トヨタ ポールリカールテストの模様(5/16)
ポールリカール合同テスト最終日
大雨の中、最終日もヤルノ・トゥルーリがテストを担当
ドライバー:ヤルノ・トゥルーリ
距離:5.255 km
フランス南部のポールリカールで行われたテスト最終日で、パナソニック・トヨタ・レーシングは6月8日に開催されるカナダグランプリの準備に焦点を切り換えた。
チームが、テスト最初の2日間をモナコ仕様のセットアップの微調整に費やした。
その後、サーキットはモントリオールのロングストレートやシケイン、およびヘアピンで必要となる厳しいブレーキの要件をシミュレートするために、1Eのレイアウトに変更された。
TF108にはヤルノ・トゥルーリが昨日に引き続きコックピットに収まり、スムーズに走行を開始したが、朝のインストレーション・ラップの後に大雨が降りだし、走行は大幅に制限されてしまった。
ランチタイムにおびただしい雨がコースを水浸しにして、テストの続行が不可能になる前に、ヤルノはウェット・タイヤとエクストリーム・ウェット・タイヤ両方のブリヂストン・ポテンザ・タイヤを試して、トップタイムを出した。
次にチームが活動するのは、来週木曜日から始まるモナコグランプリの練習走行となる。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ : TF108/04
ベストラップタイム::1分31秒360
順位:1位
周回数:26周
「今週行ったテストの最初の2日間はモナコの準備に費やしたので、今日はモントリオールのために集中的なプログラムを計画していた。
なぜならば、モントリオールはモナコとは全く異なるタイプのコースのため、われわれはモナコ仕様とは別の、空力とメカニカルな設定を十分に試したかったんだ。
モナコに比べてモントリオールはより少ないダウンフォースで車を走らせるため、車のセットアップが全く異なっているから、われわれは多くの作業を計画していた。
しかし早々から雨が降り出してしまった。
それはわれわれがドライコンディションのデータを少しも集めることができなくなったということだから、フラストレーションがたまってしまったよ」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「われわれは、丸一日、モントリオール仕様の空力とメカニカル・セットアップの作業に集中することを計画していたが、残念ながら、天気がそれを台無しにしてしまった。
われわれはカナダでの走行を想定した中で最も高いダウンフォース仕様に合わせた、データ収集の基準となる走行を行うため、最初はウェット・タイヤを履いていたが、雨はよりひどくなってきた。
次にランチタイムの直前に、われわれはエクストリーム・ウェット・タイヤを履いてコースに出たが、ヤルノがあまりに多量の水がコース上を覆っていることを報告してきた。
そして、1日の最後の最後に得たわずかな時間で、われわれは2、3のシステムチェックを行った。
テストの最終日はこのようにフラストレーションのたまる一日になってしまったが、少なくとも最初の2日間はモナコに向けた準備のため、多くのデータを集めることができた」
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