トヨタ スペインGPフリー走行の模様
F1世界選手権第5戦スペインGP フリー走行初日
パナソニック・トヨタ・レーシングは8日、バルセロナのカタルニア・サーキットで、フリー走行を行い、2009年のF1世界選手権のヨーロッパラウンドが始まった。
気温は25℃に達し、路面温度は43℃を計測。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、内容の濃い90分間のフリー走行を2回行った。
スペインGPのために空力パッケージを改良したチームはこの日、その評価を実施した。
両ドライバーは、新しく印象的なエンジンカバーを含め、改良ポイントを確認すると同時に、今週末に使う予定である2種類のタイヤのテストも行った。
午前中1回目のセッションはトゥルーリが2番手のタイムを記録。
午後の2回目では、より多くのプログラムを試し、結局、2人のドライバーはこの日、決勝での走行距離を上回るロングランをこなした。
Toyota Team (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー : TF109/06
フリー走行1回目:2番手 1分22秒154(トップと0.355秒差) 30周
フリー走行2回目:19番手 1分23秒623(トップと2.035秒差) 47周
「明日の予選に備え、金曜日にいつものように、タイヤとセットアップのテストをこなした。
また、タイヤをはじめとしたあらゆる面で、どのような戦略をとるかということを念頭に、フリー走行を行った。
タイヤのテストはかなりうまく行ったが、データを分析した上で、様々なことを決めなければならない。
クルマは完璧ではなく、もっとバランスが良くなればいいと思う。
しかし、予選の時のサーキットのコンディションは変わるだろうし、あまり心配していない。
明日の朝、また見てみたいと思う」
ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー : TF109/05
フリー走行1回目:8番手 1分22秒828(トップと1.029秒差) 29周
フリー走行2回目:18番手 1分23秒360(トップと1.772秒差) 46周
「正直に言えば、今日はあまりいい日ではなかった。
1回目、2回目とも、タイヤを使いこなすのに苦労し、何が問題なのか見出すのが難しいところもあった。
結果を分析し、明日の予選に向けて、もっと改良を重ねなければならない。
今日のフリー走行は満足行く出来ではなかったが、あきらめてはいない。
問題解決のために、ベストを尽くす」
ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「タイミングシートについてはそれほど気にしていないが、今日のテストはやることが
たくさんあって、大変だった。
ケルンのファクトリーのみんなが頑張ってくれ、新しい空力パッケージを持ち込めたが、シーズン中のテストが禁止になったために、すべてを今日、テストしなければならなかった。
周回を多く重ね、できるだけ多くの情報を得るための比較走行を行った。
言うまでもなく、テスト期間と同じように、空力パーツにすごく集中できるわけではないので、難しかった。
新しいパーツの評価に加え、空力、ブレーキそしてタイヤについてテストもたくさん行った。
これから分析するが、興味深い結果が得られたので、明日に向け、最良の判断をしたい」
新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「第2の開幕ともいえるスペインGP初日は、新しいフロントウイング始め、いろいろ準備したアップデートアイテムの評価に多くの時間を割いた。
その結果、空力、タイヤ、メカニカルな面と、必要なデータは取ることができた。
しかし、ドライバーが満足するところまで、セットアップを煮詰める時間が不足してしまった点もあり、少々残念に感じている。
しかし明日の予選に向け、準備は充分にできたので、バーレーン同様、グリッド上位を狙うことが可能と思っている」
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