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2008年8月

2008/08/31

ドイツ自動車連盟、モズレー会長反逆が仇に?

先に世界のモータースポーツ界を揺るがせたFIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長のスキャンダル問題は、その後一応の結着をしたとみられたが、ここに来て大きな「後遺症」が発症されそうな状勢になってきた。
2007 Europe GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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これは、当時モズレー会長のスキャンダルに激しく反発、同会長が留まるFIAには協力できないと強い姿勢をみせていたドイツのACN(各国のモータースポーツ権能団体)であるドイツ自動車連盟(ADAC:Allgemeiner Deutscher Automobil-Club e.V.)に対し、同会長からの逆襲が始まったものだ。

英誌が報じるところによれば、FIAは10月7日に予定される会議で、ADACの傘下にあるドイツ・モータースポーツ連盟(DMSB:Deutscher Motor Sport Bund e.V.)をドイツにおけるモータースポーツ統括機関としての立場から外す可能性があるという。

その場合、現在ドイツが行われている二つのグランプリ、ホッケンハイム(ドイツGP)&ニュルブルクリンク(前ヨーロッパGP)のうち、ニュルブルクリンクが消滅するかも知れないというものだ。

ただF1開催権についてはFIAよりもFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のほうが力を持っていることもあり、事態はなお流動的だ。

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スチュワート氏、「フェラーリ優遇されている」

元F1チャンピオンで、現役時代からとりわけレースの安全性に一家言を持っていたジャッキー・スチュワート氏が、ヨーロッパGPでのマッサの「危険行為」への処分について「フェラーリは特別扱いされている」と英『デイリー・メール』紙で主張している。
Sir Jacie Stewart (C)Ex.Stewart Racing
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「私はかねてフェラーリがF1で特別扱いされていると感じているが、今回のヨーロッパGPでまたさらにそれが裏付けられたと思っている。
マッサがピットアウトの際にピットレーンで犯した行為は、すこぶる危険なもので場合によっては大きな惨事になりかねないものだった。
ところがこれに対する処分は罰金だけ。
そんなもの、裕福なチームにとって何でもないものだ。
もしも他のチームのドライバーが同じことをしたら、おそらくペナルティはレース結果に25秒加算するというものになった筈で、それならフェラーリの優勝はなかったことになるのだがね」

同氏はさらに現在のレーススチュワードが「適正な報酬を受けていないアマチュア」であることもこうした問題の原因と指摘した。

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モンテツェモロ会長、ライコネンを擁護

このところ周辺が喧しいフェラーリ・チームのキミ・ライコネンだが、モンツァ合同テストの現地を訪れたルカ・モンテツェモロ会長はこれを擁護する発言を繰り返した。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙によれば、同会長は「わずか数レースうまくいかないことがあったとしても、それでわれわれがどうこう言うことはない。
彼は現役の世界チャンピオンなのだし、現実にそれだけの力量をみせている」と、説明、さらに注目される来季についても「ライコネン&マッサという体制に何も変わりはない」と、噂を一蹴した。

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2008/08/30

トヨタ モンツァ合同テストの模様(8/29)

F1モンツァ合同テスト最終日
最終日はティモ・グロックが担当

ドライバー:ティモ・グロック

ティモ・グロックは、F1の伝統的なイタリアのサーキットをTF108で初めて経験するために、パナソニック・トヨタ・レーシングがモンツァで行っているテスト3日目に合流した。
ティモは、速い速度と低いダウンフォースの、モンツァ仕様の空力パッケージに適応するために一日を費やした。
彼は、よく知られたモンツァの高い縁石に対処するために車を調整する一方で、より良いターンインと、満足のいくブレーキバランスを探すことに専念した。
テスト終了30分前に、レスモの二つ目のコーナーでタイヤバリアに接触する前まで、彼は多くの異なるセットアップを試した。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週開催されるベルギーGPの金曜日の公式練習で再び活動する。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF108-04
ベストラップタイム::1分23秒897
順位:7位
周回数:79周
走行距離:457.647km(コース長:5.793km)

「何が問題だったのか、われわれは詳細に分析しなければならない。
アクシデントが起きるまでは、正午頃にいくつかの問題が生じたものの、テストは問題なく進んでいた。
そして午後になると、コースのコンディションが少し遅くなる方向に変わり、大きな進展を遂げることができなかった。
クラッシュは良いことではなかったし、何が起こったかよくわからない。
少しアンダーステアがあって、縁石の上を走るのはあまり心地良くはなかったのだけれど、ミスをしたとは思っていない。
われわれはデータをよく見なければならない」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー

「テスト終了間際にティモがコースオフしたのは不運だったが、起きるべきアクシデントだったならば、1日の始めに起きるよりは良かった。
今回のテストは、他のサーキットとは全く異なるモンツァ特有の要求にティモを慣れさせることを目的としており、われわれは組んでいたスケジュールの大部分を既にやり終えた。
ブレーキの感触、車高、そして通常の空力セットアップなどに関して多くの実験を行った。
安定したコンディションで、天候に邪魔されることもなく、実り多い3日間となった。
スタッフ全員の努力について感謝をしたい。
われわれは多くのデータを集めることができた。
来月ここで行われるイタリアGPの前に、それらのデータのすべてを考慮に入れるつもりだ」

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トロ・ロッソ、首脳は『ブエミ&セナ』推奨?

テスト参加も噂され、来季佐藤琢磨のレースドライバーへの起用に日本の期待が高まるトロ・ロッソだが、同チームの首脳らが挙げる名前を総合するとセバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)とブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)が最有力ということになるようだ。

同チームの共同オーナーでもあるゲルハルト・ベルガー氏は、かねてかつての同僚の甥であるブルーノ・セナを推す。
「名門」セナの起用にはスポンサーの獲得にも大きな期待が持てるとみられる。
Sebastien Buemi (C)RedBull Racing
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一方、レッドブルのレーシング・アドバイザーでトロ・ロッソにも影響力を持つヘルムート・マルコ氏はすでにレッドブルのテストドライバーを務めるセバスチャン・ブエミの起用を強く推奨していることが伝えられている。

これを合わせればすでに2つのシートが埋まることになるが、同チームでは来季ベッテルの分は空くもののボーデのほうはまだ不確定。
今後まだまだ難しい展開が待ち受けているようだ。

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フランク・ウィリアムズ氏、顕彰される

ウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表が、長年のモータースポーツ界への寄与により『トム・ウィートクロフト・トロフィ』を授与された。
Frank Williams (C)Williams F1
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この賞は2002年にケビン・ウィートクロフト氏によって設立されたもので、ケビン氏は父親のトムがモータースポーツに深い憧憬を持っていたことからモータースポーツ界の発展に貢献した個人を顕彰するためにこれを設けたという。

F1公式サイトによれば、これまでF1ドクターのシド・ワトキンス博士、イギリスの名物F1解説者マレー・ウォーカー氏、無冠の帝王と称されたスターリング・モス氏、そしてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏らが受賞しているということだ。

ウィリアムズ氏はオクスフォードにある同チームの本部で、モス氏からトロフィーを授与された。

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モンツァ最終日はハミルトンが締める(8/29)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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モンツァ合同テスト最終日を締めくくったのはやはりこの男、マクラーレンのルイス・ハミルトンだった。
ハミルトンはテスト3日目の29日(金)、前日ハイドフェルドのタイムからはわずかに遅れたものの、1'22.967とただ一人1分22秒台のベストタイムを記録して終えた。

これに続いたのはルカ・モンテツェモロ社長が訪問して意気上がるフェラーリのライコネン、ハミルトンとのタイム差は0.404秒というものだった。

やはりフェラーリ・エンジンを搭載するフォース・インディアのフィジケーラも3番手と気を吐いた。
4番手にウィリアムズの中嶋一貴、5番手は120ラップと最多周回をこなしたレッドブルのクルサード、元チャンピオンのアロンソ(ルノー)は6番手だった。

この日唯一の「事件」はBMWザウバーのクビサがコースアウトしたこと。
マシンの修復に多少時間を要したものの、大事には至らなかった。
各車ともモンツァのコースに併せたローダウンフォース仕様のセットアップ、そしてここ特有の縁石の通過に工夫を凝らしていた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'22.967 97
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'23.371 79
3 G.フィジケーラ ITA Force India Ferrari 1'23.632 114
4 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'23.634 99
5 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'23.737 120
6 F.アロンソ ESP Renault 1'23.820 80
7 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'23.865 77
8 T.グロック GER Toyota 1'23.897 79
9 R.クビサ POL BMW Sauber 1'24.089 57
10 J.バトン GBR Honda 1'24.321 96

   * 2007 Test Time : 1'21.098 F.マッサ/Ferrari (8/31)
   * 2008 Test Time : 1'22.621 N.ハイドフェルド/BMW Sauber (8/28)
    (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2008/08/29

フィル・ヒル氏逝去


フィル・ヒル - 1964年 ニュルブルクリンク2000Km - (C)Ford Racing
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アメリカ人初のF1ワールドチャンピオンのフィル・ヒル氏が、8月28日、パーキンソン病からの合弁症によりカリフォルニアの病院で逝去した。
享年81。

フィル氏は1958年フランスGPでマセラーティでF1にデビュー、すぐにフェラーリF1チームに抜擢される。1960年にはフェラーリの地元モンツァでポールポジションから初優勝し、翌1961年には2勝を挙げワールドチャンピオンに輝いた。

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トヨタ モンツァ合同テストの模様(8/28)

F1モンツァ合同テスト2日目
引き続きヤルノ・トゥルーリがドライビング担当

ドライバー:ヤルノ・トゥルーリ

ヤルノ・トゥルーリは、彼のホームグランプリのための準備をモンツァで引き続き行い、天候に恵まれた一日を活用して、コンディションの良いコースで忙しいプログラムを終えた。
ホッケンハイムにもともとあった超高速レイアウトを、現在のF1世界選手権では使用していないので、モンツァには唯一特有なセットアップが要求される。
それはストレートラインでの最高速度のため空力上の効率を追求するという点、ドライバーが他のサーキットよりも低いダウンフォースレベルに対処しなければならないという点からである。
空力は、ストレートでのタイムとブレーキングにおけるタイムロスとの折り合いで変更される。
ヤルノは彼の個人的に好むセッティングを確立するために丸一日を利用した。
ティモ・グロックが、明日のテスト最終日を締めくくる。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:TF108/04

ベストラップタイム:1分24秒158
順位:9位
周回数:77周
走行距離:446.061km (コース長:5.793km)

「モンツァで開催されるイタリアGPの準備のために、いつも通りの作業を行い、実り多い一日となった。
イタリアGPでは、コンストラクターズ選手権でチームを現在4位へと導いた、われわれが見せてきた強さを維持できることを願っているよ。
われわれはこのコースにおいて重要なことに主に専念した。
それは、効率的な空力セットアップや望ましいブレーキングの感触、そして縁石に対して安心していられることだ。
今回のテストでの進捗には満足している」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー
「われわれは昨日スタートしたプログラムを継続し、セットアップとタイヤ作業に専念して、ブレーキとブレーキバランスに関するより多くの実験を行った。
それはスケジュールの主要な目的だったが、すべてが計画通り順調に運んだ。
少ない燃料での走行は行わず、われわれが目的としていたすべてをやり遂げることができた。
エンジンを交換したが、それは承認目的のものであり、予定されていたものだ」

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BMWザウバー代表、「ドライバー決定は急がない」

28日行われたモンツァ合同テストでは、BMWザウバーのニック・ハイドフェルドが最速タイムを記録してその存在感をアピールしたが、同チームのマリオ・タイセン代表は「来季のドライバーについては決定を急がない」と、周囲を煙に巻いた。
N.Heidfeld & M.Theissen (C)BMW Sauber F1
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「ハイドフェルドが力のあるドライバーであることは明白だが、今シーズンは予選で重要な一発のタイムに欠けていると理解している。
今後チームがさらに上を目指すためには、この部分をないがしろにする訳にはいかないのだ。
われわれはさらに数戦、注意深く見守っていくことになるだろう」

同チームではロバート・クビサの残留は確実とみられているがいまのところハイドフェルドの立場は微妙。
もしアロンソがルノーから離脱することがあれば、このチームも名乗りを挙げるものとみられている。

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ライコネン、チームとの確執深刻に

前年の世界チャンピオンであるフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)は今シーズン思わぬ苦戦を続けているがが絶えないが、ここにきてチームとの確執がさらに悪化していると伝えられている。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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先のヨーロッパGP(バレンシア)では予選から決勝レースまで精彩を欠き、チームメイト(マッサ)のポールTOウィンを見せつけられる有り様だった。

ライコネン自身のレースは結局エンジントラブルによりリタイヤとなったが、その直前のピットストップではメカニックを転倒させ怪我を負わせる事件まで起こし、これについてステファーノ・ドメニカリ代表は「責任はライコネンにある」と、公然と指摘する始末。

ライコネン自身、前任者のジャン・トッド氏と比べドメニカリ代表とは折り合いがうまくいっていないことを認めていて、早晩チーム離脱、もしくはF1から引退するのではないか、との噂が急速に高まってきている。

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モンツァテスト2日目はハイドフェルドが最速(8/28)

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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28日(木)、第2日目を迎えたモンツァ合同テストは、そろそろ来季シート確保のため存在感を示したいBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが前日より1秒以上速いタイムを記録してトップに立った。

これに0.258秒差で続いたのはウィリアムズのロズベルグで、「ウィリアムズのマシンはモンツァに合っていると思う」と、次のレースに期待を持たせた。
3番手はマクラーレンのコバライネンが付けたが、トップとは0.720秒の差が記録された。

4番手はトロ・ロッソのベッテルで、ボーデとマシンをシェアしたため午前中だけの走行だったにも関わらず、チームメイトに1秒近いタイム差をみせつけた。
5番手は初日トップだったフェラーリのマッサだが、アスカリ・シケインでコースアウトするシーンを演じ、この日唯一の赤旗中断をもたらせた。
ホンダもバトンとバリチェッロがやはりマシンをシェアした口だが、いずれもタイムは最後尾に留まった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'22.621 89
2 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'22.879 100
3 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'23.341 92
4 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'23.424 47
5 F.マッサ BRA Ferrari 1'23.445 86
6 F.アロンソ ESP Renault 1'23.606 95
7 A.スーティル GER Force India Ferrari 1'23.823 92
8 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'23.936 101
9 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'24.158 77
10 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'24.311 44
11 R.バリチェッロ BRA Honda 1'24.695 51
12 J.バトン GBR Honda 1'25.058 42

   * 2007 Test Time : 1'21.098 F.Massa/Ferrari (8/31)
   * 2008 Test Time : 1'23.428 F.Massa/Ferrari (8/27)
    (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2008/08/28

トヨタ モンツァ合同テストの模様(8/27)

F1モンツァ合同テスト初日
初日はヤルノ・トゥルーリが担当

2008年8月27日(水)イタリア・モンツァ

ドライバー:ヤルノ・トゥルーリ

ヤルノ・トゥルーリは、9月14日に開催されるF1第14戦イタリアGPの準備のため、パナソニック・トヨタ・レーシングの3日間のテストをモンツァでスタートした。
朝のコンディションは暑く、晴れ渡っていたが、詳細な調査を必要とするいくつかの機械的な問題により、テストチームは難しいスタートを切った。
その後、ヤルノは、モンツァ仕様に改良され、イタリアGP特有の低いダウンフォースに合わせた空力パッケージを導入した“TF108”のベースラインのセットアップを行うことに専念した。
また、70%のフルスロットル走行を特徴とし、1周が3箇所のシケインで分かれているこのコースでは、ブレーキングの性能と安全性が重要となる。
そのためヤルノはTF108の反応に関してできるだけ多くのデータを集めるため、特にブレーキとサスペンションに焦点を合わせて多くの走行を行った。
明日も、引き続きヤルノがドライビングを担当する。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:TF108/04

ベストラップタイム::1分24秒510
順位:9位
周回数:92周
走行距離:532.956km (コース長:5.793km)

「モンツァでは、できる限り少ない空気抵抗で走行しようとするため、他のサーキットほどダウンフォースを持たないから、クルマに対する感覚が非常に重要なんだ。
スタートで遅れが出てしまったけれど、その後、われわれは異なるレベルのダウンフォースでクルマを試して、イタリアGPで使用する予定のブリヂストン・タイヤのコンパウンドを評価すると共に、ブレーキ作業に専念した。
最終的に、90周以上の走行を行い、明日のテストを続けるための多くのデータを集めることができた」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー
「少し遅れが生じたため、朝のスタートは理想的にはいかなかったが、走行を始めた時にはすべてが順調に運んだ。
ケルンで分析しなければならない、いくつかの機械的な修正を行わなくてはならなかった。
午後には、サスペンション・データの収集と他のテスト項目に重点を置いて、組んであったプログラムをこなすことができた。
速いラップタイムを計測することが目的ではなかったが、ティモが金曜日のテスト最終日を引き継ぐ前に、われわれは、明日ヤルノと共にさらなる進歩を遂げられるであろう」

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バレンシアのヨーロッパGP、やっぱり地中海GPに?

当初から地中海GPの名称が有力だったバレンシア公道コースでのグランプリだが、ヨーロッパGPの名前は今季限り、来季はやっぱり地中海GPとして開催される可能性が高まってきた。
Mediterranean Image
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元々バレンシアGPの名前はすでにこのコースとは別のパーマネントコースであるバレンシア・サーキットでの2輪WGP(ワールド・グランプリ)で使用済み。
また地中海GPという名前はすでにGP2関係者が商標を取得していることから、とりあえずヨーロッパGPとして開催された経緯がある。

しかし第2のドイツGPしとしても使用されたこの名前は、来季再びニュルブルクリンクが使用することが確定的で、そのためにも新たな名称が必要とされていたもの。

今回、地中海GPの名称の権利をバーニー・エクレストン氏が取得することで解決に向け動き出したということだ。

なお、地中海GPという名称自体は1960年代にノン・チャンピオンシップ・レースとしてシシリー島のエンナペルグーサ・サーキットでのレースに使われたことがある。

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フェラーリ首脳、「事故の原因はライコネン」

フェラーリのステファーノ・ドメニカリ代表は、先のヨーロッパGP決勝レース中に起きたピットイン時のアクシデントについて、「責任はライコネンにある」と指摘した。

これは、同チームがロリポップの代わりに採用している『電気信号システム』が事故原因との指摘に対して反論したもの。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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「ウチでは昨年からこのシステムを採用していて、これ自体に問題があるとは考えていない。
今回の事故は(気のせいた)ライコネンが、赤信号が消えないうちに発進させたために起きたもので、もちろん負傷したメカニックにも何の落ち度もないことだ」と、同代表はあらためてこの(恐縮する)メカニックを擁護した。
なお打撲のみと伝えられたメカニックはその後つま先を骨折とのこと。

しかし同僚のマッサに起きた他車とのニアミスに対してはこのシステムの対応は十分でなく、ライバル・チームが使うロリポップマンの合図の方が依然有効と言われている。

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モンツァテスト開始、初日はマッサが最速(8/27)

Ferrari/Monza Test (C)Ferrari S.p.A
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今年も昨年同様、イタリアGPを前にモンツァ合同テストが始まった。
天候は晴れでもちろん路面コンディションはドライだったが、気温が30度以上、路面温度は50度にも達する状況。
すべてのチームが高速のモンツァを想定したロー・ダウンフォース仕様でのトライとなっている。

まず初日の27日はフェラーリのフェリッペ・マッサが1'23.428のトップタイムを記録。
マッサはベストタイム記録だけでなくロングランにもトライしてこの日は101ラップを周回、依然として好調であるところを示した。

2番手にはライバル・マクラーレンのコバライネンがわずか0.011秒の僅差で続き、3番手はウィリアムズのロズベルグ、4番手トロ・ロッソのベッテル、前戦は苦しんだホンダのバリチェッロが5番手につけた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'23.428 101
2 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'23.439 78
3 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'23.461 60
4 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'23.691 99
5 R.バリチェッロ BRA Honda 1'23.827 85
6 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'24.005 96
7 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'24.075 77
8 V.リウッツィ ITA Force India Ferrari 1'24.239 99
9 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'24.510 92
10 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'24.546 117

   * 2007 Test Time : 1'21.098 F.Massa/Ferrari 248F1 (8/31)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2008/08/27

2009年F1カレンダー、「夏休み」で見直しの可能性

FIA(国際自動車連盟)は先に2009年のF1暫定カレンダーを発表したが、日程の見直しが行われる可能性が出てきたようだ。
Pit Work Image (C)BMW Sauber F1
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それによれば、2009年は3月29日から11月15日まで全19戦が予定されているが、今年のスケジュールと違っていわゆる「夏休み期間」が設けられていない。
(2008年は3月16日から11月2日までの全18戦で途中3週間のインターバルが設けられていた、)

