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2008年3月

2008/03/31

シューマッハ、バイクレースで4位も「これで終わり」

かねて2輪マシンにも関心を示していた元F1チャンピオンのミハエル・シューマッハ(39歳:ドイツ)が、30日(日)イタリアのミサノ・サーキットで行われたレースをみごと4位でフィニッシュした。
M.Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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マシンはKTMの990CCという大型のもので、予選3位からのスタートしたシューマッハはレースでは一つ順位を落としたものの、本格レースに本人は大満足の様子だった。

レース後イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に「前に勝った時(バルセロナ)はマイナーなものだったから、プロに混じっての本格レースはこれが初めて。
いい体験になったよ。でももうこれで十分かも」と、語った。

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シンガポール、ナイトレース向け照明テスト

今年新規開催となるシンガポールGPは、F1史上初となるナイトレースで行われるが、これに先駈け30日(日)実際のコースで照明設備の点灯テストが行われたことがわかった。
Singapore Image (C)Redbull Racing
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これは中国のテレビ局『CCTV』が伝えたもので、それによればシンガポールのマリーナベイに予定されるコースで、グランプリ当日実際に使用する照明を灯したとのこと。
この照明は、通常スタジアムで使われているものの約4倍もの明るさがあるということだ。

2008年シンガポールGPは9月28日(日)に決勝レース。
すでに現地での前人気は上々と伝えられている。

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フェラーリ、アロンソとの「密約説」を否定

開幕2戦を終え、早くも今シーズンのタイトル争いから事実上の離脱を示唆したルノー・チームのフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)は、2009年シーズンのフェラーリ移籍をほのめかす発言を行っているが、これについてフェラーリ・チームは「密約は何もない」と、否定した。
K.Raikkonen&F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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これはスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』が報じたもので、それによれば同チームのスポークスマンは「フェラーリとアロンソとの間の2009年以降の契約について、何も合意に達したものはない」と、明確に否定したという。

これまでの各メディアによる報道では、2008年のアロンソとルノーとの契約には「成績条項」があり、ルノーが一定以上のポイントが挙げられない場合、アロンソには2009年の契約を自ら白紙に戻す権利を持っているとされる。
そして2009年にアロンソがフェラーリに加入した場合にはライコネンとのコンビになり、マッサはそのシートを失うことになると、まことしやかに伝えられていた。
(ジャン・トッド前代表が辞任となったのもこれに関係しているとの説もある)

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マクラーレン、バーレーンGPでは最端ピットに

昨シーズン、コンストラクターズ・ランキング最下位でありながらも開幕2戦では5番手相当のピット与えられていたマクラーレン・チームだが、今週行われるバーレーンGPではレギュレーション通り最端部の位置に逆戻りする羽目になることがわかった。
Bahrain Circuit Image (C)BIC
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これはバーレーン国際サーキットの責任者であるシャイク・サルマン・アル・カリファ王子が明らかにしたもので、同氏は「これは規則通りの処置であってわれわれとしては不可抗力なことなのだ。
マクラーレン・チームとそのファンには申し訳ないと思っているうが……」と、コメント。

これまでの2戦ではフェラーリ、BMWザウバー、ルノー、そしてウィリアムズに次ぐ5番手ピットだったが、バーレーンGPではランキング通りフォース・インディアに次ぐ11番手になる。
ただサクヒールはまだ新しいサーキットであり、スペース的には差異はない模様。

とはいえ、バーレーンは同チームの大株主の一つである『ムムタラカト・ホールディング・カンパニー』の本拠であることを考えると皮肉な話ではある。

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2008/03/30

元王者ビルニューブ、バーレーンGP参戦へ

Jv20press20release20icon  ジャック・ビルニューブ (C)Speedcar Series

F1引退後もNASCARやルマン24時間レース参戦など話題の多い元チャンピオン、ジャック・ビルニューブが、来週行われるバーレーンGPに参戦することがわかった。

もちろんこれはF1ではなくサポートレースのほう。
いま話題のスピードカーレースにこのバーレーンと最終戦のドバイ戦に参加することになったもの。

ビルニューブ、スピードカーレース参戦のニュースはこちら

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フォース・インディア、「道路封鎖、影響なし」

イギリス・シルバーストーンにあるフォース・インディアのファクトリー入り口が、旧所有者であるエディ・ジョーダン氏によってコンクリート・ブロックが置かれ、通行が阻害されたことが報じられたが、チーム側はその影響がなかったとしている。
Force India『VJM01』(C)Force India F1
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同チームのスポークスマンによれば、出入り口はもともと2つあり、今回『封鎖』されたのはそのうちの一つだけだったことからファクトリーへの通行に支障はなかったという。

「封鎖事件は事実であるが、それはジョーダン氏によって作られた2番目の道路。
われわれはいつも通りの公道を使ったアクセスで仕事をしている。
もちろん来客についても何も問題は起きていない」

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「米GP復活には新スポンサー必至」と、IMS代表

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏との交渉決裂から、2008年のF1カレンダーから消滅してしまったインディアナポリスでのアメリカGPだが、その復活には新しいスポンサーが欠かせない、との見通しを示している。
2007 USA-GP Scene (C)Redbull Racing
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これはIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)のトニー・ジョージ代表が地元ラジオ局の取材に答えたもので、「グランプリ開催への問題はただ金銭的なものだけど。
したがって、何か新しいスポンサーがつきさえすれば、開催の目途は一挙に解決することになるよ」と、語っている。

現在ほとんどのF1グランプリにはビッグなタイトル・スポンサーがついているが、「誇り高い」インディアナポリスはこれに頼らず、自身の手ですべて行っていた。

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2008/03/29

ジャンマリー・バレストル前FIA会長、86歳で死去

前FIA(国際自動車連盟)会長のジャンマリー・バレストル氏(フランス)が、27日(木)に死去していたことが明らかとなった。
享年86。死因や場所等は不明。
J-M.Balestre (C)Williams F1
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1986年にFIA(国際自動車連盟)会長に就任したバレストル氏は、当時FOCA(フォーミュラワン・コンストラクターズ・アソシエーション)のバーニー・エクレストン氏らと激しく対立。
しかしF1を商業的にも大きく成熟させることに貢献した。

しかし当時のいわゆる『セナ・プロ時代』、同じフランス人だったアラン・プロストを優遇し、逆にライバルだったアイルトン・セナ(ブラジル)に対しては不利な裁定を繰り返したことで非難する向きも多かった・

現会長のマックス・モズレー氏は「バレストル氏は世界のモータースポーツにおいて多大な影響を残した人物で、彼を失った悲しみはFIAにとっても計り知れないものだ」とのコメントを明らかにした。

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次戦バーレーンGPにも予選ルール変更へ

FIA(国際自動車連盟)は、先のマレーシアGP公式予選で問題となった予選最終ピリオドでのスロー走行問題についてその後検討を加えてきたが、早ければ次戦バーレーンGPにも新しいレギュレーションが施行される方向だ。
Image (C)McLaren Group
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今年の規則では予選『Q3』進出者に対する燃料再給油が認められなくなったため、アタックラップ終了後燃料セーブのため極端なスロー走行をするマシンが続出、問題となっていたもの。
マレーシアGPではマクラーレンのハミルトンとコバライネンがいずれも他車のアタックを邪魔したとしてグリッド5番降格のペナルティを科せられた。

新しいレギュレーションでは、1周のラップタイムについて標準的なタイムの最大120%までとする見込みであると、FIAのスポークスマンは語っている。

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ホンダ・チーム首脳、依然「照準は2009年に」

新しく着任した大物ロス・ブラウン代表の効果か、開幕2戦を終えて昨年とは比べものにならない戦闘力のアップを感じさせているホンダ・チームだが、同代表は依然として「照準は2009年シーズン」と、戦況を冷静に判断している。
Ros Brawn (C)Honda Racing
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「確かにいい滑り出しをみせたとは考えているが、しかしわれわれのマシンにはまだ改善すべき点があることがわかっている。
例えばエアロダイナミックスの面ではたいへんうまくいっているが、しかし路面のバンプへの対応など、そうではない部分もすでに見えている。
それにわれわれが真にどのポジションにいるかは、まだあと数レースを経なければ正しい評価はできないだろう。
そしてこれまでも言ったように、われわれの意識はすべて2009年シーズンに照準を合わせていることに変わりはないよ」と、このチャンピオンシップ請負人は英誌に語っている。

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ハミルトンタイトル獲得にスーパーカーの『ニンジン』

マクラーレン・チームのロン・デニス代表は、もし今年同チームがWタイトルを獲得すれば、スーパーカーのご褒美を用意していることを明らかにした。
McLaren F1 LM (C)McLaren Group
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無償で贈呈されるのは『マクラーレンF1・LM』という世界でも5台しか存在しないという稀少車で、伝統のマクラーレン・カラー(オレンジ)にペイントされたもの。
推定で時価400万ドル(約4億円)と言われる高価なものだ。

ただし、ドライバーズ・チャンピオンシップのほうはルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)だけの想定で、残念ながらヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)のほうは適用外なのだという。

昨シーズンはわずか1ポイントの差に泣いたハミルトンだが、今季はこれまでのところ順当にポイントを重ねてランキング首位になっている。

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2008/03/28

クルサードの『RB3』オークションで3,300万円

かつてデビッド・クルサード(36歳:イギリス)が実際にグランプリを戦ったレッドブル・レーシングの『RB3』に、3,300万円の高値がついたことがわかった。
Redbull『RB3』(C)RedBull Racing
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これは『eBay』で行われたチャリティ・オークションでのこと。
実際に落札した人物の名前は不明だが、最終的に16万5,400ポンド(約3,308万円)で落札されたこのお金は脊髄損傷者の治療を研究する団体『フェイシーズ・フォー・チャリティ』に寄付されることになっている。

レッドブルは以前からこの活動を続けていて、昨年のモナコGPの際にはキャンペーンのためのカラーリングをマシンに施したこともある。

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エクレストン氏、「後継、ブリアトーレではない」

目下最高経営責任者としてF1マネージメントを率いるバーニー・エクレストン氏(77歳:イギリス)だが、その有力後継者として名前の上がるフラビオ・ブリアトーレ氏(現ルノー・チーム代表)について、否定的な見方を示した。
B.Ecclestone & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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これはイギリスの男性誌『FHM』に語ったもので、その中でこのF1総帥は「そりゃあ、私だっていつまでもこの仕事をやり続けることは困難だ。ブリアトーレとは長い友人として互いに良く知る仲だが、彼が私の後継になることはないと思うね。
彼はそもそも私とは異なるプライオリティを持っている男。
この仕事に関心を持っているとは思えないよ」

F1を引っ張る二人の男、マックス・モズレーFIA会長&エクレストン氏。
そのいずれもが後継をまったく明らかにしていない。

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フェラーリ、早くもチームオーダー発動してた?

