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2009年3月

2009/03/31

シューマッハ、「ブラウンは灰の中から蘇った不死鳥」

元7回のF1チャンピオンに輝くミハエル・シューマッハ氏(40歳:ドイツ)が、かつての強力な盟友であるロス・ブラウン氏について、「まるで灰の中から蘇った不死鳥のよう」と、今回の成功をイタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で讃えた。
Ros Brawn & Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「彼はまさに歴史に残る偉業をやってのけたね。
シーズン前、参戦すら危ぶまれたそんなチームで、誰が予選でフロントロウ独占、レースでもみごとな1-2フィニッシュするなんて予想しただろうか。
彼はまさに灰の中から蘇った不死鳥のようだよ」

今回シューマッハ氏はフェラーリ・チームのアドバイザーとしてメルボルンの現地に同行したが、自身がサポートした跳ね馬チームの二人は残念ながらいずれもノーポイントに終わった。
しかしベネトン時代に自身を見い出し、そしてフェラーリ時代には輝かしい黄金時代を共に築いたロス・ブラウン代表の成功を、わがことのように喜んでいる。

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開幕戦で3位入賞のハミルトン、「次は無理!」

2008年のシリーズ・チャンピオンでありながら、今季開幕戦ではフリー走行時点から苦戦、公式予選でもトラブルも加わってグリッド最後尾と精彩を欠いた戦いの結果、意表を突いて4位フィニッシュ(その後3位に繰り上がり)してみせたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだが、まだこれで完全復活という訳には行かないようだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「今回、結果的に上位入賞ができたといって、それで僕たちは浮かれているわけにはいかないんだ。
確かに今回素晴らしいレースを戦うことはできたけれど、これは他のマシンがアクシデントに見舞われたことなど、ここだけのレース展開というものに恵まれたと言うことさ。
決して次のマレーシアでも同じ戦いが再現できるということじゃないんだよ。
コース的にもセパンはさらに厳しいものになるし、僕らのマシンの弱点がさらに浮き彫りになるかも知れないからね」

今回のレースでは僚友コバライネンもいいところなく戦列を離脱しているが、それでもチームはランキング2位を確保した。

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グロック(トヨタ)、「F1の信頼性失われた」

オーストラリアGPで3位となったヤルノ・トゥルーリに対するペナルティはF1関係者だけでなく世界のファンにも衝撃を与えたが、これについてチームメイトであるティモ・グロック(27歳:ドイツ)は「F1の信頼性が失われた」と、この状況を憂えた。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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「まず予選で僕らが失格したのがおかしかった。
あのリヤウィングは事前のFIAの審査を通っていたものだったのだし、指摘されるようなエアロダイナミックスでの優位ということも全然なかったんだ。
さらに決勝レースでのトゥルーリへのペナルティは論外。
突然前のクルマがスローダウンしたら、誰だって前に出るしかないだろう。
そんな裁定でレースの順位が変わるなんて信じられないこと。
今回のレースで僕らが標的にされた、とは言わないけれど、でもこんな魔女狩りのようなことをやっていたら、F1なんて誰からも信じられないスポーツになってしまうよ」

そのグロック自身は、皮肉にもチームメイトの降格により5位から4位へと繰り上がる結果になった。

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トゥルーリのオーバーテイク、「止むを得なかった」

せっかくシャンパンファイトで祝った3位表彰台をその後のペナルティにより剥奪、12位まで順位を落とすことになったトヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリだが、関係者の証言で次第にその状況が明らかになってきた。
Toyota Team Duo (C)Panasonic Toyota Racing
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それらを総合すると、チェッカーフラッグまであと2周となった時点でベッテルとクビサのアクシデントによりレースは2度目のイエローコーションとなり、セーフティカーが先導する中、タイヤを冷やしてしまったトゥルーリが軽くコースアウトを喫したという。

これによりトゥルーリよりいったん前に出た(これは認められている)マクラーレンのハミルトンだったが、ペナルティを怖れたチームからのアドバイスによりスローダウンしてトゥルーリを再び前に出した。
ところがトゥルーリのこの時の動作が「イエローコーション中に前車をオーバーテイクした」と判定されたというもの。

さらに、これが本来通常レース中の行為であればドライブスルー・ペナルティーになるものだったが、レース終了間際であったため25秒加算のペナルティになったということが問題を複雑にしているようだ。
ドライブスルー・ペナルティーに対しては抗議できないことになっているため、トヨタ・チームの立場は困難なものになっている。

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2009/03/30

デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、「今年でマシンから降りる」

今年もマクラーレン・チームからテスト&リザーブドライバーとして指名を受けたベテランのペドロ・デ・ラ・ロサ(38歳:スペイン)だが、本人は「今シーズンが最後」との姿勢を明らかにした。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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「レギュレーションの変更に伴い、テストドライバーとしての役割も変化している。
残念だけど、僕がマクラーレン・チームでこのポジションを務めるのはおそらくこれが最後ということになるだろうね」

一方これを聞いたマクラーレン・グループのロン・デニス/CEOは、「彼はこれまでもわれわれチームの重要なメンバーであって、それはもちろん今もまったく変わりない。
彼がテストドライバーとしてチームに貢献した実績はもちろんだが、彼とのつながりはそうしたビジネスの部分だけでなく、素晴らしい仲間同士というところにあるのだ。
彼にはいつまでもわれわれのメンバーであり続けて欲しいと考えている」と、讃えた。

このオフでもデ・ラ・ロサは各地のテストに参加したが、開幕戦がスタートしたいまシーズン中のテストは禁止されていることから、当分活躍の舞台は見出せない状況となっている。

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ブラウンGP、勝利の美酒の後は「首切り」

新チームながら参戦デビューレースでポールTOウィンを飾るという快挙を成し遂げたブラウンGPだが、勝利の美酒に酔った余韻が醒めないうちに衝撃的な話が伝わってきた。
Nick Fry (C)Brawn GP F1 Team
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これは、メルボルンでの勝利の直後に同チームのニック・フライ/CEOが語ったもの。
その中で同氏は、「現在われわれのチームスタッフは全部で約700人という規模にある。
しかしこれを早急に約270人程度削減しなければならない状況にある。
その結果、チームは約430人という規模になる訳だが、これは2004年われわれがまだB.A.R・チームだった当時のレベルということになる。
これを彼らに伝えるのは非常につらいことだが、しかしわれわれはもう決してメーカー・チームではなく、いちプライベート・チームに過ぎないのだ」と、語っている。

土曜日、同チームは英『ヴァージン・グループ』とのスポンサー契約を発表したものの、
資金的には依然極度に困難な状況にあるとみられる。

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スピンの中嶋一貴(ウィリアムズ)、「僕のミス」

オーストラリアGP決勝レースでクラッシュ・リタイヤしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は次のように悔やんだ。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「それまでは順調だったんだけれど、17周目4コーナーでワイドにはらんで縁石に乗った瞬間にクルマの挙動を突然乱してしまった。
その後メディカルセンターで検査を受けて、身体に何の問題はないことが確認されたけれど、このリタイヤはほんとうに残念でチームにも迷惑を掛けた。
ただ、僕たちのマシンはいいペースで燃費も良かったので、次のマレーシアでこれを活かしたい」と、中嶋一貴。

11番スタートながらオープニングラップから順調に順位を上げ当時4位という好ポジションを走行していた17周目、中嶋は4コーナー出口のアウト側縁石部分に乗りコントロールを失ってウォールにクラッシュ、早々にレースを終える結果となった。
当時中嶋は5番手からスタートしたチームメイトのロズベルグよりも前を走っていて、ほぼ同じようなポジションで争っていたブラウンGPのバリチェッロが最終的に2位表彰台を獲得したことを考えるとなんとも悔やまれるアクシデントだった。

同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「今日は確かにドライバーのミスもあったけれど、われわれもチームとしてあまりに多くのミスを繰り返した。
次のマレーシアGPではもっと良い仕事をしなくてはならない。
それは別としてバトンと、ブラウンGPの素晴らしい結果にお祝いを言いたい」と、語っている。

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ブリヂストン 豪GP決勝レースの模様

Brawn GP (C)Brawn GP F1 Team
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2009 FIA Formula One World Championship 第1戦 オーストラリアGP
開催場所: メルボルン 開催日: 3月27日~3月29日
2009年F1世界選手権 オーストラリアGP 決勝

ブリヂストン・ポテンザのスリックタイヤがグランプリにカムバックを果たしたオーストラリアGPは、ブラウンGPチームの完ぺきなデビュー戦を戦ったジェンソン・バトンがミディアム・ミディアム・ソフトのタイヤ戦略でエキサイティングな新レギュレーションでのF1シーズン第1戦の優勝を果たした。

1位のバトンに続いてフィニッシュしたのは、チームメイトのルーベンス・バリチェロとパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリ。
バリチェロがバトンと同じタイヤ戦略を用いたのに対して、トゥルーリはスーパーソフト・タイヤを装着してピットレーンからのスタート、その後2回ミディアムに交換した。

最新スペックのマシンがブリヂストンのスリックタイヤを装着して戦った今回のアルバートパークのレースは、エキサイティングでチャレンジングな58周となった。
ブリヂストンの2種類のコンパウンドの異なる性能がイベント盛りだくさんのレースの話題の一つを提供した。

*レース後、3位に入ったトゥルーリ選手はセーフティーカー導入中に他社を追い抜いたことに対し、25秒のペナルティーを受け12位に降格、代わってハミルトン選手が3位に繰り上がりました。

浜島裕英(株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長 とのQ&A

ブリヂストンの立場から見た2009年開幕戦はいかがでしたか?

「まず、まれに見るエキサイティングなレースで優勝したジェンソン・バトンとブラウンGPチーム、そして2位完走を果たしたルーベンス・バリチェロにお祝いを申し上げます。
また、新レギュレーションを施行したFIA、エキサイティングでスピードに優れた新車開発に成功した各チームにもお祝いを申し上げます。
2009年度の変更がF1に大きな違いをもたらしたことが分かる意義深いレースでした。
ブリヂストンのスリックタイヤと我々の新しいタイヤアロケーション理念は、各チームに多くの課題を提示したと思います。
上手く対処できたチームとそうでないチームがありました。
タイヤ戦略は順位を上げることに欠かせないポイントでした。
また、スーパーソフト・タイヤは性能の落ちが早かったため、このタイヤに適したセットアップが良いリザルトを達成するカギになりました。
ミディアム・タイヤは非常に丈夫で、戦略やセットアップの幅をチームに提供することができたと思います」

今回使われた異なるタイプの戦略についての感想を聞かせてください。

「今回はわれわれブリヂストンの新しいタイヤを用いた初めてのレースでしたので、週末を通して数々の異なるアプローチが見られました。
土曜日のデータを見ると、1回目のフライイングラップではスーパーソフト・タイヤが約1.2秒ミディアムよりも速かったことが分かります。
その通り、スーパーソフトでスタートした選手には序盤かなりのアドバンテージがありました。
しかし、最終スティントでスーパーソフトを使った選手にも、レース中にゴムが乗って路面コンディションが良くなっていたためメリットがありました。
レースのスタートから中盤までスーパーソフトを使った場合は、5、6秒の遅れが出ることを予想していました。
だからこのタイヤで長いスティントを走る選手は多くなかったのだと思います」

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トヨタ 豪GP決勝レースの模様

F1第1戦オーストラリアGP決勝

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2009年F1シーズン初戦に臨んだ。
ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、ピットレーンからのスタートとなったが、レース序盤で順位を上げるために奮闘した。

ヤルノは、スタート時にブリヂストン・ポテンザ・タイヤのスーパーソフト・コンパウンドを選択したが、早めのピットストップを行いミディアム・コンパウンドに履き替えた。
その間、ティモは長めの第1スティントを重要視し、レース開始時からミディアム・コンパウンドを選択した。
コース上で数多くのアクシデントが発生している中、トヨタの2台は何台もオーバーテイクし、息を飲むようなレース後半ではトップ10以内に進んでいた。
他のクルマが最後のピットストップを行っている時、ヤルノの最後の長いスティントでは、表彰台を獲得するために素晴らしいペースを見せた。
そして、レース後半に発生した2人のライバルのアクシデントにより、ヤルノは3位でチェッカーを受けた。
ティモは、スーパーソフト・コンパウンドタイヤでレースを終えることを選択し、最後の短いスティントでもオーバーテイクし5位まで順位を上げ、セーフティカーでレース終了を迎える中、そのまま入賞した。

レース終了後、大会審査委員会はセーフティカー先導中のオーバーテイクにより、ヤルノに25秒加算のペナルティを課した。
この件に関してチームは、控訴の手続きを取った。

Toyota Team (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/04
グリッド:ペナルティによりピットスタート
決勝:12位(トップと26.604秒差) (*)25秒加算ペナルティ
ピットストップ:10周目、33周目  (*)日本時間18:30の裁定
「3位でレースを終えたのにペナルティが課され、どれだけ失望しているか言い表せない。
レース終了間際にセーフティカーが導入され、ルイス・ハミルトンが私を追い越した後、突然減速してコースの端にクルマを寄せた。
彼に何か問題が発生したと思い、他に選択肢はなかったので、私は彼をオーバーテイクした。
今日まで大きな努力を払ってくれたチームに感謝を述べたい。
ピットレーンからのスタートだったにも関わらず、われわれには表彰台を争える力があったのは事実だ」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/03
グリッド:ペナルティによりピットスタート
決勝:4位(トップと4.435秒差)
ピットストップ:18周目、50周目
「4位に入賞できてうれしいが、ヤルノにはとても残念な結果となった。
ピットレーンからのスタートの後に、われわれは上位に進めることが出来たので、われわれの力強いパフォーマンスを見せることが出来た。
われわれのクルマは本当の速さを持っていることが証明された。
とても良いレースとなった。
今日の結果のために厳しい作業を行ってくれたチームに感謝を捧げたい。
レースはとてもエキサイティングだったけど、ルノーのアロンソの後ろでなかなかオーバーテイクできずに、しばらくの間手こずってしまった。
前方に車がいない際に、2番目に速いラップタイムを出せたから、パフォーマンスは確かに良くなっている。
週末が始まる前に、冬季テストのパフォーマンスから判断してわれわれは力強く見えると述べたとおり、レースにおいてそれを見せることができたのは素晴らしいことだ」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノが25秒のペナルティを課され、12位となり大変残念だ。
ただし、ピットからのスタートにもかかわらず、上位を狙えたことは大いに評価できる。
また、ドライバー、チーム全員で作り上げてきた新型車TF109が、良い車である事をこのレースで示すこともできたこともうれしい。
様々なことがあったシーズン開幕戦だったが、シーズンを戦っていく上で、とても大きな自信となった。
第2戦のマレーシアは、初めて表彰台を獲得したサーキットであり、来週は表彰台を狙っていきたい」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「チャレンジングな週末を終えるにあたって、非常にすっきりしない状況だ。
リアウィングに関してペナルティを課され、残念なピットレーンからのスタートとなって
しまった。
それに対して、素晴らしいレースを行い、われわれのクルマは本当の力強さを持っていることを証明した。
コース上のスタッフのみならず、ファクトリーにいるチーム全員、われわれを応援してくれるパートナーやファン全員に感謝を述べたい。
今日の結果に関してペナルティを課されたのは残念であり、データと状況を確認するために控訴の手続きを取った」

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2009/03/29

レース終盤のアクシデントでベッテルに厳罰

オーストラリアGPの審査委員会は、レース終盤に起きたレッドブルとベッテルとBMWザウバーのクビサとのアクシデントについて検討した結果、クビサによるオーバーテイクを無理に阻止したために事故が起きたとしてセバスチャン・ベッテルに厳罰を課す決定を下した。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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これによりベッテルには次戦マレーシアGPにおいて『グリッド10番降格ペナルティ』。
またアクシデント後、損傷したマシンで走向を続けたことを危険行為としてベッテルとレッドブル・レーシングに対して5万ドル(約490万円)の罰金を科した。

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3位のトゥルーリがペナルティで降格処分に

オーストラリアGP決勝レースでピットスタートからみごと3位入賞を果たしたトヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリだが、レース後同グランプリの審査委員会は同選手に25秒加算のペナルティを課した。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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それによればトゥルーリはレース終盤、2位レッドブルのベッテルと3位BMWザウバーのクビサがアクシデントを起こしてイエローコーションになった際、マクラーレンのルイス・ハミルトンをオーバーテイクしたというもの。

これにより3位にはハミルトンが上がり、トゥルーリは12位までポジションを落とすことになるが、チームはそうした事実はないとして抗議した模様。

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完勝ブラウン代表、「今日よりいい日を知らない」

困難な時期を通り抜けやっとグリッドに2台のマシンを並べた開幕戦オーストラリアGPで、公式予選でフロントロウ独占、決勝レースでも1-2勝利と、完璧な出だしを飾ったロス・ブラウン代表は、「感激で言葉がない」と英『BBC』の取材に言葉を詰まらせた。
Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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「こんな衝撃的なことってあるだろうか。
われわれブラウンGPのスタッフが経験したことは、ただただセンセーショナルの一言に尽きる。
確かにこれまでわれわれの仕事は困難なものだったし、オフのテストが十分ではなかったのでマシンの信頼性に不安があったことも事実。
それなのに、今日われわれが成し遂げたことはまさにアンビリーバブル!
今日よりいい日というのを私は知らない……」

新規参戦したチームがデビューレースで優勝というのは、1977年アルゼンチンGPまで遡る快挙だ。
(ジョディ・シェクター/ウルフ・フォードWR1以来)

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バトン(ブラウンGP)がポールTOウィンの快挙遂げる

予選タイムを剥奪されて最後尾スタートとなったトヨタ・チームの2台は、問題となったリヤウィング改修のためパルクフェルメから出されたので事実上ピットレーンからのスタートに。

オープニングラップから大きく順位に変動があった決勝レースは2周目アクシデントが発生、BMWザウバーのハイドフェルドは右リヤタイヤがパンク、フォース・インディアのスーティルがフロント部破損、レッドブルのウェバー、マクラーレンのコバライネンもピットイン、コバライネンはガレージにマシンを入れた。

18周目、4番手まで順位を上げていた中嶋一貴がウォールにヒットしてストップ、セーフティカーが導入された。
グリーンになった後の再スタートでルノーのピケがコースアウト・リタイヤ。
48周目にはフェラーリのマッサがガレージに入れてリタイヤ。

55周目、2位争いを繰り広げていたレッドブルのベッテルとBMWザウバーのクビサが接触、共にリタイヤ。
これでなんとトップバトンに続き、2位にもブラウンGPのバリチェッロが上がることに。
再びセーフティカーがコースに入る。
Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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結局セーフティカーリードのままレースはチェッカーフラッグに。
優勝はブラウンGPのバトン。
通算2度目の優勝(ホンダ)で、新チームによるデビューレースでの優勝は1977年アルゼンチンGPでのジョディ・シェクター(ウルフ・フォードWR1)以来の快挙ということになった。

2位もブラウンGPのバリチェッロ、3位ピットスタートから追い上げたトヨタのトゥルーリ、4位も事実上グリッド最後尾スタートしたマクラーレンのハミルトン、5位トヨタのグロック、6位ルノーのアロンソ、7位ウィリアムズのロズベルグ、8位トロ・ロッソのブエミ。
ここまでが入賞。
ブエミは新人ながらデビューレースで初入賞を果たした。

以下、トロ・ロッソのボーデ、フォース・インディアのスーティル、BMWザウバーのハイドフェルド、フォース・インディアのフィジケーラ、レッドブルのウェバー、以下レッドブルのベッテル、BMWザウバーのクビサ、フェラーリのライコネンらも完走扱いとなった。

リタイヤはフェラーリのマッサ、ルノーのピケ、ウィリアムズの中嶋一貴、そしてマクラーレンのコバライネン。

オーストラリアGPレース結果はこちら
オーストラリアGP画像はこちら

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メルセデス『SL63 AMG』2009年のセーフティカーに

メルセデス・モータースポーツは、2009年シーズンもF1オフィシャルカーに採用されたセーフティカー『SL63 AMG』とメディカルカー『C63 AMG』(ワゴン)をお披露目した。
Mercedes SL63 AMG F1 Safetycar (C)Mercedes Motorsports
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いずれもメルセデス・ベンツの市販車をベースに、系列の「AMGパフォーマンスセンター」が製作を請け負ったもの。

実際のレースの中で安全にかつ高速走行が要求されるセーフティカー『SL63 AMG』は、6.2リットルV8エンジン(525ps)を搭載、わずか0.01秒でシフトチェンジを可能にする「AMGスピードシフト」と組み合わせられ、0-100km/h加速4.4秒という俊足ぶりを発揮する。
もちろんサスペンションも強化、ボディもいたる所にカーボンファイバーが使われ、全体で220kgもの軽量化に成功したと伝えられている。

実際のレースではまったく同じ仕様の2台のセーフティカーが世界全17戦すべてをカバーする。

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ウィリアムズ、フェラーリ&レッドブルに逆抗議も

フェラーリとレッドブル、そしてBMWザウバーの3チームは、トヨタ&ブラウンGPと共にウィリアムズのマシンのディフューザーが違法であるとの抗議を提出しているが、今度はそのウィリアムズ・チームが逆にフェラーリとレッドブルのマシンがレギュレーションに反しているとして審査委員会に抗議を提出したことがわかった。
Redbull 『RB5』 (C)Redbull Racing
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それによれば両チームのマシンのエアロダイナミックス処理が違法だということだが、詳細は明らかでない。

