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2008年6月

2008/06/30

マクラーレン、2009年仕様車は2種同時開発?

2009年シーズン、F1は「KERS」(Kinetic Energy Recovery System:運動エネルギー回収システム)導入という大きなデザイン変更を余儀なくされるが、これを受けマクラーレン・チームでは2種類の新型車を開発する可能性を示唆している。
Image (C)Williams F1
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これは同チームのマーティン・ウィットマーシュCEOが語ったもので、「このシステムが機能すれば、それはわれわれにとって大きな技術的メリットをもたらすものと期待している。
しかしその開発は決して容易なものではない。
デザインの門戸を大いに拡げ、あらゆる可能性にトライする姿勢が要求されるだろう。
あるいはそのために、例えば異なるホイールベースを持つクルマを2種類同時に開発していくことだってあるかも知れないよ」と、含ませた。

2009年シーズン、あるいはF1の勢力分野に大きな変革が訪れることになるかも知れない。

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2009年タイヤウォーマー、結局継続の模様

FIA(国際自動車連盟)は、2009年シーズンにおけるF1スリックタイヤへの回帰と同時に、タイヤウォーマーを禁止する措置を示していたが、結局これは回避、これまで同様タイヤウォーマーの使用を認める方向のようだ。
Tyre Image (C)BMW Sauber F1
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これは英『オートスポーツ』が報じたもので、タイヤを供給するブリヂストンでは「タイヤウォーマーがなくても安全上問題はない」と改良された品質に自信をみせていたが、FIAは一部チームが指示された数値以上に空気圧を減じたりする可能性があるということで、安全性の確保から方針変更になった模様。

結局ここでも一つ、FIAが狙ったコスト削減の方策は途絶えることになりそうだ。

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バーレーンGP、2016年までの長期開催契約

2004年から中東初のグランプリとして開催されているバーレーンGPでは、このほどその契約が2016年まで結ばれていることが明らかにされた。
Bahrain GP Scene (C)Redbull Racing
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これは、同GPの開催地であるバーレーン国際サーキットのマーティン・ウィテカー/ゼネラル・マネージャー(元マクラーレン)が語ったもので、当初契約では2013年までの10年間だったものが、さらに3年間上積みして契約が修正されているというもの。

バーレーンGPは現在地元のガルフ航空がタイトル・スポンサーについているが、こうした異例の長期契約の裏には中東地域におけるオイルマネーの潤沢さが窺えそうだ。
なお同地域では2009年からさらにドバイでもF1グランプリが行われることになっている。

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2008/06/29

クビサ、「まだタイトル争いから外れてる」

目下首位マッサからわずか2ポイント差でドライバーズ・ランキング2位につけるBMWザウバーのロバート・クビサ(23歳:ポーランド)だが、本人は「まだ自分はタイトル争いから外れてる」と、英国メディアに語っている。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「シーズンはもう半ばまで差し掛かっているのだから、この時点でランキング2位のポジションにいるというのは単なる偶然の賜物だとは考えていないよ。
でも、だからといって僕がチャンピオンシップ争いをしているというのは的外れな見方だね。
フェラーリやマクラーレンといった巨人と戦うには、僕はあまりに非力で小さな存在さ」と、控えめなクビサ。

コンストラクターズ・ランキングでも2位につけているBMWザウバーだが、同チームのマリオ・タイセン代表は「ウチのドライバーにチャンピオンの可能性があるならば、もちろん全力でこれを支えるよ」とエールを贈っている。

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ランプT/D(BMW)、テクニカル・コーディネーターに

念願の初勝利を記録するなど躍進著しい『BMWザウバーF1』チームは、技術部門の組織を改編することを明らかにした。
Willy Rampf (C)BMW Sauber F1
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それによれば、旧ザウバー・チーム時代からずっとテクニカル・ディレクターとして技術部門を束ねてきたウィリー・ランプ氏が、新設のテクニカル・ディレクターに就き、全体に分業体制に移行することになるという。

これまで9年間に渡りマシンの責任者を務めてきたランプ氏は「2000年に現在のポジションに就いて以来、仕事は実に楽しかったが一方ではとてもハードで、いまの私にはちょっと過酷なものになってきたんだ。
チームの組織も昔とは比べものにならないくらい大きくなってきたし、これからはもっと若い人たちの力も借りて効率的に仕事をやっていきたいと思っているよ」と、語っている。

さしあたり、2009年用マシンの開発は現マネージング・ディレクターであるウォルター・リードル氏が指揮を執ることになるという。

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ハミルトン、「イギリスGPは勝ちたい

「ハミルトン効果」により、早くもチケットが完売したと伝えられる今週のイギリスGPだが、そのハミルトンは「ここでは勝ちたい」と、初のホームグランプリ勝利に意欲をみせている。

「F1ドライバーにとって、母国グランプリというのは特別なものだよ。
自分の国の観衆の前で走るというだけで心が揺さぶられてしまうんだ。
ましてやそこで表彰台の一番高い所に上がり、そして国歌が流れたら……
もう想像するだけでモチベーションが高まってくるよね。
F1で勝利するためには様々な条件が必要で、それはそうあるものじゃないからチャンスが巡ってきたら絶対モノにしたいんだ」
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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昨年のイギリスGPでハミルトンは、ライコネン&アロンソに次いで3位表彰台には上がったもののもちろん『ゴッド・セイブ・ザ・クィーン』を聞くことはできなかった。

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2008/06/28

グロック(トヨタ)、「自分が悪かった」

シルバーストーン合同テスト最終日、クルサード(レッドブル)とのアクシデントについて、ティモ・グロック(トヨタ)は「自分が悪かった」と、公式に謝罪した。

この事件は、シルバーストーン名物のハンガー・ストレートからストーウ・コーナーへの入り口で、ターンインしたグロックがクルサードのマシンに気づかず衝突したもの。
大きな損害にはならなかったものの、マシン修復のためこのあと両者共に多くの走行時間を失った。
Motorhome (C)Redbull Racing
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レッドブルのリリースには「クルサードに衝突することにしたドイツ人ドライバーは、事故後謝罪はしたものの修理を手伝いには来なかった」と、強烈な皮肉で応戦する始末。
今季この2チームはモーターホームが隣どうし。
またレッドブルが24ポイント、トヨタが23ポイントと、コンストラクターズ・ランキングでも熾烈な争いを演じているライバルどうしだ。

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マクラーレン、「スペインGPの事故はホイール塗装」

マクラーレン・チームは、4月に行われたスペインGP決勝レースで同チームのヘイキ・コバライネンが見舞われたアクシデントについて、その原因は「ホイールの塗装にあった」との推測を示している。
ENKEI Wheel (C)McLaren Group
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クラッシュは22周目高速で臨んだ9コーナーで発生。
当時、アクシデントは「おそらくデブリ(屑・破片)を拾った左フロントタイヤがバースト、ホイールの破損を引き起こしてコントロール不能になった」との見解を示していた。

その後ホイールメーカーである『エンケイ』と共に究明に当たった結果、マーティン・ウィットマーシュCEOは「コンポーネントの効率と寿命向上のため施されるホイールのラッカー塗装の際、リムの中央部分がマスキングされていなかったため」と事故原因の可能性について説明した。

なお『エンケイ』(旧:遠州軽金属)は日本が誇るホイールの世界的トップメーカー。
マクラーレン・チームには10年以上F1用ホイールを供給していて、同氏は「これでわれわれの信頼関係に影響が出ることはまったくない」と強調した。

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ウェバー、「ドライバーのストライキは困難」

FIA(国際自動車連盟)が今シーズンからF1参戦に必要なスーパーライセンスの発給料金を大幅に値上げしたことから、イギリスGP時にストライキを敢行すべきという声が挙がったが、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の代表であるマーク・ウェバー(レッドブル)は「ストライキは困難」との見方を示している。
Mark Webber (C)Redbull Racing
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「FIAの無謀なやり方についてみんなが反対しているのは事実だよ。
でも、そのためにストライキをするということにはちょっと無理があるようだ。
なによりドライバーというのは誰だってレースに出たいと思っている連中ばかりだし、それに個人的な契約から欠場が許されないという立場の人間もいるんだ。
残念ながらストライキは無理だろう。
でもだからといって僕らはこれに納得した訳ではないから、何か別な方法でもって行動を起こすつもりだけど」

そもそも、この改定により一番被害を受けたドライバーであるライコネンやハミルトンらがこのGPDAに加入していないのは皮肉なことだ。

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2008/06/27

トヨタ シルバーストーンテストの模様(6/26)

F1シルバーストーン合同テスト最終日
最終日はT.グロックがテストを担当

ドライバー:ティモ・グロック
距離:5.141 km

パナソニック・トヨタ・レーシングは、26日もシルバーストーンにおいて多忙なセッションを行い、3日間に渡るテストを終えた。
テスト最終日は、ティモ・グロックがステアリングを握り、次週イギリスGPのための空力とセットアップに関する作業を完了した。
天候は良く、サーキットはドライコンディションだったが、デヴィッド・クルサードがドライブするレッドブルへの衝突でリヤ・ウイングを失い、ティモの朝のテストは中断した。
そしてチームがTF108の後部を修復している間、2時間を要した。
午後、ティモはレースに備えてタイヤの比較に取り組み、2番目に速いラップタイムを叩き出した。
トヨタは、来週行われるイギリスGPのためにまたこのサーキットに戻ってくる。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF108/04
ベストラップタイム::1分19秒815
順位:2位
周回数:79周
走行距離:406.1km
「今日はよいテストが行えた。
風が不安定なので注意が必要だったが、最終的に重要なデータをいくつか集めることができたし、車には満足しているよ。
今朝、デヴィッド・クルサードと衝突するという問題はあった。
それは勘違いだったのだけれど、私がHangar Straightの終わりでターン・インしたら、デヴィッドがそこにいたんだ。
私が彼に気付かなかったので、申し訳ないことをした。
われわれにはやるべき事がいっぱいあったので、メカニックは車を元通りにするために本当に良い仕事をし、終日一生懸命作業してくれた。
われわれはここ数週間で好ましい進歩を遂げた。
そして、前2レースの結果がチームを後押ししている。
われわれは、来週のシルバーストーンでこの調子を保ち続けなければならない」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー

「ティモとデヴィッド・クルサードの衝突で、午前中の走行時間を失ったにも関わらず、今日は有益な一日となった。
ティモはその際の衝撃でリヤ・ウイングを失い、われわれは彼のクルマの後部を修復した。
彼はランチの前にコースに戻り、来週のイギリスGPのために更なるセットアップとタイヤ比較作業を行ったので、午後のテストはより実りのあるものとなった。
全体的に見て、今回のテストは上手くいき、われわれは満足のいく進歩を遂げた。
そして、チームは自信をもって次のレースに向かうことができる」

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フランスGPは2009年もマニクールで

毎年のように開催地の変更がささやかれてきたフランスGPだが、2009年も結局これまで同様マニクール・サーキットで行われる見込みだ。
France GP Image (C)Redbull Racing
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25日(水)FIAから発表された2009年の暫定F1カレンダーでは、開催地の記載がないもののフランスGPが6月28日に今年と同じく第8戦として行われることが明記されていたもの。

これ受け、同GPを主催するFFSA(フランス・モータースポーツ連盟)では、ニコラス・デショー会長が「われわれはマニクールをフランスGPの開催打ちとしてエントリーした」と、語っている。
ただし同会長は「2010年以降については何も決まっていない」と語り、相変わらずマニクールのポジションが危ういことを匂わせた。

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佐藤琢磨、来季フォース・インディア加入?

スーパー・アグリの消滅以来、F1シートを失っている日本の佐藤琢磨(31歳)だが、ここに来て来季フォース・インディア加入という噂が流れて注目されている。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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これはスイスの専門誌『モータースポーツ・アクトュエル』が伝えたもので、それによれば来季同チームは現在のフェラーリ・エンジンからホンダ・エンジンにスイッチ、これに伴い佐藤琢磨をドライバーの一人に加えるというものだ。

スパイカーF1時代からの契約で現在も使用しているフェラーリ・エンジンは極めて高額であると伝えられるが、これに対してホンダの示した条件は1年でおよそ1千万ユーロ(約16億9千万円)も低額である上に、2009年から導入される「KERS」(Kinetic Energy Recovery System:運動エネルギー回収システム)についても技術供与するという(プライベート・チームには)魅力的なものだが、これには佐藤琢磨にシートを与えることが条件になっているという。

両者の話し合いはすでにカナダGPの際に行われているとされるが、これまでのところまだ結論は得られていないようだ。

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ホームのハミルトン、シルバーストーン締める(6/26)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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26日(木)、第3日目そして今回の最終日を迎えたシルバーストーン合同テストはホームとなるマクラーレンのルイス・ハミルトンが前日より1秒近くそのタイムを縮めて締めくくった。
2番手には好調を続けるトヨタのグロックがフェラーリのライコネンを抑えてつけた。
4番手ルノーのアロンソ、5番手BMWザウバーのハイドフェルド、そして6番手がウィリアムズの中嶋一貴だった。

なお、この日のトピックはまたレッドブルのクルサードによって演じられた。
ハミルトンと同じくここがホームのベテランは、ハンガーストレートでグロックと絡むという事件を起こしたもの。
なお、双方ともマシンへのダメージは軽微なものだったと伝えられる。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'19.170 88
2 T.グロック GER Toyota 1'19.815 79
3 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.321 60
4 F.アロンソ ESP Renault 1'20.862 78
5 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'21.011 93
6 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'21.059 70
7 A.スーティル GER Force India Ferrari 1'21.331 71
8 R.バリチェッロ BRA Honda 1'21.367 94
9 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'21.432 76
10 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'22.232 31

   * 2008 Test Time : 1'20.015 H.コバライネン/McLaren Mercedes (6/25)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2008/06/26

トヨタ シルバーストーンテストの模様(6/25)

F1シルバーストーン合同テスト2日目
2日目はJ.トゥルーリがテストを担当

ドライバー : ヤルノ・トゥルーリ
距離 : 5.141km

今日ヤルノ・トゥルーリは、日曜日のフランスGPで表彰台を獲得して以来、初めてTF108のコックピットに戻った。
ヤルノは、今週シルバーストーンで行われている合同テスト2日目において、パナソニック・トヨタ・レーシングのテストドライビングを引き継ぐためにマニクールから到着した。
朝は曇っており、少し雨が降ったが、その後コンディションは良くなり、ドライバー達は一日の大半の走行をドライコンディションで行うことができた。
ヤルノは空力の開発とあわせて、次週のイギリスGPに向けたセットアップの作業を行い、トラブルフリーの一日を過ごした。
彼は、終盤の走行で今日2番目に速いラップを叩き出した。
明日のテスト最終日は、ティモ・グロックが引き継ぐ予定となっている。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:TF108/04
ベストラップタイム:1分20秒391
順位:2位
周回数:95周
走行距離:488.4 km
「今日はイギリスGPのための準備に焦点を合わせたが、良い一日となった。
われわれは多くの周回数を刻み、いくつか役立つことを学んだ。
今日はすべてが順調に進み、深刻な問題も全く無く走行を行えた。
今日は強風がかなり吹いており、そのためテストデータを直接比較することが困難だった。
それでも、われわれはセットアップと空力プログラムに関して、進歩を遂げることができた。
われわれは、言うまでもなく日曜日のフランスGPの結果を足がかりにしていくことを目指している。
今は、次週また強いレースを戦えるよう、良い調子に持っていきたいと思っている」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー

「早朝は良くなかったものの、今日の天候はわれわれに対して優しかった。
朝方半ばに雨が少し降ったが、それ以外はドライコースで作業ができた。
そのおかげで、われわれには次週のイギリスGPのための空力とセットアップの作業をやり通す時間がたっぷり与えられた。
赤旗中断が何回かあったが、ヤルノは一日を通して安定した作業を行い、われわれは好ましい進歩を遂げることができた。
われわれはこの勢いで、ティモと共に明日のテストを締めくくるつもりだ」

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大クラッシュのフィジケーラ、「大丈夫」

25日(水)行われたシルバーストーン合同テスト第2日目で、大きなアクシデントに見舞われたフォース・インディアのジャンカルロ・フィジケーラだが、病院での検査から戻ったあと「身体は大丈夫」と、語っている。
Giancarlo Fisichella Image (C)Renault F1 UK
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「今日はとてもいいように思えたんだけどね。
だからアクシデントのせいで午後の走行ができなくなってしまったのはとても残念だよ。
風が強かったのでバランスはあまり良くなかったけれどスピードは感じられた。
ところがベケッツで急にマシンのコントロールを失ってしまってバリアにクラッシュしてしまったんだ。
身体は特に大丈夫だと思うけれど、ステアリングから手を離さなかったので手首だけ検査する必要があった」

大きく損傷したマシンはその場で修復することができず、この日の走行はできなかったが、明日はスーティルがテストにあたる予定という。

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FIA、F1登竜門『F2シリーズ』を設立へ

FIA(国際自動車連盟)は25日(水)行われた公式発表で、F1登竜門となる『F2シリーズ』を新設することを明らかにした。
Image (C)Honda Racing
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これは2009年からスタートさせるもので、マシンを20万ユーロ(約3,380万円)程度に抑え、若手有望ドライバーがより容易にF1にステップアップさせることを目指すというもの。
ただし、現在はこのポジションに『GP2シリーズ』があり、すでにハミルトンやロズベルグ、グロックらを輩出していることもあり今後競合することが憂慮される。

なお1970年代初頭まで同名の『F2シリーズ』があり、フォーミュラカー選手権としてF3→F2→F1というピラミッド型が確率されていたが、その後ホンダばかりが圧勝したこともあってF2は消滅、F3000へと移行したがこちらも現在は廃止の浮き目に遭っている。
(日本のフォーミュラ・ニッポンも元はこの流れと言える)

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2009年暫定F1カレンダー(6/25)

25日(水)、FIAはパリで世界モータースポーツ評議会を開催、次のような2009年暫定F1カレンダーを発表した。
(開催国のみでサーキットは未発表)

それによれば、予定通り中東アブダビが新規開催で加わり全19戦に。
消滅が噂されたフランスGPが継続された一方、アメリカGPの復活は今年もならなかった。

【2009年暫定F1カレンダー】(6/25)

No. 日程 グランプリ
1 03月29日 オーストラリアGP
2 04月05日 マレーシアGP
3 04月19日 バーレーンGP
4 05月10日 スペインGP
5 05月24日 モナコGP
6 06月07日 カナダGP
7 06月21日 イギリスGP
8 06月28日 フランスGP
9 07月12日 ドイツGP
10 07月26日 ハンガリーGP
11 08月09日 トルコGP
12 08月23日 ヨーロッパGP
13 09月06日 イタリアGP
14 09月13日 ベルギーGP
15 09月27日 シンガポールGP
16 10月11日 日本GP
17 10月18日 中国GP
18 11月01日 ブラジルGP
19 11月15日 アブダビGP

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シルバーストーンテスト2日目、コバライネン!(6/25)

Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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25日(水)、第2日目を迎えたシルバーストーン合同テストはマクラーレンのヘイキ・コバライネンが好調トヨタ・トゥルーリを抑え、前日のマッサのものよりさらに短縮した1'20.015のタイムでトップについた。