元ジョーダン・チームなどで幾多の成功マシンを手掛けたゲイリー・アンダーソン氏が、先のマレーシアGPで早くもフェラーリがチームオーダーを発動したとの見方をスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌で示した。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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フェリッペ・マッサがポール、キミ・ライコネンが2番手でスタートした同GPでは、まずマッサがピットイン、その次の周にライコネンがピットインしたが、この際ライコネンが首位へと躍り出た。

アンダーソン氏はこれをチームによる『操作』と指摘したもの。
「すごく自然にやり遂げたものだね。
フェラーリは当然前年のチャンピオンでありエースであるライコネンをチャンピオンシップで優先させているんだ。
彼はミハエル・シューマッハの後釜としてチームに加入したのだから、当然のことだろう」

なお結果としてライコネンはそのままシーズン初優勝を遂げたが、一方マッサのほうは自らのドライビングミス(?)によりこのレース、リタイヤを余儀なくされている。

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ブラジルGP延長の裏に巨額改修資金負担

現在インテルラゴス・サーキットで行われているブラジルGPが、2015年まで延長されることが先に地元サンパウロ市長の話として伝えられたが、その『代償』が明らかとなった。
Interlagos Circuit (C)Honda Racing
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それによればブラジルGPがこれまで担ってきたシーズン最終戦という名誉は取り上げ。
(2009年は新開催の中東アブダビGPが最終戦)
さらに例によって大幅なパドック施設などの改修がFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏から求められていて、これに掛かる資金は総額約2千万ドル(約20億円)にも及ぶ予定という。

1973年、インテルラゴスからスタートしたブラジルGPは、その後一時リオデジャネイロに舞台を移したが、現在まで34年間連続開催されている。
またブラジルはこれまでエマーソン・フィティパルディ(2回)、ネルソン・ピケ(3回)、そしてアイルトン・セナ(3回)ら幾多のチャンピオンを産み出した南米有数の地だ。

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2008/03/27

マッサのスピン、「マシンに技術的原因はなし」

ポールスタートで迎えたマレーシアGP決勝レース31周目、6コーナーを抜けたところで突然起きたフェリッペ・マッサのスピンアウトについて、フェラーリ・チームのスポークスマンは「マシンには何も技術的な原因はなかった」との見解をわざわざ示した。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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これにより、スピンの原因は今年のレギュレーションによる(TRCなしの)過剰なエンジンブレーキによる人的原因という見方が有力になった。

同チームのステファーノ・ドメニカリ代表は「次のバーレーンではマッサはうまくやる筈」と、擁護の姿勢をみせているものの、フェラーリの地元イタリアのメディアは軒並みマッサのドライビングを酷評。
すでに契約済みである2009年のシートについても疑問の声を上げる状況となっている。

また2002年にマッサのF1デビューを演出したザウバー・チームのペーター・ザウバー元代表は、そのドライビングについて「自分にとってうまくいかない状況になると、彼はたちまちコンセントレーションを失う傾向がある」と、分析している。

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シューマッハ、60億円の罰金使途思案

FIAは、先の『スパイ疑惑事件』でマクラーレン・チームに科した6千万ドル(約60億円)の巨額罰金について、その使途を決めるためのマネージメント委員会を発足させることを決めた。
Michael Santa (C)Ferrari S.p.A
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委員会のメンバーにはフェラーリのジャン・トッド氏やメルセデスのノルベルト・ハウグ氏らの他に、元7回の世界チャンピオンに輝くミハエル・シューマッハ氏らの名前が挙げられているという。

FIAは一応この罰金を『モータースポーツ安全啓発基金』とし、モータースポーツの安全面に役立てることを計画しているが、その具体的な使い道には元チャンピオンらの英知が集約されることになる。

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策士・エディ・ジョーダン氏、いまだ意気軒昂

すでにF1の現場から引退して3年が経つエディ・ジョーダン氏だが、いまだにその策士ぶりは衰えていないようだ。
Eddie Jordan (C)Ex.Jordan Grand Prix
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英『ロイター』が伝えるところによれば、旧ジョーダン・チームのファクトリーはミッドランド(現フォース・インディア)に売却したものの、その周囲の土地については依然ジョーダン氏が保有。
ファクトリーに出入りするための通路として、これをさらに売却しようと画策しているというもの。

フォース・インディア側がこれに応じないため、チームスタッフがマレーシアGPに遠征している間に、ジョーダン氏はファクトリー入り口にコンクリート・ブロックを置いて通行を阻害したということだ。

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カタール、F1グランプリ開催に向け改修着手

すでに2輪のWGP(ワールド・グランプリ)を開催している中東アラブ首長国連邦のカタールでは、さらに念願のF1グランプリの開催に向け、サーキットの大規模な改修に取り掛かる方針を明らかにした。
Qatar GP (C)Honda Racing
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これは、同国自動車連盟のカリファ・アルアティヤ代表が『ガルフ・タイムズ』に語ったもので、それによれば現在はまだ手狭な同サーキットを、F1が開催できるグレードのサーキット・ライセンスを取得すべく近日中に改修に着手する計画という。

同サーキットではすでに2輪のWGP今季開幕戦で初のナイトレースを実現させている。

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2008/03/26

ルノー代表反論、「まだ勝つことできる」

開幕2戦を終え、フェルナンド・アロンソは早くもルノー・チームの『タイトル争い離脱論』を掲げてしまっているが、これに同チームのフラビオ・ブリアトーレ代表がすかさず反論する姿勢をみせている。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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「ルノーが今年勝てない、なんてトンでもない話だよ。
ヨーロッパ・ラウンドの初戦バルセロナでは、新しいエアロダイナミックス・パッケージを投入することになっているんだ。
そうすればまた飛躍的に戦力をアップすることができるだろう。
今シーズン、君たちはまた大きなサプライズを目にすることになる筈さ」

チーム代表者の立場としては、もちろん「今季勝てない」などと言うことはできないだろう。

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デニス氏、ルノーのマネージメント非難

マクラーレン・チームのロン・デニス代表が、英『デイリー・テレグラフ』紙でルノー・チームのマネージメントを非難する発言を行って注目されている。

これは、昨年ルノー・チームでフラビオ・ブリアトーレ代表から酷評されたヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)が、今季マクラーレンへの移籍後早くも2戦目でハミルトンを上廻る活躍をみせたからだ。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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「コバライネンには元々類い希な能力があったのに、昨年のルノーではそのマネージメント・システムにより破壊されてしまっていたんだ。
昨年、彼はブリアトーレに『ゴミ』とまで称せられ、悲しいかなモチベーションを失ってしまっていたんだよ。
しかし、われわれは彼のその能力を見抜き、今年再びそれを元通りに修復したということなのさ」と、自賛した。

同氏はまたコバライネンが2-3番手の候補に過ぎなかったというメディアの見方についてもこれを否定している。
(筆頭候補はニコ・ロズベルグだったと言われている)

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可夢偉優勝&トゥルーリ4位で明るいトヨタ陣営

マレーシアGP、3番手からのスタートで表彰台獲得も期待されたトヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリだったが、結果は惜しくも4位。
しかしそれでもチームの雰囲気はとても明るいものだった。
小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
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これは『TF108』が想定以上の走りをしたことにより、事前テストも行った次戦バーレーンGPでの戦いに希望が持てたことに加え、レース前に飛び込んだテストドライバー小林可夢偉のGP2初優勝のニュースが果たした役割も大きかったようだ。

同チームの山科忠代表は「決勝レースを前に小林がGP2で優勝してくれたのはチームのモチベーションを上げるのにとても効果があった。
グロックのリタイヤは残念だったが、トゥルーリもいい走りをしてくれたし次のバーレーンが楽しみだよ」と、期待を込めた。

また当の小林可夢偉も「昨日の第1レースから流れが良くなってきていたので期待はあった。
自分らしいレースができたと思うし、今日の優勝はF1関係者がたくさんいる前でのレースだったのでうれしさもまた格別!」と、胸を張った。

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アロンソ、「今季のルノーにタイトル争いなし」

元2回のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)は、2008年シーズンの開幕2戦を終え、「今年のルノーにはタイトル争いのチャンスはない」と、早くもチャンピオンシップからの『離脱発言』を行っている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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これは地元スペインの『AS』紙に語ったもので、「苦戦するのは最初からわかっていたよ。
見ての通り、やっと8位に入って1ポイントを獲得するのがいまのウチのチームの現実さ。
これだってマッサがリタイヤしたおかげで勝ち取ったものだものね。
もちろんこれから改善されるだろうけど、それは他のチームも同じこと。
今シーズン、ルノーがタイトル争いをするのは難しいということさ」

噂通り、アロンソの気持ちは早くも紅い跳ね馬チームにあるのかも知れない。

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2008/03/25

マルク・ジェネ、「コバライネンの進化に驚き」

今季マクラーレン・チームに移籍、第2戦にして早くも表彰台に上がったヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)について、フェラーリのテストドライバーであるマルク・ジェネが、「コバライネンの進化には驚かされた」と、スペインの有力紙『エル・ムンド』のコラムに書いている。
Heikki Kovalainen (C)McLaren Group
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「はっきり言ってコバライネンがこれだけ進化したことには驚いたね。
今回負けたのはフェラーリの速さ、そして(ペナルティを受けた)予選グリッドによるものであって、この3位という成績は彼自身が自ら勝ち取ったものだよ。
今後、ハミルトンとのコラボレーションで、マクラーレンは力強いシーズンを送るのではないか」との見方を示した。

コバライネンはハミルトンと同じくまだF1シーズン2年目、これまでの最高位は2007年日本GPの2位というものになる。

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BMWザウバー、『クレディ・スイス』を失う?

