« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月

2008/12/31

アーバイン氏、2009年のライコネンに『最後通牒』

元フェラーリ・チームなどのドライバーで、ミハエル・シューマッハの黄金時代を支えた一人でもあるエディ・アーバイン氏が、2009年シーズンのキミ・ライコネンに対し警告を与えている。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは英『バージン・メディア』で語ったもので、その中でアーバイン氏は「彼は確かにF1チャンピオンで、それなりの高給を得ている。
しかしこのスポーツでは、能力を発揮する者に対しそれなりのサラリーが支払われるもの。
ところが2008年シーズンのライコネンははるかに安いサラリーのチームメイト(マッサ)に大きな後れを取ってしまった。
もし来年も同じようなシーンが繰り返されるなら、いったいどうなるのか。
私がチームオーナーであったなら、間違いなくクビを切るさ」

| | トラックバック (4)

トロ・ロッソ、来季開幕戦はぶっつけ本番か

佐藤琢磨加入の可能性もささやかれ、日本からも注目が集まる2009年シーズンの『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、来季マシンの準備は大幅に遅れることになりそうだ。
佐藤 琢磨 (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
これはフランスの『レキップ』紙が報じたもので、それによればレッドブル・グループの2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)のマシン開発は他チームの新型車が出そろう2月中の完成は難しく、おそらくいずれも3月になってしまうだろうとのこと。

それも3月29日(日)に予定される開幕戦オーストラリアGPまでにテストができるのはレッドブル・レーシングのおそらくは1台だけで、トロ・ロッソのほうは2台共にぶっつけ本番になる可能性が高いとのこと。
(レッドブル・レーシングはルノー・エンジン、トロ・ロッソはフェラーリ・エンジンを搭載する)

年内に行われたオフテストでは2008年マシンで他を圧倒するスピードをみせたトロ・ロッソだが、来シーズンは厳しいスタートを強いられることになりそうだ。

| | トラックバック (5)

2008/12/30

ハミルトンの優勝パレード、市民の反対で中止に

今シーズン、マクラーレン・メルセデスで史上最年少F1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)だが、思わぬ障害で足下をすくわれているようだ。
Lewis Hamilton's Fans (C)McLaren Group
拡大します
これは、同チームの本拠地があるイギリス・サリー州のウォーキングで、公道を舞台にした祝賀パレードが計画されたものだが、地元の市民団体がこの行事への経費11万ポンド(約1,441万円)について、「イベントは安全面も保証されておらず、公費を支出すべきではない」と反対運動を起こしたもの。

地元の『デイリー・スター』紙によれば、「折りから世界的な経済危機ということもあり、ウォーキング自治区が地元住民の反対を押し切ってまで祝賀パレードを強行するのは不可能だろう」と報じ、イベントが中止される見通しを示している。

かつて1990年代にミカ・ハッキネンがチャンピオンになった当時は華やかに行われた当地のパレードだが、いまやすっかり雰囲気が変わってしまったようだ。

| | トラックバック (4)

アロンソのマネージャー、「跳ね馬契約秘密じゃない」

かねて噂が絶えないフェルナンド・アロンソ(27歳:スペイン)とフェラーリ・チームとの契約について、イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙が「2011年シーズンからの移籍で合意」と報じたことについて、アロンソ・サイドは次のような見解を明らかにしている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
拡大します
アロンソのパーソナル・マネージャーでスポークスマンをも務めるルイス・ガルシア・アバド氏は、「2011年にアロンソがフェラーリへ加入する契約?
ああ、あるかも知れないね、別に秘密だとは思わないよ。
しかしあまりに先のこと過ぎて、そんな未来の契約にどういう意味があるというのか理解できないな。
このフォーミュラワンという世界では、例え明日のことだって定かじゃないのだから」と、アロンソの母国スペインの通信社である『EFE』で冷ややかに語っている。

| | トラックバック (5)

2008/12/29

メキシコ富豪、ホンダ・チーム買収の報を否定

イタリアの『ラ・スタンパ』紙が報じた「ホンダ・チーム売却先決定」の報道に対し、名前を挙げられたテルメックスを率いるメキシコの富豪カルロス・スリム・ヘル氏(68歳)側は、これを否定している。

これは同氏が運営する『テルメックス・レーシング・チーム』(主にF3)がチームの公式サイトでコメントを発表したもの。
それによれば買収が結着したという事実はないし、そもそもそうした交渉のテーブルにすら着いていないという完全否定。

ホンダ・チーム側からももちろん交渉が結着したという発表は行われていない。

| | トラックバック (11)

『2008年ベストF1ドライバー』はアロンソ!!

イタリアのスポーツ専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が行った『2008年F1ドライバートップ10』の企画で、堂々1位に選出されたのは史上最年少チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)でないばかりか、また地元フェラーリのドライバーでもなく、なんとランキング5位に留まったフェルナンド・アロンソ(27歳:スペイン)その人だった。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
拡大します
同記事は「今季アロンソがフェラーリのマシンに乗っていれば間違いないチャンピオンになれた」と、高い評価を与えている。

なお1位は上記ルノーのアロンソ(ランキング5位)
2位がマクラーレンのハミルトン(1位)
3位フェラーリのマッサ(2位)
4位BMWザウバーのクビサ(4位)
5位はトロ・ロッソのベッテル(8位)で
昨シーズンのチャンピオン・ライコネン(ランキング3位)は6位に留まった。

以下、
7位BMWザウバーのハイドフェルド(ランキング6位)
8位トヨタのトゥルーリ(9位)
9位トヨタのグロック(10位)
10位マクラーレンのコバライネン(7位)となっている。

| | トラックバック (5)

「アロンソ、2010年にもフェラーリ移籍」と、伊紙伝える

かねてフェラーリ・チームへの移籍の噂話が絶えないフェルナンド・アロンソ(現ルノー)だが、これについてすでに両者は移籍で合意しているとの記事がイタリア国内で伝えられた。
K.Raikkonen&F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
拡大します
報じたのは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で、それによれば両者は2011年シーズンからの移籍で合意とのこと。
しかしフェラーリ・チームは現在のキミ・ライコネン、フェリッペ・マッサいずれとも2010年末まで有効な契約を有しているため、これだけなら驚くに値しないことになるが、実は2009年の成績如何によっては1年前倒ししてライコネンを放出、2010年シーズンからのアロンソ移籍もあり得る契約になっているとのことだ。

ただその場合、当然移籍にはアロンソとルノー・チームとの契約にも影響が及ぶが、これについての明快な説明はされていない。

| | トラックバック (3)

2008/12/28

伊紙、「ホンダ・チームの救済結着へ」と報じる

F1でこのオフ最大の関心事となっているホンダ・チームの売却について、イタリア国内では「救済結着に向かった」と報じられて注目を集めている。

これは『ラ・スタンパ』紙が報じたもので、それによれば売却先はメキシコの富豪であるカルロス・スリム・ヘル氏(68歳)であるとのこと。
ただし契約はまだ正式に完了したものではなく、正式発表されるのは年が明けてからの見込みとされる。
Bruno Senna (C)Honda Racing
拡大します
カルロス・ヘル氏はメキシコの大手通信会社『テルメックス』を率いる資産家で、英紙によれば、すでに先週ホンダ・チームの本拠地であるブラックリーのファクトリーを訪問して視察も終えているという。

また同氏はブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)をドライバーに推しているとも伝えられていて、もし売却が実現した場合、来季のドライバー・ラインナップはジェンソン・バトン&ブルーノ・セナということになるとの憶測が流れている。

| | トラックバック (13)

2009年開幕戦・豪GPも『ING』が冠スポンサーに

アメリカ・サブプライムローン問題に端を発した世界規模の金融危機は、F1で大きな支援を行ってきた『ING』にも大きな影響が及んでいることが発覚したが、2009年シーズンの開幕戦であるオーストラリアGPは再び同社が冠スポンサーとなって行われることがわかった。
『ING』/Australia GP (C)Renault F1 UK
拡大します
オランダの巨大金融グループである同社は、これまでルノー・チームのタイトル・スポンサーとして、また多くのグランプリでも積極的なスポンサー活動を繰り広げてきたが、このほどの経済危機でオランダ政府から巨額資本の注入を受けることが発表されている。

これによるF1支援活動への影響が危惧されていたものの、とりあえず開幕戦ではこれまで通りの活動が確認されたことになる。
なお、同グランプリでは他に地元の『カンタス航空』やトヨタ・チームの主要支援社である『パナソニック』等もスポンサーになっている。

| | トラックバック (2)

L.モンテツェモロ氏、今度はFIA会長を口撃

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏と激しいバトルを繰り広げたFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)のルカ・モンテツェモロ代表が、今度はその『口撃』の対象をもう一方の雄であるマックス・モズレーFIA会長に振り向けた。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは同会長が率先して導入を図る「KERS」(運動エネルギー回収システム)について、英『オートスポーツ』誌で反撃したもの。
その中でフェラーリ総帥でもあるモンテツェモロ氏は、「KERSを早急に導入しようなんていうのはまさに時期尚早というものだよ。
このシステムはまだ未成熟で、世に出すには早過ぎるんだ。
そもそもすべてを一晩で成し遂げることは不可能。
プロセスというものが必要なんだ。
これをレースで試すにはまだまだ時間が必要だし、いま無理矢理これを使うのは誤ったことだと言えるね。
それにF1のKERSとロードカーのKERSとの間に何の共通点もない。
つまりこれは無駄な浪費を強いる、まさに時代に逆行する悪策なのさ」と、語っている。

モズレー会長は2009年シーズンのKERS導入こそ断念したものの、2010年には正式導入するとしていて、現在各チームはこの開発に多くの作業を強いられている。

| | トラックバック (3)

2008/12/27

フェラーリとホンダが合体?

「クリスマス後には」と、ニック・フライ/CEOが語っていたことを考えれば、もうまもなく結論が出される筈のホンダ・チーム売却先だが、ここに来て「フェラーリとホンダの合体」という衝撃話がイタリアから伝えられてきた。
Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
拡大します
といっても、これは両チームが一緒になるという類の話ではなく、売却されたホンダのシャシーにフェラーリのエンジンが搭載される可能性があるという。
それは、前フェラーリ・チーム監督であるジャン・トッド氏の子息ニコラス・トッド氏が、中東資本(バーレーンとみられる)の支援を得てホンダ・チームを買収、父の威光を借りてこれにフェラーリ・エンジンを搭載するというもの。

ただこちらも折りからの世界的経済不況により、想定される100億円以上という資金が手当てできるかは不透明だ。

なおニコラス・トッド氏は自身でGP2チームを運営する一方、フェリッペ・マッサのパーソナル・マネージャーを務めるなど高いマネージメント能力もあるところを示している。

| | トラックバック (3)

ブリアトーレ氏の評価はシューよりアロンソが上

かつてベネトン・チーム時代にはミハエル・シューマッハを、またルノー・チームとなってからはフェルナンド・アロンソをそれぞれ世界チャンピオンに押し上げたフラビオ・ブリアトーレ氏だが、当人の評価ではシューマッハよりアロンソのほうが点数が高いようだ。
F.Alonso & M.Schumacher (C)Renault F1 UK
拡大します
これは英『F1レーシング』誌で語ったもので、その中でこの名将は「二人はそれぞれ別の時代を戦ってきたドライバーだから、ただ単純に両者を比較するというのは適当なことではない。
ただ、それを前提の上で両者の違いを見出すとするならば、アロンソのほうがシューマッハよりミスが少ないドライバーだと私は感じるね。
というのも、アロンソはプレッシャーを力に替えられるタイプだが、一方シューマッハのほうはそういうタイプではないんだよ」と、語っている。

とはいえ、これまでのてころシューマッハが7回チャンピオンに輝いているのに対し、アロンソはまだ2回に留まっている。
タイトル獲得はドライバーの力だけではないのが現実だ。

| | トラックバック (4)

2008/12/26

「支払い最優良企業はトヨタ・チーム」と、英経済専門紙

Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
イギリスの経済専門紙『フィナンシャル・タイムズ』が報じたところによれば、現存するF1の9チームの中で、一番支払いが速いのはトヨタ・チームであるということだ。

これは、世界的な経済危機が自動車メーカーを襲い、ホンダ・チームがいち早く撤退を発表するなどF1の世界にも苦境の声が叫ばれている中、F1チームの経済状況を表す一つの指標ととして同紙が調査・発表したもの。

それによればトヨタ・チームは支払期日の平均5日前には請求書通り支払いを済ませているということで段トツの『優良企業』に評せられている。

これに続いたのがレッドブル・レーシング&トロ・ロッソのレッドブル・グループ2チームで、こちらも全体の99%について期限までに支払いを済ませているということだが、期限内に終えているのはわずかにこの3チームだけだったというから驚きだ。