3番手にウィリアムズのロズベルグ、4番手ルノーのピケ、5番手には前日マシントラブルのためわずか10周しかできなかったトロ・ロッソのベッテルがつけた。

なおこの日午前のセッションで、フォース・インディアのフィジケーラが大きなアクシデントに見舞われている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'20.015 72
2 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'20.391 95
3 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'20.624 74
4 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'20.787 87
5 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'20.795 84
6 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.982 67
7 F.マッサ BRA Ferrari 1'21.069 69
8 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.170 39
9 J.バトン GBR Honda 1'21.445 106
10 G.フィジケーラ ITA Force India Ferrari 1'21.583 52

   * 2007 Test Time : 1'20.805 F.マッサ/Ferrari (6/21)
   * 2008 Test Time : 1'20.188 F.マッサ/Ferrari (6/24)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2008/06/25

トヨタ シルバーストーンテストの模様(6/24)

F1シルバーストーン合同テスト1日目スタート
初日はサードドライバーの小林可夢偉がテストを担当

ドライバー:小林 可夢偉
距離:5.141km

ヤルノ・トゥルーリが、日曜日のフランスGPで表彰台を獲得してレースを終えてからまだ間もないが、パナソニック・トヨタ・レーシングは、今日から行われる合同テストのためにシルバーストーンへ戻った。
チームは、マニクールの結果からいまだ興奮冷めやらぬ状態だが、次週イギリスGPの準備のために3日間のテストをスタートした。
サードドライバーの小林可夢偉にとっては、初めてのシルバーストーンでのドライビングとなった。
彼は、早朝にコースを学習してから、空力とセットアップに関する作業のために82周を走行した。
トヨタはここで行われるレースの準備を続けるため、明日はヤルノ・トゥルーリがテストを引き継ぐ予定だ。

小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
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小林可夢偉:TF108/04
ベストラップタイム:1分21秒335
順位:4位
周回数:82周
走行距離:421.6km
「昨日、コースをチェックするためにスクーターで回りはしたけれど、シルバーストーンで運転するのは、今日が初めてだった。
早朝の周回は、サーキットに慣れるために費やした。
ここは面白いコースだね。Beckettsの広い、高速コーナーが特に気に入った。
最後のセクターはトリッキーで、特にLuffieldのダブルヘアピンでは、パーフェクトなラインを見つけるのが難しい。
われわれは、セットアップ及び異なる空力設定をテストするのに一日を費やした。
プログラムをうまくやり遂げることができたので、良い一日だった」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「週末のレースで好結果を獲得した後、われわれは、今週ここでテストという新たに忙しい週を過ごすことになる。
今日は、可夢偉が空力とセットアップに関する作業からテストプログラムをスタートした。
彼がシルバーストーンを走行するのは初めてだったので、コースに慣れるため、早朝に数周の走行を行った。
その後、彼は多くの走行を行い、われわれが計画していたすべてをやり抜き、よく頑張ってくれた。
われわれは来週のグランプリの準備をここで続けて行うため、明日はヤルノがテストを引き継ぐことになる」

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イギリスGPチケット『完全に』完売

来週行われるイギリスGPのチケットが、『完全に』完売したということだ。
Lewis Hamilton's Fans (C)McLaren Group
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これは同グランプリの開催地であるシルバーストーン・サーキットのリチャード・フィリップス/マネージング・ディレクターが明らかにしたもので、これまでは「土曜日のチケットが一部あるだけで『ほぼ完売』」と表現していたもの。

ちなみにいま当地で行われている合同テストの観戦チケットも完売ということで、これらは間違いなくひさびさのイギリス人チャンピオン候補、ハミルトン効果であるという。

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スチュワート氏、FIAの姿勢に疑問投げ掛ける

今回のフランスGPでは、予選グリッド降格に加えレース中にはドライブスルーと、実に2つのペナルティを受けるという『怪挙』を成し遂げたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)だが、地元イギリス・メディアから非難を浴びる一方で、母国の大先輩であるジャッキー・スチュワート氏からはエールを贈られた。
Sir Jackie Stewart (C)Ex.Stewart Racing
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これはスチュワート氏が自身のコラムで語ったもので、ハミルトンがまだF1経験2年にも満たないルーキーであることを理解すべきと擁護した一方、同氏はペナルティを乱発するFIA(国際自動車連盟)の姿勢には疑問を投げ掛けた。

「FIAはグリッド降格や罰金などを次々と科すが、これがドライバーの立場を思いやったものとはとても考えられない。
今年スーパーライセンスの発給料金が実に10倍にも増額されたが、競技に参加するための許可証にこれだけの高額を取るようなスポーツを他に私は知らない。
またFIAが下す罰は、明らかにマクラーレンに対してより厳しいようにみえる。
彼らはこのチームに対してペナルティを科すことに大きな関心を持っているのではないか。
例えばフランスGPでライコネンのエクゾーストパイプが損傷したが、部品の一部がぶら下がっているのが明らかだった。
これはドライバー自身はもちろん、場合によっては観客にまで惨事を起こしかねない危険な状況であったにもかかわらず、なぜFIAは(ブラックフラッグで)フェラーリに直ちにそれを修繕するよう指示が出されなかったのか。
私には到底FIAが公正な判断を下しているとは感じられない」

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シルバーストーンテスト、初日はマッサ最速!(6/24)

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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24日(火)、来週のイギリスGPを控えほぼ1年ぶりにシルバーストーン・サーキットで合同テストが始められた。
イギリスには珍しく(?)暖かい晴天の下、全10チームが参加した初日、先週マニクールで優勝したばかりのフェリッペ・マッサ(フェラーリ)がいきなり昨年を上廻るトップタイムをマークした。

2番手にはマクラーレンのコバライネン、3番手BMWザウバーのクビサ、そしてそうそうたる顔ぶれの中、4番手にはトヨタのテストドライバー小林可夢偉が食い込んでみせた。
他にテストドライバーが参加したのはフォース・インディアりリウッツィだけで、他はすべてレースドライバーによる参加となった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.188 71
2 H.コバライネン FIN McLaren Mercedes 1'20.477 90
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.995 82
4 小林 可夢偉 JPN Toyota 1'21.335 82
5 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'21.410 88
6 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.565 94
7 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'21.797 68
8 J.バトン GBR Honda 1'22.081 90
9 V.リウッツィ ITA Force India Ferrari 1'22.250 108
10 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'23.853 10

   * 2007 Test Time : 1'20.805 F.マッサ/Ferrari (6/21)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2008/06/24

起死回生のポイント獲得だったピケ・ジュニア

フランスGP決勝レースで7位入賞、今季初のポイント獲得を果たしたルノー・チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(22歳:ブラジル)は表向き「パフォーマンスを示すスタート」と冷静さを保っているが、自身の置かれた立場を考えるとまさに「起死回生のポイント獲得」と言えそうだ。
Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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「遅かれ早かれ、この時は来ると確信していたので、別にプレッシャーを感じてもいなかったよ。
これからさらにこの雪だるまを大きくしていくだけさ」と語る、偉大なチャンピオンの子息。

しかし今季開幕から続く「大不振」に、レース前はシーズン中にもシートを失うとの噂が出る有り様で、先に行われたバルセロナテストはまさにルノー・チーム挙げての「ピケのためのピケのテスト」の様相。
最終日みごとトップタイムをマークして自信を取り戻させたとも伝えられていた。

ピケは2006年GP2シリーズ2位、この時のチャンピオンが現マクラーレンのハミルトン。
今回、チームのホームグランプリであるフランスGPでチームメイトであるアロンソを上回っての7位入賞ということで、当分口さがないパドック雀らを黙らせることになりそうだ。

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デニス代表、ハミルトンのペナルティに不満顔

カナダGPでの信号無視でペナルティからスタートしたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)だったが、フランスGP1周目のランオフエリア走行の際に順位を上げたとしてさらにドライブスルーのペナルティーを受けた。
Race Battle Image (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
これについて同チームのロン・デニス代表は「コースオフする時点ですでにハミルトンはベッテルの前に出ていたもので、彼はシケインカットで不当に順位を上げた訳ではない。
ただそれはわれわれの見解であって、どうも他の人たちはそうは考えていないようだ」と、不満げだ。

その後この件は審議の対象となり、同チームではそう主張したということだがレーススチュワードがこれを認めることはなかった。
チームではこのペナルティがなければハミルトンは3位表彰台も可能だったとしている。

個々のインシデント(小さな出来事)についての内容はともかく、マクラーレン・チームが全体の流れとしてことごとく目の敵にされている、というのは他のメディア関係者も感じていることのようだ。

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ライコネン、イギリスGPではエンジン交換へ

フランスGPではポールポジションからスタートしトップを走りながらも、途中エクゾースト系のトラブルによりその座を同僚に明け渡し、結果的に2位でフィニッシュしたキミ・ライコネン(フェラーリ)だが、次戦イギリスGPではエンジン交換を余儀なくされることになりそうだ。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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ライコネンのエンジンは右バンク側のエクゾーストパイプが損傷・脱落、このトラブルでカウリングまで大きく焼けこげて穴が開いてしまったもの。
レースはそのまま最後まで走りきったものの、ステファーノ・ドメニカリ代表は「安全のため次戦は交換することになるだろう」と語っている。

なお、エンジン交換した場合通常ペナルティが科せられるが、今年からシーズン中1回に限り緊急交換が認められているので、今回のライコネンにペナルティは科せられない見通しだ。

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2008/06/23

武藤英紀、インディカーで自己最高の2位入賞

表彰式 (C)IRL Media 拡大します

現在米インディカー・シリーズに挑戦中で、将来はF1に、と夢を語る武藤英紀が、22日(日)行われた第8戦アイオワ戦で、みごと2位入賞を果たした。

武藤英紀は2002年から本田技研工業(ホンダ)による若手ドライバー育成プログラムである『フォーミュラ・ドリーム』の出身。
今回の2位はもちろん自己最高となるものだ。

インディカーアイオワ戦の結果はこちら

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ホンダ フランスGP決勝レースの模様

honda_f1_logo第8戦 フランスGP 決勝レース
「フランスGP決勝、バリチェロ14位」
6月22日・日曜日(決勝レース) 天候:曇り 気温:25度

第8戦フランスGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは14位完走。ジェンソン・バトンは16周でリタイアに終わった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日は、朝から断続的に雨が降る天候となった。
開始時点の午後2時になっても、上空はどんよりと曇っているが、路面はほとんど乾いている。

バトンは、N・ロズベルグのペナルティーにより、昨日の予選から1つ順位を上げ、16番手からスタート。
そして今日になってギアボックスを交換したバリチェロは、最後尾からのスタートだ。
1周目を終えた時点で、バリチェロは2つ順位を上げ、18番手。
バトンは1コーナーで、S・ブルデー(トロロッソ)と接触し、20番手に後退した。
さらにその3周後の最終シケインで縁石に乗り上げた際、フロント部分を破損。緊急ピットインでノーズ等を交換後、コースに復帰。
しかしその後、グリップ不足で走行が厳しい状況に陥り、再びピットに向かい、16周でリタイアを喫した。

ほぼ折り返し点の34周目。14番手を走っていたバリチェロが、1回目のピットイン。
いったんは、17番手に後退する。
56周目の2度目のピットインでは順位を落とすことなくコースに復帰。
終盤は、中盤でバリチェロより前を走っていたG・フィジケラ(フォースインディア)や中嶋(ウィリアムズ)の前を走り、14番手まで順位を上げる。
最後は、優勝したF・マッサ(フェラーリ)から1周遅れでチェッカーを受け、ポイント獲得はならなかった。

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トヨタ フランスGP決勝レースの模様

F1第8戦フランスGP決勝 J.トゥルーリ3位表彰台獲得
故オベ・アンダーソンに、2年ぶりの好成績を捧げる

天候:ドライ、終了間際に小雨、気温24-26℃、路面温度25-32℃
コンストラクターズポイント:23ポイント(5位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 18ポイント(7位)、ティモ・グロック 5ポイント(13位)

F1世界選手権第8戦フランスGPの決勝レースがフランスのマニクール・サーキットで行われた。
午後2時、ドライコンディションでレースがスタート。
2列目4番手からスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、スタート直後に順位を一つ上げ3番手となり、8番手スタートのティモ・グロックは二つ順位をあげ6番手となった。
その後、ヤルノは手堅く順位をキープし続けたが、ティモはピットストップの後にめくれ磨耗とアンダーステアに手こずり、順位を下げることとなった。
終盤、ヤルノはヘイキ・コバライネンの追い上げを受け、接近戦が続いた。
レース終了近くに雨が降り出し、注意深い走行が必要となる中、ヤルノは粘り強い走りでヘイキを抑え切り、3位でチェッカーを受けた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは2006年4月のオーストラリアGP以来、2年2ヶ月ぶりとなる表彰台を獲得した。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「今日はこれが精一杯」

カナダGPでの健闘ぶりとは打って変わり、終始ペースを見出せずに今回のレースを終えたウィリアムズ・チームでは、パトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターが次のように語っている。

「今日のわれわれは明らかに貧弱なパフォーマンスしか持ち得なかった。
その原因を究明し、何が悪かったのかを理解し、次のイギリスGPに向かわなくてはならない。
少なくともシルバーストーンではもっとやれる筈だ」
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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また15位で終えた中嶋一貴(23歳)は「とても難しいレースだった。
2ストップ作戦は今日の状態として良い戦略だったと思うけれど、とにかくこの週末はずっとペースが得られなかったから……。
今日の戦闘力では、これが精一杯。これ以上は無理だったと思うよ」と、振り返った。

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マクラーレン、「再三のペナルティがダメージ」

カナダGPでの信号無視事件からハミルトンが予選グリッド10番、公式予選での妨害行為からコバライネンが予選グリッド5番降格のペナルティを受けるという困難な状況からスタートしたマクラーレン・チームのフランスGPだったが、追い上げを図っていたハミルトンがレース中さらなるペナルティを受けるなど、度重なる制裁に表彰台を得ることすらならずにレースを終えた。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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当のハミルトンは「ランオフエリアを通過したのは事実だけれど、あれはアクシデントを避けるため止むを得なかったんだ。
でも、それで受けたペナルティが僕のレースを終わらせたね」と、振り返った。

またメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターも「あのペナルティがなければ、ハミルトンは3位入賞もできた筈。
それを思うと今回の結果は残念だが、ハミルトンにとって母国グランプリとなる次のイギリスGPでは必ずや挽回を果たしてくれるだろう」と、悔やんだ。

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ひさびさトヨタ表彰台、日本GPに向け弾み

2006年のオーストラリアGP以来となる3位表彰台(ラルフ・シューマッハ)を得たトヨタ・チームは、「故オベ・アンダーソンへの追悼がなった」とその健闘に盛り上がりをみせた。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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表彰台に上がったトゥルーリは、大きなトロフィーを受け取ると、腕の喪章とを交互に指さして追悼の意を世界に示し、「チーム全体にとって素晴らしい週末になった」と語った。
トゥルーリ自身にとって表彰台は、2005年スペインGP以来ということになる。

また同チームの新居章年・技術コーディネーション担当ディレクターも「この結果はチーム全体が成し遂げたものだが、とりわけラスト10周の攻防はトゥルーリの経験が物を言った」と、トゥルーリの奮闘ぶりを讃えた。
同氏はさらに、「シーズンの今の時期にこうした結果を得たことは、ホームグランプリとなる10月の日本GP(富士スピードウェイ)に向け、大いにチームのモチベーションをかき立てる」と喜びをみせた。

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2008/06/22

フランスGPはフェラーリのマッサが優勝

ホンダのバリチェッロがギヤボックスの交換により最後尾スタートに。
また追い上げを図っていたマクラーレンのハミルトンが、コースカットした際に前車を抜いたとしてドライブスルー・ペナルティーを受ける。
19周目、ホンダのバトンはコースアウトしてノーズを破損、その後リタイヤとなった。

38周目、トップを走っていたライコネンがエクゾーストパイプのトラブルでスローダウン?、2位の僚友マッサとの順位を入れ替えた。
70周のレースが残り14周となったところでわずかに雨が降り始めたが大勢に影響はなし。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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レースは結局フェラーリのマッサがそのまま逃げ切り、自身通算8回目の優勝を記録。
2位もライコネンでフェラーリ・チームの1-2勝利。
3位はトヨタのトゥルーリがマクラーレンのコバライネンを最後まで抑えて今季初の3位表彰台をゲット。
トヨタの表彰台獲得は2006年のオーストラリアGP(ラルフ・シューマッハ)以来ということになる。

4位コバライネン、5位BMWザウバーのクビサ、6位レッドブルのウェバー、7-8位がルノーのピケ&アロンソで。ピケはこれがF1初ポイント獲得。
ここまでが入賞。

マクラーレンのハミルトンは追い上げならず10位止まり。
トヨタのグロックは11位。
ホンダはバリチェッロ14位バトンはリタイヤ。
ウィリアムズは中嶋一貴15位、ロズベルグ16位だった。

フランスGP決勝レースの結果はこちら

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フェラーリ、『跳ね馬200thポールポジション』祝う

21日(土)キミ・ライコネンによるフランスGP公式予選ポールポジションの獲得により、フェラーリ・チームはF1通算200回目の快挙ということになった。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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同チームのステファーノ・ドメニカリ代表はこれを受け、次のようにその喜びを語っている。

「われわれフェラーリ・チームにとっての200回目ポールという喜ぶべき節目に、フロントロウ独占という快挙を成し遂げられたことにはたいへん喜んでいる。
しかしながら、数えられるのはチャンピオン・ポイントであって、ポールの回数ではないのだから、われわれは決してこれに満足してはいない。
大事なことは明日のレースをいかに戦うか、であり、その成果はレースが終わったあとに配られるものなのだ」

今回のレースでは最大のライバルであるマクラーレンの2台が後尾スタートということもあり、同代表はとりわけ日曜日の午後の天候を一番気に掛けているようだ。

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ブリヂストン フランスGP公式予選ニュース

2008年F1世界選手権 フランスGP 予選

Image (C)Redbull Racing
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FIA F1世界選手権第8戦フランスGP予選は、キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)がブリヂストンのソフト・コンパウンドのポテンザタイヤでポールポジションを決めた。今日のマニクールは快晴で焼け付くような暑さだった。

非常に接近したタイム差の争いとなった今日、1分16秒449でポールポジションを勝ち取ったライコネンと2位のフィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)のタイム差は僅か0.04秒強。ルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)が3位の予選タイムを記録したが、明日の決勝レースでは10位降格ペナルティとなる。

フェルナンド・アロンソ(INGルノーF1チーム)が4位、ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)とヘイッキ・コヴァライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がそれぞれ5位と6位。ロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)が7位のタイムを記録、マーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が8位だった。
デイビッド・クルサード(レッドブル・レーシング)とティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)までが、最終予選セッション進出を果たしたドライバーだった。

午前中のフリー走行では、ネルソン・ピケ(INGルノーF1チーム)がミディアム・コンパウンドで1分15秒750の最速タイムを記録した。午前中には1秒以内にトップ18台が入るなど、今日は1日を通して接戦の争いとなった。ミディアム・コンパウンドを装着したマッサが、Q1でこの日の最速タイム1分15秒024を記録した。金曜日と比べるとラバーが乗りコースコンディションは改善されていたが、昨日よりも気温が高かったために、そのプラス効果は充分にはでなかった。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「ポールポジションのキミ・ライコネンとフェラーリ、おめでとうございます。
ソフト・コンパウンドの方が有利と思われますが、今日は、ミディアムとソフトのポテンザタイヤの1周のラップタイムは僅差でした。
予選ではアンダーステアの傾向のクルマが多かったようです。
これが理由で午前中よりも多くのグレーニングが見られました。
ソフト・タイヤを好んだチームもありましたし、ミディアム・タイヤを好んだチームもありましたので、明日はどんな戦略が使われるのかとても興味深いところです。
どちらのコンパウンドもレースではさまざまな使い方ができます」

