トゥルーリのオーバーテイク、「止むを得なかった」
せっかくシャンパンファイトで祝った3位表彰台をその後のペナルティにより剥奪、12位まで順位を落とすことになったトヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリだが、関係者の証言で次第にその状況が明らかになってきた。
Toyota Team Duo (C)Panasonic Toyota Racing
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それらを総合すると、チェッカーフラッグまであと2周となった時点でベッテルとクビサのアクシデントによりレースは2度目のイエローコーションとなり、セーフティカーが先導する中、タイヤを冷やしてしまったトゥルーリが軽くコースアウトを喫したという。
これによりトゥルーリよりいったん前に出た(これは認められている)マクラーレンのハミルトンだったが、ペナルティを怖れたチームからのアドバイスによりスローダウンしてトゥルーリを再び前に出した。
ところがトゥルーリのこの時の動作が「イエローコーション中に前車をオーバーテイクした」と判定されたというもの。
さらに、これが本来通常レース中の行為であればドライブスルー・ペナルティーになるものだったが、レース終了間際であったため25秒加算のペナルティになったということが問題を複雑にしているようだ。
ドライブスルー・ペナルティーに対しては抗議できないことになっているため、トヨタ・チームの立場は困難なものになっている。
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