エクレストン氏、F1二重構造には否定的
FIA(国際自動車連盟)とF1チームの集まりであるFOTAとの2010年チーム予算制限案を巡る対立は、両者が持った協議の場でも解決には至らなかったものの、その焦点の一つであるマシン規則の違いによる事実上のF1二重構造について、実力者であるバーニー・エクレストン氏が否定的な見解を表している。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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「今回の反発では、F1二重構造という部分がガンになったと思うね。
予算制限そのものについてはみんな必要性を感じているんだ。
いくつかのチームはF1からの撤退をほのめかしているが、私はそれが現実になるとは考えていない。
誰だってF1をつぶそうと企んでいる訳ではないのだから。
詰まるところ、現在示された年間4千万ポンド(約59億円)以内という金額がもっと増大され、二重構造なんかではなくみんなが同じ規則で戦うというところに落ち着くのではないか」との見解を英『デイリー・メール』紙に語った。
F1が瓦解してしまうのを誰より怖れているのはエクレストン氏その人だろう。
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