これを受けマクラーレン・チームなどはスタッフのローテーションを計画するなどしていると伝えられるが、これは裕福で多くの人員を抱える一部チーム以外は実現不可能。
このため再度スケジュールを調整し、今年同様夏休みを設けるべきと言う声が高まってきている。

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フェラーリ首脳、「罰はマッサの責任ではない」

今回のヨーロッパGPでは、ピットアウトの際に危険な行為があったとしてレース後フェラーリのフェリッペ・マッサに罰金が科せられたが、同チームのステファーノ・ドメニカリ代表は「ペナルティは受け入れるが、マッサに責任はない」としてこれを擁護する姿勢をみせた。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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それによれば同代表は「ピットアウトさせるタイミングはチームが指示したものだからドライバーに責任はない。
それにそもそもこうしたインシデント(出来事)はF1ではよくあることで、今回もマッサが事態を掌握しブレーキングしてフォース・インディアに道を譲った。ただそれだけのこと。
誰も危険な事例だったとは考えていないが、それでもFIA(国際自動車連盟)の見解がそうであるというならわれわれは尊重するだけ」と、むしろ被害者である立場を強調した。

とはいえ、ピットストップ時の事件がフェラーリに多いのは明らかな事実だ。

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佐藤琢磨、トロ・ロッソのテストに参加か

スーパー・アグリの崩壊後シートを失った状態の佐藤琢磨(31歳)に、再びF1ドライブの可能性が巡ってきたかも知れない。

これは、ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が報じたもので、佐藤琢磨が今シーズン中にトロ・ロッソのテストに参加するだろうというもの。

同チームではすでにセバスチャン・ベッテルのレッドブル昇格が決まっていて最低ひとつはシートが空くことが確定。
さらにセバスチャン・ボーデの残留もまだ確実ではなく、場合によってはドライバーが完全に入れ替わる可能性もある。

現在候補として挙げられているのがセバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)、ブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)、ロマン・グロージャン(21歳:フランス)(21歳:フランス)らに加え、日本の佐藤琢磨であると噂されている。
Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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ゲルハルト・ベルガー/共同オーナーは「ベテランと若手の組み合わせが望ましい」と語ったこともあり、佐藤琢磨の起用に期待が高まる。

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2008/08/26

高熱と戦っていたヨーロッパGPのハミルトン

ヨーロッパGPでは2位フィニッシュと手堅くポイント獲得した目下のポイント・リーダー、マクラーレンのルイス・ハミルトンだが、実はすこぶる体調不良とも戦っていたことがわかった。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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チームのスポークスマンによれば、ハミルトンはこの週末高熱による体調不良に襲われていて、とりわけ公式予選の際にはドクターの最終判断で出走したものの、リザーブドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサを緊急待機させていたという。

翌日の長く辛い決勝レースをも乗り切れたのは、チャンピオンシップへの強い執念がみせた賜物と言えそうだ。

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地元で0周リタイヤのアロンソ、「ファンに申し訳ない」

やっと実現が叶った母国スペイン第2のグランプリ、なんとオープニングラップでリタイヤを喫してしまったルノー・チームのフェルナンド・アロンソ(27歳:スペイン)は、「ファンに申し訳ない」と、レース後殺到した地元メディアに語っている。
F.Alonso Fans/2008 Europe GP (C)Renault F1 UK
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「せっかく地元開催ということでたくさんのファンが駆けつけてくれたのに、バルセロナの時はエンジントラブル、ここバレンシアではカズキとのアクシデントでリタイヤと、声援に応えることができず、ほんとうに申し訳なく思っているよ。
事故のあと、なんとかピットに戻って修復したいと考えたんだけど、残念ながら損傷はリヤウィングだけでなくサスペンションやギヤボックスにまで及んでいるということで、どうしようもなかったんだ。
心待ちにしていたバレンシアでのグランプリだっただけに、ほんとうに残念な気持ちでいっぱいだよ」

ファンの関心は早くもアロンソの来シーズンに移っているようだ。

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フェラーリのメカニックは打撲のみ

24日(日)行われたヨーロッパGP決勝レースで、まだ給油中に発進したキミ・ライコネンのマシンに引きずられてしまったフェラーリ・チームのメカニックだが、その後バレンシア市内の病院で精密検査を受けた結果、打撲のみで大事には至らなかったということだ。
Pitin Image (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームはこの前にピットアウトしたマッサもピットレーンでフォース・インディアのマシンと接触寸前になり、レース後罰金のペナルティを科せられるなど、ピット作業の混乱ぶりが浮き彫りとなっている。

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2008/08/25

ブリヂストン ヨーロッパGP決勝レースの模様

Image (C)Scuderia Toro Rosso
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2008年F1世界選手権 ヨーロッパGP決勝

FIA F1世界選手権第12戦ヨーロッパGP決勝は、ポールポジションからスタートし、ソフト・ソフト・スーパーソフトのタイヤ戦略で戦ったフィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ)が優勝、スペイン・バレンシアのストリートコースで初めて開催されたエキサイティングな決勝レースを勝ち取った。

マッサが優勝した今回のレースは、1997年にブリヂストンがF1フル参戦を始めてから200戦目にあたる。
マッサにとっては今シーズン4回目、F1における9回目の勝利だった。
マッサに5.6秒遅れてフィニッシュラインを越えたのは、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン。ロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)が3位でフィニッシュした。

4位はヘイキ・コバライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)、5位はヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)。
セバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロロッソ)が力強いパフォーマンスで6位完走、ポイントを獲得した選手の中で唯一1ストップ戦略を使ったティモ・グロックが7位だった。
ニコ・ロズベルグ(AT&Tウィリアムズ)はスーパーソフト・コンパウンドでスタートしたドライバーの中ではトップの8位でポイントを獲得している。

バレンシアの新しいストリートコースのコンディションはとても良く、今日のレースは晴天の青空に恵まれた。今回のレースの最速ラップタイムはソフト・コンパウンドでマッサが36周目に記録した1分38秒708。

現在、ドライバーズ・チャンピオンシップは70ポイントのハミルトンが64ポイントのマッサを依然リードしている。57ポイントのライコネンが3位。コンストラクターズ・チャンピオンシップは121ポイントのスクーデリア・フェラーリがリード、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが113ポイントで2位、BMWザウバーが96ポイントで3位に続く。

8月27日・29日にイタリアのモンツァ・サーキットで開催される合同テストでは、ブリヂストンのハード及びミディアム・コンパウンドが使われる予定だ。
来年のスリックタイヤのサイドウォールのマーキングのオプションも検討される予定。
次のレースは、9月5日・7日に開催されるベルギーGP。ブリヂストンのハード及びミディアム・コンパウンドのポテンザタイヤが、スパ・フランコルシャン・サーキットの魔力に挑戦する。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長:

「F1にこのような良いレースの場を与えてくれたバレンシア市に感謝します。
この超高速ストリートコースで開催された今回のレースは、非常に力強く、エキサイティングなレースになりました。
1997年以来、ブリヂストンにとっては200回目のグランプリとなった今回のレースで優勝を果たしたフィリペ・マッサとフェラーリにお祝いを申し上げます。
今日は述べるに値する結果が多くあります。
トヨタは2台揃ってのポイント獲得、トロロッソは2台揃ってトップ10フィニッシュを達成しました。
どちらのチームもとても良く頑張ったと思います。
ソフトもスーパーソフトもここでは非常に高い性能を発揮しました。
これは、この新しいサーキットで使うタイヤの選択を担当したわれわれブリヂストンのエンジニアのおかげです。
今日は高速コースで気温も上昇しましたが、ティモ・グロックのソフト・スーパーソフトの1ストップ戦略に見られるように、1ストップ戦略でスーパーソフトを使うことも可能でした。
われわれブリヂストンは、これから更なる100戦を目指します」

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ホンダ ヨーロッパGP決勝レースの模様

honda_f1_logo第12戦 ヨーロッパGP 決勝レース
「Honda勢2台完走するも、ポイント獲得ならず」
8月24日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:28~30度

第12戦ヨーロッパGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは13位、ルーベンス・バリチェロは16位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
バレンシアは前夜、雨に見舞われたが、決勝当日は快晴に恵まれた。
午後2時の気温は29度。直射日光にさらされた路面は44度まで上がっている。
バリチェロはブレーキなどを交換したために、ピットからのスタートとなった。

16番スタートのバトンは、1周目の混乱をうまく切り抜けて、13番手に上がる。
一方のバリチェロは19番手スタートから17番手で1周目を終える。
しかし11周目に2コーナーでスピンし、D・クルサード(レッドブル)に抜かれ、順位をひとつ落としてしまう。

15周目以降、2回ストップ作戦のマシンが次々とピットに向かう。
1回ストップ作戦のHonda勢は、25周目の時点で、バトンが12番手、バリチェロは17番手を走行する。
11番手まで上がっていたバトンは、29周目にピットイン。
14番手でコースに復帰した。
16番手を走行していたバリチェロも、バトンに続いて次の周でピットインし、その後は17番手を走行する。

後半、上位勢がほぼ全員2度目のピットインを終えた43周目の時点で、バトンは14番手。
その後、K・ライコネン(フェラーリ)がエンジンブローでリタイアを喫したことで、ひとつ順位を上げ、13位でチェッカー。
バリチェロは16位完走だった。

Jenson Button (C)Honda Racing
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 ■ジェンソン・バトン 13位

Q.今日のレースはどうだったか。
A.いいスタートを決めて3つポジションを上げ、13番手に上がった。
それが僕のレースで一番いいところだった。
もっといいパフォーマンスを期待していたが、残念な予選結果により、後方のグリッドになってしまった。
他のほとんどのドライバーに比べて、僕はかなり燃料を積んでいて、1ストップ戦略をたて、長いスティントを走ろうしていた。
でも、すでに1回目のピットストップを終えたハイドフェルドの後ろにひっかかって、タイムをロスし、また、彼を抜くだけの速さもなかった。
第2スティントで使ったオプションタイヤ(ソフト側)は最初は良かったのだが、リアのブレーキがオーバーヒートを起こしたことで、リアのパフォーマンスはすごく悪くなってしまった。

■ルーベンス・バリチェロ 16位

Q.ストレスのたまる週末で、残念な結果に終わったが、今日のレースでのマシンはどうだったか?
A.予選の後、僕たちはピットレーンからスタートすることにして、マシンに昨日起こった問題を修正した。
ブレーキを完全に積み替えて、マシンをドライブした感じが大きく変化したが、レース中には少し進歩がみられた。
今週末、大きくタイムとポジションを落とすことになったブレーキの問題について、解明しなければならない。
悔いの残る週末だった。

■ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

Q.期待できそうな週末が、がっかりする結果に終わってしまった。
今日はどのようなレースだったのか?
A.ジェンソンのスタートはよく、1周目で3つポジションを上げることができた。
しかし、中団の差は非常につまっており、燃料をたくさん積んでいたことから、彼はそれ以上ポジションを上げることができなかった。
ルーベンスがピットレーンからスタートしたのは正しい判断で、2コーナーでの混乱に巻き込まれずに済んだ。
この決断を下さなかった場合に比べ、良いポジションでレースを終えたと思う。
予想に反して、途中で脱落するドライバーは少なく、たった3人がリタイアし、セーフティカーの出動もなかった。
そのため、利用できるチャンスがなかった。

Q.次戦スパに向けて、どのような対策を施すのか?
A.基本的には、8月の休み中にマシンの改良を行っており、フリープラクティスではその効果がはっきりと見えた。
今週については、それをフル活用することができず、予選で苦戦したことで、結果的にレースにおいても、パフォーマンスを発揮できなかった。
われわれが最優先することは、どこで間違ったかを理解し、スパとそれ以降のレースに向け、より確かなアプローチをしていくことだ。
来週、モンツァで3日間のテストがある。このテストの目的は、最近の開発成果を最大限に活用していくことだ。

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トヨタ ヨーロッパGP決勝レースの模様

F1第12戦ヨーロッパGP決勝 ダブル入賞
J.トゥルーリ5位、T.グロック7位でそれぞれ入賞、ポイント獲得

天候:晴れ、ドライコンディション、気温:29-32℃、路面温度:43-49℃
コンストラクターズポイント:41ポイント(4位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 26ポイント(7位)、
ティモ・グロック 15ポイント(10位)

F1世界選手権第12戦ヨーロッパGPの決勝レースがスペイン・バレンシアで行われた。
午後2時、ドライコンディションでレースがスタート。
7番手からスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリはそのまま順位をキープ、13番手からスタートしたティモ・グロックはスタート直後に順位を3つ上げ、10番手となった。
その後、数台のクルマがリタイヤしたが、両者は共に順位を上げ、懸念されていたセーフティカーが導入されることもなく、最終的にヤルノ・トゥルーリが5位、ティモ・グロックが7位でチェッカーを受け、両車共に入賞しポイントを獲得してレースを終えた。
この結果により、チームはコンストラクターズ選手権の争いで4位を維持している。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
決勝:5位(トップと50.684秒差)
予選ラップタイム:7番手 1分40秒309(第3セッションでトップと1.320秒差)
グリッド:7番手

「今日は、チームのおかげで良い結果を獲得し、素晴らしいパフォーマンスを行えた。
私にとって、この週末は良くない状態から始まったが、今日は本当に良い結果で終えることができて、ハッピーだよ。
あまりアタックされることもなく、強いレースを行うことができた。
タイヤとブレーキに気を配った一方で、ずっと、必要なときには非常に強くプッシュしていった。
これは、われわれがどれくらい進歩しており、レースの度に競争力があるクルマで戦えるのが如何に素晴らしいことかを示している。
トヨタは今年順調で、とても強く思えるし、あらゆるサーキットでより競争力をつけている。
チームは開発作業をさらにプッシュして進めているから、次のレースでもこの状態を維持して、ポイント獲得し続けることができると確信している」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
決勝:7位(トップと1分07.990秒差)
予選ラップタイム:13番手 1分38秒499(第2セッションでトップと0.657秒差)
グリッド:13番手

「ここ2日間、とてもひどい風邪を引いており、今日は今までで最も辛いレースの1つだった。
しかし、私は良いクルマと適切な戦略を持っていたし、7位というポジションは、われわれが今日成し遂げることができたベストの結果だったと思うから、非常にハッピーだよ。
スタートで順位をいくつか上げることができたので、それからは、ただ自分のレースをしようとした。
レース中盤は厳しく、最後の10周では集中力が続く限り、とても強くプッシュしたんだ。
予選結果と私のコンディションを考えると、今日の結果にはハッピーだよ。
両方のクルマがコンストラクターズ選手権のポイントを獲得したのは、チームにとって素晴らしい結果だね」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「2台揃ってポイントを獲得することができ、後半戦最初のレースとしていい結果を出せた。
気温31℃、路面温度40℃以上という厳しいコンディションでミスなく走りきったヤルノ、ティモの両ドライバーにまず感謝したい。
また追い越しの難しいサーキットを考えたストラテジーが上手く機能したこと、それを支えたミスの無いピットストップ作業の結果ともいえ、チーム全員の力を示せたと思う。
9月に入るとスパ、今年最後のヨーロッパでのレースとなる、モンツァと続くが、この高速サーキットでも、いい結果を出し、富士での日本グランプリに向けさらに力を上げて行きたい」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「今日は、良い週末のひとつに変わった。
予選の後は、全員が少しがっかりしていたのだが、今日は素晴らしいチームワークのおかげで、はるかに良いレースができた。
ヤルノは土曜日の公式練習を行えなかったため、スタッフはヤルノのクルマにティモのセットアップを導入した。
そして、今日彼は非常に良いパフォーマンスを見せ、スムーズなレースを行って5位入賞を果たしてくれた。
ティモは体調が良くなかったのだが、素晴らしいスタートを切り、タイヤをうまく扱い、ベストな結果でこのレースを終えるために非常に大きな努力をしてくれた。
われわれが良いペースを確立していることを非常にうれしく思っている。
シーズン後半に開催される日本GPに特に焦点を向けつつ、われわれはこれらの結果を今後も出し続けていくためにプッシュしていくつもりだ」

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中嶋一貴、「スタートの失敗がすべて」

スペイン第2のグランプリで、地元のスーパー・ヒーローであるアロンソを「1周もせずにリタイヤに追い込んだ」ウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のようにレースを振り返った。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「とにかくスタートでの失敗がすべてだった。
あれさえなければ、順位を下げてアロンソに「追突」することもなかった訳だし。
スタートで遅れた原因はまだわからないけれど、早急に究明する必要があるね。
ピットに戻って修復した後は、とにかく確実に追い上げるようコンスタントな走りを心掛けた。
ところが(ペースの上がらない)バリチェッロの後ろに追いついてしまい、これをオーバーテイクするのにえらく手こずってしまったんだ。
最終的にはこれをかわすことができたけれど、その時にはもう遅すぎた」

同チームのパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターは「ロズベルグが1ポイントを獲得し、カズキがアクシデントに巻き込まれたというのは、予選での9番手と11番手という差がもたらせたもの。
各チーム共に信頼性を増したいま、カズキがQ3に進めなかった0.1秒というタイムをわれわれは見出さなければならない」と、締めくくった。

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マッサ、「記念すべきレースで最高の結果」

初開催となったバレンシア・ヨーロッパGPで、みごとポールTOウィン、レース中のファストラップも記録するという完全勝利を得たフェラーリのフェリッペ・マッサは、レース後「記念すべきレースで最高の結果を得た」と、自賛した。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「このレース、実は僕にとって100戦の節目にあたるんだ。
その記念すべきレースでポールポジション、ファストラップ、優勝だもの、これはもうこれ以上ない最高の結果だよ。
そしてその100戦、僕はすべてをフェラーリ・エンジンで戦ってきたんだ。
チームも頑張ってくれたし、それに報いることができたのだから、チームのためにもほんとうにうれしいよ。
ただ、キミのマシンに起きたトラブルは残念だね。
チャンピオンシップを戦う上で信頼性が重要なのは明らかなこと。
これから全力を挙げて問題点の究明に当たることだろう」

マッサの最初の3年間はザウバー・チームだったが、搭載するペトロナス・エンジンは実質フェラーリのものだった。

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クレディ・スイスのBMW離脱、タイセン代表認める

今シーズン序盤からささやかれていた、スイス金融大手『クレディ・スイス』社の『BMWザウバーF1』チーム離脱話だが、今回ヨーロッパGPが行われたバレンシアの現地で、マリオ・タイセン代表がこれを認めたとの噂が駆けめぐった。
Credit Suisse (C)BMW Sauber F1
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クレディ・スイスは、8年前旧ザウバー時代からの同チームの主要スポンサーで、一部資本参加もしているものと理解されているが、このところの営業成績の悪化でスポンサー離脱の可能性が繰り返されていた。

なお、同社の持っていた株式はペーター・ザウバー前代表が引き継ぐことになるというニュースも伝えられている。

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マッサへのペナルティは罰金のみ

ヨーロッパGP決勝レース中、ピットアウトする際にあわや他車(スーティル/フォース・インディア)と接触する危険があったとして審議の対象となっていたフェラーリのフェリッペ・マッサに対するペナルティについて、レース後同GPのレーススチュワードは1万ユーロ(約162万円)の罰金を科すことを決めた。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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これで優勝フェラーリ、2位マクラーレンというレース結果に変更なく落ち着くことになったものの、他チームの関係者からは「やはりFIAはフェラーリに甘い。もしこれが逆にマクラーレンだったら25秒加算など科せられ、優勝は剥奪されていただろう」との声が相次いだ。

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2008/08/24

マッサが雪辱ポールTOウィン、今季4勝目記録

ホンダのバリチェッロとフォース・インディアのスーティルは共にピットレーンからのスタートを選択した。
共に元々最後列のグリッドだったが、直接の原因はギヤボックスを交換したためとされている。

オープニングラップ、いきなりウィリアムズの中嶋一貴が地元のヒーロー、ルノーのアロンソ後部に接触するアクシデントを起こし、アロンソは結局わずか1周でリタイヤ、場内のファンを悄然とさせた。

レース終盤の42周目、スーティルのクラッシュでイエローコーションに。
ここでピットインしたフェラーリのライコネンが給油が終わらないうちに発進。
メカニックが転倒するというアクシデントを起こした。
フェラーリはマッサのピットインでもピットレーンでフォース・インディアのマシンとあわやの場面があり、こちらはレース後の審議の対象とされている。

順位を落としたライコネンはさらにその後マシントラブル(エンジンブロー?)に見舞われて白煙を上げてリタイヤ、このレースをノーポイントに。

レースはポールポジションからスタートし、レース中のファステストラップをも記録したマッサが完勝。
自身通算9回目、今季4勝目を記録した。
わずかに不安はレース後の審議か。

