トヨタ バーレーンGP公式予選の模様
F1第3戦バーレーンGP予選 強風に翻弄されつつもJ.トゥルーリが7番グリッド獲得
T.グロックは13番グリッドスタート
天候:暖かく晴れ、気温28-29℃、路面温度39-44℃
F1第3戦バーレーンGPの公式練習第3回目と予選がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた。
コンディションは快晴ながら、強い風と埃に見舞われた。
予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが2番手、ティモ・グロックが6番手で第2セッションへと進出。
しかし、続いて行われた第2セッションでは、ティモ・グロックが惜しくも第3セッション進出を逃し、13番手から明日の決勝レースでの巻き返しへ臨むことになった。
一方、ヤルノ・トゥルーリは第2セッションで7番手につけ、最終第3セッションへ進出。
第3セッションでは給油装置に問題が生じたが7番手タイムを刻み、3戦連続のトップ10グリッドから明日の決勝レースへと挑む。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー11 シャシー:TF108/02
公式練習3回目:4番手 1分32秒901(トップと0.380秒差) 18周
予選第1セッション:2番手 1分32秒493(トップと0.556秒差)7周
予選第2セッション:7番手 1分32秒159(トップと0.971秒差)6周
予選第3セッション:7番手 1分32秒994(トップと0.898秒差)6周
グリッド:7番手(暫定)
「われわれはまさに望んでいたポジションを獲得した。
7番グリッド獲得は、このコンディションでわれわれが達成できる最高のポジションだ。
フェラーリ、マクラーレン、BMWがわれわれよりもまだ少し速いからね。
再び問題なくトップ10入りできてとてもうれしいよ。
第3セッションの前に給油装置に問題が生じて、装置を交換しなくてはならなかったんだけれど、最終的に解決できた。
車はよくバランスが取れているし、満足はしている。
だけれどもちろん、われわれは車がもう少し良くなることを望んでいる。
われわれは先頭集団に追いついてきているし、より近づいていっているよ。
レースが風の強いコンディションで厳しくても、レースでは予選のときより強いという自信があるので、確実にポイントを獲得できると思っている」
ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/01
公式練習3回目:15番手 1分33秒595(トップと1.074秒差)20周
予選第1セッション:6番手 1分32秒800(トップと0.863秒差)9周
予選第2セッション:13番手 1分32秒528(トップと1.340秒差) 6周
グリッド:13番手(暫定)
「今日は少々厳しい日だった。
特に第2セッションのタイヤセットは厳しかった。
第1セッションの時は、車に自信があったし、もっと速く行けると分かっていた。
しかし、最終走行のアウトラップでは、車が同じように動いていないことを感じたんだ。
強い風がさらに車の動きを難しいものにしたために、パーフェクトな走行ができずに、タイムを上げることができなかった。
その結果、今回はトップ10に入ることができなかった。
前の2レースの予選は、われわれにとって良い結果だったのに、今回は明日の第1コーナーの争いが厳しくなるので残念だ。
それでも、レースの間は、ライバルに追いつくためにどんどんプッシュしていくつもりだよ」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「今週末はコースコンディションに完全に支配されてしまった。
バーレーンで風が強い時は、コースは埃と砂だらけになってしまう。
そして、それは練習の間を通したパフォーマンスを決定してしまう。 この風と埃はタイヤの汚れがつくという問題を引き起こし、与えられたタイヤセットから時々グリップを取り戻せなくなる。
われわれにとっては、たとえ同じレベルの競争力で戦えていると思えていても、実際にはこの週末がセパンほどスムーズに行かなかったことを意味する。
最終的に、ヤルノは上手くやってくれた。
第3セッション前の給油装置の問題にも関わらず、われわれが期待していたポジションを取った。
また、ティモも第3セッション進出のための速さはあったが、第2セッションで重要であった時に最も良いラップタイムを出せなかった。
そして、一番争いの厳しい中盤ポジションになり、トップ10に入れずに終わってしまった。
しかし 少なくともこれは、明日はわれわれが自由に彼の戦略を選ぶことができることを意味する。
10位以内に入れなかったことを除けば、昨日はロングランで安定していたので、レースでは楽しみだ」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「朝から気まぐれな風に惑わされながらの公式練習第3回目、予選となったがヤルノは順調にタイムを刻んで予選7番手を確保してくれた。
しかしティモはわずかなところで最終予選に届かず。本当に残念だ。
とはいえバセロンが語るように、ポジティブに考えれば明日のレースにおいては戦略の幅ももてる。
ベストな作戦を通じてティモにはぜひ完走、出来ればポイントを獲得してほしいと思っている。
またヤルノについてはマレーシアに続いて上位でフィニッシュ、そしてポイントを上積みできるようにしたい」
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