チームの準ホームとも言えるマレーシアでのGPで、2-6位とみごとW入賞を果たした『BMWザウバーF1』チームだが、その直後に不安なニュースが流れた。
Credit Suisse (C)BMW Sauber F1
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それは、旧ザウバー時代からチームの主要スポンサーであるスイス金融大手の『クレディ・スイス』社がスポンサーから離脱するのではないか、という噂が流れたもの。

これについて同チームのマリオ・タイセン代表は「われわれは『憶測』について話すことはない」と、コメントすることを避けている。

市場の報告によれば、同社の2007年第4四半期決算は純利益が49%減少したと伝えられている。

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フェラーリ・チーム新代表、「全体を考えると複雑」

ジャン・トッド氏のあと、今季から名門フェラーリ・チームを束ねることになったステファーノ・ドメニカリ新代表は今季初優勝を飾ったマレーシアGPについて、「全体を考えると複雑」と、振り返った。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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「オーストラリアではひどい結果に終わったから、もちろんここでは挽回することを望んでいた。
その意味で、ライコネンがここで優勝してくれたことは喜ばしいことだが、これですべての状況が改善された訳ではない。
われわれにとって最高なのはすべてのレースで18ポイントを獲得すること(1-2勝利)にあるのだし……」

また同氏はさらに「フェラーリの責任者としては、カスタマー・エンジンについても責任がある。
われわれのエンジンの供給を受けているマシンにトラブルが相次いだことには憂慮の念を持っていると言わざるを得ない。
しかしこれらは今後直ちに対策が講じられることだろう」と、語った。

原因がすべてエンジンにある訳ではないが、今回リタイヤした5台のうち、実に4台がフェラーリ・エンジン搭載車だった。
(フェラーリ1台、フォース・インディア1台、トロ・ロッソ2台)

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公式予選時のスロー走行、禁止案も

マレーシアGPの公式予選最終ピリオドでは、予選3-4番手タイムをマークしたマクラーレンの二人がいずれも他車のアタックラップを邪魔したとしてグリッド5番降格のペナルティを科せられるハプニングが起きたが、これに対してFIA(国際自動車連盟)はさっそく対策を講じる構えを示している。
Image (C)Williams F1
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スペイン『AS』紙らによれば、FIAのチャーリー・ホワイティング/レースディレクターはこの解決策として「予選後にパルクフェルメまで戻る時間に制限を設ける」ことにより、コース上での極端なスロー走行を禁じる案が検討されているということだ。

昨年までのレギュレーションでは、予選Q3での走行に対してはレースまでに燃料の補填が認められていたが、今年はこれがなくなったことからアタックラップ終了後はほとんど止まってしまうようなスピードで燃料をセーブするシーンが続いているもの。

ドライバーからは「コース上にスロー走行のクルマが何台もいるというのは危険きわまりない」と、憂慮する声も挙がっている。

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エクレストン氏、マレーシアGPナイトレース化確認

マレーシアGPのため当地を訪れているFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、同グランプリが噂通りナイトレースになることを認める発言を行った。
Bernie Ecclestone (C)BMW Sauber F1
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それによれば2009年のマレーシアGPは午後7時に決勝レースがスタートするということで、これはイギリス時間で午前11時、フランスなどヨーロッパ地域の多くでは正午ということになる。
(日本時間では午後8時)

エクレストン氏は「マレーシアGPの主催者は、ここでヨーロッパ及び現地の観客、双方が重要であることを理解している。
この決断は、すべての人々にとってとてもエキサイティングなものになることだろう」、歓迎するコメントを示した。

メディアによれば同氏はさらに中国にもナイトレース化を持ち掛けているとの話もあり、早晩わが日本GPに対しても圧力が掛かるかも知れない。

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2008/03/24

バーレーン、ハイヤー料金高騰でエビス顔

F1は第2戦マレーシアGPを終え、いよいよ序盤遠征最後の地・中東のバーレーンGPへと赴くことになった。
Bahrain Circuit Image (C)BIC
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しかし地元の『ガルフ・デイリーニュース』によれば、元々限られた台数しかないハイヤーカーの料金が高騰しているということだ。

当地にあるハーツ社の支配人によれば、海外からのVIPによる予約ですでに現状の台数は満杯。
関税が高いため近隣のサウジアラビアからの急な輸入による台数増加もままならず、普段なら1台あたり12BD(バーレー・ディナール:約3,050円)であるところがすでに27BD(約7,130円)にまで高騰しているとのこと。

同業のエイビス社でも「すでにバーレーンGPの主催者から200台も確保するよう言われていて、これ以上は無理」と、エイビスならぬエビス顔だ。

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ハミルトン、「ランキング首位キープは上出来」

マレーシアGPでは5位フィニッシュに留まったものの、ランキングで首位をキープしたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)は「上出来」と、レースを振り返っている。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「とても暑いレースだったけれど、給水がうまく働かなくてドライブしていてとても喉が渇いてつらかったね。
おまけにピットストップの際のタイムロスが響いて、そのためライバルたちの後塵を拝す結果になってしまった。
もちろんもっと上位でのゴールを目指していたよ。
そもそも予選でのペナルティがなければ、2位でフィニッシュできた筈だと思っているからね。
それでも実際にはもっと悪いことが起きる可能性もあった訳で、それを考えれば開幕2戦を終えてランキングで首位にいるというのは決して悪い結果じゃないんじゃないかな」

昨年のこの時点では、ハミルトンは僚友アロンソに2点差をつけられてランキング2位だった。
今年は逆に2位に3点差をつけてのランキング首位ということになる。

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ブリヂストン マレーシアGP決勝レースニュース

Image (C)McLaren Group
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2008 FIA Formula One World Championship 第2戦 マレーシアGP
開催場所: クアラルンプール 開催日: 3月21日 ~ 3月23日
2008年 F1世界選手権 マレーシアGP 決勝

ブリヂストン・ポテンザタイヤを装着してハード・ハード・ミディアムのタイヤ戦略で戦ったキミ・ライコネン(フェラーリ)が、セパンで開催されたFIA F1世界選手権第2戦ペトロナス・マレーシアGPで優勝を果たした。

ライコネンとともに表彰台に並んだのは、これまでの最高成績である2位完走を達成したBMWザウバーのロバート・クビサ。
ライコネンに約20秒遅れてのフィニッシュだった。
3位はヘイッキ・コヴァライネン(マクラーレン・メルセデス)、4位は、5位のルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)の終盤の激しい追い上げを抑えきったヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)だった。

6位はブリヂストンのミディアム・コンパウンドで55周目に1分35秒366のレースの最速ラップタイムを記録したニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)。
7位のマーク・ウェバー(レッドブル)は、8位のフェルナンド・アロンソ(ルノー)のレース終盤の追い上げを抑えての完走だった。

マレーシアではバラエティーに富んだタイヤ戦略が使われた。
レースを完走したドライバーの全員が燃料補給やタイヤ交換のために2回のピットストップを行っているが、2種類のコンパウンドを使う順番はそれぞれのドライバーのパフォーマンスや好みによって異なった。

気温が急上昇したにも関わらず、どちらのコンパウンドのタイヤも力強いパフォーマンスを発揮した。
この季節特有の雨が降る怖れもあったが、最終的には雨は降らず、ブリヂストンのウェット及びエキストリームウェット・タイヤは今回のレースでは使われなかった。

14ポイントのハミルトンがドライバーズ・チャンピオンシップ1位をキープ、2位は11ポイントのライコネン。コンストラクターズ・チャンピオンシップをリードするのは24ポイントのマクラーレン・メルセデス、2位は19ポイントのBMWザウバーが続く。

次回のF1グランプリは、4月4日から6日までバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるガルフエアバーレーンGP。
ブリヂストンのミディアム及びソフトのポテンザタイヤが使われる予定だ。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「今回も気温の高いレースでしたが、今回もタイヤは非常に優れたパフォーマンスを発揮しました。
今日は、特にフロントタイヤの摩耗という点でとても興味深いレースでした。
バランスの良いクルマはタイヤの磨耗外観はきれいでしたが、バランスがそれほど好ましくないクルマにはかなりのグレーニングが見られました。
再舗装されたこのサーキットでは、クルマのバランスが非常に明確に表れました。
以前よりも厳しいコースになっていたために、昨年とは異なる様々なタイヤ戦略が使われました。
ドライバーによって戦略も様々で、興味深い戦略的なレースになりました。
戦略で成功を収めたフェラーリとキミ・ライコネンにお祝い申し上げます。
タイヤの性能を最大限に引き出すことが出来ていたと思います。
また、ロバート・クビサとBMWザウバーも大変素晴らしかったと思います。
最大限に近いタイヤのポテンシャルを引き出していたと思います」

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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中嶋一貴、コースアウト&フラットスポット

マレーシアGP決勝レース終盤、健闘良く14位を走行していたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)が突然タイムロスして最下位の17位までダウンしたのは、マシンがコントロール不良になりコースアウトしたためだった。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「最後のスティントではマシンのコントロールに苦戦していて高速ナーでスピンオフしてしまったんだ。
その後は2レース目のエンジンを最後までもたせることにひたすら集中して注意深く走った」と、中嶋一貴。

同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターによれば「最初のスティントではカズキはとても良い進歩を果たし、戦略もうまく働いて順位を上げていた。
しかし第2スティントでタイヤにパンクチャーが発生したため予定よりも早いピットインをしなければならなくなった。
その後カズキはコースアウトして、タイヤにフラットスポットを作ってしまいスローダウンを余儀なくされた」と、説明している。

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ホンダ マレーシアGP決勝レースの模様

honda_f1_logo「バトン10位、バリチェロ13位」 3月23日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:30~31度

第2戦マレーシアGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは10位、ルーベンス・バリチェロは13位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
今年のマレーシアGPは、現地時間午後3時から始まった。
その時点で、気温30度、路面温度46度、湿度68%というコンディション。
雨は降りそうもないが、暑く過酷なレースが予想された。