2位マクラーレンのハミルトン、3位BMWザウバーのクビサとここまでは予選グリッド通り。
4位マクラーレンのコバライネン、5位トヨタのトゥルーリ、6位トロ・ロッソのベッテル、7位グロックでトヨタは今季3回目のW入賞を果たした。
8位ウィリアムズのロズベルグでここまでが入賞。

ホンダはバトン13位、バリチェッロ16位。
ウィリアムズの中嶋一貴は15位だった。

ヨーロッパGP決勝レースの結果はこちら

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ブリヂストン ヨーロッパGP公式予選ニュース

Image (C)Williams F1
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2008年F1世界選手権 ヨーロッパGP 予選

FIA F1世界選手権第12戦ヨーロッパGP予選は、フィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)がブリヂストンのスーパーソフト・コンパウンドのポテンザタイヤで最速ラップタイムを記録、ブリヂストンの200回目のグランプリを今年4回目のポールポジションからスタートすることになった。

マッサが記録した1分38秒989は、チャンピオンシップのライバルである2位のルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が同じくスーパーソフトで記録したタイムを0.2秒以上上回った。
ロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)とキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)がそれぞれ3位と4位だった。

ヘイッキ・コヴァライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が5位、セバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロロッソ)がその隣からのスタート。ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)が7位で予選通過、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)が8位。ニコ・ロズベルグ(AT&Tウィリアムズ)とセバスチャン・ボーデ(スクーデリア・トロロッソ)までが予選トップ10。

新しいサーキットの特徴や難しさを考えると、午前中のフリー走行のタイムは驚くほど僅差だった。
ロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)がスーパーソフト・コンパウンドで1分38秒754の最速ラップタイムを記録、ロズベルグとボーデが2位と3位のタイムを記録した。
今日の最速ラップタイムは、ベッテルがスーパーソフト・コンパウンドを使ってQ2で記録した1分37秒842。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「美しいバレンシアの町の、このエキサイティングな新しいストリートコースで、初めてのポールポジションを達成したフィリペ・マッサとフェラーリにお祝いを申し上げます。
今日の走行は非常に興味深く、ドライバーとチームがサーキットについて学び、路面のグリップレベルが上昇するに伴って、ラップタイムが伸び続けました。
上位3名はスーパーソフト、4位のドライバーはソフトを使っていましたので、明日は興味深い様々な戦略が見られると思います。
セバスチャン・ベッテルが今日の最速ラップタイムを記録し、2台両方が予選トップ10に入ったトロロッソにもお祝いを申し上げます。
この高速サーキットは、明日のレースをきっとおもしろくしてくれるでしょう」

参考データ(フリー走行/予選)
合計走行周回数: 446周
1台あたりの平均周回数: 22周
最多走行周回数: 41周 ライコネン
最速ラップタイム: 1分37秒842(ベッテル、予選第2セッション)
コンパウンド: ソフト/スーパーソフト

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ホンダ ヨーロッパGP公式予選の模様

honda_f1_logo「ヨーロッパGP予選、バトン16番手、バリチェロ19番手」
8月23日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:26~27度

第12戦ヨーロッパGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは16番手、ルーベンス・バリチェロは19番手だった。
Honda Racing F1 Team 2日目の展開:

昨夜にかけて、サーキットはひとしきり雨に見舞われた。
午前11時からのフリー走行は完全ドライ路面で行われたものの、コース上は滑りやすいように見える。
上空は雲に覆われ、気温は27度だが、路面温度は30度しかない。
とはいえ上位勢は続々と1分39秒台に突入し、終盤の予選シミュレーションではついに1分38秒台に突入。
このセッション、バトンは12番手、バリチェロは19番手だった。

午後の予選第1セッションで、バリチェロは、アタックの度にタイムを更新したものの、マシンコントロールに苦しみ、19番手に終わった。
一方のバトンは最初のアタックで、午前中のタイムをコンマ7秒縮める1分38秒880のタイムを出し、5番手に。
ところがチェッカー直前の2度目のアタックは、途中でタイムをロスし、更新できず。
このセッションは、1秒以内に16台が争う熾烈なレースとなり、バトンは15番手のタイムにコンマ1秒及ばず16番手で予選を終えた。

Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 12番手 1分39秒628
予選16番手 1分38秒880

Q.今日の予選が残念な結果になってしまったのはどういう事情があったのか?
A.今週末はずっと速かっただけに、予選には本当にがっかりした。
プライムタイヤ(ハード側)での最初のアタックは良かった。
Q1の最後の走行で、ただタイヤの選択を間違っただけだ。
オプション(ソフト側)ではまったくグリップが得られず、戦闘力を発揮できなかった。
最後の走行は、プライムで走ったときより遅かった。
路面状態が改善し続けているサーキットでは、起こりえないことだ。
前に進めるだけの速さがあっただけに、本当に落胆しているが、今日はこれ以上やりようがなかった。

■ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行 19番手 1分40秒512
予選19番手 1分39秒811

Q.今日は、厳しい一日だったのでは?
A.僕らにとって、今日はものすごく悔しい一日だった。
午前のフリー走行でバランスを見つけることができず、それが予選の準備に影響した。
午後には、特にリアのロックに苦戦し、そのためにタイムをロスして、攻めの走りができなかった。
ここでの最初のレースを、グリッド後方からスタートしなければらならないのが残念だ。

■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q.フリー走行では進歩を見せていたが、予選では何が問題だったのか?
A.われわれのフリー走行でのペースは大変良く、休暇とここでの週末で、明らかにマシンを進化させることができていた。
今日、1台はトップ10に入れると思っていた。
ルーベンスは一日を通してマシンコントロールに苦心し、問題を解決することができなかった。
しかしながら、予選Q1の最初のアタックで、プライムタイヤを履いたときにそうだったように、ジェンソンのマシンの動きは良かった。
その後、彼はオプションタイヤに履き替えたが、それがまったくうまくいかず、タイムを更新することができなかった。
中団のタイムは非常に接近しており、Q2の戦いから締め出されてしまった。

Q.明日のレースはどうなると予測するか?
A.われわれのグリッドポジションからいって、レースは難しいものになる。
明日のマシンの動きが良ければ、ドライバーらは前にいる遅いクルマと戦うことになるが、オーバーテイクは難しいだろう。
しかし、ここではレース中にトラブルが起きそうだ。
オフラインでは非常にトリッキーで、別カテゴリーのレースで見たように、復帰が難しい場所もいくつかある。
だから、セーフティカー出動の可能性も高いだろう。
今は、戦略を可能な限り堅固なものにし、いかなる機会も活用できるように集中したい。

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トヨタ ヨーロッパGP公式予選の模様

F1第12戦ヨーロッパGP予選 J.トゥルーリ7番グリッド
T.グロックは13番手グリッドからスタート

天候:曇り、ドライコンディション、気温:26-27℃、路面温度30-31℃
2008年最高グリッド:3位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)
2008年最高順位:2位 ティモ・グロック(ハンガリー)

F1世界選手権第12戦ヨーロッパGPの公式練習第3回目と公式予選がバレンシアで行われた。
今年初開催となる市街地サーキットは、昨日に引き続き埃っぽく、多くのチームが苦闘した。公式練習第3回目、パナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックは16番手、ヤルノ・トゥルーリはギアボックスのトラブルにより、タイム計測を行わなかった。

午後2時から始まった予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリがセッション終了間際にトップタイムを出して1番手、ティモが7番手に入った。
予選第2セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが4番手に入り第3セッション進出を決めたが、ティモ・グロックは13番手となり、第3セッション進出を逃した。
予選第3セッションで、ヤルノ・トゥルーリは7番手グリッドを獲得した。
トヨタは、明日の決勝で更なるポイント獲得を目指す。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習3回目:20番手 タイム計測なし  2周
予選第1セッション:1番手 1分37秒948(トップタイム) 10周
予選第2セッション:4番手 1分37秒928(トップと0.086秒差) 5周
予選第3セッション:7番手 1分40秒309(トップと1.320秒差) 6周
グリッド:7番手(暫定)

「昨日の難しい公式練習の後に、われわれは私の今日のセットアップを完全に変えたんだ。
しかし、午前中にギアボックスのオイルポンプに問題が起きたため、そのセットアップを十分に試すことができなかった。
そのため、今日の午後の予選で、私は何も分からない状態でドライビングをしなくてはならなかったのだけれど、今まで培ってきた経験を活用して、とにかく一生懸命集中し、第3セッション進出を決めることができた。
ラストの周回でミスをしてしまったけれど、今日達成した結果には非常に満足している。
また、クルマの改善の度合いと、われわれがいつも10位以内に入りポイント獲得のために戦うことができているという事実も喜ばしいと思っている。
そしてそれがまた、明日のわれわれの目標だよ。
このことは重要なことであり、現実的なことでもある。
明日は面白いレースになるだろうね。
ここでは、どこのサーキットと比べても色んなことが起こりそうだし、素晴らしいイベントになるだろう」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習3回目:16番手 1分39秒919(トップと1.165秒差) 22周
予選第1セッション:7番手 1分38秒532(トップと0.584秒差) 8周
予選第2セッション:13番手 1分38秒499(トップと0.657秒差) 6周
グリッド:13番手(暫定)

「何が良くなかったのかは分からないが、第2セッションで走行をまとめることができず、セッションが終わってしまった。
10位以内に入れるチャンスが確実にあったのだけれど、最終的には、難しい予選になってしまったよ。
私にとってプライム・タイヤはうまく機能しているように思えたのだけれど、第2セッションのラスト周回の第1セクターで、タイヤに熱を入れることに手こずってしまった。
そのため、今日は私にとってはうまくいかなかった。
昨晩急にひどい風邪に見舞われて、気分があまり優れなかったのだけど、それは言い訳にはならないね。
クルマは十分良かったと思うけれど、ただ良い結果に繋がらなかった。
もちろん、明日はポジションを上げるためにわれわれは最善を尽くすつもりだよ。
セーフティカーがコースに出る時間があるかもしれないから、われわれは、自由な戦略が取れることを極力活かすつもりだ」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「全体的に見て、難しい一日となり、残念な予選結果となってしまった。
昨日は、特にティモに関して、とても競争力のある金曜日だったのだが、今日は状況が一変してしまった。
ヤルノは午前中の公式練習の際、ギアボックスのオイルポンプに問題があったため、実質的に走ることができなかったのだが、ファンタスティックな仕事をしてくれた。
ギアボックスの問題は彼を止めることなく、第3セッションのラスト周回は別として、彼のすべての走行は素晴らしかった。
ティモは、今日は昨日と同じようにはうまくいかなかった。
第1セッションでは速いペースで走行していたのだが、第2セッションでは期待していたほど速くはなかったので、何が起きたのか調べなくてはならない。
夜を通して降っていた雨のせいで、コースは今日再びグリーンになっていたが、タイヤの状況は明らかだ。
われわれにとって好ましいのは、明日セーフティカーが導入された際、両方のクルマがセーフティカー導入中の同じタイミングにとらわれなくてすむ、良いポジションにいることだ」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「今日は目標の半分も達成できずに本当に残念。金曜日から車のバランスに満足していたティモは、予選第2セッションでタイムをまとめられず、予想外の予選結果に終わった。
ヤルノは午前の公式練習第3回目の際、トランスミッションに小さな不具合があり、結局新しいセットアップは公式練習を経ず予選で取り入れることとなった。
しかし見事に予選第3セッションに進み、7番グリッドを確保したのはさすがといえる。
ここは市街地サーキットであり、セーフティーカーが出ることも考えられる。
ティモは今から燃料搭載量も決めることが出来る利点を活かして、様々なケースを想定した準備をし、ヤルノとのダブル入賞を再現したい」

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予選最高位の中嶋一貴、「11番手悪くない」

ヨーロッパGP公式予選で惜しくも予選最終ピリオド進出を逃がしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴だが、「11番手は悪くない」と、語っている。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「中団グループはみんなわずかなタイム差の中にひしめく大接戦だった。
0.011秒とと言う小さなタイム差でQ3進出を逃がしたのは残念なことだったけど、11番グリッドというのは決勝レースの戦略を考えたら悪くないポジションだよ。
スタートする時の燃料レベルをじっくりと選べるからね。
それに奇数グリッドはより路面のグリップレベルが高い側からスタートできるから有利な筈さ」

予選11番手は中嶋にとって今季最高位ということになる。
(これまではスペインGP&カナダGPの12位)

パトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターも「Q3に進めなかったのは残念だが、11番手だけにカズキにとって重要なのはこれから立てるレースへの戦略ということになる」と、語っている。

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ポール奪取のマッサ、「今回こそ最後まで」

初開催となったバレンシア公道コースでのヨーロッパGPで、みごと初代のポールシッターとなったフェラーリのフェリッペ・マッサは、「今回こそ最後まで走り切る」と、前回の不運を繰り返さない意気込みをみせた。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「前回のブダペストではあり得ないほどの落胆を味わされたけど、今回は絶対にそれを繰り返したくない。
誰にとっても初めてのコースで最初のポールポジションというのは最高の出だしだよね。
今日は路面の状態がどんどん変化していったけれど、それにうまく対応できた。
チームが用意してくれたマシンの状態は最高だから、明日はタイヤをうまく使って最高のレースで返したいね」

マッサのポールポジションはこれで自身通算13回目ということになる。

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2008/08/23

バレンシア、初のポールポジションはマッサの手に

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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初開催バレンシアでのポールポジションは、結局フェリッペ・マッサ(フェラーリ)が獲得した。
ベストタイムはQ3でただ一人1分38秒台に入れる1'38.989というものだった。
マッサのポールポジションは自身通算13回目、今シーズンはモナコGP以来の4回目ということになる。

2番手はライバル・マクラーレンのハミルトン、3番手にBMWザウバーのクビサと、3強がそれぞれ上位を分け合う形となった。
4番手はフェラーリのライコネン、5番手マクラーレンのコバライネン、6番手トロ・ロッソのベッテル、7番手トヨタのトゥルーリ、8番手BMWザウバーのハイドフェルド、9番手ウィリアムズのロズベルグ、そして10番手トロ・ロッソのボーデというトップ10となった。

ヨーロッパGP公式予選の結果はこちら

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ベッテルが予選Q2で最速タイム

予選Q2はトロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルが最速タイムを記録して終えた。
2番手フェラーリのマッサ、3番手BMWザウバーのハイドフェルド、4番手トヨタのトゥルーリ、5番手マクラーレンのハミルトン、6番手BMWザウバーのクビサ、7番手マクラーレンのコバライネン、8番手フェラーリのライコネン、9番手ウィリアムズのロズベルグ、そして10番手がトロ・ロッソのボーデだった。

中嶋一貴は11番手、わずか0.011秒の差で最終ピリオド進出を逃がした。
あとここで脱落したのは地元で期待が集まったルノーのアロンソ、トヨタのグロック、レッドブルのウェバー、そしてルノーのピケの計5台となった。

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中嶋一貴、予選Q1を突破

ここ2戦、予選Q1で敗退していたウィリアムズの中嶋一貴だったが、このヨーロッパGP予選では12番手で突破を果たした。

このセッション、トップタイムを記録したのはなんとフリー走行まで全然タイムの出ていなかったトヨタのトゥルーリ。
ギヤボックスのトラブルと伝えられていたが、完全に修復がなった模様だ。
2番手トロ・ロッソのベッテル。

ここで脱落したのはホンダのバトンとバリチェッロ、レッドブルのクルサード、そしてフォース・インディアのフィジケーラとスーティルの5台となった。

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フリー走行3回目、ウィリアムズ勢好調

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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バレンシア公道コースで行われているヨーロッパGPのフリー走行2日目が終了。
BMWザウバーのロバート・クビサが1'38.754のタイムでタイミングモニターのトップに位置した。

2番手は同じく1分38秒台でウィリアムズのニコ・ロズベルグが続き、この2台だけが38秒台。
3番手は1'39.009のタイムでトロ・ロッソのボーデ。
4番手に中嶋一貴が1'238.270で続き、ウィリアムズ勢がこのコースで好調なところをみせた。
5番手フェラーリのマッサ、6番手のベッテル(トロ・ロッソ)は最後のアタックでウォールに接触したようだ。

フェラーリのライコネンは15番手。
マクラーレンはハミルトンが7番手、コバライネンが14番手。
ホンダはバトンが12番手、バリチェッロは19番手と苦戦。
トヨタはグロックが16番手、トゥルーリのほうはマシントラブルなのかわずかにインストレーションラップを2回繰り返しただけで有効なタイムすら記録されなかった。

ヨーロッパGPフリー走行3回目セッションの結果はこちら

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ハミルトン、スロー走行ドライバーを非難

バレンシア公道コースでの初日走行を終えたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)が、スロー走行する他のドライバーの行動を非難していると英『デイリー・テレグラフ』紙が報じた。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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それによればこの若きイギリス人は「何人かのドライバーの中には、走行中意図してスロットルを戻している者がいるよ。
おそらくは(タイムを出すため)前のクルマとのギャップを拡げようとしているのだろうけれど、でもそれは同時に後ろから迫るクイックラップのクルマとの間隔が急接近するという危険をもたらすものなんだ。
ここバレンシアのようなコースでは、そうした行為はさらに危険なものになる」と、警告した。

ただし、ハミルトンはそうしたドライバーの名前は明かさなかったということだ。
(以前、フェラーリのマッサが同様な指摘をして他のドライバーと一悶着あったことがある)

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ホンダ ヨーロッパGPフリー走行の模様

honda_f1_logo第12戦 ヨーロッパGP 初日フリー走行
「バトンがバレンシアでの初日、3番手」 8月22日・金曜日(初日フリー走行)
天候:晴れ 気温:27~31度

第12戦ヨーロッパGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、3番手と好スタートを切った。ルーベンス・バリチェロは20番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
今回が第1回目となる、スペイン・バレンシア市内でのヨーロッパGP。
ここは、公道を使った、市街地サーキットだが、同じようにマリーナを囲むモナコと比べると、かなりスピードが速い。

午前中のフリー走行は、路面がかなり汚れているために、マシンは激しく埃(ほこり)を巻き上げながら走っていた。
しかし周回を重ねるにつれグリップも増し、着実にタイムが縮まって行く。
このセッション、バリチェロは27周を走って11番手。
バトンは29周で、17番手だった。

午後のスタート時は、気温が30度を超え、路面温度も42度まで上がった。
午後のセッションでは、上位陣が続々と1分39秒台に突入する。
ホンダの二人は、タイヤ比較やロングラン走行を行う。
バトンは午前中のタイムを1秒5近く更新して、トップ10内に食い込む。
そして終了2分前には、1分39秒546を叩き出し、2番手に急浮上。
最終的にはひとつ順位を落としたものの、トップのK・ライコネン(フェラーリ)からはわずか100分の7秒差だった。
一方のブレーキに問題を抱えたバリチェロは20番手だった。

Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 17番手 1分42秒460
2回目フリー走行 3番手 1分39秒546

Q.新しいバレンシア市街地サーキットでの初日の感想は?
A.シミュレーターで経験し、昨日は歩いてトラックを近くから眺め、ついにバレンシアの市街地コースを走ることができて良かった。
午前はグリップの低さに悩まされたが、それは誰にも同じことだと思った。
トラックはとても汚れていて、ラインを外れれば、タイヤはあっという間にゴミだらけになってしまう。
そのせいで、安定したパフォーマンスを保つのは難しかった。
午後にはマシンにたくさんの変更を施し、これが正解だとわかったし、たくさんの有益な情報を得て、今晩見直すことができる。
最後にオプションタイヤ(ソフト側のタイヤ)でアタックを決められて良かった。
今夜、もっとマシンを進歩させて、明日の予選に十分な戦闘力を持って臨むことができることを期待している。

■ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 11番手 1分41秒830
2回目フリー走行 20番手 1分41秒377

Q.バレンシアで実際走った感想は期待通りだったか?
A.ここバレンシアの新しいサーキットは印象的で、グリップレベルは一日を通して良くなっていき、ラップタイムも次第に速くなっていった。
午前はいいセッションとなり、マシンのバランスは非常にいいと感じていた。
しかし、午後にはまったく違うマシンに乗っているような感覚だった。
このセッションのために、いくつかのパーツを変更したが、それが不運にもマシンパフォーマンスに深刻な影響を与えた。
ブレーキに懸念があり、あれ以上進展させることはできなかった。
今夜、この問題を解決できると信じているし、明日の予選に向けて速さを取り戻せると思っている。