参考データ(フリー走行/予選)
合計走行周回数: 668周
1台あたりの平均周回数: 33周
最多走行周回数: 44周グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)
最速ラップタイム: 1分15秒024(予選第1セッション、マッサ)
コンパウンド: ミディアム/ソフト

2007年フランスGP
スクーデリア・フェラーリ・マルボロのキミ・ライコネンが、チームメイトのフィリペ・マッサを2.4秒差で破り、2007年フランスGPに優勝した。
3位はルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)。ライコネンはミディアム・ミディアム・ソフトのタイヤ戦略で優勝した。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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ホンダ フランスGP公式予選の模様

honda_f1_logo第8戦 フランスGP 2日目・予選 「フランスGP予選、バトン17番手、バリチェロ18番手」 6月21日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:26~27度

第8戦フランスGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは17番手、ルーベンス・バリチェロは18番手に終わった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目のマニクールは、朝から青空が広がった。
気温24度、路面温度33度で始まった午前11時からのフリー走行は、走るたびに路面コンディションが良くなり、走行ペースが上がって行った。
このセッション、トップのN・ピケJr(ルノー)から18番手のN・ハイドフェルド(BMWザウバー)までが1秒以内という僅差の中、バトン16番手、バリチェロ17番手だった。

午後も快晴。午後2時の予選開始時点で、気温は27度。路面温度は41度まで上がっている。
Honda勢は第1セッションから、苦しい展開となった。
残り3分の時点で、バトン16番手、バリチェロ17番手という位置。
19台ものマシンがコース上を走る中、最後のアタックに賭けたが、ともにタイム更新ならず。
第2セッション進出ボーダーラインとなる15番手のタイムにコンマ3秒届かずバトン17番手、バリチェロ18番手と、2台揃って第1セッションで予選を終えた

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トヨタ フランスGP公式予選の模様

F1第8戦フランスGP予選 J.トゥルーリ4番グリッド獲得
T.グロックは9番グリッド獲得 2戦連続のダブルポイント獲得を目指す

天候:晴れ、気温:27-28℃、路面温度41-50℃
2008年最高グリッド:3位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)
2008年最高順位:4位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)、4位 ティモ・グロック(カナダ)

F1世界選手権第8戦フランスGPの公式練習第3回目と予選が、フランス南部のマニクール・サーキットで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、午前中に行われた公式練習3回目でそれぞれ6番手、11番手のタイムを刻みセッションを終えた。

予選第1セッションではヤルノ・トゥルーリが3番手、ティモ・グロックが7番手に入り、2台揃って予選第2セッションへと進出。
そして予選第2セッションでも、ヤルノ・トゥルーリが4番手、ティモ・グロックが7番手と好走を見せ、共に最終第3セッションへ進出。
ヤルノ・トゥルーリは5番手、ティモ・グロックは10番手で予選を終了し、グリッドはそれぞれ4番手、9番手を獲得した。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、明日の決勝レースでオベ・アンダーソンに好結果を捧げるために戦いに挑む。

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前戦優勝のBMWザウバー、マニクールでは思わぬ苦戦

21日(土)行われたフランスGP公式予選で、思わぬ苦戦ぶりをみせたのがBMWザウバーの2台だった。
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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同チームは午前に行われたフリー走行最終セッションでも14・18番手と低迷したが、この時他チームは誰もが予選シミュレーションを行わなかったため、と理解していた。

しかしながら公式予選が始まっても2台は苦戦を続け、最終ピリオド進出を逃がしたハイドフェルドは12番手(実質11番手)と今季最悪レベルの低迷。
Q3進出を果たしたクビサのほうも予選7番手(実質6番手)は今季最悪のグリッドだ。

マシンを降りたクビサは「フリー走行を終えた時点でマシンにグリップが不足しているのはわかっていた」と、肩を落とした。
またハイドフェルドも「このマニクールでは、マシンはカナダの時とはまるで別物のようだった。
僕らが後退したとは思わないけれど、他は確実に進化しているのだろう」と、こちらも力ない。

マリオ・タイセン代表の「われわれはまだ2強には大きく及ばない」という言葉が真実味を帯びた一日だった。

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マクラーレン、コバライネンにも降格ペナルティ

今グランプリではルイス・ハミルトンに予選グリッド10番降格のペナルティを科せられることがすでに決まっているマクラーレン・チームだが、今度はヘイキ・コバライネンもグリッド5番降格のペナルティを受けることが明らかとなった。
McLaren Duo (C)McLaren Group
拡大します
フランスGPのレーススチュワードによれば、コバライネンは21日(土)行われた公式予選中、インラップの際に極端なスロー走行を行い、結果としてマーク・ウェバー(レッドブル)の予選アタックの邪魔をしたと判定されたもの。

6番手の予選結果を得ていたコバライネンはこれで11番(実質10番)グリッドとなるが、それでも明日の決勝レースではハミルトン(13番手)より前からのスタートということになる。

なお、マクラーレンの両ドライバーは、今年のマレーシアGPの際にもそれぞれ5番降格のペナルティを受けている。

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ウィリアムズ・チーム、貧弱な予選結果に落胆

貧弱な順位に終わったフランスGPの予選結果にウィリアムズ・チームのパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターは「期待外れだった」と、落胆の姿勢をみせた。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「この結果をみれば、われわれのクルマがここマニクールで戦闘力不足であることは明白だ。
望むらくはこれから決勝レースに向け焦点を合わせることだが、根本的にはまずマシン自体のパフォーマンスを上げていくことが必要だ」

予選15位となったものの、実際にはペナルティで最下位グリッドとなるニコ・ロズベルグは「ここでは苦戦するとは予想していたけれど、これほどペースが悪いとは驚いたよ。
今日の予選では、すべてがうまくいったとしても14番手が精一杯だったろう」と、あきれ顔。

また予選Q1突破も果たせなかった中嶋一貴は「せめてQ2には行けると考えていたのでこの結果にはガッカリ。
最後のアタックではトラフィックにはまって思うように走ることができなかったんだ。
ここはオーバーテイクが難しい所だから、明日のレースは難しいものになるだろうね」と、無念さを滲ませた。

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2008/06/21

フランスGPポールポジションはライコネン!

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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フランスGPのポールポジションは、フェラーリ・チームのキミ・ライコネンが獲得した。
自身通算16回目、今季はスペインGPに続いて2度目ということになる。

2番手は僚友マッサ。
ライコネンはマッサがタイムを上回れないのを確認して最後のアタックを終了直前に回避、ピットレーンに飛び込むという好判断をみせた。
(決勝レースでの燃料を1周分節約できる)

3番手にマクラーレンのハミルトンがつけたが、ハミルトンはロズベルグ同様予選グリッド10番降格のペナルティを受けるため、実質13番手ということになる。
4番手に地元の意地を見せたルノーのアロンソ、5番手にスピンしながらも挽回したトヨタのトゥルーリ、6番手マクラーレンのコバライネン、7番手BMWザウバーのクビサ、8-9番手にレッドブルのウェバーとクルサード、そして10番手がトヨタのグロック、トヨタはまたも揃ってベスト10入りを果たした。

フランスGP公式予選の結果はこちら

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予選『Q2』もフェラーリ勢が1-2タイム

フランスGP公式予選はQ2もフェラーリ勢が1-2、マッサがトップ、ライコネンが2番手に続いた。
3番手にマクラーレンのハミルトン、4番手にはトヨタのトゥルーリが食い込んだ。
5番手にルノーのアロンソ、6番手レッドブルのウェバー、7番手トヨタのグロック、8番手マクラーレンのコバライネン、9番手レッドブルのクルサード、そして10番手がBMWザウバーのクビサで、ここまでが最終ピリオド進出となった。

ここで脱落したのはルノーのピケ、BMWザウバーのハイドフェルド、トロ・ロッソのベッテルとボーデ、そしてウィリアムズのロズベルグ。
ロズベルグは予選グリッド10番降格のペナルティを受けるため、これでグリッド最後尾が確定した。

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予選『Q1』、中嶋一貴突破ならず

フランスGP公式予選がスタート。
Q1トップタイムはフェラーリのマッサ、僚友ライコネンがこれに続いた。
3番手にトヨタのトゥルーリ、4番手マクラーレンのハミルトン、5番手BMWザウバーのクビサ、6番手トヨタのグロック、7番手ルノーのアロンソ、8番手レッドブルのクルサード、9番手ルノーのピケ、10番手トロ・ロッソのベットル、11番手マクラーレンのコバライネン、12番手BMWザウバーのハイドフェルド、13番手レッドブルのウェバー、14番手トロ・ロッソのボーデ、そして15番手にウィリアムズのロズベルグの順。

ここで脱落したのはウィリアムズの中嶋一貴、ホンダのバトンとバリチェッロ、そしてフォース・インディアのフィジケーラとスーティルの5台となった。

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ピケ・ジュニア、F1セッションで初のトップタイム

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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今季ここまでしばしばそのパフォーマンス不足が指摘されてきたルノー・チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(22歳:ブラジル)だが、今日行われたフランスGPのフリー走行3回目セッションで、みごと自身初となるトップタイムを記録してみせた。
ルノーは昨日のフリー走行初日でもアロンソがトップになっていて、まさしく地元のプライドをみせた感だ。

2番手には、レッドブルのウェバーが、わずか0.009秒という僅差で最後に飛び込んだ。
3番手トロ・ロッソのベッテル、4番手ウィリアムズのロズベルグと、上位4台までにいつもの3強は1台も入っていない。

フェラーリはライコネンが5番手、マッサ9番手。
マクラーレンはハミルトンが7番手、コバライネン13番手。
レース仕様の燃料で走行とみられるBMWザウバーはクビサが14番手、ハイドフェルド18番手だった。

トヨタはトゥルーリ6番手、グロック11番手。
ホンダはバトン&バリチェッロ16-17番手。
またウィリアムズの中嶋一貴は15番手だった。

フリー走行3回目の結果はこちら

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メルセデス、100年目のグランプリ勝利に挑む

自動車レースが最初に『グランプリ』と名付けられたのは1906年に行われたフランスGPということになっているが、1908年にはディエップで行われたフランスGPで、メルセデスのレーシングカーが最初の勝利を記録したとされている。
Mercedes 100year Win (C)McLaren Group
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それから今年でちょうど100年。
マクラーレン・メルセデス・チームのルイス・ハミルトンとヘイキ・コバライネンは当時のグランプリカーと対面、日曜日に行われる決勝レースで、「メルセデス100年目の勝利」に挑むことを明言した。

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ホンダ フランスGPフリー走行の模様

honda_f1_logo第8戦 フランスGP 初日フリー走行 「バトン17番手、バリチェロは19番手」
 第8戦フランスGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは17番手、ルーベンス・バリチェロは19番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
初日のマニクールは、朝から灰色の雲が垂れ込めている。
午前10時の時点で気温18度、路面温度20度と、この時期にしては涼しい。
一日を通して、風が強く、コースオフやスピンするマシンが目立ち、Hondaのマシンもバランスに悩まされた初日だった。

1回目のフリー走行では、低いグリップの路面コンディションだったこともあり、Honda勢はバリチェロが15番手、バトンは18番手だった。

午後には青空が広がり、気温は22度、路面温度も一気に38度まで上がった。
しかしHonda勢は、路面温度の急激な上昇によるグレイニングに悩まされ、なかなか速さを発揮できない。
結局、バトン17番手、バリチェロ19番手で初日を終えた。

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トヨタ フランスGPフリー走行の模様

F1第8戦フランスGP 公式練習初日
2008年6月20日(金)フランス・マニクール

天候;曇り、ドライコンディション、気温18-23℃、路面温度17-46℃
フランスGP予選最高位: 2005年2位 ヤルノ・トゥルーリ
フランスGP決勝最高位: 2006年4位 ラルフ・シューマッハー

F1世界選手権第8戦フランスGPの公式練習第1回目と第2回目がフランス中部のマニクール・サーキットで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、先日のオべ・アンダーソンの逝去を悼み、チームメンバーは黒い腕章を纏い、TF108には黒いラインを施した。
オベの家族に贈られることになっている弔問帳は、チームのモーターホームに用意され、パドックの全ての人が記帳できるようになっている。

第1回目のセッションでは、ヤルノ・トゥルーリが7番手、ティモ・グロックが10番手を記録。
第2回目のセッションでは、ヤルノは12番手、ティモはタイヤの能力を最大限まで引き出すのに苦労し、15番手でセッションを終えた。

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ウィリアムズ・チーム、中嶋一貴に期待

フランスGPのフリー走行を、1回目セッション17位、2回目セッション14位で終えたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)は、次のように初日を振り返った。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「今日はなかなかグリップレベルが上がらずに、僕にとっては難しい一日になった。
これを解決するためにさまざまなセットアップを試して、最終的には方向性が見い出せたと思っている。
明日はまた路面コンディションも良くなると思うので、公式予選でいい走りができることを期待しているよ」

またチームの重鎮、パトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターは「今日はいつもの金曜日の宿題であるセットアップ・プログラムを、二人のドライバー共に予定通りに進めた。
明日の公式予選、そして日曜日の決勝レースに向けた多くのデータが収集できたと思っているよ。
ただし、ニコ(ロズベルグ)の場合はカナダGPの件で予選グリッド10番降格のペナルティがあるのでたいへん難しいことになる。
その分もカズキには頑張ってもらわなくてはね」と、中嶋一貴に期待を寄せた。

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GPDA、イギリスGPでのストライキは否定

今季から爆発的な高騰をみせたF1スーパーライセンスの発給料を巡り、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)がイギリスGPの際にストライキを決行するとの噂がマニクールのパドックを駆けめぐったが、GPDAは表面上これを否定している。
Image (C)Renault F1 UK
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GPDAは今後FIA(国際自動車連盟)とこの件で話し合いの場を持つとされるが、納得できるような結論が得られる保証はいまのところまったくないとみられる。

今年ここまであまり表面化していなかったこの問題がいまになって大騒動になっている裏には、FIAのマックス・モズレー会長の権威が先のスキャンダル問題で著しく低下したためとみる向きも多い。
とはいえこれまでの例では、FIAにたてつくと逆に大きなしっぺ返しに遭うというのが通例で、そうした意味で及び腰のドライバーもあるようだ。

なお、ライコネンやハミルトン、スーティルらはそもそもこの団体に加入すらしていないというのが現実だ。

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2008/06/20

フリー走行2回目、地元ルノーのアロンソが快走

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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フランスGPフリー走行2回目セッションは、これがホームグランプリとなる地元ルノー・チームのエース、フェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)が午前のセッションで最速だったフェラーリのマッサらを抑えて堂々の最上位に位置してみせた。

午前のセッション最後にはマシンから白煙を上げて心配させたアロンソだが、問題はないようだ。
2-3番手にはフェラーリのマッサ&ライコネン、4番手マクラーレンのハミルトン、5番手にはなんとトロ・ロッソのベッテルが食い込んでみせた。
目下チャンピオンシップをリードするBMWザウバーのクビサは6番手、マクラーレンのコバライネンが7番手、BMWザウバーのハイドフェルドは8番手だった。

パフォーマンス不足が指摘されたルノーのピケ・ジュニアはこのセッション9番手と健闘をみせた。

ウィリアムズはロズベルグが11番手、中嶋一貴が14番手。
トヨタはトゥルーリ12番手、グロック15番手。
またホンダはバトン17番手、バリチェッロ19番手と苦戦している。

フランスGPフリー走行1回目の結果はこちら

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マッサ、フランスGPフリー走行1回目でトップ

20日(金)始められたフランスGPのフリー走行1回目、フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサが1'15.306の最速タイムを記録した。
これは昨年のポールタイムにわずか0.272秒遅れるものだ。
コンマ約0.7秒の差で2-3番手にはマクラーレンのハミルトンとコバライネンが続き、4番手にマッサの僚友ライコネンが続いた。

また5番手はBMWザウバーのクビサ、また6番手にこれがホームグランプリとなるルノー・チームのエース、アロンソがつけたが、しかしその後エンジントラブルとみられる障害でストップしている。

セッションはその多くの時間をウィリアムズのロズベルグが記録したタイムが君臨したが、最終的には14番手、またチームメイトの中嶋一貴は17番手だった。
トヨタはトゥルーリが7番手、グロック10番手。
ホンダはバリチェッロ15番手、バトンが18番手に留まった。

フランスGPフリー走行1回目の結果はこちら

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フランスGP、日曜日には雨の可能性も?

1992 FranceGP (C)Williams F1
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今週迎えるフランスGP、気温は高めに終始するものの、おおむね良好な天候になるとみられる。

ただし地元気象台によれば、決勝レースが行われる日曜日は湿度が79%と高く、場合によっては雷雨の可能性もあるということだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
6月20日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 15-29度 71%
6月21日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 16-29度 73%
6月22日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 14-26度 79%


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マニクールのフランスGP、結局2009年も残留か

バーニー・エクレストン氏による再三の警告にもかかわらず、マニクール・サーキットでのフランスGPは来季も残留するとの見方が広がり始めている。
2006 FranceGP (C)Renault F1 UK
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1991年、当時FIA会長だったジャン・マリー・バレストル氏が、それまでのポールリカールから政治力で無理矢理(親友だったギ・リジエ氏のファクトリーがあった)開催場所を移したと言われるマニクールだが、18年経った今もなお交通不便な僻地として関係者からは不評の声が高い。

こうしたことから、とりわけエクレストン氏は、再三開催場所の変更を示唆しているものの、さりとて一向に現実的にはなっていないのが実状だ。

これを受け、元4回のチャンピオンに輝くアラン・プロスト氏(フランス)は「現実をみれば、2009年にフランスGPがまだ場所も決まっていない他の地に移るというのは不可能なことだし、ましてやF1グランプリの中でも重要なポジションを占めるフランスGPが消滅することなど考えられないこと」との見通しをオーストリアの『APA通信』に語っている。

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ハミルトン、ペナルティも挑戦姿勢変えず

マクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)は、前戦カナダGPでの信号無視事件により今週のフランスGPで予選グリッド10番降格のペナルティを受けることになるが、チーム側の憂慮にもかかわらず本人は「いつもの姿勢は変わらない」と、強調している。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「予選でどんなにいいタイムを出してもグリッドは11番目以降というのは厳しいものと受け止めている。
一般的には、これではレースに勝つチャンスはほとんどないと言われるのかも知れないね。
でも、僕自身はいつもとまったく変わらないアプローチで勝利に挑むつもりだよ。
多少のスパイスを効かせて……ね。
確かに厳しい状況かも知れないけれど、でもこれはレースなんだ。
何が起きるか誰にもわからない。
僕はレースがとても面白いものになると期待しているんだ、心配なんかしていない」

一般に、オーバーテイクが困難とされるマニクール・サーキットだが、このアグレッシブな男がどのようなパフォーマンスをレースでみせるのか、注目だ。

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GPDA、スーパーライセンス巡りストライキも?