Honda勢は、11番グリッドのバトンがソフト側のオプションタイヤ、14番グリッドのバリチェロがハード側のプライムタイヤを履き、レースに臨んだ。
序盤、バトンはポジションキープ。
一方のバリチェロは、16番手と順位を下げる。

ほぼレース3分の1となる16周目あたりから、各車次々にピットへと向かう。
Hondaの2台は20周目の時点で、バトン7番手、バリチェロ14番手までポジションを上げる。
そしてバトンは22周目、バリチェロはその2周後の24周目に最初のピットイン。
レース折り返し点の28周目で、バトン11番手、バリチェロ15番手で走行を続ける。

43周目。バトンは再び7番手まで上がったところで、最後のピットイン。
10番手でコースに復帰する。
一方のバリチェロは39周目のピットインで、12番手に。
しかしピットレーンでの速度違反に問われ、ドライブスルーのペナルティーを課されてしまう。これで13番手に後退。

レース終盤、バトンはタイムを更新し、上位陣を上回るペースで走行を続けるものの、10位でチェッカー。ポイント獲得はならなかった。
バリチェロは13位完走だった。

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S・アグリ マレーシアGP決勝レースの模様

Superagurif1_logo2008年 マレーシアGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー18 (SA08A-06)
16位 走行周回数:54周  最速ラップタイム:1分38秒504(53周目)

アンソニー デビッドソン カーナンバー19 (SA08A-05)
15位 走行周回数:55周 最速ラップタイム:1分38秒171(55周目)

天気:晴天 (湿度:66.7% -72.9%)
気温:最低30.1°C 最高31.0°C
コース路面温度: 最低38.6°C 最高46.7°C

SUPER AGURI F1 TEAMの両ドライバーは極めて暑く湿度の高いコンディションでの中、よく耐え、マレーシアGPをアンソニーは15位、佐藤琢磨は16位という結果で、チェッカーを受けることができた。

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トヨタ マレーシアGP決勝レースの模様

第2戦マレーシアGP決勝 J.トゥルーリ4位入賞
T.グロックは無念の2戦連続リタイア、次戦バーレーンGPに期待

天候:晴れ、気温30-31℃、路面温度39-46℃
コンストラクターズポイント:5ポイント(6位)
ドライバーズタイトルポイント:ヤルノ・トゥルーリ 5ポイント(8位)

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マクラーレン代表、「評価はスペイン後にされるべき」

開幕戦でのみごとなポールTOウィンから、一転表彰台がやっとという苦戦を強いられたマクラーレン・チームのマシンだが、ロン・デニス代表は「評価はヨーロッパ・ラウンドに戻った第4戦のスペインGP後にされるべき」と、釈明した。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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「今回、予選グリッド5番降格という(不当な)ペナルティを喫したが、それがなくても決勝レースではフェラーリやBMWザウバーのスピードについていくことができなかった。
ただ、開幕の3戦はオーストラリア、マレーシア、そしてバーレーンといずれも異なったサーキットであって、これらはマシンのほんとうにペースをまだ反映するものではない。
正しい評価が下されるのはヨーロッパ・ラウンドに戻った第4戦のスペインGP後にされるべきだよ。
もしもこれがわれわれにとって最も悪い週末だというなら、われわれはそれを受け入れるだろう」

それでもデニス氏は、「とはいえ、この時点でチャンピオンシップをリードしているというのは悪くないよ」と、締めくくった。

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2008/03/23

2位表彰台のクビサ(BMW)、「素晴らしい結果」

マレーシアGP決勝レースを4番グリッドからスタート、みごと2位でフィニッシュして今季初優勝の表彰台をゲットした『BMWザウバーF1』チームのロバート・クビサ(23歳:ポーランド)が、「素晴らしい結果」と、喜びを爆発させた。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「この結果は、僕自身にはもちろんだけどチームにとってとても素晴らしいリザルトになったね。
スタートはホィールスピンをしたし、第一コーナーのブレーキングでもすごいバトルになったので厳しかったけれど、なんとか凌ぐことができた。
フェラーリのスピードには到底太刀打ちできないことわかっていたけれど、それでも懸命にプッシュし続けたんだ。
最後は(3位の)コバライネンとタイム差があったので、次のレースのためにエンジンを労わるように務めたよ。
今回、結果は得られたけれど、でもシーズンの戦いを考えるともっともっとスピードを改善する必要があるね」

昨年のカナダGPでの壮絶なクラッシュ劇が印象深いクビサ、表彰台に上がったのは2006年のイタリアGP(3位)以来、ということになる。

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マレーシアGPはライコネン(フェラーリ)が優勝!

マレーシアGPはオープニングラップでトロ・ロッソのボーデがコースアウト。
最後尾スタートの中嶋一貴は1周目17番手まで順位を上げる。
ウィリアムズのロズベルグとトヨタのグロックが接触して両者ピットイン。
グロックはリタイヤ。

30周目、2位を走っていたフェラーリのマッサがコースアウト。
グラベルにつかまってリタイヤとなった。
これで2位BMWザウバーのクビサ、3位マクラーレンのコバライネン、4位トヨタのトゥルーリ、5位レッドブルのウェバーとなった。
(1位はフェラーリのライコネン、この時点でリタイヤしているのは上記マッサ、フォース・インディアのスーティル、トヨタのグロック、トロ・ロッソのボーデ)

40周目、12位を走っていたトロ・ロッソのベッテルが白煙を上げてストップ。
14位を走っていたウィリアムズの中嶋一貴が突然失速、最後尾の17位までダウン。
ホンダのバリチェッロが2度目のピットストップの際ピットレーン速度違反でドライブスルー・ペナルティー。

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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結局レースはフェラーリのキミ・ライコネンが逃げきって今季初優勝。
自身通算16勝目を挙げた。
2位はBMWザウバーのクビサ、3位マクラーレンのコバライネン、4位にはハミルトン/マクラーレンの猛追を退けたトヨタのトゥルーリ、6位BMWザウバーのハイドフェルド、7位レッドブルのウェバー、8位ルノーのアロンソでここまでが入賞・ポイント獲得。

以下、9位レッドブルのクルサード、10位ホンダのバトン、11位ルノーのアロンソ、12位フォース・インディアのフィジケーラ、13位ホンダのバリチェッロ、14位に後方から追い上げたウィリアムズのロズベルグ、15-16位にスーパー・アグリのデビッドソン&佐藤琢磨、そして最後が17位ウィリアムズの中嶋一貴でここまでが完走となった。

決勝レースの結果はこちら
マレーシアGP画像はこちら

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小林可夢偉、GP2レースで初優勝!

小林 可夢偉 (C)GP2 Media Service
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F1マレーシアGPのサポートレースとして行われたGP2・アジアシリーズのセパン戦第2レースで、トヨタ・チームの第3ドライバー&テストドライバーを務める小林可夢偉(21歳)がみごと初優勝を遂げた。

レース結果はこちら

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ロズベルグ、メルボルンとの差に困惑

公式予選を終え、16位というポジションに終わったウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグは、前戦オーストラリアGPとのギャップにとまどいを示した。
Nico Rsberg (C)Williams F1
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「なんだか信じられない気分だね。
だって、ホンの数日前にはF1の表彰台に上がったというのに、今日は予選で16番手だよ。
このギャップが現実のものとは思えないな。
路面が良すぎるせいか、僕のマシンはタイヤにグリップ感が感じられなかったね。
このスタート・ポジションからではきっと厳しいレースになると思えけれど、それでもまだレースのほうがましなんじゃないかな。
雨でも降れば、すこしは希望があるかもね」

一方、チームメイトの中嶋一貴は前戦のペナルティもあって最後尾スタートに。
「今回はもともと決勝レースに焦点を合わせているから」と、日曜日の戦いに意欲をみせている。

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ブリヂストン マレーシアGP公式予選ニュース

Image (C)McLaren Group
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2008 FIA Formula One World Championship 第2戦 マレーシアGP  [予選]
開催場所: クアラルンプール 開催日: 3月21日 ~ 3月23日

ミディアム・コンパウンドのブリヂストン・ポテンザタイヤで予選最速ラップタイムを記録したフィリペ・マッサ(フェラーリ)が、セパンで開催される2008年FIA F1世界選手権第2戦ペトロナス・マレーシアGPのポールポジションからスタートすることになった。

マッサの予選タイムは1分35秒748で、2位のチームメイトのキミ・ライコネンとのタイム差は約0.5秒。フェラーリの2台が、日曜日の56周の決勝レースをフロントローからスタートすることになった。
2列目に並ぶのはマクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コヴァライネンとルイス・ハミルトン。
コヴァライネンがハミルトンに勝る予選タイムを記録している。

5番手は予選第1セッションのトップタイムを記録したヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)。
BMWザウバーのロバート・クビサとニック・ハイドフェルドがそれに続く。
予選8位のタイムを記録したのは、マーク・ウェバー(レッドブル)。フェルナンド・アロンソ(ルノー)とティモ・グロック(トヨタ)が、それぞれ9位と10位で予選第3セッションを終えた。

午前中のフリー走行では、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)がハード・コンパウンドで1分35秒019の最速ラップタイムを記録した。
この日の最速ラップタイムは予選第2セッションでライコネンが記録した1分34秒188。

今日のセパンの天候はいつ雨が降ってもおかしくなかったが、結局走行中には雨が降らなかったため、ブリヂストンのドライ用グルーブタイヤのみが使用された。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「2008年初のポールポジションを獲得したフィリペ・マッサ、おめでとうございます。
今日は、燃料搭載量の少ない予選第1セッションと第2セッションではミディアム・コンパウンドの方がグリップで勝っていたようですが、燃料が重い第3セッションではハードとミディアムの差は少なく、ハード・コンパウンドの方が速かったクルマもありました。
昨夜の豪雨で、今日のスタートのコースコンディションは昨日のフリー走行1回目の後と同じような状態でした。
フリー走行と予選を通して比較的新しい路面にゴムが乗ってくると、ラップタイムが劇的に伸びました。どちらのコンパウンドのタイヤも外観に問題はなかったと思います。
ドライレースになることを想定してベストなタイヤ戦略を決めるには、我々の提供するデータをチームは十分に分析しなければならないでしょう。
今週末はまだトラクションコントロールなしのクルマでウェットコンディションの走行を行っていないので、ウェットレースの場合は非常に興味深い戦略を見ることができるかも知れません」

