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2008/10/11

ブリヂストン 日本GPフリー走行の模様

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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F1 世界選手権 日本GP フリー走行

FIA F1 世界選手権第16戦フジテレビ日本GP 金曜日フリー走行は、全長4.56kmの富士スピードウェイをブリヂストンのソフト・コンパウンドのポテンザタイヤで走ったティモ・グロックがこの日の最速ラップタイムを記録した。
グロックは午後の90分のセッションで1分18秒383の最速ラップタイムを記録した。
2位はグロックに0.04秒遅れたフェルナンド・アロンソ(ING ルノーF1 チーム)。ルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が3位だった。

午前中のセッションの最速ラップタイムは、ミディアム・コンパウンドでハミルトンが記録した1分18秒910。マッサもこのセッションではミディアム・コンパウンドで自身の最速タイムを記録しているが、ハミルトンは0.1秒以上マッサに差をつける結果となった。
ヘイッキ・コヴァライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が3位だった。

今日の2回のセッション共にドライ・コンディションで、ブリヂストンのミディアム及びソフト・コンパウンドのポテンザF1タイヤが使われた。日本GP用のドライ・コンパウンドはグルーブに色が付けられている。
ミディアム・コンパウンドは緑のグルーブが4本、ソフト・コンパウンドは緑のグルーブが3本と白のグルーブが1本。
これは、FIA とブリヂストンが共同で展開しているMAKE CARS GREEN キャンペーンの訴求活動の一環になる。

今日のグロックの最速ラップタイムは、昨年度ハミルトンが記録した1分18秒734の記録を0.4秒近く上回った。
全選手のタイムは非常に僅差だったが、午後のセッションでは最下位3名以外の全員がグロックのタイムの1秒以内に入っている。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MC タイヤ開発本部長

「今日はサーキットもグリーン、われわれブリヂストンのタイヤのグルーブもグリーンでした。
最初は路面のグリップが良くなかったですが、週末を通して改善していくでしょう。
ミディアム・コンパウンドが非常に安定した性能を発揮しました。
今あるデータでは、これがレース・タイヤに適していると思われます。
最初の数周はソフト・タイヤの方がラップタイムにおいて有利で、今日はトヨタのティモ・グロックがこのタイヤでとても良いラップタイムを記録していますので、予選で好んで用いられると思います。
リヤタイヤの方がフロントタイヤよりも摩耗が大きかったようです。
予想通り長い左コーナーの100R がタイヤのマネージメントやセットアップに大きく影響を与えていますので、今週末、チームがどのようにこのチャレンジングなコーナーに対応していくかというのが興味深い点です」

参考データ
合計走行周回数: 1345周
1台あたりの平均周回数: 67周
最多走行周回数: 81周 グロック
最速ラップタイム: 1分18秒383 グロック(フリー走行2回目)
コンパウンド: ミディアム/ソフト

2007年日本GP 予選
昨シーズンはルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がエキストリーム・ウェット・タイヤで1分25秒368の予選最速ラップタイムを記録した。
チームメイトのフェルナンド・アロンソが2位、キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)が3位で予選通過。
午前中のフリー走行は遅れてスタート、その後、濃霧でセイフティ・ヘリコプターが飛べずにそのセッションがキャンセルになるという興味深い1日だった。

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レースではミディアム、一発のタイムならソフトという、教科書のようなタイヤ特性の展開。決勝レースはどのタイミングでこのテストタイヤを使うのかが極めて重要なポイントとなるだろう。... [続きを読む]

受信: 2008/10/11 12:32

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