今シーズンから劇的にその発給料がアップしたスーパーライセンス(F1ドライバーの免許証)を巡り、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)によるストライキの噂が広がっている。

それによればGPDAは、契約金の低いドライバーが多くのポイントを獲得した場合、次の年の発給料が収入に対して異常な負担になるとして抗議の姿勢を表すため、イギリスGPでストライキを行う可能性を示したもの。
(BMWザウバー・ロバート・クビサのような場合)

伝えられるところでは、2007年までは基本料が1,690ユーロ(約28万円)、これに加えて前年のチャンピオンシップで獲得したポイントに応じ、1ポイントあたり447ユーロ(約7万5千円)が加えられるものだったのに対し、2008年はこれが一気に基本料が1万ユーロ(約167万円)、前年獲得したポイント1毎に2千ユーロ(約33万4千円)にまで引き上げられているという。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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この計算でいくと、110ポイントを獲得した2007年のチャンピオンであるキミ・ライコネンの場合、2007年は5万860ユーロ(約849万円)だったのに対し、2008年の料金は23万ユーロ(約3,841万円)という巨額のライセンスということになる。

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2008/06/19

オーストラリアGP、地元政府は継続に否定的?

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が要求する『ナイトレース化』に対し、夕方5時(多くのヨーロッパでは午前8時)からのスタート案を示してほぼ合意と伝えられたオーストラリアGPの契約延長案だが、最終的にまだ地元ビクトリア州政府の同意部分で難航しているようだ。
Australia GP Scene (C)BMW Sauber F1
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地元『ヘラレルド・サン』紙らが報じるところでは、州政府は地元住民の反対運動もあり、さらなる契約金額のアップを求めるFOMの姿勢に反発して契約延長にあまり乗り気ではなくなっているということだ。

1985年アデレードでスタートしたオーストラリアGPは、いま唯一南半球でのF1グランプリとして現在のアルバートパーク(メルボルン)で開催されているが、重なる公的資金の投入や騒音問題などが表面化している。

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アウディF1関心なし、ビルニューブは未練

伝統のスポーツカーレース、ルマン24時間レースは今年もディーゼル・エンジンを搭載したアウディ・チームが優勝したが、その後の会見でまた繰り返された「F1参戦」への質問に対し、同社はあいかわらずその意志のないことを明らかにした。

同社のルパート・スタッドラー会長は「これまでも、そして今も、われわれにF1参戦という考えはない」と、ドイツの通信社『SID』に言明した。
Audi R10 (C)Audi Motorsport
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一方、プジョーのマシンで2位に入った元F1チャンピオン、ジャック・ビルニューブのほうは、「今でも僕は十分なモチベーションを持ち続けている。
条件が揃えば、いつだってまたF1で走りたいと思っているよ」と、依然F1には未練を持っているところをイタリア『アウトスプリント』誌の取材に答えている。

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トヨタ フランスGP事前ニュース

F1第8戦フランスGP 戦いの舞台はヨーロッパへ
オベ・アンダーソンの逝去を悼み、チーム全員が今週末の成功を目指す

パナソニック・トヨタ・レーシングは、先日のオベ・アンダーソンの逝去を悼む厳粛な雰囲気の中、マニクールで行われるフランスGPのため、今週末にヨーロッパに戻る。

スウェーデン出身の彼は、パナソニック・トヨタ・レーシングの最初のチーム代表であり、ラリーでトヨタを世界選手権での成功に導いた立役者であった。
彼は先週、南アフリカで行われたヒストリック・ラリーで、事故に遭い亡くなった。
享年70。
彼に対する哀悼の意を表明するために、2台の“TF108”はモノコックの周りに黒いバンドを装着すると共に、チームガレージのデザインにも黒を取り入れる。
弔問帳は、すべてのF1関係者とメディア関係者が署名できるようにチームのモーターホームに用意し、オベの家族に贈られることになっている。
モータースポーツに対する情熱により、多くの人々を奮い立たせた男への相応しい贈り物として、チームは強い結果を目指す。
ティモとヤルノがそれぞれ4位と6位に入賞し、今シーズンで最も良い結果を獲得したカナダGPの後、今週末のレースのために空力の変更を施した。
これらの変更は、先週バルセロナで首尾よくテストされた。
フランスGPの目標は、今シーズンこれまでの間に獲得した17ポイントを更に増やすことだ。

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ルノー、空力責任者が離脱

ルノー・チームは、17日(火)付けで同チームのエアロダイナミックス担当責任者だったディーノ・トッソ氏が離脱したことを明らかにした。
Wind Tunnel (C)Renault F1
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ジョーダン・チーム時代、デイモン・ヒルのエンジニアとしてベルギーGP優勝にも一役買ったトッソ氏は、マイク・ガスコイン氏(現フォース・インディア)と同じくルノー・チームへと移籍。
ルノーではフェルナンド・アロンソによる2度のチャンピオンシップ獲得などに大きく貢献した。
辞任にあたり、「フラビオ・ブリアトーレ(代表)やボブ・ベル(テクニカル・ディレクター)らと一緒に仕事ができたことに感謝する」とのコメントを語っていて、円満なものであるところを示唆した。

なお同氏には一部に健康面での不安が伝えられていて、離脱は今年4月の時点ですでに関係者に伝えられていた。

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2008/06/18

オーストラリアGP、興行権料増加がネック?

2015年までの開催契約延長と報じられたオーストラリアGPだが、その後依然として正式発表はないまま。
2005 Australia GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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これについて地元の『ヘラルド・サン』紙は、「開催に関わる興行権料について、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の主張する金額との間で依然大きな差がある」と、伝えている。

主催者であるオーストラリアGP会社のロン・ウォーカー会長は「最後は政府(ビクトリア州)がこれを受け入れるかどうかだが、楽観視している」と、語っている。

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トヨタ・チーム、喪章着けてフランスGPへ

Ove Andersson (C)Panasonic Toyota Racing
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トヨタ・チームは、先日ラリー競技中に衝突事故で亡くなった元代表オベ・アンダーソン氏を悼み、今週のフランスGPには喪章を着けて参戦することを明らかにした。

マシン『TF108』にはモノコックの周りに黒いバンドを装着するということだ。

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ルノー首脳、「今季まだ大開発プログラムある」

今季、元王者フェルナンド・アロンソを擁しながら、ここまでコンストラクターズ・ランキング7位と低迷を続けるルノー・チームだが、今季中にまだ大規模な開発プログラムが予定されていると主張している。
Bob Bell (C)Renault F1 UK
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これは同チームのボブ・ベル/テクニカル・ディレクターが語ったもので、それによればルノーは今週行われるホームグランプリでもあるフランスGPに、先のバルセロナテストで試して新機軸を投入するだけでなく、今シーズンの残りに向けてまだ大きな規模の開発プログラムを計画しているというもの。
(バルセロナ合同テストではルノーがトップタイム記録)

アロンソはすでに今季のマシンはあきらめて来季マシンの開発に力を入れるべきと語り始ているが、そのアロンソには今シーズンの成績次第で契約解除できる要項があると伝えられていて、来年まだアロンソがこのチームにいるかは不明だ。

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エクレストン氏、再びF1独立で揺さぶり

FIA(国際自動車連盟)でのマックス・モズレー会長信任により収まったかにみえる一連の騒動だが、F1の商業面を取り仕切るFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)のバーニー・エクレストン氏が、再びF1シリーズ独立の可能性を示唆して揺さぶりを掛けている。
Image (C)Renault F1 UK
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「形の上では、彼ら(FIA)はF1を手にしているかも知れないが、F1で最も重要なものである各チームとの合意、これはコンコルド協定でしか得られないものだ。
そしてそのコンコルド協定はFIAが持っているものではなく、FOMが手にしているものなのだからね。
F1に関わる財政的なもの、これについて彼がいったい何ができるというのか、よく考えてみればいいんだ」

これまでクルマの両輪として発展をリードしてきた二人だが、F1を巡る巨額資金を背景に微妙な亀裂が走ってしまっているのは間違いないようだ。

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フライ(ホンダ)氏、来季ドライバー一新を示唆?

ホンダ・チームのニック・フライ/CEOが、同チームのドライバーについて「いずれのドライバーも来季シートは決まったものではない」との認識を『GPウィーク』で示し、注目されている。
R.Brawn & N.Fry (C)Honda Racing
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フライ/CEOは「来季は大きなレギュレーション変更があり、われわれはすでにそれに向け着々と準備を進めているので大きく飛躍するチャンスがあると考えている。
またいまのホンダ・チームにはロス・ブラウンという強力な核になる人物が加入したいへん魅力的なチームになっていて、すでに多くの有力ドライバーからオファーを受けており、そうした状況はわれわれのドライバーも承知しているところだ。
いずれのドライバーのシートも、安泰という訳ではないよ」と、語ったもの。

同チームではジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェッロいずれのドライバーも今季末で契約が満了するとみられるが、バリチェッロはともかくバトンのシートについてはこれまで安泰とみられていた。

フライ/CEOにしてみれば、ドライバーを鼓舞する期待を込めた、とも考えられるが、場合によっては現在のドライバーに対する逆効果となる怖れもありそうだ。

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2008/06/17

ガスコイン氏、「フォース・インディアが最後の地」

数々の成功マシンを手掛け、現在は新生『フォース・インディア』チームでチーフ・テクニカル・オフィサーのポジションにあるマイク・ガスコイン氏は、「このチームが最後の地」と退路を切った意気込みをスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』に語っている。
Mike Gascoyne (C)Ex.Spyker F1
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「このF1では多くのチームがフロントランナーになることを望んでいて、そのため実際、自分のところにはいくつものチームからオファーが来るよ。
しかしながら、自分はもう他のチームに移って働くつもりはない。
このフォース・インディアが、自分にとってF1で最後の地になるだろうと思っているからね」

ガスコイン氏はマクラーレン、ザウバー、ティレル、ジョーダン、さらにルノーやトヨタの各チームで活躍、とりわけルノー時代には歴史に残るチャンピオン・マシンを送り出した。

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クビサ、「チームメイトが誰でも関係ない」

カナダGPでの初勝利で、一気にF1トップドライバーの一人に名乗りを上げたBMWザウバーのロバート・クビサ(23歳:ポーランド)だが、周囲の喧しい憶測にもかかわらず、「チームメイトは誰でも関係ない」と、語っている。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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一部でささやかれる噂では、今季限りで契約が終了するハイドフェルドは放出、代わりにウィリアムズ・チームからニコ・ロズベルグを獲得するというもの。
しかしこれについてクビサは、「僕は同僚がニックであろうとまたニコであろうと、それは別に関係ないこと。
そもそもチームメイトというのは、ただ僕が破るべき19人のドライバーのうちの一人にしか過ぎないものだからね」と、あいかわらず強気なところをみせている。

大アクシデントにも屈せず、常にアグレッシブなドライビングをみせるクビサはF1史上初のポーランド人ドライバーとして2006年ハンガリーGPでデビュー、今年もさらに数々の記録を更新しつつある。

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ブリアトーレ氏、『年の差30歳!婚』

これまでもトップモデルのナオミ・キャンベルさんや女優のニコール・キッドマンさんなど多くの浮き名を流してきたフラビオ・ブリアトーレ氏(ルノー・チーム代表)に、ついに年貢を納める時がやってきた。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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これは、ブリアトーレ氏が14日(土)母国のイタリアでモデルのエリザベッタ・グレゴラッチ嬢と結婚式を挙げたもの。
式にはアロンソらF1関係者だけでなく、なんとイタリアのベルルスコーニ首相が参列するなど、同氏の大物ぶりを存分に示すものとなった。

ちなみに58歳のブリアトーレ氏に対し、お相手のグレゴラッチさんはまだ28歳。
年の差なんと30歳という驚き婚だった。

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トゥルーリ(トヨタ)、NASCARレース観戦

F1ドライバーから米NASCARへの転身といえば、元マクラーレンのファン・モントーヤの例が記憶に新しいが、この週末行われた第15戦ミシガンに、トヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリの姿がみられた。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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しかしこのレースではモントーヤは38位と惨敗。
観戦したトゥルーリは「F1とNASCARとではすべてに大きな違いがあるね。
いつの日か、僕が転向する日が来るかも知れないけれど、簡単なものではないことがわかったよ」と、メディアの取材に語った。

ちなみにいつもならサーキットに到着と同時にファンに取り囲まれるこの著名なF1ドライバーも、アメリカでは「数人にサインを求められただけ」とのことだ。

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2008/06/16

BMWザウバー首脳、「クビサ100%サポートする」

『BMWザウバーF1』チームのマリオ・タイセン代表は、前戦カナダGPで優勝し、チャンピオンシップでも首位の座についた同チームのドライバー、ロバート・クビサ(23歳:ポーランド)について「100%のサポートをする」と支援の意志を示した。
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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「われわれのドライバーがチャンピオンシップでリードしているんだ。
もちろんわれわれは彼がこのポジションをキープできるよう、最後まで最大限のサポートをするつもりでいるよ。
しかしながら、だからといってこれはハイドフェルドに対するサポートに変化があるということではない。
われわれは常にチームのドライバー二人に対し対等のサポートをしてきたし、それはこれからも変わることはないんだ」

同チームはドライバーズ・チャンピオンシップでクビサが首位に立っただけでなく、コンストラクターズ・ランキングでもフェラーリにわずか3ポイント差の2位に位置しており、マニュファクチャラーズとしてはハイドフェルドの活躍も不可欠となる。

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ルノー・チーム、技術センター10周年イベント

15日(日)、ルノー・チームはフランスのパリ近郊、イヴリーヌ県・ギアンクールで。同チームのエース・ドライバー、フェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)によるF1マシンのデモンストレーション・ランを行った。
Renault_technocentre (C)Renault F1 UK
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これは、当地にあるルノーの技術研究所『テクノセンター』が開設10周年を迎えた記念イベントの一環として行われたもの。

およそ6万人といわれる大観衆の前で『R27』を走らせたアロンソは、「ここにいるルノーで働く人々は、われわれチームにとってもたいへん重要な存在。
そうした人たちにF1マシンの魅力を伝えることができ、今日はうれしく思っている。
僕にとっても今日はとても楽しい一日になったよ」と、表情を緩めた。

ルノー・チームによる次のデモンストレーションは、7月27日のヨハネスブルグ(南アフリカ)が予定されている。

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J.サーティーズ氏、『大英帝国勲位』受賞

元F1チャンピオン、ジョン・サーティーズ(74歳)氏がイギリスの『大英帝国勲位OBE』(大英勲章第4位)受賞の栄誉に授かった。
John Surtees (C)Honda Racing
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サーティーズ氏は2輪・4輪双方で世界チャンピオンに輝いた唯一のドライバー。
またホンダF1の創世記に携わったことで日本にも馴染み深い。

なおこの受賞はモータースポーツ界への貢献だけでなく、同氏がライワークとするチャリティ活動への貢献も高く評価されたということだ。

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オーストラリアGP、契約延長合意か

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏からナイトレース化を求められ、このままでは消滅の危機も噂されていたオーストラリアGPだが、どうやら2015年まで契約を延長することで合意したと報じられた。
Australia GP Scene (C)BMW Sauber F1
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これは地元の『ヘラレルド・サン』紙が伝えたもので、それによればレースの開始時刻はエクレストン氏が求めていた夜間(午後8時?)ではなく、午後5時で合意したとしている。
この場合、ヨーロッパの多くの地域では午前8時スタートということになる。

現在のところまだ関係者から何らコメントなどはないが、同紙によれば近く正式発表される、記事の内容に自信をみせている。

1985年、アデレードでスタートしたオーストラリアGPは、その後現在の地メルボルンへと場所を変更しここまで絶えることなく開催が続けられている。

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2008/06/15

トヨタ バルセロナ・テストの模様(6/14)

F1バルセロナ合同テスト最終日
最終日もT.グロックがテストを担当、データ収集と評価を行う

ドライバー:ティモ・グロック
距離:4.655km

パナソニック・トヨタ・レーシングは、マニクールで行われるフランスGPのために3日間に渡って行われたバルセロナでのテストを、金曜日に続いてドライビングを担当したティモ・グロックと共に締めくくった。
ティモは、TF108の空力および機械部分の開発テストを行った。
雨の降る恐れがあったが、ほんの少し降った程度で、それ以外は何の障害も入らずに充実した一日となった。
しかしながら、テスト終了間際の最終走行で、ティモはエンジンの問題に見舞われた。
両ドライバーが揃って6位以内でフィニッシュしたカナダGPに続いて、更にポイントを獲得するために、チームはフランスGPに焦点を当てる。
またその後、すぐにシルバーストーンで合同テストが行われる。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF108/04
ベストラップタイム:1分21秒158
順位:5位
周回数:85周

「モントリオールでの好結果に続き、この2日間のテストは良いものとなった。
われわれはマニクールに備えて、機械部分のいくつかの変更とともに、ブレーキと空力に関する評価を行うことができた。
われわれが車に加えた変更は建設的なものだ。
そして今日は、われわれが昨日学んだことに加えて、より多くのデータを集めることができた。
最終走行でエンジンに問題が出るまで、今日は全く問題なかった」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー
「今回の合同テストでは、様々なテストを行った。
まずは、木曜日に可夢偉がTF108で走行距離を増やし、われわれの開発プログラムにも貢献した。
そして、ティモが残りの2日間を引き継いだ。
われわれは、空力と機械部分の開発に関連する多くのデータを集めた。
今週、すべてのハードな作業を行ってくれたチームに感謝したい。
われわれは、好ましい進歩を遂げている。
そして、前回のレースで両車が獲得したポイントを更に増やすことを狙っている」

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フランスGPで新ピットイン規則テストへ

先のカナダGPではピットレーン出口のシグナルが赤だったことから思わぬクラッシュ事故を誘発することになったが、再三指摘されるセーフティカー導入時のピットイン規則について、FIA(国際自動車連盟)は次戦フランスGPで新たな試みをテストする方針を示した。
Pit Signal Image (C)RedBull Racing
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それによれば、現在全車共通になっているECU(エンジン・コントロール・ユニット)に、セーフティカー導入時の最初の周回においてラップタイムに平均20%程度を加算するようなシステムを加える方式がテストされるということだ。
フランスGPのフリー走行時に試される予定。

FIAはこの結果をみてさらに検討を加えるとしているが、レギュレーション変更を伴うことでもあり、多くのチームでは実際の変更は2009年シーズンになるとみる向きが多いようだ。

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バルセロナテストはピケ(ルノー)が締めくくる(6/14)

Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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3日間に渡り行われたバルセロナ合同テストは14日(土)最終日を迎え、ルノー・チームのピケ・ジュニアがトップタイムを記録。
そのタイムも今回のテストを通じ最速となるもので、このところの雑音を振り払うかのような俊足ぶりをアピールした。

2番手となったのはマクラーレンのデ・ラ・ロサだったが、終盤再三フロントウィングのトラブルから赤旗中断の原因を作っていた。
またこれまで連日最速だったフェラーリのバドエルは、最後燃料を使い果たしてピットレーンでストップし3番手に留まった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'20.076 112
2 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'20.402 82
3 L.バドエル ITA Ferrari 1'20.680 63
4 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.037 92
5 T.グロック GER Toyota 1'21.158 86
6 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'21.672 83
7 R.バリチェッロ BRA Honda 1'21.672 83
8 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Toyota 1'21.674 60
9 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'21.880 72