なお、その後同チームはこの抗議の提出を取り下げたとの報道もあって現地では情報が交錯している。

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オーストラリアGP:スタート時車両重量一覧

28日(土)、FIAは2009年シーズンの新しい試みとして、公式予選終了後の各マシンの車両重量を発表した。
レギュレーションでF1マシンの最低重量は605キロ(ほぼ全マシンがこれに該当とみられる)とされていることから、決勝レースに向けての各チームの作戦がこれで類推されることにもなりそうだ。
またQ3進出者はこの状態で最終ピリオドを走ったことになる。
(重量はドライバー&ヘルメットを含むもの)

オーストラリアGPスタート時車両重量一覧表

No. Driver Car Weight
1 ルイス・ハミルトン McLaren Mercedes 655.0kg
2 ヘイキ・コバライネン McLaren Mercedes 690.6kg
3 フェリッペ・マッサ Ferrari 654.0kg
4 キミ・ライコネン Ferrari 655.5kg
5 ロバート・クビサ BMW Sauber 650.0kg
6 ニック・ハイドフェルド BMW Sauber 691.5kg
7 フェルナンド・アロンソ Renault 680.7kg
8 ネルソン・アンジェロ・ピケ Renault 694.1kg
9 ヤルノ・トゥルーリ Toyota 660.0kg
10 ティモ・グロック Toyota 670.0kg
11 セバスチャン・ボーデ Toro Rosso Ferrari 662.5kg
12 セバスチャン・ブエミ Toro Rosso Ferrari 675.5kg
14 マーク・ウェバー Red Bull Renault 662.0kg
15 セバスチャン・ベッテル Red Bull Renault 657.0kg
16 ニコ・ロズベルグ Williams Toyota 657.0kg
17 中嶋 一貴 Williams Toyota 685.3kg
20 エイドリアン・スーティル Force India Mercedes 684.5kg
21 ジャンカルロ・フィジケーラ Force India Mercedes 689.0kg
22 ジェンソン・バトン Brawn GP Mercedes 664.5kg
23 ルーベンス・バリチェッロ Brawn GP Mercedes 666.5kg

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ブラウンGP、『ヴァージンF1』になる可能性も

2009年シーズン開幕直前、旧ホンダ・チームから新生『ブラウン・グランプリF1チーム』へと衣替えをして参戦が決まったばかりのブラウンGPだが、早くもさらなる名称変更が噂されている。

これは、開幕戦オーストラリアGPの公式予選日になってあわただしく同チームのスポンサーに決まった英『ヴァージン・グループ』が、さらにチームを買収する可能性を示唆したためだ。
Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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メルボルンの現地を訪れている同グループのリチャード・ブランソン会長は、2009年最初の公式予選でブラウンGPがフロントロウを独占するというこれ以上ない快挙を目の当たりにした後、「ヴァージンとブラウンGPとの関係はいまスタートしたばかり。
今後数週間の間に、もっと密接な関係になることになるのではなるだろう。
そう『ヴァージンF1』になる可能性だってあるよ」と、記者の誘導質問にも含みを持たせた。

同氏の言葉によれば、「お金を出すスポンサーは積極的に名前を出す必要があるが、チームの技術者であるブラウン氏の名前はいまさら宣伝する必要はないだろう」という考えのようだ。

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FIA『ディフューザー問題』4月14日に公聴会開催へ

フェラーリ、ルノー、レッドブルの3チームは、開幕戦を前に抗議を提出していた『ディフューザー問題』についてオーストラリアGPの審査委員会が却下したのを不服とし、さらにFIA(国際自動車連盟)の国際控訴審に上告することを決めた。

これを受け、FIAは公聴会を開くことになったが、開幕後は連戦となるためその日時は第2戦マレーシアGP後の4月14日(火)に設定された。
Williams Toyota FW31 (C)Williams F1
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このため、抗議を受けているトヨタ、ウィリアムズ、そしてブラウンGPの3チームによる開幕2戦の結果は暫定扱いということになり、もし最終的に違法と判断された場合にはこの2戦の獲得ポイントは無効ということになる。

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トヨタ 豪GP審査委員会の決定に関する声明

トヨタモータースポーツ有限会社
F1オーストラリアGP大会審査委員会の決定に関する声明

トヨタモータースポーツ有限会社は、F1オーストラリアGP大会審査委員会から、TF109のリアウィングが「極端に変形しやすい」との報告を受けました。

リアウィングのデザインは、公式テスト荷重の2倍の負荷をかけた社内テストに合格しています。
しかし、今回の大会審査委員会の決定を受け、再発防止のため、この社内テストの方法を見直すと同時に、車の部品のばらつきがないよう生産プロセスも見直します。

トヨタモータースポーツ有限会社は、大会審査委員会の決定を尊重し受け入れます。

指摘を受けた部品は今夜から修正しますが、車のパフォーマンスには影響しないと
信じています。

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2009/03/28

トヨタ 公式予選の模様(3/28)

F1第1戦オーストラリアGP予選

*註 ペナルティを受ける前に出されたものです

2009年F1シーズン幕開け初戦となるオーストラリアGPで、パナソニック・トヨタ・レーシングは2台揃ってトップ10以内から決勝のスタートを迎えることになる。
メルボルンのアルバート・パークは、今日も晴れ渡った、良い天気となった。
気温24-25℃、路面温度29-33℃を計測する中、ティモ・グロックは6番手グリッドを獲得、ヤルノ・トゥルーリは8番手グリッドを獲得した。
ブリヂストン・ポテンザのミディアムとスーパーソフトのコンパウンドの2種類が用意されたが、2009年仕様のクルマの完全なパフォーマンスを全体の中で比較しながらQ1とQ2を通過するために、両ドライバー共によりソフトなコンパウンドを選択した。
すべてのクルマが決勝スタート時に使用する分量の燃料を計算して積み込んでいる状況で、やはり緊迫感が高まるQ3の終了間際に、トヨタの2台は最速タイムを出すために、スーパーソフトタイヤに履き替えた。

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー9 シャシー:TF109/04
公式練習3回目: 2番手   1分25秒811(トップと0.003秒差)  19周
予選第1セッション:14番手   1分26秒194(トップと1.188秒差)  7周
予選第2セッション: 7番手   1分25秒265(トップと0.482秒差)  6周
予選第3セッション: 8番手   1分27秒127(トップと0.925秒差)  7周
グリッド: 8番手 (暫定)
「かなり厳しい予選だった。
もっと良い結果を期待していたから、残念だ。
もちろん、決勝ではできる限りの力を出して戦うけれど、予選と3回目のフリー走行ではクルマの感覚が異なっていたから、明日どうなるかは分らない。
なぜかはわからないけれど、タイヤが思うように温まらず、何度も横に滑ってしまった。
その上、ブレーキにも問題を抱えていたから、とても難しかった」

ティモ・グロック:カー・ナンバー10 シャシー:TF109/03
公式練習3回目: 8番手   1分26秒410(トップと0.602秒差)  25周
予選第1セッション: 4番手   1分25秒499(トップと0.493秒差)  7周
予選第2セッション: 8番手   1分25秒281(トップと0.498秒差)  6周
予選第3セッション: 6番手   1分26秒975(トップと0.773秒差)  6周
グリッド: 6番手 (暫定)
「2回目と3回目のフリー走行では、適切なバランスを見つけるのに少し手こずったけれど、解決策を見つけるために一生懸命作業をして、適切なセットアップに近づけるためにいくつかの作業を行った。
もう少し微調整を早めに行えたら、トップ3にコンマ1秒ほどしか離れていない結果だったから、もっと良いグリッドを獲得できたかもしれないけれど、今日の結果に関しては前向きに捉えている。
クルマの調子は良い感じだし、われわれは明らかに上を狙える位置にいるから、明日の戦略でどうなるか楽しみだ。とても満足しているし、自信はある」

Pascal Vasselon (C)Toyota Racing
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パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「全体的に見て、もっと良い結果を期待していたので、今日の結果には残念だ。
もっと上のグリッドを期待していたが、戦略も含めたものがQ3の結果となっている。
予選ではスーパーソフト・コンパウンドの方が明らかに適しているため、タイヤ選択は容易だったが、決勝レースは別問題だ。
決勝レースにおいて、タイヤ選択は大きなチャレンジだ。
状況を的確に判断し、レースに臨みたい」

新居章年:シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「狙い通りの上位グリッドを獲得できず、本当に残念な予選結果になってしまった。
午前の練習走行では、ヤルノもティモも車の仕上がりに満足していたので、確実に獲得できると思っていた。
しかし普段と異なる『夕方の予選』の為か、車をトラックに充分に適合させられず、満足のいくアタックが出来なかった。プ
レシーズンテストを通して、ロングランの速さには自信を持っており、明日は積極的に上位を狙って、良いレースをしたい」

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トヨタ・チームのマシンに違反 予選タイム剥奪へ

オーストラリアGP公式予選で6番手(グロック)・8番手(トゥルーリ)の好ポジションを獲得したトヨタ・チームだったが、予選後の車検でリヤウィングにレギュレーション違反が見つかり、予選タイムが剥奪されるペナルティが決まった。

これにより両者は明日のスターティンググリッドがそれぞれ19・20番手となり、先にギヤボックス交換で20番手に降格していたマクラーレンのハミルトンは18番手に繰り上がることとなった。

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ギヤボックス交換のハミルトン、最後尾スタートに

28日(土)行われた公式予選Q2でギヤボックスのトラブルに見舞われたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだが、チームは結局ギヤボックスの交換を決意、レーススチュワードにこれを申請した。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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予選15位だったハミルトンは、しかしこれによりグリッド5番降格のペナルティを受けることになり、明日のスターティンググリッドは20番(最後尾)ということになった。

昨年のこのレースではみごとポールポジションを獲得したハミルトンだったが、今年は天地ほども違う条件でレースを迎えることになる。
(昨年は優勝)

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ブリヂストン 豪GP公式予選の模様

Brawn GP (C)Brawn GP F1 Team
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2009 FIA Formula One World Championship 第1戦
オーストラリアGP [予選]  
開催場所: メルボルン 開催日: 3月27日~3月29日

ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤを装着したジェンソン・バトンが、同スペックのグリップ性能をいかんなく使いこなし、オーストラリアGPのポールポジションを獲得、ブラウンGPチームがグランプリ初の予選で見事なデビューを飾った。

炎天下のアルバートパークでバトンは1分26秒202を記録し、チームメイトのルーベンス・バリチェロに約0.3秒の差でポールポジションを獲得した。
今日は路面にゴムが乗り、金曜日と比較するとコンディションが向上したが、チームとドライバーは新車とブリヂストンのスリックタイヤとのベストセッティングを見つけ出すのに苦心しているようだった。

浜島裕英(株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A

今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日は、グランプリ初出場のブラウンGPのジェンソン・バトンがポールポジションを達成しF1にとって大変意義深い日となりました。
おめでとうございます。
この2日間は、アルバートパークの変化するコース路面で新車とわれわれブリヂストンの新しいタイヤを学ぶという、チームとドライバーにとってはとても難しい毎日だったと思います。
同じクルマでも数多くの異なるタイヤ摩耗の特徴が見られました。
各チームが様々なセットアップを試していたことが分かります。
今日はスーパーソフトの性能の持ちが向上していました。
ただ、今日は主に軽い燃料搭載量で走行だったため、パフォーマンスの向上は予想されていました。
ミディアムはレース用タイヤとしての力強いパフォーマンスを発揮していました」

新しいタイヤアロケーションによる戦略の難しさは?
「タイヤ戦略は非常に難しくなると思いますが、これは考えていた通りの方向性です。
スーパーソフトでは柔らかすぎ、ミディアムでは硬すぎるとドライバーたちは言っていますが、これは意図的なことです。
オーバーテイクのチャンスを増やしたいというFIAの意図もあり、敢えて性能的に最適なタイヤを持ち込んでいないのです。
これは、チームやドライバーにタイヤの使い方を考えてもらうためです。
ミディアムまたはスーパータイヤをレースでいつ用いるかだけでなく、どちらのタイヤでも使えるようにクルマのセットアップを考えなければなりません。
エンジニアやドライバーにとっては大変な作業になると思いますが、観客やTVでレースを観戦している皆さんにとってはレースがよりおもしろくなるでしょう」

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豪GPのポールポジションはバトンの手に

2009年開幕戦オーストラリアGPのポールポジションは、ブラウンGPジェンソン・バトンが獲得した。
バトンによるポールポジションは2006年オーストラリアGP(ホンダ)以来、通算4回目。
また新規チームによるポールポジション獲得は1970年のティレル以来ということになる。
2番手もバトンに逆転されたもののチームメイトのルーベンス・バリチェッロで、新チームのブラウンGPがいきなりフロントロウを独占するという快挙成し遂げたことになる。

3番手はレッドブルのベッテル、4番手BMWザウバーのクビサ、5番手にフリー走行で活躍したウィリアムズのロズベルグ、6番手トヨタのグロック、7番手フェラーリのマッサ、8番手トヨタのトゥルーリ、9番手フェラーリのライコネン、そして地元オーストラリアのウェバー(レッドブル)が10番手というグリッドとなった。

注目の決勝レースは、29日(日)午後5時(日本時間午後3時)スタートとなる。

オーストラリアGP公式予選の結果はこちら
オーストラリアGP画像はこちら

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予選Q2もブラウンGP勢1-2! 中嶋は脱落

予選Q2もブラウンGP勢がスピードをみせ、互いにトップタイムを書き換えた結果バリチェッロがトップ、バトンが2番手とここでも俊足ぶりをアピールした。
3番手はレッドブルのベッテル、4番手にウィリアムズのロズベルグが入ったものの、中嶋一貴のほうは13番手と精彩を欠き、残念ながら最終ピリオドへの進出を逃がした。

5番手はBMWザウバーのクビサ、以下レッドブルのウェバー、トヨタのトゥルーリ&グロック、フェラーリのマッサ&ライコネンとここまでの10台がQ3への進出を決めた。

このセッションで脱落したのはBMWザウバーのハイドフェルド、ルノーのアロンソ、ウィリアムズ・チームの中嶋一貴、そしてマクラーレンのコバライネン。
同じくマクラーレンのハミルトンはギヤボックス関連のトラブルか、ピットガレージから出られず、1周も走らずしてQ2での敗退が決まった。

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予選Q1はブラウンGP勢が席巻!

オーストラリアGP公式予選がスタート。
20分間で戦われるQ1は、フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケーラが真っ先にコースインして始められた。

トップがめまぐるしく入れ替わる近年にないタイム争いの結果、ブラウンGPのバリチェッロがトップタイム、バトンが2番手とシーズン前のスピード通りの速さをみせつけた。
3番手レッドブルのウェバー、4番手トヨタのグロック、5番手BMWザウバーのハイドフェルド、6番手フェラーリのマッサ、7番手ウィリアムズのロズベルグ、8番手フェラーリのライコネン、9番手BMWザウバーのクビサ、そしてレッドブルのベッテルというトップ10。

ルノーのアロンソは11番手、ウィリアムズ・チームの中嶋一貴は12番手。
マクラーレンはコバライネンが13番手、ハミルトンに至っては15番手でからくもQ2進出を果たす状態だった。

ここで脱落したのはトロ・ロッソのブエミ、ルノーのピケ、フォース・インディアのフィジケーラとスーティル、そしてトロ・ロッソのボーデの5台。

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ロズベルグ、フリー走行3回目もトップタイム!

オーストラリアGPはフリー走行3回目が終了。
ここでもタイミングモニターの最上位に位置してみせたのはウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグだった。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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ロズベルグは前日のタイムをさらに短縮、2番手になったトヨタのトゥルーリ、3番手ブラウンGPのバトンと共についにベストタイムを1分25秒台に入れている。
バトンのマシンには新たに『ヴァージン』のロゴが輝いている。

4番手になったのはフェラーリのマッサで、1コーナーでコースアウトするなどわずか5周でストップした僚友ライコネン(20番手)を尻目に上位に食い込んでみせた。
5番手には中嶋一貴が、チームメイトから遅れること0.27秒で続いた。
ブラウンGPのバリチェッロは6番手、トヨタのグロックも8番手と依然好調なところをみせた。

マクラーレンは前日よりは良くなったもののコバライネン11番手、ハミルトン12番手と午後の公式予選に不安を残した。
ルノーはさらにペースが上がず、アロンソ17番手、ピケ19番手と苦戦。
新人のブエミ(トロ・ロッソ)は16番手だった。

フリー走行3回目セッションの結果はこちら
オーストラリアGP画像はこちら

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『ヴァージン・グループ』ブラウンGPのスポンサーへ

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まだチームから正式発表はないものの、かねて噂に挙がっていた通り『ブラウン・グランプリF1チーム』のスポンサーとしてイギリスの多国籍企業である『ヴァージン・グループ』が合意に至った模様だ。

28日(土)のフリー走行3回目に臨んだブラウンGPのマシンには、各部に『Virgin 』のロゴが記されている。

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デビッドソン、ブラウンGPリザーブドライバー就任か

旧ホンダ・チームでリザーブドライバーとして契約していたアレクサンドル・ブルツ(35歳:オーストリア)だが、どうやる新生ブラウンGPでのポジションは見出せなかったようだ。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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これについてブラウンGPのニック・フライ/CEOは、「われわれのチームは資金難で苦しんでいて、スタッフの多くを泣く泣く解雇せざるを得ない状況だ。
ブルツが優れたドライバーであることは承知の上だが、彼の契約金はわれわれにとって高価すぎる。
残念ながら、彼とは異なる道を歩むことになるだろう」と、オーストリアの『APA通信』に語っている。

他方、同じくかつてホンダ・チームでテストドライバーを務めた前『スーパー・アグリ・F1』のアンソニー・デビッドソン(29歳:イギリス)が、すでにブルツの代わりにブラウンGPのリザーブドライバーとして指名されたとの報道も伝えられている。

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好調・中嶋一貴(ウィリアムズ)、「セクター2はお気に入り」

チームメイトであるニコ・ロズベルグと共に、シーズン上々のスタートを切ったウィリアムズの中嶋一貴は、「アルバートパークのセクター2は僕のお気に入り」と、初日の感想を語っている。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「このアルバートパークは僕の好きなコースだし、とりわけセクター2は大好きな部分だね。
ここにはバラエティに富む様々なコーナーが並んでいて、例えば6コーナーのような中速のものから9コーナーのような低速のものに変化して、さらに11・12コーナーのような高速コーナーまで続くんだ。
ここをリズムよく抜けるのには一時も気が抜けない繊細なドライビングが必要で、うまく通り抜けられた時には心底F1ドライバーで良かったと感じるんだ」

これにはロズベルグもまったく同感のようで、「セクター2には二つのまさに『ほんとうのコーナー』というものがあるね。
とても面白い所で、ここに僕らの『FW31』は合っているように感じる」と、同調している。

これが今回のウィリアムズ好調のポイントであるのかも知れない。

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オーストラリアGP初日、観客数は減少

27日(金)スタートしたオーストラリアGP1日目だが、初日としてはこれまでで最も少ない観客数になった模様だ。
2009 Australia GP (C)McLaren Group
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同グランプリを主催するオーストラリアGP会社のロン・ウォーカー代表は、この原因として昨年末からの世界的経済不況のためと推測しているが、一方で時間帯をこれまでより遅らせたタイムスケジュールにもあるのではないか、との不安の思いも募らせているようだ。

他方、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、オーストラリアGPのナイトレース化への圧力をさらに強めていて、ウォーカー氏の頭痛の種は尽きそうにない。

なお金曜日の観客数は約4万2千人ほどと地元紙は推定しているものの、主催者側はこの日結局正式発表することはなかった。
ここアルバートパークでのオーストラリアGPは今年で14年目ということになる。

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ドライバーら、「難敵は夕方の陽射し」

2009年F1シーズン最初のセッションをを親会社得たドライバーらからは、意外にも「夕方の陽射しが難敵だった」との声が聞かれた。
Giancarlo Fisichella (C)Force India F1
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フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケーラによれば、とりわけ現地時間午後4時半から6時に掛けて行われたフリー走行2回目のセッションは、6コーナー出口などで逆光になって夕陽を正面に見ることになり、まぶしくドライビングしづらかったということだ。

これについては他のドライバーも同様の問題を指摘しているが、土曜日の公式予選、そして日曜日の決勝レースもほぼ同じ時刻に行われることになっていて、新しいタイムスケジュールを導入したことになる弊害が露呈することになりそうだ。
決勝レースは午後5時スタートの予定になっている。
(一昨年は午後2時、昨年は午後3時半スタートだった)

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2009/03/27

トヨタ フリー走行1日目の模様(3/27)