BMWザウバーやフェラーリなどメーカー系を含め他チームのほとんどは期限から遅れての支払いが常態化していたということで、ホンダ・チームももちろんその一つだったという。
最悪なのはプライベート・チームのフォース・インディアで、支払いのほとんどは2-3か月遅れての支払いになっていたということだ。

| | トラックバック (1)

エクレストン氏、インド人ドライバー起用を期待

ヴィジャイ・マルヤ氏の登場により、新たな大国インドのF1参画が実現したことになるが、バーニー・エクレストン氏はさらにインド人ドライバーの起用を期待していることを明らかにした。

インド人ドライバーとし当初名前が挙がったのは元ジョーダン・チームのナレイン・カーティケヤンだったが、マルヤ氏は「F1で戦うレベルにない」としてこれを否定。
カーティケヤン自身もこれを受け「マシンのほうこそF1レベルに達していない」と指摘するなどもう泥仕合になっていて到底実現の見通しが立たない状況。
Karun Chandhok (C)GP2 Media Service
拡大します
今回エクレストン氏がインドの『ヒンダスタン・タイムズ』紙で示したのは、カルン・チャンドク(23歳:インド)。
ただチャンドクは今シーズンGP2シリーズに参戦しているものの、ランキング10位に留まるなどまだその頭角を現したとは評価されないようだ。

エクレストン氏は「インドでF1グランプリを開くなら、そこにインド人ドライバーがいるのがベスト」として、インド人ドライバー起用に期待をみせている。
なお、インドGPはいまのところ2011年初開催が予想されている。

| | トラックバック (1)

2008/12/25

フェラーリ、「M.シューマッハの将来は未定」

フェラーリ・チームでは同チームで今季スーパー・アシスタントとして在籍した元チャンピオン、ミハエル・シューマッハについて、「来シーズンのポジションについてはまだ決まっていない」とし、近く協議を始める予定であることを明らかにした。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「来シーズン、シューマッハがどんな仕事をするのか、まだまったく決まっていない。
おそらく基本的には継続される方向になると思うが、われわれはそれについて近く話し合いの場を持つ予定になっている」と、同チームのステファーノ・ドメニカリ代表はイタリアの『アウトスプリント』誌で語っている。

シューマッハは1996年、それまで在籍したベネトンからフェラーリへと移籍。
以来13年の長きに渡ってチームの象徴として君臨、この間実に5回のタイトルをこの跳ね馬チームで獲得している。

| | トラックバック (2)

フォース・インディア、ドラコ・レーシングと提携

F1『フォース・インディア』チームと、現在WSR(ワールドシリーズbyルノー)などで活躍するドラコ・レーシングとは、来季から互いにパートナーシップ契約を結び、若手の中から未来のF1ドライバーを育成すべく共同のプログラムを進めていくことを明らかにした。

 Draco Racing
これに伴い、ラコ・レーシングは2009年シーズン、これまでの黄色一色のカラーリングからフォース・インディアのマシンと同じカラーリングに変更して戦うことも合わせて発表されている。

アドリアーノ・モリーニ氏率いるドラコ・レーシングはイタリアを本拠に1988年に設立、フォーミュラ・オペル・ロータス・ユーロシリーズを皮切りに国際F3000シリーズや上記ワールドシリーズbyルノーなどを通じ、これまでルーベンス・バリチェッロやフェリッペ・マッサ、リカルド・ゾンタら計8名ものF1ドライバーを輩出している名門チーム。

| | トラックバック (2)

フェラーリの新型車発表は最速の1月15日か

イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙が、今期チャンピオンであるフェラーリ・チームの2009年新型車『F2009』(仮称)発表について、1月半ばには行われるだろうとの見通しを報じた。
(チームからの正式発表はまだない)
Ferrari F2008 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
それによれば場所はホームレースであるフィオラノ・サーキット、期日は1月15日(木)というのが有力でこれが事実であればトヨタ・チーム(イメージのみ、実車テストは20日(火)アルガルブ予定)と並んで最速ということになる。

現在のところその翌日16日(金)にはマクラーレンが、また19日(月)からはウィリアムズ、ルノー、BMWザウバーらが相次いで新型車発表を予定している。

| | トラックバック (2)

2008/12/24

モズレーFIA会長、5選に向け含み持たす

FIA(国際自動車連盟)マックス・モズレー会長(68歳:イギリス)の任期は来年の9月で満了となるが、これまで「これを最後に身を引く」としていた言葉がどうやらここに来て微妙に変化してきたようだ。
Max Mosley (C)RedBull Racing
拡大します
23日(火)、この件について聞かれたモズレー会長は、「私の去就については来年の6月に明らかにする」として、現段階での明言を避けたもの。

先に騒動となったイギリスのタブロイド紙による「スキャンダル問題」では、一時会長職辞任も突きつけられた同氏だが、信任投票でなんとかこれをかわし、現在はすっかり元の強気な姿勢に戻っているとされる。

来年、もしさらにモズレー氏の再選ということになれば、同職ではこれまでに前例のない通算5選目ということになる。

| | トラックバック (0)

マッサ、「ドライバーの賃金カットは誤り」

フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(27歳:ブラジル)は、同チームのボスであるルカ・モンテツェモロ氏が先に語った、「ドライバー賃金のカット」は誤りであると鋭く指摘した。

同案については、チームのステファーノ・ドメニカリ代表も伊『アウトスプリント』誌に対し「われわれも含め、F1チームの人件費というものも見直される必要がある」と語り、モンテツェモロ氏の意見に同調している。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
しかしこれについてマッサは、「F1のような激しいバトルを演じるスポーツにおいては、基本的にドライバーというものが最も重要な役割を果たすことになる。
それにチーム全体のコストと比べれば、ドライバーが手にする金額というのはホンの小さなものに過ぎないし、まずこれをカットするというのは誤ったことだ。
何よりF1のコスト削減はもっと広い視野でみんなが考えるべきこと」と、指摘。

ただマッサも、FIAが主導したコスト削減のためのF1エンジン統一化案については「フェラーリが他社のエンジンで走っていたら、それはもうフェラーリじゃないよ」と、否定的な見方を示した。

| | トラックバック (4)

トヨタF1社長もフェラーリ要求に援護射撃

フィアット/フェラーリ・グループの社長でFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)代表も務めるルカ・モンテツェモロ氏が、F1の商業面を取り仕切るFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)のバーニー・エクレストン氏に対し、チーム側の取り分を拡大するよう求め、両者の間で鋭い応酬が続いているが、今度はトヨタ・チームのジョン・ハウェット社長がモンテツェモロ氏の援護射撃に乗り出した。
John Howett (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
英『BBC』放送で語ったハウェット氏によれば、F1では年間5億ポンド(約670億円)と推定される商業収入のうち、実際にレースを行っているチーム側の取り分はわずかに50%程度、実に全体の半分をFOMが取り、その結果エクレストン氏が巨額の富を蓄財しているというもの。
同氏によれば他のプロスポーツ、例えばサッカーのチャンピオンズ・リーグなどでは全体の96-97%ほどがチーム側に分配されているということで、F1の異常な状況を暴露した形。

F1においてエクレストン氏と対立することはその後の活動に大きなマイナス面が見込まれるが、それでも声に出さざるを得ないというのがF1の今の危機的な状況を物語っているようだ。

| | トラックバック (3)

2008/12/23

ブリアトーレ氏(ルノー)、「F1予算は70%カット可能」

世界的な経済危機がフォーミュラワンの分野をも襲ったいま、FIA(国際自動車連盟)とFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)とは2009年シーズンから約30%のコスト削減案を明らかにしているが、ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表はそれでも「まだ手ぬるい」と、意気軒昂なところをみせている。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
拡大します
それによれば同氏はF1予算の削減は最大現行の70%カットまで可能で、それでも今と同等かそれ以上のスペクタクルを世界中のファンに提供できるし、またそこまでしなければF1は生き残れないとも警告している。

さらに同氏は「ファンはレースを見ることを望んでいるのであって、サスペンションの製作なんかに興味を持っているのではないよ」と、独特の言い回しで持論を展開した。

F1トップチームの中で、ブリアトーレ氏率いるルノー・チームはこれまでも際だつ低予算で戦ってきたとされている。

| | トラックバック (2)

スターリング・モスの名、スーパーカーに

イギリスの伝説的レーシングドライバーであるスターリング・モス氏の名前が、いまメルセデス・ベンツのスーパーカーに冠せられることになった。
Mercedes SLR McLaren Stirling Moss (C)McLaren Group
拡大します
このメルセデスとマクラーレンが共同開発したその名も『メルセデス・SLR・マクラーレン・サー・スターリング・モス』は屋根のない完全なオープン・スポーツカー専用モデルになっており、5,400ccのスーパーチャージャー付きV8エンジンは650馬力を発揮、最高速実に350キロ、0-100km/h加速は3.8秒の俊足を誇る。

スターリング・モス氏はクーパー、マセラティ、ヴァンウォールなど多くのチームを経験したがメルセデスには1955年に搭乗、初優勝も記録したものの結局ランキングは2位。
偉大なドライバーとして讃えられたが結局タイトルを獲得することはなく『無冠の帝王』と評された。

なお販売時期は来年の6月、価格は75万ユーロ(約9,450万円)を予定しているということだ。
(オリジナル車の当初販売価格は約5,900万円だった)

| | トラックバック (4)

メキシコ富豪もホンダ・チーム買収に関心

少なくとも3つの候補があるとされたホンダ・チームの買収候補だが、デビッド・リチャーズ氏のプロドライブ社に続き、もう一つの名前が明らかになってきた。
Image (C)Honda Racing
拡大します
それはメキシコの富豪で大手通信会社『テルメックス』を率いるカルロス・スリム・ヘル氏(68歳)。
英紙によれば、すでにスリム氏が先週ホンダ・チームの本拠地であるブラックリーのファクトリーを訪問したということだ。

レバノンから移住したキリスト教徒の子息として生まれたスリム氏は、メキシコで事業に成功させた後、メキシコの国営だった『テルメックス』が民営化された際に同社の経営にも参画、さらに資産を拡大した。
2008年版の世界長者番付では、保有資産がマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏をも上廻ると報告されている。

なお、ホンダ・チーム撤退報道以前に来季ドライバー候補に挙げられたブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)に対し、テルメックスの子会社である『エンブラテル社』がスポンサーとなっていることも注目に値しそうだ。

| | トラックバック (6)

トヨタ社長、再度「F1からの撤退はない」明言

世界一優良な自動車メーカーとみられていたトヨタ自動車が、22日(月)今期の営業見込みを赤字に修正予想したことが大きなニュースとなっているが、同社の渡辺捷昭社長はこの席でもF1からの撤退はないことを強調した。
渡辺捷昭/トヨタ自動車社長 (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
それによれば若者が強い関心を持つモータースポーツは、トヨタのブランドをこれまでの保守的なものから転換することに役立っており、そのイメージを今後も大切にしていきたいとのこと。
したがって当面F1からトヨタが撤退することはないとしながらも、しかし折りからの経営危機からこれまでのようなレベルでの資金投入は難しいとして、やはりコスト削減は重要なポイントになるとの見通しを示した。

外紙の一部には、トヨタがF1チームコスト削減のため高給のトゥルーリとの契約を解除し、小林可夢偉を起用する、との憶測まで流れているようだ。

なおこれまでFIA(国際自動車連盟)の世界選手権に参戦する日本の自動車メーカーとしては、F1からホンダが、WRCからはスズキとスバルが相次いで突然の撤退を表明し、世界から厳しい目でみられているのが実情だ。
(両シリーズで残るのはトヨタだけとなった)

| | トラックバック (10)

2008/12/22

ブリアトーレ氏、ケニアで『サンタ』になる

現在オフの時間をアフリカ大陸ケニアで過ごしているルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が、現地で一足早い『サンタ』になったようだ。
Flavio Briatore/Kenya (C)Renault F1 UK
拡大します
以前からこの地でオフを過ごし、時にはチームのドライバーらと共にトレーニングに励むことの多かった同氏は、地元のサッカークラブの少年が裸足でボールを蹴っているのを気に掛けていたという。
そこで今回このローカル・チームのメンバーに、新しいユニフォームとシューズなどをプレゼントしたとのことだ。

イギリスの名門サッカークラブであるクイーンズ・パーク・レンジャーズをバーニー・エクレストン氏と共に買収し同クラブの会長も務めているブリアトーレ氏は、今後さらに周辺の学校などに支援を拡大するだけでなく、同チームとの提携も図っていきたいと意欲をみせている。

| | トラックバック (0)