■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q.新しいサーキットに臨む上で、セッティング面での一番の課題は何だったのか?
A.新しいサーキットであるためにトラックはとても汚れていて、路面状況が変わっていくにつれて方向性はどんどん変わり、マシンバランスは変化し、タイヤの挙動も異なっていった。
また、最適なダウンフォースレベルなど、未知のこともいくつかあり、ドライバーたちはレーシングラインを探っていた。
さらに、ブレーキが正しく作動するようにするのも課題だった。
グリップを得るためにやるべきことは多く、できるかぎり早くそれを達成しなければならない。
幸運なことに、われわれのドライバーは2人とも経験豊富であるため、この課題を克服してくれるだろう。

Q.ここまでのパフォーマンスに満足か?
A.ジェンソンは明らかに良い走りをして、非常に競争力があるように見えた。
ルーベンスはブレーキにいくつか問題を抱え、修正する時間が十分になかったため、そのままセッションを過ごした。
この問題が解決できれば、きっとこれからの週末で2台のマシンが接戦を繰り広げるだろう。
これまでのところ、われわれはここバレンシアで良い仕事をしてきたと思う。
しかし、他のチームにも同じような成果があったに違いない。
3週間のF1休暇中に、トラック外では懸命な作業に励んできた。
最近の開発にみがきをかけることで成し遂げてきた、われわれの進歩が、実を結びつつあるように思う。

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トヨタ ヨーロッパGPフリー走行の模様

F1第12戦ヨーロッパGP 公式練習初日
J.トゥルーリとT.グロックが初開催のサーキットでデータ収集

天候;晴れ、気温27-31℃、路面温度28-45℃

F1世界選手権第12戦ヨーロッパGPの公式練習第1回目と第2回目が、今回初開催となるスペイン・バレンシアの市街地サーキット(1周5.419km)で行われた。
公式練習1回目でヤルノ・トゥルーリは12番手となり、前回ハンガリーGPで2位表彰台を獲得したティモ・グロックは公式練習1回目で14番手のタイムを刻んだ。
午後に行われた公式練習2回目では、ヤルノ・トゥルーリが15番手、ティモ・グロックが7番手でセッションを終えた。
明日は、公式練習3回目と予選が行われる。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習1回目:14番手 1分42秒036(トップと1.540秒差) 27周
公式練習2回目:7番手 1分39秒967(トップと0.490秒差) 32周

「新しい開催地に来るのはいつも楽しいし、ここのサーキットには感動したよ。
とても暑かったけれど、コースは楽しいし、レイアウトが面白いね。
アメリカでのチャンプカーのレースでは、様々な市街地サーキットでレースをしたから、市街地サーキットは好きなんだ。
けれど、バレンシアは港と建物がなかったら、長いストレートのおかげで市街地サーキットには見えないよね。
今日は良い一日を過ごせたよ。
公式練習1回目は少し難しかったし、コースはすごい埃だらけだったけど、われわれはそれを予想していたからね。
午後はもっと良くなって、セットアップもどんどん良い方向に近づいてきた。
今日は実りある一日を過ごすことができたから、この方向性を維持できることを願っているよ」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習1回目:12番手 1分41秒930(トップと1.434秒差) 27周
公式練習2回目:15番手 1分40秒877(トップと1.400秒差) 32周

「今日は、私にとって特に良い一日ではなかった。
クルマのバランスを調整する必要があるから、今夜それに関して調べなければならないだろう。
でもコースは良くて、気に入ったよ。
カートでは、いくつもの市街地サーキットでレースをしていたから、サーキットを学ぶのに時間はかからないよ。
しかし、このサーキットは長いストレートを持ちながら、遅いコーナーと高速セクションがミックスされているため、セットアップの妥協点を見つける必要がある。
最も重要なのは、週末の間に路面がどれだけ変化するかということだ。
アスファルトはかなり滑らかであり、今日は予想どおりずっと滑りやすかったのだけれど、グリップは向上するはずだから、適切なセットアップを見つけるのは難しいだろう」

ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「新しいコースに行ったときに最も重要なのは、今日のように技術的な問題が何も起きないままプログラムをやり通すことだ。
新しいコースの初日で、われわれは通常のプランを修正して行った。
このサーキットの参考データがないので、公式練習1回目のスタートではサーキットを学ぶために、そして公式練習2回目の終わりではタイヤの反応を判断するために、より多くのロングランを行った。
コースにはあまりグリップがないように思えたし、われわれが期待するほど大きく向上もしなかった。
それでも、ティモのできには満足している。
しかしながら、ヤルノはクルマのバランスに手こずっているようだ。
そのため、われわれは明日に向け理由を調べ、それを修正するつもりだ」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「何もかも初めてのサーキットの初日はまずまず順調にプログラムを進めることができた。
まずサーキットのことを知ることが重要であるが、トラブルもなく走りこむことができた。
ヤルノはまだ車のセッティングを詰め切れていないが、ティモは車のバランスもまずまず満足できるレベルに来た。
今日は二人でエアロ、タイヤのデータ取りを分担して進めたので、この結果をもとに明日の予選に向けてベストなセッティングを見つけ出し、明日の予選では上位のグリッドを確保したい」

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中嶋一貴、「事前のシミュレーター役に立った」

初開催バレンシア市街地特設コースでのヨーロッパGPフリー走行初日、午前のセッションで8位、午後のセッションでは14位となったウィリアムズ・チームの中嶋一貴は次のようにその印象を語っている。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「予想した通りここは簡単なコースではなかったので、事前のドライビング・シミュレーターで何回もトレーニングしてきたのが役に立ったよ。
公道コースということで路面のコンディションが次々と変化するのでタイヤを評価するのが難しかったけれど、いまのところロングランでは手応えをつかめている。
明日はクイックラップのセットアップを詰めて、公式予選に備えたい」

一方、チームメイトのニコ・ロズベルグは、この日唯一といえるコースアウトを喫し、周囲をヤヒリとさせた。

「素晴らしいコースだね。
ここのオーガナイザーはグレートな仕事をしたよ。
まコースアウトしたけれどマシンにダメージはなかった。
今日はわれわれのマシンがどこまで行けるか、タイヤの限界を試してみたんだ。
セットアップはかなり進んだし、明日の予選が楽しみだね」と、ロズベルグ。

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『メカクローム』、F1撤退報道を否定

先にF1活動からの撤退が伝えられたルノー系の『メカクローム』だが、ホームグランプリとも言えるヨーロッパGPが開幕した22日(金)、同社のスポークスマンはこれを全面否定した。
Renault F1 Engine (C)Renault F1 UK
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元々同社とルノーとのF1エンジン製作契約は2010年まであるとされていて、今回あらためて契約が継続されることが強調されたもの。

ただし、他に宇宙開発部門まで抱える同社の経営が資金難に陥っていることは事実で、今後再び問題が発覚する可能性は十分ありそうだ。

メカクロームは1997年に当時のルノー・チームがF1から撤退した後、F1エンジンの製作を引き継ぎ、現チーム代表のフラビオ・ブリアトーレ氏が販売権利を取得して1998年から2000年までF1エンジンを供給した。
(1998年はメカクローム、1999-2000年はスーパーテックの名称)

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2008/08/22

フリー走行2回目、バトンが3番手タイム記録

K.Raikkonen/Valencia (C)Ferrari S.p.A
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午後になって気温も上がったヨーロッパGPフリー走行2回目セッションは、上位7台のタイムが1分39秒台に突入、その中でベストタイムを記録したのはこのところ周囲の雑音が多いフェラーリのライコネンだった。

2番手は地元で意気上がるルノーのアロンソ、そして注目されたのは3番手に食い込んだホンダのバトンだった。

フェラーリはマッサも4番手になってこのコースを克服している様子を窺わせたが、ライバル・マクラーレンもハミルトンが5番手、コバライネンが6番手と侮れないポジションに位置してみせた。

トヨタはグロスジャンが7番手、トゥルーリのほうは15番手。
ホンダのバリチェッロは最下位の20番手とチームメイトに比べ大きく出遅れた。
ウィリアムズはロズベルグ12番手、中嶋一貴(23歳)14番手。
ロズベルグはこの日唯一とも言えるスピンアウトの場面を演じたが、この公道コースで他にアクシデントがまったくなかったのは驚くべきことか。

ヨーロッパGPフリー走行2回目の結果はこちら

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気鋭のベッテル、初コース・バレンシアで輝く!

S.Vettel (C)Scuderia Toro Rosso
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誰もが初体験となったヨーロッパGPの初日1回目のフリー走行、トップタイムを記録したのはいま一番『旬』の男、トロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルだった。
さらに僚友のボーデも4番手につけるなど、本家レッドブルを差し置いてトロ・ロッソの活躍が光ったセッションだった。

2番手はフェラーリのマッサ、3番手はマクラーレンのハミルトン。
また5番手にはマクラーレンのコバライネン、6番手BMWザウバーのクビサ、7番手フェラーリのライコネン。
そして堂々8番手につけたのがウィリアムズの中嶋一貴で、元チャンピオンであるルノーのアロンソ、チームメイトのロズベルグを抑えてのトップ10入りとなった。

エスケープゾーンが少ないことで注目された公道コースだったが、ウォールにヒットしたのはモナコを制したこともあるベテランのクルサード(レッドブル)ただ一人だった。

ヨーロッパGPフリー走行1回目の結果はこちら

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中嶋一貴、「バレンシアでは不利な点はない」

誰にとっても初体験となるバレンシア公道コースでのヨーロッパGPに挑むウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)は、「ここでは不利な点はない筈」と、期待を表した。
Valencia Europe GP (C)Redbull Racing
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「どうしてもF1で初めてのサーキットだと最初のセッションでまずコースを覚えるという作業に時間を取られてしまうんだけど、ここでは誰もが初体験。
そうした意味で僕に不利はないよね。
それにここは市街地特設コースということで、ある意味モナコやモントリオールのコースに似ている部分があると思うんだ。
そうした所ではウチのクルマは結構戦闘力をみせていたし、そうした意味でも期待できると思っている。
いまは早くこのコースを走ってみたい気持ちで一杯さ」

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ナイトレースのシンガポールGP、電子旗採用へ

いよいよ来月28日(日)、F1史上初のナイトレースとして開催されるシンガポールGPでは、これまた初めての試みとなる『エレクトロニクス・フラッグ』(電子旗)を採用する見通しだ。
Pit Signal (C)RedBull Racing
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F1に限らずモータースポーツでは通常コースサイドに設けられたコース・マーシャルのポジションで、オフィシャルがレギュレーションに定められたフラッグを呈示なし振動させることでドライバーに危険等を知らせることになっている。

しかしシンガポールGPではナイトレースとして行われるため、より認知性の高い電子ボードをコースサイドに用意し、ここにフラッグと同じ内容のものを点灯させるというもの。
当日は総計35基の電子ボードがコースに設置させる予定ということだ。

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ヨーロッパGPの天気予報はまずまず?

Valencia Night (C)RedBull Racing
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今週バスペイン・バレンシアのウォーターフロントで初めて行われるヨーロッパGPは、基本的に晴れということだが、一時雨との気掛かりな予報となっている。

コースは市街地特設コースということで、もしもウェットということになると路面のグリップに苦労する場面があるかも知れない。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
8月22日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 18-26度 55%
8月23日(土) 公式予選 晴れ一時雨 17-28度 60%
8月24日(日) 決勝レース 晴れ一時雨 16-22度 80%

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2008/08/21

4番手チーム争いが焦点に

F1チャンピオンシップは、ドライバーズ部門、そしてチーム間での争いとなるコンストラクターズ部門でも戦いが繰り広げられているが、その4番手争いが熾烈なものになってきている。
Image (C)Redbull Racing
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現在1位は111ポイントのフェラーリ、2位が100ポイントのマクラーレン、そしてBMWザウバーが90ポイントで続いていて、上位3位までがこのチームらで戦われるのは間違いのないところ。

ここから大きく引き離されてはいるものの、4番手トヨタ、5番手ルノー、6番手レッドブルと、この3チームはそれぞれ35ポイント、31ポイント、そして24ポイントとひしめいていて、わずかなゴール順位の違いでたちまちランキングが入れ替わることが予想されているからだ。

言うまでもなくコンストラクターズ・ランキング、そしてポイントの違いは、翌年チームが得る巨額分配金収入に大きな影響を及ぼすことになる。

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ブリヂストン、今週『200戦』の節目に

今週末行われるヨーロッパGPは、現在F1で単独タイヤサプライヤーを務めるブリヂストンタイヤにとって通算『200戦』の節目にあたる。
Tyre Balancer (C)Panasonic Toyota Racing
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同社がF1に参戦したのは1997年の開幕戦オーストラリアGPからで、以来1戦も欠かさずF1グランプリの現場で同社の『ポテンザF1』が戦いを繰り広げてきたことになる。

今回のヨーロッパGPに、ウェット&エクストリームウェットタイヤとソフトドライ&スーパーソフトドライタイヤ併せて総計2,000本にも及ぶタイヤを持ち込むというが、まだF1マシンが走ったことのないバレンシア市内ウォーターフロントに設営された市街地特設コースということで、同社の技術水準がまた試されることになりそうだ。

同モータースポーツの浜島裕英/開発本部長は「バレンシアは新しいF1サーキットなので、チームに多くの課題を呈することだろう。
コーナーの多い公道コースではあるが、1周全体ではかなりの高速になるだろう。
他の公道コースと同じように、週末を通じてサーキットのグリップレベルの改善が大きく進むと予想している。
また8月のバレンシアはかなり温度も上がるとみられるので、チームは絶えず注意しながらタイヤ管理に取り組む必要がある。
とにかくこれまでレースをしたことのないサーキットなので、今回は参加する全員がコースについて学ぶことになり、レースウィークエンド全体の戦略決定が見所になるだろう」と語っている。

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フェラーリ、最新シミュレーター導入へ

F1では各チーム共に高性能なドライビング・シミュレーターを擁し、未走行のサーキットでも実戦そながらのトレーニングができるような体制を整えているが、フェラーリ・チームがさらに世界最新のシミュレーターを導入することがわかった。
F1 Driving simulator (C)BMW Sauber F1
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これを製作するのは航空産業や防衛産業で世界水準にあるアメリカの『ムーグ』社ということで、同チームの首脳は「これだけリアルでダイナミックなシミュレーターは、ドライバーだけでなく他のスタッフにも大きなアドバンテージを与えることになる」と、期待を表している。

現在、各チームの中で最高性能なのはマクラーレン・チームのものと言われているが、フェラーリはここでもライバルを圧倒しようとしているようだ。
ただし、同チームのライコネンは「そういうのは好きじゃない」と、相変わらずの独歩路線(?)をみせている。

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2008/08/20

初開催シンガポールGP、チケット完売間近

今週のヨーロッパGP同様、今年が初開催となるシンガポールGPは開幕まで約40日となったが、チケット販売は好調でほぼ完売に近いということだ。
Image (C)Renault F1 UK
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主催するシンガポールGP会社の代理責任者であるコリン・シン氏は「まだ5%ほどはあるが、グランドスタンド券などはすでに売り切れた。
3日間の合計で約30万人のファンがシンガポールGPを楽しむことだろう。
当初考えていたのがわずか7万人だったことを考えれば、大成功間違いなしだ」と、胸を張っている。

同GPのチケット販売はスタート直後にコンピュータ・トラブルから混乱したが、その後は観客席の拡大を繰り返し、お隣マレーシアGPとは好対照をみせた。
決勝レースは9月28日(日)、中心地マリーナ・ベイ地区に用意される全長約5.060キロの市街地特設コースを舞台にナイトレースで行われる。

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トヨタ ヨーロッパGP事前ニュース

F1第12戦ヨーロッパGP プレビュー
舞台は初開催となるバレンシアの市街地サーキットへ

F1の夏休みが終わり、パナソニック・トヨタ・レーシングは、今週末にスペイン・バレンシアの市街地で開催されるヨーロッパGPのための活動に戻る。

ここ9年間、ヨーロッパGPはドイツのニュルブルリンクで開催されていたが、今週末のレースではスペインに場所を移し、バレンシア市がアメリカズ・カップを開催した港の周囲の道に新しく造られた、5.419kmのサーキットで開催される。
サーキットは25のコーナーを持ち、クルマはウォーターフロントの周囲を回り、更に独特な旋回橋を越えて、港の入口を横切ることになる。
魅力的なロケーションとコースから数メートルちょっと離れたところにヨットが停泊している開催地は、モナコと比較されるものである。
しかしながら、サーキット自体の特性は非常に異なっており、最高時速は320km/h以上となることが予測され、ダウンフォースは中間程度になる。
それはつまり、空力パッケージがホッケンハイムで使用したものと類似することを意味するが、全体的には改良を少し加えており、また、“シャークフィン”のエンジンカバーを再び使う選択もある。
ハンガリーで、ティモ・グロックがチームの最高結果となる2位となり10ポイントを獲得したことで、今週末に対する期待は高まっており、トヨタは、バレンシアでより多くのポイントを獲得することを目指す。

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佐藤琢磨マネージャー、F1シート確保に手応え

佐藤琢磨(前スーパー・アグリ)のパーソナル・マネージャーを務めるアンドリュー・ギルバート・スコット氏が、同選手のF1シート確保に手応えを感じ取っているようだ。

自身もかつてレーシングドライバーとして日本でも活躍したこの英国人は、「噂されたようなアメリカでのレース活動は断った。
タクマの頭にはF1以外にはないからね。
私の仕事はただ一つ、2009年彼をF1フィールドに戻すこと。
そしてこれについて十分な手応えをつかんでいるよ」と、『GPウィーク』誌に語っている。
Toro Rosso『STR2B』 (C)Scuderia Toro Rosso
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いま有力とされているのは、ベッテルのレッドブル昇格でシートが空くトロ・ロッソへの加入とみられている。

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ガスコイン氏、「セーフティカーがレースを左右」

今週初開催を迎えるバレンシアでのヨーロッパGPは、公道コースであるが故にセーフティカーの動向がレースを大きく左右するだろうとの見通しが広がっている。
Mike Gascoyne (C)Ex.Spyker F1
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かつてルノーやトヨタで活躍したマイク・ガスコイン氏(フォース・インディア)は、「ウチのようなグリッド後位にあるチームは明らかに『何か』を期待している。
バレンシアではそれがセーフティカーということになるだろう。
なぜならここではウォールが迫っているために接触事故が多発することが予想される。
そして今度はこれを排除するため、セーフティカーの導入が考えられるからだ。
われわれとしては、なんとかこれをチャンスに結びつけたいと考えているよ」と、英誌に語っている。

また現在のレギュレーションでは、セーフティカー導入時のピットインのタイミングもレースの行方に影響を及ぼすケースが多くみられる。

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2008/08/19

F1ドライバー、それぞれの夏休み

F1サーカスは束の間のインターバルを終え、今週再びグランプリの現場へと戻る。
選ばれし最高峰ドライバーらは、それぞれの過ごし方で夏休みを過ごした。

マクラーレンのルイス・ハミルトンはガールフレンドと共にアメリカ、イギリス、そしてスペインと完全休暇。
チームメイトのコバライネンは母国フィンランドでカートレースに興じたという。

フェラーリのフェリッペ・マッサは故郷のブラジルに、またキミ・ライコネンもフィンランドで休暇を過ごした。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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ウィリアムズのニコ・ロズベルグはスイスのアルプスへ行き、マウンテンバイクを楽しみ、フォース・インディアのフィジケーラはイタリアで家族とヨット生活を送ったと伝えられた。

またベテランのデビッド・クルサード(レッドブル)は、2輪WGP(ワールド・グランプリ)のチェコGPを訪問。
トヨタのティモ・グロックはカリフォルニアのラグナセカに赴き、『レース・オブ・レジェンド』に参戦してみごと勝利している。

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ハミルトン、スペインで盗難事件に遭う!!