F1第1戦オーストラリアGP フリー走行初日

パナソニック・トヨタ・レーシングは、暖かく日当たりの良い午後に、メルボルンのアルバート・パークで第1戦オーストラリアGPのフリー走行を行い、2009年のF1シーズンをスタートさせた。
気温18-19℃、路面温度25-33℃を計測する中、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは2回に渡って行われる90分のフリー走行でTF109のテストを行った。
今シーズン初めてコースに出たトヨタのドライバーは、ヤルノだった。
ヤルノがピットを出てすぐにティモも走行を行い、2台は何の問題もないままセットアップの評価を終えた。
今日の早い時間帯でメカニカルと空力のセットアップ作業を続けている間に試したミディアム・コンパウンドに加えて、フリー走行2回目では、両ドライバー共にブリヂストン・ポテンザのスーパー・ソフト・タイヤを試す機会が与えられた。
両ドライバー共に忙しいスティントをこなし、最終的に2台揃ってトップ6に入るタイムを出し1日を終えた。

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー 9 シャシー:TF109/04
フリー走行1回目:12番手 1分28秒142(トップと1.455秒差) 21周
フリー走行2回目:3番手 1分26秒350(トップと0.297秒差) 42周

「かなり多くの周回数をこなしつつ、たくさんの作業があったから、とても大変な一日だった。
われわれはタイヤを理解して、適切なセットアップを見つけるためにかなり一生懸命作業を行ったが、決して簡単なことではない。
車のバランスにはまだ完全に満足はしていない。
タイミング・シートを見るとわれわれの状況は良く見えるけど、クルマは完璧な状態には至っていないんだ。
今は、明日の一番大事な時に向けて、セットアップとバランスを改良するために作業しなければならない。
それはさておき、レースの週末の空気と興奮をハンドルの後ろで感じているのが好きなので、グランプリに戻って来られて大変うれしい。
これが、私の生きがいなんだ」

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー10  シャシー:TF109/03
フリー走行1回目:8番手 1分27秒710(トップと1.023秒差) 24周
フリー走行2回目:6番手 1分26秒443(トップと0.390秒差) 42周

「結果的には、今日に関しては満足しているけれど、1回目のセッションは2回目のセッションより良かったと言わなければならない。
1回目のセッションの時に、クルマから良い手応えを感じて、順調に進んでいたのだけど、その後、問題をいくつか抱え、ロングランでは安定しないこともあった。
クルマの動きがセッションの間で変化しているように思えたから、それがなぜ起こったかを理解するためにデータを見なければならない。
だから、やらなければならない仕事がまだいくつかあるけれど、それがフリー走行の目的だからね。
明日の予選の前に、クルマのセットアップに一生懸命取り組むつもりだ」

ディーター・ガス:チーフエンジニア レース&テスト
「今日は実りある一日だった。
コースの評価に関しては、昨年と比べると異なるが、それは多分、フリー走行の開始時間が遅かったことによるものだろう。
いつものように、最初は路面が汚れていたためにグリップに影響が出たが、2回目のセッションのある段階で、汚れが取れ始めたように思えた。
われわれがフォローしなければならない大きな問題は、タイヤに関することだ。
何故ならば、動作がわれわれの予測したものとは少々異なっていたためである。
しかし、それは別として、両方のクルマにとって今日はとても順調な一日だった。
重要な問題は何もなかったので、かなり多くの周回数をこなし、すべてのプログラムを行い、セットアップ作業をしてタイヤを学ぶことができた。
相対的なパフォーマンスを判断するのは難しいが、われわれはかなり競争力があるように見える。
まだ金曜日なので、レースまでに、ロングランのパフォーマンスを向上させることに焦点を合わせるつもりである」

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最速ロズベルグ、「空の燃料搭載じゃない」

いよいよ開幕したオーストラリアGP初日、二つのセッション共に最速タイムを記録したニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)に関係者の注目が集まったが、当人は「燃料が空だったのではないか」との周囲の観測に、これを否定する発言を行っている。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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「いきなり両セッション共に自分が最速である、ということには少々驚いたけれど、でもこれは別に意図してベストタイムを狙ったものではないし、もちろん燃料を少なくしてアタックしたということでもないよ。
それに今日はまだ金曜日セッションなのだし、他のチームとこれでパフォーマンスを比べるなんていうのは正しいことじゃないね。
それでも今日の結果は僕たちが予想していたのよりはずっと良かったというのは事実。
一番大事なことは、これから先にどんなことが起こるのか、だろうね」

レギュレーションが大きく変化した今シーズン、チーム間のバトル具合が大きく様変わりしようとしているようだ。

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豪GP、フリー走行2回目もロズベルグが最速タイム

Nico Rosberg (C)Williams F1
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オーストラリアGPのフリー走行2回目が終了、ここでもトップタイムを記録したのはウィリアムズのニコ・ロズベルグだった。
ロズベルグは午前に記録したタイムよりさらにコンマ6秒ほど短縮した1分26秒063をマーク。
一方チームメイトの中嶋一貴は最後のアタックこそブラウンGPのマシンと接近してタイムアップがならなかったものの、それでもこちらも午前よりタイムを短縮してまずまずの7番手となっている。

ロズベルグにわずか0.104秒差の2番手につけたのは好調ブラウンGPのバリチェッロ。
これにトヨタのトゥルーリ、レッドブルのウェバー、ブラウンGPのバトン、トヨタのグロックが続き、ディフューザー問題で抗議を出された3チーム6台のマシンが上位7位までにそろって入るという皮肉(?)な結果となった。

フェラーリはマッサ10番手、3番手だった午前よりタイムを落としたライコネンが11番手。
ルノーのアロンソは12番手、ピケは19番手。
一方マクラーレン勢はこちらも午前5番手だったコバライネンが17番手、チャンピオンのハミルトンが18番手と、もちろんタイムがまだ問題ではない金曜日のセッションとはいえ、昨シーズンからは想像がつかないポジションに留まった。

レッドブルのベッテルは残り30分というところでコースアウト、この日の走行を終えている。
最後尾は今季唯一の新人トロ・ロッソのブエミだった。

フリー走行2回目セッションの結果はこちら

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フリー走行1回目、ウィリアムズ勢が1-2の快挙

いよいよ注目の2009年F1グランプリが開幕。
今シーズン、新人はトロ・ロッソのセバスチャン・ブエミ一人だ。
Williams Duo (C)Williams F1
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オーストラリアGP最初のフリー走行セッションは、ニコ・ロズベルグが1位、中嶋一貴が2番手とウィリアムズ勢がタイミングモニターのトップを独占する快挙でスタートした。

3番手はセッションの多くの時間でトップに位置したフェラーリのライコネンだったが、最後にかわされた。
チームメイトのマッサのほうは7番手。

またシーズン前のテストで俊足ぶりをみせたブラウンGPの2台も依然好調で、終始上位争いを繰り広げた結果、最初のセッションをバリチェッロが4番手、バトンも6番手で終えた。
5番手はマクラーレンのコバライネンがつけたがハミルトンは16番手と精彩を欠いた。
またもう一つの俊足カー・トヨタは、グロックが8番手、トゥルーリは12番手。

このセッションではルノーのピケ・ジュニアが1コーナーでコースアウトした他、ウィリアムズの中嶋一貴は右リヤタイヤがパンク、そしてレッドブルのセバスチャン・ベッテルはわずか4周しただけでハイドロリック系のトラブルからマシンをストップされている。

フリー走行1回目セッションの結果はこちら

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F・インディア譲らずブラウンGPさらにカーナンバー変更へ

当初は旧ホンダ・チームのものを継承して18・19をつけるとみられながら、結局フォース・インディアが繰り上がり、新規チーム扱いとなったため20・21と発表されたブラウンGPのカーナンバーだが、今回これがさらに変更されることがわかった。
Force India Duo (C)Force India F1
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これは、すでに当初の20・21でチームグッズなどの準備を進めていたフォース・インディアからの抗議で、18・19に繰り上がることなく今シーズンはこのままの20・21でいくことが認められたため。

ブラウンGPは今季カーナンバー22・23をつけることとなり、旧ホンダ・チームの分として残された18・19は今シーズン異例の欠番ということとなる。

なお、これについてFIAでは「公式にはフリー走行1回目セッション時点で最終決定する」としている。

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ハミルトン(マクラーレン)、ついにGPDAに加入

F1チャンピオンという立場でありながら、F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)に加入せず、一部ドライバーから批判を受けていたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)が、2009年の開幕戦を前にやっとメンバーの一員に加わったことがわかった。
2008 F1 Drivers (C)Ex.Super Aguri F1
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これは、メルボルンのパドックに現れたハミルトン自身がメディアに語ったもので、チームメイト(リザーブドライバー)でもあるペドロ・デ・ラ・ロサから勧誘されて話し合った結果、加入することにしたものという。
「F1に入って3年目のシーズンを迎え、やっとF1ドライバーの一人として責任を負う準備が出来たから」と、ハミルトンは語った。
なおもう一人、チャンピオンでありながら同じく加入していないキミ・ライコネン(フェラーリ)のほうはまだ動きがないようだ。

F1における『選手会』とも言えるGPDAが成立したのは1961年のことで、スターリング・モスが初代会長に就任したが、その後活動は低下、大きな注目を集めたのは1994年、サンマリノグランプリにおいてローランド・ラッツェンバーガー、さらにアイルトン・セナが事故死したことを受け、とりわけ安全面について独自の活動をしたことから。
モナコに本部を置いている。

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渦中のディフューザー、FIAから『お墨付き』

シーズン前のテスト段階からその合法性が問題となっていたトヨタ、ウィリアムズ、そしてブラウンGPら3チームのマシンのディフューザーについて、FIA(国際自動車連盟)はフェラーリ。ルノー、そしてレッドブルの3チームから26日(木)オーストラリアGPの審査委員会に正式に抗議が提出されたことを認めた。

これを受けた同審査委員会は26日深夜まで違法性について審査した結果、これを合法と認めるという見解を明らかにした。

これにより、混乱も予想された開幕戦オーストラリアGPは無事進行することが期待されるが、一方でチーム間に亀裂が走ったとの見方もあり、今後の展開を憂慮する向きもある。
Toyota TF109 (C)Panasonic Toyota Racing
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なお、トヨタ・チームの母体であるTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)はこの決定を受け、「レーススチュワードの決定はうれしいものであるが、これ以上のコメントは差し控えたい。
今週末は、たいへんエキサイティングなオーストラリアグランプリになるに違いない。
金曜日第1回の練習走行での競争が始まることを楽しみにしている」との、山科忠代表の控え目なコメントを明らかにしている。

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2009/03/26

F.マッサ、現行ポイント・システム継続も「歓迎」

FIA(国際自動車連盟)が先週呈示した『最多勝者が年間チャンピオン』という案は、FOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)による反発で結局撤退される結果となったが、この件では最高の当事者であった筈のフェリッペ・マッサ(フェラーリ)は意外にもこれを歓迎する意向をみせている。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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これはチームのリリースで表明したもので、「最多勝利数を挙げたドライバーがタイトルを獲得するというルールは正しくないと思う。
ただ勝利数で上回ったとしてても、ポイントを稼げないということは真のパフォーマンスが欠けていて不安定だということだからね。
それじゃそのドライバーはシリーズ・チャンピオンにはふさわしくないということだよ」と、マッサはFIAの案に否定的な姿勢をみせている。

昨シーズン、もしもこのFIAの案が導入されていれば、2008年F1チャンピオンはハミルトンではなくマッサのものになっていたことになる。

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ブリヂストン、11年ぶりのF1スリックタイヤに意欲

実に11年ぶりとなるF1世界選手権へのスリックタイヤ導入に向け、現在一手にF1タイヤを供給するブリヂストンは強い意欲をみせている。
Green Tyre (C)McLaren Group
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同モータースポーツの浜島裕英/開発本部長は、「F1ではひさかたぶりのスリックタイヤ導入ということになるが、われわれは他の様々なモータースポーツの分野でスリックタイヤの経験を積んでいるのでまったく問題はない。
必ずやも最高峰にふさわしい高性能タイヤを供給できると確信している。
ただチーム側にとっては、タイヤの特性が変わることから適正なセットアップを見い出すまでに懸命な努力が要求されることになるだろう。
もちろんわれわれはこれに全面的に協力する体制を整えているが」と、語っている。

ブリヂストンではこれまでコンパウンドの識別のため、ソフト側のタイヤのトレッド溝面に白線をペイントしていたが、今シーズンはドライはすべて溝のないタイヤになるため、トレッド面ではなくソフトタイヤの側面に新たにグリーンのラインをペイントするとしている。

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エクレストン氏、ブラウンGPいじめ?

当初、ホンダ・チームの昨年の成績が引き継がれ、カーナンバーもホンダが獲得したポジションが用意されていたものの、結局ブラウンGPは新規チームという扱いになり、同チームは昨シーズン、ノーポイントだったフォース・インディアよりもさらに下位扱いのピットガレージを与えられるなどしているが、これに伴いさらに大きな問題が発生しているようだ。
Brawn GP Garage (C)Brawn GP F1 Team
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それは、テレビ放映権料などのFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)からの分配金で、ブラウンGPはチームの存続にこれを当てにしていたものの新規チーム扱いとなると額が大幅に減少、さらにその分配時期も当分先送りになるとみられているからで、いきなり資金面で大きな課題を突きつけられる形となったもの。

スイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌は、「ホンダからの名称変更を全チームが了承したものの、エクレストン氏がこれを拒否、一転新規チーム扱いとなったためブラウンGPは資金面で存続の瀬戸際に立たされている」と報じている。

一時は自身が新チームに出資する構えもみせていたエクレストン氏のこと、これを断られたことで意地悪な『意趣返し』が始まったとみる向きもある。

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レッドブル、クルサードをリザーブドライバーに

レッドブル・レーシングの2009年リザーブドライバーに、昨年引退したばかりのベテラン、デビッド・クルサード(37歳:イギリス)が起用されることがわかった。
M.Webber & D.Coulthard (C)Redbull Racing
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レッドブル・グループでは一時期、佐藤琢磨の名前も上げられながら合意に達しなかったと伝えられていて、その後今度は若手のブレンドン・ハートリー(19歳:ニュージーランド)を起用しようとしたものの、FIA(国際自動車連盟)からスーパーライセンス発給の見通しが立たず、断念に追い込まれていたもの。

クルサードはとりあえず開幕最初の2戦(オーストラリアGP&マレーシアGP)にチームと帯同するということだ。

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2009/03/25

「シューマッハ、今こそチームに必要」と、マネージャー

ミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)のパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー氏は、シューマッハ氏が今シーズンの開幕2戦にフェラーリ・チームと同行することをドイツの『ビルト』紙で語っている。
Willi Weber (C)Ferrari S.p.A
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「これまでの2年間、シューマッハがフェラーリのピットガレージにいることは、それほど重要なことではなかった。
しかしF1のレギュレーションが変更され、マシンが大きく変化した今年、いまこそミハエル・シューマッハの能力と経験こそが必要なのだ。
彼はマシンをよく見極め、エンジニアが理解するのを最も手助けすることができるのだから」と、ウェバー氏。

同氏はまた、シューマッハがこのためすでに開幕戦オーストラリアGPにチームと同行、さらに翌週行われるマレーシアGPのためクアラルムプールにも帯同することを明らかにした。

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レッドブル、ブラウンGPのディフューザーに抗議の構え

開幕前のテストで見せたブラウンGPの偉駄天ぶりに他チームからは驚きの声が挙がっていたが、とりわけレッドブル・レーシングではこれについて開幕戦で抗議を提出する構えをみせている。
Helmut Marko (C)RedBull Racing
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これは、同チームでアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏が伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語ったもので、それによればブラウンGP『BGP001』のマシンのディフューザー処理は、今年のレギュレーションに抵触しているというもの。

もしテスト時のままでメルボルンの地に現れるなら、直ちにスチュワードに対し抗議を提出すると強硬姿勢だ。
同氏によればこの部分だけでラップあたりコンマ5秒は稼げるもので、少なくとも7つのチームは同じ解釈で一致しているとしている。

これまで他にもトヨタやウィリアムズのマシンが同様の指摘を受けていることから、7つというのはそれらを除いた7チームのことらしい。

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ハウグ代表(メルセデス)、「協議は建設的であるべき」

F1選手権で最も重要な要素であるべき『チャンピオンの決定』という部分で対立する場面を露呈してしまったFIA(国際自動車連盟)とFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)だが、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は「協議は建設的であるべき」」と、対立の激化にならぬようドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』に語った。
Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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「結論は2010年まで先送りされたのだから、検討する時間は十分にある。
いま大事なことは対立することではなく、お互いが協調すること。
われわれはスポーツをやっているのだから、お互い相手の意見に耳を傾ける素直な姿勢がなくてはならない」と、戒めた。

先にFOTA側が示した優勝者のポイントをこれまでより増加させる案に対し、FIAは単純に優勝回数の多寡だけでチャンピオンを決定する案を呈示、合意には至らなかったもの。
新しいポイント・システムの策定は2010年に先送りされている。

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現行ポイント・システム継続に落胆の声も

大山鳴動したF1ポイント・システムの改革は、結局何ら変更がないままにシーズンを迎えることになったが、これについてフィンランドの『ツルンサノマット』紙は、落胆したと伝えている。
K.Raikkonen&F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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フィンランドからは現在マクラーレンにヘイキ・コバライネン、フェラーリにキミ・ライコネンといずれもタイトルを狙えるチームに二人のドライバーを擁しているが、とりわけライコネンについて同選手のマネージャーであるスティーブ・ロバートソン氏は次のように指摘している。

「現在のポイント・システムでは、レースに勝つことよりもコンスタントに入賞してポイントを重ねることが求められている。
しかしこれではライコネンのような『レースに勝つために走る』ドライバーには、不利になるケースが多い。
FOTAが提案したように勝者がより優遇されるものになれば好ましいと考えていたが、今回の決定はとても残念に思う」

そのライコネンには、2008年以降モチベーションの低下を心配する声もあり、今回の件が今シーズンの戦いに影響しないか、チーム首脳も気に掛けているということだ。

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2009/03/24

FIA、スーパーライセンス発給料金引き下げ容認

FIA(国際自動車連盟)のF1委員会は、ドライバーらから反発を受けていたF1スーパーライセンス発給料金について、2010年シーズンこれを引き下げることを容認したということだ。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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金額の詳細については明らかにされていないが、FIAはマックス・モズレー会長がF1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の代表と話し合いの場を持った結果、2010年はこれを引き下げることで同意したという。

FIAは別途、F1チームの運営費について大幅なコスト削減を要求していて、スーパーライセンス発給料金の高騰がこれと矛盾していたことも事実だった。

スーパーライセンスの料金は例えばライコネンの場合、2007年に約480万円だったものが2008年は一挙に3,000万円以上に、また2009年さらに値上げされたものとみられている。

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マッサ(フェラーリ)、「最大の敵はブラウンGP」

昨シーズン、最後までマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンとタイトルを争ったフェラーリのフェリッペ・マッサは、しかし今シーズンにおける最大の敵としてブラウンGPの名を挙げている。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「どこが一番警戒すべきかって、最近のテスト結果を見ていればそれは間違いなくブラウンGPということになるだろうね。
なにしろ僕が見たのは他の誰よりも1秒以上ペースが速いブラウンGPのマシンだったんだから。
ま、それでもテストはあくまでもテストであって、ほんとうの力はレースウィークが始まってみなければわからないものだし、シーズンでは各チームともにもっと接近した争いになるんだろうと思っているけれどね」

そのマッサ自身は、すでに事前のテストでレース・ディスタンス・シミュレーションもこなしていて、万全の準備で開幕を迎えられると自信をみせている。

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2009年F1エントリーリスト最終版(3/23)

23日(月)、FIAは2009年の修正された最終F1エントリーリストを発表した。
それによれば旧ホンダから引き継いだブラウンGPは、予想通り最後尾のカーナンバーとなっている。
またフェラーリとトロ・ロッソの2チームはいずれもドライバー間のカーナンバーが入れ替わった。

2009年F1エントリーリスト(3/23)

No. Driver Nat. Team Engine
1 ルイス・ハミルトン GBR Vodafone McLaren Mercedes Mercedes
2 ヘイキ・コバライネン FIN Vodafone McLaren Mercedes Mercedes
3 フェリッペ・マッサ BRA Scuderia Ferrari Marlboro Ferrari
4 キミ・ライコネン FIN Scuderia Ferrari Marlboro Ferrari
5 ロバート・クビサ POL BMW Sauber F1 Team BMW
6 ニック・ハイドフェルド GER BMW Sauber F1 Team BMW
7 フェルナンド・アロンソ ESP ING Renault F1 Team Renault
8 ネルソン・アンジェロ・ピケ BRA ING Renault F1 Team Renault
9 ヤルノ・トゥルーリ ITA Panasonic Toyota Racing Toyota
10 ティモ・グロック GER Panasonic Toyota Racing Toyota
11 セバスチャン・ボーデ FRA Scuderia Toro Rosso Ferrari
12 セバスチャン・ブエミ SUI Scuderia Toro Rosso Ferrari
14 マーク・ウェバー AUS Red Bull Racing Renault
15 セバスチャン・ベッテル GBR Red Bull Racing Renault
16 ニコ・ロズベルグ GER AT&T Williams Toyota
17 中嶋 一貴 JPN AT&T Williams Toyota
20 エイドリアン・スーティル GER Force India Formula One Team Mercedes
21 ジャンカルロ・フィジケーラ ITA Force India Formula One Team Mercedes
22 ジェンソン・バトン GBR Brawn Grand Prix F1 Team Mercedes
23 ルーベンス・バリチェッロ BRA Brawn Grand Prix F1 Team Mercedes

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マクラーレンの不調はほんとう? ポーズ?