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari F2008 (4/14)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です

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2008/06/14

トヨタ バルセロナ・テストの模様(6/13)

F1バルセロナ合同テスト2日目
2日目はT.グロックがテストを担当、データ収集を行う

ドライバー:ティモ・グロック
距離:4.655km

先週末のカナダGPで4位という好結果を獲得したティモ・グロックは、スペインに到着して、テスト初日を担当した小林可夢偉からパナソニック・トヨタ・レーシングのテストプログラムを引き継いだ。
ティモのプログラムは、マニクールで行われるフランスGPに備えた空力テストを中心に行われたが、ランチのすぐ後に機械的な問題が発生し、テストを一時中断したため、スケジュールは圧縮されることになった。
それにもかかわらず、彼は87周を走行して、チームが次のレースの計画を立てる上で使う重要なデータを集めることができた。
ティモは本日13日に引き続き最終日の14日もテストを担当する。

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クビサ(BMWザウバー)、いまやチャンピオン候補に

前戦カナダGPで念願の初勝利を記録したBMWザウバーのロバート・クビサ(23歳:ポーランド)は、他レースでも堅実にポイントを重ねていて、いまや堂々たるランキング・リーダーだ。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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長いチャンピオンシップを制覇するためには、優勝だけでなくコンスタントに入賞することが重要で、事実ニコ・ロズベルグの父親ケケ氏が1982年にチャンピオンになった時にはわずかシーズン1勝を記録しただけだった。

クビサ本人は「まさか自分がポイント・リーダーになることなんか考えもしなかったよ。
これはBMWザウバーのマシンの信頼性が高いおかげだね。
でも自分がチャンピオンになるなんてあり得ないよ」と、相変わらず控えめだ。

一方、ランキング首位の座を明け渡したマクラーレンのルイス・ハミルトンは「いまやBMWザウバーは完全に3強の位置にあるし、クビサは強力なチャンピオン候補の一人だよ」と、警戒感を顕わにしている。

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富士スピードウェイ、施設改修に全力

昨年、30年ぶりにF1イベントを開催した富士スピードウェイだったが、不運な悪天候にも災いされたうえ、施設や運営上の問題点が浮き彫りにされる結果となった。
こうした経緯をふまえ、富士スピードウェイは今年の日本GP(10月12日決勝)に向け、大幅な施設改修に乗り出している。
Fuji Speedway (C)Panasonic Toyota Racing
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今週行われたF1事業本部の説明によれば、施設内道路の拡幅工事や昨年ぬかるみになって非難されたシャトルバスの乗降場等をすべて舗装して対処するという。
改修工事はその他多岐に渡り、投じられる資金はなんと総額20億円の巨費に上るという。

同スピードウェイは現在トヨタの傘下ということもあり、メンツに賭けても今年のグランプリは絶対成功裡に終えたいという強い意欲が感じられるようだ。

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バルセロナテストは2日目もバドエルが最速(6/13)

Ferrari Barcelona Test (C)Ferrari S.p.A
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13日(金)、第2日目を迎えたバルセロナ合同テストは、再びフェラーリのルカ・バドエルが最速タイムを記録した。
全体にタイムは前日より1秒程度短縮されているようだ。

ウィリアムズはロズベルグ、ホンダはバリチェッロ、ルノーもピケとそれぞれレースドライバーを参加させている。
またこの日からトロ・ロッソもセバスチャン・ボーデの手により2日間の予定で参加したが、この日は最下位に留まっている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.バドエル ITA Ferrari 1'21.013 95
2 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'21.374 111
3 T.グロック GER Toyota 1'21.573 97
4 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'21.614 86
5 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'21.669 86
6 R.クビサ POL BMW Sauber 1'21.761 114
7 R.バリチェッロ BRA Honda 1'21.950 122
8 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'22.037 129
9 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'22.395 101

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari F2008 (4/14)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です

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2008/06/13

トヨタ バルセロナ・テストの模様(6/12)

F1バルセロナ合同テスト1日目スタート
初日はサードドライバーの小林可夢偉が“TF108”のステアリングを握る

ドライバー:小林 可夢偉
距離:4.655km

パナソニック・トヨタ・レーシングは、6月22日にマニクールで行われるフランスGPの準備のために、バルセロナで12日から3日間に渡って行われるテストプログラムをスタートした。
テスト初日は、サードドライバーの小林可夢偉にTF108のステアリングを握る機会が与えられた。
彼がテストを行うのは2月以来となる。
可夢偉はこの機会を最大限に活用して、空力テストとメカニカルテストを含む全プログラムを開始した。
初日はトラブルもなく、マニクールでのレースに向けてチームエンジニアにとり重要なデータを集めた。
しかしながら、テスト終了予定時刻18時の1時間前より雨が降り始めたため、作業を早めに切り上げることとなった。
カナダGPで自身最高の4位を獲得したばかりのティモ・グロックが、 残りのテストを引き継ぐ予定だ。

小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
小林可夢偉
ベストラップタイム : 1分24秒442
順位:9位
周回数:82周

「われわれはかなり多忙なテストプランを組んでいて、興味深い一日となった。
われわれはブレーキに関する多少の作業に加え、空力の開発にもトライしたが、雨のおかげでプログラムを完全に終えることは出来なかった。
GP2では、30分間の練習と予選しかないから、私はまだ多くのコースを勉強中なんだ。
だから自分が知っているサーキットでより多く走行できるのは良いことだね。
グリップレベルはまちまちではあるが、経験を積むことは自分にとって為になる。
またテストプログラムを行いチームの役に立てるのはうれしいね」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「われわれは、今日から土曜日まで完全なプログラムを組み立ててある。
可夢偉が初日のテストを行い、ティモが金曜日と土曜日のテストを引き継ぐ予定だ。
今日は、雨が降る前に可夢偉がほぼ1日をテストに費やす事ができ、また彼のF1カーでの走行距離も著しく増やせたので、良かった。
彼は良い仕事をしてくれた。そしていくつかの良いフィードバックをわれわれのテストエンジニアにもたらした」

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アロンソ、来季BMWザウバー移籍の噂も?

今季ルノー・チームに復帰したものの、タイトル争いからは遠く離れた状況のフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)だが、「来季はBMWザウバーに移籍か」との噂が地元スペインのメディアからささやかれ始めている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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伝えられるところでは、ルノー・チームとの契約では成績不振の場合今季末で離脱することが可能と言われているが、かねて噂のフェラーリ・チームに移籍が可能かは定かでない。
元のマクラーレンに復帰は到底考えられないところだが、一方、ここに来て進境著しいBMWザウバーがその移籍候補に急上昇しているというもの。

BMWザウバーでは今季エースの筈だったハイドフェルドが苦戦していて、このままでは今季末で放出されるのでは、と噂されている。
一方のロバート・クビサとアロンソとの関係は良好と伝えられていて、もしかすると来季アロンソのBMWザウバー移籍というドンデン返しが起きるかも知れない。

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R.デニス代表に『フィリップ殿下メダル』

前戦カナダGPでは悲惨な結果に終わったマクラーレン・チームだが、ここに来ていいニュースが伝えられた。

Prince Philip Medal (C)McLaren Group

これは、同チームのロン・デニス代表に対し、モータースポーツ分野における長年の貢献が讃えられ栄誉ある『プリンス・フィリップ・メダル』が授けられたというもの。

6月9日(月)にマーチャント・テーラー・ホールで行われたロイヤル・アカデミーによる授賞式では、エジンバラ公から純金のメダルが手渡されたという。
「この賞は私個人に与えられたものではなく、マクラーレンで働くすべての人に対するものだ」と語ったロン・デニス代表。

奇しくもこの日はちょうど40年前にチームの創始者である故ブルース・マクラーレン氏が自チームで最初の勝利を記録した記念すべき日でもある。
(1968年6月9日:ベルギーGP)

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バルセロナテスト開始、フェラーリがトップ(6/12)

Ferrari Barcelona Test (C)Ferrari S.p.A
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12日(木)、バルセロナ・サーキットを舞台に合同テストが開始された。
参加したのはトロ・ロッソとフォース・インディアを除く8チームで、BMWザウバーのクビサ、レッドブルのクルサード以外はすべてテストドライバーでの参加ということになった。
またホンダは前スーパー・アグリのデビッドソンを起用している。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.バドエル ITA Ferrari 1'22.412 82
2 R.クビサ POL BMW Sauber 1'22.682 69
3 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'22.724 21
4 S.ブエミ SUI RedBull Renault 1'22.764 79
5 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'22.938 36
6 A.デビッドソン GBR Honda 1'23.208 81
7 N.ヒュルケンバーグ GER Williams Toyota 1'23.619 112
8 R.グロージャン FRA Renault 1'23.899 60
9 小林 可夢偉 JPN Toyota 1'24.442 82

   * 2008 TestTime : 1'18.339 F.マッサ/Ferrari F2008 (4/14)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です

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2008/06/12

ベルガー氏、「売却話、聞いてない」

『スクーデリア・トロ・ロッソ』チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏は、英誌によって先に報じられたイギリスのF3チーム『アルティメイト・モータースポーツ』による買収話について、「まったく聞いていない」と、これを強く否定した。
Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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これはオーストリアの『APA通信』に語ったもので、その中でこの日本でも依然人気のある元F1ドライバーは、「そんなこと誰が言ったんだい?
彼ら(アルティメイト)らとはこれまで自分は会ったこともないし、そんな話は一度も聞いたことがない。
そもそもマテシス(ディートリッヒ:共同オーナー)のチームを売却するという話だってそもそも聞いていないんだからね」と、すべてを否定している。

レッドブル・グループのオーナーでもあるマテシス氏はレッドブル・レーシングとトロ・ロッソ二つのチームを所有しているが、カスタマーシャシー問題が難航したことからその考えを変えたと言われている。

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トヨタ オベ・アンダーソン氏追悼リリース

トヨタモータースポーツ、オベ・アンダーソン氏の逝去を悼む

トヨタ・モータースポーツ有限会社(以下、TMG)は、オベ・アンダーソン氏(享年70)の突然の逝去に深い哀悼の意を表する。
Ove Andersson (C)Panasonic Toyota Racing
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オベ・アンダーソン氏は“ミリガン・ビンテージ・トライアル”での競技中に事故に巻き込まれた。
レース時に彼が運転していたクラシックカーは、見通しの悪いコーナーで正面衝突した。

TMGは、この度の訃報に接しオベ・アンダーソン氏のご家族に心からのお悔やみを申し上げる。

山科 忠(TMG会長)コメント
「トヨタの全員が、この度の悲報に強いショックと深い悲しみを覚えている。
オベは、われわれのチーム及びモータースポーツに関わる多くの方々を鼓舞する存在だった。
モータースポーツに対する彼の情熱は伝説的であり、オベの死は我々のスポーツにとって非常に大きな損失である。
この度の悲報に際し、トヨタ・モータースポーツ全員の思いはオベのご家族と共にある」

トヨタ・チーム・ヨーロッパはオベ・アンダーソン氏自身のチームであるアンダーソン・モータースポーツから発展し、その設立にオベ・アンダーソン氏は尽力した。
トヨタ・チーム・ヨーロッパは、その後ケルンに拠点を移し、1993年にトヨタ・モータースポーツ・GmbH(TMG)となった。
オベ・アンダーソン氏のリーダーシップの下、トヨタは世界ラリー選手権に参加し成功を収め、4度のドライバーズ・チャンピオンシップと3度のコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得した。
また1999年のル・マン24時間耐久レースでは2位を獲得した。
オベ・アンダーソン氏は、2002年にパナソニック・トヨタ・レーシングをフォーミュラ・ワンへと導き、2003年にチーム代表を退任後、チームコンサルタントとなった。

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F1ドライバー勢、ルマン予選で大活躍!

A.Wurz/Peugeot (C)Peugeot Sport
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伝統のスポーツカー・レース・イベントである「ルマン24時間レース」の公式予選1日目が11日(水)行われ、ホンダ・チームの第3ドライバー&テストドライバーを務めるアレクサンドル・ブルツ(33歳:オーストリア)がプジョーのマシンを駆ってみごと暫定ポールポジションを獲得した。
そのタイムは3'18.513という驚異的なもの。

僅差で続く2番手にも元スーパー・アグリのフランク・モンタニー(プジョー)、3番手フェラーリのマルク・ジェネ(プジョー)、そして4番手にも元トヨタのアラン・マクニッシュ(アウディ)と元F1ドライバーが軒並み上位タイムを独占した。

なお童夢の片岡龍也は8番手、ベテラン寺田陽次朗は20番手、東海大学チームの影山正美も38番手と大健闘した。

ルマン24時間レース公式予選1日目の結果はこちら

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今日からバルセロナで合同テスト

今日12日(木)から、今年最後となるバルセロナ合同テストがスペインGPの開催地である同サーキットで始められる。
2007 Barcelona Test (C)Ex.Super Aguri F1
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期間は14日(土)までの3日間で、走行時間は12日(木)と13日(金)が午前9時から午後6時まで、14日の土曜日の開始時刻は午前10時からで、いずれも午後1時から2時の間は昼休みとなっている。

現在のところ参加予定なのはフェラーリ、BMWザウバー、ルノー、ウィリアムズ、レッドブル、トヨタ、トロ・ロッソ、ホンダ、そしてマクラーレンの9チームで、フォース・インディアは不参加となっている。

今回も入場料は大人一人6ユーロ(約996円)。
11歳以下の子供は無料、また駐車料金も無料となっている。

なお今年4回に渡って行われてきたここバルセロナ・サーキットでの合同テストも、今シーズンはこれが最後ということになる。

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O.アンダーソン氏(元トヨタ)、ラリーで事故死

WRC(世界ラリー選手権)など長くトヨタのヨーロッパでのモータースポーツを指揮し、F1参戦初期にはトヨタ・チームの責任者も務めたオベ・アンダーソン氏(スウェーデン)が死去したことがわかった。
Ove Andersson (C)Panasonic Toyota Racing
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同氏は南アフリカで行われたクラシックカー・ラリーに参戦していたが、4日(水)対向車のトラックと衝突し、亡くなったということだ。享年70歳。

TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)では「トヨタが困難な時期に苦労を共にした、まさに家族とも言えるオベ・アンダーソン氏が死去したことを心から悼む」とのリリースを発表した。

WRC時代、アンダーソン氏率いるトヨタ・チームは4回のドライバーズ・チャンピオンシップと3回のコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得するなど黄金時代を築いた。
また1999年にはルマン24時間レースで2位を獲得、さらにケルンTMGの設立にも寄与し、2002年シーズンにはトヨタF1チームを指揮したが、2003年第一線を退いた。

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2008/06/11

マルク・ジェネ(フェラーリ)、元気にルマンへ

フェラーリ・チームのテストドライバーで、今週末フランスで行われる伝統のスポーツカーレース『ルマン24時間レース』へ参加するマルク・ジェネ(34歳:スペイン)が、元気に当地に姿をみせた。

ジェネは先に行われた公式テストデーの際にマシンを大破する大アクシデントに見舞われており、本戦への出場が危惧されていたもの。

ルマン24時間レースのニュースはこちら

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BMWザウバー代表、「最初の目標は達成」

ついに念願の初優勝を遂げた『BMWザウバーF1』チームでは、マリオ・タイセン代表が、「最初の目標は達成した」と、今回のレースを次のように振り返った。
R.Kubica/M.Theissen (C)BMW Sauber F1
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「今シーズンの目標として、われわれはその第一に初勝利を記録することを挙げた。
そして、それは今シーズンわずか7戦をしたところで達成することができたことになる。
それから、今シーズン中にわれわれが3番目のポジションから脱出することも目標としたが、こちらも達成されたと言っていいのではないか。
なぜなら現在すでにクビサはチャンピオンシップをリードする位置にいて、われわれがすでに3番目のチームではなくトップ3の一角であることが証明されたからだ。
とはいえ、われわれは現実を冷静に直視しなければならない。
前途はまだまだ多難であるということは理解しているよ」

BMWザウバーの最終目標はもちろん両タイトルの獲得。
そしていまやBMWザウバーはドライバーズ・チャンピオンシップでクビサが1位、コンストラクターズ・ランキングにおいても堂々2位のポジションを得ているのだ。
(1位:フェラーリ、3位:マクラーレン)

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『アルティメイトMS』、トロ・ロッソ買収に名乗り

ディートリッヒ・マテシス/オーナーからチーム売却の噂が流れている『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、ここに来てイギリスのF3チーム『アルティメイト・モータースポーツ』が買収に名乗りを上げていることが英『オートスポーツ』で報じられた。
Ultimate Motorsports
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同チームのバリー・ウォルシュ代表は「一応目標は2010年からのF1参戦だが、事情が許せば2009年からでも構わない。
重要になるのはカスタマーシャシーなどF1側のレギュレーションになる」と、F1ステップアップに意欲をみせている。

まだ使用エンジンなどその体制の詳細は一切不明。
一方トロ・ロッソの共同オーナーでもあるゲルハルト・ベルガー氏は、別途チームの生き残りを賭けて支援先の獲得に動いているとも伝えられている。

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ロズベルグ、「ピットの信号なんて見たことない」

カナダGP決勝レースでピットアウトする際に赤信号を無視して追突事故を起こしたとしてマクラーレンのルイス・ハミルトンと共に次戦予選グリッド10番降格のペナルティを受けることになったウィリアムズのニコ・ロズベルグは、「これまでピット出口の信号なんて見たことがない」と、驚きの真相を吐露した。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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これはオーストリアの『モーターライン.cc』に語ったもので、その中でこのF1チャンピオンシップの二世は「シグナルを見落としてアクシデントを起こしてしまったのは事実だから、科せられたペナルティは当然のものとして受け入れる。
でも、まさかピットレーンにクルマが止まっているなんて考えもしなかったんだ。
(直前を走っていた)ハミルトンも普通のスピードで走っていたし、ね。
それに正直に言えば、僕はこれまでのレースでピットアウトする時にシグナルを確かめるなんていうことは一度もなかったよ」と、語っている。

一方、一部英国メディアは、ロズベルグが「赤信号を伝えるチームの無線が遅かった」と不満を漏らしているとも伝えている。
なおカナダGPでは、昨年のレースでもマッサとフィジケーラが赤信号無視で黒旗失格となっている。

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2008/06/10

マクラーレン首脳、「ハミルトン優勝できない」

カナダGPでの追突事故により次戦フランスGPでの予選グリッド10番降格ペナルティが決まったルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)に対し、マクラーレン・チームのマーティン・ウィットマーシュCEOは「優勝は絶望的になった」と、英『デイリー・メール』に語っている。
Lewis Hamilton/2007 France GP (C)McLaren Group
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「ペナルティが下されること自体は正しいものだとは思っているが、しかし正直いってかなり厳しいペナルティが科せられたと受け止めている。
グリッドが10番下げられるということは、ポールポジションを穫っても5列目まで下げられるということだからね。
この位置からのスタートでは、事実上フランスでハミルトンが優勝するのは不可能だと思っているよ」

昨年のフランスGPではマクラーレンのマシンをドライブしたアロンソが再三BMWザウバーのハイドフェルドに挑んで失敗、マニクールがオーバーテイク困難なサーキットであることが窺えた。

