ホンダ モナコGPフリー走行の模様(5/22)
第6戦 モナコGP 初日フリー走行
「モナコGP初日は、バトン8番手、バリチェロ10番手」
5月22日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:19~20度
第6戦モナコGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは8番手、ルーベンス・バリチェロも10番手と、二人揃ってトップ10に入る速さを見せた。
Honda Racing F1 Team 初日の展開:
ほぼ同時期に行われた去年のモナコGPは、初日午前中から気温が30度を超えていた。
それに比べると今年は、午前10時の時点で19度と、10度以上も涼しい。
1回目のフリー走行は、1コーナーの排水溝のフタが浮き上がるという珍しいトラブルで、約10分間の中断があった。
このセッションで、二人はマシンセッテイングを中心に26周ずつこなし、バリチェロ8番手、バトン12番手だった。
午後になっても、気温は20度止まり。ただし日差しは強く、体感温度はずっと暑く感じる。
午後2時からのフリー走行2回目は、ブリヂストンが改良したスーパーソフトとソフト、2種類のタイヤ評価などを行った。
午前中に続いて、このセッションでも、F・アロンソ(ルノー)が1コーナーでガードレールにぶつかったことにより、3分間の赤旗中断があった。
二人のドライバーともに、1分17秒を切るタイムがなかなか出なかった。
しかし終盤、上位陣が15秒台のタイムを出す中、一気にタイムを更新し、二人揃って、16秒台前半のタイムを出す。
結局、バトンは45周を走って、8番手。
バリチェロは32周の走行にとどまったものの、10番手につけた。
Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
■ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 12番手 1分18秒153
2回目フリー走行 8番手 1分16秒351
Q.再びモナコのレースに戻ってきた感想は?
A.モナコに戻ってきて初日のトラックに出て行くのは、いつだってすごく興奮する。
2つのセッションは良かった。
はじめからバランスは満足がいくもので、特にハード側(ソフトコンパウンドの)が良かった。
午後にはロングランに取り組み、バランスを掴めて、いくつか進展できた。
Q.今日の2回のセッションでどのような進歩があったか?
A.2回のセッションを通して、多くの貴重な情報を得ている。
しかし、いつもどおり、やることはまだあり、僕らはまだ期待するポジションションまで来ていない。
土曜に行われる予選まで、エンジニアと作業する時間はたくさんある。
土曜の予選では良い位置につけられる自信があるし、天候がどのように変わっても、対応できると思う。
■ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 8番手 1分17秒511
2回目フリー走行 10番手 1分16秒418
Q.今日のプログラムの主な目的は?
A.ここのトラックコンディションはセッションを通してかなり良くなっていくので、僕らのプログラムはマシンセッティングに集中した。
僕らはすばらしい仕事をし、午後にはコンペティティブなマシンになった。
今日の成果には満足だ。
いつものことだが、みんなが、異なったセッティングや燃料で走行を行っているため、まだ他チームと比較し、どの位置にいるかわからない。
Q.今日のパフォーマンスを見て、この週末をどのように予測するか?
A.モナコは誰にもチャンスがあるレースで、特に、予選が重要だ。今日の作業から言えば、いい週末になると期待できる。
雨の可能性があり、天候は、間違いなく土曜と日曜の走行を左右しそうだ。
■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア
Q.今日のフリー走行でのメニューは?
A.午前はレースの準備作業に費やし、午後はセットアップ作業と予選に向けたタイヤ評価を行った。
今回のレースで初めて使われるオプションタイヤ(ソフト側:今回、新しく投入されるスーパーソフトコンパウンド)では、どちらのドライバーも完璧といえるような走りができたわけではなかった。
しかし、これからトラックでのグリップはずっと良くなっていくから、このサーキットの木曜日としては驚くことではない。
予選とレースではオプションの方が期待できると考えている。
Q.このレースに向け、チームは前向きだが、今週末のパフォーマンスに自信はあるか?
A.先週のポール?リカールテストは良かった。
われわれのパフォーマンスはバルセロナの時くらいに上がってきている。
モナコで過信することは決して賢いと言えない。
ここではさまざまな要因がレース結果を左右する。
しかし、パフォーマンス面から言えば、ポイント獲得を期待できる。
土曜と日曜には雨の可能性があり、それがこのサーキットでの勝敗を分けるキーポイントとなるだろう。
どんなチャンスでもうまく活かして、順位を上げていきたい。
| 固定リンク