トヨタ シンガポールGP決勝レースの模様
F1第15戦シンガポールGP決勝 ティモ・グロック4位入賞
ヤルノ・トゥルーリは無念のリタイア
天候:暑く、高湿度、気温:28-30℃、路面温度:30-33℃
コンストラクターズ選手権ポイント:46ポイント(5位)
ドライバーズ選手権ポイント:ヤルノ・トゥルーリ 26ポイント(9位)、
ティモ・グロック 20ポイント(10位)
F1世界選手権第15戦シンガポールGPの決勝レースがマリーナ・ベイ・サーキットで行われた。
史上初のナイト・レースは、ドライコンディションの中、日本時間の21時にスタートした。スタートの後、ティモ・グロックは6番手、ヤルノ・トゥルーリは9番手まで順位を上げた。
そして、レース中盤にはセーフティカーが出る展開となったが、両者揃って順位を上げ、ポイント圏内を走行。
しかしその後、ヤルノ・トゥルーリはクルマのトラブルで無念のリタイアを喫した。
ティモ・グロックは堅実な走りを見せ、最終的に4位に入賞し、貴重なポイントを獲得した。
現在のところ、チームはコンストラクターズ選手権で5位となっている。
2週間後には、いよいよチームのホームである富士スピードウェイで日本GPが開催される。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/07
決勝:4位(トップと8.155秒差)
予選ラップタイム:1分46秒328(第3セッションでトップと1.527秒差)
グリッド:7番手
「今日自分が行った仕事に満足している。
何のミスもしなかったし、4位入賞は良い結果だよ。
このようなコンディションの中でのレースはとても厳しかったし、あんなにバンピーな路面では、クルマをドライブするのはあまり快適ではなかった。
明日になったら、今日の影響が自分に出てくるだろうね。
今年始めの目標が、今シーズンの間に20ポイントを獲得することだったから、3レースを残して達成できて非常に満足している。
しかしながら、私はチームがコンストラクターズ選手権で4位を獲得してシーズンを終えるのを手助けするべく戦っており、われわれは今日少し不運だった。
けれど、素晴らしい仕事をしたフェルナンドにお祝いを述べたい。
われわれは富士に向かい、巻き返しを図る」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
決勝:リタイア 50周/61周
予選ラップタイム:1分45秒038(第2セッションでトップと1.024秒差)
グリッド:11番手
「レースはかなりうまく行っていた。
私は、ワンストップ戦略だったが、好調なスタートを切ることができた。
セーフティカーの後、私はコース上で最も速いドライバーのひとりだったし、何周かの間はレースをリードしていた。
しかし最終的に、かなり悪い状態で始まった週末は、さらにひどい形で終わってしまったよ。
5位でレースを終えられそうだったときに、油圧系の問題が生じてしまった。
私にとってかなり困難だった週末から思えば、良いポイントにつながるはずだったんだけどね。
かなり失望しているから、今は疲れ果てているよ。
本当に一生懸命戦って、良い仕事をしていても、不運に見舞われてしまったら、何もできないんだ。
今後は、多くの幸運が私に味方すると思っているよ」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「ティモが力強い走りを見せ、荒れたレースにおいて4位入賞してくれた。
市街地レースであり、アクシデントがおきやすいと考え、ティモとヤルノと異なったストラテジーを選んだ。
レース序盤に予想通りセーフティーが出る展開となり、2台揃って入賞、ポイント獲得が見えてきたときに、ヤルノのクルマにトラブルが起こり、ヤルノはリタイアせざるを得なかった。
チームとしても残念だし、粘り強く走っていたヤルノにも申し訳ないことをした。
次はいよいよホームグランプリの富士スピードウエイでの日本GPとなるが、必ず力強いレースをお見せするのでぜひ応援頂きたい」
山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「クルマがバンピーなコンディションにあまり適していないことが判明した、公式練習と予選でのわれわれのパフォーマンスを考えると、チームはとても良い仕事をした。
予想通り出たセーフティカーが、コースにいた間を考慮に入れると、われわれの戦略はかなり称賛に値するものだった。
そして、ヤルノのクルマの問題が起きるまで、われわれは良い状態にいたと思う。
この問題により、多くのポイントが犠牲になってしまった。
両ドライバーは、本当に良いパフォーマンスを見せ、難しいコンディションにもかかわらず、可能な限り一生懸命プッシュしてくれた。
4位獲得はうれいが、両方のクルマをトップ6以内に入れることができたら良かったのにと思う。
われわれはヤルノのクルマの油圧系問題を分析して、それがなぜ起こったのかを発見しなければならない。
正直なところ、何人かのドライバーのレースがセーフティカー規則で台無しにされた。
われわれはこの件に関して激しい議論を何度もしているので、そろそろ状況が改善されるべき時期であると思っている。
今は、もちろん日本グランプリに注目を移している。
富士スピードウェイで良い結果を獲得するために、本当に一生懸命自分達をプッシュしていく」
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