グロック(トヨタ)、「人生で最もタフなラップだった」
ブラジルGP終盤、ドライタイヤでコースに留まることを選択、4位にそのポジションを上げながらも最終周に6位までドロップダウン、結果的に今季の世界タイトルを左右するという重要なシーンを演じることとなったトヨタ・チームのティモ・グロックは、その時のことを「人生で最もタフなラップだった」と、振り返った。
Image (C)Panasonic Toyota Racing
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「僕が何らかの意志を持ってあの周回を走ったのでは、なんて言う人がいるけれどトンでもない。
僕は自分自身とトヨタのために精一杯のドライビングをしたのであって、マッサを勝たせようとかハミルトンを有利にしようとか考えたこともない。
だいいち、あの時僕がチームから無線で聞かされていたのはすぐ背後にいたベッテル(トロ・ロッソ)とのギャップだけで、ハミルトンがどこにいるのかも知らされていなかったんだもの。
立て続けに3台は抜かれたと思うけれど、結果を知ったのはレース後のことだし。
とにかくあのラップは僕のレーシング人生において最もタフなものだったよ」
トヨタ・チームのエンジニアによれば、最終ラップに同じくドライタイヤで走行したチームメイトのトゥルーリよりもグロックのほうが速かったということだ。
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