参考データ(フリー走行/予選)
合計走行周回数:644周
1台あたりの平均周回数:29周
最多走行周回数:41周(ティモ・グロック、トヨタ)
最速ラップタイム:1分34秒188(予選第2セッション、ライコネン)
コンパウンド:ハード/ミディアム

2007年マレーシアGP
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)が2位のチームメイトのルイス・ハミルトンに17.6秒の差をつけて優勝。
3位はフェラーリのキミ・ライコネン、4位はニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)。
アロンソはミディアム・ミディアム・ハードのタイヤ戦略で優勝している。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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マクラーレン首脳、ペナルティ受け入れも不満示す

マクラーレン・チームのマーティン・ウィットマーシュCEOは、22日(土)レーススチュワードから下されたハミルトン&コバライネン両ドライバーに対する予選グリッド5番降格のペナルティに対し、受け入れはするものの納得していないところを示した。
McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
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「ビデオを見てもらえばわかるが、われわれの二人のドライバーはいずれもアタックラップ後コースの端を遅いスピードで走っていたし、スピードを挙げたクルマが来ればこれを避ける用意をしていたんだ。
だから、ハイドフェルドとアロンソに対して、気を散らす存在にはなったかも知れないが、実際にその走行を妨げたとは思えない、ということを言いたいね」

にも関わらず、マクラーレン・チームはペナルティを受け入れる決断をしたが、これは拒否した場合には失格やチャンピオンシップからの除外などさらなる厳罰が必至の世界だからだろう。

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ホンダ マレーシアGP公式予選の模様

honda_f1_logo「マレーシアGP予選で、ジェンソン、惜しくも11番手」
3月22日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:28~29度

第2戦マレーシアGP予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、トップ10入りにわずかに届かず、惜しくも11番手、ルーベンス・バリチェロは14番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目も、初日よりやや雲が多いながらも、天候は晴れ。
週末3回目のフリー走行の始まる午前11時の時点で、気温29度、路面温度38度というコンディションだ。
初日に計57周と1レース分にほぼ等しい距離をこなし、4番手の好タイムを出したバトンは、この日も序盤から精力的に周回を重ねる。
しかしバリチェロはギアボックストラブルに見舞われ、わずか6周しかできず22番手に終わった。バトンはこのセッション、8番手だった。

昼過ぎから、黒雲が張り出してきた。
湿度がさらに高くなり、午後2時の予選開始時には79%に達した。
サーキットからは、セッション開始後20分で雨が降るという予報が出た。

1回目予選。
二度のアタックを終えた時点で、バトン10番手、バリチェロ14番手。
そして、バトンとバリチェロはそれぞれ3度目のアタックにのぞむ。
ともにタイムを更新し、バトン10番手、バリチェロ16番手で第2セッションへ進んだ。

雨を恐れて、トップチームも最初からアタックへと飛び出して行く。
1回目を終えた時点で、バトン10番手、バリチェロ15番手。
そして終了2分前に、2度目のアタックに向かう。ともにタイムを縮めたものの、わずかに届かず。
バトンは10番手のF・アロンソ(ルノー)に100分の6秒及ばず、11番手。バリチェロは14番手で、最終セッション進出を惜しくも果たすことができなかった。

中団争いは、1秒以内に12台が入るという、熾烈な戦い。
ほんのわずかなタイム差が、グリッド順を大きく左右することが改めて浮き彫りとなった。

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S・アグリ マレーシアGP公式予選の模様

Superagurif1_logo2008年 マレーシアGP フリー走行/予選
佐藤琢磨 カーナンバー18 (SA08A-06)
フリー走行3回目 19 位 最速ラップタイム 1分36秒908
予選順位 20番手 ラップタイム 1分37秒087

アンソニー デビッドソン カーナンバー19 (SA08A-05)
フリー走行3回目 21位 最速ラップタイム 1分37秒140
予選順位 22番手 ラップタイム 1分37秒481

天気:曇り (湿度64.2% - 83.2%)
気温:最低28.3°C 最高30.3°C
コース路面温度:最低35.6°C  最高49.2°C

SUPER AGURI F1 TEAMにとって次に繋がる良いマレーシアGP2日目となった。両ドライバー共にスピード面での小さな改善を感じることができた。

佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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佐藤琢磨
「今の状況で、今日も皆が素晴らしい仕事をしてくれたと思う。
午前中に予選のシミュレーションを行い、良いスピードを見せられ、バランスも良かったと思う。
予選の一度目の走行では、グリップがかなり低かった上、混み合っていた。
最終走行では必要なものを全て揃え、楽しめた。明日は良いレースができるように頑張りたい」

アンソニー デビッドソン
「僕たちにとって今日も厳しい予選だったが、オーストラリアGPからは少し進歩していると思う。
午後の中盤の走行は良かったが、最終走行では、車の一番いいバランスを見つけるのに苦労した」

グラハム・テーラー スポーティングディレクター
「とても難しい金曜日の翌日の今日、両ドライバー、エンジニア、メカニック、全てのスタッフが素晴らしい仕事をしてくれたと思う。
SUPER AGURI F1 TEAMは再び戦い始めた。今朝は良いフリー走行ができ、車のバランスも昨日より良くなった。
新しいECUの規定でウェットコンディションの中では両ドライバーとも走行したことがなかったため、予選中の雨という天気予報に少し心配していたが、幸運にも雨は降らなかった。
フォースインディアの1台の車よりも琢磨が上位だという小さな勝利は明日の決勝に向けて希望をもたらしてくれた」

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トヨタ マレーシアGP公式予選の模様

第2戦マレーシアGP予選 J.トゥルーリが5番グリッド獲得
T.グロックも10番グリッドで両者ポイントを狙う

天候:曇り、気温27-29℃、路面温度35-40℃
2008年の予選最高:5位 ヤルノ・トゥルーリ(マレーシア)

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/02
概要:予選第1セッションでトップタイム。5番グリッド獲得。
公式練習3回目:4番手 1分35秒389(トップと0.370秒差)20周
予選第1セッション:1番手 1分35秒205(トップタイム)6周
予選第2セッション:7番手 1分34秒825(トップと0.637秒差)6周
予選第3セッション:5番手 1分36秒711(トップと0.963秒差)6周
グリッド:5番手(暫定)
「今までのところ、かなり満足のいく週末だったね。
問題なく走行できたし、車のパフォーマンスはとても良くて、競争力がある。
今日のラップタイムを見ると、昨年の車と比べてとても良くなっていることを証明しているよ。
だからわれわれは、この結果に非常に満足しているし、明日のレースは確実に良いものになると思う。
ティモも、週末の間にとても良い仕事をしたから、とてもうれしいよ。
なぜなら、このことによって車をもっと良くしていくためのチーム全体のやる気に繋がるからね。
このサーキットではいつも良いレースが出来ているから、明日のレースには自信があるよ。
ポイントを獲得できると信じているから、何の問題もなく確実にレースを終えなければならない」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/01
概要:安定した走りで第3セッションまで進む。5列目獲得。
公式練習3回目:10番手 1分35秒911(トップと0.892秒差)21周
予選第1セッション:11番手 1分35秒891(トップと0.686秒差)10周
予選第2セッション:9番手 1分35秒000(トップと0.812秒差)6周
予選第3セッション:10番手 1分39秒656(トップと3.908秒差)4周
グリッド:10番手(暫定)
「第3セッションまで進めてうれしかったけど、自分にとってはとても厳しい予選だった。
午前中のフリー走行では、予選用のセットアップのオプションタイヤでいい感じをつかめていたんだけれど、午後のフリー走行で、再び上手く活用できなくて苦闘していたんだ。 ぴったり合ったセットアップを見つけるのが難しかったんだよ。
最終的には、とても良い走行が出来て、最後のセクターでとても良い結果を出して10番手に入れたからうれしいね。
今は、天候がどうなるかかが気になるけど、ドライコンディションだとタイヤをうまく活用しにくいね。
ここは本当に広いサーキットだね。それはつまり、オーバーテイクの可能性が多いことを意味しているんだ。
けれど、その期待には蓋をしておくよ。
うまくいけば、われわれは10位以内かポイント圏内に入れると思う。
そうなれば良い結果だね」

パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「今までのところ、予選前に不安定だった天気を含めても今週末は順調に進んだ。サーキットの周りでは、そこら中で雨が降っていたから、最初から雨の恐れはあったが、予選はドライコンディションで雨には邪魔されずに済んだよ。 ヤルノの予選結果は期待した通りのものだったからとても嬉しいね。 今日は、彼が昨日の1周走行でも長距離走行でも非常に良かったことが再確認できた。明日になれば、それがはっきりするよ。また、ティモは、2回のレースで、2回とも第3セッションに進むという良い走りをしてくれた。 彼がタイヤの扱いに苦闘しているのは分かっているが、それはとにかくとして、タイヤの扱い自体は複雑ではないんだ。 両方のコンパウンドは異常磨耗などの問題もないからね。 従って、われわれは、これを良い結果に結び付けることが出来ると思っている」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノ5位、ティモ10位と明日の決勝レースに向けていいポジションを確保できた。
予選は雨が心配されたので早め早めにアタックをするようにしたが、波乱もなく順調にタイムを刻むことができ、最終予選に2台そろって進むことができた。
車に不具合が出ないようにしっかり点検して、最後までわくわくするレースをしたい」