昨シーズン、ルイス・ハミルトンを擁して世界タイトルを獲得したマクラーレン・チームが、オフテストで一向に調子が上がらないことについて、関係者の間で意見が分かれている。
McLaren Mercedes MP4-24 (C)McLaren Group
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バーニー・エクレストン氏は、「マクラーレンが不調を託っているのは、他チームを欺くためのポーズかも知れないよ。
彼らには別に事前に速いことを示す必要なんかないのだ。
マシンのほんとうのスピードがわかるのはあくまでもテストではなく本番のグランプリなんだからね。
だから私は、メルボルンでは意外と『MP4-24』がスピードを示すのではないかと疑っているんだ」と語っている。

一方、かつてのF1ドライバーで、現在は評論家となっているマーク・スレール氏は、「マクラーレンがスピードをみせていないのは、まさにスピードがないからに他ならないよ。
別に彼らが他チームやメディアに速さをアピールする必要はないが、しかし持てるスピードを出さない理由もない。
彼らは明らかにマシンに問題を抱えているのだろう。それも、おそらくはエアロダイナミックス面でね。
事前のテストで全然走らないマシンが、もしも開幕戦でいきなり勝つようなことがあったら私は驚くよ」

果たしてマクラーレン『MP4-24』の鈍足ぶりはほんとうに姿なのか、注目が集まる。

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2009/03/23

エクレストン氏、「来シーズンは絶対新システム導入」

自ら『金メダル方式』として主唱した新しいF1ポイント・システムがFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の反発により断念に追い込まれたバーニー・エクレストン氏だが、それでも「来シーズンは絶対に導入される」と強い姿勢であることを英『BBCスポーツ』でみせている。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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「私はこの案が間違いなく今シーズンから導入されるものと確信していた。
全チームが同意するものと思っていたからね。
しかしながら、若干の人間はこのアイデアを好ましく思わなかったようだ。
とはいえほんとうにF1のことを考えるならば、来年は絶対この方式によってチャンピオンシップが戦われることになる筈だよ」

これまでF1の商業面を握る実力を背景にリードしてきたエクレストン氏だが、F1チームによって構成されたFOTAとの対立に、今後頭を痛めるシーンが多くなりそうだ。

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開幕戦、レース結果次第では『抗議合戦』も

2009年のF1はいよいよ今週末にオーストラリアGPで開幕を迎えるが、大きくレギュレーションが変更されたにもかかわらず、細部での詰めがなされないまま第1戦に突入することになりそうだ。
Image (C)Brawn GP F1 Team
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各チームのテクニカル・ディレクターが揃って指摘するのが、ディフューザー(排気管の開口部)の処理だ。
レギュレーションではこうしたものがマシンのエアロダイナミックスなどに影響を与えることを禁止しているが、マシンによってはこの処理に疑問が投げ掛けられているものが複数あって、テストの段階から疑義を呼んでいたもの。

これについてはFIAも問題があることを認めていて、「もしこうしたマシンが表彰台に上がることになれば、他チームから抗議が出され、大きな騒動になるかも知れない」と、不安を隠していない。

噂では、トヨタ、ウィリアムズ、そしてブラウンGPらのマシンが標的とされているとのことだ。

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モズレー会長、「新ポイント・システム反対は意外」

FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長は、FOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の反対により今シーズンの導入が断念された新ポイント・システムについて、「チーム側が反対するとは思わなかった」との見解を英『デイリー・テレグラフ』紙で明らかにした。
1985 Europe GP (C)Williams F1
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今回FIAのWMSC(世界モータースポーツ評議会)は、先にFOTA側が提案していた1位から8位まで入賞のポイントを現行の『10-8-6-5-4-3-2-1』から『12-9-7-5-4-3-2-1』へと拡大する新しいシステムを退け、ポイントはそのまま、しかし年間のチャンピオンについては最多勝利数によって決めるという異なった案を突然示したもの。

しかしこれにFOTAは猛反発、全チームの同意がなければ変更できないと姿勢を硬化していた。

モズレー会長によれば、「私はWMSCからチーム側の同意も得られていると聞いていたのに……」とのことで、事態の展開が自身が想定していたものとは異なった様相になっていることを示した。

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バトン、「ピットが端でも関係ない!」

FIAは今シーズンの新生『ブラウン・グランプリF1チーム』のピットガレージが、旧ホンダ・チームが獲得した9番手の位置ではなく新規チームの扱いによる一番端になることを明らかにしたが、同チームのジェンソン・バトンはこれに動じない姿勢をみせている。
Brawn GP Garage (C)Brawn GP F1 Team
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これは開幕戦の地メルボルンの『ヘラルド・サン』紙に語ったもので、その中でこのイギリス人ドライバーは、「ガレージが一番端であってもあまり関係ないと思うよ。
ま、サーキットによっては遠かったり狭くなったり多少不便があるのかも知れないけれど、少なくとも開幕戦のメルボルンでは全然問題ないね。
大事なのはわれわれがスピードを持つことで、マシンが速くさえあればピットの位置の不利なんていくらでもカバーできる」と、自信を語っている。

ブラウンGPとすれば、それよりも本来新規F1参戦チームに課せられる筈の保証金を免除されたことのほうが価値のあることだろう。
(トヨタが参戦した際には4,800万ドル(当時約57億円)という巨額の供託金をFIAに納めている)

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2009/03/22

メルセデス首脳、開幕戦勝利はもう諦めムード?

シーズン前に行われたオフテストでは、昨年のハミルトンのチャンピオンカーであるマクラーレン・メルセデスが意外の苦戦で心配されている。
Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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これについてメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表は、すでに開幕戦での勝利を断念する見通しをドイツの通信社『SID』で明らかにした。

「率直に言って、正直これまでのテストのペースでは、開幕戦でわれわれが勝利するというのは考えにくい。
メルボルンの予選で、ハミルトン&コバライネンのグリッドは良くても3番手というところではないか。
『MP4-24』について、エアロダイナミックスを始め技術的なパフォーマンスを緊急に改善しなければならないというのは明らかなこと。
しかしこれはそれほど簡単なことではなく、おそらくはヨーロッパ・ラウンドまで時間を要することになると思う」

同じメルセデス・エンジンを搭載したブラウンGPの俊足ぶりをみれば、原因がシャシー側にあるのは明確だ。
ハウグ氏が語るヨーロッパ・ラウンドは5月10日のスペインGPからスタート。
それまでに遠征の4戦が戦われることになる。

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ブラウンGPのピットは最後尾に

Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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前ホンダ・チームから『ブラウン・グランプリF1チーム』へと装いを新たにしたブラウンGPだが、本来前年のコンストラクターズ・ランキングにより決められるピットガレージの位置は、ホンダの獲得したものではなく新規チーム扱いということで一番端になることがわかった。
(フォース・インディアと入れ替わり9番目から10番目に)

バーニー・エクレストン氏によれば、「運営が代わっただけで彼らがホンダ・チームを名乗っていればそのままのポジションを継承できたが、ブラウンGPというのはホンダとは無関係。つまり新規チームということだ」と、説明している。

これまでの暫定エントリーリストでは、カーナンバーも旧ホンダ・チームの獲得したポジションになっていたが、これによりバトン&バリチェッロのカーナンバーが変更されることも考えられる。

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FIA、結局新ポイント・システム導入は延期に

17日WMSC(世界モータースポーツ評議会)が発表した2009年シーズンに向けた新F1ポイント・システムについて、FIA(国際自動車連盟)は結局今シーズンの導入を断念、延期することを発表した。
F1 Image (C)Ferrari S.p.A
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FIAが示したシステムによれば、現行の1位から8位までに与えられる『10-8-6-5-4-3-2-1』を変更しないものの、シリーズ・チャンピオンについてはポイントではなく『最多優勝者』に与えるとしたもの。

しかしこれについてF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)は20日、この正当性について反論する立場を明確にしたため、FIAの対応が注目されていた。

FOTAのスポークスマンは、2010年シーズンの新ポイント制をFIAと共同で策定するための作業については全面的に協力する姿勢を明らかにしている。

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2009/03/21

ハミルトン、セナ最初のタイトル・カー ドライブへ

世界最大のモータースポーツ・イベントである『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード』の主唱者であるマーチ卿は、故アイルトン・セナが初めてタイトルに輝いたマシンを今年のフェスティバルでルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)がドライブすることを明らかにした。
1988 British GP (C)Honda Racing
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通算3回の世界チャンピオンに輝いたセナが最初にタイトルを獲得したのは1988年のことで、当時のマシンはホンダ・エンジンを搭載するマクラーレン『MP4-4』だった。

なお2009年の同フェスティバルは7月3-5日の3日間、イギリス・サセックス州グッドウッドで予定されていて、ちょうどイギリスGPとドイツGPの間になることから今年も多くのF1ドライバーが顔を揃えることになりそうだ。

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FOTA反発、「FIAのルール変更は急すぎる」

F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)は、先週FIAのWMSC(世界モータースポーツ評議会)が明らかにした2009年のF1レギュレーション変更について、「決定が急すぎるし、その正当性を疑う」と手順についても反発の姿勢を示している。
Formula One Teams' Association (C)FOTA
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それによれば、「WMSCが提案したレギュレーションの変更は、F1スポーティングレギュレーション付則5、およびFIA国際競技規則第199条に規定されている変更手順に沿っていない」という。
つまり、こうしたルールの変更には2009年シーズンに参戦するすべてのチームの同意が必要であって、事実上開幕までもう2週間を切った今の時期の変更は遅すぎるという主張だ。

いったんは協調体制にあったFIAとFOTAだが、ここでまた対立することになると再びF1の将来が危ういものになりかねない状況だ。

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シューマッハ、「ブラウンGPにビッグチーム追いつく」

元7回のF1チャンピオンに輝くミハエル・シューマッハ(40歳:ドイツ)が、今シーズンの戦いについて次のように語っている。
M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「これまでに行われたオフテストを見た結果では、フェラーリは今年もかなり戦闘力あるポジションにいると思う。
そしてこれに対抗するチームがいくつかあって、それは例えばルノーやトヨタであり、そしてBMWザウバー、ウィリアムズなんかも速そうだね。
特筆すべきはブラウンGPのスピードだけれど、シーズンが始まっても今のように他より1秒もラップタイムが速かったら実際大いに台風の目のなるだろう。
でも、例えそうだったとしてもそれは最初のうちだけで、数戦を重ねればすぐに他のビッグチームに追い付かれてしまうと思うけどね。
またマクラーレンについては、これまでのテストを見る限り、今年のマシンはあまり良くないように思えるな」

2009年シーズンは3月28日(日)のオーストラリアGPを皮切りに、全17戦が予定されている。

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シンガポール、公募のコーナー名が決定

昨シーズン、F1史上初のナイトレースとして行われたシンガポールGPの開催地『マリーナ・べイ・サーキット』が2月から募集していた3つのコーナー名が決定、昨日公開された。
Singapore Sling

それによれば1コーナーはベンジャミン・シェアレス橋にちなんで『シェアリス』に。
7コーナーは近くに第二次世界大戦での民間人犠牲者・追悼記念碑があることから『メモリアル』に。
また10コーナーはシンガポールの有名なカクテル名にちなんで『シンガポール・スリング』とそれぞれ命名されたとのことだ。

主催者によれば全部で1,800通近くの応募があったということで、「今年のレースではこのコースをもっと身近に感じて欲しい」と、語っている。

なおみごと最高の命名の栄誉に浴した応募者には、今年のシンガポールGP3日間のチケットとコース近くの五つ星ホテル2泊の宿泊券が贈呈される。

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2009/03/20

コバライネン、「今年F1ドライバーは目を痛める」

マクラーレン・チームのヘイキ・コバライネン(28歳:フィンランド)は、「今年、F1ドライバー・ラインナップは目を痛める」とのユニークな見解を示した。
F1 Driving simulator (C)BMW Sauber F1
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「2009年、シーズン中のテストが禁止されることにより、僕たちの仕事にも変化が訪れることになるだろう。
なぜなら、コースでの走行が出来なくなる分、ドライビング・シミュレーターで体験する時間が著しくなると思うんだ。
そうしたらどうなると思う?
スクリーンの見過ぎで、ドライバーはみんな目を悪くするよ」

今シーズンは新たにアブダビGPが新規開催されるが、シミュレーターの発達により昔と異なり事前に特別テストをするようなこともなくなっている。

ちなみにこのオフ多くのドライバーが軽量化のため減量に挑んだと伝えられる中、コバライネンはフィジカル・トレーニングによるパワーアップで体重増になったことを認めている。

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KERS、ルノーに続きBMWザウバーも開幕戦投入か

今シーズンのF1で大きな不確定要素となっている「KERS」(運動エネルギー回収システム)の導入について、ルノー・チームに続き、BMWザウバー・チームも開幕戦で投入することになりそうだ。
BMW Sauber F1.09 (C)BMW Motorsports
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ルノーについては、チームのエクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターのポジションにあるパット・シモンズ氏がすでに開幕戦オーストラリアGPでの投入を表明しているが、これまでのところ他チームで投入を示唆したところはない。

しかし他にもフェラーリを始め、マクラーレンやBMWザウバーらが先の合同テストでシステムをテストしていて、中でもBMWザウバーはBMW本社の意向もあり、技術的意義から開幕戦の投入に踏み切るのではないか、とみられている。
ただし、同チームのテクニカル・ディレクターであるウィリー・ランプ氏は「今の段階ではまだ決めかねている」と、スイスの『ブリック』紙に語っている。

なお、トヨタ、トロ・ロッソ、レッドブル、ウィリアムズ、そしてフォース・インディアらはすでにKERSなしで開幕を迎えることを明らかにしている。

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F1断念のブルーノ・セナ、DTMマシンをテスト

Bruno Senna (C)DTM Media
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一時旧ホンダ・チームの有力ドライバー候補に挙げられながらも、結局F1のシートを得ることができなかったブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)が、転向を噂されるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)マシンのテストを行った。

マシンはメルセデス・モータースポーツのものだが、同モータースポーツのノルベルト・ハウグ代表によればまだ契約には至っていないということだ。

セナによるDTMテストのニュースはこちら

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ヘレス合同テスト最終日、中嶋一貴が最速で締める!(3/19)

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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ヘレス・サーキットで行われていたテストは、19日(木)最終日。
これはまたこのオフ全体を通じてのまさに最終日となるもの。

走行したのはマクラーレンとウィリアムズのそれぞれ1台ずつだけとなったが、そんな中みごとな最速タイムで締めくくったのはわれらが中嶋一貴だった。

『FW31』を駆り、この日も100ラップを越える周回を重ねた中嶋は、1'17.494という好タイムをマーク。
これは前々日に話題のブラウンGP(バトン)がマークした1'17.844という今オフでの最速タイムをさらに0.350秒も短縮するみごとなものとなった。

一方マクラーレン『MP4-24』を走らせたコバライネンのほうも前日より大きくタイムを短縮しペースの復活に期待を持たせたものの、中嶋の好走の前では霞んでしまうものだった。
なおコバライネン、セッション最後にはコース上でストップする場面もみられた。

今季はシーズン中にテストが行えないこともあり、この日をもっていよいよF1はグランプリレースでの戦いに集中することになる。
再びF1サウンドが轟くのは3月27日(金)のメルボルンだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'17.494 102
2 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'17.946 84

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.844 J.バトン/Brawn Mercedes (3/17)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/19

ルール変更、ドライバーらからは疑問の声

FIA(国際自動車連盟)が示した「優勝回数によるタイトル決定」という案について、当のドライバーらからは疑問の声が早くも上がっている。

2005-6年のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(ルノー)は、「僕はこのスポーツにおいてこんなルール変更が必要であるとは思わないね。
フォーミュラワンというはもう50年以上も続いてきた競技なのに、こんな変更が行われたら、これから先に生まれたチャンピオンの意味にすら影響を与えることだろう」と、公式サイトで語っている。
Nelson Piquet (C)Williams F1
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アロンソのチームメイトであるアンジェロ・ピケはいまのところこの件について発言していないが、彼の偉大なる父親ネルソン・ピケ氏の場合、新しいルールであれば1981・83年ブラバムでのタイトル獲得はアラン・プロストに、また1987年ウィリアムズでのタイトルはナイジェル・マンセルに、それぞれ奪われて『無冠』になってしまうことになる。
(アロンソの場合は新システムでもタイトル獲得は動かない)

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FIAとFOTA、F1改革案で対立深まる

17日(水)発表されたWMSC(世界モータースポーツ評議会)によるF1改革案は、結果的にF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が先に示したものを受け入れず、FIA(国際自動車連盟)が独自の案を強く発揮したものとなった。
Formula One Teams' Association (C)FOTA
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たとえばFOTAが示した『12-9-7-5-4-3-2-1』というポイント・システムはまったく無視。
また『自主努力』とはいうものの、マックス・モズレー会長は2010年にはF1チームの活動総予算の上限を3千万ポンド(約41億円)に制限するという厳しい案を示してチーム側の反発を招いている。

FOTAによれば、こうした提案について事前に根回しがなく寝耳に水状態だったばかりか、41億円という金額は上位チームならドライバーへの契約金であらかた吹っ飛ぶような金額。
とても承服できるようなレベルではないというものだ。

モンテツェモロ/FOTA会長は直ちにこれを非難するコメントを発表しているが、フェラーリやマクラーレン、トヨタのような巨額予算のチームが反発する一方で、プライベート・チームにとっては逆に巻き返しの大きなチャンスと受け取る向きもあるようだ。

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ヘレス合同テスト4日目、マクラーレンタイム改善(3/18)

Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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18日(水)、第4日目を迎えたヘレス合同テストはマクラーレンとウィリアムズの2チームだけ。
それぞれ1台ずつで、マクラーレンはヘイキ・コバライネンが、ウィリアムズは中嶋一貴がそのステアリングを握った。

ハミルトンが苦しんだあとを引き継いだコバライネンは、課題と言われるエアロダイナミックスの改善に取り組み、タイムを大きく短縮して1'18.202というベストタイムを記録した。
前日ブラウンGPのバトンが記録したものからは結局0.358秒遅れるものだったが、それでもチームには明るいムードが漂った。

またウィリアムズは話題になっているディフューザーを改善したとみられる仕様の『FW31』で、中嶋一貴の手によりセットアップを行いながらこの日トータル103ラップを周回し、開幕戦で使うタイヤの選択を詰めたということだ。

一連のオフテストは明日(19日)いよいよ全体の最終日を迎えることになる。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'18.202 79
2 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20.014 103

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'17.844 J.バトン/Brawn Mercedes (3/17)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/18

ブラウンGP、名称変更正式に認められる

昨シーズンのホンダF1チームから体制変更が行われたブラウンGPが、昨日行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)により正式にその名称変更が承認された。
新チームの正式名はかねて報じられているように『ブラウン・グランプリF1チーム』となる。
Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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旧ホンダ・チームはFIAに対し、今シーズンのエントリー前にチーム体制が変更されることを申請していて、そのため今回新チームに課せられる加入金も発生せず、カーナンバーもすでに昨年のホンダ・チームの実績に則り18番と19番が用意されていて、スムーズに2009年のグリッドに着けることとなった。

なおFIAに提出された申請書類によれば、チームオーナーとしてロス・ブラウン氏の名前が、またディレクターとしてこれまでホンダ・チームの顧問弁護士を務めていたキャロライン・マグローリーさんの名前が記載されているとのことだ。
(チームのドメイン名も同女史の名前で登録されている)

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新人F1ドライバーのための新しいテスト案

17日(火)行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)のF1委員会では、新人F1ドライバーのための新しいテスト案についても話し合いが持たれた。
Image (C)RedBull Racing
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2009年はF1のコスト削減という大義からシーズン中のテストがない上にオフテストについても厳しく制限されたため、新人ドライバーについては事実上F1マシンを走らせる機会がなくなっていた。

これに対応するため、FIAは今回、(次のオフにおいて)1日ずつトータル3日間までのルーキーテスト・セッションを許可したもの。
これにより、新たにF1を目指す若手ドライバーにはチームにアピールする好機が得られることになるが、これに該当するのは以下の条件に適ったドライバーのみということになる。

・過去2年間のF1レース出場経験が2レース以下のドライバー
・または同じ2年間にF1テストが4日間を超えないドライバー

またこれとは別にオフの間、チームはエアロダイナミックスのためのテストを、FIAの許可を得た上で1日ずつトータル8日間まで、ストレート・コースでのテストを行なうことができるとされた。

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ジャン・トッド氏、フェラーリから離脱

昨年のフェラーリCEO辞任後も、同社に残りさまざまな職務をこなしていたジャン・トッド氏が、17日(火)行われた同社の役員会で正式に辞任となることがわかった。
Ferrari Team Allstar (C)Ferrari S.p.A
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1993年にフェラーリ・チーム入りして以来、トッド氏はF1チーム監督として数々のタイトル獲得に貢献するなど跳ね馬チームの黄金時代を築いた立役者の一人だった。

