トヨタ フランスGPフリー走行の模様
F1第8戦フランスGP 公式練習初日
2008年6月20日(金)フランス・マニクール
天候;曇り、ドライコンディション、気温18-23℃、路面温度17-46℃
フランスGP予選最高位: 2005年2位 ヤルノ・トゥルーリ
フランスGP決勝最高位: 2006年4位 ラルフ・シューマッハー
F1世界選手権第8戦フランスGPの公式練習第1回目と第2回目がフランス中部のマニクール・サーキットで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、先日のオべ・アンダーソンの逝去を悼み、チームメンバーは黒い腕章を纏い、TF108には黒いラインを施した。
オベの家族に贈られることになっている弔問帳は、チームのモーターホームに用意され、パドックの全ての人が記帳できるようになっている。
第1回目のセッションでは、ヤルノ・トゥルーリが7番手、ティモ・グロックが10番手を記録。
第2回目のセッションでは、ヤルノは12番手、ティモはタイヤの能力を最大限まで引き出すのに苦労し、15番手でセッションを終えた。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
公式練習1回目:7番手 1分16秒758(トップと1.452秒差) 32周
公式練習2回目:12番手 1分16秒743(トップと0.965秒差) 43周
「今日は、タイヤとセットアップに関する多くの作業を行った。
全般的に、車の調子は良かった。
今日はとても暑かったから、コースコンディションは2回のセッション進行中に大いに変化した。
このサーキットでは車のハンドリングがとても重要なのだけれど、よりスピードを出せるようにするために、われわれはセットアップに関するいくつかの問題を解決しなければならない。
路面はとても濃い色で、太陽の影響をすぐに受けて温度が上がるため、タイヤの磨耗が進み、突然すごく滑りやすくなるんだ。
それを防ぎながら、最終的にどのようなバランスでレースを終えるかを見つけ出さなければならない。
しかし全般的に、トヨタはこのサーキットでは強いので、われわれが今週末にいい結果が出せることを願っている」
ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
公式練習1回目:10番手 1分16秒886(トップと1.580秒差) 31周
公式練習2回目:15番手 1分17秒092(トップと1.314秒差) 39周
「今週末に向けて、厳しいスタートとなった。
現在のところ、私にとってタイヤがうまく機能してくれないため、ドライブするのが非常に難しい状況だ。
1周目でタイヤの能力を最大限に引き出せなくて、ラップタイムを出せず、そして、かなりのめくれ摩耗とグリップ低下に見舞われてしまうんだ。
だからわれわれにはやらなくてはいけないことが残っているが、それでも私は希望を持ち続けている。
モントリオールでわれわれは好結果を出したのち、先週のバルセロナでは良いテストが行えた。
メカニズム及び空力面での車の改良を目指し、すべての領域においてデータを集めることができた。
他のチームがどれくらい進歩を遂げているかは分らないけれど、われわれはポイント獲得を目標としていきたい」
ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「何の問題も起きずにプログラムを完遂できたので、われわれにとっては建設的な一日だった。
われわれが焦点を合わせた主な部分は、レースで使用するタイヤとダウンフォースのレベルだ。 2回目のセッションまでに、コースは既にかなり良い状態になっていた。
そのため、タイヤに関するデータは典型的なものとなった。
そして、そのデータは、日曜日のレースに関して意思決定を行うのに十分なものだ。
ヤルノは、午後にとても安定した良いロングランを行った。
両ドライバーのために引き続きセットアップに取り組まなければならないが、われわれは必要なデータをすべて集めることができた」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「フランスGP初日は決して楽な一日ではなかったが予定していたプログラムをこなすことができた。
新しいフロント&リヤのウイングも狙いの効果を示し、空力のセッティングを出せたし、心配していたグレイニングも午後には改善傾向となり無事にロングランのデータもとることができた。
明日の第3プラクティスで、縁石をもっと攻められるよう、もう少しハンドリング面でのセッティングを試み、予選に臨みたい」
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