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ハイドフェルド、「マクラーレン勢のペナルティ当然」

マクラーレン・チームのハミルトン&コバライネンらに公式予選中のアタックラップを邪魔されたと認定されたBMWザウバー・チームのニック・ハイドフェルドは、「ペナルティは当然」と、主張が受け入れられたことに満足するコメントを明らかにした。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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「故意ではないと思うけどね。
おそらく彼らには僕らがアタックラップ中だという無線での連絡が伝わっていなかったんだろう。
でも実際に僕はターン4の手前で進路変更を余儀なくされ、結果的にコンマ2秒はタイムロスしたんだから。
それがなければ予選3番手になれたかも知れないもの。
だからこのペナルティは当然だと思うよ。
でも、タイムロスしたという意味ではアロンソのほうがもっと影響を受けたんじゃないかな。
彼はおそらくブレーキを踏んだ筈だからね」

ハイドフェルドの今日の決勝レースのグリッドはこれにより7番手から5番手になる。

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マクラーレンの二人にグリッド5番降格ペナルティ

マレーシアGPのレーススチュワードは、公式予選後マクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)とヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)両ドライバーを召喚、アタックラップ後のスロー走行について事情聴取を行った。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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その結果、両ドライバーはBMWザウバーのハイドフェルドとルノーのアロンソらのアタックラップを妨害したと認定、それぞれ予選グリッド5番降格のペナルティを科すことが決定された。

これにより予選3位のコバライネンは今日の決勝レースを8番手から、また予選4位のハミルトンは9番手からそれぞれスタートすることになる。

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2008/03/22

レッドブルのマシンは今後も『保護観察処分』に

アクシデントによるマシンの派手な破損が続いたことから、マレーシアGPのレーススチュワードに事情説明を求められたレッドブル・レーシングの『RB4』だが、夜を徹して検討された結果、今朝になって無事フリー走行3回目以降の出走を認められた。
RedBull RB4 (C)Redbull Racing
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その後公式予選ではウェバーがQ3まで進出してグリッド8位、またクルサードのほうも12位と健闘ぶりをみせた。

しかしFIA(国際自動車連盟)のスポークスマンは、今後まだ『RB4』の強度・安全性については検討を続け、場合によってはF1テクニカル・レギュレーションに則り次戦以降も出場停止の処分が下される可能性があることを示した。

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マッサ、「チャンピオンシップは今スタート」

マレーシアGP公式予選でみごと2年連続となるポールポジションを獲得したフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)は「自分たちのチャンピオンシップは今始まる」と語り、明日の決勝レースに強い意欲をみせた。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「Q2ではうまくいかなかったけれど、最後のQ3では2回のアタックラップ共にすべてがうまくいった。
雨のことは全然心配していなかったよ。
開幕戦でフェラーリは悲惨な結果になってしまったけれど、僕たちのチャンピオンシップはいま始まったと言えるよ。
とにかくフロントロウをフェラーリが独占したというのはグレートなこと。
明日の決勝レースでは、なんとんトラブルに見舞われることなく、力強いレースをやり遂げたいね」

マッサのポールポジション獲得はこれが通算10回目。
今年で10年目となるマレーシアGPで、フェラーリ・ドライバーがポールを獲得するのはこれで7回目ということになる。
(ミハエル・シューマッハ5回、マッサ2回)

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ポールポジションはマッサ(フェラーリ)の手に

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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予選最終ピリオドが終了、2008年マレーシアGPのポールポジションはフェラーリのフェリッペ・マッサのものとなった。
マッサのポールは自身通算10回目、マレーシアGPでは昨年に続いてのポールということになる。

2番手にも僚友のキミ・ライコネンでマッサとのタイム差は0.482秒と比較的大きなもの。
雨の可能性も考えられる明日の決勝レースの作戦の違いがあるのかも知れない。
3-4番手にマクラーレンのコバライネンとハミルトン。
5番手にはトヨタのトゥルーリが入って気を吐いた。

6-7番手はBMWザウバーのクビサとハイドフェルド。
8番手にレッドブルのウェバー、9番手にルノーのアロンソ、そして10番手がトヨタのグロックというトップ10グリッドになった。

公式予選の結果はこちら
マレーシアGP画像はこちら

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予選Q2、トヨタ2台突破もホンダ勢は脱落に

公式予選『Q2』セッションは、フェラーリのライコネンがトップタイム、チームメイトのマッサが続いて1-2を決めた。
3番手はマクラーレンのハミルトン、4番手にフリー走行でトップだったBMWザウバーのハイドフェルド、5番手マクラーレンのコバライネン、6番手BMWザウバーのクビサ、7-8番手にトヨタのトゥルーリとグロック、9番手にマクラーレンのハミルトン、そして最後の10番手にルノーのアロンソが辛くも飛び込んだ。

ここで脱落したのはホンダのバトン、レッドブルのクルサード、ルノーのピケ、ホンダのバリチェッロ、トロ・ロッソのベッテル、そしてウィリアムズのロズベルグの計6台ということになった。

セパン・サーキット、雨はまだ降らない。
このあといよいよポールポジションを賭けて『Q3』が行われる。

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予選Q1、ウィリアムズの中嶋一貴は脱落

マレーシアGP公式予選がスタート。
20分間で行われた『Q1』は、トヨタのトゥルーリがトップタイムをマーク。
2番手にマクラーレンのコバライネン、3番手フェラーリのマッサ。
以下マクラーレンのハミルトン、レッドブルのウェバー、フェラーリのライコネン、BMWザウバーのハイドフェルドとクビサ、ウィリアムズのロズベルグ、ホンダのバトンとここまでがトップ10に。

ここで脱落したのはフォース・インディアのフィジケーラ、ウィリアムズの中嶋一貴、トロ・ロッソのボーデ、スーパー・アグリの佐藤琢磨、フォース・インディアのスーティル、そしてスーパー・アグリのデビッドソンの6台。
中嶋一貴は前戦オーストラリアGPでのペナルティ(グリッド10番降格)があるため、最後尾からのスタートということになる。

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フリー走行3回目はハイドフェルド(BMW)が制す

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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マレーシアGPフリー走行3回目セッション、フェラーリの2台を押しのけてタイミングモニターのトップに位置したのはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドだった。

2-3番手には順当にフェラーリのライコネンとマッサ。
しかし最大のライバル・マクラーレン勢は、このセッションで(燃料を少なくした)予選のプラクティスは行わなかった模様で、ハミルトンが11番手、コバライネンに至っては16番手という「三味線」ぶりだ。

4番手にはトヨタのトゥルーリ、5-6番手にマシン強度が話題になってしまったレッドブルのウェバーとクルサードがつけた。
7番手にはルノーのピケで今回はアロンソの12番手を上回った。
ピケは最後のアタックでコースオフしなければもっと良いタイムを刻んでいた筈だ。

8番手にホンダのバトン、9番手トロ・ロッソのベッテル、そして10番手はトヨタのグロックだった。
ウィリアムズは中嶋一貴が13番手タイムをマークする一方で、ロズベルグのほうはマシントラブルで7ラップしかできず(15番手)。
スーパー・アグリは佐藤琢磨19番手、デビッドソン21番手、
ホンダのバリチェッロも同じくマシントラブルでガレージに留まったまま、6ラップ(22番手)の走行に留まっている。

フリー走行3回目の結果はこちら
マレーシアGP画像はこちら

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ロン・デニス代表、やっぱりマレーシアへ

オーストラリアGP後、マレーシアには行かないとしていたマクラーレン・チームのロン・デニス代表だが、予定を覆して土曜日からパドックに顔をみせた。

当人によれば「イギリスでの仕事が早く済んだため」ということだが、マレーシアGP欠席の話があまりにメディアから大きく取り上げられたことにいささか当惑している模様だ。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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昨年のマレーシアGP、アロンソ1位、ハミルトン2位とマクラーレン・チームがみごと1-2勝利を飾って勢いに乗った地だ。

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中嶋一貴(ウィリアムズ)、「良くなっている」

フリー走行初日、チームメイトのロズベルグを上廻るタイムで10番手に位置したウィリアムズ・チームの中嶋一貴は、次のようにその感触を語っている。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「ロズベルグとはタイムを出した時間帯が違うので比べることはできないよ。
でも確かにマシンの感触はいい。
午前のセッションではマシントラブルで走行時間を失ってしまったけれど、午後はマシンを改善することができた。
まだセットアップは詰める必要があるけれど、でもバランスは良くなっているよ。
しかし、それにしてもマレーシアは暑いね」

またサム・マイケル/テクニカル・ディレクターも「午前のセッションではクラッチにトラブルが出てカズキの走行を阻害してしまったが、しかしウチのメカニックはとてもいい仕事をしてタイムロスを最低限に留めてくれた。
これからデータを分析するが、明日はさらにセットアップを進めたいね」と、語っている。

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レッドブル首脳、「RB4の強度、心配ない」

マレーシアGPのレーススチュワードがレッドブル『RB4』のサスペンション強度についてチームに安全性のデータを提出するよう求めた問題について、同チームのクリスチャン・ホーナー/スポーティング・ディレクターは「まったく問題ない」と、疑念の打ち消しに躍起となっている。
David Coulthard (C)Redbull Racing
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「いまこの問題についてはすべてのデータをスチュワード側に提出すると共に、いま共同でその分析にあたっている。
結論は明日(土曜日)になって示される筈だが、われわれは明日の走行に何も問題がないことと確信している」

万一『RB4』に問題があると結論づけられた場合、すでに同じくこのシャシーをベースに開発が進められているとされる兄弟チーム・トロ・ロッソにも影響は必至とみられる。

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ホンダ マレーシアGPフリー走行の模様

honda_f1_logo第2戦 マレーシアGP 初日フリー走行
「ジェンソン・バトン、マレーシアGP初日は4番手」

3月21日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:28~34度

第2戦マレーシアGPの初日フリー走行午後のセッションで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、マクラーレンのルイス・ハミルトン、フェラーリの2台に次ぐ4番手に付けた。
ルーベンス・バリチェロは11番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
初日は青空が広がり、午前10時で気温28度と、1週間前のメルボルンよりはずっと涼しい。
しかし湿度が69%もあるために、こちらの方がはるかに暑く、重たく感じる。

午前中のHonda勢は、プライム(ハード側)タイヤでのセットアップを行い、終盤はオプション(ソフト側)タイヤで走行した。
バトンは17周を走って9番手。バリチェロは20周で、13番手だった。