フィアット/フェラーリ・グループの総帥であるルカ・モンテツェモロ社長は、「トッドはこれまで15年間に渡り、フェラーリ・チームの成功ストーリーの中心役を担ってきた。
彼とは個人的にも極めて良好な関係を続けていて、その仕事ぶりに感謝の言葉は言い尽くせないほどだ。
彼の今後の将来が素晴らしいものであることを願う」と、讃えた。

トッド氏の今後については今のところ明らかでない。

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2009年、F1チャンピオンは『最多優勝者』の手に

17日(火)パリで開かれたWMSC(世界モータースポーツ評議会)のF1委員会は、課題に挙げられていたF1ポイント・システムについて、次のような決定を行った。

それによれば、ポイント・システム自体については現行の1位から8位までに与えられる『10-8-6-5-4-3-2-1』を変更しないものの、シリーズ・チャンピオンについてはポイントではなく『最多優勝者』に与えるとしたもの。
なおもし二人以上のドライバーが同じ優勝回数で並んだ場合には、獲得ポイントの多いほうが優先される。
K.Rosberg/1985 Australia GP (C)Williams F1
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歴史的にみればこの変更はたいへん大きな意味を持つもので、もし以前から優勝回数によりチャンピオンが決められていたとすると、これまでの歴史でチャンピオンが入れ替わるケースも複数あり、例えば昨年のチャンピオンはハミルトンからマッサに、またニコ・ロズベルグの父親であるケケ・ロズベルグ氏のチャンピオンもなかったことになる。

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ヘレス合同テスト3日目、再びバトンが最速に!(3/17)

Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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17日(火)、第3日目を迎えたヘレス合同テストは、再びブラウンGPのジェンソン・バトンがさらなるタイム短縮を果たし、そのベストタイムをついにただ一人1分17秒台に入れるパフォーマンスをみせた。
「僕らにとってはこれが最後のテストになるから、これで気持ちよく開幕戦が迎えられるね」と、バトン。

しかしウィリアムズのニコ・ロズベルグもこれにわずか0.227秒差に迫る好タイムで迫り、戦闘力が上がってきているところを示した。

3番手はアロンソから引き継いだルノーのピケ・ジュニアだが、前日のアロンソのタイムからは約0.5秒ほど遅れるものだった。

最後尾は依然としてタイムが伸びないマクラーレンのハミルトンで、今日のタイムもブラウンGPから1.277秒もの差を付けられたもの。

ブラウンGPらのテストはこれで終了。
明日はマクラーレンとウィリアムズだけがシーズン前最後のテストを行なう予定になっている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 J.バトン GBR Brawn Mercedes 1'17.844 114
2 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'18.071 66
3 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'18.382 128
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'19.121 118

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'18.343 F.アロンソ/Renault (3/16)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/17

F1ポイント・システム、変更なるか

FIA(国際自動車連盟)は、今日(17日)パリでF1委員会の会合を持つ予定になっている。
F1 Image (C)Ferrari S.p.A
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ここで話し合われるべき内容は、かねて喫緊の要事とされるF1のコスト削減についての対策案、さらに今回注目されるのはF1ポイント・システムというところにあるようだ。

コスト削減については2010年シーズン、さらなる規制により参戦費用の低減化が図られるとみられるが、ポイント・システムが言われているようにより拡大化されるかどうかは依然流動的とみられる。
(噂になっているのは現行の『10-8-6-5-4-3-2-1』から『12-9-7-5-4-3-2-1』に拡大するというもの)

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トヨタ、「F1継続はパナソニックのお陰」

読売新聞の英字紙『THE DAILY YOMIURI』は、TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の山科忠/会長兼チーム代表のインタビュー記事を掲載、トヨタ・チームにもF1参戦継続の危機があったことを報じた。
Toyota TF109 (C)Panasonic Toyota Racing
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それによれば、昨年12月5日に本田技研がF1の撤退を発表して以降トヨタの経営陣もF1参戦継続の是非について検討を重ね、最終的に12月22日の記者会見でF1を続けることを発表したが、結果的にチームのタイトル・スポンサーである『Panasonic』が契約を前倒しで更新したことが大きかったということだ。

当時パナソニックとの契約は2009年まで有効であり、その時点で直接の影響はなかったものの、同社はいち早く2010年からさらに3年間に渡る新たな契約の更新に同意、チーム発足以来の強い結びつきを明確にしたもの。

山科忠会長は「当時の世界的経済危機を考えれば、日本の大手電器メーカーも決して不況の例外ではなかった筈だが、パナソニックは自身も財政難にありながらわれわれとの契約を更新してくれた。
彼らがわれわれの行動に理解を示してくれたことによりトヨタはレースを続けることができる訳で、心から感謝している」とパナソニックに対して謝意を明らかにしている。

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早くもモグラ叩き? ブラウンGPのマシンに疑義の声

先週のバルセロナ合同テストに続き、今週のヘレス合同テストでも際だつ速さを見せ続けるブラウンGPの新型車『BGP001』だが、早くも他チームから「レギュレーションに抵触するのでは」との疑問の声が投げ掛けられ始めた。
Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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今季のレギュレーションで問題になっているディフューザー(排気部)の処理について、以前から「少なくとも2チームは違反している」と発言していたルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は、今回「さらにもう1チームがルールに従っていない」と、ブラウンGPのマシンに疑問を持っていることをドイツの『エキスプレス』紙で明らかにしている。

F1チーム関係者からは、「このまま今月末の開幕戦を迎えるのは難しい。
早くFIA(国際自動車連盟)が明確な基準を示すべき」との声も高まっている。

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ヘレス合同テスト2日目、アロンソが巻き返す(3/16)

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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16日(月)第2日目を迎えたヘレス合同テストは、マシンをシェアした好調ブラウンGP勢の二人をルノーのアロンソが僅差で凌ぎ、元王者の貫禄をみせた。
なおアロンソら3人のタイムはいずれもこのオフ初の1分18秒台に入る素晴らしいものだった。

この日100ラップ以上を周回したアロンソは、「自分にとってオフ最後のテストで100ラップ以上走れたのは良かった。
それに今日は気温が高かったこともね。
本番のレースはもちろん冬にやる訳じゃないんだから、これは意味があることだよ」と、説明した。

ブラウンGPは上記のように前半をバリチェッロが、後半をバトンが走らせたが、バトンはわずか12ラップを周回したところでマシントラブルのためストップしたところが気掛かりだ。

マクラーレンはハミルトンの手によりこの日からテストに復帰したが、5台中の4番手、まだ上位とは1秒以上のタイム差があるものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.アロンソ ESP Renault 1'18.343 103
2 R.バリチェッロ BRA Brawn Mercedes 1'18.398 107
3 J.バトン GBR Brawn Mercedes 1'18.892 12
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'19.513 85
5 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'19.783 123

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.095 S.ベッテル/RedBull Renault (3/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/16

『クルサード博物館』、静かに閉館の時迎える

昨シーズンまで最年長F1ドライバーとして活躍したデビッド・クルサード(37歳:イギリス)だが、今季はそのレッドブル・レーシングのシートを21歳の若きスター、セバスチャン・ベッテルに譲り、通算15年の長きに渡った現役生活を終えた。

Coulthard Museum Image
一方これと時を同じくして、クルサードの故郷であるスコットランド・キルクカッドブライトシャーにある『クルサード博物館』も静かに閉館を迎えたことが明らかとなった。

閉館の理由は公式には発表されていないものの、館長のウェンディー・マッケンジー女史は「クルサードの引退と共に来館者が著しく減少したため」であることを示唆した。
自身もまたクルサードの熱烈なファンであることを公表している館長は再開の可能性について、「非常に悲しい奇跡でも起きないかぎり、再び開館することはないでしょう」との悲観的な見通しを示している。

なおクルサード自身はベルギー人の婚約者であるカレンさんと共に現在はモナコに居住している。

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バリチェッロ、「ブラウンGPは空力面が秀逸」

先週のバルセロナ合同テストに続き、今週スタートしたヘレス合同テストでもトップタイムを記録、そのスピードが本物であることを見せつけているブラウンGPのルーベンス・バリチェッロは、自慢のマシン『BGP001』について「エアロダイナミックスが優れている」との分析をFIAの公式サイトで明らかにした。
Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1 Team
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「僕らはホンダ・チームに加入して以来、この時が来るのをずっと待ち続けていたんだ。
確かにこの『BGP001』がこれまで見せているスピードは素晴らしい。
僕の感触では、このクルマはシャシーとエンジンのマッチングにも優れているけれど、特にエアロダイナミックス面がいいんだと思うな。
とはいえ、まだこのクルマがレースに勝ったわけでもなく、すべてはメルボルンのグリッドに着いてみなければほんとうの評価はわからないけれどね」

1993年、まだ二十歳の時にジョーダン・チームからF1デビューを果たしたバリチェッロもすでに36歳。
これまで9勝(いずれもフェラーリ)を記録しているが、今シーズンこれをさらに積み上げるチャンスが待ち受けているのかもしれない。

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エクレストン氏、ドニントン工事のペースに苛立ち

伝統のイギリスGPは2010年シーズンからドニントンパークでの開催に変更されることがほぼ決まっているが、これをリードしたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、改修工事のペースが遅いことに苛立ちを隠せないでいるようだ。
Donington Park F1 (C)Donington Park Circuit
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このF1総帥は「彼らは最新のF1レベルに合わせるべく、とてもいい仕事をしているよ」としながらも、「しかし工事のペースはわれわれが期待したものよりも遅い。
私は少なくとも夏頃までには完成させるように求めているのだが」と、納得していないところを英『ガーディアン』紙に語っている。

しかしこれについてイギリスを代表する元チャンピオンのジャッキー・スチュワート氏は「彼がほんとうにF1を愛しているのなら、イギリスGPが消滅することを望んではいないだろう。
ドニントンパークが間に合わなければ、これまでのようなシルバーストーンでの開催に戻すことを受け入れるべきだ」と、指摘している。

ドニントンパークでは、過去1993年に一度だけヨーロッパGPの名称でF1が開催されたことがある。
(ポールポジションはアラン・プロスト、勝者はアイルトン・セナだった)

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ヘレス合同テスト開始 再びブラウンGPが最速!(3/15)

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1 Team
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当初の予定を変更し15日(日)から始められたヘレス合同テストには、まだマクラーレンは参加せず、ルノー、ウィリアムズ、そしていま注目のブラウンGPの3チームが参加してスタートした。

この日最速となったのはやはりバリチェッロがドライブしたブラウンGPで、今やすっかりタイミングモニター上位の常連となっている。
この日最多となる107ラップを周回したバリチェッロは、2番手に0.683秒もの大差を付けた。

その2番手に着けたのはルノーのアロンソ。
アロンソは午前のセッション開始直後、まだわずか4ラップを周回したところでドライブミスからコースアウト・クラッシュするシーンを演じ、修復の間ガレージに留まる羽目となった。

3番手はそのアロンソからさらに0.196秒遅れるタイムでウィリアムズのテストドライバー、ニコ・ヒュルケンバーグが続いた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.バリチェッロ BRA Brawn Mercedes 1'20.156 107
2 F.アロンソ ESP Renault 1'19.819 40
3 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Toyota 1'20.015 69

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.095 S.ベッテル/RedBull Renault (3/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/15

フェラーリ・チーム代表、「ブラウンGPも警戒リスト」

2008年のコンストラクターズ・チャンピオンであるフェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表が、今年警戒すべきチームのリストに新生『ブラウン・グランプリF1チーム』を載せたことを明らかにした。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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「いまの段階でチームの序列を語るのは決して簡単なことではないが、しかし警戒すべきものの一つにブラウンGPを挙げなければならないのは確かなことだ。
少なくとも、ホンの2日前までは誰もそんなことは考えていなかっただろうがね。
彼らがこのバルセロナ合同テスト終盤2日間に示したパフォーマンスは正直驚くべきものだった。
この受け取り方は、多くのチーム代表も同じなんだろうと思うよ」

昨シーズン、ブラウンGPの前身であるホンダ・チームは、ポイントを記録した9チーム中、最下位の9番手に留まっていて、まさか跳ね馬もここまで警戒していなかったに違いない。

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アロンソ、1年前倒しで念願のフェラーリ入りも

フェラーリ・チーム関係者によれば、ステファーノ・ドメニカリ代表が同チームのキミ・ライコネン(29歳:フィンランド)に対し、今シーズン最後通告を通達したということだ。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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公式にはライコネンとフェラーリとの間には2010年まで有効な契約を有しているとされるものの、2010年についてはフェラーリ側の意向で解除できる条項になっているという。

その一方で、かねて跳ね馬チーム入りの願望を隠していないフェルナンド・アロンソ1(現ルノー)とは、すでに2011年加入の前取り引きがなされている上に、条件が整えばこれを早めることが可能という。

こうしたことから、もし今シーズンのライコネンのパフォーマンスにチーム側が納得しなかった場合、予定より1年早めてアロンソに交代させることがあり得るというものだ。
2007年のチャンピオン獲得以来、そのモチベーションに疑問の声も聞かれるライコネンのこと、今シーズン『F60』の戦闘力次第では早々に事態が大きく転換することになるかも知れない。

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マクラーレン新型車、エアロダイナミックスに難点か

先のバルセロナ合同テスト最終日をなんと10チーム中の8番手、後ろにはプライベーターのトロ・ロッソとフォース・インディアしかいないという驚きの順位で終えた王者ルイス・ハミルトン&マクラーレン・チームでは、さすがに事態を深刻に受け止めざるを得ないようだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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同チームの2009年新型車『MP4-24』は、当初のものから大幅にデザインを変更したフロアパネルなどを投入したと言われているが、しかしこれが満足すべき結果となっていない模様。
現在上位チームからは約2秒も遅れるペースである上に、操縦性にも難があるのか名手ハミルトンがクラッシュする場面すらみられた。
昨年タイトルを争ったフェラーリのマッサからは、「ハミルトンがこんなに遅いとは驚いた」という言葉が聞かれたほど。

しかしマクラーレンは今週最後のヘレス・テストをまだ残しており、緊急に行われた対策会議の方針如何では再び大幅な変更が行われるかも知れない。

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ミハエル・シューマッハとフェラーリとの契約、難航?

まもなく2009年シーズンを迎えるF1だが、ミハエル・シューマッハとフェラーリ・チームとの間のアドバイザー契約は、依然として更新されていないままという。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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これについて同選手のパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー氏は、「われわれはすべての可能性について、慎重にこれを検討しているところ。
契約締結を急いでいるということはなく、あるいは夏頃になるのではないか」と、あせっていないところを示している。

しかし『ビルト』紙などドイツ・メディアの中には、フェラーリとの契約は年間約500万ユーロ(約6億3500万円)とも言われ、その額を巡って合意が難航しているのでは、とも伝えられている。
F1チームにおけるコスト削減の潮流は、もちろんこの裕福と言われた人気チームも例外ではない。

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2009/03/14

コバライネン(マクラーレン)、減量より筋力アップ?

今シーズン、F1では新たに導入された「KERS」(運動エネルギー回収システム)により各チームともにマシンの重量増が問題となっている。

F1マシンは現在レギュレーションで『ドライバーを含め600キロ以上』と定められているが、現実のマシン重量は500キロ少々とみられ、残りはバラストを積んで調整しているとされている。
しかしKERSによる重量増は重量バランスを改善するエンジニアの裁量の余地をこれまでより少なくするため、ドライバーにはチームから減量を言い渡されていて、アロンソを始め実際にウェイトを絞ったドライバーが多いと伝えられている。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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そうした中、マクラーレン・チームのヘイキ・コバライネン(28歳:フィンランド)は「昨年より4.5キロの体重増になった」と、堂々のデブ宣言を行っているもの。
そのコバライネンは、「現在の体重は65キロ。
オフの間、新しい理学療法士と筋力トレーニングをやった結果、この数字になった。
でも体調は以前よりもいいし、無理に減量なんかするよりもこのほうがベストコンディションだよ」と、地元フィンランドの『ヘルシンギン・サノマット』紙で語っている。

ちなみに、上記アロンソの場合、それでも現在の体重は67キロであると伝えられている。

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アロンソ(ルノー)は「今週1週間が最後の勝負!」

王座奪還を目指すルノー・チームのフェルナンド・アロンソにとって、シーズン前ここまでのテスト結果は納得のいくものではなかったようだ。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「テストではマシントラブルにも見舞われたけれど、今の時期にトラブルと遭遇するのは別に悪いことじゃない。
マシンの問題点を洗い出して、すべてをよく理解するために行っているテストだからね。
ただ、絶対スピードという点については、まだ納得のいくレベルには達していないよ。
幸い、ウチは来週さらに3日間のテストがまだヘレスで予定されているから、ここでの作業がとても重要なものになる。
開幕戦に向け、最後の1週間が勝負だよ」と、期待を込めるアロンソ。

ただ別の取材に対して「開幕戦でトップ6は無理」と悲観的な見方を示しながら、「去年の開幕戦では『観光客』だったから、それよりはまし」と、答えている。

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マッサ(フェラーリ)お手上げ、「開幕戦勝利ない」

先週のバルセロナ合同テストでシーズン前すべてのスケジュールを終えたフェラーリ・チームでは、フェリッペ・マッサが「開幕戦の勝利はないよ」と、すでに白旗を掲げる状況だ。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「今回のテストはずいぶん進歩が図られたと思っているね。
まずまず期待したレベルに達することができたとは思うけれど、それでも残念ながら僕らが全チームの中でトップにいるという訳でもない。
開幕戦で勝利できるとは考えてないよ。
ほんとうのことというのはメルボルンでのレースを終えてわかることだけれど、少なくともブラウンGPのスピードに僕は到底ついて行けてないというのが事実だから」と、マッサ。

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驚速ブラウンGPに、本家マクラーレンも困惑?

大局的立場から、新生ブラウンGPマシンへのメルセデス・エンジン供給を了承した『本家』マクラーレン・チームだったが、そのブラウンGPの偉駄天ぶりに困惑の色を隠せない状況だ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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バルセロナ合同テスト最終日、前日に続いて最速タイムを記録するバリチェッロ(ブラウンGP)の一方で、王者マクラーレンのハミルトンはタイムが低迷するばかりかコースアウト・クラッシュ・シーンを演じた上にマシントラブルにも見舞われた模様。

両チームとも、今週さらにヘレス・サーキットでの最終テストを予定しているが、ここまでテストを『観戦』したBMWザウバーのロバート・クビサは、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で開幕戦の勝者予想に「ブラウンGPのバトン」と答えて覇者たちの度肝を抜いている有り様だ。

もっともそのバトンは、「こうした変化のシーズンでは、一時的に僕らのようなチームが速いことはあっても、4-5戦もすればやはり大きなチームが強くなるよ」と、ベテランらしい分析を口にしている。

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2009/03/13

トヨタ バルセロナ・テスト最終日の模様(3/12)

開幕に向けた最後の冬季F1合同テスト終了

パナソニック・トヨタ・レーシングは12日、スペイン・バルセロナで、F1合同テストの最終日を迎えた。(合同テストには、全10チームから11台走行)
新型車TF109のステアリングを握ったのは、11日に続きティモ・グロック。
霧で開始が1時間遅れたが、その後、カタルニア・サーキットには日が差し、セットアップのプログラムをこなした。
この日の128周を含め、バルセロナで約500周を走り込んだ。
最後の1周で車が止まったため、同チームは原因を調べている。

冬季のテストは終了。
今季は3月29日、オーストラリアグランプリ決勝で開幕する。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック: TF109-04
ベストラップ:1分20秒091 (1位との差:1秒165)
順位:3位  周回数:128
「いい冬季テストができた。
セットアップに時間をかけ、周回を重ね、最後の一周以外は、うまく行った。
TF109は力強く、チームの仕上がりもよく、開幕戦が楽しみ。
もちろん、メルボルンの予選で走行してみないと実際には分からない部分もあるが、チーム全員、これまでのテストには満足している。
開幕戦への準備は整った」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「朝に立ち込めた霧も晴れ、いい感じで、冬季テストを終えた。
グロックは、長距離を走り、TF109のセットアッププログラムをこなした。
最後の1周で車が止まった原因を見つけないといけないが、シーズン中のテストが禁止になった今季、冬季テストの成功は大切で、チームはそれができた。
限られた時間を有効に使い、新型車は安定していて、速い。
自信を持って、開幕戦を迎えられる」


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ブルツ、ブラウンGPの『アドバイザー職』に

旧ホンダ・チームの体制をほぼ引き継いだ新生『ブラウン・グランプリF1チーム』は、ドライバーについてもバトン&バリチェッロ体制の継続を決めているが、同じく第3ドライバー&テストドライバーの職にあったアレクサンドル・ブルツ(35歳:オーストリア)も残留することになるようだ。
Alexander Wurz (C)Ex.Honda Racing
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これは、ブルツ自身が地元オーストリアの『APA通信』に語ったものだが、しかし本人は「新しいF1レギュレーションでは、テストドライバーというのはこれまでのような素晴らしいものではなくなってしまったね。
僕も、実際にテストドライバーとしてマシンを走らせる機会はほとんどないだろう。
したがって僕のポジションは、テストドライバーと言うよりはチームのアドバイザーと言ったほうが正しいだろうね」と、説明している。

1997年にベネトンでF1デビューを果たしたブルツは、その後マクラーレンやウィリアムズで活躍。
2007年最終戦ブラジルGPでは中嶋一貴にシートを譲って現役を引退した。
最高位3位3回。

