第7戦 カナダGP 2日目・予選 「カナダGP予選、バリチェロ9番手」
6月7日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:27~28度
第7戦カナダGPの予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは、9番手を獲得。一方ジェンソン・バトンは、19番手に終わった。
Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目は朝から青空が広がったが、時おりにわか雨も降るという不安定な天候だ。
午前10時からのフリー走行は、ドライ路面。気温は25度と、ようやく季節どおりの暑さになった。
セッションは終了15分前、S・ベッテル(トロロッソ)のクラッシュで、約10分間の赤旗中断により満足に走行ができず、バリチェロは14番手、バトンは19番手だった。
午後には快晴となり、気温も27度まで上昇した。
路面温度は42度。風速10m近い強風が1コーナーに向かって右側から吹いており、マシン挙動に影響しそうだ。
予選第1セッション。
1回目のアタックを終えた時点で、バリチェロは6番手。
しかしバトンは19番手と苦戦を強いられている。
アタックを終えピットに戻ったバリチェロは次のアタックでタイムが伸びず、13番手で何とか第2セッションに進む。
一方バトンは、ギアボックスのトラブルに見舞われ、アタックを早々に断念し、19番手に終わった。
第2セッションの最初をプライムタイヤでアタックしたバリチェロは6番手につけ、ガレージに戻る。
そして最終セッション進出をかけて、オプションタイヤでアタックに挑む。
タイム更新はならなかったが、最終的に10番手につける。
11番手のT・グロック(トヨタ)とはわずか100分の1秒の僅差で、今季初めて、最終セッションへと進んだ。
そして最終セッションでは周回を控え、アタックを1回にとどめる。
同じく最終セッションに進んだM・ウェバー(レッドブル)が、第2セッション終了間際にクラッシュし、このセッションを走行しなかったため、予選10番手が確定。
予選9番手に終わったバリチェロは、今季最高となる9番グリッドから明日のレースをスタートする予定だ。
Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 19番手 1分18秒178
予選19番手 1分23秒565
Q.残念な一日だったが、その原因は何だったのか?
A.Q1が始まってすぐ、3速ギアに問題を抱えていたため、走行できず、僕の予選は終わってしまった。
僕らにとってはタフな週末になり、明日はグリッド後方からのスタートは悔しいが、レースの展開を見ながら、あらゆるチャンスを活かしてポジションを上げていきたい。
■ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行 14番手 1分17秒557
予選9番手 1分20秒848
Q.予選のパフォーマンスはすばらしかったが、今日のセッションの感想は?
また、どのように明日につなげていく予定か?
A.僕自身のためにも、チームのためにも、本当にうれしい結果だ。
前戦モナコGPでポイントを獲得し、続いてここカナダGPでもとてもいいスタートを切ることができる。
気温が高く、午後には路面のアスファルトがはがれたために大変すべりやすくなっていて、ふくらまないで走るためにラインを選ぶ必要があった。
Q1とQ2では、僕の経験を活かし、力強い走りができ、最終セッション進出を果たした。
予選9番手はいい結果だし、今日、僕らはしっかりと仕事ができた。
明日は、このポジションからいいレースができると期待している。
■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア
Q.色々な困難と直面した週末だが、ルーベンスの予選での力強い走りにより、いいポジションを獲得できたことは、予想以上の好結果だったのでは?
A.われわれは週末を通し、マシンを改善していくためにハードワークを続け、それに加えてタイヤと路面を最大限に活用しようと努力した。
それが予選の鍵を握った。
今日の予選結果は、プレッシャーが高まるなかで、あらゆる努力を尽くしたルーベンスと、チーム全体の功績だ。
Q.一方で、ジェンソンは残念な結果だったが、明日、両ドライバーがベストな走りをするために何が必要か?
A.ルーベンスはいいポジションからスタートする。
これを最大限活かす戦略を立てなければならない。
ジェンソンにとっては難しいレースになる。後方からのスタートするが、これをチャンスと捉え、リスクを負ってでも、セーフティカーやその他のアクシデントを見込んだ戦略を立てたい。
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