トヨタ スペインGP決勝レースの模様(4/27)
F1第4戦スペインGP決勝 J.トゥルーリ8位入賞
3戦連続ポイント獲得、T.グロックは11位完走
天候:快晴、気温22-24℃、路面温度34-41℃
コンストラクターズポイント:9ポイント(5位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 9ポイント(7位)
F1世界選手権第4戦スペインGPの決勝レースがスペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われた。
予選で8番手グリッドを確保していたヤルノ・トゥルーリは、スタート直後に順位を一つ落したが、その後6位まで順位をあげた。
しかしコミュニケーションのミスにより予定にはないピットストップをすることになり順位を落とし、最終的に8位でチェッカーを受けた。
ティモ・グロックは14番手でスタートしたが、レース中に2回接触があり、2回ともフロントウィングを交換することとなった。
その後、最終的に11位でチェッカーを受けた。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/05
決勝:8位(トップと59.435秒差)
予選順位:8位
予選ラップタイム:1分22.529秒(第3セッションでトップと0.716秒差)
グリッド:8番手
「われわれは更に1ポイントを獲得したけれど、もっとポイントを獲得することができるはずだった。
今日のレースは楽ではなかったけれど、すべてが順調に運び、6位入賞に向かって進んでいたんだ。
そこにコミュニケーションエラーが発生し、チームは誤って私にピットに入るように指示を出してしまった。
これらのことが起こったために、今日は貴重な2ポイントを手に入れることができなかった。
それまでは厳しい週末だったけれど、われわれは強い結果に向かっていたんだ。
これが戦いというものなのだが、今日は、車のパッケージの最大のポテンシャルを出し切って、自分にできる限りの最善を尽くし、可能な限りウェバーから離れないようにしていたんだ。
われわれは接戦しているグループの中にいる。
今の勢いを維持し続けるためには、引き続き進化を押し進めていかなければならないだろう」
ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/06
決勝:11位(プラス1周)
予選順位:14位
予選ラップタイム:1分21秒230(第2セッションでトップと0.636秒差)
グリッド:14番手
「スタートはうまく行かず、第1コーナーに向かう途中に、2、3番順位を落してしまったんだ。
そして、他のチームの車が私の車の前を横切って、フロントウィングを破損してしまった。
私は空力性能を失ってしまい、そのおかげでレース序盤に大きな影響を受けてしまった。
また、レース全体を通じトラフィックのなかで走行することになった。
ピットストップでノーズを変えた後に、車の調子はずっと良くなった。
しかしその後、クルサードが私の正面に出てきた。
彼はアウトラップのために速度を落していたんだ。
彼はコーナーで少しスペースを開けていたので、入ろうとしたらその後閉じてしまい、私は彼に衝突してしまった。
そのため再びフロントウィングは壊れてしまった。
それで、このレースが決まってしまった」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「今日はピット側のミスコミュニケーションでヤルノのポジションを下げてしまった。
一番あってはいけないミスをしてしまって本当に悔しい。
ティモは他車との接触もあったが、最後まで厳しいレースを走りきってくれた。
次のレースでは予選上位に入って必ずヤルノと2台でポイントを取れるようにしたい。
そのためにも今回のミスを教訓にしてより強いチームを作っていく」
山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「第4戦目のレース週末は、金曜日の公式練習に始まり、昨日の予選から今日に至るまで厳しいものになった。
それでも、ドライバーを含むチーム全員が一生懸命作業をし、最善を尽くして、われわれは非常に強い結果に向けてレースを進めていた。
しかし、1つのミスが結果に響いた。
ティモの衝突の後に、両車の間に混乱があり、ヤルノが間違ったメッセージを受け取ってしまった。
われわれは、今日起こったことを分析して、将来同じミスを絶対に避けなければならない。
次のレースでわれわれは再び最善を尽くして、より良い結果を出したい」
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