トヨタ 中国GP決勝レースの模様
F1第17戦中国GP決勝 T.グロック7位入賞
J.トゥルーリは無念のリタイア
天候:曇り、ドライコンディション 気温:27-28℃ 路面温度:28-30℃
コンストラクターズポイント:52ポイント(5位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 30ポイント(9位)、ティモ・グロック 22ポイント(10位)
F1第17戦中国GPの決勝が、中国の上海インターナショナル・サーキットで行われた。
スタート直後の第1コーナーで、ヤルノ・トゥルーリはセバスチャン・ブルデーに追突され、マシンにダメージを負った。
一旦ピットに戻りレースに復帰したが、その後すぐにガレージに戻り、無念のリタイアを喫した。
一方のティモ・グロックは、燃料を重く積んでいたため、レース後暫くはペースをあげられなかったが、ワンストップ戦略が功を奏し、最終的に7位でチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得した。
チームは、コンストラクターズポイントで5位を維持している。
2週間後には、いよいよ今シーズン最終戦となるブラジルGPが開催される。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/07
決勝:7位(トップと41.722秒差)
予選ラップタイム:13番手 1分35秒937(第2セッションでトップと0.990秒差)
グリッド:12番手
「最善を尽くした上での結果だから、満足しなくてはならないね。
レース序盤で、タイヤを暖めるのに手こずったけれど、そこから調子があがって、良いペースを出すことができた。
第1スティントの最後では、クルマはちょうど良い状態になっていたんだけれど、ピットストップからコースに戻ってきたニック・ハイドフェルドが前に入ったおかげで、それを生かしきれなかった。
そのため、時間をロスしてしまったよ。それがなければ、たぶんロバート・クビサに追いつくことができたかもしれないけれど、最終的には再び速さを取り戻せた。
今日は戦略がうまくいったよ。
スタッフ全員に感謝を捧げたい」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
決勝:リタイア
予選ラップタイム:9番手 1分37秒934(第3セッションでトップと1.631秒差)
グリッド:7番手
「スタートラインから離れた後、セバスチャン・ベッテルとサイド・バイ・サイドで競り合ったんだけど、彼がイン側にいたから引き下がらざるを得なかった。
そうしたら、突然セバスチャン・ブルデーが私のクルマの後部右サイドに追突してきた。
その結果、クルマにダメージを負ってしまったんだ。
今年、彼はスパの第1コーナーでも同じ事をして、私のレースを台無しにしているから、さすがにフラストレーションが溜まるよ。
もっとポイントを獲得できる可能性が非常に高かったから、レースを続けられなくて残念だった。
それでも、まだ1レース残っているから、今シーズンを少しでも上位でフィニッシュするために、ブラジルでは最後までプッシュしていくよ」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「ティモが見事に1ストップストラテジーを決めてくれ、12位から5ポジションを上げ、7位入賞してくれ、うれしく思う。
重い燃料でスタート直後はペースを上げるのに苦しんだが、その後は順調に周回を重ね、特に終盤になっても攻めの姿勢を貫き、貴重なポイントを獲得してくれた。
しかしヤルノが1ラップ目に追突され、車にダメージを受けリタイアに追い込まれたのは大変残念だった。
次はいよいよ今年の最終戦ブラジルになるが、表彰台を狙うつもりで、最後までチーム全員で頑張る」
山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「今日は、ヤルノが他のクルマのおかげでレースを離脱する羽目になり、スタートから最悪の出だしとなってしまった。
彼のモチベーションは非常に高かったし、トップ6に入れる可能性は高かった。
ところが、彼のクルマは、車体と空力パーツを含む右サイド全体にダメージを負ってしまったために、ドライブできる状態ではなくなってしまった。
ティモは、公式練習と予選のパフォーマンスを考慮に入れると、素晴らしい仕事をしてくれた。
彼のドライビングは良かったし、ワンストップ戦略は成功だった。
今は、両ドライバーともに、ブラジルでの最終戦に集中しなくてはならない。
もちろんわれわれは絶対に諦めないし、少しでも良い結果を目指して、全力で頑張るつもりだ」
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