ハミルトン&マクラーレン、F1人気調査で世界一に

マクラーレン・チームが明らかにしたところによれば、同チームと同チームのエースで今季史上最年少チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)が、このほど行われた世界的に権威ある調査で共に世界一に輝いたということだ。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
拡大します
調査はルノー・チームのタイトル・スポンサーで各地のグランプリでも積極的なスポンサー活動を繰り広げているオランダの金融グループである『ING』の支援で行われたもの。
調査は世界約7万人のF1ファンを対象に行われ、今年1年間で最も活躍した選手とチームが選ばれた。

ドライバー部門ではハミルトンが27%の票を獲得、2位はフェラーリのライコネンで17%、3位はルノーのアロンソで12%だった。
またチーム部門では上記マクラーレンが全体の29%を獲得、2位は今季コンストラクターズ・チャンピオンとなったフェラーリが28%で肉薄、3位はルノーの6%というものだった。

| | トラックバック (1)

リチャーズ氏、ホンダ・チーム獲得に向け金策に走る

今季限りでのF1撤退を決めたホンダ・チームだが、その買収先に挙げられているプロドライブ社のデビッド・リチャーズ代表が、現在中東に出張していることがわかった。
David Richards (C)Prodrive
拡大します
リチャーズ氏自身ホンダ・チーム獲得に関心があることを隠しておらず、この出張はそのためのスポンサー獲得にあるのでは、とみられている。

同社ではこれまで請け負っていたスバルからのWRC(世界ラリー選手権)参戦がやはり今季限りで突然キャンセルされていて、数百人はいるとみられる自社の従業員の行く末も考えなければならない状況に陥っている。

ただ、F1参戦となればその資金も活動の規模も比べものにならないレベルとなるため、さしもの手腕者にとっても安易に結論を出すのは難しいことのようだ。

| | トラックバック (9)

2008/12/21

次期女性F1ドライバー候補はブエミのいとこ

来年から始まる『F2シリーズ』に初の女性ドライバーとしてデビューすることが決まって注目を集めているナターシャ・ガシュナン(21歳:スイス)だが、同嬢は来季トロ・ロッソからF1デビューが目されるセバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)のいとこであることがわかった。
Natacha Gachnang (C)Formula2 Series
Imagegen
言うまでもなくF2シリーズはFIA(国際自動車連盟)がF1登竜門として力を入れている新カテゴリー。
もしうまくいけば、将来このスイスのいとこ同士が同じF1のフィールドで相まみえることになるかも知れない。

ナターシャ・ガシュナンF2デビューのニュースはこちら

| | トラックバック (1)

メカクローム、倒産の危機

かつてルノーのF1エンジンを母体に独自の活動を繰り広げた『メカクローム・インターナショナル社』が事実上倒産の危機に瀕し、すでに本社のあるカナダと、ファクトリーのあるフランスの双方で民事再生法の適用を受けていることがわかった。
1998 Williams Factory (C)Williams F1
拡大します
同社は1997年、ルノーがF1から撤退する際当時のF1用『RS9エンジン』をベースにフラビオ・ブリアトーレ氏(現ルノー・チーム代表)が独自ブランドとして活動、スーパーテックやプレイライフなどのバッジを付けてプライベート・チームに供給。
メカクローム名としては1998年にウィリアムズ・チームに供給され決勝最高3位を得ている。

なお2005年からは、ルノーブランドでのGP2用エンジンの開発、供給を行っていた。

| | トラックバック (3)

エクレストン氏、フェラーリ反論ついでに秘密暴露?

F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)のルカ・モンテツェモロ代表がF1の商業権を一手に取り仕切るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏に対し、チーム側の取り分増額を強く要求する意向を英誌で示したことに対し、エクレストン氏はさっそく英紙で反論する姿勢をみせている。
Tifosi (C)Ferrari S.p.A
拡大します
その中で同氏は、「モンテツェモロがすべきことは他に金を要求することではないだろう。
彼がすべきは、自分たちが得た金を他のチームにも平等に分配することこそやるべき仕事なのだ」と指摘、これまで推測されながらも明確にはされていなかったF1での『フェラーリ優遇』が事実であるとこを暴露した。

なおフェラーリに対しては金銭面だけでなく、レギュレーションの運用などでもFIA(国際自動車連盟)が贔屓している、との噂が絶えない。

ただフェラーリは1950年の現代F1スタート時から参戦し続ける唯一のチームで、世界中のファンから根強いサポートを受け続けている貴重な存在であるのは事実だ。

| | トラックバック (5)

2008/12/20

ホンダ・チーム首脳、「クリスマス後には結論も」

今季限りでのF1撤退を決めたホンダ・チームだが、噂されるチームの買収先について同チームのニック・フライ/CEOは「クリスマス後には発表できるのではないか」との楽観的な見通しを英誌に語っている。
Nick Fry (C)Honda Racing
拡大します
「ホンダがチームの撤退を発表した時から、われわれはいくつかの関係者と高いレベルでの議論を続けてきた。
もしチームの新しい所有者が来年3月のメルボルン(開幕戦:オーストラリアGP)で2台のマシンをスターティンググリッドに着けようというのであれば、クリスマスか遅くとも年内には議論を結着させなければならないし、またその可能性はあるとわれわれは信じているよ」

同氏はまた、現在もなお2009年シーズンに向け、引き続きチーム内で準備は継続されているとも付け加えた。

| | トラックバック (6)

S.ベッテル、テスト最速タイムにもおごらず

先に行われたヘレス合同テスト、前・後半6日間のうち実に5日間でトップタイムをマークし続けた新人セバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)に対し、最後にこれを上回って先輩の貫禄をみせたセバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)だが、「今の時期にタイムは重要ではない」と、語っている。
Sebastian Vettel (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
これはイギリスの大衆紙『サン』に述べたもので、その中でこの未来のF1スターは「今の時期、テストはそれぞれのチームがそれぞれのプログラムで行っているものだから、タイムの比較というのはまったく意味がないよ。
ほんとうにチームの力がわかるのは、そうすべての新型車が出そろってからのことになる。
その時に初めてほんとうに僕らのクルマがどのポジションにいるのかがわかることだろうね」と、冷静に分析している。

今回、トロ・ロッソ&レッドブルは、いずれのテストでも2008年仕様車にブリヂストンの新しいスリックタイヤを装着しての走行。
他チームがすでに2009年レギュレーションを想定して開発テストを行っていたのと直接比較することはフェアなことではない。

| | トラックバック (1)

スーティル、「F・インディアのテスト間に合わない」

2009年シーズンからのマクラーレン・メルセデスとのテクニカル・パートナーシップが合意。
すでにドライバー・ラインナップもジャンカルロ・フィジケーラ&エイドリアン・スーティルという今季と同じ体制で行くことを明らかにして万全を期す『フォース・インディア』チームだが、実際のマシン製作は相当遅れているようだ。
Adrian Sutil (C)Spyker F1
拡大します
F1公式サイトにおいてスーティルは、「ウチのマシンはすべてが新しくなるのだから、その準備は容易なものではない。
さらに加えて来年はレギュレーションが大きく変更されるしね。
最悪の場合、開幕ギリギリまで事前テストができない可能性だってあり得るよ。
それでも2月に駄目なマシンでテストをするよりも、3月にきちっとしたマシンで始められるほうがいい」と、平静を装った。

折りからの世界的経済危機はフォース・インディアの支えるインド経済をも襲っていて、心配の種はこちらにもあるようだ。

| | トラックバック (1)

モンテツェモロ氏、F1存続に向けさらに大胆発言

F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の代表としてこのところ目覚ましい存在感をみせているルカ・モンテツェモロ氏(フェラーリ)が、さらなる大胆発言を続けて注目を集めている。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
拡大します
英『オートスポーツ』誌らが伝えるところによれば、同氏はF1の商業権を一手に取り仕切るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏に対し、チーム側の取り分増額を強く要求する意向を明らかにしているとのこと。

「一番大事な収入金額すら明らかにされないプロスポーツというのは明らかにおかしいだろう。
サッカーだって野球だって、みんなクリアにしているではないか。
エクレストンはいったいどれだけ手にしているんだ。
あるいはF1にもプロ野球コミッショナーのような存在が必要になるかも知れない」と、牽制を掛けた。

また同氏はF1ドライバーの契約金についても「F1自体が存続できるかどうかというこんな危機的状況においては、ドライバーの契約金も見直されて当然」と、言及。
F1ドライバーの契約金については一切明らかにされていないが、ウィリアムズの中嶋一貴が1億円に届かないとみられるのに対し、フェラーリのキミ・ライコネンなどは年間30億円超とも言われている。

| | トラックバック (5)

2008/12/19

フェラーリ、『KERS』開発の遅れ認める

2009年シーズン開幕に向け、F1各チームは「KERS」(運動エネルギー回収システム)の開発に余念がないが、2年連続のコンストラクターズ・チャンピオンに輝いたフェラーリ・チームは自らこのシステムの開発が遅れていることを認めた。
Ferrari Mugello Test (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは同チームのテクニカル・ディレクターであるアルド・コスタ氏が伊『アウトスプリント』誌に明らかにしたもので、それによればシステムの開発は予定より相当遅れていて、3月の開幕戦に投入できるかどうかはギリギリ2月のテスト終了時点で判断されるとのこと。
しかし関係者の話によれば、現状到底開幕戦に間に合う状況ではないということだ。

なおKERSは当初の予定が先頃急に変更され、2009年シーズンの投入については義務化が外れることになったが、これもまた例によりFIA(国際自動車連盟)のフェラーリ贔屓が繰り返されたとみられても仕方ないことのようだ。

| | トラックバック (5)

『レノボ』、マクラーレン・チームのスポンサーに

中国のパソコン会社である『レノボ』が、2009年シーズンからマクラーレン・チームのスポンサーになることが明らかにされた。

これにより同社はマクラーレン・チームのモバイル・ワイヤレス・コンピューティングテクノロジーや、ピットガレージやガレージでの通信設備を構築することになる。
Lenovo/Williams (C)Williams F1
拡大します
レノボはこれまでウィリアムズ・チームの主要スポンサーであったが、これによりさらなる同チームのスポンサー離脱ということになり、このままだと来シーズン同チームの台所事情は極めて厳しいものになりそうだ。

| | トラックバック (7)

ウィリアムズの新型車発表も1月19日(月)に

来季の活躍が期待されるウィリアムズ・チームでは、2009年コンテンダー『FW31』(仮称)の新型車発表を、来たる1月19日(月)に行うことを明らかにした。
Williams Trio (C)Williams F1
拡大します
場所はこのほどポルトガルに新設されたアルガルブ・サーキットで、奇しくもすでに日程を発表しているルノー・チームとまったく同じ日に同じ場所と、珍しいケースになった。

なお同チームではすでにレースドライバーとしてニコ・ロズベルグ(23歳:ドイツ)と中嶋一貴(23歳)、またテストドライバーについてもニコ・ヒュルケンバーグ(20歳:ドイツ)の残留を決めている。

| | トラックバック (2)

2008/12/18

インドの『タタ』、フェラーリ・チームのスポンサーに

17日(水)、フェラーリのルカ・モンテツェモロ会長はF1フェラーリ・チームのスポンサーにインドの『タタ』が就くことになったことを明らかにした。
Tata Logo (C)Williams F1
拡大します
両者による公式発表はまだ行われていないが、同氏は「詳細は近く明らかにされる。
自動車メーカーが自動車メーカーのチームのスポンサーとなるのはこれまでにない歴史的快挙になる」と、自賛した。

タタはインドの財閥であるタタ・グループに所属する自動車メーカーで、同じインド出身のF1ドライバーであるナレイン・カーティケヤンを支援したことからこれまでジョーダンやウィリアムズのスポンサーになったことがある。

なおフェラーリの親会社であるフィアット社とは、2006年から提携関係にある。

| | トラックバック (4)

モンテツェモロ氏、「F1の危機、乗り越えた」

フィアット/フェラーリ・グループの総帥というよりは、今回F1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の代表として活躍したルカ・モンテツェモロ氏が、「われわれはF1の危機を脱した」と、自らの功績を自賛した。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは、F1コスト削減の目的のため、FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長が主導した『F1統一エンジン案』の成立をギリギリで妨げたもの。

「もし統一エンジンが強行されていたならば、われわれの中の4つ、あるいは5つのチームがこの競技から去る結果となっていたことだろう。
そしてそれは、すなわちフォーミュラワンというものの終焉を意味することになった筈だ。
しかしわれわれはこれを解決することに成功した。
これは同時に、これまでモズレーとエクレストンだけが支配してきたF1というものからの脱却でもあると言えよう。
今後F1のコストは、これまでと比べ半分程度まで削減されることだろう」

