「KERS」搭載、プライベート・チームに負担
バーレーン合同テスト後半が再開されるなど、オフテストは佳境を迎えているが、大きくレギュレーションが変更された今季はいずれのテストでもマニュファクチャラーズ系チームが先行している。
自動車メーカーの技術を持たないプライベート・チームにとって、とりわけ大きな負担になっているとみられるのが「KERS」(運動エネルギー回収システム)の搭載のようだ。
Williams Toyota 『FW31』(C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームで2009年新型車『FW31』を走らせた中嶋一貴は、「KERSによる重量増加でマシンのバランスが崩れ、ドライビングがとても難しくなった」と、こぼしている。
また僚友ニコ・ロズベルグのほうも、「まだ実戦で使える状況にはないよ。とりわけこの重量増加はドライバーの体重に対しても大きな圧力になっている」と、新しいレギュレーションに対する不満を隠さない。
同チームでは、シーズン序盤の自社製KERSの本番投入はなく、実戦で使えるのは早くても第7選のトルコGP(6月7日決勝)になるとの悲観的な見通しを示している状態だ。
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