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2008/05/25

ホンダ モナコGP公式予選の模様(5/24)

honda_f1_logo第6戦 モナコGP 2日目・予選 「モナコGP予選、不運に見舞われバトン12番手、バリチェロ15番手」 5月24日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:19~20度

第6戦モナコGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは12番手、ルーベンス・バリチェロは15番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
モナコの土曜日は、朝のうち断続的な雨に見舞われた。
午前11時のフリー走行前には止み、薄日が差して来た。
路面はほぼ乾き、各マシンはドライタイヤで周回を重ねる。
しかし開始後27分、H・コバライネン(マクラーレン)が、プールシケイン2つ目の立ち上がりでクラッシュ。
中断の間に雨が降り出すが、ウェットでの確認作業を行い、走行を順調にこなす。
結局、雨が降り出す前に残した順位となる、バトン10番手、バリチェロ13番手に終わった。

午後になると青空が広がり、路面は完全ドライとなった。
1回目のアタックで、バリチェロ10番手、バトン11番手。
そして次のアタックで二人とも、コンマ4秒近くタイムを更新し、9、10番手に付け、第2セッションへと進んだ。
このセッションでは、1分16秒台に12台のマシンが入る熾烈な争いとなった。

最終予選進出をかけて、このセッションはさらに熾烈な戦いが繰り広げられた。
1回目はバトン11番手、バリチェロ14番手。
そして終了間際の2度目のアタックでも、二人は順調に走行する。
ところがその最中に、D・クルサード(レッドブル)がトンネル出口のシケインでクラッシュにより黄旗が出る。
そのため、二人はアタック中止を余儀なくされ、バトン12番手、バリチェロ15番手だった。

Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
■ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 10番手 1分18秒225
予選12番手 1分16秒101

Q.今日の予選はどうだったか?
A.高速コーナーでのアンダーステアを解消するために時間を費やし、この問題は解決し、バランスもよくなった。
最後のアタックでは、マシンのフィーリングが良く、セクター1でそれまでのベストタイムを0.2秒くらい縮めることができた。
しかし、セクター2に入ったところでクルサードのトラブルによってイエローフラッグが出たため、残念ながらそれ以上タイムを縮めることができなかった。

Q.マシンはどのようなポテンシャルだったのか?
A.Q2の最後のアタックで、マシンのセットアップが良く、高速コーナーにより合ったフロントエンドになっていたため、最後のセクターではもっとタイムを縮められたと思う。
イエローフラッグのため、本当のポテンシャルを出し切ることができなかったのが残念。
トップ10に入れなかったことは本当にがっかりだ。
それがモナコというものだし、僕らのマシンには前へ出て行けるだけの速さがあるとわかっている。
このことが大事なことだ。

■ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行 13番手 1分18秒455
予選15番手 1分16秒537

Q.グリッドの8列目からのスタートはタフなレースになりそうだが、予選では何が起こったのか?
A.Q2は、僕らにとって本当に残念なセッションだった。
不運にも、最初のアタックはトラフィックのせいでうまくいかず、2回目のアタックはイエローフラッグによって妨げられてしまった。
マシンにはQ3にいけるだけのパフォーマンスがあっただけに、残念だ。
しかし、F1には「たられば」などない。
僕は15番手だったため、厳しいレースになるだろう。

■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q.予想に比べて、実際の予選はどうだったか?
A.残念ながら、10分短かった。
午前のセッションがウエットだったため、われわれはQ1で早めにプライム(ハード側)タイヤを使い、オプション(ソフト側)タイヤは最後のアタックに使うことにした。
これが両マシンで功を奏し、余裕をもってQ2に進んだ。
2人は、完ぺきにバランスをつかめていなかったため、Q2はいつも難しいものだった。
しかし、フロントウイングを調節してタイヤ圧を変えたところ、マシンは良くなった。
デビッド・クルサードのアクシデントが起こったとき、2人ともQ3に進めるだけのペースでアタック中だった。
最高のトラックコンディションを使うために、われわれはセッションの終盤に走行していたが、最後にトラブルが起こる時は、このようなポジションになることはわかっていた。

Q.明日のレースはどう予測するか? ウエットでのレースは難しいか?
A.ドライでのレースは、われわれにとって大変難しく、フラストレーションの溜まるものとなるだろう。
どちらのドライバーもマシンに十分なポテンシャルを持った上での予選だった。
ここでオーバーテイクをするのはほとんど不可能だ。
もしウエットのレースになれば、ポイント獲得の可能性はぐっと高くなるだろう。
2人のドライバーは経験豊富で、どちらもウエットでの走りがすごくいい。
ルーベンスはかつて競争力がないマシンでも、モナコで2位に入っており、ジェンソンの初勝利はウエットレースだった。
雨が降った場合の結果を予想するのは、あまりにも多くの可能性が考えられるので、非常に難しいことだ。
コンディションが変わっていく場合は特に。
ここでのウエットレースは、あらゆるトラブルを引き起こす。
距離を保ち、すべてに適切な対処をとれば、良い結果が残せる。

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もう一度。 彼をF1へ。送るため。 立ち上がろうぜ! 但し。私の気持ちの中にニックの率いるホンダに乗って戦うのではなく 今、話がでているルノーに乗せてあげたいです。 今の、ホンダレーシングだと例え乗れたとしても BAR時代に琢磨のマシンだけがボコボコにトラブルが続いた事がありましたが アレの二の舞がありそう。。。そう思うから。。。 [続きを読む]

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