ホンダ トルコGP決勝レースの模様(5/11)
「バトン11位、バリチェロ14位完走」 5月11日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:17~18度
第5戦トルコGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは11位、ルーベンス・バリチェロは14位で完走し、スペインGPに続くポイント獲得はならなかった。
Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
通常より1時間遅い、午後3時のレーススタート。
その時点で気温17度、路面温度32度のコンディション。
各ドライバー、タイヤの選択が分かれる中、今回のレースでF1参戦257回という最多記録を達成するバリチェロはソフト側のオプションタイヤ、バトンはハード側のプライムタイヤでスタートした。
開始早々、1コーナーの事故で、セイフティカーが導入された。
3周目からレース再開。
バトン11、バリチェロ12番手で上位陣を追う。
ともにかなりの燃料を積んだバトンとバリチェロは、18周目に1回目のピットインから出てきたM・ウェバー(レッドブル)に引っかかり、思うようにペースを伸ばせない。
とはいえ上位陣が続々とピットに入ったことで、25周目にはバトン8番手、バリチェロ9番手まで順位を上げる。
ほぼ中盤の27周目、まずバリチェロがピットイン。
15番手でコースに復帰する。
そして31周目まで引っ張ったバトンは、すぐ後ろを走るT・グロック(トヨタ)と同時にピットインし、オプションタイヤに履き替える。グロックより前でコースに戻り、11番手を走行する。
両ドライバー共に、1回ストップ作戦を取った。
その後、バトンはN・ピケJr(ルノー)に猛追される展開。
しかし35周目にピケJr、さらに続けてH・コバライネン(マクラーレン)にかわされ、13番手を走行する。
45周目にピケJrがピットインし、その後、14番手を走行中のバリチェロは、ピケJrに僅差で追われるが、なんとかこれをしのぐ。
結局バトンは先行車のピットインで順位を上げ11位、バリチェロ14位で、2戦連続のポイント獲得はならなかった。
Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン 11位
Q.今日のレースはどうだったか?
A.何とかスタートポジションから少し順位を上げることができたが、僕らにとっては残念なレースだった。
スタートは良く、1周目はすばらしいラップだった。
しかし、レース中のペースは期待したほどではなかった。
最初のスティントではブレーキのオーバーヒートのため、フロントタイヤに問題が生じ、ややタイムを落とした。
そこで戦略を変更し、1ストップにしたのだが、それがとてもうまくいった。
残念ながら、ここでは燃料搭載量の影響が非常に大きかったため、2ストップ作戦を取ったペースの速いクルマを抑え込むことは難しかった。
これから再びポイント獲得を目指すために、さらなる進歩が必要だ。
■ルーベンス・バリチェロ 14位
Q.257戦目という新記録達成を果たしたレースだっただけに、残念な結果だったのでは?
A. 今日は、僕らには戦うための十分な速さがなく、マシンのパフォーマンスが足りず、残念なレースだった。
第1スティントでアンダーステアが出て、トラフィックにもひっかかってしまったので、予定より少し早くピットストップを行い、スペースのあるところに出ようと試みた。
その後は、最後まで特に何も起こらなかった。
次の2回のテストで、懸命に作業し、ペースを上げていかなければならない。
■ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル
Q.今日はどのようなレース展開だったか?
A.昨日の予選では競争力に欠けていることに驚いたが、今日のレースはいつもどおりだろうと考えていた。
数周の間、両ドライバーがバランスに苦しんでいるのを見て、われわれにはポイントを獲得するだけのペースが不足していることがわかった。
そこで、戦略を変え、2台とも1ストップ作戦に切り替えた。
主に、後ろにいるクルマからポジションを守るためであり、これは成功した。
レース中盤にセイフティカーが入っていれば、ポイント獲得もあったかもしれない。
それが今日唯一の可能性だった。
Q.次からのレースに向け、どのような計画をしているか?
A.モナコとモントリオールに備えるため、フランスのポールリカール・サーキットでテストを行う。
さらに、バルセロナで空力のテストを行い、空力開発の性能評価をする予定だ。
これまでのレースで最も高いレベルのダウンフォースを必要とするモナコには、見た目にもわかる新パーツを投入する。
しかしながら、今年のレースで一番高いダウンフォースレベルが求められるのは、モナコではないと予想している。
われわれの予想では、シンガポールがさらに高いダウンフォースを必要とするだろう。
モントリオールはそれとは全く違ったタイプのサーキットで、ストレートでの速さが必要とされる。
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