同氏はまた現在世界的に自動車メーカーを襲う販売不振について、「フェラーリは数年先まで予約で埋まっているよ」と、強気の姿勢をみせた。

| | トラックバック (5)

アルガルブ合同テスト最終日、再びデ・ラ・ロサ(12/17)

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
拡大します
ポルトガルのアルガルブ・サーキットで初めて行われていたマクラーレン&フェラーリ2チームによる合同テストも、17日(水)最終日を迎えた。

この日もトップタイムをマークしたのはマクラーレンのテストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサで、前日のものをさらに1秒以上短縮して1分28秒台に入れてみせた。
このマシンには2009年仕様のエアロダイナミックスとKERSが搭載されているとされる。

一方のフェラーリもテストドライバーのルカ・バドエルが担当、2009年に向けた各種のセットアップとスリックタイヤでの走行を続け、こちらも前日より短縮した1'30.163を記録している。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'28.993 74
2 L.バドエル ITA Ferrari 1'30.163 75

   * 2008 Test-Time : 1'30.080 P.de la Rosa/McLaren Mercedes (12/17)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (3)

ヘレス合同テスト最終日、ベッテル締めくくる(12/17)

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
拡大します
ヘレス・サーキットを舞台にレッドブル、BMWザウバー、そしてウィリアムズ3チームにより行われていた合同テスト後半は、17日(水)の最終日もレッドブルのブエミ&ベッテル若手コンビが激しいタイム争いを繰り広げ、結局先輩格であるベッテルが今回の最速タイムを記録して終えた。
テストプログラムが異なるとはいえ、二人のタイムは揃って1分16秒台。
他チームのタイムが1分19秒台に留まったことを考えるとまさに異次元レベルのバトルと言えるものだった。

BMWザウバーではテストドライバーのクリエンが「KERS」(運動エネルギー回収システム)搭載車をテスト。
午後にはクビサもKERSを試す予定だったということだが、その前にマシンはトラブルに見舞われたようだ。

ウィリアムズでは中嶋一貴が2009年仕様のエアロダイナミックスとスリックタイヤで走行。
ベストタイムは1'19.341だったが、最多の131ラップを精力的に周回、「スリックタイヤでのドライブはとても面白い」との感想を語っていた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'16.617 107
2 S.ブエミ AUS RedBull Renault 1'16.988 92
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'19.013 100
4 C.クリエン AUT BMW Sauber 1'19.066 38
5 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'19.341 131

   * 2008 Test-Time : 1'17.029 S.Buemi/Toro Rosso Ferrari (12/16)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (6)

2008/12/17

来季F1確実(?)のブエミ、「チームメイトはバトンがいい」

ヘレス・サーキットで行われたオフテストでこれまで5日連続トップタイムと、ライバルとみられる佐藤琢磨やセバスチャン・ボーデを凌駕し続けるスイスの新鋭セバスチャン・ブエミ(19歳)が、「チームメイトはバトンがいい」と、日本のファンには微妙な発言を地元スイスの『ブリック』紙で語っている。
S.Buemi & F.Tost (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
「これまでのテストで僕は着実にラップタイムを改善しているし、来季F1にステップアップする資格は十分にみせられたと思っている。
もちろんまだトロ・ロッソからそう告げられた訳ではないけれど、もしも僕が来季このチームで走ることになるのなら、チームメイトには強いドライバーを望んでいるよ。
それはもちろんジェンソン・バトンのことだけど、ね」

同チームのフランツ・トスト代表はかねて来季のドライバーには「ベテランと若手の組み合わせがいい」としていて、もしブエミがシートの一つを獲得するならば、これまではボーデの継続より佐藤の起用のほうが有力とみられていた。
しかしここに来てホンダ・チームが瓦解、優勝経験もあるバトンがドライバー市場に出るとなると佐藤にとって困難な状況になりかねないようだ。

| | トラックバック (4)

アルガルブ合同テスト2日目はデ・ラ・ロサ(12/16)

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
拡大します
ポルトガルのアルガルブ・サーキットを舞台に行われているマクラーレン&フェラーリ2チームによる合同テストは、16日(火)第2日目を迎えた。

この日もトップタイムをマークしたのはマクラーレンのほうで、前日のパフェットに代わり同じくテストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサが2秒近く短縮してみせた。
このマシンには2009年仕様のエアロダイナミックスの他、新開発「KERS」(運動エネルギー回収システム)も搭載されていたと伝えられる。

フェラーリのほうも前日のマッサに代わり、やはりテストドライバーであるバドエル&ジェネが登場。
それぞれ2009年仕様のマシン開発と共にタイヤ評価を行なったということだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'30.080 68
2 L.バドエル ITA Ferrari 1'31.320 71
3 M.ジェネ ESP Ferrari 1'33.076 51

   * 2008 Test-Time : 1'31.788 G.Paffett/McLaren Mercedes (12/16)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (1)

再開ヘレス合同テスト、依然ブエミ最速(12/16)

Sebastien Buemi (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
16日(火)、後半スケジュールの2日目を迎えたヘレス合同テストだが、依然としてトップタイムはレッドブルを駆ったセバスチャン・ブエミ。
この日は今季著しい進境をみせたセバスチャン・ベッテルをも抑えてのトップタイムだった。

これに続いたのはBMWザウバーのハイドフェルドで、こちらは新しいエアロダイナミックスやセットアップ、タイヤ評価、またチームメイトのクビサのほうは「KERS」(運動エネルギー回収システム)の開発に当たったとみられる。

ウィリアムズの中嶋一貴は2009年仕様の開発に臨み、この日最多となる計105ラップを周回した。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ブエミ AUS RedBull Renault 1'17.029 83
2 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'17.319 83
3 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'19.303 85
4 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.006 61
5 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20.332 105

   * 2008 Test-Time : 1'17.258 S.Buemi/Toro Rosso Ferrari (12/11)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (5)

2008/12/16

南アフリカGPの復活、「2010年も可能性ない」

南半球においては貴重なF1だった南アフリカGPの復活に向け動きを活発にしていた南アフリカ共和国だが、その見通しについてはさらに悲観的なものになっているようだ。
1993 South Africa GP (C)Williams F1
拡大します
その目的のため新たに設立されたハウテン・モータースポーツ社のスティーブ・ワトソン社長は、少なくとも2010年シーズンまでの開催について全く見通しがついていないことを明らかにしている。
同氏は「課題の南アフリカGP復活について、われわれは来年初頭にはその査定を終えることになるだろう。
しかしながら、少なくとも2010年より以前にされが実現するとはまったく考えていない。
これまでも困難だったが、いま世界中を襲っている経済危機がさらに事態を困難なものにしている」と、『サンデー・タイムス』に対し率直に語っている。

折りからの世界的経済不況は、それ以前に同じく南アフリカでの2010年開催が決まっているサッカー・ワールドカップについても危機が叫ばれるほどの状況となっている。

| | トラックバック (3)

初のアルガルブ合同テストがスタート(12/15)

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
スペインで再びヘレス・サーキットで合同テストが始められた一方、お隣ポルトガルに新設されたアルガルブ・サーキットでは、マクラーレン&フェラーリ2チームによるもう一つの合同テストがスタートした。

参加したのはマクラーレンがテストドライバーのゲイリー・パフェット、またフェラーリのほうはレースドライバーであるフェリッペ・マッサ。

たいへん風が強いコンディションの中、2009年仕様のエアロダイナミックスを装着したパフェットのマクラーレンはこの日トータル63ラップを周回、ベストタイム1'31.788を記録した。

一方、フェラーリのマッサは体調不良を訴え、テストを早めに切り上げたため36ラップの周回に留まり、ベストタイムも1'32.926と、ライバルより1.1秒ほど遅れるものだった。
テストは明日も継続される。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'31.788 63
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'32.926 36

   * 2008 Test-Time : 記録なし
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (0)

再開ヘレス合同テスト、再びブエミ最速(12/15)

Sebastien Buemi (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
15日(月)、再開されたヘレス・サーキットでの合同テスト後半初日は、前半トロ・ロッソで気を吐いたセバスチャン・ブエミが今度はレッドブルのマシンに乗り換えて再びトップタイムを記録してみせた。

ただしこの日参加したのは他にBMWザウバーがハイドフェルドとクリエン、またウィリアムズがヒュルケンバーグ、レッドブルはニュージーランドの新人のブレンドン・ハートリー(18歳)を走らせていて、5台のみ。

ブエミが走らせたのは2008年仕様のマシンとみられるだったが、ペルクィ・コーナーでは勢い余ってコースアウトする場面も演じていた。
またBMWザウバーのクリエンは再び「KERS」(運動エネルギー回収システム)の開発にあたっていたとみられる。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ブエミ AUS RedBull Renault 1'17.704 71
2 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'19.223 75
3 B.ハートリー NZL RedBull Renault 1'19.586 95
4 C.クリエン AUT BMW Sauber 1'19.655 95
5 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Toyota 1'20.704 100

   * 2008 Test-Time : 1'17.258 S.Buemi/Toro Rosso Ferrari (12/11)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (3)

2008/12/15

レース・オブ・チャンピオンズ決勝、クルサード敗れる

2008年の『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』が14日(日)、英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、注目の個人決勝でWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンのセバスチャン・ロウブがF1のデビッド・クルサードを2-1で破り、通算3度目となる優勝を飾った。
Sebastien Loeb/ROC (C)Race of Champions
拡大します
なお、国別対抗はミハエル・シューマッハ&セバスチャン・ベッテルで組んだチーム・ドイツが、トム・クリステンセン&マティアス・エクレストロームで構成されたチーム・スカンジナビアを2-1で破り、優勝を果たしている。

関連ニュースはこちら

| | トラックバック (2)

ブリアトーレ氏(ルノー)、「2年以内にF1から引退」

ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は13日(土)、「あと2年以内にフォーミュラワンから引退する」つもりであることを明らかにした。
F.Briatore & Wife (C)Renault F1 UK
拡大します
これはイタリア・メディアからの質問に答えたもので、地元フェラーリ・チームへの加入について聞かれた際、次のようにコメントしたもの。

「私はこれまでフェラーリを倒すことを目標に戦ってきたし、今もそれを望んでいるが、もしそれが叶わないのであれば、フェラーリを応援する気持ちがある。
なぜなら私はイタリア人なんだし、フェラーリはイタリアのまさに誇りだからね。
ただ、私自身がマラネロ(フェラーリの本拠地)で働くことはないだろう。
なぜなら私は2年以内にはこの世界から離れるつもりだからね」

元々F1からは部外者の経済人であったブリアトーレ氏だが、ルチアーノ・ベネトン氏と出会ったことからF1に関わることとなり、ベネトン時代にはミハエル・シューマッハをチャンピオンに、またルノー・チームになってからはフェルナンド・アロンソをチャンピオンに押し上げる功績を残している。

| | トラックバック (2)

F・インディア、来季も同じドライバー・ラインナップで

まだ来季ドライバーの確定していなかった『フォース・インディア』だが、同チームのヴィジャイ・マルヤ代表はジャンカルロ・フィジケーラ&エイドリアン・スーティルという今季と同じ体制で行くことを明らかにした。
Vijay Mallya (C)Force India F1
拡大します
同代表はさらに第3ドライバー&テストドライバーも今季と同じビタントニオ・リウッツィを指名していて、「大きくレギュレーションとマシンが変わる時期、同じドライバー・ラインナップでチームの一貫性を維持するというのはたいへん重要なことだ。
来シーズンはわれわれにとって大きなチャンスの年になることだろう」と、語っている。

同チームではすでにマクラーレン・メルセデスとの間のパートナーシップ契約を明らかにしていて、そうした関係からドライバーの一人についてはマクラーレン側から送り込まれるのではないか、との憶測を呼んでいたもの。

今回の決定により、いよいよF1の注目はトロ・ロッソのドライバーに集まることになりそうだ。

| | トラックバック (0)

2008/12/14

マッサ(フェラーリ)、「ブラジル企業のホンダ買収期待」

フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(27歳:ブラジル)が、いま大きな話題となっているホンダ・チームの買収先について「ブラジルの企業の可能性」を示唆し注目されている。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは英『ロイター』などが報じたもので、それによればマッサは「ホンダがF1撤退というニュースを聞いた時にはまさかと思って驚いたね。
だって、あのホンダだもの。
それでもこれ以上メーカーによるF1撤退というのは続いてほしくないし、これきりだと僕は信じているよ。
そしてそのホンダ・チームには、ぜひとも買収者が現れてF1を継続して欲しいと思っている。
さらにその買収先が僕らブラジルの企業であるというのは十分可能性があると思うし、またそうなって欲しいと願っているんだ。
そうなればブラジルのF1チームにブラジル人ドライバー。
最高のことじゃないかい」と、語っている。