2回目フリー走行の始まる午後2時。
気温は33度、路面温度は54度まで上昇した。
そんな暑さのせいか、セッション序盤は、午前中をしのぐタイムが出ない。
終盤には、続々と1分36秒台に突入して行く。
プライムとオプションタイヤ両方でのロングランを行った二人は、バトンがチェッカー間際、1分35秒台に手が届きそうな1分36秒037の好タイムで4番手に、バリチェロは、11番手で午後を終えた。

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S・アグリ マレーシアGPフリー走行の模様

Superagurif1_logo2008年 マレーシアGP フリー走行

佐藤琢磨 カーナンバー18 (SA08A-06)
フリー走行1回目 20位/11周/最速ラップタイム 1:40.178
フリー走行2回目 19位/27周/最速ラップタイム 1:39.021

アンソニー デビッドソン カーナンバー19 (SA08A-05)
フリー走行1回目 21位/14周/最速ラップタイム 1:40.351
フリー走行2回目 20位/30周/最速ラップタイム 1:39.361

天気 晴天 (湿度:最低47.0% - 最高71.0%)
気温 最低28.4°C - 最高34.2°C
コース路面温度 最低39.2°C - 最高57.1°C

SUPER AGURI F1 TEAMにとって、今日は、今後に繋がるような心強い2008年マレーシアGPの最初の一日となった。
限られた周回数の中、チームはテストプログラムを終了させることができた。
明日のフリー走行3回目では、引き続きスピード面の改善に取り組む。

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トヨタ マレーシアGPフリー走行の模様

F1マレーシアGP公式練習1日目 酷暑の2戦目スタート
J.トゥルーリとT.グロック、両車の情報交換でデータを収集

天候;快晴、気温28-32℃、路面温度40-47℃
マレーシアGP予選最高:2005年2位 ヤルノ・トゥルーリ
マレーシアGP決勝最高:2005年2位 ヤルノ・トゥルーリ

オーストラリアグランプリでのティモ・グロックのヘビークラッシュに伴い、チームは今週末のためにスペアカーでクアラルンプールに飛んだ。

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/02
概要:問題のない走行で、公式練習2回目で6番手を獲得
公式練習1回目:10番手 1分37秒540(トップと1.796秒差) 24周
公式練習2回目:6番手 1分36秒493(トップと1.438秒差) 38周
「大まかに言えば、スムーズな一日で、進み具合には満足しているよ。
もっと競争力を持たせるために解決すべき、いくつかの問題はまだあるけど、練習1回目と2回目の間にいくつかの変更をしたら、大きな変化をもたらしたんだ。
それは良さそうだったし、実際に良いステップを踏めたと思う。
もちろん、まだ金曜日だから判断するのは難しいけどね。
けれど、いつもここでは良いパフォーマンスが出来ているから、メルボルンでの失望を跳ね返すことができる自信がある。
唯一の問題は、ここは雨が非常に激しい場合があって、今週末の天候も不安定だと言うことだ。
ドライコンディションでのレースが好ましいけど、どんな天気になろうとも、その時の天候に合わせて対処しなければならないけどね」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/01
概要:公式練習2回目で17番手、テクニカルな問題はなし、
公式練習1回目:14番手 1分37秒782(トップと2.038秒差) 27周
公式練習2回目:17番手 1分37秒512(トップと2.457秒差) 35周
「車はそんなに悪くないんだけど、最初の周回ではまだタイヤを最大限に活用できなかった。
全体的に見てあまりに滑りすぎていたんだ。
何が問題なのかがはっきりしないから、今晩のうちに調べなければならない。
幸い、先週のクラッシュからの影響は全くないし、手も問題ないよ。
先週のわれわれのペースは力強かったから、新しいマシンには自信がある。
けれど、もっと良くするためには更に作業する必要があるよ。
われわれのチームは、接近戦を争っているグループの間にいるから、強い結果を出すために、すべてのことをちゃんとやっていく必要があるんだ」

ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「今日は、私が本当に好きなタイプの金曜日だったね。
われわれは、両方の車に関して、少しの問題もなくプログラムをこなした。
また、セットアップで車同士に非常に良い情報交換もできて、1台の車からもう片方の車に移し変えることで興味深い結果も入手した。
欲しかったすべてのタイヤデータを集めることができた。
そして、ヤルノはセッションの終わりに、非常に良い長距離走行をしたんだ。
ティモは、最初の周回でタイヤを最大限に活用するために苦闘し続けているよ。
でも、今夜データを慎重にチェックして改善できると確信している。
サーキットは1日を通してとても良くなっていったけど、新しいコース表面になっても大きな差はないね。
今は、残りの週末で強いスタートを目指すつもりだ」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「今日は空力、そしてメカニカルなセットアップ、タイヤの比較と忙しい一日だったがトラブルもなく順調に走行を進めることができた。
またメルボルンと同様の暑い気温の中で信頼性の確認も行うことができた。
ロングランのタイムも順調であり明日の予選ではヤルノ、ティモとも上位のポジションを取ってくれると思う」

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スーティル(F・インディア)、ソフトタイヤに苦戦

僚友フィジケーラがフリー走行初日9番手とスピードを示す一方で、18番手と苦戦しているフォース・インディアのエイドリアン・スーティル(25歳:ドイツ)は、ソフトタイヤに苦戦しているとの胸の内を吐露している。
Adrian Sutil (C)Spyker F1
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「午前のセッションではマシンにエンジントラブルが出たために5周しかできなかったんだ。
午後のセッションではそれを取り戻そうと思っていたんだけど、今度はタイムを出そうとしてもうまくいかなかった。
なにしろソフトタイヤを履いてもタイムが上がらないんだ。
原因がマシンの側にあるのか、それともタイヤの例えばプレッシャーとかに問題があったのかはわからない。
とにかく、今の状況にとても満足できていないということなんだ。
明日はこれを改善しないと、今週の戦いは話にならないね」

一方9番手タイムをマークしたフィジケーラのほうは、「アタックラップでグロックに邪魔されなければあと0.3秒は短縮できた」と豪語している。
これが事実なら、全体の5番手にまで躍進することになる。

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トロ・ロッソ、ベルガー氏はチーム売却に難色

レッドブル・レーシング、トロ・ロッソの両チームを保有するレッドブル・グループのオーナーであるディートリッヒ・マテシス氏が示したトロ・ロッソの売却方針について、共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏が難色を示している。
Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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「売却の話なんてオーストラリアで初めて聞いたよ。
彼にはなんとかチーム売却を思い留まって欲しいと思っているが、50%は彼の保有分だから私には何ともしがたい」と、元・人気F1ドライバー。

一部にフェラーリのジャン・トッド氏の子息でフェリッペ・マッサのマネージャーでもあるニコラス・トッド氏がチーム買収に強い関心を示しているとの観測もあるが、資金面で相当なる支援者が現れないことには実現は難しいとみられる。
また、そもそもベルガー氏から持ち分である50%の資金が依然として払われていないとの声すら、レッドブル筋からは聞かれている始末なのだ。

さしものマテシス/オーナーも、レギュレーションの変更により工場から何からすべて2チーム分を保有することには否定的になっている。

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2008/03/21

クラッシュのレッドブル、スチュワードから聴取

レッドブル・レーシングのデビッド・クルサードは午前のフリー走行セッションでコースアウトした際にサスペンションを大きく破損するクラッシュ。
その後原因を究明するとして午後の走行をキャンセルした。

しかしこれについてマレーシアGPのレーススチュワードは、事情を説明するようチームの関係者を召喚したということだ。
David Coulthard/Accident (C)Redbull Racing
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レッドブルの『RB4』は、前戦オーストラリアGPでもフェラーリのマッサと接触した際に激しく損傷していて、マシンの強度に問題があるのでは、との声も上がり始めている。

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フリー走行2回目、ホンダのバトン4番手タイム

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マレーシアGPフリー走行2回目は、セッションを通じてフェラーリ勢が3番手以下に1秒以上の差を付ける速さをみせていたが、最後に逆転でトップに立ったのはマクラーレンのルイス・ハミルトンだった。

2-3番手がフェラーリのマッサとライコネン。
午前のセッションで走行を阻害されたライコネンは、これを取り戻すべく熱心に周回を重ねていた。

4番手に飛び込んだのはなんと苦戦を続けていたホンダのバトン。
序盤から上位に位置していたトロ・ロッソのベッテルを押しのけてベスト4に食い込んでみせた。
5番手にそのベッテル、6番手にトヨタのトゥルーリ、7番手マクラーレンのコバライネン、8番手BMWザウバーのクビサ、9番手フォース・インディアのフィジケーラ、そして10番手にウィリアムズの中嶋一貴がつけた。

バトンの僚友バリチェッロは11番手、中嶋の僚友ロズベルグは12番手。
ルノーはアロンソ14番手、ピケが15番手。
トヨタのグロックは17番手と苦戦。
スーパー・アグリは佐藤琢磨19番手、デビッドソン20番手。

トロ・ロッソのボーデはコースイン直後にストップ、もちろんノータイムで終えた。
また午前のセッションでクラッシュしたレッドブルのクルサードはこのセッションまったく走ることができずに終えている。

フリー走行2回目の結果はこちら
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フリー走行1回目はマッサ/フェラーリが最速

F1第2戦マレーシアGPのフリー走行1回目セッションがスタートした。
真っ先に走行を開始したのはこのセパン・サーキットが初体験となるトロ・ロッソのセバスチャン・ボーデ。

開始約48分ほど経過したところでフェラーリのライコネンがマシントラブルでストップ時を同じくしてレッドブルのクルサードがクラッシュし、マシンが排除されるまでセッションは10分ほど赤旗中断となった。
レッドブルはウェバーもその20分後に白煙を上げてストップ、こちらはエンジントラブルとみられる。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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このセッションで最速タイムを記録したのはフェラーリのマッサで、ベストタイムは1'35.392。
2番手になった僚友に、1.067秒もの大差をつけるみごとなものだった。