英『デイリー・メール』紙が報じるところによれば、今週末行われるヨーロッパGPのためスペイン国内に入っていたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンが、なんと盗難事件の被害者になっていたということだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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それによれば、ガールフレンドと共にスペイン南岸のリゾート地・地中海沿いのコスタデルソルに滞在していたハミルトンは、出発時当地で使っていたメルセデスのトランクをこじ開けられ、積んだばかりの旅行用荷物を奪われたという。

ちなみに泊まっていたのはスペインでも一流の5つ星ホテルで、その場に運転手やボディガードがいたにも関わらず事件を防ぐことができなかったということだ。
ハミルトンにとってスペインはやはり鬼門なのかも知れない。

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『メカクローム』、F1エンジン活動休止へ

ルノー系のエンジン供給メーカーである『メカクローム』社だが、財政難からF1エンジンに関する活動を休止することが独『モータースポーツ・アクチュエル』誌の報道でわかった。
1998 Williams Mecachrome FW20 (C)Williams F1
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フラビオ・ブリアトーレ氏が代表を務めた同社は、かつてスーパーテックやプレイライフなどの名称でもF1参加。
1998年には戦闘力あるウィリアムズ・チームに供給、ジャック・ビルニューブとハインツ・ハラルド・フレンツェンらの手により3回の表彰台を獲得したのが最高位となった。

同社は他にGP2シリーズへエンジン供給を行っているが、F1部門のほうは現在のエンジン開発禁止というレギュレーションのせいで窮地に追い込まれたとみられている。

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2008/08/18

カーティケヤン、厳しいF1復活の道

2005年、当時のジョーダン・チームからデビューを果たしインド人初のF1レギュラードライバーとなったナレイン・カーティケヤンだが、念願のインド・チームからの参戦という夢は依然遠いようだ。
Narain Karthikeyan (C)Williams F1
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かねて母国インドでのF1グランプリ開催、そしてインド・チームによるF1参戦実現のため尽力してきたカーティケヤンにとって、差し当たりの望みはフォース・インディア・チームへの加入。
しかし同チームを率いるヴィジャイ・マルヤ代表は先に「現在のドライバー・ラインナップに満足している」ことを表明、2009年も同じ顔ぶれでいく可能性を示唆している。

地元インドの『ニュース・インド・プレス』紙のインタビューに答えたカーティケヤンは、「決めるのはマルヤ。
例えインド人ドライバーを起用しないとしても、彼が偉大な仕事をしたのは間違いないことだよ」とだけ、語っている。

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マクラーレン首脳、「バレンシア第2のモナコじゃない」

今週迎えるヨーロッパGPはスペイン・バレンシア市のウォーターフロントに設営される市街地特設コースということで、第2のモナコとして注目する向きも多いが、マクラーレン・チームの首脳は次のようにこれをFIAの公式サイトで否定している。
Valencia Course Map (C)BMW Motorsports
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「F1における市街地特設コースといえば、誰だってモナコのコースを連想するだろうが、それは正しくない。
モナコならみんな狭く、低速で、曲がりくねっていて、オーバーテイクなんかトンでもないというイメージを思い浮かべる。
しかしバレンシアのコースは決してそんなものではないんだ。
バレンシアはコース幅は広く、高速で、コーナーも大きくて必ずやオーバーテイクも見られる筈。そういうコースなんだ。
だからモナコと言うよりは、むしろモンツァなんだと私は言いたいね」と、ノルベルト・ハウグ/メルセデス・モータースポーツは説明した。

事前のデータでは、バレンシアは最高速が320キロにも達するものと試算されている。

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市街地コース得意のクビサ、「バレンシア超楽しみ」

F3時代には公道グランプリ・マカオで表彰台の常連として活躍するなど、自他共に許す市街地コース得意ドライバーのロバート・クビサ(BMWザウバー)は、「バレンシアのコースを走るのが超楽しみ」と、ヨーロッパGPへの期待を顕わにした。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「僕は前からストリート・サーキットの大ファンだから、このバレンシアを走るのが待ちきれないほど楽しみにしているんだ。
公道コースというのは事前にテストをすることができないし、ミスが許されないのでまさにドライバーの真価が試されるんだよ。
ただ、今度のバレンシアでは安全面の理由からだいぶエスケープゾーンが確保されているというので、例えばモナコのようなコースとは違うらしい。
それでも路面の状況など、不確実な部分が多いから、やっぱりスリリングなバトルになると確信しているけれどね」

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2008/08/17

3位表彰台すらもうれしくないライコネン

ドイツの新聞『ビルト』紙は、2007年F1チャンピオンであるフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)がモチベーションを失いかけているのでは、と報じている。
L.Montezemolo & K.Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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同紙は「もちろん自分の目標はタイトルを獲得すること。
シーズンが終わって、もしフェラーリがドライバーズ、コンストラクターズどちらもチャンピオンを獲れなかったとしたら、僕たちは大いに失望することだろう。
いまはただタイトルを獲得するために戦っているんだ。
もう5位や6位になることなんか全然グレートなことじゃない。
それどころか3位表彰台ですら素晴らしいものではなくなっているんだよ」との内容を、ライコネン自身の言葉として紹介している。

そのライコネンには「すでに完全にモチベーションを失っている」とか、「タイトル獲得のいかんにかかわらず今季限りで引退する」など、否定的な観測が多く伝えられている。

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「マッサ、必ず挽回する」と、スチュワート氏

前戦ハンガリーGP決勝レースで、終盤までレースをリードしながら痛恨のエンジントラブルによりリタイヤを余儀なくされたフェラーリのフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)について、「必ず挽回する」と、元F1チャンピオン、ジャッキー・スチュワート氏が『RBSスポーツ』で予想している。
Sir Jackie Stewart (C)Williams F1
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「ハンガロリンクのレース、マッサは実際のスピードで明らかにハミルトンやコバライネンらマクラーレン勢を上回っていたのだから、マシントラブルにより勝利を失ったのは残念なことだが、こうしたことはレースではしばしば起きること。
F1マシンというのはおよそ5,000ものパーツで組み立てられた機械なんだから。
マッサにとって大事なことは、こうした失敗を引きずらないことだ。
そのためにはここで3週間のシエスタ(休み)があるのはラッキーなこと。
不幸なトラブルは忘れ去って、気持ちを切り換えることが必要だね。
大丈夫、マッサは必ずや挽回するよ」

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ルノー、ピケに「恒例」プレッシャー

来季のドライバー・ラインナップに関心が集まるルノー・チームについて、ドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が注目すべき記事を掲載した。

それによればルノー・チームは、今月末だったネルソン・アンジェロ・ピケに対するオブション権行使の期限を9月末まで延期することで合意したという。
Romain Grosjean (C)Renault F1 UK
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これには依然として他チームへの移籍が噂されるフェルナンド・アロンソの去就が明確でないことがあるとみられる。

同誌は、もしアロンソが移籍した場合には現テストドライバーのロマン・グロージャン(21歳:フランス)を起用することになると予想。
しかしもしアロンソが残留した場合でも、ピケとグロージャンの交代があり得るということで、いずれにしろここ数戦のピケのパフォーマンスが重要なものになるが、こうした報道が流れる裏にはこのチーム特有の「ドライバーへのプレッシャー」がありそうだ。

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2008/08/16

ヒル氏、ドニントンパークへの移行認める

FIA(国際自動車連盟)は先にイギリスGPの開催地が2010年からドニントンパークへと変更されることを発表しているが、これに異を唱えていたデイモン・ヒル氏も事実上認めざるを得なくなったようだ。
Donington Park Image (C)Honda Racing
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地元イギリスの『ガーディアン』紙が伝えるところでは、すでにドニントンパークの新たな開発について地元の評議会もこれを了承しているということで、行政による開発許可が降りるのは確実になっているという。

ヒル氏はこれまでこうした動きがシルバーストーンに対する牽制という見方を強調してきたものの、いよいよ同地でのイギリスGP開催は来年限りということになりそうだ。

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コバライネン、「勝利で何も変わらず」

前戦ハンガリーGPで、みごと念願のF1初勝利を記録、価値ある優勝経験者として来週のヨーロッパGPに臨むマクラーレン・チームのヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)だが、本人は「何も変わっていない」と、自らを引き締めている。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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「勝利したからといって、ほんとうに何も変わっていないんだよ、僕もまた周囲もね。
レースはさまざまな要因があって結果がもたらされるものであって、次にまた勝とうと思えばさらに努力して戦闘力を上げなければ叶わないことさ。
幸い次のバレンシアは誰にとってもまったく初体験で対等なコース。
どんなレースになるのか語るにはまだ早いけれど、きっとスリリングでエキサイティングなものになることは間違いない。
そして出来得れば、そのトップ争いの中に再び僕が加わりたいものだ」

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マクラーレンは来季チーム内ローテーションへ

バーニー・エクレストン氏はF1グランプリのさらなる拡大を計画していて、すでに2009年は全19戦(昨季は17戦、今季は18戦)で構成される暫定カレンダーが発表されている。

こうした動きを受け、マクラーレン・チームのロン・デニス代表はチームの現場スタッフを「ローテーション・システム制」にする可能性をケーブル・ニュース・ネットワークで示唆している。
McLaren Team Staff (C)McLaren Group
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それによれば、来季はシーズン全体の期間としては変わらないものの、グランプリ数が増えた分夏休み期間(今季は3週間)がなくなるため、スタッフの労働条件と、その家族と過ごす時間を確保するためローテーション・システムを組まざるを得ないというもの。

2010年以降はさらに全20戦から21戦になることも予想されていて、こうした動きは他チームにも広がることが考えられるが、その一方で予算の拡大に繋がることからこれを憂慮する向きも多い。

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2008/08/15

フェラーリ、「エンジントラブル再発ない」

先のハンガリーGP決勝レースでは、勝利まで残りあと3ラップというところで痛恨のエンジントラブルによりリタイヤを余儀なくされたフェラーリ・チーム(マッサ)だが、同チームではその後トラブルの原因を究明したとしている。
Ferrari Factory Image (C)Ferrari S.p.A
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これはイタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙が伝えたもので、それによればエンジントラブルの直接の原因はコンロッド(コネクティング・ロッド)の折損ということで、部品本体の事由によるものではないかとみられている。

コンロッドを製造したのはオーストリアの専門メーカーということだが、すでに対策が講じられて再発の心配はないとチームでは説明している。

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ストゥック氏、「BMWはアロンソ獲得すべき」

かつて長くBMW・チームの一員として活躍し、現在はフォルクスワーゲン・グループでモータースポーツ部門を束ねる立場のハンス・ストゥック氏(58歳:ドイツ)が、「長期的視野に立てば、BMWザウバーはアロンソを獲得すべき」との見解を地元『スポルト・ビルト』誌で示した。
Hans Stuck (C)Audi Motorsport
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それによればハイドフェルドはすでに頂点を過ぎたドライバー。
またクビサは若く有能ではあるが、チャンピオンシップを勝ち抜くほどの逸材ではないと辛口の論評。
BMWザウバーがタイトルを獲得するためには王者経験のあるフェルナンド・アロンソ(現ルノー)を起用するのが一番現実的というもの。

アロンソ自身の意中のチームがフェラーリであるのは衆知のことだが、その獲得にはホンダやレッドブル、トヨタなど多くのチームが名乗りを上げていると伝えられる。

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ライコネン、母国フィンランドで記念切手発売へ

パドックでは早くも引退の噂までささやかれるフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(28歳)だが、母国フィンランドではやはりその人気は高いようだ。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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今年370周年を迎えるフィンランドの郵便サービスでは、ライコネンが2007年F1世界チャンピオンシップになったのを記念して特別記念切手を来月発売することを明らかにしたもの。
(同サービスではミカ・ハッキネンが1998年に初タイトルを獲得した時も同様に記念切手を発売した経緯がある)

ライコネンは9月に行われるベルギーGPの際に、スパフランコルシャンでこの切手を一般発売に先がけて授与される予定という。

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2008/08/14

F・インディア、次戦シームレス・シフト投入へ

『フォース・インディア』チームが、いよいよ次戦ヨーロッパGP(バレンシア)でシームレス・シフトのギヤボックスを実戦投入する見込みということだ。
Force India『F8-VII』(C)Force India F1
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これはFIAの公式サイトが伝えたもので、F1チーム中、唯一導入が遅れていた同チームで実現すれば、これで全チームがシームレス・シフトを使用するということになるとみられる。

同チームではすでにテストでこれを投入、ハンガリーGPでも初日のフリー走行セッションで使用したことが確認されているが、現在のレギュレーションではギヤボックスを4戦交換してはならないことなどの障壁もあり投入が見送られていた。

同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は「今シーズン最後の、そして最も大きな改良点になる」と、戦闘力アップに自信をみせている。

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ヘレス・サーキット、安全対策向上へ

スペイン南部フロンテーラに位置するヘレス・サーキットが、グラベルベッドやタイヤバリアの充実など主に安全対策のため大幅改修に取り組むことがわかった。
Jerez Test Scene (C)Super Aguri F1
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ヘレスはバルセロナ、バレンシアと並ぶ冬のF1テスト地として知られるが、今回の改修は2輪モトGPを管轄するFIM(国際モーターサイクル連盟)から新たなサーキット・ライセンスを取得するためのもの。

2輪として2008年はバルセロナがカタロニアGP、バレンシアがバレンシアGPとしてそれぞれWGP(ワールド・グランプリ)が開催されているが、2009年からは5月にスペインGPとして同サーキットが使用される予定になっている。

なお、ライダーの身体が顕わになっている2輪マシンと、頑健なケージ・コクピットに守られる4輪マシンとは必ずしも要求する安全対策は一致していないとされる。

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ルノー空力責任者トソ氏がガンで死去

ルノー・チームでエアロダイナミックス部門の責任者を務めたディノ・トソ氏が、13日(水)ガンのため自宅で死去したことがわかった。
享年39。

トソ氏はルノー黄金時代の立役者の一人と讃えられた専門家、2004年にガンと診断されたが、闘病生活の結果いったんはこれを克服したと伝えられていた。
Wind Tunnel (C)Renault F1
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このところの不振でチームは新たにコンピュータによる流体力学の研究開発のため『CFD』(Computational Fluid Dynamics)と呼ばれる組織を立ち上げ、これを統括する責任者にとしてエアロダイナミックスの開発チーフだったトソ氏が昨年起用されることに。
しかし病気が再発し、今年6月に退職したばかりだった。

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2008/08/13

ブランドル氏、放送禁止用語での処分逃れる

イギリス国内でのF1放送で元F1ドライバー出身の解説者として人気が高いマーティン・ブランドル氏(51歳:イギリス)が、放送禁止用語の使用で危うく処分を受けるところだったことがわかった。
Martin Brundle (C)Super Aguri F1
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それによればブランドル氏は6月に行われたカナダGP時、バーニー・エクレストン氏にインタビューを行なった際にジプシーを意味する『pi****』というスラング用語を使用したというもの。
この言葉は主にUK地方(イングランド、スコットランド、ウェールズ&北アイルランド)で使われているもので、放送後当地の『平等人権委員会』がこれを非難、F1放送のスポークスマンも謝罪したということだが、このほどテレビの監視委員会は「ブランドルはユーモアを込めてこの言葉を使ったもので、悪意は認められない」として、処分を科さないことを決めたという。

1984年ティレルからF1デビューを果たしたブランドル氏はブラバムやマクラーレン、ジョーダン等で活躍、優勝こそなかったものの最高位2位、通算9回の表彰台を獲得するなど玄人受けするドライバーとして高い評価を得た。

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ロズベルグ、「バレンシアでは金曜セッション重要」

来週初開催を迎えるバレンシア市街地特設コースでのヨーロッパGPを前に、ウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグは「バレンシアでは金曜日のフリー走行セッションが重要になる」との見通しをチームのサイトで示した。
Valencia Course Map (C)BMW Motorsports
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「まず言えることは、こうした公道コースでは基本的に路面のグリップがないということ。
このため、通常のパーマネントコースならわれわれF1ドライバーは10ラップもすればコースを覚えられるんだけど、バレンシアでは多分その倍は必要とするだろう。

そして、金曜日のフリー走行セッションではデータ収集のためとにかく周回を重ねることが重要。
コースにマシンを留めていることが肝心なんだ。
もしもクラッシュなどしてしまえば、セットアップのための貴重な時間を失うことになるからね」

F1はシーズンオフにしばしばバレンシア・サーキットでテストをしているが、しかし今回のコースはまったくの別物、誰にとっても初体験だ。

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フォース・インディア、来季も同じラインナップか

フォース・インディアの共同オーナーであるヴィジャイ・マルヤ氏は、チームのサイトで「現在のドライバー・ラインナップに満足している」と言及、来季も同じ体制でいく可能性を示した。
Vijay Mallya (C)Force India F1
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「フィジケーラの持つ豊富な経験はわれわれにとってたいへん貴重な財産となっている。
また若いスーティルには間違いなく多くの才能があるし、戦い具合も一貫している。
この二人の組み合わせに、私は完全に満足しているんだ。
われわれがもっと戦闘力のあるクルマを与えたなら、彼らは素晴らしい活躍をするものと確信しているよ」

インドの資産家でもあるマルヤ氏は、かねてインド・チームの編成を口にしているが、いまのところその最有力候補とみられるカルン・チャンドク(23歳:インド)の成長ぶりにまだ満足はいっていないようだ。

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2008/08/12

ブリアトーレ、サルディニアで襲撃喰らう

ルノー・チーム代表を務める一方、有能な事業家としても知られるフラビオ・ブリアトーレ氏が、そのせいで『襲撃』を喰らったことがわかった。

これはイタリアの『ラ・スタンパ』紙が報じたもので、それによれば事件が起きたのはいま夏休みとなっているF1インターバルでのイタリア・サルディニア島でのこと。
Sardinia Rally Image (C)Ford Racing
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ヨーロッパ・セレブがバカンスを楽しむこの島のカプリッチョリ・ビーチに豪華ヨットで上陸しようとしたブリアトーレ氏の一行に、ビーチにいた人々から砂や海水を浴びせかけられ、さらに「島を出て行け!」などの罵声が投げつけられたということだ。

ブリアトーレ氏はその巨額蓄財を背景に、この島で新しいレストランやナイトクラブなどをオープンさせたということだが、こうしたことが島の人々の反感を買ったようだ。

これについて同氏は「私は稼いだ分に見合うだけの税金をちゃんと支払っている。
何も悪いことはしていない」と、反撃している。

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ボーデ、トロ・ロッソ残留に向けお尻に火

来季のシートについてさまざまな報道が繰り広げられるトロ・ロッソだが、セバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)が残留に向けパフォーマンスのアップをフランスの『レキップ』紙で誓っている。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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「チームメイトと比較されることは止むを得ないことだけど、ドライバーというのは誰しも自分が得意とするスタイルというものを持っているんだ。
そして僕が好きなのは高速コーナーではアンダーステアで、タイトな低速コーナーではオーバーステア気味になるようなクルマ。
そうした意味では確かにベッテルと違いがあることは認めるよ。
そしてクルマが開発によって変化していくことに対し、彼のほうがうまく適合したということもね。
僕は自分でちょっと考え過ぎて余分な時間を要したことを悔やんでいるけれど、それはこれからの残りシーズンで挽回するつもりだ」

トロ・ロッソの来季シートについては、ブルーノ・セナやセバスチャン・ブエミ、ロマン・グロージャン(21歳:フランス)やアンディ・ツバー、さらにここに来て佐藤琢磨の名前も上がるなど多くの候補がひしめいている。

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「佐藤琢磨、来季トロ・ロッソ」の噂、独誌報じる

来季F1復帰に向けて強い意欲をみせている佐藤琢磨(31歳:前スーパー・アグリ)について、「2009年トロ・ロッソ加入」の可能性をドイツの『モータースポーツ・アクチュエル』誌が報じて注目されている。
Toro Rosso『str2』 (C)Scuderia Toro Rosso
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トロ・ロッソではすでにセバスチャン・ベッテルのレッドブル昇格が決まっているため最低ひとつはシートが空く他、セバスチャン・ボーデについてもゲルハルト・ベルガー共同オーナーはまだ残留かどうか明確にしていない。
その一方で同氏は「ドライバー・ラインナップは今年のような新人どうしではなく、ベテランと若手との組み合わせが望ましい」とも語っている。

また日本で高い人気を持つ佐藤琢磨を起用することで、レッドブル・グループの主力商品であるエネルギー・ドリンクの拡販に役立てたいという思惑もあるとみられる。

トロ・ロッソはこのところ急速に戦闘力を上げていて、とりわけベッテルがしばしばレッドブルの2台を凌ぐ活躍をみせているのは周知の通りだ。

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2008/08/11

ストゥック氏、グロックの仕事ぶり礼賛

ハンガリーGP決勝レースでみごと2位表彰台という『結果』を出して期待に応えたティモ・グロック(26歳:トヨタ)について、同国の先輩F1ドライバーであるハンス・ストゥック(58歳)が『エキスプレス』紙で次のように礼賛している。
Timo Glock & 冨田 務 (C)Panasonic Toyota Racing
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「グロックの良さは、(前任者である)ラルフ・シューマッハと比べるとよくわかるね。
彼はわざわざケルンのファクトリー近くに引っ越し、チームと常にコンタクトが取れるようにしているんだ。
性格は明るく誰からも好かれる。
仕事ぶりはとても手堅く、そして常に『一貫した労働者』なんだ。
それは金曜日から日曜日の間だけのことじゃない。
1週間いつもF1のことを考えて、そして例えばディーター・ガスのような上司に問い掛けを続けている。
もしラルフももう少しグロックのように他人からのアドバイスを受け入れる態度があったなら、きっと異なった結果になっていただろうと思うよ」