ブラジルといえば通算3回のF1チャンピオンに輝いたネルソン・ピケや故アイルトン・セナ、さらに2回チャンピオンのエマーソン・フィティパルディらを輩出したF1大国。
現役でもマッサ自身の他にピケ・ジュニアやルーベンス・バリチェッロ。
とりわけマッサの親友であるバリチェッロがシート喪失の危機にある今、ブラジル企業による買収はマッサ自身の『願望』でもあるのだろう。

ちなみに来季もホンダ・チームが継続していれば、来季はブラジルの国営石油会社である『ペトロブラス』がメインスポンサーに就くとみられていた。

| | トラックバック (2)

ワルドシュミット(トヨタTDP)、バーレーンでF1初テスト

トヨタ・チームの育成プログラムであるTDPドライバーの一人、ヘンキ・ワルドシュミット(20歳:オランダ)が、バーレーン・サーキットで行われた同チームのテストで自身初めてとなるF1ドライブを果たした。
Henki Waldschmidt (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
マシンを降りたワルドシュミットは「初めてF1カーをテストする機会を与えてくれたパナソニック・トヨタ・レーシングに非常に感謝している。
とてもファンタスティックな経験だったし、多くのことを学ぶことができた。
自分が運転し慣れているレースカーと比べると、TF108のパフォーマンスは信じられないほど素晴らしい。
TF108のパワーやブレーキ及びダウンフォースを経験できたことは、私のキャリアにおいて非常に役立つだろうね。
また、チームがどれだけプロフェッショナルかを目の当たりにして非常に感銘を受けたし、なぜ彼らが昨年から大きな進歩を遂げたのかが理解できるよ。
彼らは、私が準備するために必要な多くの情報を毎日与えてくれ、クルマに対する理解を深める手助けをしてくれた。
バーレーンのサーキットにはあまり馴染みがないから、水曜日にはかなり勉強したけれど、全般に自分のパフォーマンスには満足しているよ」と、語っている。

時期やコンディション等が異なるものの、ワルドシュミットのベストタイムは初体験ながら今年のバーレーンGPでヤルノ・トゥルーリがマークした予選タイムに1.5秒と迫る好タイムということで、その能力の高さを示した形となった。

| | トラックバック (2)

モズレーFIA会長、「2009年ホンダは買収先支援すべき」

今シーズン限りでのF1撤退を決めたあと、新しい買収先についてその候補があることを明らかにしたホンダだが、FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長は「ホンダは少なくとも2009年シーズンは買収先を支援すべき」と、英『BBCスポーツ』に語っている。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
拡大します
「もし新しい買収先が現れたとしても、いまこの時期となってしまっては来シーズンに向け時間がないのは明らかなことだ。
2010年以降は新チームが自力で活動するとしても、少なくとも2009年シーズンについてはホンダが支援すべきだし、そうなるだろうと私は思っているよ」

噂では、すでに3つの候補が名乗りを挙げているとされるが、有力なのはB.A.R・ホンダ時代にチームを率いたデビッド・リチャーズ氏(プロドライブ社)であると理解されているようだ。
リチャーズ氏はマクラーレン・メルセデスとの提携でF1進出を図ったことがあるが、現状の関係は不明。
もしホンダがエンジン供給しない場合には、チーム売却も難しいことになるとみられる。

| | トラックバック (3)

2008/12/13

ルノー・チームの新型車発表は1月19日(月)に

ルノー・チームは、2009年シーズンを戦う新型車『R29』(仮称)の発表を来たる1月19日(月)に行うことを明らかにした。
2008 Scene (C)Renault F1 UK
拡大します
場所はポルトガルに新設されたアルガルブ・サーキットで、発表後直ちに当地でシェイクダウンテストが同チームのドライバーであるフェルナンド・アロンソ&ネルソン・アンジェロ・ピケの手により行われるとのこと。
なお当地では同時期にトヨタ・チームも新型車の初走行を行う予定になっている。

これまでで明らかになっている2009年新型車発表のスケジュールは以下の通り。
・1月16日(金)マクラーレン
・1月19日(月)ルノー
・1月20日(火)トヨタ(ネットでは1月15日)
・1月20日(火)BMWザウバー

| | トラックバック (0)

「KERS」(運動エネルギー回収システム)も2009年義務なし

統一エンジンと共にレギュレーション変更の大きなテーマの一つとなっていた「KERS」(運動エネルギー回収システム)の導入について、2009年シーズンについては義務化から外れることがわかった。
(強制ではなくなった)
Test Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します
KERSの開発については各チームとも開発に苦慮している上に、実地テストでは感電事故を起こすなどのトラブルにも見舞われていた。

FIAの説明によれば、2010年シーズンに向けFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が統一システムを準備するとしている。

さらに2013年からのパワートレーンに関し、FIAとFOTA両者で協議し、エネルギーを有効利用できる新システムの構築を目指すという。

| | トラックバック (5)

2010年『統一エンジン』は見送りに

FIA(国際自動車連盟)とFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)とは今後のF1コスト削減案で合意したが、その中には課題の『統一エンジン』ルールは見送りになったことがわかった。
BMW V8 F1 Engine/Bench Test (C)BMW Motorsports
拡大します
マックス・モズレー会長が示したこの案については、自動車メーカー系チームから強い反発を受けていて、強行した場合には多くのチームがF1から離脱する怖れが報じられていたもの。

ただその代わり、エンジンに関してはさらなる制限が設けられることになる。
・2009年シーズンにおいては、シーズン中に使用できるエンジンは1人8基まで。
・また開幕前テストで使えるのは4基まで。
・1チーム最大年間20基までと大幅に削減される。

さらにテストとファクトリーの総業についても下記のような制限が設けられる。
・シーズン中のテスト禁止。
・年間6週間のファクトリー操業停止。
・60%を超える風洞システムの使用禁止。

エンジン自体については次のように規定。
・1基のエンジンで3つのグランプリ使用。
・18,000rpmまでの回転数制限。
・エンジン内部の再チューニング禁止。
・吸気トランペット及びインジェクターの調整のみ。
・独立系チームへのエンジン価格は2008年の約50%。

こうした制限により、F1チームの年間活動コストは30%カットされるとFIAでは見込んでいるという。

また2010年からの『統一エンジン』ルールは見送りになった代わりに、2010年に使用されるエンジンは2012年まで開発が禁止される。
なおギヤボックスについては『統一化』される予定。

| | トラックバック (9)

2008/12/12

エクレストン氏、「ホンダの撤退 大きな損失ない」

ホンダの突然のF1撤退は関係者に大きな衝撃を与えたが、しかしF1の商業部門を司るバーニー・エクレストン氏は、「ホンダの撤退は大きな損失にはならない」と、強気の見方を英『テレグラフ』紙で示した。
Honda Team (C)Honda Racing
拡大します
「ホンダがF1から撤退したとしても、それがフォーミュラワンにとって大きな損失になることはない。
彼らは数百万もの資金を浪費したにもかかわらず、今シーズンわずかに9回のポイント・フィニッシュをしただけ。
これは他チームにとってまさに悪い経費支出の見本だったんだ。
われわれは今やこのホンダを悪しき前例として、いかに効率よく資金を使うべきかを考えるチャンスをもらったということだよ」

ホンダ・チームは今季ランキング9位。
メーカー直系チームでありながら、トロ・ロッソ、レッドブル、ウィリアムズらプライベート・チームの後塵をも拝する結果に留まった。

| | トラックバック (6)

ヘレス合同テストで抜き打ち『ドーピング検査』

今週F1合同テストが行われたヘレス・サーキットで、FIA(国際自動車連盟)医療チームによる抜き打ちの『ドーピング検査』が行われたことがわかった。
Jerez Test Scene (C)BMW Sauber F1
拡大します
行われたのはテスト第2日目の10日(水)の夕方ということで、医療チームのスタッフが各チームのモーターホームを周り、11人全てのドライバーが検査に応じたとのことだ。

なお、検査の結果が出るまでには約2週間掛かるとのこと。
FIAのマックス・モズレー会長は将来的にモータースポーツのオリンピック加盟も考えていて、そのためにはF1でもドーピング検査が欠かせないとされている。

| | トラックバック (1)

ヘレス合同テスト最終日もトロ・ロッソ勢が席巻(12/11)

Sebastien Buemi (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
ヘレス・サーキットを舞台に行われた合同テストは、11日(木)今回の最終日を迎えた。
この日もトップタイムをマークしたのはトロ・ロッソのセバスチャン・ブエミで、これに同じトロ・ロッソの佐藤琢磨が僅差で続くという、前日と同じ図式。
ボーデも含め、このチームでは2009年のシート獲得に向け激しい火花が展開され続けている。

マクラーレンのコバライネンは主に新しいエアロダイナミックスをトライ、3番手に。
一方、「KERS」(運動エネルギー回収システム)を試したとみられるデ・ラ・ロサのほうは47ラップの周回に留まり7番手。
またBMWザウバーでも同じくKERSをトライしたとみられるクリエンは10番手タイムに留まっている。

ヘレス・サーキットでのテストは来週15日(月)から再び3日間に渡って行われる予定。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ブエミ AUS Toro Rosso Ferrari 1'17.258 139
2 佐藤 琢磨 JPN Toro Rosso Ferrari 1'17.520 119
3 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'18.049 96
4 K.ライコネン FIN Ferrari 1'18.782 82
5 F.マッサ BRA Ferrari 1'19.050 72
6 F.アロンソ ESP Renault 1'19.319 124
7 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'19.388 130
8 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'19.499 47
9 R.クビサ POL BMW Sauber 1'19.559 134
10 C.クリエン AUT BMW Sauber 1'19.738 101

   * 2008 Pre Season Time : 1'17.974 H.Kovalainen/McLaren Mercedes (2/14)
   * 2008 PostSeason Time : 1'18.073 S.Buemi/Toro Rosso Ferrari (12/10)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (11)

2008/12/11

FIAとFOTA、F1のコスト削減で合意へ

10日(水)、モナコで会合を持った世界のモータースポーツを司るFIA(国際自動車連盟)とF1各チームで構成されるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)とが、F1のコスト削減に向けて基本的合意に至った模様だ。
Image (C)Williams F1
拡大します
まだ合意事項の詳細について明確にはされていないものの、両者は「フォーミュラワンにおける合意について、かつてない充実した内容になった」と、自賛している。

折りからの世界的経済不況はホンダ・チームの突然のF1撤退という大事を引き出していて、今後さらなるチームの撤退が続けばフォーミュラワン自体の存続にも悪影響が出かねないということで、両者はついに危機感を共有し始めたようだ。

合意事項の詳細については、今後FIAのWMSC(世界モータースポーツ評議会)で具体化される見込みだ。

| | トラックバック (2)

セバスチャン・ロウブ、「WRCよりF1に魅力」

WRC(世界ラリー選手権)で通算5度目のタイトル獲得と、前人未踏の功績を残したセバスチャン・ロウブ(34歳:フランス)が、本格的にF1転向に関心を示しているようだ。
Sebastien Loeb/Redbull (C)Redbull Racing
拡大します
事実、ロウブは先のレッドブル・レーシングでのテストでも十分F1で通用するところを示しているのだが、今回母国フランスの『リベレーション』紙に対し「チームの関係者はおそらく僕がF1に転向するにはもう歳を取りすぎていると言うことだろうね。
でもこの世界、肝心なのは能力であって、年令という数字じゃないんだ。
僕の計画では、2009年にF1テストで経験を積み、2010年にはF1のグリッドに並んでいるんだけどね」と、語っている。

WRCのほうも2009年大きくレギュレーションが変更される予定になっているが、このチャンピオンはこれについて批判的な立場とみられている。

| | トラックバック (2)

ヘレス合同テスト2日目もトロ・ロッソ1-2-3!(12/10)

Sebastien Buemi (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
10日(水)、2日目を迎えたヘレス合同テストは、再び来季のシート獲得を目指しているトロ・ロッソのドライバーたちが壮絶なタイム争いを繰り広げた。

トップタイムをマークしたのはこの日も新鋭のセバスチャン・ブエミで、前日のタイムをさらに短縮する1'18.073をマーク。
しかしこれにこの日午後からステアリングを握った佐藤琢磨が同じ18秒台で続き、さらに佐藤のライバル・セバスチャン・ボーデも僅差で続き、トロ・ロッソの3人だけがこの日18秒台を記録した。