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バリチェッロもブラウンGP『001』の戦闘力に大満足

2009年の参戦すら危ぶまれたブラウンGP(旧ホンダ・チーム)が、連日のトップタイム記録でバルセロナ合同テストの話題を一新に集めている。
Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1 Team
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先週シルバーストーンでシェイクダウンを果たしたばかりの『BGP001』は、今回のテスト初日にはバトンが4番手、2日目バリチェッロが3番手とまずまずの出だしをみせると、3日目にはバトンがトップタイムを記録して関係者の注目を集め、さらに最終日には再びバリチェッロがトップタイムで締めくくって衝撃を与えたもの。
その間、タイムは次々と更新される迫力あるものだった。

テストを終えたバリチェッロは、「知られているように、これまでは参戦できるかどうかさえわからない状況だったけれど、いまの気分は実に晴れやかなものだよ。
チームはこの困難な状況で、全員がメルボルンのグリッドに並ぶべく全力を尽くしてきたんだ。
今日のタイムはそのメルボルンでの予選を意識してトライしたものだけれど、そればかりでなく本番のシミュレーションでもマシンには信頼性があるところが確認できた。
今はもう最高の気分で次のヘレスに赴くことができるね」と、語っている。

マシンはこのあと来週同じスペインのヘレス・サーキットで最終テストを詰めたあと、いよいよ開幕戦のオーストラリアGPへと臨むことになる。

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フランスGP、2011年復活に向けサーキット新設へ

2008年のマニクールを最後にF1カレンダーから消滅した伝統のフランスGPだが、早くもその復活に向けて動きを見せ始めている。
Nigel Mansell/1988 France GP (C)Honda Racing
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これは、首都パリから約40キロ北西に位置するレ・ミュローに収容人員12万人のグランプリ・サーキットを新設、早ければ2011年にもフランスGPの復活を図るというもの。

サーキットはパリ在住の著名建築家であるジャン・ミッシェル・ヴィルモット氏のデザインにより総額1億1200万ユーロ(約141億円)の巨費を掛けて建設、F1グランプリが開催可能なグレードAライセンス獲得を目指す。

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表もフランスGPについては復活を容認しているとされ、承認が得られればフランスGP不在のシーズンは最短2年だけに留まることになりそうだ。

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バルセロナテスト最終日、再びブラウンGP最速!(3/12)

Rubens Barrichello (C)Brawn GP F1 Team
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12日(木)今回のオフテスト最終日を迎えたバルセロナ・サーキットに、再び衝撃が走った。

これは前日のバトンからバトンを引き継いで『BGP001』を走らせたブラウンGPのルーベンス・バリチェッロが、再び全チームの最速タイム、しかも前日よりさらに短縮してただ一人1分18秒台に入れる1'18.926のベストタイムを記録したものだ。

2番手にはウィリアムズのロズベルグがこちらは120ラップを周回、1分19秒台のタイムで続いた。
また3番手はトヨタのグロックと、トヨタ・エンジンを使うチームがさらに続いた。
「今日は本番レースを想定してレース・ディスタンスにトライした。
セットアップもうまく進んだし、大きな進歩が感じられたね」と、グロック。

前年王者のハミルトン(マクラーレン)は、この日も同じメルセデス・エンジンのトップから約2秒の遅れと依然ペースが上がらずファンをやきもきさせている。
トロ・ロッソはブエミとボーデがマシンをシェア。
フォース・インディアはフィジケーラがこの日最多の141ラップを周回して信頼性のあるところを示した。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.バリチェッロ BRA Brawn Mercedes 1'18.926 110
2 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'19.774 120
3 T.グロック GER Toyota 1'20.091 128
4 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'20.576 83
5 F.アロンソ ESP Renault 1'20.664 64
6 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.677 92
7 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.740 134
8 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'20.869 70
9 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'21.013 62
10 G.フィジケーラ ITA Force India Mercedes 1'21.045 141
11 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'21.629 27

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari (4/14)
   * 2009 TestTime : 1'19.127 J.バトン/Brawmn GP (3/11)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2009/03/12

トヨタ バルセロナ・テスト3日目の模様(3/11)

F1合同バルセロナテスト3日目 グロックが100周以上走りこむ

パナソニック・トヨタ・レーシングは11日、スペイン・バルセロナで走行した。
同チームを含む10チームが集まったカタルニア・サーキットの気温は低く、天候は曇り。新型車TF109のステアリングを握ったティモ・グロックは、何度か赤旗中断になりながらも、100周以上を走り込み、空力評価、サスペンション、セットアップのプログラムをこなした。

チームの冬季テスト最終日となる明日12日も、グロックが担当する。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF109-04
ベストラップ:1分20秒410 (1位との差:1秒283)
順位:4位  周回数:132
「朝は順調に始まり、セットアップや性能の比較をすることができた。
さまざまな方向性を確認でき、内容の濃いテストだった。
しかし、後半、少し長い中断があり、予定を完全に消化することはできなかったが、明日に向けた良い足がかりとなった」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「今日は少してこずった。
空力とセットアップのプログラムをこなしたが、赤旗や小さなトラブルでの中断もあった。
それでも、グロックは多くの周回を稼ぎ、たくさんテストをこなすことができた。
明日は、冬季のテストの最終日となるので、ベストを尽くし、いい状態のまま、メルボルンでの開幕戦を迎えたい」

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エクレストン氏夫妻、離婚手続きに仮判決

11日(水)、イギリスの高等裁判所家裁部門はかねて申請されていたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表バーニー・エクレストン氏夫妻の離婚申請について、これを認める仮判決を出した。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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この日の法廷にはエクレストン氏(78歳)も、またクロアチアのモデル出身であるスラビカ夫人(50歳)の姿もなかったが、裁判官は夫人が申し立てたエクレストン氏の「ストレスと心配をもたらせた不当な行動」について、訴え通り認める判決を出したもの。

今後夫妻は正式離婚に向けて慰謝料などを詰める協議に入るとみられるが、イギリスを代表する長者であるエクレストン氏のこと、その慰謝料は世界でも最高額になるものと早くもゴシップ紙の話題を呼んでいる。

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本物か!? ブラウンGPのタイムに衝撃走る!

11日(水)ジェンソン・バトンがブラウンGPの新車『BGP001』でマークした段トツのトップタイムは、パドックに大きな衝撃を与えた。
Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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バトンが記録したのは今回の合同テストでも通算で最速となる1'19.127というもので、2番手フェラーリのマッサに対して丸1秒以上速いという、走り始めたばかりの新車として強烈なもの。

この時期における新生チームのものということで、メディアに露出しスポンサー獲得を目指す目的からしばしば燃料搭載量を少なくして一発のタイムを追求するというのはありがちなことだが、ブラウンGPの場合、デビューした最初の日に4番手、2日目はバリチェッロが3番手、そしてこの日も衝撃タイムを出したあとのロング走行でも十分戦闘力のあるタイムを記録していたことから、関係者も『BGP001』の速さを認めざるを得ない状況だ。

マシンを降りたバトンは「十分に納得のいく、とてもポジティブなテストになったね。
僕たちは長く苦しい時間を過ごしたあとだけに、こうした走りができたことはとても励みになるもの。
これはチーム全員の努力の結果であり、誇りになるものだよ」と、語った。

また困難な情勢の中ここまでチームを率いてきたロス・ブラウン代表は「われわれはここまで15か月間に渡り開発の仕事を精力的に継続してきたんだ。
だからこれはその努力の結果であって、合理的なことと受け止めている。
特に驚くべきこととは考えていないよ」と、冷静で自信ある分析を示した。

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バルセロナテスト3日目、なんとバトンが最速!(3/11)

Jenson Button (C)Brawn GP F1 Team
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バルセロナ合同テストは11日(水)、第3日目を迎えた。

コンディションに恵まれたこの日、各チームとも精力的に多くの周回を重ねたがそんな中トップタイムをマークしたのはなんと走り始めたばかりのブラウンGP『BGP001』を操るバトンだった。
バトンは今回のテストで最速、そしてこの日2番手になったフェラーリのマッサに対し丸1秒以上も速い1'19.127と、ただ一人19秒台に入れてみせたもの。

2番手になったマッサはレース・ディスタンス・シミュレーションのプログラムを行ったものの、午後ハイドロリック系のトラブルに見舞われている。

一方、前年王者のハミルトンは2コーナーの出口でコースアウト、マシンのフロント部を損傷した上にベストタイムもブラウンGPから約2.5秒も遅れるという、らしくない状態でこの日のテストを終えた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 J.バトン GBR Brawn Mercedes 1'19.127 124
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.168 109
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.217 109
4 T.グロック GER Toyota 1'20.410 99
5 F.アロンソ ESP Renault 1'20.863 107
6 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'21.165 102
7 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'21.324 89
8 G.フィジケーラ ITA Force India Mercedes 1'21.545 97
9 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari 1'21.569 140
10 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'21.657 82

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari (4/14)
   * 2009 TestTime : 1'20.314 K.ライコネン/Ferrari (3/10)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2009/03/11

B.ハートリー、レッドブルのリザーブドライバーに

レッドブル・グループの2009年リザーブドライバーに、ニュージーランド期待の若手であるブレンドン・ハートリー(19歳)が起用されることがわかった。
Brendon Hartley (C)RedBull Racing
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これはトロ・ロッソのフランツ・トスト代表が現在合同テストが行われているバルセロナの会場で明らかにしたもの。
同ポジションには、先にトロ・ロッソのテストに参加して評価が高かった佐藤琢磨の名前が挙げられていたが、話し合いは合意に至らず契約には達しなかった。

レッドブルでは今季傘下レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ両チームのリザーブドライバーを兼任させるとしている。
なおハートリーはレッドブル・ジュニア・チーム出身で、2008年は名門のカーリン・モータースポーツからイギリスF3選手権に参戦してランキング3位、また国本京佑が優勝したマカオGPでも総合3位表彰台に上がっている。

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好走ブラウン・グランプリF1に冠スポンサーの噂も

深刻な準備不足で迎えた筈のバルセロナ合同テストで、初日・2日目と好走を続ける『ブラウン・グランプリF1チーム』に、期待されるタイトル・スポンサーの噂もささやかれ始めてきた。
Bwin Image

英国のメディアで名前の挙がっているのは、オーストリアの著名ブックメーカーである『ビーウィン・インタラクティブ・エンターテイメント』という会社で、サッカーでは名門ACミランやレアル・マドリッドなどのスポンサーを務めていることでも知られている。

走り出したばかりのブラウンGP『BGP001』は、9日の初日、一時バトンがタイミングモニターのトップに名を刻むなど関係者の注目を一身に集めた。
結局1日目は10台中の4番手、続く2日目も今度はバリチェッロが11台中の3番手と際だつ速さを見せ続けている。

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ハミルトンに女王陛下から『MBE勲章』授与

2008年、F1史上最年少チャンピオンに輝いたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)が、10日(火)英国エリザベス女王から大英勲章第5位に相当するMBE(メンバー・オブ・ブリティッシュ・エンパイア)を授与された。
Lewis Hamilton MBE (C)McLaren Group
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「女王陛下に会うというのは僕にとってこれまでにない圧倒的な経験になるものだった。
女王からは(タイトルを獲得した)ブラジルGPのレースも観たと、言葉をいただいた」と、感激を語るハミルトンは、女王にヘルメットとレーシングスーツをプレゼントしたという。

なお、さらに上位の勲章で『サー』(ナイト)の敬称がつけられる叙勲を得ているF1関係者としては、フランク・ウィリアムズ氏やスターリング・モス氏、ジャッキー・スチュワート氏、ジャック・ブラバム氏などが挙げられる。
ハミルトンもこれからさらにタイトル獲得を重ねれば、サーと呼ばれるのも夢ではない?

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バルセロナテスト2日目、中嶋一貴2番手快走!(3/10)

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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10日(火)、第2日目を迎えたバルセロナ合同テストは、フェラーリのライコネンが今回の最速となる1'20.314のトップタイムを記録した。
しかしライコネンのテストは「KERS」(運動エネルギー回収システム)の冷却装置らトラブルが発生し、早めの打ち切りを余儀なくされた。

ライコネンとは約0.6秒の差はあるものの、ウィリアムズの中嶋一貴が同じ1分22秒台で2番手並んで気を吐いた。
チームは「さまざまなセットアップを試みて一貴は大きくタイムを短縮することができたが、その一方ガレージで時間を取ったために走行が制限された」と、語っている。

また3番手は前日のバトンからバトンを受けたブラウンGPのバリチェッロがやはり1分20秒台の好タイムを記録して続いた。
バリチェッロがF1マシンをドライブするのは2008年の最終戦以来初めてのことになる。

トロ・ロッソはまずボーデがドライブしたが『STR4』はフロント・サスペンションが破損、時間を掛けた修復後、今度はブエミに代わったものの結局ラップタイムを計測されることはなかった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.314 55
2 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20.907 66
3 R.バリチェッロ BRA Brawn Mercedes 1'20.966 111
4 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'21.182 121
5 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.347 66
6 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'21.615 127
7 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'21.834 82
8 F.アロンソ ESP Renault 1'21.937 111
9 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'21.991 88
10 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'23.039 14
11 S.ブエミ SUI Toro Rosso Ferrari -------- 6

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari (4/14)
   * 2009 TestTime : 1'20.339 N.ハイドフェルド/BMW Sauber (3/09)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2009/03/10

トヨタ バルセロナ・テスト1日目の模様(3/09)

バルセロナにてF1開幕前最後の合同テスト開始

パナソニック・トヨタ・レーシングの新型車TF109は9日、スペイン・バルセロナの
カタルニア・サーキットで走行、開幕戦に向けた最後のF1合同テスト(全10チーム
参加)を開始した。

早朝のにわか雨で、テスト前のサーキットは部分的にウェットコンディション。
しかしその後雨は降らず、気温は低かったものの、路面はすぐにドライに。
TF109のステアリングを握ったヤルノ・トゥルーリは、空力、ブレーキ、セットアップなどプログラムをこなし、順調に100周以上を走り込んだ。

10日も、トゥルーリが担当する。

ヤルノ・トゥルーリ:TF109-04
ベストラップ:1分20秒937 (トップとの差 +0秒599)
順位:3位   周回数:121
「朝の霧雨はすぐに止み、いいテストができた。
午後は風が出たが、サーキットの状態は良好だった。
車はスタートからバランスが良く、空力に関して新しいことをいくつか試し、いい結果を得た。
競争力を発揮しながら、たくさんのデータを収集でき、初日には満足している」

Dieter Gass (C)Panasonic Toyota Racing
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ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「新しい空力パーツを中心に、ブレーキやサスペンションなど、いろいろなテストをした。
盛りだくさんのプログラムだったが、技術的な問題も出ず、サーキットのコンディションも良かったので、予定したものをすべてこなした。
今週は、メルボルンでの開幕戦に向けた最後のテストだが、初日の今日は周回を数多く重ねられ、いいスタートを切った」

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エイボン、F2レース用タイヤに自信示す

先週、いよいよ今シーズンから始まるF2レース・シリーズに向け、そのマシン『JPH1』がお披露目された。
F2『JPH1』Car (C)F2 Championship
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F1に次ぐポジションに目されるF2マシンは、ウィリアムズF1によって製作されたワンメイクのシャシーにアウディ製の1.8リッター・ターボ・エンジンと名門ヒューランドのセミオートマ・ギヤボックスが搭載され、エイボン製のタイヤが装着される。

中でもバーニー・エクレストン氏の息が掛かると言われるエイボンは、急速に下位カテゴリーのシリーズでシェアを伸長させつつあり、将来的にはブリヂストンF1タイヤの有力なライバルになるのでは、との噂もあるほどだ。

クーパー・タイヤ・ヨーロパでマネージング・ディレクターを務めるジュリアン・ボールドウィン氏は、「われわれには1980年代、当時のF2にタイヤを供給した実績があるし、国際F3000にも提供するなど、モータースポーツ・タイヤには絶対の自信がある。
もちろん、FIAが望めばF1にだって対応できる」と、豪語している。

2009年F2レースは5月31日のバレンシア(スペイン)の開幕戦を皮切りに、全8戦が予定されている。

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モンテカルロ社長(フェラーリ)、「経済危機は良いきっかけ」

リーマン・ショックをきっかけに世界中を襲った経済危機は、F1の世界も例外ではなくホンダ・チームの撤退など大きな影響を及ぼしているが、フェラーリ・チームの母体フィアット/フェラーリ・グループの総帥であるルカ・モンテツェモロ社長は「F1の改革にとってむしろ良いきっかけだった」と前向きの姿勢を示している。
Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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これは英『ロイター』が伝えたもので、その中でこのイタリア人は「この経済危機はF1にとってもショックなものだったが、かねて言われてきたコスト削減を大きく前進させたという意味で、F1にとって有益であり、実際に未来に備えるための大きなきっかけになったと思う」と、前向きに捉えているところを示した。

「いまやわれわれすべてのチームが新しいコスト削減の方策を見出すことで一致していて、FOTAは具体的な改革案を世界に示すことができた。
全チームは2012年までの新しいコンコルド協定にサインすることで合意しており、今後1チームたりとも欠けることはないし、自動車メーカーの撤退もない筈だ」

なお2008年、フェラーリ社は6587台の販売台数を記録、経常利益も約392億円と過去最高の業績を記録している。

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バルセロナテスト開始、ブラウンGP快走!(3/09)

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'20.339 92
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.908 80
3 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'20.937 118
4 J.バトン GBR Brawn Mercedes 1'21.140 82
5 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'21.662 124
6 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'22.158 96
7 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'22.246 115
8 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'22.452 127
9 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'22.813 111
10 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'22.948 87

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari (4/14)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2009/03/09

ブリヂストン、ヘレステスト「タイヤ理解に進歩」

現在F1タイヤを独占供給するブリヂストンタイヤは、先週行われたヘレス合同テストを総括、「新しいレギュレーションに向けたタイヤの仕様理解に大きな進歩があった」と、その成果を次のように総括した。
Test Scene Image (C)Panasonic Toyota Racing
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これはブリヂストン・モータースポーツの小林徹郎/テクニカル・マネージャーが取材に答えたもので、その中で同氏は「2009年はシーズン中のテストが禁止されたことで、これまでよりも開幕前のテストの重要性が増した。
加えてレギュレーションの変更によりマシンのダウンフォースが減少を余儀なくされたこともあり、さらにテストの意義は大きいものとなった。
しかし今回のテストも大きな温度変化や雨、そして強風などに見舞われ、データの比較には難しいものとなったが、タイヤ自体に何の問題もなく、多くのスペックのタイヤを各チームにテストしてもらうことができた。
これにより、新しい仕様のタイヤの理解に大きな進歩が遂げられたと受け止めている」と、評価した。

ブリヂストンのF1タイヤは今週行われるバルセロナ合同テストで最終スペックを確認、いよいよ今月末の開幕戦を迎える。

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ホンダ、F1に『さようなら』

なんとかロス・ブラウン代表を軸に『ブラウン・グランプリF1チーム』を発足させF1チーム消滅の危機を回避したホンダは、下記のようなファンに対するメッセージを掲載、F1から離脱の言葉とした。

なお1990年代に使った『休止』という言葉ではなく、今回福井威夫社長はF1からの『撤退』を明言している。

これまで長年にわたりHonda Racing F1 Team にご声援をいただき、心より御礼申し上げます。
2000年にF1レース活動を再開し、2006年からはワークスチームとして戦ってまいり ました。
その年のハンガリーGPで、ジェンソン・バトン選手が初勝利した瞬間を、多くのファンの皆様と喜びを分かち合えたことが最高の思い出となりました。
世界中の皆様からいただきました、私たちへの熱い想いは決して忘れません。
ありがとうございました。

しかしながらHondaのモータースポーツ活動でのチャレンジは終わりません。
私たちはこれからも「夢と感動」を、多くの皆様に提供し続けたいと考えております。
今後とも引き続きHondaへの声援をお願いいたします。

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ブルーノ・セナ、ルマン・カーをテスト

最後まで有力候補に挙げられながらも、結局ブラウン・グランプリのシートを得ることができなかったブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)が、8日(日)自身初めてとなるルマン・カーのテストを行った。
LeMans 24 Race Image (C)ALMS
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これは、6月に行われる伝統のルマン24時間レースに向け、参戦の準備を進めている『チーム・オレカ・マトムト』の『クレージュオレカLC70』をフランスのポールリカール・サーキットのロングコースで走らせたもの。

「僕の目標がもちろんF1であるのは変わらないけれど、こうしたマシンを経験するというのは僕にとって必ず役に立つに違いないと思っているよ」と、セナ。

ルマン24時間レースは別としてまだセナにとって今シーズンの戦いの場がどこになるのか明確ではないものの、メルセデスのマシンでDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦するのでは、との見方が有力のようだ。

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2009/03/08

エクレストン氏、FOTA提言のポイント・システム支持

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表のバーニー・エクレストン氏が、FOTAが提言したF1の改革案について、ポイント・システム部門で珍しく同調する姿勢をみせている。
1985 Europe GP (C)Williams F1
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今回FOTAが示した新しいポイント・システムでは、現在1位から8位までの入賞者に「10-8-6-5-4-3-2-1」のポイントを付与しているのに対し、これを「12-9-7-5-4-3-2-1」とし、よりグランプリ優勝者との差別化を図ろうというもの。

これまでとかくチーム側の意見とは対立する場面の多かったエクレストン氏だが、「すべてのファンはグランプリに勝つことの価値が高まることを望んでいる」と優勝者をより優遇する立場であることを示し、このポイント・システムについてかねての持論と一致、見解を共にしていることを明らかにした。

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J.スチュワート卿、『RBS』からの報酬辞退へ

元3回のF1チャンピオンで、現在英国『RBS』(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)の特別大使として活躍するジャッキー・スチュワート氏が、2009年は報酬の受け取りを辞退して職務を継続することになるようだ。
Williams 『RBS』(C)Williams F1
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同氏はRBSとの間に2011年まで総額400万ポンド(約5億5千万円)もの契約を結んでいると伝えられるが、同社は今回の世界的経済不況により業績が悪化、世界で数千人規模の人員削減を行う一方で、英国政府から200億ポンド(約2兆8千億円)もの財政支援を受けていて、すでにウィリアムズ・チームへのスポンサー契約も今年限りで打ち切ることを発表している。

こうした状況から、スチュワート氏も当初否定していた報酬辞退に踏み切ることを決断した模様。
これを受けRBSのコミュニケーション部長アンドリュー・マクローリン氏は「スチュワート卿の英断を心から称賛する」と、歓迎の姿勢を表している。

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ブラウン代表、「すべてホンダのおかげ」

旧ホンダF1チームのスタッフと施設等を引き継ぎ、新生『ブラウン・グランプリF1チーム』としてスタートを切ったロス・ブラウン代表が、自身のサイトで「すべてはホンダのおかげでこの日を迎えることができた」と、ホンダへの感謝の気持ちを表している。
Brawn GP『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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関係者の話によれば、今回有効で熱意ある買収者は現れることなく、ホンダは一時チーム解散を真剣に考えていたという。
もしこのまま解散という方策を選べばホンダは都合1億ドル(約98億円)の損失で済んだところを、ブラウン氏にチームを『贈与』して参戦継続という道を選んだため、さらに1億ドルもの資金とやはり1億ドル相当の資産をプレゼントしたことになるという。

それでも主要スポンサーが見出せない状況では困難な運営が避けられないとみられるが、新チームは上記ホンダの支援とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)からの商業分配金などでとりあえずの参戦資金をひねり出した状況とみられる。

今後、削減されるスタッフとの交渉など難題も待ちかまえているようだ。
なお、ニック・フライ/CEOの去就についてはいまだに明確でない。

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2009/03/07

新チーム、ニック・フライ氏のポジションは?

