10番手 1分18秒791(トップと0.672秒差) 8周
予選第3セッション:8番手 1分20秒490(トップと0.981秒差) 7周
グリッド:8番手 (暫定)
「今日予選の結果はとても良かった。
昨日のフリー走行が終わった時には、こんな順位が獲得できるとは思わなかったので、トップ8の中に入れて満足。
クルマに若干苦労し、ヤルノと同じようなラップタイムが刻めなかった。
問題はタイヤが十分温まらなかったこと。
そのため、時々、グリップ不足になった。
手放しでハッピーとはいかないが、今日はまずまずの順位だったので、明日はポイント獲得を目指す」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「全体的に、今日のフリー走行と予選は上手く行き、明日のレースでは大きなチャンスがある。
フロントローではないが、期待が持てるポジションを獲得できた。
また、トップチームとの差についても、昨日のフリー走行終了後の予想より、遥かに近づけたことは満足だ。
私たちは強い戦略とレースを楽観視できる理由があるので、明日がとても楽しみだ。
1周のペースとタイヤのタレを考えると、ここでのタイヤの状況は普通だから、それほど様々な戦略は考えられない。
また、イギリスGPに投入したアップデートパーツについても満足だ。
このために一生懸命頑張ってくれたケルンのファクトリーにいるスタッフに感謝したい」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノの予選は、午前のフリー走行より好調で、セカンドローを獲得できた。
また、テイモも高速コーナーでのアンダーステアに苦しみながらも、最終予選に進出してくれ、ポイント圏内の8番グリッドを確保できた。
昨日にも増して、気温、路面温度が低かったが、昨日の結果を活かしたセットアップを行った結果、2人のドライバーとも車のバランスには満足しており、TF109の特性を十分に引き出してくれており、明日レースへの手ごたえを強く感じている。
2人揃ってのポイント獲得、そして表彰台を目指して、チーム一丸で戦う」
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