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BMWザウバー首脳、「タイトル争い参画」は否定

チーム設立後ついに念願の初勝利を決めた『BMWザウバーF1』チームだが、他チームから上がる「タイトル争い参画」の噂については依然慎重な姿勢を崩していない。
Willy Rampf/Canada GP (C)BMW Sauber F1
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ザウバー・チーム時代からの生え抜きであるウィリー・ランプ/テクニカル・ディレクターは「確かにウチのクビサがチャンピオンシップをリードするという展開はわれわれにとってうれしい誤算とも言える。
ましてや夢にまでみた1-2勝利という最上の結果だもの、最高の気分だよ。
しかし、まだシーズンはたった7戦を終えただけだからね。
われわれにとってだけでなく、誰にとってもまだチャンピオンシップについて語るのは早過ぎるというものだよ。
そんな大きいものを考えるより前に、われわれはまず次のレースに焦点を合わせているところだよ」と、語っている。

次に迎えるフランスGP(マニクール)、ここも昨年は4-5位フィニッシュと、同チームにとってシーズン最高の成績を残したレースということにある。

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スパフランコルシャン、2012年まで契約延長

スパフランコルシャン・サーキットで開催されるベルギーGPが、2012年までその開催契約を延長されることがわかった。
Spa Francorchamps (C)Super Aguri F1
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チャレンジングなコースとしてドライバーからは人気が高い同サーキットだが、近年では2003年にヨーロッパのタバコ広告規制の問題から、また2006年には施設改修の遅れから、それぞれ開催ができず惜しまれていた。

しかし今回FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が契約延長に応じた背景には、当然さまざまな投資計画の実行が条件になっているとみられ、ベルギー政府の援助が不可欠になる筈だ。

なおベルギーGPではここ3回の開催すべてでキミ・ライコネンが優勝、また現役ドライバーで一番古い勝利は1999年のデビッド・クルサードということになる。

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フェラーリ、「ペナルティでチャンスは戻らない」

カナダGP決勝レース中、キミ・ライコネン(フェラーリ)のマシンに追突したルイス・ハミルトンには次戦フランスGPでグリッド10番降格ペナルティが下されたが、マクラーレン・チームの内部にはこれを「厳しい処分」と受け止める向きがあるという。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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しかしこれに対してフェラーリ・チームのステファーノ・ドメニカリ代表が反発の姿勢をみせた。
「モナコでライコネンがスーティルのマシンに追突した時は共にレース繰り広げていた『レース中』でのことなんだ。
しかしハミルトンは『赤信号に従って止まったクルマ』に追突したんだからね、全然意味が違うよ。
それを考えれば処分は決して厳しいものではない。
それに何より、ハミルトンへの処分で決してわれわれのレースが戻る訳ではないのだから……」

レースに「たられば」はないが、アクシデント当時同じように隣に停車していたクビサが結果的にレースを制したことを考えればライコネン&フェラーリの失意は想像できる。

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2008/06/09

中嶋一貴(ウィリアムズ)、「避けきれなかった」

カナダGP決勝レースで一時総合2番手を走行するなど健闘をみせたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)だったが、これから後半というところで前を走っていたホンダのジェンソン・バトンに追突、戦線離脱を余儀なくされた。
Williams Duo (C)Williams F1
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「今日のレースではさまざまなことが起きていたけれど、自分に関してはそれまでとてもうまくいっていた。
ところがバトンの直後を走っていた時、ヘアピンの真ん中で彼のマシンが突然マーブル(路面上の小片)に乗ってトラクションをなくし失速してしまったんだ。
それで僕は避けきれずに接触してしまった訳。
脱落した自分のフロントウィングがマシンの下に入りこみ、ステアリングが切れずに曲がれなくなってしまったんだ。
それで僕のレースは終わりさ」

また再三のピットストップを強いられた僚友ニコ・ロズベルグのほうも、結局10位フィニッシュで今回ポイント獲得はならなかった。

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ハミルトン&ロズベルグ、次戦予選降格ペナルティ

FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワードは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)&ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)両名に対し、次戦フランスGPで予選グリッド10番降格のペナルティを科すことを明らかにした。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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これは、カナダGP決勝レースでのピットストップ時、ピットレーンからコースに戻る際、ハミルトンが赤信号でストップしたキミ・ライコネン(フェラーリ)の後部に、またロズベルグはさらにその後部に追突するアクシデントを起こしたことに対する処分として行われたもの。

これにより大きくマシンを損傷したライコネンとハミルトンはその場でリタイヤに。
ロズベルグのほうはいったん修復して戦線に戻っていた。

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トヨタ カナダGP決勝レースの模様

F1第7戦カナダGP決勝 今季初のダブルポイント獲得
T.グロック4位、J.トゥルーリ6位

天候:晴、気温:26-28℃、路面温度34-42℃
コンストラクターズポイント:17ポイント(5位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 12ポイント(8位)、ティモ・グロック 5ポイント(13位)

F1世界選手権第7戦カナダGPの決勝が、カナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われた。
今回のレースでもアクシデントが続出し、7台が戦列を去るという波乱の展開となった。
順位が入れ替わるレース展開の中で、11番手スタートのティモ・グロックは、スタートで順位を落したが、その後セーフティーカー走行中に7位を走行。
長い第1スティントの終盤にはトップを走行。
最終的に自身最高の4位入賞を果たし、念願の今季初、またパナソニック・トヨタ・レーシングで初のポイントを獲得した。
一方、14番手という後方スタートとなったヤルノ・トゥルーリも、セーフティーカー走行中に6位、また第1スティントの終盤でトップを走行。
その後も粘り強い走りを見せ、最終的に6位でチェッカーを受けた。

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ホンダ カナダGP決勝レースの模様

honda_f1_logo第7戦 カナダGP 決勝レース 「バリチェロ7位。2戦連続入賞果たす」
6月8日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:26~28度

第7戦カナダGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは7位入賞。
前戦モナコGPに続いて、2戦連続のポイント獲得となった。ジェンソン・バトンは11位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
カナダGP決勝は、通常より1時間早い午後1時に始まった。
当日は、朝から快晴。
しかしレースの始まる頃には、みるみる雲が広がってきた。
開始時の気温は26度。日がやや陰っているため、路面温度は35度にとどまっている。

バトンは前日トラブルの出たギアボックスの他に、リアサスペンションなども交換。
ピットからのスタートとなった。
バリチェロが1コーナーの混乱を制し、ポジションをふたつ上げて7番手に。
しかし、H・コバライネン(マクラーレン)に抜き返され、8番手で、1周目を終える。
5周目にN・ハイドフェルド(BMWザウバー)にも抜かれ、序盤は、9番手を走行する。

17周目。
コース脇に止まったA・スーティル(フォース・インディア)のマシン排除の間、セイフティカーが導入される。
バリチェロはハイドフェルドに15秒以上離されていたが、これでほぼ差はなくなった。

セイフティカー導入中の19周目、上位陣が続々とピットに向かう。
ここで、大波乱が発生する。
ピット出口で待っていたK・ライコネン(フェラーリ)に、L・ハミルトン(マクラーレン)が追突。両者ともに、リタイアしてしまう。
まだ一度もピットに入っていないバリチェロは、これで一気に2番手に浮上し、バトンは14番手を走行する。

29周目。
トップのハイドフェルドがピットインし、バリチェロは首位に立った。
バトンは12番手まで、順位を上げている。
そして36周目。バリチェロは唯一のピットインに向かい、7番手でのコース復帰に成功する。

レース後半の45周目。
3番手のアロンソがクラッシュし、バリチェロは4番手。
バトンも7番手に上がる。
しかし51周目、バリチェロはH・コバライネン(マクラーレン)、F・マッサ(フェラーリ)にヘヤピンで立て続けに抜かれ、6番手に後退。

53周目。そのコバライネンとマッサ、そしてバトンらがピットへと向かう。
これでバリチェロは再度4番手に。
しかしゴールまで残り11周となった59周目、グリップ不足に苦しむバリチェロは、4コーナーでコースオフして、2台のトヨタに抜かれてしまう。
さらに61周目にはマッサにも抜かれ、7番手。
その後、S・ベッテル(トロロッソ)、コバライネンに僅差で迫られるが、なんとかしのいで7位入賞を果たした。
バトンは11位完走だった。

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グロック(トヨタ)、「トゥルーリには申し訳ない」

トヨタ・チーム加入後、初のポイント獲得をカナダGPの4位入賞で果たしたティモ・グロック(26歳:ドイツ)だが、レース後はチームメイトに「迷惑を掛けた」と低姿勢だった。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
「今回はもともとワンストップ作戦だったのでタイヤを労らなければならなかった上に、路面コンディションが非常に悪かったので、ドライビングはとても難しいものだった。
コース上にマシンを留めるのに神経を使いっ放しだったんだ。
こうしてトヨタに来て初めて入賞できたのはとてもうれしいけれど、チームメイトに迷惑を掛けたことは残念だ。
僕のミスのせいでトゥルーリの順位を一つ下げさせてしまったからね。
彼には謝りたいよ」

レース終盤、フェラーリのマッサとの攻防の際、一瞬コントロールを失ったグロックがラインに復帰した際、トゥルーリはこれを避けようとしてブレーキング、マッサに抜かれて6位になってしまったもの。

なおグロックは、2004年に当時のジョーダン・チームからスポット参戦した際、やはりこのカナダGPで7位に入賞している。

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ブリヂストン カナダGP決勝レースニュース

2008年F1世界選手権 カナダGP 決勝レース

Image (C)Redbull Racing
拡大します
2008 FIA Formula One World Championship 第7戦 カナダGP  
開催場所: モントリオール 開催日: 6月 6日 ~ 6月 8日

FIA F1世界選手権第7戦カナダGP決勝レースは、ソフト・ソフト・スーパーソフトのタイヤ戦略で戦ったロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)がF1初優勝を達成した。

フロントーからスタートしたクビサは、レース序盤は2位のポジションをキープ。
スタートからレースをリードしていたルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がミスを犯し、ピット出口の赤信号で止まっていたキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)の後方に衝突、両ドライバーはリタイヤとなり、クビサはポジションを上げた。

2ストップのクビサに対してソフト・スーパーソフトの1ストップ戦略で戦ったチームメイトのニック・ハイドフェルドとのトップ争いも見られたが、クビサはハイドフェルドに16.4秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。

デイビッド・クルサード(レッドブル・レーシング)が3位で2006年モナコGP以来の表彰台を達成した。
ティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)が2004年カナダでF1デビューを飾って以来の初ポイントを獲得、5位は3ストップ戦略で戦ったフィリペ・マッサ、6位はヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)だった。
ルーベンス・バリチェロ(ホンダ・レーシングF1チーム)が7位、セバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロロッソ)が8位でポイントを獲得した。

今回のカナダGPは、ドライバーにとってはチャレンジングな波乱のレースとなった。
土曜日には路面のトラブルがあり、その夜、コースには部分的に再舗装が施されたが、レースでも路面が割れるという問題が引き続き発生した。
このような状況の中でもソフト及びスーパーソフト・コンパウンドのブリヂストン・ポテンザタイヤは力強い性能を発揮した。
今回のレースの最速ラップタイムは、スーパーソフトでキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)が14周目に記録した1分17秒387だった。

現在、42ポイントのクビサがドライバーズ・チャンピオンシップをリード、2位は38ポイントのハミルトン、3位はハミルトンと同ポイントのマッサ。
コンストラクターズ・チャンピオンシップでは、73ポイントのスクーデリア・フェラーリ・マルボロがリードを続けている。
2位は70ポイントのBMWザウバーF1チーム、53ポイントのボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが3位に続く。
次のF1グランプリは6月20日-22日にマニクールで開催されるグランプリ・デュ・フランス。
ブリヂストンのミディアム及びソフト・コンパウンドのポテンザタイヤが使われる予定だ。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「初優勝を果たしたロバート・クビサとBMWザウバーにお祝いを申し上げます。
ポーランドにはブリヂストンの大規模な工場がありますので、今日のロバートの優勝は同工場の社員へのとても良いプレゼントになりました。
昨年、クビサはこのサーキットで大事故を起こしていますので、そのことを考えるとさらに素晴らしい走りだったと思います。
BMWザウバーにとっては、優勝そして2位入賞と完ぺきなリザルトでした。
難しいコース・コンディションでしたが、タイヤは高いパフォーマンスを発揮し、昨年このサーキットで経験したトラブルも一切発生しませんでした。
路面が割れる問題があったため、特にターン10はドライバーにとっては難しかったと思います。
これが原因のミスが数多く見られました」

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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初優勝クビサ、「自分、チーム、国とファンのため」

昨年の同じカナダGPで壮絶な大クラッシュを演じたロバート・クビサ(23歳:ポーランド)が、1年後のレースではみごと表彰台の一番上に上がってみせた。
しかも自身初優勝、チーム(BMWザウバー)にとっても初優勝、そしてF1史上初のポーランド人ドライバーによる勝利と、まさに記録づくめの快挙である。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「まずこの勝利はチームのためにとても素晴らしいものだったということを言いたいね。
そして僕の国、僕を応援してくれたファン、もちろん僕自身のためにも最高の結果だよ。
僕らとチームとはずっと一生懸命に働いて、そしてクルマを開発してきた。
ましてやハイドフェルドとの1-2勝利だもの、チームにとって最高さ。
ただ、ハミルトンのペースにはまだ追いついていないことを考えると、まだ僕らには改良の余地がある。
去年の今の時期、ずいぶんと苦しんでいたけれど、幸い今シーズンはここまでうまくやることができている。
残りのシーズンもチーム全員で次の目標に向かって邁進していきたいね」

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ハミルトン、ライコネンに謝罪

ピットレーン出口の赤信号でストップしたキミ・ライコネン(フェラーリ)に対し、後方から追突、自身も含めポイント・リーダーの2台をリタイヤに追いやったルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、「完全に自分のミス」とレース後謝罪の姿勢を示した。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「ピット作業を終え、2台のマシンが止まっているのを見たとき、シグナルが赤なのに気づいたんだ。
でももう、マシンを止めるには遅すぎた。
ペースは良かったので、レースを続けていたらきっといい成績が得られたと思うんだけど……。
これが自分がウォールにヒットして腹を立てているというのなら、ずっと気分は違っていたことだろう。
でもこれはそれては全然違う種類のものだからね。
ましてや僕のミスでライコネンのレースをぶち壊したのだとすれば、僕は彼に謝りたいと思う。
でも、これもレースというものなんだけど、ね。
クビサの初勝利に祝福を贈りたいと思う」

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クビサ初優勝! BMWザウバー1-2フィニッシュ

バトンはギヤボックス交換で最後尾(ピット)スタート。

15周目、16番手走行のスーティルが3コーナー手前でストップ。
18周目になってセーフティカーがコースイン。
ピットオープになって上位各社が一斉にピットイン。
しかしピットの出口でなんと衝突のアクシデント。(赤信号?)
首位のハミルトンが急停止したライコネンに追突、さらにロズベルグも後方から追突した。
ライコネンとハミルトンはリタイヤ。

この時点でピットストップしなかったハイドフェルドが首位、2位バリチェッロ、3位中嶋一貴、4位ウェバー、5位クルサード、6位トゥルーリの順。
42周目、ルノーのヒムケがガレージに入ってリタイヤ。
この時点で脱落はスーティル、ハミルトン、ライコネン、そしてピケの4台。

45周目、ハイドフェルドを猛追していたルノーのアロンソがウォールにヒット。
マーシャルに押されてリタイヤ。ギヤボックスのトラブルと伝えられる。
ルノー勢はこれでカナダGP全滅。
レースはBMWザウバーのクビサが1位、ハイドフェルドが2位。

48周目、8位走行中の中嶋一貴がペースの上がらないバトンに追突、自身のフロントウィングを巻き込みクラッシュ、レースを終えた。
53周目、フォース・インディアのフィジケーラが単独スピン4コーナーでストップ、リタイヤ。

結局レースはBMWザウバーのロバート・クビサが初優勝。
BMWザウバーにとっても初勝利、そしてF1史上ポーランド人ドライバーが勝利したのもこれが初めて。
2位にハイドフェルド、3位レッドブルのクルサード、4位トヨタのグロックでこちらは初ポイント獲得。
5位フェラーリのマッサ、6位トヨタのトゥルーリ、7位ホンダのバリチェッロ、8位トロ・ロッソのベッテルでここまてだがポイント獲得。
以下9位マクラーレンのコバライネン、10位ウィリアムズのロズベルグ、11位ホンダのバトン、12位レッドブルのウェバー、13位トロ・ロッソのボーデでここまでが完走となった。

チャンピオンシップはクビサが首位に、ハミルトンは2位に下がり、3位にマッサが上がった。

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2008/06/08

ブリヂストン カナダGP公式予選ニュース

2008年F1世界選手権 カナダGP 予選

Image (C)Redbull Racing
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2008 FIA Formula One World Championship 第7戦 カナダGP [予選]
開催場所: モントリオール 開催日: 6月 6日 ~ 6月 8日

サーキット・ジル・ヴィルヌーブで開催されているFIA F1世界選手権第7戦カナダGPは、ルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がブリヂストン・ポテンザのスーパーソフト・コンパウンドでポールポジションを勝ち取った。

ハミルトンは素晴らしい予選ラップで1分17秒886を記録、2位のロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)に0.6秒以上の差をつける結果となった。
クビサは、昨年、劇的なアクシデントを経験したサーキットでフロントローからスタートを切ることになった。
2列目はキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)が3位、フェルナンド・アロンソ(INGルノーF1チーム)が4位からスタート、ニコ・ロズベルグ(AT&Tウィリアムズ)とフィリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マルボロ)がそれぞれ5位と6位で3列目からのスタートとなる。

ヘイッキ・コヴァライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)とニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)が4列目、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ・レーシングF1チーム)とマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)までが予選トップ10だった。

午前中のフリー走行では、ソフト・コンパウンドを装着したロズベルグが1分16秒555の最速ラップタイムを記録、1分16秒589を記録した2位のライコネンとの差はわずか0.03秒程度の僅差だった。
このセッションは壁に接触してクルマにダメージを負ったセバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロロッソ)のアクシデントで一時中断されている。

ドライ・コンディションの今日はコースにラバーが乗り、昨日よりもコースコンディションが改善された。
天気は金曜日から一転、快晴で一日中気温も高かった。
この日の最速ラップタイムは、予選Q1でソフト・コンパウンドを装着してハミルトンが記録した1分16秒909だった。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「スーパーソフト・コンパウンドは終日好調でした。
気温と路面温度が上昇するにつれて、どちらのコンパウンドも高い性能を発揮しました。
特に、気温が高くなったことでコースにラバーが乗りタイヤのグレーニングの発生が抑えられました。
とても速い予選ラップでポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン、おめでとうございます。
路面にかなりの損傷があり、アスファルトのカスが路面をとても滑りやすくしていたために運転が難しかったと思います。
明日は異なるタイヤ選択が可能ですので、チームがどのようなタイヤ戦略でレースに挑むのかが非常に興味深くなるでしょう」

参考データ(フリー走行/予選)
合計走行周回数: 708周
1台あたりの平均周回数: 35周
最多走行周回数: 45周(ライコネン)
最速ラップタイム: 1分16秒909(予選第1セッション、ハミルトン)
コンパウンド: ソフト/スーパーソフト/ウェット/エキストリームウェット

