トヨタ ドイツGP決勝レースの模様
F1第10戦ドイツGP決勝
J.トゥルーリ9位
T.グロックはアクシデントで無念のリタイア
天候:晴れ、気温22-23℃、路面温度28-34℃
コンストラクターズポイント:25ポイント(4位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 20ポイント(7位)、ティモ・グロック 5ポイント(16位)
F1世界選手権第10戦ドイツGPの決勝レースがホッケンハイムで行われた。
午後2時、ドライコンディションでレースがスタート。
2列目4番手からスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、スタートで順位をキープしたものの、その後順位を一つ下げ、序盤は5番手で走行。
一方11番手スタートのティモ・グロックは一つ順位をあげ10番手となった。
ティモは、長い第1スティントにおいて順位を上げたが、36周目で、クルマがコントロールを失いウォールに激突。
怪我は無かったものの、マシンは大破して無念のリタイアとなった。
一方、ヤルノは第2スティントまでトップ6の中で走行したが、2度目のピットストップの後、車のバランスに苦しみ、最終的に9位でチェッカーを受けた。
チームは22日(火)から25日(金)までスペインのヘレス・サーキットで合同テストを行う。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
決勝:9位(トップと37.199秒差)
予選ラップタイム:4番手 1分16秒191(第3セッションでトップと0.525秒差)
グリッド:4番手
「われわれには、ポイントを獲得すると言う大きな望みがあったので、とても残念なレースになってしまった。
レース序盤では、すべてが順調に見えていたのだけれど、われわれがセーフティーカーのために戦略を切り換えた2回目のピットストップの後に、状況は非常に難しくなってしまった。
私はバランスに関する問題を抱えていた。
とても手こずってしまい、最後の10周は本当に厳しかった。
けれど、私は8番手を走行しており、ポイントを得るために一生懸命戦った。
ベッテルを食い止めていたのだけれど、残念ながらフロントがロックしてしまい、リカバーできなかったためにポジションを失ってしまった。
その後は、ペースをさらに失い、望むようにプッシュできなかった」
ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/02
決勝:36周でリタイア
予選ラップタイム:11番手 1分15秒508(第2セッションでトップと0.905秒差)
グリッド:11番手
チーム声明
「ティモは無事で、怪我の兆候は見られない。
但し更なる精密検査のために病院に運ばれた。新しい情報は入り次第、お知らせする予定」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「まず精密検査中ではあるがティモは怪我もなく、元気にしていることをご報告しておきたい。
レースは期待通りの結果はおろか、ポイントも獲得することが出来ず大変残念だった。
ヤルノはレース半ばから車のバランスに苦しみ、タイヤのグリップを引き出せなかった。
ティモは力強いレースをしており、2台揃ってのポイント獲得も可能と思っていた矢先のアクシデントだけに残念だった。
次のレースでは予選だけでなくレースでも車の速さを示せるように頑張りたい」
山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「われわれにとって先ず大事なのは、ティモが大丈夫であるということだ。
今の段階で、事故の原因が何であったかを決定づけるのは早過ぎるが、もちろん調査をしているところだ。
彼は強いレースをしており、更なるポイント獲得が見えていたので本当に残念だった。
ティモの事故でセーフティーカーが導入され、それがヤルノにとってはキーポイントとなった。
何故ならば、その際彼はピットに入り、プライム・タイヤに交換したからだ。
その後、彼はクルマのバランスに苦しみ、ペースはその影響を受けた。
週末の初めにわれわれは際立ったペースを見せており、今回の事は予期していなかったので、この件に関しても、何が原因なのかさらに分析しなければならない。
大変な一日となったが、われわれは次のレースに焦点を向け、両車ともポイントを獲得するために戦わなくてはならない」
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