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2008/06/03

トヨタ カナダGP事前ニュース

F1第7戦カナダGP 戦いの舞台はモントリオールへ
改良された“TF108”でJ.トゥルーリとT.グロックがポイント獲得を狙う

今週末にパナソニック・トヨタ・レーシングは、今シーズン北米で唯一のレースとなるカナダグランプリのために、大西洋の向こう側に渡る。

モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットはセント・ローレンス・リバーの中州にあるノートルダム島に位置しており、1978年以来F1を開催している。
4.361㎞のコースはシケインによって分断される高速ストレート、および非常にスローなVirage de Casinoヘアピンで知られている。
そしてこのコースではブレーキに対して非常に高い性能が要求される。
つまり、他のどのF1サーキットよりも高いブレーキ冷却性能が求められる。

トヨタは、ここ3シーズン続けてポイントを獲得しているという、カナダグランプリに強い記録を有している。
またティモ・グロックは2004年のモントリオールにおけるF1デビュー戦で7位に入った。
このレースのために進化させたブレーキシステムを搭載し、また先月のポールリカールテストでモントリオールのレイアウトをシミュレートしたので、チームは準備の整った状態で、また今までに9ポイント獲得しているコンストラクターズ・チャンピオンシップのポイントを更に加える準備を整え、北米に到着することになる。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カーナンバー11
「モントリオールは、われわれがF1で訪れる中でも最も良い都市のひとつだから、今週末を本当に楽しみにしている。
モントリオールとサーキットの雰囲気はとにかくファンタスティックだよ。
とても多くの人々が街の周りにいて、そして彼らはF1に関して非常に熱狂的なんだ。
それはすばらしいことだよ。
私はこのサーキットを楽しんでいる。
なぜならばこのサーキットは良いリズムがあって、また適度にチャレンジングなんだ。
面白いコースと素晴らしい都市とがあいまって、私はこのレースを気に入っている。
ただ私はいままで本当にモントリオールでは運がなくて、去年はロバート・クビサの事故のために、いいレースではなかったから、今回はもっと良い週末であってほしいと思っている。
われわれはモナコとは全く異なったパッケージを使用するが、われわれはより良い結果を得ることができると確信している。
天候とトラフィックのせいでモナコは私にとって難しいレースだったが、われわれが、あの結果が示すよりもはるかに良いパッケージを持っているのは分かっている。
私の目標はポイント争いに戻ることであり、われわれにはそれができる十分な可能性があると思っている」

ティモ・グロック:カーナンバー12
「私は、カナダにおいて7位でフィニッシュした、2004年の、私にとっての最初のグランプリを決して忘れないだろう。
それは貴重な体験だったし、デビューで2ポイント獲得したことを非常に誇りに思っている。
また、2005年にチャンプ・カーで同じコースを走り、2位でレースを終えた。
事実上、私はもう少しでレースに勝つところだったが、それでもこの2位はそのシーズンで最も良い結果だった。
つまり今までのところ、モントリオールは私にとってすばらしいコースで、良い記録を持っているから、更に別の良い結果を生み出せるだろうと思っている。
確実に、われわれはポイントを獲得できる車を持っている。
サーキットとしては、モントリオールはシケインがすべてで、高速から大きくスピードを落とすときに、強いブレーキを多用するので、かなりブレーキに負担がかかることになる。
しかし、われわれはこの件に関して準備しているので、何か問題が起きるとは予想していない。
モナコで、われわれはポイントを獲得するチャンスがあったのに思うようにはいかなかったから、私にとってモナコは非常に残念なものになってしまった。
しかし、われわれは今はモナコのことは忘れて、次のレースで競争していくことに焦点をあわせなくてはならない」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「モントリオールは(おそらくモナコに次いで)雰囲気がとても良いので、私にとってシーズンの中で最も良いレースの1つだ。
このサーキットは、大部分が公道サーキットで、通常コースはめったに使用されないから、タイヤグリップはかなり低い。
言うまでもなく、モナコの後では、空力パッケージを変えることになるが、それは最も高いダウンフォース構成から中低ダウンフォースのパッケージへ変更するということである。
その他にも、われわれはこのレースのために車にいくつかの改良を加えることになる。
ブレーキ・システムの進化はさらに高いパフォーマンスをもたらすだろう。
このレースにおいて、最もチャレンジングな技術的ポイントはブレーキ冷却だ。
シケインの前で、車は非常に高い速度に達してから、すぐに速度を落とさなければならない。
そのため、これらの動作は膨大な量のエネルギーをブレーキに課すことになり、ブレーキ温度が重大な問題となる。
しかしながら、われわれは対処できることを確信している。
また、われわれはチーム全体として非常に残念な結果になったモナコの結果を改善できると確信している」

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