このオフを騒がせた旧ホンダF1チーム、結局ロス・ブラウン代表によりバイアウトされ『ブラウン・グランプF1チーム』となって再生することが決まったが、前チームでCEO(最高経営責任者)の要職にあったニック・フライ氏のポジションについて、いまだ明確な発表はないままだ。
R.Brawn & N.Fry (C)Honda Racing
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当初はロス・ブラウン代表と共にバイアウトにあたり新チームの主要メンバーとして運営にあたると伝えられたものの、6日(金)新チームの体制発表を行ったブラウン氏の言葉には最後までフライ氏に関するものはなかったという。

チーム・バイアウトにあたってはホンダ本社内部にフライ氏の除外を求める動きもあったとされ、果たして新チームに同氏の居場所があるのか、新たな注目を集めている。

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バトン、ブラウン・グランプリ新型車をシェイクダウン

晴れて『ブラウン・グランプリF1チーム』として再スタートを切ったチームで再びエースとしてステアリングを握ることになったジェンソン・バトン(29歳:イギリス)が、6日(金)予定より一日遅れて新型車『BGP001』の初シェイクダウンを果たした。
Brawn GP 『BGP001』(C)Brawn Grand Prix F1 Team
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場所はチームの本拠地シルバーストーン・サーキット。
チームが新体制の発表を行ってからわずか数時間の後には新型車と共にバトンがコースに姿を現した。

今回新たにメルセデス・エンジンが搭載されたニューマシン『BGP001』のカラーリングは、白をベースに黄色と黒のラインが配されたシンプルなもの。
幅広で、低く押さえられたノーズやサイドポッドが特徴のこのマシンは、ホンダ移籍後初めてロス・ブラウン氏の関与が本格的になされたものの筈だ。

ただしマシンにはF1タイヤの独占サプライヤーであるブリヂストンのロゴ(これは強制)意外には何もスポンサーを窺わせるものはなく、新チームがホンダやFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)以外にどのように資金を調達したかは不明のまま。

とはいえこれで2009年のグリッドにはやっと18台のマシンが並ぶことになり、バーニー・エクレストン氏は安堵に胸をなで下ろしていることだろう。

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新生『ブラウン・グランプリ』の体制が正式発表される

ホンダ本社側の発表を受け、旧ホンダF1チームの新しい体制となった『ブラウン・グランプリ』も今回の買収について正式発表を行った。
Brawn GP 『BGP001』(C)Brawn GP F1 Team
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それによれば旧ホンダで開発されたシャシーに搭載するエンジンはメルセデスの『FO 108W』エンジンで、最初のマシン名は『BGP001』、また2009年のドライバーはジェンソン・バトン&ルーベンス・バリチェッロと、いずれも噂通りの体制で戦われることとなった。

同マシンの初走行こそ噂の5日(木)よりは1日遅れたものの、昨日の6日(金)、無事シルバーストーン・サーキットを舞台に最初のシェイクダウンがバトンの手により敢行された。
『BGP001』はこのあと来週予定されるバルセロナ合同テストで本格的にテストが行われ、29日(日)決勝の開幕戦オーストラリアGPに向かうことになる。

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2009/03/06

トヨタ ヘレス・テスト5日目の模様(3/05)

F1ヘレス合同テスト終了

パナソニック・トヨタ・レーシングは5日、スペインのヘレスでの、5日間にわたる合同テストを他の5チームとともに終えた。
同チームは当日、2010年のブリヂストンの新しいスリックタイヤを試した。

午前中は雨だったが、昼12時半までにはドライコンディションになり、TF109は走行を開始。
ヤルノ・トゥルーリがステアリングを握り、来年のシーズンに向け、データを収集した。
走行途中で縁石に乗り上げ、フロントウィングにダメージを受けたため、予定よりテストを早く切り上げた。

2009年F1シーズン前の最後のテストは、9日の来週月曜日よりバルセロナで行う。

ヤルノ・トゥルーリ:TF109-03
ベストラップ:1分23秒119   順位:6位   周回数:38
「短いテストだった。
午前中は何もできなかったが、午後、来年のブリヂストンのスリックタイヤを試すことができた。
風が相変わらず強く、難しいコンディションだった。
走行中、縁石に乗り上げ、フロントウィングにダメージを受けた。
それでも、距離を少し伸ばし、今後のためのデータをとることができた。
開幕に向け、順調なテストで、自信を深めた」

Gerd Pfeiffer (C)Panasonic Toyota Racing
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ゲルト・プァイファー:テスト・チーフ・マネジャー
「午前中、来年のブリヂストンのスリックタイヤをテストする予定だったが、ウェット
コンディションだったので中止した。
しかし、昼過ぎまでにはサーキットが乾き、少し走ることができたので、タイヤウォーマーが禁止される来シーズンを見据えたタイヤの比較テストを実施できた。
概して、ヘレスのテストはうまく行った。
チームは信頼性が高く、順調にきている。
来週月曜に始まる、シーズン前最後のバルセロナテストが楽しみだ」

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旧ホンダF1チーム、ロス・ブラウン代表に売却

Honda Factory (C)Honda Racing
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世界の注目を集めていた旧ホンダF1チームの売却先について、チームの親会社である本田技研(株)は6日(金)、これまでチーム代表を務めていたロス・ブラウン氏に売却したことを正式発表した。
チームの新しい名称は『ブラウン・グランプリF1チーム』ということになる。

チーム体制その他の詳細についてはまだ不明。

以下はホンダによるリリース。

Honda Racing F1 Teamの売却について

Hondaは、Honda Racing F1 Team(以下、HRF1)を、これまでHRF1のチームプリンシパルを務めていたロス・ブロウン氏に売却した。
これまで英国においてHRF1の持ち株会社として、HondaのF1レース活動全ての業務を管理してきた、ホンダ・ジーピー・ホールディングス・リミテッド(Honda GP Holdings Ltd.)保有のHRF1の株式100%を、ブロウン氏に売却した。
これによりチームの所有権はブロウン氏に移行し、今後はブロウン・ジーピー・フォーミュラ・ワン・チーム(Brawn GP Formula One Team)として、今シーズンのF1グランプリ開幕戦から参戦する計画である。

■大島裕志 常務執行役員 広報・モータースポーツ担当

「昨年12月5日にF1レース活動からの撤退を発表して以降、新たなチームとして存続できるように、様々な検討・協議を重ねてきた。
結果としてこれまで一緒に戦ってきたロス・ブロウン氏に売却することができて、非常に嬉しく思っているとともに、彼の英断に大変感謝している。
今後はブロウン氏の率いる新チームの活躍を期待している」

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ルノー・チーム、エクレストン氏に『宣戦布告』?

別掲のようにF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)は5日(木)、大胆なF1改革案を提示したが、これを前にルノー・チームの母体であるルノー社のパトリック・ペレタ/COOがジュネーブ・ショーでバーニー・エクレストン氏に『宣戦布告』とも取れる強行発言を唱えた。
Renault 『RS11』&『R25』 (C)Renault F1 UK
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それによればペレタ氏は、F1を継続させるため自身もF1コスト削減に尽力するが、その一方でテレビ放映権などF1商業面での取り分拡大が不可欠との要求を明確にしたもの。

さもなければ同チームのF1撤退もあり得るとの強硬発言に対し、F1商業面を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のエクレストン代表は「F1チームの取り分について、われわれはすでに2013年までの契約で合意している。
彼がすべきことはこれを忠実に守ることではないか。
いまさらそのような発言をすることは絶対に許されない」と、こちらも全面対決も辞さない構えを示している。

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FIAと全面対決? FOTAが独自の新F1システム提言

FIA(国際自動車連盟)が矢継ぎ早にF1の改革を進める一方で、F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が5日(木)ジュネーブで会合、終了後独自のF1改革案を提示した。

提案は多岐に渡るが、その要旨は次のようなものとなっている。

【テクニカル】

2009年シーズン
・1エンジンあたりの走行距離を100%以上増加させる。
(1ドライバー、シーズンあたりエンジン8基まで)
・風洞およびCFD(計算流体力学)使用を削減。
・チームあたり1シーズンのエンジン料金を800万ユーロとする(約9億8千万円)

2010年シーズン
・ チームあたり1シーズンのエンジン料金を500万ユーロとする(約6億2千万円)
・ チームあたり1シーズンのギアボックス料金を150万ユーロとする(約1億8千万円)
・ KERSの標準化(チームあたり1シーズンの目標を100万~200万ユーロとして入札を行う(約1億2千万円万~2億4千万円)
・ 2009年の空力的開発支出をさらに50%削減する。
・ シーズン中のシャシー、ボディワーク、空力学的開発反復数を特定する(承認制)
・ 新奇な金属および複合素材を広範囲に渡り禁止する。
・ 標準化テレメトリおよび無線システムを一本化する。

【スポーティング】

2009年シーズン
・ テストの制限(50%)
・ グランプリ優勝者の差別化と報酬を大きくするための新しいポイント・システムを導入する(12-9-7-5-4-3-2-1)
・ レース開始時の燃料搭載量、タイヤ仕様、給油データを公表する。

2010年シーズン
・ 新たな予選フォーマットを提言する。
・ ポイント獲得のさらなる新しいシステムを検討する(例:レース中の最速ピットストップに対するコンストラクターズ・ポイントの付与等)
・ テストをさらに削減する(オフテストは1台4日、シーズン前シェイクダウンは1台1日)
・ レース距離をより短縮する(250kmまたは最長1時間40分)
ただし商業権保有者の承認待ち

【コマーシャル】

2009年シーズン
・メディアに対するデータ提供を増大させる。
・観客との関わりを改善するため、テニスやクリケットのようにF1活動を説明的かつ動的に見せる方法を探索する。
・グランプリ期間中にチーム広報がテレビ出演することを許可する。
・チームやFOTAのウェブサイトを通した消費者経験の強化を図る。
・グランプリ週末中のドライバーによるサイン会を義務化する。

2010年シーズン
・ テレビ放送を通じ、消費者経験を強化する取組みを図る。

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ブルーノ・セナ、F1参戦断念を認める

まだ正式発表はないものの、新生ホンダF1チームの有力ドライバー候補に挙げられていたブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)は、シート獲得がならなかったことを自ら認めた。
Bruno Senna (C)Scuderia Toro Rosso
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「F1に上がれなかったことは残念だけど、ロス(ブラウン代表)の決断を尊重する」と語るセナは、当面2009年の活動の舞台が見あたらないことになったが、昨シーズンのGP2シリーズに戻るより、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)へ転向する可能性が高まったようだ。

同シリーズでの有力なコンテンダーであるメルセデス・モータースポーツでは、すでにセナとコンタクトを取っていることを認めている。

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ヘレス合同テスト最終日 ハイドフェルド最速!(3/05)

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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連続5日間に渡って行われたヘレス合同テストは、5日(木)最終日を迎えた。
しかし残念ながらこの日も朝がたの雨、そして強い風の影響でベストなコンディションからは遠いものとなった。

そんな中トップタイムを記録したのは123ラップを周回したBMWザウバーのハイドフェルド。
ただそのベストタイムは前日のものよりわずかに劣る1'20.052というものだった。
2番手にはこちらも112ラップを周回したフェラーリのライコネンが、0.352秒差で続いた。
3番手は前日から大きくタイムを短縮したマクラーレンのハミルトンだったが、この若きチャンピオンは走行中、突然の強風に煽られてコントロールを失い、マシンの後部を損傷させるアクシデントに見舞われている。

これに続いたのはレッドブルのウェバー、そしてウィリアムズの中嶋一貴らが続いたが、両者はいずれも47周、54周とわずかな周回に留まった。
中嶋一貴はブランケットなし2010年仕様のタイヤをテストしたとされる。
またトヨタのトゥルーリもわずか38ラップを周回したところで縁石にフロントウィングをヒットさせて損傷、早期のストップを余儀なくされた。

F1はこのあと来週行われるバルセロナ合同テストを最後に長かったシーズンオフを終える。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'20.052 123
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.404 112
3 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'21.272 58
4 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'22.219 47
5 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'22.226 54
6 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'23.119 38

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.095 S.ベッテル/RedBull Renault (3/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/05

トヨタ ヘレス・テスト4日目の模様(3/04)

トヨタに追い風 F1ヘレステスト4日目

パナソニック・トヨタ・レーシングの新型車TF109は4日、スペインのヘレスで、テスト走行した。
ステアリングを握ったヤルノ・トゥルーリは午前中、セットアップの作業をこなし、午後は長距離を走り込んだ。
これまでの雨や砂嵐のテストに続き、合同テストに参加した、同チームを含む8チームは一日中、サーキットに吹き荒れる風に苦しんだ。

最終日の5日目もトゥルーリが走る。

Pitsign (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:TF109-03
ベストラップ:1分20秒540   順位:4位   周回数:131
「計画どおり進まず、苦労した。
問題は風。
突風が吹き荒れ、やりたかった比較テストができなかった。
午前中はセットアップに時間をかけ、午後はレースを想定したかったが、燃料リグに問題が見つかった。
しかし、今日も周回を稼ぎ、テストの後半には、ほかのチームより早いラップを出し、今後にも期待を抱かせるものだった」

ディーター・ガス:レース&テスト・チーフ・エンジニア
「強風で、テストが難しかったが、今日も実り多い日だった。
午後はレースを想定して走行したかったが、燃料リグに問題があり、燃料補給のためにガレージに戻りもしたが、エンジンなどの確認に時間を費やすことができた。
全体的に、着々と進んでいることは喜ばしい。
天気が許せば明日、2010年のタイヤをテストする。
来週のバルセロナの最終テストが楽しみだ」

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エクレストン氏、またチーム名にイチャモン

オール・アメリカンF1チームとして2010年シーズンからの参戦の意向を明らかにした『USF1』だが、早くもバーニー・エクレストン氏からイチャモンが突きつけられていることがわかった。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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それによれば、同チームの名称に「F1」が入っているのはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の商業権保護の観点から好ましいものではないとして、その名称変更を強く求めているというもの。

このためピーター・ウィンザー氏率いる『USF1』では、止むなく『USGPE』(USグランプリ・エンジニアリング)に変更せざるを得ないのではないか、との見方がすでに報道で伝えられている。

近くは『スーパー・アグリ・フォーミュラ・ワン』としてスタートする筈だった鈴木亜久里氏のチームが同じくエクレストン氏の横槍で『スーパー・アグリ・F1』に名称変更を余儀なくされたのが耳に新しいが、しかし例えばルノーはその正式名称が『ING・ルノーF1チーム』であり、またBMWザウバーも『BMW・ザウバーF1チーム』としてFIAに登録されるなど、エクレストン氏の主張にはいまいち一貫性がないという指摘も関係者からされている。

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バリチェッロ、新チーム残留に成功?

おそらくは、今日5日にも正式発表される見込みとなっている旧ホンダF1チームの新しい体制だが、いまだ確定した報道が定まっていないのがジェンソン・バトンに並ぶもう一人のドライバー名だ。
Rubens Barrichello (C)Honda Racing
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これについては元々ホンダ・チームへの支援に当たるとみられたブラジル系のスポンサーの存在から、同国の新鋭でF1ビッグネームの筋を引くブルーノ・セナ(24歳)の起用が有力視されていたものの、ここに来て同じブラジルのベテラン、ルーベンス・バリチェッロ(36歳)の残留の可能性が急速に高まっているもの。

バリチェッロは新チームの責任者に目されるロス・ブラウン代表とは良好な関係を続けていて、セナが有力なパーソナル・スポンサーを見出せない場合には、むしろその経験からバリチェッロのほうが有力、というのが最新のメディア報道のようだ。

バリチェッロ&セナ、そのいずれもがまだ今季の去就を明らかにしていない。
注目される結論は、おそらく今日中には明確になるだろう。

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佐藤琢磨、レッドブル&トロ・ロッソには加わらず

『スクーデリア・トロ・ロッソ』との交渉がまとまらず2009年シーズンのF1シート獲得がならなかった佐藤琢磨だが、その後レッドブル・グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーが示唆したとされるレッドブル&トロ・ロッソ両チームのリザーブドライバー就任について、これを受ける意志がないことを明らかにした。

佐藤は自身のサイトに次のようなコメントを掲載している。

トロロッソもしくはレッドブルとのサードドライバー就任に関する交渉は、もはや行なっていません。
彼らと合意に至ることができなかったのはとても残念ですが、この先、何が起きるかはわかりません。
皆さんもご存知のとおり、僕は決して諦めることなく、これからも自分の将来にとってベストな道筋を探し求めていくつもりです。
佐藤琢磨

今後、どのような道を模策するのかは不明だが、あくまでもF1を最優先させるものとみられる。
応援旗 (C)Super Aguri F1
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ヘレス合同テスト4日目はアロンソが最速!(3/04)

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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4日(水)、4日目を迎えたヘレス合同テストは午後から強い風と雨に見舞われたものの、それ以前はドライコンディションのもとでの走行が可能で、各車精力的にコースを走り込んだ。

この日トップタイムをマークしたのはルノーのアロンソで、ただ一人1分19秒台に入れる1'19.945のベストタイムを記録、元チャンピオンの存在感をみせた。
「『R29』はとても安定していて、多くのプログラムを予定通りこなすことができた」と、アロンソ。

2番手にはフェラーリのライコネンが、アロンソから約0.3秒遅れる1'20.250のタイムで続き、これにBMWザウバーのハイドフェルド、トヨタのトゥルーリ、らが僅差で続いた。
トゥルーリは「一番大きな問題は強い風だったね。
これだけの突風が吹くと、テストの目的である比較が難しいものになってしまうから」と、説明した。

ウィリアムズのテストには中嶋一貴がひさびさ登場6番手タイムをマーク、チームによれば明日も継続して中嶋が『FW31』を走らせるということだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.アロンソ ESP Renault 1'19.945 129
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.250 104
3 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'20.520 98
4 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'20.540 131
5 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'20.894 107
6 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20.948 83
7 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'21.302 70
8 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'21.411 79

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.095 S.ベッテル/RedBull Renault (3/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/04

トヨタ ヘレス・テスト3日目の模様(3/03)

グロックがレースを想定し、順調に走行
F1ヘレステスト3日目

パナソニック・トヨタ・レーシングの新型車TF109は3日、スペインのヘレスで、テストを行った。
同チームのほか7チームが参加する合同テスト3日目は、昨日の雨から天候が回復。開始直前まで降ったにわか雨で、アスファルトのサーキットが完全に乾くまで2時間かかったものの、その後は好天に恵まれ、ドライコンディションで走行した。
午前中、レースを想定しながら、TF109のステアリングを握ったティモ・グロック。
ウェットからドライへと路面の状況が変化したものの、予選を想定した走行中に、この日最速のラップを記録した。
午後はセットアップの課題をこなした。

