ホンダ バーレーンGP決勝レースの模様
第3戦 バーレーンGP 決勝レース
「バリチェロ11位完走。バトンはリタイア」
4月6日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:28~30度
第3戦バーレーンGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位完走。ジェンソン・バトンは19周でリタイアした。
Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
午後2時半からのレースは、快晴に恵まれたものの風が強い。メインストレート上を、風速7メートル前後の向かい風が吹き渡っている。
バトンは1コーナーまでに、8番手に上がる。
しかし5コーナーで右の後輪がパンクしたために、緊急ピットインを余儀なくされる。
これでいったんは、20位まで後退。
バリチェロは、接触を避けようとし、一時は14番手まで後退するも、13番手で1周目を終える。
緊急ピットイン後のバトンは、最速タイムを出すなど、順調なペースで走行する。
しかし、19周目。D・クルサード(レッドブル)を激しく追っていたバトンは、8コーナーでクルサードと接触。
フロントウィングを失い、再びピットイン。しかし、車体のダメージが大きく、次の周で3度目のピットインに向かい、そのままリタイアとなった。
バリチェロは、前半G・フィジケラ(フォースインディア)の後ろを追う展開。
22周目に、フィジケラと共に1回目のピットイン。
完璧なピットワークにより、フィジケラの前に出て、13番手でコースに復帰した。
そして後半42周目、9番手まで上がったところで、2度目のピットに。
11番手とスタートからひとつ順位を上げ、前を行くF・アロンソ(ルノー)を激しく追う。
アロンソを上回るペースで走行し、終盤は0.6秒に迫ったものの抜き切れず、11位でチェッカー。ポイント獲得を果たせなかった。
Jenson Button (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン リタイア(19周)
Q.期待していたレースだけに、残念な結果となったが、感想は?
A.スタートは良く、ラインを外れていくつかポジションを上げることができた。
その後、5コーナーの入り口で何があったのかよくわからない。
誰かがぶつかって、僕のタイヤはパンクし、ピットに入らなければならなかった。
そのせいで、僕のレースは最初の周から台なしになってしまった。
タイヤを交換した後は、マシンのペースがとても良く、バランスも非常に満足いくものだった。
今のマシンにとってすばらしいラップタイムだっただけに、1周目でポジションを落としたのが残念だ。
Q.デビッド・クルサードと接触したが、何が起こったのか?
A.デビッド・クルサードは苦戦しているようで、僕はあっという間に彼に追いつき、8コーナー入り口でパスしようとした。
彼がブレーキを踏んだとき、エイペックス手前で彼のインを突くだけの隙間があることがわかっていたから、パスしにいった。
残念ながら、彼がレーシングラインに寄せてきたので、僕はどこにも行けず、減速する間もなかった。
マシンのリアに大きなダメージを負い、リタイアするしかなかった。
すごくいいレースになったはずだから、こういった終わり方は本当にがっかりだ。
しかし、予選でトップ10に入れたこと、そして、今日のレースペースは、今週末のポジティブな面だった。
これから、たくさんの新しいアップデートを予定しているバルセロナに向け集中し、僕らはさらに前進できると信じている。
■ルーベンス・バリチェロ 11位
Q.今日のレースはどうだったか?
A.マシンのペースから言えば、今日はいいレースだった。
僕のスタートはそう良かったわけではなく、他のドライバーもいて1周目は大混乱だった。
衝突を避けることができたが、その中でいくつかポジションを落とした。
フィジケラに引っかかって大幅にタイムロスしたが、1回目のピットストップの時に、チームがとても素晴らしい仕事で僕を彼の前に送り出してくれた。
そこからは、マシンの感触がよく、前の集団との差をつめていくことができた。
Q.今週末、RA108について新たに気づいたことは?
A.全体として、バーレーンはとてもポジティブな週末だった。マシンはQ3に進出するのに足るだけの速さを見せ、今日のレースでのラップタイムも良かった。信頼性が高く、今シーズン3戦目を走り切れ、成功のうちに終えることができたと思う。今日このサーキットでは、長い直線でオーバーテイクするのに必要なスピードが欠けていたことが残念だ。これからの数戦を通じて、僕らはさらに進歩するだろうし、ポイントへ挑戦できる自信がある。
■ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル
Q.力強い走りを見せた今日のレースに満足しているか?
A.ジェンソンはすばらしいスタートを切ったが、残念ながらパンクでいいポジションでの争いから脱落した。
しかし、彼のはじめのペースは、トップ集団にも引けをとらないものだった。
ルーベンスは、フィジケラの後方でタイムをロスしたが、それがなければポイントを獲得できるだけの速さがあった。
われわれがセットアップ作業を続ける中、一戦ごとに予選もレースペースも良くなっている。
Q.次戦からヨーロッパラウンドが始まるが、スペインGPに向けてどのような準備をしているのか?
A.4日間のバルセロナテストがあり、そこでメインとなる空力アップデートを評価する。
他のチームも改良してくるのは明らかだが、われわれがどこよりも大きな一歩を踏み出せることを期待している。
また、新しい空力パッケージの効果を見極めるため、メノルカ島で直線を使ったテストも行う予定だ。
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