Image (C)Redbull Racing
拡大します
2008 FIA Formula One World Championship 第10戦 ドイツGP
開催場所: ホッケンハイム 開催日: 7月18日 ~ 7月20日
FIA F1世界選手権第10戦ドイツGP決勝は、ポールポジションからスタートし、ハード・ハード・ミディアムのタイヤ戦略で戦ったルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が優勝を果たした。
ホッケンハイムで開催された今日のドイツGPはエキサイティングで緊張感に満ちたレースだった。
ハミルトンは、2006年にブリヂストン・ポテンザタイヤが100回目の優勝を果たした同じホッケンハイムで優勝を祝った。
彼は2位のINGルノーのネルソン・ピケに5.5秒差をつけてフィニッシュした。
ピケはハード・ミディアムの1ストップ戦略で初のF1表彰台を達成。
今回のレースでは彼が唯一の1ストップ戦略のドライバーだった。
フェリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)はハード・ミディアム・ハードのタイヤ戦略で3位に入り、今回のレースではさまざまなタイヤ戦略が可能だったことが分かる。
ニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)が4位、5位はヘイッキ・コヴァライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)。
6位はキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)、7位はロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)、そしてセバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロロッソ)が8位でポイントを獲得した。
今日のレースは、悠々と誰よりも速いペースでリードを築いていたハミルトンにとって楽勝に思われた。
しかし、高速走行時のティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)のコースアウトでセイフティカーが導入、コースは団子状態となりハミルトンのアドバンテージも帳消しになってしまった。
最終ピットストップの後、ハミルトンはミディアムコンパウンドのポテンザタイヤを有利に使い、猛烈な勢いでライバルを追い抜いた。
2位で完走したピケは、セイフティカーを最大限に利用して1ストップ戦略に活かした。
今日のレースの最速ラップタイムは、ミディアムコンパウンドで52周目にハイドフェルドが記録した1分15秒987。
現在、ドライバーチャンピオンシップは、58ポイントのハミルトンが54ポイントのマッサをリードしている。
51ポイントのライコネンが3位。
コンストラクターズ・チャンピオンシップはスクーデリア・フェラーリ・マルボロが105ポイントでリード、2位は89ポイントのBMWザウバーF1チーム、86ポイントのボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが3位に続く。
来週の7月22日-25日に開催されるヘレス合同テストでは、ミディアムコンパウンドのドライ用グルーブ・ポテンザタイヤと2009年仕様のスリックタイヤの2種類のコンパウンドが使われる予定だ。
次のレースは8月1日-3日にブダペストで開催されるハンガリーGP。
ブリヂストンのソフト及びスーパーソフトのポテンザタイヤが使われる予定だ。
浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「予想通り、今回はタイヤ戦略という意味でもとてもエキサイティングなレースでした。
特にセイフティカー導入後がエキサイティングでした。
ルイス・ハミルトンのマクラーレン・メルセデスのペースが良く、彼はこのアドバンテージを活かして8回目のグランプリ優勝を果たしました。
一皮むけた素晴らしいパフォーマンスを見せたネルソン・ピケにもお祝いを申し上げます。
1ストップ戦略で2位完走を果たし、タイヤの耐久性と安定したパフォーマンスも実証してくれました。
今日のレースでは数多くの異なる戦略が見られ、これがスリリングなレースのひとつの重要な材料となりました」
最近のコメント