来季シートが確定している他チームはそれぞれの開発プログラムを進めたが、BMWザウバーのクビサとハイドフェルド、そしてウィリアムズのロズベルグらがトラブルで赤旗の原因を作っている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ブエミ AUS Toro Rosso Ferrari 1'18.073 128
2 佐藤 琢磨 JPN Toro Rosso Ferrari 1'18.601 38
3 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'18.673 81
4 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'19.032 78
5 K.ライコネン FIN Ferrari 1'19.334 89
6 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'19.631 64
7 F.アロンソ ESP Renault 1'19.907 106
8 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'20.309 122
9 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'20.365 87
10 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.490 27
11 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.954 38

   * 2008 Pre Season Time : 1'17.974 H.Kovalainen/McLaren Mercedes (2/14)
   * 2008 PostSeason Time : 1'18.742 S.Buemi/Toro Rosso Ferrari (12/9)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (12)

2008/12/10

ウィリアムズ首脳、「3カー体制にすれば良い」

11チームでスタートしたF1シーズンだが、来季はいまのところ9チームにまで減少する見通しとなっている。
これは『24台体制がベスト』とするFIA(国際自動車連盟)の意向に大きく届かない18台でのレースということになる。
Adam Parr CEO (C)Williams F1
拡大します
これについてウィリアムズ・チームのアダム・パール/CEOは、「1チーム3台体制にするのがベスト」との持論を展開している。

「われわれの見込みではまださらに1チームがF1から撤退する可能性がある。
そうなれば24台どころか来シーズンはわずか16台ということになりかねない。
こうした危機的状況を打開するためには、言われてきたカスタマーシャシーを解放することよりも、1チーム3台にすることをわれわれは提案したい。
そうすれば例え7チームにまで減少したとしても21台のマシンでグリッドを埋めることができる。
いつ撤退するかわからないメーカーチームだけでF1をやるよりも、はるかにこの方が健全だと私は確信するね」

ただこうした意見に逆らうように、フォース・インディアはすでにマクラーレンとの提携を深めている。

| | トラックバック (5)

モンテツェモロ氏、テレビ放映権料分配の増加求める

F1はその継続のため、コスト削減の必要性が叫ばれているが、F1各チームで構成するFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)では、その一方で莫大なテレビ放映権料が正当に分配されていないとの不満を示している。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
拡大します
FOTAの代表に就いたフィアット/フェラーリ・グループ総帥のルカ・モンテツェモロ社長は、「われわれは現行の分配システムがベストであるとは考えていない。
実際にマシンを走らせているチームに対し、もっとその割合を増額すべき、ということで各チームの考えは一致している。
今後、われわれはエクレストン氏と真剣に話し合うことになるだろう」と、説明している。

テレビ放映権料を含むF1の商業権は、エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が独占していて、以前から不満の声が挙がっているもの。

| | トラックバック (1)

経済不況、マクラーレン・チームにも大打撃

折りからの世界的経済不況はホンダ・チームを撤退にまで追い込んで衝撃を与えたが、今シーズン9シーズンぶりチャンピオンに返り咲いたマクラーレン・チームにも大きな影響を及ぼしそうだ。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
拡大します
同チームのロン・デニス代表は、来シーズン最悪チームの収益が3分の一程度減少するとの見通しを英紙の取材に明らかにしたもの。

それによればチームの収入で大きなシェアを占める企業の広告費が、この不況で大きく削減される可能性があるという。
同チームの株式はメルセデス・ベンツ(ダイムラー社)が全体の40%、バーレーンの投資会社が30%、残りの30%をロン・デニス代表らが所有しているため、ホンダのように一企業の業績不振で直ちに撤退となることはないとみられるが、マクラーレンのように裕福とみられるチームでも危機が訪れているのは間違いないようだ。

| | トラックバック (2)

ヘレス合同テスト開始、トロ・ロッソ1-2!(12/09)

Sebastien Buemi (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
9日(火)、スペインのヘレス・サーキットを舞台に合同テストがスタートした。

テストは早朝降りた霧によるウェットコンディションのため、予定よりかなり遅れてスタート。
さらに午後3時過ぎには降雨により、再び走行を阻害される始末だった。

そんな中トップタイムをマークしたのはトロ・ロッソのセバスチャン・ブエミ、さらに2番手にも同じトロ・ロッソのセバスチャン・ボーデが続くという快挙?
今の時、来季に向けたプログラムのためすべてのチームが異なった内容で開発を行う一方で、まだ来季シートまの確定していないトロ・ロッソは別の意味で激しいバトルが依然繰り広げられているのだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ブエミ AUS Toro Rosso Ferrari 1'18.742 91
2 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'19.288 77
3 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'20.134 26
4 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'20.164 21
5 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.261 48
6 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'20.678 49
7 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'21.338 57
8 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'21.547 124
9 C.クリエン AUT BMW Sauber 1'22.098 15

   * 2008 TestTime : 1'17.974 H.Kovalainen/McLaren Mercedes (2/14)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

| | トラックバック (7)

2008/12/09

渦中のリチャーズ氏、「F1には改革が不可欠」

今季限りでのF1撤退を明らかにしたホンダだが、チーム売却の可能性を示したことから、その筆頭候補と目されるプロドライブ社のデビッド・リチャーズ氏に注目が集まっている。
David Richards (C)Prodrive
拡大します
当のリチャーズ氏は、これについてまだ具体的なことについて触れることはなかったが、次のようなコメントを英『デイリー・メール』紙で明らかにしている。

「ホンダという大企業が今回みせたF1サバイバルの過酷さは、フォーミュラワンそのものの存続にまさに変革が必要であるということをみせつけたものだ。
いまこのチームの継続に、私の名前が出ているようだけれども、もし私がそれを引き受けるとしたら、現在のF1チームのビジネスモデルが大きく進展しなくてはならないだろう。
そして、この世界がそうなることを心から希望しているよ」

言うまでもなくリチャーズ氏はかつてB.A.R・ホンダ・チームを率いた名伯楽で佐藤琢磨やジェンソン・バトンらの上司。
本来ならマクラーレンからの技術供与を受けて2008年『12番目のチーム』としてF1新規参画の筈だったが、カスタマーシャシー問題に足をすくわれて実現することはなかった。

| | トラックバック (3)

ウィリアムズ首脳、「まだF1から撤退するチーム続く」

世界的自動車メーカーであるホンダ・チームのF1撤退は関係者に衝撃を与えたが、プライベートであるウィリアムズ・チームの首脳が「まだF1から撤退するメーカー系チームは続く」と語って注目されている。
Adam Parr CEO (C)Williams F1
拡大します
こう語るのは同チームのアダム・パール/CEOで、「私は来シーズンが始まる前に、さらにもう一つか二つのチームがこのフィールドから去るであるうと思っている。
そして、それがわれわれのような独立系(プライベート)チームではないだろうということだ。
今回のホンダの『結末』は、われわれがかねて指摘してきたF1の『抑制されない出費増大』によるものであることは間違いない。
今後経費削減がなされなければ、さらに他の自動車メーカーも追随することが考えられる。
ただ、ウィリアムズ・チームと彼らとの違いは明確。
われわれにはF1から撤退という選択はないということ。
なぜなら、これはわれわれの『仕事』なのだから」と、語っている。

かねてFIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長が主導してきたF1コスト削減が、さらに加速されるのは間違いないことだろう。

| | トラックバック (3)

ブルガリア、新たなF1開催計画国へ

アジアや中東などの地域でのF1新規開催計画が続いているが、今度はF1の故郷であるヨーロッパから新たにブルガリアから手が挙がっていることがわかった。

これは地元ブルガリアの『24 チャサ』紙が伝えたもので、それによればFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏に対し、2011年新規F1グランプリ開催の提案書を12月15日(月)にも提出する予定であるというもの。

計画を立てているのはBMF(ブルガリア・モーターサイクル連盟)のボグダン・ニコロフ会長ということで、同連盟では合わせてモトGPイベントの開催も計画しているとのこと。
場所はプレベン町北方に新しいサーキットを建設するというものだが、折りからの世界的経済不況の中、実現に向けてはまだ曲折がありそうだ。

2004 Hungary GP Scene (C)Ferrari S.p.A
拡大します
なお同じ旧東欧では、1986年からハンガリーGPが行われている。

| | トラックバック (1)

2008/12/08

ホンダ、「チーム売却してもエンジン供給なし」

今シーズン約700名もの人員を擁して戦ったホンダ・チームでは、スタッフの為にもチームを売却し存続の道を模策しているというが、その場合でもエンジン供給の可能性はないとしている。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
拡大します
これはホンダの大島裕志モータースポーツ担当常務執行役員が語ったもので、「チームを売却してもわれわれがさらなるエンジン供給をする予定はない。
また現在保有するエンジン基数では2009年シーズンをフルに戦うことは不可能だ」とのこと。

せっかく浮上したチーム存続の道だが、今の時期にエンジンの手当がつかないとなると来季の参戦が困難なことになるのは必至だ。

| | トラックバック (7)

佐藤琢磨、ホンダのF1撤退に「残念だが感謝」

ホンダ・チーム突然のF1撤退ニュースを受け、これまでホンダと深い関係を築いてF1を戦ってきた佐藤琢磨(31歳)が、次のようなコメントを自身のサイトで明らかにした。
佐藤 琢磨 (C)Ex.Super Aguri F1
拡大します
「ホンダがF1から撤退するという報せを聞いて、とても残念に思うと同時に強いショックを受けています。
自分がモータースポーツ界に足を踏み入れることができたのは、ホンダと鈴鹿サーキットで運営されているSRS-Fというレーシングスクールのおかげですし、そもそも自分がF1に興味を抱いたのは、1987年に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPでロータス・ホンダに乗るアイルトン・セナを見たのがきっかけでした。
以来、自分のなかでホンダのモータースポーツに対するスピリットは絶対的なものとして生き続け、自分のF1におけるキャリアは常にホンダとともにあり続けてきました。

昨今のひときわ厳しい経済状況を考えれば、今回ホンダがF1からの撤退を決定したのはやむを得ないことだったのかも知れませんが、それでも、自分にとってとても悲しいニュースであることには変わりありません。

これまでF1開発に携わってきた栃木研究所の皆さん、そしてサーキットでともに戦ってきたホンダのスタッフに心からお礼を申し上げるとともに、今後の皆さんのご活躍をお祈り申し上げます。

佐藤琢磨」 (佐藤琢磨公式サイトより引用)

佐藤琢磨は来週ヘレス・サーキットで行われるトロ・ロッソのテストに参加する予定だが、ここに来てジェンソン・バトンの参加も噂されるなど事態は流動的となっている。

| | トラックバック (5)

N.フライ/CEO(ホンダ)、「他のメーカーチームも危機」

今季限りでの消滅が決まったホンダ・チームでCEOを務めるニック・フライ氏は、「危機はホンダだけではない」として、他の自動車メーカー系チームの存続についても厳しい状況が迫っていることを英『サンデー・エキスプレス』紙で強く示唆している。
Nick Fry (C)Honda Racing
拡大します
「いまの世界的な経済危機が訪れている中、自動車メーカーはもうF1活動を必要としていないということだ。
われわれホンダだけではなく、今後さらにメーカー系チームが撤退する可能性は十分にある」と、警告。

ホンダ撤退表明直後には関係者の間で「次はトヨタか」との声も聞かれたが、トヨタ自動車ではいまのところ「少なくとも来季の参戦に何ら変更はない」と、言明している。

こうした自動車メーカーらの動きについて、FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長は「われわれがかねて警告してきた事が現実に起き始めたということ。
彼ら(FOTA:フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が考えているコスト削減はまだまったく不十分なものに過ぎない」と、厳しく指弾している。

とはいえ、現実に自動車メーカーがすべてF1から撤退した場合、残りのチームでは到底世界選手権は維持できない状況になりかねない。

| | トラックバック (3)

ホンダの売却先にリチャーズ氏(プロドライブ)の名前浮上

突如チームの閉鎖を決めたホンダ・チームだが、ニック・フライ/CEOは「すでに3つのルートから打診がある」として、チーム売却の可能性を示している。

その詳細については明確にされていないが、イギリス国内の報道ではその一つがホンダ・チームの前身であるB.A.Rチームの代表だったデビッド・リチャーズ氏ではないかとされている。
David Richards & Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
リチャーズ氏率いるプロドライブ社は、WRC(世界ラリー選手権)でスバル・チームを走らせ大成功を収めたあと、同氏はベネトンを経てF1に転向、のちB.A.Rチームを率いたがホンダが完全運営するようになってからは更迭され、ニック・フライ氏と交代していた。

その後プロドライブ社は2008年に新たなF1チーム候補としてFIA(国際自動車連盟)から承認されたものの、マクラーレンを予定していたカスタマーシャシー問題が解決されず、F1参入を断念していた。
なお現ホンダのバトンとは共に戦った仲、また佐藤琢磨がB.A.Rチームで走った当時の上司でもある。

| | トラックバック (4)

2008/12/07

5日(金)行われたGP2アジアシリーズ・ドバイ戦の第1レースではトヨタF1チームのテストドライバーである小林可夢偉(21歳)がみごと優勝という快挙を遂げたが、6日(土)に予定された第2レースはコンディション不良により中止となった。
ドバイ・オートドローモ (C)GP2 Media Service
拡大します
原因はなんと前夜から早朝にかけて降り続いた豪雨。
この影響で、コースの排水状況から安全なレース運営が不可能との判断されたものだが、この中東地域で雨により中止というのは極めて珍しい現象。

本来ならこの時期、ドバイでの平均月間雨量はわずか3ミリ。
年間でも21ミリ程度という。
ちなみに日本の年間降雨量は約1,700ミリとされている。

GP2中止のニュースはこちら

| | トラックバック (1)

バトン、チーム買収なければトロ・ロッソ入り?