現役当時ラルフは今のグロックの約8倍もの契約金を手にしていたとされるが、しかしその仕事にはしばしばむら気があると指摘されていた。

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スペインの放映権でブリアトーレ氏12億円手中

ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ氏が、スペイン国内のF1放映権を譲渡することで巨額の利益を手にしていることが明らかとなった。
Monitor Image (C)Renault F1 UK
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F1商業権全体はバーニー・エクレストン氏が関与する『CVCキャピタル』が保有しているが、ブリアトーレ氏はCVCの手に権利が移る前にエクレストン氏から直接スペイン国内の放映権を譲渡されたというもの。

名目上はイギリスのこの会社が保有しているが、ブリアトーレ氏はこれをスペインでF1放送する『テレシンコ』に与えることで巨額報酬を獲得。
スペインではアロンソ人気でF1熱が高まったこともあり、昨年1年だけでブリアトーレ氏は580万ポンド(約12億円)も手中にしたと伝えられている。

ただし、2009年から5年間スペインの放映権は『メディアプロ』が獲得している。

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ブリヂストン、ライコネンの指摘を否定

フェラーリ・チームのキミ・ライコネンが、先に「競争相手がなくなったことでブリヂストンF1タイヤの質が低下した」と指摘したことに対し、ブリヂストン・モータースポーツの安川ひろし/推進室長はアメリカ『CNN』でこれを強く否定した。
Tyre Warmer Image (C)Redbull Racing
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われわれが最初にF1に参入した当時、ブランドを世界に衆知させることが目的の一つだったが、現在はF1タイヤの開発から得られる技術的メリットの価値が大きい。
「F1でのタイヤは、ライバルがあるかどうかに関わらず、常に技術革新の頂点にある。
それは絶え間なく進化を続けているし、そしてそれが間違いなく市販タイヤの技術にも活かされているものだ」

単独サプライヤーとなった現在もブリヂストンがF1タイヤの供給に掛かる費用は総額1億ドル(約110億円)にも及ぶと推定されるが、いまのところ2010年の契約満了後もF1から撤退する動きはないようだ。

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2008/08/10

ブラウン代表(ホンダ)、「まだ前進できる」

先に発足した「FOTA:フォーミュラワン・チーム・アソシエーション」では技術部門の責任者に指名されたホンダ・チームのロス・ブラウン代表は、同チームの『RA108』について「今季まだ前進できる」と、自信をみせた。
Ros Brawn (C)Honda Racing
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他チーム同様、すでに大きくレギュレーションが変更される来シーズン・マシンに開発の焦点を切り替えたとされる同チームだが、それでもまだ今季グリッドをより上位へとアップできるというもの。

ブラウン代表は、新設計のリヤ・サスペンションについてギヤボックスからの制限からかなり苦労を強いられたことを明らかにしたが、しかし次戦バレンシア市街地特設コースで行われるヨーロッパGPでは、ダンパー機能の熟成などまだステップアップする余地があることを示した。

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ブリヂストン、残りシーズンのタイヤスペック発表

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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ブリヂストンは、今シーズンの残り7戦についてタイヤスペックを次のように発表した。

仕様は柔らかい方からスーパーソフト、ソフト、ミディアム、そしてハードの4種類。
このうちの2種類が選択され、実際のグランプリに持ち込まれることになる。
(2種類のうち柔らかいほうのタイヤのトレッド面に白いラインが表示される)

Rd. グランプリ Sソフト ソフト ミディアム ハード
第12戦 ヨーロッパGP    
第13戦 ベルギーGP    
第14戦 イタリアGP    
第15戦 シンガポールGP    
第16戦 日本GP    
第17戦 中国GP    
第18戦 ブラジルGP    

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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佐藤琢磨、F1復帰熱望も「進展なし」

今年のスペインGPを最後にF1出場の機会を失っている佐藤琢磨(前スーパー・アグリ)が、9日(土)富士スピードウェイで行われたイベントでひさしぶりに元気な姿をみせた。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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行われたのは『バージン・アトランティック・クラブ・カーティング』と冠されたカート・イベントで、佐藤琢磨の操る2人乗りカートに同乗できるという企画もあって300人近くのファンが勢揃いした。

カート大会のほうはあいにく雷雨の影響で中断する場面があったものの、佐藤琢磨はファンの前で来季のF1復帰に向けて数チームと交渉にあたっていることを明らかにした。
ただ目下シーズン中ということもあって、「いまのところ特に進展はない」ということだ。

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2008/08/09

シドニー、それでもオーストラリアGP開催に強気

一時はその開催継続も危ぶまれたオーストラリアGPだが、先に2015年までの大幅契約延長が決まり、一件落着と思われた。
2005 Australia GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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しかしここに来てシドニーが再びオーストラリアGP開催に名乗り。
それによれば地元のARDC(オーストラリア・レーシング・ドライバーズ・クラブ)が、シドニー近郊イースタン・クリークにサーキット建設の調査を開始したというもの。

同クラブの首脳は「エクレストンがオーストラリアに望むのはナイトレース。
しかしメルボルンはこれを受け入れないからやがて両者は決裂。
そうなった時にわれわれが受け入れ先になる」と、自信ありげだ。

なおメルボルンとの契約は両者の主張の中間を取った「夕方スタート」であるとされている。

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最速マシンの男は最速男に注目

目下2008年のF1チャンピオン最右翼に位置するルイス・ハミルトン(23歳:マクラーレン)は、いよいよ始まった北京五輪の競技の中で、とりわけ陸上男子100mに注目していると、語っている。
Image
「オリンピック競技の中ではやはり陸上100mが好きだよ。
なんたって、世界最速の男の走りが見られるんだからね。
実は僕も挑戦したことがあるんだけど、僕がやっとスターティング・ブロックから立ち上がった時には、もう彼らは10mも先にいるんだ。
まったく彼らのスピードは信じられないよ。
また僕らの戦いは予選アタックでも1分以上に及ぶけれど、彼らはその力のすべてをわずか10秒の中で爆発させるというのも凄いよね」

折りしもF1は束の間の夏休みということで、多くのドライバーが母国でオリンピック観戦ということになるようだ。

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マッサ、「最良と最悪が混在したレース」

先のハンガリーGP決勝レースで、ラスト3周まで首位を走りながらも痛恨のエンジントラブルでリタイヤを余儀なくされたフェラーリのフェリッペ・マッサが、「最良と最悪が混在したレースだった」と、自身のサイトで振り返った。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「今回のレースは忘れようとしても忘れられない、そんな最悪のレースだったよ。
なにしろあと数周で優勝というレースをマシントラブルで失ったんだからね。
でもその一方で、それまでの僕のレースはむしろ忘れたくないほどのものだった。
スタートで首位に立ち、その後も完全にレースをコントロールしていたのだから。
ただもしもフェラーリがほんとうにタイトルを獲得しようと思うならば、こうしたトラブルは決して繰り返してはならない。
チャンピオンシップ争いの終盤では、ミスを犯したほうが負けになるんだ」

イギリスGP終了時ランキング首位だったマッサはドイツで2位、ハンガリーを終えては3位へと後退している。

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2008/08/08

ベルガー氏、「ボーデの活躍見守る」

来季のシートがまだ確定していないセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)について、フランス国内では「残留」との声が多いが、トロ・ロッソの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏は「今後の活躍を見守る必要がある」と、慎重な姿勢をみせている。
Gerhard Berger & Franz Tost (C)Scuderia Toro Rosso
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「これまでのところ、彼の仕事に私もトスト(スポーティング・ディレクター)も不満は持っていない。
しかしながらわれわれのドライバー・リストには様々な有望な若手の名前が載っていて、彼が引き続き2009年もトロ・ロッソのコクピットに収まるためには今後残りのシーズンでさらなる可能性をみせる必要がある。
そしてそれをわれわれは慎重に見極めていくことだろう」

ベルガー氏の頭の中には、ブルーノ・セナ(24歳:ブラジル)、セバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)、そしてロマン・グロージャン(21歳:フランス)(21歳:フランス)らがあると推定されている。

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鈴鹿サーキット大改修へ 9月にさよならイベント

2006年を最後に20年間続いたF1日本GP開催から離れた鈴鹿サーキットは、2009年の復活開催に向けて施設の大改修に入ることになるが、その『さよならイベント』が9月7日になることが明らかにされた。
2005 Japanese GP Stand (C)Renault F1 UK
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同日は2輪の『全日本ロードレース第5戦スーパーバイクレース in 鈴鹿』が開催されるが、これに合わせて上記『さよならイベント』を決勝日のピットウォーク時に行うというもの。
ここでは、歴代のグランプリ・マシン(2輪)によるデモンストレーション・ラン等が予定されている。

なお施設の改修はこれまで20年間に渡って活躍したコントロールタワーと手狭だったピット&パドック等が一新される予定。

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ライコネンにWRC(世界ラリー選手権)参戦オファー

ドイツの『ユーロスポーツ』が、フェラーリ・チームのキミ・ライコネンにWRC(世界ラリー選手権)参戦のオファーが示されたと報じて注目されている。

それによれば、オファーを出したのはWRC王者であるフォード・チーム。
フォードは2年連続WRCマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得しているものの、ドライバーズ・チャンピオンシップでは連続シトロエンを操るセバスチャン・ロウブの後塵を拝している。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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ライコネンとフェラーリとの契約は2009年末までとされているが、ライコネンはF1に執着していないという見方が根強くささやかれていて、今シーズンの展開次第では今季末にもF1引退の可能性があるとさえ言われている状況だ。

フォード・チームのマルコム・ウィルソン代表もこれを認めていて、「フィンランド人ドライバーのライコネンには、ラリー・ドライブにも才能があるのは間違いない」と意欲をみせている。

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ルノー、ライコネンのピットストップに疑義?

ハンガリーGP決勝レース終盤、ライコネン(フェラーリ)の前を走っていたルノーのフェルナンド・アロンソが、各車2度目のピットストップを行なった際に順位を逆転され、これにより順位を落とし4位に留まるという結果となった。
Pitstop Image (C)Renault F1 UK
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これについてスペインの『ディアリオAS』紙は、ルノー・チームがライコネンのピットストップに関し、どうしてこのように速い時間で作業を行うことができたか調査に取り掛かったと報じた。

F1におけるピット作業の時間は事実上燃料補給の時間ということになり、全体の給油量がほぼ同じとすれば、「時間あたりの給油量」に違いがなければこれほどピットストップ時間に差が付くことはないというものだ。

これについてアロンソは「彼ら(フェラーリ)がどのような仕事をしたかは知らない。
しかし現実に彼らのほうが短い時間で給油を成し遂げることができるというのであれば、われわれにもそれが可能かどうか確かめなければならないだろう」と、語っているという。

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2008/08/07

ライコネン、「そんなに状況悪くない」

一部のイタリア・メディアからは非難の声も聞かれるフェラーリのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)だが、本人は「そんなに状況は悪くない」と、平静な様子であることを自身のサイトで語っている。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「期待した通りかと言われればまあハンガリーGPの結果はベストなものではなかったけれど、でも全体としてみれば状況はそんなに悪いものじゃない。
トップのハミルトンとの差は5ポイントというわずかなものだし、僕らはランキングで2位と3位につけているんだからね。
サーキットはすべて異なるもので、毎回自分たちのマシンと相性がバッチリというわけにはいかないだろう。
まあ次のバレンシアは誰にとっても初めてのコースだし、僕はそういうところを得意としているから楽しみにしているんだ」

ハンガリーGPで3位だったライコネンにとってラッキーだったのは、1位がコバライネン(マクラーレン)、2位もグロック(トヨタ)と、当面チャンピオンシップのライバルではなかったということか。

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ついに勃発! イタリア国内にライコネン不要論

好調な時は持ち上げるものの、ひとたび不振になるや一斉にバッシング、というのがイタリア・メディアの常だが、どうやらその標的にフェラーリのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)がロックオンされてきたようだ。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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昨年こそ6勝を挙げてチャンピオンに輝いたものの、今季すでに後半戦を迎えてもわずか2勝、ここ7戦はすっかり優勝争いから遠のいているライコネン。
先のハンガリーGPでも、予選は6位止まり、決勝レースでも上位を走っていたハミルトン&マッサが相次いで脱落したにもかかわらず3位表彰台に上がるのがやっとだった。

『トゥットスポルト』紙は「ライコネンに真剣にやる気があるのか疑問。
フェラーリの首脳は彼がチームに必要なドライバーかどうか考え直す必要がある」と辛辣。
もともとあまりF1に執着心がないとされるライコネンには、チャンピオン獲得後モチベーションを欠いているのでは、との憶測も流れている。

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シューマッハ、再び跳ね馬のコクピットに

元F1チャンピオンで、現在もフェラーリ・チームのスーパー・アシスタントを務めるミハエル・シューマッハ(39歳:ドイツ)が、今月末に行われるモンツァ合同テストで再びステアリングを握る予定であることがわかった。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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テストは8月27日(水)から29日(金)の3日間に渡り行われる予定で、9月14日イタリアGPに向けての準備は当然だが、各チームともすでに来季マシンの開発を想定したテスト・プログラムが進められていて、この誰より経験豊富な元チャンピオンの参加は意義あるものになると期待される。

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アロンソ、ルノーの戦闘力向上に悲観的

ルノー・チームのフェルナンド・アロンソ(27歳:スペイン)はが地元スペインのラジオ局『カデナ・セール』の取材に応じ、現在のルノー・チームの体制では来季戦闘力を向上させるのは難しい、との見方を示した。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「いろいろ外野から雑音は入るが、いまはこのチームで全力を尽くしていて、それ以外のことは何も考えていない」と、一応はルノーへの忠誠姿勢を示しているものの、大きくレギュレーションの変わる2009年シーズン、ルノーの開発体制では立ち行かないとの懸念があるようだ。

アロンソはまた「ホンダからは熱心なアプローチを受けた」とも語っていて、もしホンダ側が単年契約を受け入れれば、「2009年ホンダのアロンソ」が実現することもありそうだ。

アロンソについてはこれまでレッドブル、BMWザウバーやトヨタなどからもオファーがあったとされるが、いずれも1年契約を望むアロンソの希望と合わず進展していない。
(2010年フェラーリ移籍密約説が絶えない)

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2008/08/06

中嶋一貴のライバルはブルーノ・セナ?

ハンガリーGPで2位表彰台を獲得したティモ・グロック(26歳:ドイツ)が来季トヨタ・チームの残留が確実になったことにより、同じトヨタ・エンジンを使うウィリアムズ・チームでも来季は今年と同じロズベルグ&中嶋一貴というドライバー・ラインナップになるとの見方が有力だが、ここに来てブルーノ・セナの名前が急浮上してきた。
Bruno Senna (C)Honda Racing
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故アイルトン・セナの甥っ子として知られるブルーノは、現在F1登竜門とされるGP2シリーズに参戦中。
ちなみにGP2シリーズの2005年1位はロズベルグ(2位コバライネン)、2006年の1位はハミルトン(2位ピケ)、そして2007年の1位グロックと、いずれも上位は現在F1で大活躍中。
セナは現在ランキング2位ですでに優勝経験もある。(中嶋一貴は2007年5位、未勝利)

さらに優位にあるのがスポンサーで、セナには母国ブラジルのヴァリグ(航空会社)やスペインのサンタンデル(銀行)がパーソナル・スポンサーとして付いている上に、来季F1進出の場合にはさらにペトロブラス(ブラジルの石油会社)も支援に廻るとされているのだ。
そのペトロブラスはウィリアムズ・チームの有力スポンサー。

ちなみに中嶋一貴を擁しながら同チームに日本からのスポンサーは1社もないのが現状。
なお、故セナと一貴の父・悟氏はロータス時代のチームメイトということになる。

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『ヨーロッパGP』、来季は名称変更に?

全18戦中11戦を終え、F1次戦はいよいよ今季が初開催となるバレンシア市街地特設コースで行われる『ヨーロッパGP』となった。
しかしながら、この名称が早くも1回限りで変更を余儀なくされるとみられている。
Valencia Waterfront (C)BMW Motorsports
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これは、ヨーロッパGPという名称がすでに昨年ニュルブルクリンクでのグランプリに使用されているためだ。
ドイツではホッケンハイムとニュルブルクリンクでF1が隔年開催されることになっていて、今年はドイツGPとしてホッケンハイムで行われた。
しかしドイツGPの名称はホッケンハイムの主催者が保有していて、来年ニュルブルクリンクでのグランプリは再びヨーロッパGPとせざるを得ないという。

このため、バレンシアでのグランプリを来季は『ワールド・グランプリ』にするとの案がバーニー・エクレストン氏から出されているという。
なおバレンシアGPの名称はバレンシア・サーキット(F1のとは別もの)で行われる2輪WGP(ワールド・グランプリ)としてすでに定着している。

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フェラーリ、やはりカギは信頼性

ハンガリーGP決勝レースで、首位を走りながらも突然のエンジンブローによりリタイヤを余儀なくされたマッサのトラブルについて、同グループを率いるルカ・モンテツェモロ社長は「チャンピオンシップを戦うには信頼性がカギになる」と、あらためて陣営の引き締めを図った。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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「われわれのマシンにスピードがあるところは示せたが、しかし今回またしても信頼性という点で足をすくわれる結果となった。
もしわれわれフェラーリが望むものを手にしたいと思うならば、もう一度足元を見直す必要がある」

現在フェラーリはコンストラクターズ・ランキングでこそ僅差で首位に立っているが、この3週間のインターバルもマラネロのファクトリーは夏休みという訳にはいかないようだ。

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マクラーレンは『シャークフィン』投入せず

レッドブル・レーシングから始まり、その後他チームへと拡大、ハンガリーGPではついにフェラーリ・チームも採用した大型のリヤカウル、いわゆる『シャークフィン』について、マクラーレン・チームはこれを実戦投入する予定のないことを明らかにした。
McLaren Rear Cowl (C)McLaren Group
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これは同チームのマーティン・ウィットマーシュCEOが語ったもので、それによればこれによって得られるメリットよりも、横風の影響などデメリットのほうが大きく、いまのところはこれを採用するつもりはないとしている。

同チームではドイツGP前のホッケンハイム合同テストでルイス・ハミルトンの手により実車テストを行っていた。

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2008/08/05

給油火災の原因はハンガリーの高温?

