ホンダ シンガポールGPフリー走行の模様
第15戦 シンガポールGP 初日フリー走行
「ナイトレース初日は、バトン8番手、バリチェロ18番手」
9月26日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:28~29度
第15戦シンガポールGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは8番手、ルーベンス・バリチェロは18番手だった。
Honda Racing F1 Team 初日の展開:
シンガポールでのGPは、今回が初開催。
そしてF1史上初の、ナイトレースでもある。
歴史的な初めてのフリー走行は、現地時間午後7時から始まった。
この週末は連日スコールの予報が出ているものの、路面はこの時点で完全ドライだ。
気温は28度。そして夜が更けるにつれ、路面温度は29度から28度に低下した。
通常のスポーツスタジアムに比べ4倍の明るさという照明の下でレースが行われるが、ほとんど一般道を使う路面は、凹凸が目立つ。
このセッション、バトンは30周を走って10番手。バリチェロは終了14分前に最終コーナーでスピンを喫し、バリアにぶつかってしまい、16番手だった。
2回目のフリー走行は、Honda勢も含め、各マシンはタイヤ比較やセットアップなど行いながら、周回を重ねる。
限界を探りながらの走行で、何台もがコースアウトやスピンを喫している。
バトンは32周を走って8番手と、まずまずの初日。
一方のバリチェロは、タイムが伸びず25周を走行し、18番手だった。
Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 10番手 1分47秒277
2回目フリー走行 8番手 1分46秒901
Q.シンガポールでの初日の走行を終えた感想は?
A.今日のテスト走行はすごく奇妙な感じだった!
もっと涼しいコンディションが予想されていたかもしれないが、今まで経験した中でも、最も暑い金曜日の走行で、とても湿度が高かった。
とてもバンピーでマシンがいたるところで跳ねていて、本当に走るのが楽しいサーキットだ。
両セッションとも、マシンの乗り心地とバランスを改善することに時間を費やし、さまざまなテストを行って、大体はポジティブな結果が得られた。
新しいタイヤで行った最後の走行では、アンダーステアがかなり出てマシンのベストを引き出すことはできなかったが、それでも8番手に入っている。
全体としてはいいスタートになったし、もっと良くなると思う。
■ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 16番手 1分48秒725
2回目フリー走行 18番手 1分48秒009
Q.新しい市街地サーキットでの走行で、フラストレーションを感じる一日だったが、どのような問題に直面したのか?
A.今日は本当に懸命な作業を行ったが、残念なことにマシンが跳ねて、終始路面に接触したことで、僕らのフリー走行の時間が過ぎてしまった。
2回目のセッションでは、さまざまな解決法を試したが、問題を解決できず、苦しんでいた。
サーキットのレイアウトはとてもいいが、すごくバンピーで、このことで、僕らのマシンに問題が生じた。
ターン5で暗い部分があったものの、照明はとても明るかった。
視認性に問題はないが、雨が降ればさらにトリッキーになるかもしれない。
■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア
Q.チームは、スケジュール上、普段と異なる作業時間や暑いコンディションに対し、どのように適応したのか?
A.われわれは、ほぼヨーロッパ時間のままでいることで、スケジュールをできるかぎり通常通りに近づけようと試みた。
時計を見るときには、少し変な感じがした。
暑さと湿度はきついが、状況に慣れるにしたがって良くなっていくだろう。
フリー走行1回目の最後に、ルーベンスのマシンに小さなアクシデントが起きてから、次のセッションまでの間が試練だった。
われわれには通常、2時間半という余裕あるインターバルがあり、いろいろな修正や変更をマシンに施すことができる。
しかし、ここシンガポールでは、スケジュールの都合から、たった1時間の休憩しかなく、必要な変更を行うために、メカニックはかなりの湿度の中、時間との勝負だった。
ルーベンスは2回目のセッション時間を、たった15分失うにとどまった。
今回、すばらしい仕事を成し遂げたチームに感謝したい。
Q.今日一日の走行で学んだことと、予選と決勝に向け、それがどう活かされるか?
A. こういったタイプのトラックでは、ブレーキの消耗と温度が問題になるが、われわれは、走行を通じ、多くの良い仕事ができた。
予選とレースに向け、タイヤやセットアップに関して、もっとはっきりとしたことが知りたかったが、実際は、今と日曜は大きな変化がでてくるので、トラックコンディションの向上に、大きな注意を払わなければならない。
常に感覚を研ぎ澄まし、トラックの変化に対して、迅速に対応していく必要がある。
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