ホンダ・チームの突然のF1撤退で来季シートを失うことになったジェンソン・バトン(28歳:イギリス)だが、まだシートが確定していない『スクーデリア・トロ・ロッソ』入りするのではないか、という噂が報じられている。
Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
それによれば、すでにホンダとは複数年契約を結んでいたということで、少なくとも2009年の契約についてはホンダから違約金として支払われることになるとみられる。
その場合、トロ・ロッソはこの優勝経験もあるベテラン・ドライバーを格安の金額で走らせることが可能になる筈だ。
しかしもしバトンがトロ・ロッソ入りした場合、不幸なことに今度はホンダが佐藤琢磨のF1復帰の芽を摘んでしまうという皮肉な結果になりそうだ。

ただ、バトン自身はまだチームの継続を希望していて、売却が成立すればそのまま残留する構えとみられる。
ニック・フライ/CEOは「チーム買収についてすでに3件の打診がある」と語って期待を持たせている。

| | トラックバック (9)

ホンダ福井社長、「撤退、成績不振原因ではない」

今シーズン限りでのF1撤退を決めたホンダだが、同社の福井威夫社長は「撤退は成績不振原因ではない」と、強調している。
福井 威夫/ホンダ技研 (C)Honda Racing
拡大します
「こんなことになってしまい、これまで支えてくれた関係者やファンのかたにはほんとうに申し訳なく思っている。
撤退を決めたのはあくまでも本業の不振。
とりわけ11月の新車販売が大きく急減したことが引き金を引いた。
今シーズンの成績が不振だったこととは直接関係ない。
いま大事なことは、チームスタッフの雇用が守られること。
だからチームの存続を最優先に考えていて、金額にはこだわっていない」と、安い金額でのチーム売却も容認する考えを示した。

また同チームのドライバー、ジェンソン・バトンに対しても「バトンとは複数年契約を結んだばかりでこんなことになってしまい申し訳ない。
契約の解消についての交渉を始めることになるが、どうするかは彼の意志を尊重したい」と、付け加えた。

| | トラックバック (5)

2008/12/06

ビルニューブ、「ホンダのF1撤退決断は政治的」

F1界に衝撃を与えたホンダによる突然のF1撤退発表について、かつてB.A.R・ホンダ・チームに在籍した元F1チャンピオンのジャック・ビルニューブは英誌などで次のようにコメントしている。
Jacques Villeneuve (C)Honda Racing
拡大します
「このところの世界的経済情勢の中で、自動車メーカーにとって経費の削減というのが必要なことであるのは間違いない。
ただ今回ホンダが『休止』ではなくいきなり『撤退』するというのには正直驚かされた。
だってあれだけの世界的大企業にとって、F1への出費がそれほど大きなものとは言えないだろうからね。
だから今回のホンダによるF1撤退という決断は、あまりに政治的に過ぎると思うんだ。
でも、ホンダはメーカーチームでありながらプライベートチームにも劣るというこのところの大不振を考えれば、F1活動の継続について苦闘していたのは明らかだろうけれどね」

B.A.R・ホンダ時代のビルニューブ、最高位は3位表彰台が2回というものだった。

| | トラックバック (8)

FIAが発表、F1統一エンジンは『コスワース』

ホンダのF1撤退に揺れた5日(金)、FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長はかねて示してきた『F1統一エンジン』について、その供給元を『コスワース』に決めたことを明らかにした。
Cosworth DFV Engine
拡大します
コスワースはかつてフォード系エンジンとしてF1で成功をほしいままの活躍、一時はグリッドの全車がコスワースF1エンジンで締められるという黄金時代を築いた名門。
とりわけ『DFV』(ダブル・フォー・バルブの頭文字)は一世を風靡した名機だ。

またギヤボックスについても『Xトラック&リカルド・トランスミッションズ』の名前を挙げ、今後両社との間で供給に向け価格交渉に入るということだ。
Xトラックは1984年にイギリスで設立されたモータースポーツ用用トランスミッションメーカー。
パリダカなどのラリー用4WDギヤボックスの開発からスタートし、現在はWRC(世界ラリー選手権)をはじめIRL(インディ・レーシング・リーグ)、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)など多くの分野で使用されているトップメーカー。

| | トラックバック (13)

FIAが声明、「F1が継続されるよう尽力する」

世界有数の自動車メーカーであるホンダが所有していたF1チームの突然の撤退はF1の管理者であるFIA(国際自動車連盟)にも驚きをもたらせたが、これを受けFIAは次のような声明文を明らかにした。
Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「今回のホンダのF1撤退の意思表明は、現状のF1世界選手権参戦のコストが持続可能ではないというFIAの長年の懸念を証明したものである。
FIAは、これまですでにあったF1の危機的な状況を、このほどの世界不況がさらに悪化させただけだとみている。
今後もFIAは『F1の守護者』として、商業権保有者(訳注:FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント):エクレストン氏)及び、ホンダ以外の残りのFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)のメンバーと協力し、F1が経済的に持続可能なものになるよう尽力するだろう」

F1コスト削減については、統一エンジン案などその具体的部分でFIAとFOTAとの間に食い違いがみられるが、今回のホンダの突然の撤退により、今後FIAの姿勢がさらに強いものになることは避けられないようだ。

| | トラックバック (6)

2008/12/05

ホンダ、「バトンとは契約解除で交渉」

今季限りでのF1撤退を明らかにしたホンダ・チームだが、すでにジェンソン・バトンとの間で来シーズンについての契約が結ばれていることがわかった。
Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
同チームでは、今後バトンとの間でこれから契約解除に関して交渉していくということだが、すでにほとんどのチームで来季の体制が確定している中、この決定はバトンの来季参戦を非常に困難なものにしそうだ。

| | トラックバック (24)

ホンダ、F1撤退リリース全文

honda_f1_logoF1レース活動について

 私どもHondaは、このたび、2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定いたしました。

 サブプライム問題に端を発した金融危機と、それらに伴う信用危機、各国に広がった実体経済の急速な後退により、Hondaを取り巻くビジネス環境は急速に悪化してきています。
当面の世界経済は不透明さを増すばかりであり、回復にはしばらく時間がかかることが予想されます。

 Hondaはこの急激かつ大幅な市場環境の悪化に対し、迅速かつフレキシブルに対応をしてきましたが、将来への投資も含め、さらに経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1活動からの撤退を決定いたしました。今後のHonda Racing F1 Team、英国でエンジンの供給を行ってきたHonda Racing Development Ltd.については、チーム売却の可能性も含め従業員と協議にはいります。

 Hondaは第3期のF1活動として、2000年よりB・A・Rとの共同開発という新しい形での参戦をいたしました。その後のF1を取り巻く環境変化により2006年よりHondaが100%出資するチームとしての運営に移行しました。最高峰のレースへの挑戦は、思いのほか厳しい道のりでしたが、多くの応援を頂き、2006年に貴重な1勝をあげることができました。頂いたご声援に十分お応えすることなく撤退の決定をすることは大変困難をともなう決断でした。

 今後は、この激動の時代を生き抜き、レースで培われたチャレンジング・スピリットをもって、様々な新たな課題に引き続き挑戦し続けてまいります。

 これまで、ご声援をくださった多くのファンの皆様、そして活動を支えてくださったF1界の皆様に対し、心よりお礼申し上げます。

 ありがとうございました。

 本田技研工業株式会社
 代表取締役社長
 福井 威夫

| | トラックバック (34)

ホンダ、「鈴鹿でのF1日本GPは計画通り」

今季限りでのF1撤退を決めたホンダだが、来季鈴鹿サーキットで行われるF1日本GPは予定通り行われると説明した。
ただ、ホンダ傘下の鈴鹿サーキットで行われるF1日本GPに、当のホンダが参戦しないことになる。

また2輪のモトGPは予定通り、米国でのインディカー・シリーズへの参戦も現地アメリカ・ホンダが主体となるため参戦に変更はないということだ。

| | トラックバック (5)

ホンダ、F1からの撤退が決定

ホンダ・チームの母体である本田技研工業は、5日(金)東京・青山の本社で緊急記者会見を開き、今シーズン限りでF1世界選手権から撤退することを福井威夫社長が正式表明した。

自動車メーカーは金融危機による世界的な景気減速各社とも大打撃を受けているが、とりわけ主要スポンサー等を持たないホンダ・チームは業績悪化によって運営経費が賄えなくなくなったとみられる。

業績悪化の中で目立った成績を出せずに巨額資金を必要とするF1参戦を続けていることに対し、株主から不満が出ていたということだ。

| | トラックバック (31)

トヨタはF1撤退を否定

ホンダ・チームのF1からの撤退が確実となったいま、同じ日本から参加のトヨタ・チームの去就が注目されるが、メディアからの取材に対し、匿名とするトヨタF1関係者は「われわれのチームにそのような動きはない」として、F1から撤退等の動きを否定した。

ライバルのホンダではこの後青山の本社で記者会見が行われる。

| | トラックバック (5)

F1撤退?ホンダ、今日午後にも社長が会見へ

ヨーロッパのメディアがF1撤退の可能性を報じたことで注目を集めるホンダでは、今日(5日)午後にも福井威夫社長がこの件に関し記者会見を行う見通しとなった。

噂では今月一杯を目途としてチーム売却を図るが、買い手が現れなければチームを解散しF1から撤退するというもの。

エンジン供給者としてのホンダは大成功を収めたが、自らコンストラクターとしてフル参戦した2006年からは苦戦、わずかに混乱のハンガリーで1勝しただけ。
今季も10チーム中9位と低迷した。

|

小林可夢偉、アジアGP2ドバイ予選でPP獲得

小林可夢偉 (C)GP2 Media Service
拡大します
F1登竜門である『GP2』のアジア・シリーズ開幕ドバイ戦がスタート。
4日(金)行われた公式予選で、フリー走行で2番手タイムをマークしていたDamsの小林可夢偉(21歳)がみごとポールポジションを獲得した。

また2番手にもARTの山本左近がつけ、日本人選手がフロントロウ独占という快挙を成し遂げた。

注目の決勝レースは、5日(金)に第1レースが、また第2レースが6日(土)に行われることになっている。

ドバイ戦予選結果はこちら

| | トラックバック (2)

ホンダ、販売不振でF1から撤退も!?