2007年カナダGP
BMWザウバーF1チームのニック・ハイドフェルドに4.3秒差の差をつけて、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが2007年カナダGPに優勝。
3位はアレックス・ブルツ(AT&Tウィリアムズ)だった。ハミルトンはソフト・ソフト・スーパーソフトのタイヤ戦略で優勝した。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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ロズベルグ今季予選最高位、中嶋一貴無念

この週末、フリー走行では終始好調さをみせたウィリアムズ・チームだったが、公式予選では明暗を分けた。

ニコ・ロズベルグが今季予選最高位となる5番グリッドを得たのに対し、中嶋一貴のほうはわずか0.042秒という僅差で惜しくも最終ピリオド進出を逃がし、グリッド12番手から明日の決勝レースをスタートすることになったもの。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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中嶋は「ここではもっとやれると思っていたから、Q3進出できなかったのはほんとうに残念。
予選は進行するにしたがってどんどんと難しいものになった。
でも明日のレースはきっといつものカナダGPのようにセーフティカーが入るだろうから、僕はモナコの時みたいに最後まで冷静さを保ちたいと思っているよ。
そうすれば、12番グリッドからのスタートだけど、何かが起きればポイント獲得のチャンスは十分にあるだろうからね」と、語っている。

一方ロズベルグのほうは「昨日から今日と路面がひどいことになっているためドライビングが難しかったので、このグリッドが得られたことにはとても満足している。
とにかくラインから5センチか10センチ外れたらもう全然グリップなんかしないので、ミスだけはしないように心掛けたよ。
そうして得た5番目というグリッドは大きな報酬なんだと思っているね」と、明日のレースに期待をみせた。

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ホンダ カナダGP公式予選の模様

honda_f1_logo第7戦 カナダGP 2日目・予選 「カナダGP予選、バリチェロ9番手」
6月7日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:27~28度

第7戦カナダGPの予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは、9番手を獲得。一方ジェンソン・バトンは、19番手に終わった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目は朝から青空が広がったが、時おりにわか雨も降るという不安定な天候だ。
午前10時からのフリー走行は、ドライ路面。気温は25度と、ようやく季節どおりの暑さになった。
セッションは終了15分前、S・ベッテル(トロロッソ)のクラッシュで、約10分間の赤旗中断により満足に走行ができず、バリチェロは14番手、バトンは19番手だった。

午後には快晴となり、気温も27度まで上昇した。
路面温度は42度。風速10m近い強風が1コーナーに向かって右側から吹いており、マシン挙動に影響しそうだ。

予選第1セッション。
1回目のアタックを終えた時点で、バリチェロは6番手。
しかしバトンは19番手と苦戦を強いられている。
アタックを終えピットに戻ったバリチェロは次のアタックでタイムが伸びず、13番手で何とか第2セッションに進む。
一方バトンは、ギアボックスのトラブルに見舞われ、アタックを早々に断念し、19番手に終わった。

第2セッションの最初をプライムタイヤでアタックしたバリチェロは6番手につけ、ガレージに戻る。
そして最終セッション進出をかけて、オプションタイヤでアタックに挑む。
タイム更新はならなかったが、最終的に10番手につける。
11番手のT・グロック(トヨタ)とはわずか100分の1秒の僅差で、今季初めて、最終セッションへと進んだ。

そして最終セッションでは周回を控え、アタックを1回にとどめる。
同じく最終セッションに進んだM・ウェバー(レッドブル)が、第2セッション終了間際にクラッシュし、このセッションを走行しなかったため、予選10番手が確定。
予選9番手に終わったバリチェロは、今季最高となる9番グリッドから明日のレースをスタートする予定だ。

Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 19番手 1分18秒178
予選19番手 1分23秒565

Q.残念な一日だったが、その原因は何だったのか?
A.Q1が始まってすぐ、3速ギアに問題を抱えていたため、走行できず、僕の予選は終わってしまった。
僕らにとってはタフな週末になり、明日はグリッド後方からのスタートは悔しいが、レースの展開を見ながら、あらゆるチャンスを活かしてポジションを上げていきたい。

■ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行 14番手 1分17秒557
予選9番手 1分20秒848

Q.予選のパフォーマンスはすばらしかったが、今日のセッションの感想は?
また、どのように明日につなげていく予定か?
A.僕自身のためにも、チームのためにも、本当にうれしい結果だ。
前戦モナコGPでポイントを獲得し、続いてここカナダGPでもとてもいいスタートを切ることができる。
気温が高く、午後には路面のアスファルトがはがれたために大変すべりやすくなっていて、ふくらまないで走るためにラインを選ぶ必要があった。
Q1とQ2では、僕の経験を活かし、力強い走りができ、最終セッション進出を果たした。
予選9番手はいい結果だし、今日、僕らはしっかりと仕事ができた。
明日は、このポジションからいいレースができると期待している。

■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q.色々な困難と直面した週末だが、ルーベンスの予選での力強い走りにより、いいポジションを獲得できたことは、予想以上の好結果だったのでは?
A.われわれは週末を通し、マシンを改善していくためにハードワークを続け、それに加えてタイヤと路面を最大限に活用しようと努力した。
それが予選の鍵を握った。
今日の予選結果は、プレッシャーが高まるなかで、あらゆる努力を尽くしたルーベンスと、チーム全体の功績だ。

Q.一方で、ジェンソンは残念な結果だったが、明日、両ドライバーがベストな走りをするために何が必要か?
A.ルーベンスはいいポジションからスタートする。
これを最大限活かす戦略を立てなければならない。
ジェンソンにとっては難しいレースになる。後方からのスタートするが、これをチャンスと捉え、リスクを負ってでも、セーフティカーやその他のアクシデントを見込んだ戦略を立てたい。

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トヨタ カナダGP公式予選の模様

F1第7戦カナダGP予選
T.グロック11番手グリッド、J.トゥルーリ14番手グリッドで決勝に挑む

天候:晴れ後曇り、気温:27-28℃、路面温度:40-45℃
2008年最高グリッド:3位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)
2008年最高順位 :4位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)

カナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで、F1第7戦カナダGPの公式練習第3回目と予選が行われた。
午後の予選は、気温28度、路面温度45度という暑いコンディションの中で行われた。
予選第1セッションではティモ・グロックが14番手、ヤルノ・トゥルーリが10番手で第2セッションに進出。
しかし、第2セッションでは最終的にティモが11番手、ヤルノが14番手となり、両者とも第3セッション進出を逃す結果となった。
両者とも、明日の決勝での上位進出を目指して戦いに挑む。

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習3回目:15番手 1分17秒557(トップと1.002秒差) 20周
予選第1セッション:14番手 1分18秒321(トップと1.412秒差) 11周
予選第2セッション:11番手 1分18秒031(トップと0.997秒差) 8周
グリッド:11番手(暫定)
「今日は本当に厳しいセッションだった。
良いバランスを見つけるのが大変で、私はハッピーとは言えなかった。
主な問題は各セッションが進むにつれて、コースの状態が悪化していったことだ。
それにより、2度目と3度目の走行はとても大変になり、誰もがミスをしていた。
私は結局11位に落ち着き、最終的に10位以内に入れなかったのは残念だった。
第3セッションに残れればよかったのだけれど、物事がうまくは運ばなかった。
今は、レースで何が起こるかをわれわれは予測していかなければならない。
ここのコースは、通常では追い越すのが可能だけれど、今日と同じようなコースコンディションになったら、重大な問題が起きることも有りうるだろうね」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習3回目:6番手 1分16秒946(トップと0.391秒差) 20周
予選第1セッション:10番手 1分18秒039(トップと1.130秒差) 8周
予選第2セッション:14番手 1分18秒327(トップと1.293秒差) 8周
グリッド:14番手(暫定)
「コースコンディションが最悪の状態だったため、今日の予選はことのほか難しかった。
コース表面は崩れていて、周回を重ねる毎により悪くなっていった。
何が起こっていたのかは分からないけれど、始めはベストラップを出したのに、その後では、そのようなラップを繰り返すことが出来なかった。
第2セッション序盤で、私は最も速い周回のときにスピンをしてしまった。
さもなければ、たぶん10位以内には入れたかもしれない。
しかしその後、コースはただ悪くなる一方だった。
今日の予選は、1周のラッキーなラップを得ることがすべてだったようだね。
どのようにレースが進んでいくかは分からないが、コース表面の状態のことがとても心配だ」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「われわれの車が両方とも10位以内に入れなかったのは今回が初めてなので、今までのところ、シーズンで最も悪い予選結果となった。
グリップレベルは、モントリオールの常で低いのだが、高い路面温度のせいで、更にもう1段階悪くなっていたように思う。
アスファルトは崩れてきていて、シチュエーションを更に複雑なものにした。
しかし、誰に対してもコンディションは同じなのだから、われわれに何か不具合があるということであり、調査しなければならない。
昨日の公式練習では、タイヤ選択は各チームでほとんど同等だったが、今日は高温のため二つのコンパウンドの相対的なランキングが変わることになった。
つまりそれぞれのチームがそれぞれ異なった組み合わせを選択したということだ。
とにかく、われわれは、現在明日に備えてたくさんのことを分析しなければならない」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「今回の予選はモントリオールのコースの難しさを思い知らされた。
荒れた路面で、グリップも低く、難しい条件ではあったがヤルノは本当に珍しいことに予選中に何度もスピンを喫し満足なラップを刻めなかった。
ティモは最後のアタックでトラフィックの影響と小さなミスで11番手にとどまってしまった。
ただプラクティスでは燃料を積んだ状態のペースはよく、明日は上位を目指していいレースをしたい」

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カナダGPポールはハミルトンの手に

カナダGP公式予選は、最後にフェラーリのライコネン、BMWザウバーのクビサ、そしてマクラーレンのハミルトンと立て続けにタイム更新が繰り返され、最終的にハミルトンが昨年に続いてここカナダでのポールポジションを決めた。

ハミルトンにとってカナダは昨年初めてポールを獲得した地でもある。
ポールは自身通算7回目ということになる。

2番手にBMWザウバーのクビサ、3番手フェラーリのライコネン、4番手ルノーのアロンソ、5番手ウィリアムズのロズベルグ、6番手フェラーリのマッサ、7番手マクラーレンのコバライネン、8番手BMWザウバーのハイドフェルド、9番手ホンダのバリチェッロ、そして10番手レッドブルのウェバーという結果に。
ウェバーは『Q2』セッションの最後にスピンしていて、Q3は走行していない。

セッション終了と共に現地は雨が降り出した。
日曜日の天候が憂慮される。

カナダGP公式予選の結果はこちら

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予選『Q2』もハミルトンがトップ

予選『Q2』が終了、このセッションもトップタイムはマクラーレンのハミルトンだった。
2-3番手にフェラーリのマッサとライコネン、4番手にルノーのアロンソ、5番手レッドブルのウェバー、以下BMWザウバーのクビサ、マクラーレンのコバライネン、BMWザウバーのハイドフェルド、ウィリアムズ・チームのロズベルグ、そして10番手がホンダのバリチェッロ。

ここで脱落したのはトヨタのグロック、ウィリアムズ・チームの中嶋一貴、レッドブルのクルサード、トヨタのトゥルーリ、そしてルノーのピケの5台。
10位通過のバリチェッロと中嶋一貴とのサーキットはわずか0.04秒というものだった。

なお、路面のアスファルトの痛みがひどく、セッションを重ねるごとにタイムは遅くなる有り様、スピンも数多く起きている。

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中嶋一貴、予選『Q3』突破

カナダGP公式予選Q1はマクラーレンのハミルトンがトップ通過。
2番手がフェラーリのマッサ、3番手マクラーレンのコバライネン、4番手フェラーリのライコネンと続いた。

以下ルノーのアロンソ、BMWザウバーのクビサ、レッドブルのウェバー、8番手にウィリアムズの中嶋一貴、9番手僚友ロズベルグ、そして10番手にトヨタのトゥルーリという順。

ここでノックアウトされたのはトロ・ロッソのボーデ、フォース・インディアのスーティルとフィジケーラ、ホンダのバトン、そして走行できなかったトロ・ロッソのベッテルということになった。
マシンに苦しむバトンはわずか1回のアタックだけで早々とセッション通過を断念するありさまだった。
なおルノーのピケは辛くも15番手で通過している。

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ベッテルはピットスタートに

フリー走行3回目セッションでクラッシュしたトロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルは、修復のため午後の公式予選には不参加となった。
マシンの損傷は大きく、スペアのモノコックに交換するものとみられる。

これにより、日曜日の決勝レースは最後尾スタート(実際にはピットレーンからのスタート)となる。

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フリー走行3回目、ウィリアムズ勢が1-5タイム

Nico Rosberg (C)Williams F1
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公式予選を前に行われた、カナダGPのフリー走行3回目セッションはウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグがトップタイム。
またチームメイトの中嶋一貴も堂々5番手タイムを記録して終えた。

このセッション、天候こそ問題なかったものの路面コンディションはあまり良くなく、ベストタイムも前日のものを下回る結果となった。
約45分を経過した終盤、トロ・ロッソのベッテルが8コーナーでウォールにクラッシュ。
この週初めてとなる赤旗中断となった。

タイミングモニターの最上位に位置したのはロズベルグ、2番手にフェラーリのライコネン、3番手マクラーレンのハミルトン、4番手フェラーリのマッサ、そして5番手に食い込んだのが中嶋一貴だった。
5番手はもちろんこの週末で一番の結果。このあとの公式予選に期待が掛かる。

以下、トヨタのトゥルーリ、マクラーレンのコバライネン、ルノーのピケ、レッドブルのウェバー、トロ・ロッソのベッテルの順。
トヨタのグロックは15番手。
またホンダはバリチェッロが14番手、バトンのほうは19番手にとどまった。

フリー走行3回目の結果はこちら

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2008/06/07

中嶋一貴(ウィリアムズ)、いい一日だった

カナダGP初日のフリー走行を、午前のセッション9番手、午後のセッションも11番手と順調な滑り出しをみせたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)は、次のようにその感想を語った。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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「僕たちにとって今日はいい一日だったと思うな。
このジル・ビルニューブ・サーキットは去年走った経験があるので、(初めてのサーキットのように)まずコースを覚えるのに時間を費やすことなく、いきなりマシンのセットアップに取り掛かれたからね。
午前のセッションは朝のうちウェットだったのでドライブが難しかったけれど、午後にはタイヤの比較テストもできたし、いいセットアップを見つけることができたよ」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターも「ウェットからスタートしたが、別にそれがわれわれのプログラムに悪影響を与えることはなかった。
マシンは何も信頼性の点で障害はなかったし、ニコにとってもカズキにとってもきわめて生産的な一日になったね。
今日はレース向けに若干のいいセットアップ方向が見い出せたと考えている。
これからは公式予選への一発のタイムが出せるセットアップをみつける時間だ」と、語っている。

この日は僚友ロズベルグのほうも、午前が11番手、午後が8番手と順調だった。

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ホンダ カナダGPフリー走行の模様

honda_f1_logo第7戦 カナダGP 初日フリー走行
「カナダGP初日は、バリチェロ13番手、バトン19番手」
6月6日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:17~21度

第7戦カナダGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは13番手、ジェンソン・バトンは19番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
カナダGP初日は、朝から小雨の天候となった。
1回目フリー走行の始まる午前10時には雨はほぼ止んだものの、路面はぬかるんでいるところもあり、全車がレインタイヤを装着して走り始める。
その後ライン上はどんどん乾いて行ったが、ドライタイヤでの周回がようやく始まったのは、終了30分前だった。
このセッションのHonda勢はバリチェロ18番手、バトン20番手だった。

午後には雨が止んだが、灰色の雲が垂れ込めている。
気温19度、路面温度21度。
コースにほとんどラバーは載っていないため、かなり滑りやすいコンディション。
午後のフリー走行は、タイヤ比較を中心にメニューをこなす。
しかし、Honda勢は期待したような速さが出ない。
それでもセッション後半には、バリチェロが12番手まで浮上。
最終的には二人とも39周ずつ走行し、バリチェロ13番手、バトン19番手だった。

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トヨタ カナダGPフリー走行の模様

F1第7戦カナダGP公式練習初日
土曜の予選に向けJ.トゥルーリとT.グロックがデータを収集

天候;午前中はウェットコンディション/午後はドライコンディション、気温17-21℃、路面温度17-26℃

カナダGP予選最高位: 2006年4位 ヤルノ・トゥルーリ 
カナダGP決勝最高位: 2005年6位 ラルフ・シューマッハー、
2006年6位 ヤルノ・トゥルーリ 

F1世界選手権第7戦カナダGPがカナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開幕。公式練習第1回目と第2回目が行われた。

午前中は雨に見舞われ、湿ったコースコンディションでのスタートとなった。
第1回目、パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、各々31周と28周を走行し、セットアップとデータ収集を行った。

第2回目では、セッション終了30分前にティモがウォールに接触し31周でセッションを終えた。ヤルノは46周を走行し、セッションを完了した。
なお、ブレーキと、ブレーキ時の安定性が、ここモントリオールではパフォーマンスの鍵となるため、“TF108”はこのレースのために、ブレーキシステムを進化させている。
そして、明日土曜日午前中の公式練習第3回目で、予選と決勝に向け、仕上げを行っていく。

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カナダGP、フリー走行2回目はハミルトン最速

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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カナダGPのフリー走行2回目セッションは完全なドライ・コンディションで行われた。
上位6番手までは下馬評通りフェラーリ&マクラーレン&BMWザウバーという3強で占められ、その中でトップタイムを記録したのは前戦モナコGP初制覇で意気上がるマクラーレンのルイス・ハミルトン。
ただ一人ベストタイムを1分15秒台に入れる1'15.752。
これは昨年のポールタイムにわずか0.045秒遅れるものでしかなく、今後の路面コンディションの良化を考えると初日のタイムとして特筆すべきものだ。

またBMWザウバーのクビサは午前のセッションに続いてここでも2番手タイム。
その速さは盤石のものになりつつあるようだ。

今回苦しんでいるのがルノー勢で、エースのアロンソは2コーナーでスピン。
残念ながら再び走ることはできず、不本意な17番手と低迷。
またピケのほうはさらに深刻。
午前の回に続いてこのセッションでもブレーキングに苦しみ、ヘアピンでスピンしたあとピットレーン入り口でストップ、20台中最下位に留まった。

トヨタ勢はトゥルーリ10番手、グロックが15番手。
ホンダはバリチェッロ13番手、バトン19番手。
ウィリアムズはロズベルグが8番手、中嶋一貴は11番手だった。

フリー走行2回目の結果はこちら

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フリー走行1回目、マッサがトップタイム

カナダGPのフリー走行1回目が始まった。
このカナダGPの舞台地はパーマネントコースでない上に今回まだウェット部分もあって路面状況が芳しくなく、序盤はコースアウトするマシンが多くみられた。
そんな中、意欲的にセッション序盤をリードしたのはウィリアムズのロズベルグと中嶋一貴の2台だった。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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やがてドライ・コンディションとなり、最終的にフェラーリのマッサがトップタイムを記録して終えた。
ただしタイムはまだ1分17秒台止まり。

