トヨタ ベルギーGP決勝レースの模様
F1第13戦ベルギーGP決勝
コンストラクターズ選手権は4位を維持
※レース終了後、ティモ・グロックには25秒加算のペナルティが課せられ、最終的な順位は9位となりました。
今回のリリースはペナルティ発表の前に発行されたため、コメント・順位・ポイントに正式結果と相違がありますのでご了承いただきたくお願い申し上げます。
天候:寒く曇り、レース終盤に雨、気温:16℃、路面温度:15-18℃
コンストラクターズポイント:42ポイント(4位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 26ポイント(7位)、ティモ・グロック 16ポイント(10位)
F1世界選手権第13戦ベルギーGPの決勝レースがスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた。
午後2時、ドライコンディションでレースがスタート。
パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、11番グリッドからのスタート直後に順位を5つ上げ6番手となった。
しかしその後、後ろから追突され、クルマにダメージを負い、最終的に16位でレースを終えた。
一方、ティモ・グロックもスタート直後に順位を4つ上げ13番手から9番手となった。
ワンストップ作戦を取ったことにより燃料を多く搭載したため、途中順位を落としたものの、ティモは最終的に8位でチェッカーを受けた。
今までのところ、トヨタはコンストラクターズ選手権で4位を維持している。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
決勝:16位(トップと1周差)
予選ラップタイム:11番手 1分46秒949(第2セッションでトップと0.912秒差)
グリッド:11番手
「とてもアンラッキーだったよ。
なぜならば、素晴らしいスタートが切れて、11位から6位まで順位をあげたのに、後ろからとてもひどい追突をされて、そのためにクルマがダメージを負ってしまったんだ。
その後、ドライビングが困難になってしまった上に、このアクシデントが原因でギアボックスに問題が生じた。
そのため、唯一の目標はレースを走り遂げることになった。
今回もまた、ここでは運がなかった。競争力はあるのに、不運に見舞われることが、スパではよく起きるように思えるよ。
強いレースができて、ポイントを獲得できることを願っていたんだけどね。
競争力のある戦略を持っていたし、素晴らしいスタートが切れたから、それは可能なことだったのに、何とかすることができなくて残念だよ」
ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
決勝:8位(トップと56.506秒差)
予選ラップタイム:13番手 1分46秒995(第2セッションでトップと0.958秒差)
グリッド:13番手
「とても際どいレースだったよ。
けれど、今日はずっとポイントを獲得するのが難しそうだったから、それが達成できて嬉しいよ。
チームの皆、特にスタート作業を行ってくれたスタッフに感謝を言わないといけない。
なぜならば、彼らの作業は両方のクルマにとって素晴らしいものだったし、前の数レースでは完璧な仕事をしてくれたからね。
第1コーナーで、セバスチャン・ブルデーがヤルノに追突するのを見たから、混乱が起きるかもしれないと思って、巻き込まれないようにしたんだ。
そして、最初の何周かはタイヤに熱を入れることが全然できなかったんだ。
とても手こずってしまい、順位をいくつか落してしまった。
雨が降り出した時に、ピットストップを行ってスタンダード・ウェット・タイヤに履き替えることを決めた。
そして、その判断が功を奏した。
容易ではなかったけど、最終コーナーでマーク・ウェバーをパスして、ポイントを獲得することができたんだ」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
(注:新居のコメントのみは、ペナルティ発表後のものとなっております)
「レース後の裁定でティモのポイント獲得はならなかったが、最後まで諦めないレースを続けた姿勢は今後に繋がるものと考える。
ヤルノは抜群のスタートを決めたが、直後の1コーナーで追突された影響でその後ペースが上がらなくなってしまった。
ティモは1ストップ作戦で粘り強くレースを進めたことと、チームのウェットタイヤへの変更判断が良かったことでコース上では8位でフィニッシュできた。
しかしイエロー区間での追い越しがあったとレース後判断され、正式結果は9位となりポイント獲得はならなかった。
気まぐれな天候に苦労し、一方最後はそれを味方につけることができたと喜んだのもつかの間だったが、より高い目標へ到達するための試練と思いたい。
次のモンツァも高速コースだがしっかりいいレースをしたい」
山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「予選とレース序盤で起きたことを考えると、最終的にポイントを獲得できたのは、非常にハッピーだったと思わなくてはなるまい。
両方のクルマが非常に優れたスタートを切ったのだが、残念ながら、ターン1でヤルノは追突され、彼のレースは台無しになってしまった。
彼は、スタートでかなり順位を上げたし、我々は競争力のある戦略を持っていたから、このアクシデントがなければ良い結果を手に入れることが可能だっただろう。
不運にも、彼のギアボックスとディフューザーはダメージを負い、そのためクルマはドライブするのが非常に困難になってしまった。
レース終盤で雨が降り出した時、ティモのクルマをスタンダード・ウェット・タイヤに変えたのは良い戦略だった。
そのおかげでポイントを獲得してレースを終えることができたからだ。
1ポイントでも獲得できたのは、何も獲得できないより断然良いことだ。
そして、この結果はファクトリーおよびコース上のチーム全員にとって、戦いを続けていく励みになった。
チーム全員の事を非常に誇らしく思う」
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