折りからの世界的不況から、大手自動車メーカーらはいずれも大幅な販売不振を訴えているが、ホンダもその例外ではない。
Honda『RA107』 (C)Honda Racing
拡大します
ホンダ・チームはすでに予定していた2009年新型車発表の会場をキャンセルしたことが伝えられているが、英国の『Grandprix.com』ではさらにF1チームの縮小、あるいはチームの売却などF1からの撤退もあり得ると衝撃的な見方を報じている。

これは英『オートスポーツ』誌の主筆を務めるなどベテランF1ジャーナリストのジョー・サワード氏が語ったもので、「水面下でチーム売却に向けて動きがあるという話もある。
極端な場合、チーム閉鎖という可能性も考えられなくはない。
残念だがわれわれは最悪のケースも覚悟していなくてはならないだろう」と、警告している。

ホンダは新車販売の落ち込みが激しいアメリカばかりでなく、トルコやインドなどで計画していた生産能力増強も一時凍結することをすでに明らかにしている。

| | トラックバック (16)

F1チーム代表者、ジュネーブ(スイス)で会合

FOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)を構成する各F1チームの代表者が、4日(木)今後のコスト削減案検討のためスイスのジュネーブに集まって会合をスタートさせた。
Nightrace Image (C)Redbull Racing
拡大します
F1のコスト削減についてはすでにFIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長が強いリーダーシップを発揮していて、チーム側から有効な策が講じられなければ独自の強権発動をすると宣言している。

また統一エンジン問題や予選フォーマットの改定、さらにバーニー・エクレストン氏からは現行のポイント・システムに変えて新たなメダル・システムのアイデアが出されるなど、検討すべき課題は山積だ。

FIAはすでに来週WMSC(世界モータースポーツ評議会)を予定していて、チーム側に残された時間は多くない。

| | トラックバック (2)

佐藤琢磨、再びトロ・ロッソのテスト参加へ

来週スペインのヘレス・サーキットで行われる合同テストで、前スーパー・アグリの佐藤琢磨(31歳)が再び『スクーデリア・トロ・ロッソ』のテストに参加することが確認された。
佐藤 琢磨 (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
それによれば佐藤が走るのは10-11日の2日間。
同チームでのテストは9月のヘレス、11月のバルセロナに続いてこれが3回目。
来季のレースシート獲得に向け、また一歩前進と期待したいところだが、リリースでは「来季のことについてはまだ何も決まっていない」と、念が押されている。

噂では、若手のセバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)がすでに確定と伝えられるものの、もう一つのシートについては佐藤の他にセバスチャン・ボーデ、そしてルーベンス・バリチェッロらの競合が伝えられている。

ただトロ・ロッソにはここに来てゲルハルト・ベルガー氏の離脱など、チームの母体そのものへの不安材料も出てきている。

| | トラックバック (10)

2008/12/04

コバライネン、「来季は重い燃料積みたくない」

マクラーレン・チームのヘイキ・コバライネン(27歳)が、今シーズンしばしばチームメイトであるハミルトンよりも重い燃料搭載を指示されていたことを明かしている。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
拡大します
これはスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌に語ったもので、その中でこのフィンランド人は、「しばしば予選で僕はチームから重い燃料搭載を指示されていて、そのためグリッド上位6-7台の中ではいつも一番燃料搭載量が多かったんだ。
当然これは予選成績に影響するばかりか、決勝レースでも苦しい走りを強いられることになった。
僕がハミルトンよりも燃料が軽かったのはただ一度、イギリスGPの時だけで、その時僕はちゃんとポールポジションを獲得しているんだよ」と、釈明している。

そして「外部からは僕がパフォーマンス不足と捉えられたのかも知れないけれど、チームはちゃんと理由がわかっていた。
ハミルトンと同様の作戦ならもっと優勝できた筈だし、来年はそれを考えて欲しいね」と付け加えた。

| | トラックバック (1)

ホンダも派手な新型車発表会は行なわず

自動車メーカーをも経営危機に追い込んでいる深刻な世界的金融不安は、早くもF1チームの活動にまで影響を及ぼし始めている。
2008 Scene (C)Honda Racing
拡大します
来年1月15日(木)に新型車発表を行うスケジュールを公開したトヨタ・チームは、しかしネットによる公開だけで以前のような派手な発表会は行わないことを明らかにした。

そして同じ日本のメーカーチームであるホンダも、同様の方針であることがわかった。
ホンダは当初ファクトリーのあるブラックリー近郊オクスフォードで、高級レストランを借り切って関係者にお披露目をする予定であったとされる。

しかし同チームのニック・フライ/CEOは「われわれは現在のF1チームが置かれた状況を鑑み、発表会の予定を変更することとした。
ホンダも他の自動車メーカー同様生産縮小という大きな危機にある今、派手な演出は到底理に適うものとは言えないからね」と、説明している。

ホンダ・チームの新型車発表の具体的なスケジュールはまだ明らかにされていない。

| | トラックバック (4)

アロンソ、ドライバーの立場からも統一エンジン反対

FIAがF1コスト削減のため導入する姿勢をみせている『統一エンジン構想』については、これまで複数のメーカー系チームから強い反対の姿勢がみせられているが、今度はルノー・チームのフェルナンド・アロンソ(27歳:スペイン)もこれに同調する姿勢をみせている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
拡大します
これは、マドリードで開かれた同チームの主要スポンサーである『ING』のイベントに出席した際アロンソ自身が語ったもので、「このところのレギュレーション変更は、すべからくモータースポーツ最高峰としてのF1の魅力を損ねてきた。
この上さらにエンジンを統一するというのでは、それはもうF1ではないよ。
ドライバーだってそんな方向は望んでいないし、僕ももちろん反対さ。
それでも導入するというのであれば、僕はこの世界から立ち去ることになるだろう」と、F1引退すらこのチャンピオンは示唆した。

それでも大きな変革のスタートはチーム間の格差がなくなるので、ドライバーにとってはチャンスとも語っている。

| | トラックバック (2)

2008/12/03

中嶋一貴(ウィリアムズ)、オフテストのため再び渡欧

シーズン終了後、いったん日本に戻っていたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)だが、いよいよ2009年シーズンに向けたオフテストのため再びイギリスへ向かう『機上の人』となった。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
拡大します
ウィリアムズ・チームでは先月スペインのバルセロナ・サーキットでこのオフ最初のテストを行っているが、この時は僚友ニコ・ロズベルグが開発テストを担当。
中嶋一貴が2009年へのテストを行うのは次に予定される同じスペインでのヘレス合同テストが最初ということになる。

ヘレス合同テストは12月8日(月)から11日(木)まで4日間、スペイン南部フロンテーラに位置する同名のサーキットで行われることになっている。

| | トラックバック (0)

遅咲きプロスト・ジュニア、フェラーリのテストへ

Alain Prost (C)Williams F1
拡大します
4度のF1チャンピオンに輝くアラン・プロスト氏の子息で、今季ヨーロッパF3000選手権チャンピオンとなったニコラス・プロスト(フランス)が、かつて父親も在籍したフェラーリ・チームで念願のF1テストを実現させることになった。

本人は「フェラーリでテストをするというのはレーシングドライバーなら誰にとっても夢のことで超エキサイティング。
この貴重な経験をぜひとも自分の将来に活かしたい」と、意欲をみせる。

ただ22歳になってキャリアをスタートさせたというプロストはすでに27歳。
これからF1を目指すにはあまりにも遅咲きに過ぎるというのは本人自身も認めているようだ。

| | トラックバック (3)

マクラーレンの2009年新型車発表は1月16日に

トヨタ、BMWザウバーに続き、マクラーレン・チームの2009年新型車発表のスケジュールが明らかにされた。
2008 Scene (C)McLaren Group
拡大します
それによれば期日は来年の1月16日(金)で、場所はイギリス・サリー州ワーキングにある『パラゴン』と呼ばれるファクトリーのテクノロジー・センター。
今シーズン、ルイス・ハミルトンが念願のタイトル獲得を果たしたことにより新型車『MP4-24』(仮称)には栄光のカーナンバー1が付けられることになる。

予定では、これに先立ち2009年バージョンにアップグレードされた暫定カーで今年中にスペインのヘレス・サーキット、ポルトガルのアルガルブ・サーキットを舞台に両レースドライバーにより先行テストが行われるとのことだ。

他チーム同様、マクラーレンも「新型車発表では、数年前のような大掛かりな演出をするつもりはない」としていて、こちらも控え目なものになるようだ。

| | トラックバック (3)

2008/12/02

ルノー、サンパウロ・デモに10万人の大観衆

ルノー・チームは今年を締めくくる最後の『ロードショー・プログラム』としてブラジル・サンパウロでデモンストレーション・ランを敢行、成功らに1年を終えた。
Renault Saupaulo Demo (C)Renault F1 UK
拡大します
ブラジルは言うまでもなく同チームのレースドライバーであるネルソン・アンジェロ・ピケの母国。
サンパウロ市イビラプエラ地域に設けられた全長約1.1キロの特設コースはなんと総計10万人もの観衆を集める大盛況、『R27』マシンを駆ったピケは派手なドーナツターン等で観衆を魅了、大喝采を浴びた。

マシンを降りたピケは「これはレースとも違う、まさに特別な雰囲気なんだ。
母国でこうしたデモランをするのは僕の夢だったから、それが実現できてほんとうにうれしく思っている。
今日は実際にサーキットに見に来られない人にもF1の魅力を感じてもらえたと思うし、こうしたチャンスを与えてくれたチームや『ING』には心から感謝している」と、語った。

| | トラックバック (1)

ドイツのF1人気低迷でホッケンハイムがピンチ

現在ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)を始めニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ティモ・グロック(トヨタ)、セバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)、そしてエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)と最多数のドライバーを輩出するドイツだが、しかし稀代のチャンピオンと言われるミハエル・シューマッハが引退した後はF1人気に翳りがみられている。
Hockenheim Stand (C)Mercedes Motorsport
拡大します
それを象徴するようにホッケンハイムとニュルブルクリンクとはドイツGPを隔年開催の浮き目に。
さらにホッケンハイムのほうは今年も約530万ユーロ(約6億2千万円)もの赤字を出していて、これの処理がまだ終了していないと伝えられている。

ドイツ国内紙は「州政府からの支援がなければホッケンハイムでのF1開催は消滅する」と憂えていて、フランスやイギリスに続き『F1先進国』と言われた地域にピンチが叫ばれているのが実情だ。

ホッケンハイムでは1970年にドイツGP初開催。
コースに変遷はあったものの、1977年からはほとんどの年でドイツGPの地として親しまれてきた。

| | トラックバック (2)

ベルガー氏、S.ベッテルのマネージャー就任?

これまでBMWザウバーからトロ・ロッソ、さらにレッドブル・レーシングへと急速にF1キャリアを積み重ねつつあるバスチャン・ベッテル(21歳:ドイツ)だが、実はまだパーソナル・マネージャーを置かずにいる数少ないドライバーの一人だ。
S.Vettel & G.Berger (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
しかしここに来て前上司の立場だったゲルハルト・ベルガー氏が、その人に就くのではないかと伝えられ始めている。
ベルガー氏もベッテル同様にBMWからトロ・ロッソというチームの変遷を経験していて、その間両者の関係は至極良好なものということだ。

ベルガー氏にはさらに『フォース・インディア』との関わりも伝えられ始めていて、ドライバー同様にこの元人気F1ドライバーの去就からも目が離せないようだ。

| | トラックバック (1)

2008/12/01

トロ・ロッソ手放したベルガー氏、「また戻って来る」

所有していたチーム株式(全体の半分)をレッドブル・グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーに売却し、再びF1の現場から去ることになったゲルハルト・ベルガー氏だが、独『アウトモーター・ウント・スポルト』誌の取材に対し、「またF1に戻って来る」と、再度の復帰に向け強い意志をみせた。
Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
「今回の件では多くのファンからメールなどをもらったが、どうか心配しないで欲しいと言いたい。
いつかまた、必ずやこのフォーミュラワンに僕は戻って来るだろうことは十分にあり得るよ。
それが具体的にどういう舞台であるかは別としてね」

ベルガー氏は1997年に現役ドライバーから引退、2003年にはBMW・モータースポーツのディレクターを辞職、そして今回は『スクーデリア・トロ・ロッソ』共同オーナーからの離脱と、これまで3回の『引退』を経験したことになる。

| | トラックバック (0)

ウェバー、チャリティ・イベントは大成功

タスマニアでのイベントでは骨折するという悪夢をみたマーク・ウェバーだったが、自身が主唱したチャリティ自体は大成功に終わった。
Tasmania Davil

ウェバーが所属するレッドブル・レーシングの発表によれば、5日間に渡った今回のイベントで総額約15万豪ドル(約930万円)の寄付金を集めたという。
これらはイベントの趣旨・目的であった稀少動物「タスマニアデビルの保護」、そして「白血病基金」のために使われるとのこと。

このイベントでウェバーのパートナーだったダニエル・マクファーソン選手は、「イベントが成功したことを喜んでいる。
ウェバーの一日も早い復活を願っているよ。
そして来年もまたこのイベントで一緒に走りたいね」と、エールを送っている。

| | トラックバック (1)

ウェバー転院、「早くヨーロッパに戻らなくては」

豪州タスマニアのイベントで事故に遭い右足骨折の負傷を負ったレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)が、29日(土)、本土メルボルンの病院に転院したことがわかった。
Redbull Renault (C)RedBull Racing
拡大します
移送は医療専門の患者輸送機によって行われ、ウェバーは今後メルボルン北部キューにある専門病院で現場復帰に向けリハビリテーションに励むことになるという。

地元紙の取材に応じたウェバーは、「(来季マシン開発の)大事な時期にこんなことになってチームに迷惑を掛けてしまい、申し訳なく思っている。
今後リハビリに励み、できるだけ早く現場に復帰できるよう頑張る。
できれば2月にはコクピットに戻って新車を試したい」と、復帰に向け強い意志をみせた。

| | トラックバック (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »