トヨタF1社長もフェラーリ要求に援護射撃
フィアット/フェラーリ・グループの社長でFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)代表も務めるルカ・モンテツェモロ氏が、F1の商業面を取り仕切るFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)のバーニー・エクレストン氏に対し、チーム側の取り分を拡大するよう求め、両者の間で鋭い応酬が続いているが、今度はトヨタ・チームのジョン・ハウェット社長がモンテツェモロ氏の援護射撃に乗り出した。
John Howett (C)Panasonic Toyota Racing
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英『BBC』放送で語ったハウェット氏によれば、F1では年間5億ポンド(約670億円)と推定される商業収入のうち、実際にレースを行っているチーム側の取り分はわずかに50%程度、実に全体の半分をFOMが取り、その結果エクレストン氏が巨額の富を蓄財しているというもの。
同氏によれば他のプロスポーツ、例えばサッカーのチャンピオンズ・リーグなどでは全体の96-97%ほどがチーム側に分配されているということで、F1の異常な状況を暴露した形。
F1においてエクレストン氏と対立することはその後の活動に大きなマイナス面が見込まれるが、それでも声に出さざるを得ないというのがF1の今の危機的な状況を物語っているようだ。
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