トヨタ イタリアGPフリー走行の模様
F1第14戦イタリアGP公式練習初日
天候:午前中は激しい雷雨、午後は晴れ、終盤はドライコンディション
気温:19-25℃、路面温度:14-30℃
イタリアGP予選最高位:2005年 ヤルノ・トゥルーリ 6位
イタリアGP決勝最高位:2005年 ヤルノ・トゥルーリ 5位
F1世界選手権第14戦イタリアGPの公式練習第1回目と第2回目がモンツァ・サーキットで行われた。
ウェットコンディションで始まった公式練習1回目は、セッションが進むに連れて雨が激しさを増す中、ティモ・グロックが4番手、ヤルノ・トゥルーリが8番手のタイムを出した。
午後には雨が止み、公式練習2回目が開始された。
路面が徐々にドライコンディションへと変わっていく中、最終的にティモ・グロックが17番手、ヤルノ・トゥルーリが19番手でセッションを終えた。
明日は公式練習3回目と予選が行われる。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習1回目:4番手 1分36秒800(トップと3.958秒差) 13周
公式練習2回目:17番手 1分25秒397(トップと1.536秒差) 28周
「今日は難しい一日だった。
午前中のウェットコンディションの中では問題はなかったのだけど、ドライコンディションでは、タイヤを十分に使いきれなかったんだ。
そのため、自信の持てる適切なセットアップの範囲からは、まったくかけ離れてしまっていた。
コーナーからコーナーを走るたびに感覚が異なっており、どうなっているのか感じ取るのが容易ではなかった。
先週のスパのコンディションはやりにくかったけど、ここも似たような感じだ。
われわれはより寒いコンディションの中、特にハード・タイヤと低いダウンフォースに手こずっているから、今週もわれわれにとっては厳しい週末になりそうだよ。
とは言え、ここのサーキットでは、ウェットコンディションでレースをしたことはないから、かなり興味深いレースになるかもしれないね」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習1回目:8番手 1分37秒214(トップと4.372秒差) 13周
公式練習2回目:19番手 1分25秒753(トップと1.892秒差) 29周
「路面が変化し続けていたおかげで、あまり学ぶことができなかったから、良くない金曜日だったよ。
概して、われわれは競争力のあるクルマを持っているけれども、スパでは難しい週末になってしまったし、今回もまたハードなレースになりそうだ。
寒いコンディションは、タイヤのウォーミングアップに問題を生じさせる。
そして、今年は今までのところ、われわれは低いダウンフォースよりも高いダウンフォースの方が、競争力のあるレースをしている。
そのため、ここはわれわれにとってベストなサーキットとは言えないが、獲得できるベストの結果を目指して、もちろんプッシュしていくつもりだ。
確かに、ここはウェット・レースに向いている場所ではないけれど、言うまでもなく、われわれはそれに対処していかなければならない。
残りの2日で、向上することを願っている」
ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「今日は、われわれにとって不運な一日だった。
先週のスパで直面した問題の後に、われわれは興味深いプログラムを持ってここに来た。
しかしながら、天候のおかげで、プログラムに十分に取り組むことができなかった。
サーキットがドライに変わるまでにかなりの時間を要したため、安定したコンディションで本当に走行できたのは、セッション終盤の3周だけだった。
そのため、どんな結論を出すのも非常に難しい。
完全にグリーンなサーキットでは普通のことだが、両ドライバーはグリップに手こずっていた。
よりハードなタイヤ・コンパウンドは、特にわれわれにとって、助けにはならなかったが、それに対処していかなければならない。
気象予報では、今週末はずっと雨ということだ。
ここのサーキットでは、我々は午前中のウェットコンディションの方が良いパフォーマンスができていたので、競争力のあるパッケージをまとめあげるのに全力を注ぐつもりだ」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「思いもよらない大雨に見舞われたイタリアGPの初日だった。考えていたセットアップが試せず、いいセッションだったと言えないが、どうにか午後のプラクティス2の後半にドライタイヤのロングランをこなすことができ、2週間前のテスト時より低い気温、路面温度のデータを得ることが出来た。
限られた今日の結果ではあるが、今までのデータとあわせ、雨の可能性が高いといわれる、予選、レースに向けてベストの準備を進めたい」
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