トヨタ イタリアGP公式予選の模様
F1第14戦イタリアGP予選
J.トゥルーリ7番手グリッド、T.グロック9番手グリッド獲得 ダブルポイント獲得を目指す
天候:セッションを通して雨、気温:19-20℃、路面温度17-18℃
2008年最高グリッド:3位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)
2008年最高順位:2位 ティモ・グロック(ハンガリー)
F1第14戦イタリアGPの公式練習第3回目と予選がモンツァ・サーキットで行われた。
天候は予報どおり雨となった。
公式練習3回目では、ティモ・グロックがトップタイム、ヤルノ・トゥルーリも4番手タイムを出し、チームはウェットコンディションでの強さを見せた。
午後2時から始まった予選も、引き続き雨の中で行われ、予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが10番手、ティモ・グロックが9番手に入った。
予選第2セッションでは、上位チームが思うようにタイムを出せずに第3セッション進出を逃す中、ヤルノ・トゥルーリが4番手、ティモ・グロックが8番手となり、2台揃って第3セッションへと進出。
予選第3セッションではヤルノ・トゥルーリは7番手グリッド、ティモ・グロックは9番手グリッドを獲得した。
明日の決勝で、チームは両ドライバーともポイント獲得を目指し戦う。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習3回目:4番手 1分36秒686(トップと1.222秒差) 9周
予選第1セッション:10番手 1分35秒906(トップと0.692秒差) 12周
予選第2セッション:4番手 1分36秒008(トップと0.171秒差) 8周
予選第3セッション:7番手 1分39秒152(トップと1.597秒差) 6周
グリッド:7番手(暫定)
「とても大変なセッションだった。
クルマをドライブするのは厳しかったし、視界はすごく悪かった。
第2セッションのある時点において、ストレート上でセバスチャン・ベッテルが、私の前で突然ペースダウンしたんだ。
このようなコンディションで、アクシデントにならなかったのはラッキーだったよ。
だから、あの瞬間は危険だったね。
それでも、良い予選を行えたから、われわれはハッピーだよ。
明日の準備に向けて良い位置にいるし、レースではわれわれのベストを尽くしていく。
モンツァにはとても多くのモータースポーツファンがいるから、ここはいつも特別な雰囲気に包まれているんだ。
私のホーム・サポーターの前で、良い結果を獲得するために、一生懸命頑張るよ」
ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習3回目:1番手 1分35秒464(トップタイム) 16周
予選第1セッション:9番手 1分35秒737(トップと0.523秒差) 13周
予選第2セッション:8番手 1分36秒525(トップと0.688秒差) 8周
予選第3セッション:9番手 1分39秒787(トップと2.232秒差) 7周
グリッド:9番手(暫定)
「今日は、第3セッションまでうまく進めたよ。
午前中は良かったし、午後に行われた、第1セッションと第2セッションまでは引き続き良かったのだけれど、最後の10分は厳しいセッションだった。
とても奇妙なのだけれど、クルマは前のセッションほどうまく機能しなかったんだ。
思うに、タイヤの温度を保つのに手こずってしまい、クリーンラップが取れなかったんだ。
だから残念だったけれど、それでもわれわれは明日に向けて良い状態にあるし、強い結果でレースを終えるために、ベストを尽くす」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「われわれの気象予報では、予選は完全にウェットコンディションになる可能性が非常に高いと予想しており、それは当たった。
つまり、われわれがこの可能性に対して完全に準備ができていたことを意味しており、全体的に見て、かなりうまく行った。
両方のクルマをトップ10に入れるために、チーム全体が予選を通して何のミスもせずに、ファンタスティックな作業をおこなった。
それを成し得たのは2つのチームだけなので、両ドライバーの素晴らしいパフォーマンスに加えて、われわれにとってとても良い結果となった。
第3セッションの最終的な順位は少々残念だが、今日のパフォーマンスに関してもっと知るためには、いつものように明日のピットストップの周回まで待たなくてはならない。
ここのタイヤは、今日使用したフルウェットタイヤも含めて、すべてハード側なので、今日のコンディションに手こずることもなく、耐久性も良かった。
今は、明日の取り組みに集中していく。
気象予報では、明日の天候も引き続き不安定ということだし、波乱含みの一日になるのは確実だろうから、われわれは様々な戦略を視野に入れていく」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「朝から雨の難しいコンディションだったが明日のレースに向けてヤルノ、ティモ、二人揃ってトップテングリッドを確保できた。
午前のプラクティス3は雨が激しく降り、十分なセットアップ確認が出来ないままの予選となったが、雨、路面の状況、タイヤの選択、タイミングとチームの全員が集中して予選を進めることができた結果であり、チーム力を感じることができた。
もちろんヤルノ、ティモの頑張りは言うまでもない。
明日のレースも天候が安定しないといわれているが、是非2台揃ってポイントを獲得したい」
| 固定リンク
最近のコメント