トヨタ イギリスGP公式予選の模様
F1第9戦イギリスGP予選
T.グロック12番手、J.トゥルーリ14番手で予選を終了
天候:朝は雨、予選第1セッションにおいてコース一部で雨、後ドライ、気温:19-20℃、路面温度22-32℃
2008年最高グリッド:3位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)
2008年最高順位:3位 ヤルノ・トゥルーリ(フランス)
F1世界選手権第9戦イギリスGPの公式練習第3回目と公式予選がシルバーストーン・サーキットで行われた。
朝から降り始めた雨により、コース上に水しぶきが上がるほどのウェットコンディションで、公式練習第3回目は行われた。
セッション終了20分前には路面はドライコンディションへと変わって行き、パナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックは8番手、ヤルノ・トゥルーリが14番手でセッションを終えた。
午後1時から開始された公式予選では、コースの一部に雨が降った第1セッションではティモが9番手に入ったが、ドライとなった第2セッションでは両者共にタイムを伸ばせず、ティモ・グロックが12番手、ヤルノ・トゥルーリが14番手で第3セッション進出を逃した。
明日の決勝レースでは、2台揃って巻き返しを図る。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/02
公式練習3回目:8番手 1分22秒183(トップと1.443秒差) 21周
予選第1セッション:9番手 1分20秒893(トップと0.936秒差) 8周
予選第2セッション:12番手 1分20秒274(トップと0.747秒差) 6周
グリッド:12番手(暫定)
「公式練習の半分を走行できなかった、
昨日の問題に引き続いて、今日も難しい一日となってしまった。多くのクルマが接戦している中で、われわれはわずかに第3セッションに及ばなかった。
おそらくわれわれが失った練習時間が影響しているんじゃないかな。
それでも、午前中は結構良いペースだったから、10位以内には入れると感じていたんだ。
だから、なぜうまく行かなかったのか分からない。
今日の雨の後、コースはラバーが流れもう少しグリーンになった。
こういうコンディションの中で、われわれがタイヤを100%生かしきれたとは思えないから、多分それが今日手こずった理由だ。
明日の天候を見てみないと分からないけど、レースは油断のならないものになるだろうね」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習3回目:14番手 1分22秒556(トップと1.816秒差) 20周
予選第1セッション:13番手 1分21秒145(トップと1.188秒差) 7周
予選第2セッション:14番手 1分20秒601(トップと1.064秒差) 6周
グリッド:14番手(暫定)
「10位以内に入れなくて、またわれわれがこのサーキットで高い競争力を持っていると思えないのが残念だ。
われわれは、昨日何が起きたかは分かっているし、そういうこともあるから、昨日のことは問題ではない。
しかし、今週末はクルマのバランスに手こずった。
予選は素晴らしいものではなかったし、クルマは第1セクターでボトミングが激しかった。
そのせいで時間を食ってしまい、残りの走行でもリカバーすることはできなかった。
われわれはクルマそのものを変えてはいないから、奇妙なことだよ。
風が大きく変わるときは、正しいセットアップを見つけるのが難しいんだけれど、万一、明日が雨のレースになる場合に備えて、ウェットセットアップを選択した。
今は、ただその選択がうまく行って、日曜日はより良い日になることを願っているよ」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「マニクールでのパフォーマンスを踏まえた先週のテストの後でわれわれが期待したような結果にはならなかった。
様々な理由により、昨日は両方のクルマにとって難しい金曜日となったが、リカバーできるだろうという兆候は見出していた。
午前中の公式練習3回目では、われわれの通常の準備はうまく行ったが、予選ではそれを反映できなかった。
天候は第1セッションの邪魔はしたが、われわれには明確な天候予測があり、しっかり管理していたので、天候が結果に影響したわけではない。
われわれが本当に望んだポジションではないので、今は作業に戻って、何が起きたかを理解する必要がある。
もちろん、天候はどうなるか分からないから何でも起こりうるだろう。
われわれは、明日のコンディションから、どうしたら最もいい恩恵を受けられるかを予測したい」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「まったく残念なことにヤルノ、ティモ二人揃って最終予選に進めなかった。
昨日は問題があったが今朝の第3プラクティスではその影響もなく、順調に走行することが出来た。
予選ではトップテン入りも可能と思っていたが、今までなかったボトミングが起こるなどし、路面条件が変わりやすい中で、あともう一息タイムが伸びなかった。
ただし雨の可能性が拭いきれない予選に対して、いろいろなケースを想定して準備を進め実際、予選第1セッションの途中で雨が降ったが上手く対応できたことはポジティブなこととして受け取っている。
レースに向けてはトップ10に入れなかったことで、逆に作戦の自由度は広がったと前向きに捉えて、変わりやすいイギリスの天気でも何とか切り抜けてポイントを少しでも獲得出来るようにがんばりたい」
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