今回のハンガリーGPでは、給油作業の際に発火するシーンが度々見られた。

これについてFIAでは、決勝レース当日の気温が30度半ばまで上昇したことで給油機内部の圧力が高くなり過ぎ、そのことが原因で燃料が給油リグ付近にこぼれ発火したものと推定している。
Refuel Scene (C)Scuderia Toro Rosso
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『被害』に遭ったのはトロ・ロッソのボーデ、ホンダのバリチェッロ、ウィリアムズの中嶋一貴らで、ボーデはなんと2回も同じ事件に見舞われている。

テレビで全世界に映し出される火災のシーンは衝撃的なものだったが、ちなみにアメリカのインディカー・シリーズでは環境問題から2005年までメタノール、現在はエタノールが使われていて、こうした場合にも炎が見えないのが特徴だ。

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ハンガリーGP、2016年まで契約延長へ

スイスのフランス語系テレビ『テレビ・スイス・ロマン』は、2011年まであったハンガリーGPの開催契約が、さらに5年間延長され2016年までになったと伝えた。
Hungary GP 1987 (C)Williams F1
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ハンガリーGPは1986年に首都ブダペスト郊外に建設されたハンガロリンクで初めて開催。
その後何回かのコース改修を経て現在の4.381キロのテクニカルなコースで行われている。

低速でコース幅も狭くコーナーが多いことからミッキーマウス・サーキットなどと揶揄されるが、現在主流となったヘルマン・ティルケ氏デザインのものとは異なる性格のサーキットが今後さらに8年間は継続されることになった。

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ハミルトンのタイヤトラブルは破片屑から

ハンガリーGP決勝レース中、2位走行中だったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンを突然襲ったタイヤトラブルについて、ブリヂストンタイヤの関係者は「路上のデブリ(破片屑)が原因とみられる」との暫定調査の結果を明らかにした。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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それによれば、路面嬢にあったデブリは2コーナーに差し掛かった時ハミルトンの左前タイヤに穴を開け、これにより急激に圧力を失ったタイヤはマシンのコントロールを失わせたという。

最終的にハミルトンは5位まで順位を挽回したものの、当時首位を走っていたフェラーリのマッサが後にリタイヤしていることを考えると、これがレースの行方を左右する重要なインシデント(小さな出来事)だったことが窺える。

なおハミルトンは昨年のトルコGPでも3位走行中タイヤトラブルにより順位を落としていて、チームはタイヤの管理に最善を尽くしていたという。

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トヨタ、グロックとの契約延長へ

2位表彰台と、トヨタにとって2005年のトゥルーリと並ぶ最高の成績を記録したティモ・グロック(26歳:ドイツ)だが、さっそくその『効果』が表れたようだ。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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まだチームから正式発表はないものの、英『オートスポーツ』等が伝えるところによれば、トヨタはグロックに対し2009年のオブション契約についてこれを行使することを決めたというもの。

トゥルーリについてはすでに2009年まで有効な契約があるとみられることから、これにより同チームは来季も同じドライバー・ラインナップで臨むことになる。

同誌はまた「これにより中嶋一貴のトヨタ昇格はなくなり、来季もウィリアムズで走るだろう」との見通しを伝えている。

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2008/08/04

ホンダ ハンガリーGP決勝レースの模様

honda_f1_logo第11戦 ハンガリーGP 決勝レース
「バトン12位、バリチェロ16位完走」
8月3日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:29~32度

第11戦ハンガリーGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは12位、ルーベンス・バリチェロは16位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日は、青空が広がった。
レース開始時の午後2時の時点で、気温29度、路面温度44度。
この週末、もっとも高い路面温度の下、レースが戦われることになる。
バリチェロはS・ブルデ(トロロッソ)の5番降格でひとつグリッドが繰り上がり、17番手からスタートとなる。

12番手のバトンはスタートで出遅れ、14番手に後退。
逆にバリチェロは1周目に、13番手までポジションを上げた。
しかし3周目に、二人の順位は入れ替わる。
この状態で追い抜きもなく、1台の脱落もない膠着状態のまま、レース序盤が過ぎて行く。

18周目に、首位のF・マッサ(フェラーリ)が最初にピットへ向かい、その後、続々と他のドライバーもピットインする。
31周目にバトン、32周目にバリチェロが続けてピットに向かう。
しかし、バリチェロは給油リグのトラブルで、大幅にタイムロスしてしまう。
二人のピットイン後、33周目の時点で、バトンは13番手を走行するものの、バリチェロは19番手まで後退する。

52周目。バトンが2度目のピットインをし、13番手をキープしコースに戻る。
一方、53周目でピットインしたバリチェロは、61周目には17番手を走行する。
そしてチェッカーまで残り3周となった67周目、トップを独走していたマッサのエンジンがブロー。
これでH・コバライネン(マクラーレン)が首位に立ち、そのままゴール。
これにより、一つずつ順位を上げ、バトンは12位、バリチェロは16位完走だった。

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トヨタ ハンガリーGP決勝レースの模様

F1第11戦ハンガリーGP決勝 T.グロック2位初表彰台
J.トゥルーリは7位入賞 ダブルポイント獲得

天候:晴れ・ドライコンディション、気温29-32℃、路面温度43-49℃
コンストラクターズポイント:35ポイント(4位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 22ポイント(7位)、ティモ・グロック 13ポイント(10位)

F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガロリンクで行われた。
午後2時、ドライコンディションでレースがスタート。
3列目5番手からスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックは、スタート直後に順位を一つ上げ4番手となった。一方、9番手スタートのヤルノ・トゥルーリは順位を一つ落としたが、すぐにネルソン・ピケJr.を追い越し9番手を保った。
その後、両ドライバーは手堅く順位をキープし続け、終盤までにそれぞれ3番手と8番手となった。
終盤、ティモはキミ・ライコネンの追い上げを受け、接近戦が続いた。
しかしレース終了間際に、トップを走っていたフェリペ・マッサがトラブルにより止まり、最終的にティモは更に順位を上げ2位でチェッカーを受け、復帰戦を初表彰台で飾った。
ヤルノは7位でチェッカーを受け、チームはダブルポイントを獲得、そして今季2度目となる表彰台を獲得し、コンストラクターズ・チャンピオンシップ4位を維持した。

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初優勝コバライネン、「これをきっかけに」

マッサの突然のリタイヤがあったとはいえ、ハンガリーGPでついに念願のF1初優勝を遂げたマクラーレン・チームのヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)は、次のようにその喜びを語った。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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「ほんとうにうれしいよ。
これは、僕にとって待ちに待ったまさに人生最高の瞬間だね。
F1で優勝というのは、これまでずっと目指してきたものだもの。
マッサには気の毒に思うけれど、でもこれがモーターレーシング。
今日は確かにラッキーなことがあったけれど、逆にこれまで優勝にチャレンジできる位置にいながらもアンラッキーに災いされたことが何回もあるのだから……。
できればこれをきっかけにして、これから何回も勝利を積み重ねていけたらいいね」

ハンガリーGP前には来季の続投が決まった一方で、「ハミルトン・タイトル獲得のアシスト役」などとメディアに書かれた男だったが、ここでいきなり主役に躍り出た形だ。

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2位表彰台獲得のグロック、「信じられない!」

前戦ドイツGPでの大きなアクシデントから、一時はこのハンガリーGP参戦自体が危ぶまれたトヨタ・チームのティモ・グロック(26歳:ドイツ)が、終わってみればF1初となる表彰台獲得。
終盤は壮絶な追い上げで迫るフェラーリのライコネンに背後まで迫られる厳しい戦いだったが、終了直前に首位マッサがエンジントラブルにより突然のリタイヤ。
グロックにとっての初表彰台はなんと2位という快挙となった。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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「信じられないくらい、もう最高の気分だよ!
トヨタでの最初のシーズンに、こんな素晴らしい結果が得られるなんて、まさい超ファンタスティックだ。
バックミラーに紅いマシンが映るようになってからは、もう絶対にミスはできないと全身全霊を賭けてドライビングに集中した。
レース終盤、無線でマッサのトラブルを聞いた時には信じられない思いだったね。
今週はマシンの状態がいいのはわかっていたから、なんとかみんなに報いたいと考えていたけれど、これほどの結果が得られてほんとうに幸せだ」

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ブリヂストン ハンガリーGP決勝レースニュース

Image (C)Williams F1
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2008年F1世界選手権 ハンガリーGP 決勝

FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGP決勝は、ヘイッキ・コヴァライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がエキサイティングで緊張に満ちたレースで見事F1初優勝を達成した。

ソフト・ソフト・スーパーソフトのタイヤ戦略で戦ったコヴァライネンは、自身28回目のグランプリで初めて表彰台の頂点に立った。
レースはスクーデリア・フェラーリ・マルボロのフィリペ・マッサが有利なように見えたが、残りわずか3周というところでマッサはトップからリタイヤとなり、ポイント獲得を果たせなかった。

第1コーナーでポールポジションのルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)を抜いてからはマッサがレースをリード、ふたりはレース全般で他集団から一歩抜け出す優位な展開をキープ。
しかし41周目にハミルトンのタイヤがパンクし、彼は2位から予定外の緊急ピットイン。
パンクの原因に関してはブリヂストンとチームによって現在調査が行われている。
これによって戦略には影響が出たものの、ハミルトンは5位までポジションを取り戻してレースを完走した。

ティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)がコヴァライネンに11秒遅れて2位フィニッシュ、キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)が3位。
ライコネンはスーパーソフトを使った最終スティントで1分21秒195のレース最速タイムを記録している。
フェルナンド・アロンソ(INGルノーF1チーム)が5位のハミルトンに1.4秒の差をつけて4位でフィニッシュした。

6位はネルソン・ピケ(INGルノーF1チーム)、ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)が7位、ロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)が8位でポイントを獲得した。

現在、ドライバーズ・チャンピオンシップは、ハミルトンが62ポイントで57ポイントのライコネンを依然リードしている。54ポイントのマッサが3位。コンストラクターズ・チャンピオンシップは111ポイントのスクーデリア・フェラーリ・マルボロがリード、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが100ポイントで2位に上昇、BMWザウバーF1チームが90ポイントで3位に続く。

F1は8月22日-24日にスペイン・バレンシアの新しいストリートコースで開催されるヨーロッパGPまで短い休みに入る。
1997年のブリヂストンのF1参入以来200回目のグランプリとなるヨーロッパGPでは、ブリヂストンのソフト及びスーパーソフト・コンパウンドのポテンザタイヤが使われる予定だ。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「F1初優勝を決めたヘイッキ・コヴァライネン、おめでとうございます。
そして前回のレースの事故にも関わらず、初のF1表彰台を達成したティモ・グロックにもお祝いを申し上げます。
どちらのコンパウンドも良いパフォーマンスを発揮しました。
キミ・ライコネンが最速ラップタイムを記録しているように、コースにラバーが乗った状態ではスーパーソフトの方が速かったようです。
重いクルマでレースをスタートし、第1スティントを長く取ったデイビッド・クルサードの場合もスーパーソフトが優れたパフォーマンスを見せました。
ハミルトンのタイヤのパンクに関しては、直後の分析では原因が明らかでなく現在も調査中ですが、恐らくサイドウォールのカットに起因するものと思われます」

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「困難なレースだった」

ハンガリーGP決勝レースを13位という結果で終えたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のように苦しいレースを振り返った。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「明らかに僕らにとってとても厳しいレースだったね。
チームと相談し、僕はワンストップ作戦でレースに臨んだ。
状況から考えて戦術は良いものだったと思うけど、燃料を多く積んで、しかもオブションタイヤでの走行はとても苦しいものだった。
フィジケーラに抜かれて順位を落とす場面があったけれど、幸いこれは彼が再度ピットストップしたことで取り戻すことができた。
でもそれが今日なし得る最高のものだったね。
今日起きたことをよく調査し、そして次のレースにそれが活かせるよう準備をする必要がある」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「ここハンガロリンクはオーバーテイクがほとんど不可能なコースであるにもかかわらず、われわれはそもそも戦闘力あるグリッド・ポジションを獲得することができなかった。
カズキのほうはワンストップだったが、ロズベルグは給油装置の問題によりこれよりも遅れる結果となった。
ファクトリーではすでに2009年のクルマの開発が進められているが、しかしわれわれはもちろん残るシーズンでの熟成も怠らない」と、語っている。

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『CVCキャピタル』、F1商業権売却の噂否定

F1の商業権を持つ『CVCキャピタル』は、一部に噂となった商業権売却という可能性を否定した。
B.Ecclestone & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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これは、先にマックス・モズレーFIA会長が英紙に対しその可能性を匂わせたもの。
それによれば大きな金額を示されれば、心変わりの可能性があるとして、暗にアラブ資本が興味を示していることを示したとされる。
また、バーニー・エクレストン氏が現在のF1を捨て、まったく異なる新シリーズを立ち上げるのではないか、とに見方もこれに拍車を掛けた。

しかし今回の声明で『CVCキャピタル』は「エクレストン率いる現在のF1ビジネスに満足しており、長期に渡り継続する」と、強調している。

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2008/08/03

大波乱のレース、コバライネンが初優勝遂げる

波乱のレースとなった2008年ハンガリーGPは、マクラーレン・チームのヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)がついにF1初優勝を遂げて終わった。

レースはポールポジションからスタートしたマクラーレンのハミルトンをフェラーリのマッサがオープニングラップがかわし、その後は終始レースを引っ張ったものの、ゴールまであと3ラップというストレートで突然派手なエンジンブロー。

2位はライコネンの猛追を最後まで凌ぎきったトヨタのグロックが入り、こちらもF1初表彰台の快挙。
3位ライコネン、4位ルノーのアロンソ、5位は2位走行中にタイヤのパンクチャーにより大きく後退したマクラーレン・チームのハミルトン。
6位ルノーのピケ、7位トヨタのトゥルーリ、8位BMWザウバーのクビサでここまでが入賞。

ウィリアムズは中嶋一貴&ロズベルグが13-14位、ホンダはバトン12位バリチェッロ16位だった。

なおハミルトンはチャンピオン1位を守っている。

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ホンダ ハンガリーGP公式予選の模様

honda_f1_logo第11戦 ハンガリーGP 2日目・予選
「ハンガリーGP予選は、バトン12番手、バリチェロ18番手」
8月2日・土曜日(2日目・予選)天候:晴れ 気温:27~31度

第11戦ハンガリーGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは12番手、ルーベンス・バリチェロは18番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目は、朝から晴れ。
フリー走行の始まる午前11時には、気温はすでに28度まで上がった。
ホンダは今週、空力や足回りなど改良を施したRA108を投入をし、その真価を試している。
このセッション、バリチェロは15番手、バトンは17番手だった。

午後には気温が、30度を超え、路面温度は41度に達した。
中団グループは、熾烈な戦いを繰り広げる。
第1セッションの1回目アタックから次々に1分20秒台へと突入していく。
さらにトップ集団は、1分19秒台へとタイムを更新していく。
しかしホンダ勢は1分21秒台前半と、一歩出遅れる。

バトンは3度目のアタックで1分20秒台に入り、15番手につけ、第2セッションに進む。
一方のバリチェロは、終盤にさしかかるターン11でのミスにより、タイムを更新できず、18番手に終わった。

第2セッション。
バトンの1回目のタイムは、1分21秒087。
第1セッションで出したタイムを更新できない。
その間にライバルたちは、1分20秒台前半から19秒台までタイムを縮めていく。
この時点でバトンは、13番手。
最終セッション進出を目指し、最後のアタックに出る。
ここでバトンは、10番手のN・ピケ(ルノー)にコンマ2秒及ばなかったものの、コンマ7秒タイムを縮め、12番手となる1分20秒332のタイムを叩き出し、予選を終えた。

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トヨタ ハンガリーGP公式予選の模様

F1第11戦ハンガリーGP予選
T.グロック5番手 J.トゥルーリは9番手、ダブルでポイント獲得狙う

天候:晴れ・ドライコンディション、気温:30-31℃、路面温度38-44℃
2008年最高グリッド:3位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)
2008年最高順位:3位 ヤルノ・トゥルーリ(フランス)

F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの公式練習第3回目と公式予選がハンガロリンクで行われた。
例年猛暑に見舞われるハンガリーGPだが、今年は比較的涼しい状況。

公式練習第3回目、パナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックは3番手、ヤルノ・トゥルーリは14番手でセッションを終えた。
午後2時から始まった予選第1セッションでは、ヤルノが3番手、ティモが5番手に入った。
予選第2セッションでは、ティモが2番手、ヤルノが5番手となり、2台揃って第3セッションへと進出。
予選第3セッションではティモ・グロックが自身最高となる5番手のタイムを出し、3列目スタートを獲得した。
ヤルノ・トゥルーリは9番手となった。チームは、ダブルでのポイント獲得を目指して明日の決勝レースに挑む。

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ブリヂストン ハンガリーGP公式予選ニュース

Image (C)Williams F1
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2008年F1世界選手権 ハンガリーGP 予選

FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGP予選は、ブリヂストンのソフト・コンパウンドのポテンザタイヤでルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が、今シーズン4回目のポールポジションを達成した。

ハミルトンの予選タイムは1分20秒899。
同じくソフト・タイヤで2位のタイムを記録したチームメイトのヘイッキ・コヴァライネンよりも0.2秒以上速かった。
フィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)とロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)がそれぞれ3位と4位のタイムを記録した。

ティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)が今シーズン最高の5位を達成、キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)が彼の隣のグリッドポジションからのスタートとなる。
フェルナンド・アロンソ(INGルノーF1チーム)が7位で予選通過、マーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が8位。
ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)とネルソン・ピケ(INGルノーF1チーム)までが予選トップ10。

午前中のフリー走行では、スーパーソフト・コンパウンドでハミルトンが1分20秒228の最速ラップタイムを記録した。
2位のマッサとのタイム差は0.3秒を上回った。
3位はグロックだった。
今日は終日暑くドライのコンディションだった。
今日の最速ラップタイムは、ソフト・コンパウンドを装着してQ2でマッサが記録した1分19秒068。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「前回のドイツに続く2戦連続、且つハンガリーでも昨年に引き続き2年連続のポールポジションを達成したルイス・ハミルトン、おめでとうございます。
また、ドイツでのアクシデントの後だったにも関わらず、今年最高の予選結果を達成したティモ・グロックにもお祝いを申し上げます。
クルマが軽いQ1とQ2ではスーパーソフト・コンパウンドの方が全体的に速いようでした。
しかし、クルマが重いQ3ではソフト・タイヤの方が速く、ドライバーに良い感触を与えたようです。
今日の1日を通してさらにコースの状態が良くなりましたので、明日はタイヤの戦略という意味でも非常に興味深いレースになるでしょう。
どちらのコンパウンドも良いラップタイムを記録していますし、タイヤの摩耗についても良いようです。
スーパーソフトに関しても良好ですので、数多くの異なるオプションが可能になります」

参考データ(フリー走行/予選)
合計走行周回数: 666周
1台あたりの平均周回数: 33周
最多走行周回数: 45周 グロック
最速ラップタイム: 1分19秒068(予選第2セッション)
コンパウンド: ソフト/スーパーソフト

2007年ハンガリーGP
スクーデリア・フェラーリ・マルボロのキミ・ライコネンを0.7秒差で破り、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがソフト・ソフト・スーパーソフトのタイヤ戦略で2007年ハンガリーGPに優勝した。
3位は3ストップ戦略で戦ったニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)だった。

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完全復活のグロック(トヨタ)、「パーフェクトな回答」

前戦ドイツGPでの大きなクラッシュで、一時はハンガリーGPへの出場も危ぶまれたティモ・グロック(トヨタ)だが、2日(土)行われた公式予選ではみごと5番グリッドを獲得、完全復活ぶりをみせつけた。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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「アクシデントではみんなにだいぶ迷惑を掛けたから、この予選結果はほんとうにうれしいね。
このように身体は全然問題ないし、もちろんマシンも高い戦闘力があって楽しいよ。
今日のこの結果は、僕を心配してくれたすべての人たちに対するパーフェクトな回答になったね」

今シーズン、グロックが予選で僚友トゥルーリを上回ったのはこれが3回目ということになるが、シングルグリッド、しかも5番手というのは初の快挙ということになる。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「厳しいスタート位置

期待に反してまたも予選Q1での敗退となったウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のように今回の予選を振り返った。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「ここはドライバーにとって面白いコースだし、ロズベルグとのタイム差はこれまでより詰められると思っていたからこの結果は残念。
1回目のアタックでは彼より良かったのに、最後のアタックは渋滞に阻まれた上にオブションタイヤでのバランスを引き出すことができなかったんだ。
今は明日の決勝レースに向け、最大限のものが引き出せるようデータを見直さなくてはならないね」

サム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「この予選結果はわれわれにとって明日が厳しいレースになるということだろう。
ロズベルグはQ2でさらに前のグリッドが得られる筈だったが、ハイドロリック系のトラブルでそれが叶わなかった。
Q1での走りではまったくその兆候はなかったのだが……」と、語っている。

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ライコネン(フェラーリ)、「今季引退説」を否定

マシンの戦闘力がライバル・マクラーレンより劣るのは事実としても、3番グリッドを得た僚友マッサに対し、BMWザウバー、そしてトヨタにも先を越され6番手に留まったフェラーリのキミ・ライコネンに、また「今季引退説」がまことしやかに流れ始めた。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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しかしこれについてライコネンは、「メディアによるまったくの作り話」と強くこれを否定した。

「僕はただ現在のフェラーリとの契約が来年で切れる、と言っただけ。
そしたらメディアは直ちに『来年で引退する』と的を外した書き方をし、さらにはそれが今では『今年で引退』という内容になっている。
確かに僕は自分の人生においてF1以外のことも楽しみたいと思っているけれど、それは今じゃない。
今は100%、F1というものに打ち込んでいるんだよ。
たまたまうまくいかないことはあるけれど、それがレースというものだからね。
決してモチベーションをなくした訳じゃない」

現ルノーのアロンソがフェラーリ移籍を熱望しているのは周知の事実で、これと相まって噂が噂を呼んでいるようだ。

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ハイドフェルド、「直ちに処分があれば……」

セバスチャン・ボーデ(トロ・ロッソ)への処分により15番グリッドへと昇格した(BMWザウバー)だが、その表情は晴れなかった。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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「この予選結果にはほんとうにガッカリしているんだ。
フリー走行でのマシンのフィーリングはとても良かったので(6番手)、まさかQ2に進出できないなんて考えもしていなかったからね。
Q1最後のアタックの時には4台のクルマがいたんだけど、少なくとも他の3台は僕にスペースを空けようとしていたよ。
でもボーデは明らかにアタックの妨げになってしまった。
せめてスチュワードが直ちに処分を決定し、僕をQ2に上げていてくれれば良かったんだけれどね。
いくさら言っても仕方ないことだけど、処分が遅すぎたよ」

BMWザウバーのマシンがQ1で脱落するというのは今シーズン初めてということになる。
(昨年も1回もなし)