2番手には進境著しいBMWザウバーのクビサがつけた。
マッサとのタイム差は0.256というもの。
以下、3番手マクラーレンのコバライネン、BMWザウバーのハイドフェルド、フェラーリのライコネン、マクラーレンのハミルトン、レッドブルのウェバーとクルサード、9番手にウィリアムズの中嶋一貴、続いてルノーのアロンソとここまでがトップ10。

トヨタはグロック13番手、トゥルーリが14番手。
ホンダはバリチェッロが18番手、バトンが20番手と低迷したが、これらは路面コンディションが一番良かった時に走行しなかった結果だ。

フリー走行1回目の結果はこちら

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2008/06/06

メルセデス首脳、コバライネンをフォロー

昨シーズンのこの時期、マクラーレン・チームではフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトン両ドライバーが激しく凌ぎを削っていたが、今シーズンはモナコGPを終えてハミルトン38ポイントに対してチームメイトのヘイキ・コバライネンはわずか15ポイントと様変わりをみせている。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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こうした状況に早くも英国メディアは「明らかにハミルトンがナンバーワン」との見方を強めているが、同チームのパートナーであるメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターはこうした状況に反旗を翻している。

「われわれマクラーレン・メルセデスはそのポリシーとして、一人のドライバーに精力を傾注するということはあり得ない。
今シーズン、ハミルトンがここまでいいペースで来ているのに対し、コバライネンのほうはアンラッキーなことが続いてギャップが開いているのは事実だが、まだわずか6レースが終わっただけではないか。
まだ何も言うべき時期でもないよ。
だいたい、昨シーズンのことを思い出してみるがいい。
今の時期、(タイトルを獲得した)ライコネンははるか後方にいたんだからね」

またコバライネンは、昨年ルノー・チームにおいても序盤大きく出遅れていたのが事実だ。

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マクラーレン、再びピット位置変更される

前戦モナコGPでは最後尾位置のピットを与えられていたマクラーレン・チームだが、今週のカナダGPでは再びランキング5番手に相当するポジションに変更されたことがわかった。
McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
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昨シーズンのいわゆる『スパイ疑惑事件』への処分により、全コンストラクターズ・ポイント剥奪という処分を受けた同チームはランキング最下位ということから今シーズンは当然一番端のピットが割り当てられる筈だったが、幕を開けてみると不可解な「5番手」相当のピットを得ていたため、ライバル・チームから異議が唱えられ、第3戦のバーレーンGPからは端に変更されていた。

しかし今回、再び5番手ピットに変更されたことから、結局今シーズン残りはずっとこの位置でいくことになりそうだ。

こうした不可解な変更の裏には、FIA(国際自動車連盟)と、バーニー・エクレストン氏率いるFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)との確執があるとも言われているが、これについて当のエクレストン氏は、「単に間違えただけだよ」と、一笑に付している。

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マッサはクビサ警戒もBMWザウバー首脳は否定

今シーズン、ここまで僅差でランキング首位争いを繰り広げているフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)は、ライバルにマクラーレンだけでなくBMWザウバー、とりわけクビサの台頭を警戒していることを明らかにした。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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しかし、これについてBMWザウバーのマリオ・タイセン代表は次のように語っている。
「そうして評価されるのはうれしいことだが、われわれのチームはまだそんなレベルには達していないよ。
われわれとしてはそれより前にまず1勝。
とにかく初勝利を上げることがチーム全員の目標なんだ」

そうは言うものの、現在コンストラクターズ・ランキング3位のBMWザウバーは2位マクラーレンとわずか1ポイントの差につけている。

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イギリスGP、チケットが完売へ

かねて好調が伝えられていたイギリスGP(7月6日決勝)だが、早くもチケットが「ほとんど」完売となったようだ。
Lewis Hamilton's Fans (C)McLaren Group
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イギリスGPの開催地であるシルバーストーン・サーキットのリチャード・フィリップス/マネージング・ディレクターによれば、チケット販売のペースは史上最高ですでに決勝レースが行われる日曜日のチケットはすべて売り切れ、公式予選の土曜日の分がわずかに残るだけになったということだ。

イギリスでのF1人気が高まっているのには、間違いなくルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)の活躍によるものとみられていて、そのハミルトンがランキング首位でホームグランプリを迎えることになればさらに盛り上がることだろう。

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2008/06/05

ブリヂストン、タイヤウォーマー禁止延期に難色

F1は来シーズンからスリックタイヤの導入とタイヤウォーマーの禁止をすることになっているが、一部チームからタイヤウォーマーの禁止は低温でのタイヤグリップに問題があり、安全性が損なわれると指摘がされ、これを受けてFIA(国際自動車連盟)はタイヤウォーマーの禁止を1年先送りすることを単独サプライヤーであるブリヂストンに伝えた模様だ。
Slick Tyre Image (C)Panasonic Toyota Racing
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しかし英『オートスポーツ』によれば、ブリヂストンはこれを断る姿勢であるという。
ブリヂストン・モータースポーツの浜島裕英/タイヤ開発部長はこれについて、一部チームが問題としているのは低温による安全性にあるのではなく、ほんとうはブリヂストンが推奨する数値よりも低い空気圧で密かにスリックタイヤを使用するチームが現れるのを懸念した結果であるのだと説明している。

ブリヂストンのスリックタイヤ自体は低温下でも安全性が確保されていて、その意味でタイヤウォーマーはすでに必要ないと自信をみせている。

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それでも続く、モズレー・バッシング

3日(火)行われたFIA(国際自動車連盟)臨時総会での投票により、晴れて信任が確認されたマックス・モズレー会長だが、それでもなおバッシングの声は消えていないようだ。
M.Mosley & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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信任に票を投じたことを明らかにしているイタリアの連盟は「F1を守るためにモズレーは必要不可欠」と語っているが、そのイタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙は「これがFIA分裂のきっかけになる可能性がある」と指摘。

とりわけ反旗の姿勢を明確にしているアメリカでは『IHT』紙が、「投票には勝ったとはいえ、モズレー会長の立場はさらに弱体化した」とし、「いまの時点で(影響力を残したまま)自ら辞任すべき」と迫っている。

とりわけF1の商業面を司るバーニー・エクレストン氏は、今回の騒動がF1のスポンサー獲得に悪影響を与えることになりかねないと憂慮しているようだ。

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シンガポールGP、夜間走行時間拡大へ

今年9月28日(日)に、F1史上初めてのナイトレースとして開催されるシンガポールGPだが、当初予定されていたタイムスケジュールが大幅に変更される模様だ。
Singapore Image
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というのも、これまで発表されたものでは公式予選前に夜間走行できるのは1日目のフリー走行2回目セッションのみとなっていて、これではドライバーが習熟するのに時間が短すぎると指摘されていたからだ。

まだ公式発表はないものの、すでにFIA(国際自動車連盟)は各F1チームに対しタイムスケジュールの変更を通知した模様で、それによれば金曜日のフリー走行1回目、そして土曜日に行われるフリー走行3回目セッションもそれぞれ開始時間が遅らせられたとみられる。

なお公式予選・決勝レース共に、現地時間で午後8時からのスタートとなっている。

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ジェネ(フェラーリ)、クラッシュでカナダGP欠場

フェラーリ・チームのテストドライバーを務めるマルク・ジェネ(34歳:スペイン)だが、今週モントリオールで行われるカナダGPにはチームと帯同しないことが分かった。

ジェネは来週末フランスで行われる伝統のルマン24時間レースにプジョー908Hdi-FAPで参戦予定で、日曜日に行われた公式テストデーに参加したがその際大きなアクシデントに見舞われたもの。

スペイン国内の報道によれば、このクラッシュで全身に強い衝撃を受けたジェネは脊椎骨や足先を痛めたということだ。
なお、ルマンの本戦に出場するかどうかはまだ今後様子を見てから決定されることになっている。

ルマン24時間レース・テストデーの結果はこちら

Peugeot 908 Image (C)Peugeot Media

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Marc Gene (C)ACO
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2008/06/04

ホンダ カナダGP事前ニュース

honda_f1_logoHonda Racing F1 Teamは今週再びヨーロッパを離れ、カナダへと向かう。

モントリオールのジル・ビルヌーブサーキット(全長4.361km、全70周)で行われる、第7戦カナダGP。
去年まではアメリカGPとの2連戦だったが、今年はこれが北米唯一のグランプリとなる。

サーキットのあるノートル・ダム島は、1967年に開催された万博用地として、セント・ローレンス川に作られた人口島である。
その後1976年のオリンピックの際には、ボート競技の舞台にもなった。
カナダGPはここで1978年から行われている。

コースは6本の直線をシケインや低速コーナーでつなぐというレイアウト。
マシンには、かなり低いダウンフォースが求められる。
ターン10のヘアピンから最終シケインまでの直線が最長で1kmほどある。
そのためブレーキング直前では、最高速は時速324kmになる。

Ros Brawn (C)Honda Racing
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カナダGPに挑むにあたり、チームプリンシパルのロス・ブロウンは、前戦モナコGPを振り返り、次のように語る。

「前戦モナコGPでのRA108のパフォーマンス、速さは、満足できるものだった。
ポイントが獲得できたこともよかったし、何よりルーベンスにとっては今季初入賞だった。
しかし今週末のカナダは、モナコとはまったく違う挑戦になる。
ダウンフォースは中から下、モナコとは対照的なクルマ作りが求められる。
長い直線と低速コーナーの組み合わせは、マシンへの負荷もかなり大きくなる。
ここ数戦での進化には、素直に喜んでいる。
しかしわれわれのクルマは依然として、ストレートでの最高速が欠けている。
この週末、いかにマシン性能を十分に引き出すかが、カギになるだろう。
モナコよりも、厳しいレースになりそうだ」

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フロント・フレキシブルウィング、規制強化

今シーズン、トレンドとなっているブリッジウィング化されたフロントウィングについて、FIAは規制強化に乗り出すことを明らかにした。
Image (C)Renault F1 UK
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これは、一部のマシンのウィングが走行中フレキシブル(変形する)なものになるとして、ルール違反が指摘されているもの。
走行中ウィングがたわむと空気抵抗を減らす効果が期待されるが、これは「エアロダイナミックスに影響のあるパーツは変形してはならない」とするレギュレーションに抵触することになる。

低速コースで戦われたモナコGPはともかく、今週のカナダGPでは重要なポイントになることだろう。

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モズレー騒動、なお不穏の種残す

マックス・モズレーFIA会長を巡る今回の騒動は臨時総会での信任で結着がついたことになるが、これですべてOKということにはなりそうもない。

無記名投票ではあったものの、アメリカのASN(各国のスポーツ権能保持者)であるAAA(アメリカン・オートモビル・アソシエーション)やドイツADAC(アルゲメイネル・ドイッチャー・オートモビル・クラブ)などは不信任の旗幟を鮮明にし、今後も会長辞任要求の姿勢を崩さないとしている。
Image (C)Honda Racing
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一部にはこうした国を中心に、バーニー・エクレストン氏を擁して新しいF1シリーズを立ち上げるなど分裂報道までささやかれ始めている。

なお日本のASNはJAF(日本自動車連盟)ということになるが、現地報道では日本も不信任に回ったと伝えられているもののいずれからも公式発表はない。

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モズレー会長、FIA臨時総会で信任される

FIA(国際自動車連盟)は、3日(火)パリの本部で開いた臨時総会でスキャンダル報道から一部に辞任要求のあったマックス・モズレー会長の信任投票を無記名で行い、信任が103票、不信任が55票となり信任されたことを発表した。
(棄権 7票、無効 4票)
Max Mosley (C)RedBull Racing
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イギリスのタブロイド紙『ニュース・オブ・ザ・ワールド』が5人の売春婦とナチ・パーティを行ったと報じてから約2か月。
FIAを揺るがせたスキャンダル問題は、これで一応の結着がつけられたことになる。

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2008/06/03

いよいよ今日3日、FIA総会決戦へ

スキャンダル報道から始まったマックス・モズレー会長の去就を巡る騒動は、今日3日(火)いよいよFIA(国際自動車連盟)の臨時総会でその結着が図られる。
C.Horner & M.Mosley (C)RedBull Racing
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出席するのは各国のASN(スポーツ権能保持者)ということになるが、一部すでにモズレー会長に対する辞任勧告を行った国もあれば会長支持の国もあるものの、ほとんどは取材に対しても依然としてまだその旗幟を鮮明にしていない。

注目すべきその結論は、今日パリで明らかにされる。

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トヨタ カナダGP事前ニュース

F1第7戦カナダGP 戦いの舞台はモントリオールへ
改良された“TF108”でJ.トゥルーリとT.グロックがポイント獲得を狙う

今週末にパナソニック・トヨタ・レーシングは、今シーズン北米で唯一のレースとなるカナダグランプリのために、大西洋の向こう側に渡る。

モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットはセント・ローレンス・リバーの中州にあるノートルダム島に位置しており、1978年以来F1を開催している。
4.361㎞のコースはシケインによって分断される高速ストレート、および非常にスローなVirage de Casinoヘアピンで知られている。
そしてこのコースではブレーキに対して非常に高い性能が要求される。
つまり、他のどのF1サーキットよりも高いブレーキ冷却性能が求められる。

トヨタは、ここ3シーズン続けてポイントを獲得しているという、カナダグランプリに強い記録を有している。
またティモ・グロックは2004年のモントリオールにおけるF1デビュー戦で7位に入った。
このレースのために進化させたブレーキシステムを搭載し、また先月のポールリカールテストでモントリオールのレイアウトをシミュレートしたので、チームは準備の整った状態で、また今までに9ポイント獲得しているコンストラクターズ・チャンピオンシップのポイントを更に加える準備を整え、北米に到着することになる。

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バレンシア市街地特設コース、7月にテスト

今年8月24日、ヨーロッパGPの名称により初開催されるバレンシア市街地特設コースでのスペイン第2のF1グランプリだが、約1か月前の7月26-27日、事実上サーキット施設の事前テストとなるレースが行われることになった。
Valencia Course Map (C)BMW Motorsports
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行われるのはF3とGTレースでいずれもスペイン国内のオープンレース。
同グランプリの主催者であるバルモア・スポーツのフェルナンド・ロイグ社長は「われわれは8月のグランプリ開催に100%の自信を持っているが、このレースはそれを確認するための重要なものになる。
このテストにより、F1開催のためのトラック、路面、アクセス、そして組織力などすべての面での確認が裏付けられることだろう」と、自信を示した。

イベントはマイナーなものであるものの、バルモア・スポーツは当日2万人もの観客を予定しているという。

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スーティル、ペナルティでどのみちポイント獲得なし

大混乱のモナコGPで、あわや4位入賞というところまでいきながらライコネンの追突により涙を呑んだフォース・インディアのエイドリアン・スーティル(25歳:ドイツ)だったが、結局ポイント獲得のチャンスはなかったことがわかった。
Adrian Sutil (C)Force India F1
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これはスイスの『ブリック』紙が報じたもので、それによればイエローコーション時に数台をオーバーテイクして順位を上げたスーティルについてはすでにレーススチュワードからこれが違反として指摘されていたため、もし完走していれば厳しいペナルティが科せられていた筈、というもの。
(今回は厳重注意)

これまでの例からみてペナルティは『25秒加算』が有力で、その場合モナコGPの結果では10位以下になることが確実で、結局のところやはりスーティルの初入賞はなかったことになる。

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2008/06/02

ルノー首脳、マッサの戦闘力アップ認める

シーズン開幕2戦こそノーポイントに終わったものの、ここ4戦ではすべて表彰台に加え優勝2回とそのパフォーマンスの高さをみせているフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)に対し、ルノー・チームのスティーブ・ニールセン/スポーティング・マネージャーが警戒感を顕わにしている。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「このところのマッサを見ていると、まるで異なる人間のように感じられるね。
そして、それは彼がタイトル争いの一人に加わったということを意味するんだ。
少なくとも私はマッサのことをそう見ているね」

ニールセンの観測では、シーズン序盤のマッサはTRC(トラクション・コントロール・システム)なしのマシンに手間取っているように思えたということだ。

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好調ハミルトン、カナダGPで連勝狙う

2008年チャンピオンシップでいよいよ首位に立ったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)は、さらに今週行われるカナダGPでの連勝に強い意欲を燃やしている。
Lewis Hamilton/Canada (C)McLaren Group
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「カナダGPが行われるジル・ビルニューブ・サーキットは、パーマネント・サーキットではないので路面のコンディションが良くないのでタイヤに厳しいし、マシンに迫るコンクリートウォールの迫力はモナコGPにも向けないハードなもの。
それでもカナダは僕がF1で初めて優勝した所だから僕の大好きなコースの一つ、どんな困難があっても大好きだと言えるよ。
だからここで連勝を果たし、タイトル争いの勢いに弾みをつけたいと思っているんだ」

モントリオールはハミルトンにとってF1初優勝の地、チームメイトでライバルとなったアロンソとの確執が始まったと言われる曰く付きのグランプリでもある。

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2008/06/01

マクラーレン・デュオ、『ブルックランズ・MF』へ

マクラーレン・チームは、同チームのルイス・ハミルトン&ヘイキ・コバライネン両ドライバーが、来たる6月28-29日に行われる『ブルックランズ・モータリング・フェスティバル』に参加することを明らかにした。
Brooklands Motoring Festival (C)McLaren Group

両ドライバーはここでF1マシンによるデモンストレーションを行うのを始め、その他数々のイベントに参加する予定という。
クラシックカーのイベントが売り物のこのイベントでF1マシンが走るのは初めてになるということだ。

コバライネンは「モーターレース発祥の地とも言えるブルックランで、F1マシンをドライブするのを今から楽しみにしているんだ。
きっと僕にとって忘れることのできないイベントになることだろうね」と、期待を語っている。

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ライコネン(フェラーリ)、引退!?

再三の否定にもかかわらず一向に静まることのない「フェルナンド・アロンソ、フェラーリ入り」の噂だが、ここに来て大きな変化が伝えられた。
それは、アロンソ加入の場合にフェラーリから放出されるのが、これまで言われてきたようなフェリッペ・マッサではなく、キミ・ライコネンのほうという衝撃的なもの。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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これはドイツ?
ミュンヘンの『TZ』紙らが報じたもので、それによればライコネンの友人の話として「ライコネンはF1レースは愛しているものの、それを取り巻くわずらわしいゴタゴタに辟易している」というもので、場合によっては「来年以降チームとの契約を更新せず、そのまま引退する可能性がある」というもの。

とりわけ今回のモナコGPでの不振でライコネンはフェラーリの地元イタリア・メディアから集中攻撃を受けていて、ライコネンの性格を考えればあながちあり得ないことではない噂といえそうだ。

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エクレストン氏、モズレー会長の辞任求める

FIA会長であるマックス・モズレー氏は、いよいよ2日後に自身の去就を論議するFIA(国際自動車連盟)の総会を迎えるが、これを前にして長年の「盟友」でもあるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏からも辞任要求が伝えられた模様だ。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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この件についてこれまで明確な姿勢を示さなかったエクレストン氏だが、「40年来の友人が総会で不信任を突きつけられるというシーンは見たくない」とし、モズレー会長に「今年11月時点で自発的に辞任することを総会前に明らかにして解任を回避すべき」という考えを示したことを英『デイリー・テレグラフ』紙で示した。

ただし、エクレストン氏はモズレー会長がこれを拒否したとも付け加えている。

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