4日目と5日目はヤルノ・トゥルーリが担当する。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF109-03
ベストラップ: 分19秒814   順位:1位   周回数:142
「実り多い日だった。
午前中のコンディションはあまり良い状態ではなかったが、スリックタイヤの交換のタイミングを計ることができたので、有効にこなせた。
その後、ドライになり、セットアップの作業を行い、着実にプログラムをこなした。
昨日、今日の2日間で周回を多く稼ぎ、しっかりテストをできた」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「午前中の、レースを想定したテストはうまく行った。
ただ、初めのうちは、完全にウェットだったのが、途中でスリックタイヤが必要なドライコンディションになり、天候とサーキットの変化にうまく対応しなければならなかった。
ウェットタイヤからスリックタイヤに代えるタイミングも良く、グロックは問題なくテストをこなした。
実際のレースに近い状況で、楽しく、興味深く、かつ意義のある走行だった。
そのため、午後はセットアップの作業も行えた」

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F・インディア代表、「ブラウン・メルセデスは今季限り」

明日5日(木)にも正式発表されるのでは、と期待される旧ホンダ・チームの新体制だが、搭載エンジンについてはこれまでのホンダからメルセデスのエンジンに変更されることが確実とみられている。
Mercedes V8 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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しかしメルセデスのF1エンジン『FO 108W』は本家マクラーレン・チームに搭載される他、今季はすでにフォース・インディア・チームへの供給が決まっていて、こちらとの調整にも時間が掛かったと言われている。

これについてフォース・インディアのヴィジャイ・マルヤ代表は、「われわれの協定では一つのエンジン・メーカーが供給できるのは最大2チームまでと理解している。
だからわがチームとしてはこれを拒否することもできた。
しかし、昨年すでにスーパー・アグリがF1から撤退し、今年さらにホンダもということになれば、それは決してF1にとって良くないことだ。
だからわれわれは大局的な判断からこれを了承することにした」と、ヘレスで語っている。

なお同氏は「当然、この例外措置は今年1年限り」と、念を押すことを忘れなかった。

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最終バルセロナテストにはホンダに琢磨も登場か

現在F1はスペインのヘレス・サーキットで合同テストを行っているが、その後は来週予定されるバルセロナ・サーキットでのテストを最後にいよいよ3月27日(金)から始まる開幕戦オーストラリアGPでの戦いを迎えることになる。
Barcelona Test Image (C)Ex.Super Aguri F1
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そのバルセロナ合同テストには、ロス・ブラウン代表によるバイアウトが完了したと伝えられる旧ホンダ・チーム(新名称はブラウン・レーシング?)の参加と、さらにトロ・ロッソには佐藤琢磨の参加も噂され、急速に注目を集めている。

ただしトロ・ロッソの2009年ドライバーはすでにボーデ&ブエミのセバスチャン・コンビに決まっていて、佐藤琢磨のドライブは実現したとしてもあくまでも今回限りのものになる。
また今季はシーズン中のテストが禁止されていて、同チームのテストドライバーという選択肢も可能性は限りなく小さい。

一方、どうにか2009年のグリッドにこぎ着けたと言われる旧ホンダ・チームについても、困難な状況の中での新型車準備がどのレベルまで進められたのか、関係者は一様に注目をしている。
またジェンソン・バトンと並ぶもう一人のドライバーについてもバリチェッロなのかブルーノ・セナの起用なのか、関心を集めている状況だ。

バルセロナ合同テストは9日(月)から12日(木)までの4日間が予定されている。

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バリチェッロ、『USF1』のドライバー候補に?

オール・アメリカンでの戦いがウリの『USF1』チームだが、このプロジェクトの中心人物であるピーター・ウィンザー氏は、ドライバー候補としてベテランのルーベンス・バリチェッロ起用もあるとの注目すべき発言を行っている。
Rubens Barrichello (C)Honda Racing
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「もちろんオール・アメリカンだからチーム・スタッフすべてがアメリカ人であることが望ましいけれど、どうしても経験が必要となる分野もある。
ドライバーはもちろんこれに該当する訳で、F1参戦初年度のチームのドライバーが二人ともF1新人であるというのは事実上難しいかも知れない。
だから、もしバリチェッロのようなF1を知り尽くしたベテランがわれわれのマシンを操ってくれるのなら、それはわれわれにとってとても有用な基準になるだろうね」

ただし、ウィンザー氏のコメントはこれまで常に口が先行していて、果たして今回もバリチェッロ本人に打診した上でのものかどうかは疑問だ。

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ヘレス合同テスト3日目もトヨタが最速(3/03)

Timo Glock/Jerez Test (C)Panasonic Toyota Racing
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3日(火)、第3日目を迎えたヘレス合同テストは幸いコンディションが回復、ドライとなった路面に各車とも前日の分を取り戻すかのように多くの周回を重ねて走り込んだ。

トップタイムを記録したのは前日に続いてトヨタのグロックで、ただ一人ベストタイムを1分19秒台に入れて気を吐いた。
「レース・ディスタンスのシミュレーションもできたし、とても生産的な日になったけれどペースにはまだ不満が残る」と、グロック。

2番手につけたのはウェットだった前日の走行を回避したフェラーリのマッサで、こちらのベストタイムは1'20.238というもの。
跳ね馬チームのピットには元王者のミハエル・シューマッハも訪れ、注目を集めた。

ルノーはエースのアロンソが参加、この日最多となる実に152ラップの多きを走り込んだ。
「今年はレギュレーションも大きく変わったし、今の時期これだけ走れたというのはとても意義のあること」と、スペイン人は語った。

今回が初テストなるフォース・インディアでは、若手のスーティルが登場、マクラーレンのコバライネンに0.086秒と肉薄、他のトップチームにひけを取らない戦闘力のあるところを示した。

ウィリアムズのロズベルグはこの日125ラップを周回するなど精力的にテストをこなしたが、タイム的にはトップのトヨタから約1.6秒差、8台中の8番手に留まった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 T.グロック GER Toyota 1'19.814 141
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.238 134
3 F.アロンソ ESP Renault 1'20.296 152
4 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'20.535 85
5 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'20.621 63
6 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.021 98
7 R.クビサ POL BMW Sauber 1'21.069 98
8 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'21.412 125

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.095 S.ベッテル/RedBull Renault (3/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/03

ウィリアムズ・チームT/D、「ひれは合法」と主張

今週ヘレス合同テストに登場したウィリアムズ・チームの『FW31』には、コクピット両側に垂直なひれ状のフィンがあるのが目立つ。
『FW31』Image (C)Williams F1
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ウィリアムズ『FW31』他チーム関係者からは、これが空力パーツを制限した2009年のレギュレーションに違反するのでは、との疑問も投げ掛けられている。

しかしこれについてウィリアムズ・チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、「これはそもそもダウンフォースを産み出すものではなく、整流を目的としたものだ。
そしてわれわれの解釈では、頭部制限のエリアにおいては半径75ミリという規則は適用されない筈。
したがってこれは合法的なものであると言える。
ま、合法であればあったで、他のチームから真似をされるかも知れないけれどね」と、ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌に語っている。

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バトン含め、旧ホンダF1スタッフは給与激減に

ロス・ブラウン代表らによる「バイアウト」で旧ホンダF1チームが生き残ることはほぼ確実とみられているが、その窮状は深刻で、スタッフはいずれも大幅な減給に追い込まれるようだ。
Jenson Button (C)Honda Racing
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英国の『デイリー・テレグラフ』紙が報じるところでは、総勢700人を誇ったF1チーム・メンバーはおそらく400人程度まで削減、さらに残ることができたスタッフにも大幅な減給が強いられるのが必至の状態という。

また、ホンダとすでに有効な契約を交わしていて、万一チームが消滅しても相当程度の契約金が約束されていたとされるドライバーのジェンソン・バトンも、こうした状況から2009年は半額程度の収入にダウンすることを了解したということだ。
(推定約14億円から7億円に?)

ただ、こうした措置に納得していない旧スタッフもいて、中にはロス・ブラウン代表を相手取って告訴する構えもみせている者もいると伝えられている。

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トヨタ ヘレス・テスト2日目の模様(3/02)

グロックがトップタイム F1ヘレステスト2日目

パナソニック・トヨタ・レーシングは2日、スペインのへレスで、テスト走行をした。
7チームが参加し、TF109のステアリングを握ったティモ・グロックが、トップタイムを記録した。
快適な天候であった昨日とは異なり、テスト2日目のこの日、テスト直前に突然降り始めたひどい雨は、一日中止まず。
グロックは、10度をようやく超える低い気温の下、TF109を走らせた。
チームは、常にウェットな状態のサーキットで、雨天に備えたプログラムをこなした。

3日もグロックがテストを続ける。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF109-03
ベストラップ:1分30秒979  順位:1位   周回数:89
「雨がひどいと、有意義なテストをするのが難しくなりがちだが、今日、常にウェットなサーキットに合わせた、セットアップとタイヤのプログラムを試みることができた。
難しい状況の中でも、TF109を乗りこなすいい機会だったし、距離も稼げた。
前月のポルトガルのテストのように、調子は良く、今日のテストには満足している」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「雨のなか、比較テストを実施するのは、たいてい難しい。
しかし今日は、サーキットがずっとウェットだったため、興味深いテストを実施できた。
時間をフルに使い、セットアップとタイヤの作業を行った。
TF109の信頼性は相変わらず高く、テストがはかどり、有効なデータが収集できた1日だった」

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同じUAE(アラブ首長国連邦)でもドバイでは苦戦

2009年、アブダビGPが新規開催されるそのアブダビでは計画通り準備が進められているとの報道に対し、同じUAE(アラブ首長国連邦)を構成するドバイのほうは苦戦に追い込まれているようだ。
Dubai F1 Themepark Image
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経済的に飛躍的進歩を遂げUAEをリードしてきたドバイでは、世界でも初めてという『F1テーマパーク』が3年前に計画された。
総予算は約450億円を見込み、今年中の完成を目標にすでに着々と工事が進められてきたもの。
しかし折りからの世界的経済不況はここ中東も例外ではなく、施設は現在工事半ばで中断されたままの状態という。

「世界のクレーンの4分の一近くがドバイにある」とも言われる建設ラッシュを誇ったドバイだが、他にも各地の工事が資金難から一時中断に追い込まれ始めたと伝えられている。

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アブダビ・サーキット工事、進捗中

2009年シーズン、最終第17戦として新たに開催が決まっているアブダビGPを主催する『エティハド航空アブダビGP組織委員会』が、サーキット工事の進捗状況の中間発表を行った。
Abu Dhabi Circuit (C)Etihad Airways Abu Dhabi GP Org.
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それによれば、サーキットはミックスドユーズ社により中東アブダビのヤスマリーナ地区に新設されていて、コース自体はまだその姿を現していないものの、パドックの関連施設などが着々と建設されていることが窺える。

サーキットは1周5.544キロ、完成時にはホテルなど大規模な宿泊施設も隣接して建てられ、一大リゾート地区になる予定ということだ。

2009年アブダビGPは11月1日(日)に決勝レースが行われる。

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雨に見舞われたヘレス合同テスト2日目(3/02)

Toyota Jerez Test (C)Panasonic Toyota Racing
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2日(月)、第2日目を迎えたヘレス合同テストはしかしあいにくの雨に見舞われ、ウェット路面での走行を強いられた
結局この日は最後までドライタイヤでの走行は叶わず、課題のスリックタイヤ開発はいったんお休みということになった。

そんな中トップタイムをマークしたのは『TF109』を駆ったトヨタのグロックで、トータル89ラップを周回してベストタイム1'30.979を記録した。
「ドライでのテストプログラムができなかったのは残念だけど、今日は終始雨だったのでそれなりにウェットでのセットアップとタイヤの評価を行うことができたよ。
まあそう考えるしかないものね」と、グロック。

なおあいにくのコンディションに、フェラーリ・チームはこの日ガレージからマシンを出すことはなかった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 T.グロック GER Toyota 1'30.979 89
2 R.クビサ POL BMW Sauber 1'31.327 70
3 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'31.451 114
4 G.フィジケーラ ITA Force India Mercedes 1'31.547 54
5 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'32.220 102
6 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'33.371 91
7 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'33.476 66

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.095 S.ベッテル/RedBull Renault (3/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/02

トヨタ ヘレス・テスト1日目の模様(3/01)

ヘレスでF1合同テスト開始

パナソニック・トヨタ・レーシングは1日、スペインのへレスで、5日間に渡るテスト走行の初日を迎えた。
TF109のステアリングを握った小林可夢偉は、空力評価の作業をこなした。

同チームを含む8チームが参加した今回のテストは、これから先の1週間、不安定な天候が予測されるが、この日はおおむね快適で、午前中は曇っていたもののドライ。
午後早い時間のにわか雨にも、順調にテストを実施。
2日はティモ・グロックが走る。
小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
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小林可夢偉:TF109-03
ベストラップ:1分20秒699 順位:3位  周回数:79
「ドライコンディションでのTF109の運転は、今日が初めてだった。
最初から、車の調子は良く、すぐに空力のテストをすることができた。昨年より、さらに良くなっている。
午後、にかわ雨が降ったが、作業を続けることができ、今日はいいテストだった」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「前回のバーレーンに比べると、かなり条件が違った。
ここは、典型的なヨーロッパの冬だ。
より低い気温でタイヤのグレイニングがかなりあり、状況判断をするために、注意して見ていなければならなかった。
天候に応じた対応をする必要があったものの、可夢偉は有意義な空力のテストをよくこなし、順調な1日だった」

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デ・ラ・ロサ、スリックタイヤ導入に不安示す

マクラーレン・チームによるヘレス合同テスト初日はテストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサ(38歳:スペイン)が担当した。
Tyre Warmer Image (C)Redbull Racing
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チームはマシン自体の熟成に力を入れる一方で、今シーズンから導入されるスリックタイヤのテストも合わせて行ったが、これについてデ・ラ・ロサは次のように不安を語っている。

「今日はブリヂストンが用意した異なる種類のコンパウンドのスリックタイヤを評価したんだ。
しかし路面温度が上がらない今日のような気温では、タイヤに熱を入れるのが極めて困難だね。
それが異なる種類のタイヤを持ち込む一つの理由でもあるんだけど、シーズンが始まったらこれはかなり難しいことになるんじゃないかな」

そう語るデ・ラ・ロサは、実際のシーズンでは禁止されることになる方向のタイヤウォーマー(ブランケット)をこの日使用している。

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スーパーライセンス料払い込みはウィリアムズ?

FIA(国際自動車連盟)が昨年に続き今シーズンもF1スーパーライセンス発給料金を値上げしたことに対し、F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は強く反発しているが、しかしどうやらウィリアムズ・チームはいち早くこの手続きを済ませているようだ。
Williams Trio (C)Williams F1
拡大します
これは、同チームのアダム・パール/CEOがメディア・イベントで明らかにしたもので、「われわれは当然これ(値上げ)を受け入れ、支払いに応じる」と応諾を明言したもの。

伝えられるところではこれまですでに3人のドライバーが2009年のスーパーライセンス発給の手続きを済ませたとされるが、あるいはこれがニコ・ロズベルグ&中嶋一貴、そしてリザーブドライバーであるニコ・ヒュルケンバーグを含めた同チームの3人であるのかも知れない。

なお、昨シーズンの獲得ポイントに応じて発給料金が上昇するこのシステムで、ウィリアムズ・チームのドライバーはロズベルグが17ポイントでランキング13位、中嶋一貴も9ポイントで同15位に留まっていて影響が比較的小さいというのも事実だ。

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トラブル続き初テストも、フィジケーラ「VJM02に満足」

1日(日)行われたヘレス合同テスト、この日が新型車『VJM02』の実質的な初の本格テストとなったフォース・インディアはいくつものトラブルに見舞われたものの、ステアリングを握ったジャンカルロ・フィジケーラは「満足」とのコメントをテスト後語っている。
Force India『VJM02』(C)Force India F1
拡大します
「トラブルはいくつもあったけれど、まだ走り始めたばかりの新車なんだから当然のこと、そのためにテストをやっているんだからね。
走り始めてすぐ、その優れた第一印象に驚いた。
明らかに去年のクルマよりずっといい。
とりわけ高速時のコーナリングや、ブレーキング時の安定性なんかにそれが感じられたね。
まだ改善すべき課題はあるけれど、明日もっとテストを進めるのが今からとても楽しみだよ」

明日もテストはフィジケーラが行い、3日目の火曜日からエイドリアン・スーティルに交代する予定になっている。

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可夢偉も好タイム ヘレス合同テスト初日(3/01)

小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
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いよいよ開幕の月を迎えたF1は、1日(日)からスペインのヘレス・サーキットを舞台に3月最初の合同テストをスタートさせた。

参加したのはまだ新型車の準備ができていないトロ・ロッソを除く8チームで、途中にわか雨に見舞われる場面はあったものの、今年からレッドブル・レーシングに移籍した気鋭のセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークして終えた。
ベッテルはただ一人1分19秒台に入れるベストタイムを記録、2番手以下に実に1.3秒もの大差を付けて『RB5』の高い可能性を示した。

2番手にはフェラーリのマッサが、そして3番手にはトヨタの小林可夢偉がいずれも1分20秒台のタイムで続いた。
ドライコンディションでは初めて『TF109』を走らせるという小林は、「マシンは最初からとてもドライブしやすく、直ちに予定したエアロダイナミックスのプログラムに着手することができた。
去年の時よりずっといい感じだね」と、語っている。

4番手はウィリアムズのロズベルグ、5番手はBMWザウバーのクビサ、クビサは午前のセッションでエンジン交換を強いられ、47ラップの周回に留まった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'19.055 87
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.330 63
3 小林 可夢偉 JPN Toyota 1'20.699 79
4 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'21.171 71
5 R.クビサ POL BMW Sauber 1'21.292 47
6 G.フィジケーラ ITA Force India Mercedes 1'21.584 31
7 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'21.831 94
8 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'22.011 52

   * 2008 Test-Time : 1'16.617 S.ベッテル/RedBull Renault (12/17)
   * 2009 Test-Time : 1'19.632 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (2/13)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2009/03/01

ウェバー(レッドブル)、バレンシア・テストで手応え

レッドブル・レーシングは先週バレンシア・サーキットで4日間に渡る単独の『RB5』プライベート・テストを行った。
Mark Webber (C)Redbull Racing
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テストは非公式で行われたため、周回数やタイム等は発表されていないが、セバスチャン・ベッテルと共に参加し2日間ドライブしたマーク・ウェバーは、自転車事故での骨折からのリカバリーに十分な手応えをつかみ取ったようだ。

すでにF1でもベテランの部類に入ったこのオーストラリア人は、「前回のテストでは一日だけだったけど、今回は連続して2日間フルに走ることができた。
これでもう自分の足にも自信が持てたし、また新開発『RB5』の熟成も捗ったので大きな希望が持てたよ。
まだシーズン開始まで時間は十分にあるので、開幕戦までに6-7レース分のグランプリ・ディスタンスをはシリコンでおきたいと思うね」と、語っている。

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F・インディア、新型車『VJM02』カラーリング発表

今シーズン、これまでのフェラーリ・エンジンからメルセデスにスイッチした『フォース・インディア』チームが、その新型車『VJM02』のカラーリングを新型車発表に先駈けて28日(土)公式サイトで明らかにした。
Force India『VJM02』(C)Force India F1
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もともとインド・ベースのチームだが、今回のカラーリングはさらにそのインド国旗のイメージを前面に押し出したもので、白を基調にオレンジとグリーンが鮮やかに配されたものとなっている。

テクニカルな部分ではマクラーレン・メルセデスから大きな支援を受けていて、エンジンばかりでなくギヤボックスや関連するコントロール・システムを始め課題の「KERS」(運動エネルギー回収システム)についても同じく技術供与を受けているとみられる。

このマシンは今日3月1日(日)、スペインのヘレス・サーキットで本格的なテストに供される予定。
ドライバーは引き続きジャンカルロ・フィジケーラ&エイドリアン・スーティル。

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ホンダ新チーム名は『ブラウン・レーシング』有力に

イギリス国内で報道されるところによれば、旧ホンダ・チームをベースとした新チームの名称はどうやらロス・ブラウン代表の名前を取った『ブラウン・レーシング』になるというのが有力のようだ。
Ros Brawn (C)Honda Racing
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直前に噂された『ブラックリー・レーシング』について、すでにこのドメイン名が他国で登録されているのがわかった一方で、ここに来て『Brawnracing.com』と『Brawnracing.co.uk』という二つのドメイン名が旧ホンダ・チームの弁護士により取得されたことが新たに確認されたもの。

正式発表は本拠地シルバーストーン・サーキットでシェイクダウンが行われる予定の3月5日(木)になるとみられ、ドライバーはジェンソン・バトンとやはりブルーノ・セナになるだろうとの見方が再び有力だ。

なお自身も残留に向けて動いていたと言われるニック・フライ/CEOについてはホンダ側がこれまでの経緯から難色を示したとされ、ブラウン代表が名実通り単独でチームを率いることになる模様。
(新体制にもホンダは一部出資していて依然発言権を有しているとみられる)

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