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ボーデ、予選グリッド5番降格ペナルティ

ハンガリーGPのレーススチュワードは、2日(土)に行われた公式予選で、トロ・ロッソのセバスチャン・ボーデがニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)のアタックを邪魔したとして予選グリッド5番降格のペナルティを科すことを発表した。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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最後のアタックがボーデにより妨げられたと主張するハイドフェルドは、今シーズン初めて予選Q1での脱落に見舞われている。

予選Q2に進出、グリッド14番手を得ていたボーデだったが、これにより日曜日の決勝レースは19番手からのスタートということになる。
15番手から19番手までのドライバーは一つずつポジションが繰り上がることになり、ウィリアムズのロズベルグは14番、中嶋一貴は16番グリッドのいずれも偶数列側ということになった。

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2008/08/02

ハンガリーGPポールポジションはハミルトンの手に

ハンガリーGPの公式予選が終了。
ポールポジションはマクラーレンのルイス・ハミルトンがただ一人最終ピリオドでもタイムを1分20秒台に入れて自身通算10回目となるポールポジションを獲得した。

2番手も僚友コバライネンがつけ、マクラーレンがフロントロウ独占。
3番手にフェラーリのマッサが入ったものの、この週末苦しむシーンが多くみられたライコネンのほうは6番手に留まった。

4番手、ポーランドからの応援で盛り上がるBMWザウバーのクビサ。
5番手には一時出場も危ぶまれたトヨタのグロックが大健闘で入った。
7番手ルノーのアロンソ、8番手レッドブルのウェバー、9番手トヨタのトゥルーリ、そして10番手がルノーのピケというトップ10となった。

ハンガリーGP公式予選の結果はこちら

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予選Q2はフェラーリのマッサがトップ通過

予選Q2はフェラーリのマッサがトップ。
2番手トヨタのグロック、3-4番手にマクラーレンのハミルトン&コバライネン、5番手トヨタのトゥルーリ、6番手フェラーリのライコネン、7番手BMWザウバーのクビサ、8番手ルノーのアロンソ、9番手レッドブルのウェバー、そして10番手ルノーのピケでこの10台がQ3への進出を果たした。

アロンソはトラブルか2度目のアタックはなし、
またウィリアムズのロズベルグはマシントラブルの模様でこのセッションまったく走行せずに終えた。

こで脱落したのはトロ・ロッソのベッテル、ホンダのバトン、レッドブル・グループのクルサード、トロ・ロッソのボーデ、そしてウィリアムズのロズベルグの5台。

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ハイドフェルド、中嶋一貴らQ1で脱落

ハンガリーGP公式予選がスタート。
5台が脱落するQ1で、BMWザウバーのハイドフェルドが16番手で今シーズン初めての脱落。
他車の影響で十分なタイムアタックができなかったようだ。

他に17番手ウィリアムズの中嶋一貴、18番手ホンダのバリチェッロ、そしてフォース・インディアのフィジケーラとスーティルラジエターが脱落した。

トップはマクラーレンのハミルトン。
トヨタはトゥルーリ3番手、グロック5番手と好調な走りをみせた。
またホンダのバトンは15番手でギリギリQ2進出を果たしている。

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フリー走行3回目もハミルトンが最速

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ハンガリーGP第2日目は午前のフリー走行3回目が終了。
このセッションでもトップタイムを記録したのはマクラーレンのルイス・ハミルトンだった。

これにフェラーリのマッサが続き、3番手にはトヨタのグロックがつけて注目された。
4番手マクラーレンのコバライネン、5番手はルノーのピケ、6番手BMWザウバーのハイドフェルド、7番手トロ・ロッソのボーデ、9番手フェラーリのライコネン、10番手がウィリアムズのロズベルグだった。

ルノーのアロンソは11番手、ウィリアムズの中嶋一貴は12番手。
チームメイトであるロズベルグとのタイム差は0.162秒というものだった。

トヨタのトゥルーリは14番手、ホンダはバリチェッロが15番手、バトン17番手。
BMWザウバーのクビサはコースアウトした際にノーズのバージボードを痛めるというトラブルがあり、18番手に留まった。

ハンガリーGPフリー走行3回目の結果はこちら

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ホンダ ハンガリーGPフリー走行の模様

honda_f1_logo第11戦 ハンガリーGP 初日フリー走行
「ハンガリーGP初日は、バトン16番手、バリチェロ19番手」
8月1日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:25~28度

第11戦ハンガリーGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは16番手、ルーベンス・バリチェロは19番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
前日には一時雨が降ったが、コース上は朝から完全に乾いている。
午前中のフリー走行は、気温25度、路面温度29度というコンディションで始まった。
しかし、ふだんあまり使われないサーキットのため、路面の汚れがひどい。
それを嫌って、1時間半のセッションの40分以上、多くのマシンがガレージにとどまる。

後半からは本格的な走行が始まり、Honda勢はセットアップ走行に専念し、バトンが27周、バリチェロも26周を走行。14、15番手だった。

雲が見えるものの、午後には気温は28度まで上がった。
これまでイギリス、ドイツと、天候不順や涼しいレースが続いたが、ようやく夏らしい週末になりそうだ。
ラバーが乗るにつれ、路面状態も段々と改善されていく。
このセッション、二人はスーパーソフト、ソフトの2種類のタイヤ比較などを行い、バトンは41周を走って16番手。
バリチェロは33周で、19番手だった。

Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 14番手 1分22秒917
2回目フリー走行 16番手 1分22秒150

Q.ハンガリーGP初日の走行はどうだったか?
A.全体として今日はいい一日で、今週末初めてレースで使用する新しいリアサスペンションの理解を深めることができた。
午前のセッションでは両エンドのグリップが低く、バランスに満足できなかったので、その後いくつかの改良を加えた。
この変更のおかげで午後にはマシンのレスポンスが改善し、これまでのシーズンの中で、フィーリングが良くなっていると感じた。
ロングランのペースは問題ないが、1周の速さに関しては、バランスを見極めていくことが必要だ。

■ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 15番手 1分23秒093
2回目フリー走行 19番手 1分22秒448

Q.一日目を終え、マシンを改良するためにはさらにどのような作業が必要か?
A.新しくしたリアサスペンションと空力パーツを使用し、セットアップ作業を行い、チャレンジングな一日だった。
午前にトラックの状態が良くなったときは、マシンのバランスが適切でタイヤの状態も良かった。
残念なことにアンダーステアに苦しんだので、今夜はデータをよく調べて、予選を前に正しい方向性を検討する必要がある。
ここではオーバーテイクのチャンスが少ないので、グリッドが重要になる。

■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q.今週末、ハンガロリンクではどのような点がポイントとなりそうか?
A.気温が高く、平均スピードが低いため、ここはいつもブレーキとエンジンに要求の高いサーキットだ。
また、3週間後のバレンシアでは、同じように暑い週末を迎えることに留意しなければならない。
したがって、エンジンのマネジメントがここでは特に重要になる。
このサーキットの性質から、ブリヂストンはソフトタイヤとスーパーソフトを用意しており、グレイニングとオーバーヒートを避けるため、バランスを保つ必要がある。
さらに、高温はドライバーにとってもレースをタフなものにするだろう。
しかし、われわれのドライバーはこのような状態に対し、準備を万全に整えている。

Q.この週末にはいくつかのアップグレードを導入しているが、その作用はどうか?
A.われわれは今週末、いくつかの大きなメカニカル面でのアップグレードをマシンに施しており、また、シーズン中盤の空力開発も最終段階を迎えた。
安定性と高速コーナーでのグリップについてははっきりとした改善が見えるものの、これらの開発によってマシンの性格は大きく変化しており、セットアップは発展段階にある。
バランスを最適化するためにはまだやることがあり、それが今日のタイムシートに反映されている。

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トヨタ ハンガリーGPフリー走行の模様

F1第11戦ハンガリーGP公式練習初日
F1第11戦ハンガリーGP公式練習初日

天候:晴れ、ところどころ曇り、気温25-28℃、路面温度29-34℃

ハンガリーGP予選最高位:2005年 ヤルノ・トゥルーリ 3位
ハンガリーGP決勝最高位:2005年 ラルフ・シューマッハー 3位

F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの公式練習第1回目と第2回目がハンガリーのハンガロリンクで行われた。
公式練習1回目でヤルノ・トゥルーリは10番手。前回ドイツGPの事故から復帰したティモ・グロックは、すっかり回復し、公式練習1回目で6番手のタイムを刻んだ。
午後に行われた公式練習2回目では、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックが11番手でセッションを終えた。
明日は、公式練習3回目と予選が行われる。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習1回目:10番手 1分22秒457(トップと1.476秒差) 25周
公式練習2回目:9番手 1分21秒505(トップと0.951秒差) 42周

「ハンガリーではいつものことながら、埃だらけのサーキットのため難しい金曜日だったよ。
クルマのパフォーマンスと全体的なバランスに影響するめくれ磨耗が生じたので、明確な結論を出すのは難しかった。
そのため、タイヤからどの様な反応が予想できるか調べることに専念した。
私はこのコースが気に入っているし、クルマは最近競争力があるから、今週末も力強いレースをして更にポイントを獲得したい」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習1回目:6番手 1分21秒931(トップと0.950秒差) 22周
公式練習2回目:11番手 1分21秒662(トップと1.108秒差) 39周

「埃だらけのコースながら、午前中のセッションは順調だったし、クルマには何の問題も見られなかったよ。
2回目のセッションではコースコンディションが変わり、もう少しグリップ力が出てきて、車は少し扱いにくくなり始めた。
しかし全体的に見て、初日にしては悪くなかったよ。
この速度を保っていきたいね。
予選をうまく乗りこなして、ホッケンハイムのレースペースを再現できれば、ポイントを獲得するのは可能だと思う。
前回レースの事故から、私は完全に回復しているよ。
先週のヘレステストでは何の問題もなかったし、昨日は更なる精密検査もパスした。
そして、今日のドライビングは調子が良かったよ」

ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「今日のセッションはとてもスムーズに運び、空力とセットアップに関する多くの作業を行うことができた。
クルマには何の問題も見られなかったので、今日はわれわれにとって順調な一日だった。
言うまでもなく、ここの路面は埃っぽい状態で始まり、次第に多くのタイヤラバーが付着していくため、サーキットの路面の進化には気をつけなければならない。
この件に関しては、今夜分析を行うときに考慮に入れる必要がある。
オプションタイヤは、昨年の金曜日と比べてここのコースに適しているように思われる。
今日やり遂げたことに対して、われわれは喜んでいいだろう」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「ハンガリーGP初日はグリップの低さに苦しみながらもまずまず順調な滑り出しだった。
ここでは毎年金曜日はコースがグリーンでグレイニングと戦いながらセットアップを進めることになる。
その様なコンディションながら低速サーキット用に持ち込んだ空力パッケージのチェックから始め、メカニカルなセットアップオプションのトライ、レースを睨んでのロングランと準備していたプログラムをこなすことができた。
ティモもドイツGPでのクラッシュの影響もなく、順調に走ってくれたので、明日の予選ではヤルノと二人揃ってトップ10グリッドをしっかり確保したい」

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「仕事残っている」

ハンガリーGP初日を1回目17番手、2回目14番手という順位でスタートしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、「まだ多くの仕事が残っている」と、引き締めている。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「午前のセッションでの僕たちのペースは全然望んだレベルにはなかったので、昼休みの間にいくつかの変更をマシンに施したんだ。
その結果、それがうまく機能し、午後には確実に進展が図られたと思っている。
でも明日は(とりわけハンガリーGPでは重要な)公式予選があるので、それに向けて今夜はまだ大事な準備が残っているね。
僕自身もさらにペースを上げるため、仕事が残っていると思っている」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「今日は両方のクルマ共に大きくセットアップを変更するという、チームにとってとても忙しい一日だった。
ここでの基本的なレベルは確保したと思っているが、このコースはオーバーテイクがほとんど不可能な所なので、予選グリッドがたいへん重要なものになる。
ドライバーとエンジニアは、今夜実に忙しい時間を過ごすことになるだろうね」と、語っている。

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ロズベルグ、「ウィリアムズとの契約 悔いてない」

ヘイキ・コバライネンのマクラーレン・チーム残留が確定したが、メディアでそのシートの有力候補に挙げられていたのがウィリアムズのニコ・ロズベルグだった。
P.Head & N.Rosberg (C)Williams F1
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しかしこれについて母国ドイツの『フランクフルター・ルントシャウ』紙から取材を受けたロズベルグは、「後悔していないか? なんて聞かれるけれど、僕にはそもそもウィリアムズ・チームとの確固たる契約があるのだから、コバライネンが残留しようがしまいが関係のないことさ。
後悔のしようもないよ。
残念ながら今シーズンの僕たちは開幕当時よりも後退してしまった感じたけど、でもなんとかマシンを速くしたいという気持ちはチームも僕もまったく変わらない。
これから迎えるサーキットにはウチのマシンに向いた所もあるから、きっと良い成績を残すことができる筈さ」と、語っている。

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ベッテル(トロ・ロッソ)のトラブルは油圧系

来シーズン、本家レッドブル・レーシングへのステップアップも決まり、調子を上げていたドイツのセバスチャン・ベッテル(21歳:トロ・ロッソ)だが、1日(金)行われたフリー走行では1回目・2回目セッション共に最下位という屈辱を晴らす。
その原因は、いずれもマシンのハイドロリック系だったとのことだ。
S.Vettel & G.Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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「とにかくどちらのセッションもたった1回だけのセットしか走れなかったんだもの、話にならないよ。
日曜日の決勝レースに向けて、金曜日は様々な情報を収集する、とても大事な一日なんだ。
だから今日ほとんど走れなかったことのデメリットはほんとに大きいよ。
仕方ないからチームメイト(ボーデ)のデータを見せてもらい、それを基準にするつもりだけれど、いくら同じマシンとはいっても自分自身のものと比較すると倍ほども違ってしまうんだ。
明日はなんとかこの遅れを取り戻せたらいいんだけど……」

ここ2戦はいずれも予選でトップ10入り、本家を凌ぐスピードを見せていただけに悔やむベッテルだった。

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ルノー・ファクトリーで死亡事故

F1関係者の目がハンガリーGPに集まる中、留守を預かるF1ファクトリーで『事件』が起こった。
Renault Factory Image (C)Renault F1 UK
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これは、イギリス・エンストンにあるルノー・チームのシャシー部門の工場ホワイトウェイズ・テクニカルセンター構内で、頭部に銃弾を受けた遺体が発見されたもの。

死亡していたのは同ファクトリーで研究開発エンジニアを務めるウィリアム・ミラー氏(53歳)で、これまでベネトン時代から継続して27年間も勤務していた人物とのこと。

ルノー・チームのスポークスマンは「現在警察が捜査中」とのことで公式コメントを避けているが、所轄署によれば特に不振な点はなく自殺という線が有力とのことだ。

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2008/08/01

フリー走行2回目、ピケが2番手に躍進!

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ハンガリーGPフリー走行2回目セッションは、マクラーレンのハミルトンが順当にトップタイムをマークして終えた。

ここで注目を集めたのはルノーのピケ。
なんとハミルトンにわずか0.194秒の僅差で迫る2番手タイムを記録したからだ。
ただし、ピケのそれは予選シミュレーションでマークしたもの。
さらにこれを記録した直後には1コーナーでスピンするというおまけがついた。

3番手マクラーレンのコバライネン、4番手ルノーのアロンソ、5-6番手にフェラーリのライコネンとマッサ、7-8番手BMWザウバーのハイドフェルド&クビサ、9番手トヨタのトゥルーリ、そして10番手がウィリアムズのロズベルグだった。

午前のセッションで快走したトヨタのグロックは12番手。
ウィリアムズの中嶋一貴は14番手だが、セッションの最後は13コーナーでスピン、マシン後部をバリアに接触させている。
またホンダはバトンが16番手、バリチェッロは19番手と苦戦した。
最後尾はまたしてもマシントラブルに泣いたトロ・ロッソのベッテルで、午前は3周、午後は5周しただけだった。

ハンガリーGPフリー走行2回目の結果はこちら

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ハンガリーGPフリー1回目はフェラーリが1-2!

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGPのフリー走行がスタート。
ミッキーマウス・サーキットと揶揄されるハンガロリンクで1日(金)午前に行われた第1回目セッションは、フェラーリ勢が1-2タイムを記録して終えた。

トップタイムはマッサの1'20.981。
これは昨年のポールタイムから比べると約1秒ほど遅いもの。
2番手のライコネンは1'21.345で、マッサとのタイム差は0.364秒だった。

3-4番手はマクラーレンのコバライネンとハミルトン、5番手ルノーのアロンソ。
そして6番手には前戦ドイツGPでのクラッシュから復活、トヨタのグロックがつけた。
7番手BMWザウバーのクビサ、8番手ルノーのピケ、9番手BMWザウバー他のハイドフェルド、そしてコースアウトする場面もみられたトヨタのトゥルーリが続き、トップ10を形成した。

ホンダはバトン&バリチェッロで14-15番手、ウィリアムズはロズベルグ&中嶋一貴で16-17番手と苦戦。
このところ活躍が目覚ましいトロ・ロッソのベッテルはマシントラブルで4周しかできずこのセッションは最下位に留まった。

ハンガリーGPフリー走行1回目の結果はこちら

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ハミルトンもチームメイト残留の報に「満足」

コバライネンが来季も残留することになったというニュースを受け、マクラーレン・チームのチームメイト、ルイス・ハミルトンは次のようにこれを歓迎している。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「もちろん僕はコバライネンが残留することを喜んでいるよ。
むしろこれについては、僕のほうからチームに彼を走らせてくれるよう希望していたくらいだもの、大歓迎さ。
もっともこれについてはチームから早くから聞かされていたから、僕にとって別に『ニュース』という訳じゃないんだけどね。
彼とはできれば今後数年に渡ってコンビを組んでいきたいと思っているよ」

そのハミルトン自身はすでにマクラーレンと5年契約。
総額はなんと1億3千8百万ドル(約147億円)にも及ぶものと噂されている。

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喜びのコバライネン、「マクラーレンで終わりたい」

シーズン序盤の苦戦から、一時は今季限りで放出の噂もあったマクラーレン・チームのヘイキ・コバライネンだが、ウィットマーシュCEOの「残留明言」を受け、次のように喜びを語っている。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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「もちろんこうしてチームが残留を明確にしてくれたことはうれしいよ。
でもいろいろ言われることはあったけれど、僕自身は自分の契約に何も心配していなかったんだ。
僕はこのチームが持つとても大きな可能性を信じているし、とても満足している。
これからも長くこのチームで走り続け、できればここでキャリアを終えたいと思っているよ」

コバライネンはここまで28ポイント獲得して現在ランキング6位。
ハミルトン(58ポイント:1位)には大差を付けられているが、チーム首脳はその働きぶりに満足しているようだ。

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グロック(トヨタ)、ハンガリーGP正式出場許可

ドイツの『SID』通信社は、先のドイツGP決勝レースで大きなクラッシュに見舞われたトヨタ・チームのティモ・グロック(26歳:ドイツ)に対し、ハンガリーGPのレースドクターから正式な出場許可が得られたと報じている。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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グロックは検査のため一晩の入院を余儀なくされたものの、直後から「体調にはまったく問題ない」と語っていて、事故の後遺症について問われると「あまりにたくさんのインタビュー申し込みがあったこと」と、うそぶいた。

グロックは予定通り今日金曜日のフリー走行から、カーナンバー12の『TF108』のステアリングを握ることになる。

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ハンガリーGPはドライ ただし雷雨も?

1987 Hungarian GP (C)Honda Racing
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今週ハンガロリンクで行われるハンガリーGPは、基本的に3日間ともにドライ・コンディションとなる見込みだ。

ただ地元気象台の発表によれば湿度が上昇しつつあり局地的な雷雨の可能性も指摘されていて、その場合には一時的にウェットでの走行となるケースも考えられそうだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
8月01日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 23-30度 40%
8月02日(土) 公式予選 晴れ 18-31度 60%
8月03日(日) 決勝レース 晴れ 18-30度 65%

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マクラーレン首脳、コバライネンの残留を明言

マクラーレン・チームのマーティン・ウィットマーシュCEOは、ハンガリーGPが行われる現地ハンガロリンクで会見に応じ、同チームのヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)が2009年も残留することを明言した。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「われわれは2009年もコバライネンと共にチャンピオンシップを戦う。
彼はそうした契約下にあるし、チームのために全力を尽くしてくれることだろう」

おそらくはチームが1年延長のオブションを行使したものとみられる。

なお同チームのもう一人のドライバー、ルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)のほうはすでに5年という長期契約を結んでいることが知られていて、これで2009年もマクラーレンは同じドライバー・ラインナップで臨むことが確定したことになる。

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