3-5番手はライバル・マクラーレン勢のコバライネンとハミルトンだったが、これに割って入る4番手にソフトタイヤを装着したウィリアムズのロズベルグがつけた。

今回ルノーは調子良く、アロンソとピケが6-7番手。
8番手にBMWザウバーのクビサ、9番手にはホンダのバトン、10番手トヨタのトゥルーリとここまでがトップ10。

ウィリアムズの中嶋一貴は12番手、ホンダのバリチェッロは13番手、トヨタのグロックは14番手。
今回も周回の少なかったスーパー・アグリ勢は佐藤琢磨が20番手、デビッドソンが21番手で、序盤にマシントラブルに見舞われたフォース・インディアのスーティルが最下位となった。

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グロック、マレーシアで誕生日祝福される

オーストラリアGPでの大きなアクシデントにもかかわらず、マレーシアGPには元気に参戦する姿勢をみせているトヨタ・チームのティモ・グロックが、今週迎えた誕生日のお祝いをチーム・スタッフから受けた。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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「こんな、F1グランプリの現場で誕生日を祝ってもらうのなんてもちろん生まれて初めてのこと」と、喜びを隠しきれないグロックは、そのお返しとしてマレーシアGPでの健闘を誓っていた。

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アロンソ、「GPDAに加わらないのは他人の勝手」

「自身の安全のため、自分はGPDAに加わる」と、語る元王者フェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)は、「加わらないのはそれぞれのドライバーの勝手」と、いま話題になっているライバル・ルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)らに対して突き放す発言を行っている。

「僕はレース・ドライブというものが危険な状況にさらされると思うから、自分の判断でGPDAに加わることを決めたんだ。
でも人はそれぞれ自分自身の意見を持っていて、自分で決定をすることができる。
僕はそれを尊重したいと思うから、別に加入したくないという人に無理強いすることはしないよ」と、このスペインで唯一のF1チャンピオン。
Ex.McLaren Duo (C)McLaren Group
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現役のF1ドライバーで、このドライバーの安全を推進するGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)に加入していないのは上記ハミルトンの他に、キミ・ライコネン(フェラーリ)、アンソニー・デビッドソン(スーパー・アグリ)、そしてエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)ら4人とされているが、アロンソのライバルと目される二人がいずれもGPDAから目を背けているのは皮肉なことだ。

ハミルトンについては母国の先輩で、いずれも元GPDA会長のデイモン・ヒル氏やジャッキー・スチュワート氏らが憂慮の声を発している。

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トッド氏(フェラーリ)、CEO辞任もマレーシアに

2006年10月から就いていたフェラーリ社CEO(最高経営責任者)のポジションを離れたことが明らかとなったジャン・トッド氏だが、今週行われるF1第2戦マレーシアGPには出席することがわかった。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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これは同チームでいまスーパー・アシスタントを務めるミハエル・シューマッハがドイツの『オートモーター・ウント・スポルト』誌で明らかにしたもの。
「トッドがクアラルムプールに来ることは、もう2か月も前に決まっていたことだよ」と、元チャンピオン。

ただしトッド氏の婚約者がマレーシア人女優のミシェル・ヨーさんであることから、その関係でマレーシアに来るものと推定されていて、直接フェラーリ・チームの仕事をすることはないようだ。

かねてマッサの後援者として理解されるトッド氏のCEO辞任は、2009年フェルナンド・アロンソの跳ね馬チーム加入の噂をさらに加速させているようだ。

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ハミルトン豪語、「マレーシアでの敵は暑さだけ」

開幕戦をポールTOウィンで決め、シーズンを幸先の良いスタートで始めることができたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)は、今週のマレーシアGPでの戦いについて「敵は暑さだけ」と、豪語している。

「マレーシアで最大の敵になるのはライバル・チームではなくて、この暑さなんだよ。
先週のオーストラリアも暑かったけれど、今週はもっと悲惨になるよ。
去年、僕が経験したすべてのレースの中で、間違いなく一番苦しかったのがこのマレーシアGPだ。
日曜日、4リッターは水を飲んだだろうね。
おそらく外部からは想像できないだろうけれど、湿度もあるしコクピットの中は最悪の労働環境なんだから」
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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昨年のマレーシアGP、ハミルトンは僚友アロンソに次いで2位でゴールしている。
ハミルトンにとってこれは当時F1最高位となるものだった。

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サンパウロ、2015年までブラジルGP延長へ

イギリスの『PAスポーツ』はブラジル・サンパウロ市長の話として、同地インテルラゴス・サーキットで行われているブラジルGPの開催契約を、2015年まで延長することでバーニー・エクレストン氏と合意に達したとを報じた。
同サーキットではまたグランドスタンドの収容人数をさらに5千席拡大することも明らかにしている。
Interlagos Circuit (C)Honda Racing
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ただし、これについてエクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)はまだコメントしていない。

1973年、インテルラゴスからスタートしたブラジルGPは、その後一時リオデジャネイロに舞台を移したが、現在まで34年間連続開催されている。
またブラジルはこれまでエマーソン・フィティパルディ(2回)、ネルソン・ピケ(3回)、そしてアイルトン・セナ(3回)ら幾多のチャンピオンを産み出した南米有数の地だ。

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ウィリアムズF1そっくりのエアバス登場

F1サーカスは第2戦の地マレーシアへと移動しているが、そのクアラルムプール空港にウィリアムズのF1マシンそっくりのカラーリングを施したエアバスが登場して注目を集めている。
Williams Airbus (C)Williams F1
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これは、同チームとコラボレーションを組んだエア・アジア社が『エアバスA320機』に『FW30』と同じカラーリングを施したもので、その名も敬意を込めて『サー・フランク・ウィリアムズ』と名付けられたということだ。

発表会には同チームのニコ・ロズベルグ&中嶋一貴両レースドライバーも顔を見せ、複雑な計器の並んだコクピットなども見学していた。

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『ITV』、英国内のF1放映権継続断念

現在イギリス国内でのF1放映権を持っている民間放送局『ITV』が、2008年いっぱいで満了するF1放映権について、この継続を断念したことを明らかにした。
Monitor Image (C)Redbull Racing
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1997年、ITVはそれまでBBCが持っていたF1放映権を獲得、これまで丸10年に渡って同国内のF1放送を独占したきたが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の放映権料の増大に対しCM収入が減少しているとして放映権の更新を断念した模様。

2009年からは再びBBCがテレビ、ラジオ、そしてインターネットなどオンラインを含めF1放映を独占して行うことになる。(BBCはイギリスの国営放送)

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2008/03/20

ホンダ・チーム、バトンとの契約を3年延長へ

開幕戦で復活の兆しもうかがえたホンダ・チームが、ジェンソン・バトン(28歳:イギリス)との契約を延長することで合意したのでは、と英『ITV』などが伝えている。
Jenson Button (C)Honda Racing
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それによれば、同チームのニック・フライ/CEOが2008年までとされるバトンとの現在の契約をさらに3年間延長する線で話し合いが合意に達したというもの。
フライ氏は「バトンもホンダも目標とするところは同じ、ワールドチャンピオン獲得だ」と明言している。

ただし同選手のマネージャーを務めるリチャード・ゴダード氏はこれについてコメントをしていない。
なお、同僚であるルーベンス・バリチェッロの来年以降の契約についてはまだ不明だ。

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小林可夢偉待機も、グロック「次戦出場確定」

開幕戦オーストラリアGPでの大クラッシュで、一部に今週行われるマレーシアGPへの出場を危ぶむ声もあったティモ・グロック(25歳:ドイツ)だが、トヨタ・チームは正式に同選手の出場が確定したことを発表した。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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これは同チームでテクニカル・コーディネーション・ディレクターを務める新居章年氏が明らかにしたもので、「幸いにもグロックの負傷はステアリングに当てた手首を打撲したものだけで、物理的な怪我などはないことが確認された。
したがって、彼は予定通りクアラルムプールへと向かうことになっている」とのこと。

グロックのマシンが大破した原因はランオフエリアの段差と言うことで、これに対する改善要求の声もアルバートパークには向けられているようだ。

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TCSなしのドライビングにもハミルトン自信

今シーズン、ドライバーのマシン・コントロールを助けるTRC(トラクション・コントロール・システム)がなくなったことにより、ルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)のパフォーマンスに疑問符をつける向きもみられたが、混戦の開幕戦を制したのはそのハミルトンだった。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「開幕戦ではきっと混乱が起きるだろうと思って、僕はセーブしていたんだ。
決して最初から全力で走っていた訳じゃないよ。
レースでは実際多くの人たちが苦労していたみたいだけど、僕は大丈夫だったね。
マシンにも信頼性があったし、TRCなしというのも問題なかったし。
他のマシンがミスしてコースから飛び出したり、たくさんアクシデントを起こしていたのは、これまでみんなTRCに頼りすぎていたからなんじゃないの」と、まだF1・2年目の新人らしからぬコメントを英『タイムズ』紙に語っている。

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マレーシアGPの天候は3日間共曇り

明日・14日から開幕する今季第2戦マレーシアGP、週末3日間の天候はいずれも曇りの予報、ドライ・コンディションで迎えられそうだ。

クアラルムプールの地元気象台による予報では、金曜日、土曜日、日曜日とも曇り、ドライバーやマシンを苦しめる東南アジアの高温は、今回幾分和らげられそうだが、湿度についてはオーストラリアの時の約30%に比べ80%以上が予想されている。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
3月21日(金) フリー走行 曇り 24-31度 86%
3月22日(土) 公式予選 曇り 24-31度 88%
3月23日(日) 決勝レース 曇り 24-31度 86%


Malaysia GP Image (C)Ferrari S.p.A
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ブリヂストン、ナイトレースでは発光塗料も

LeMans Image
今年9月に初開催のシンガポールGPでは、すでにF1史上初となるナイトレースで行われることが決まっているが、これ向けてブリヂストンタイヤでは現行のソフトタイヤにマーキングされる白いラインに、独自に開発した発光塗料を使用する計画があることがわかった。

同モータースポーツによれば、このアイデアはすでに夜間も走るルマン24時間レースで実績があるということで、F1でもその実現に自信を示している。
またこのレースでは同様に、マシンのスポンサーロゴなどにも発光塗料が使用するチームが現れるかも知れない。

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2008/03/19

フェラーリ不調でいつもの「メディア大批判」

調子がいい時には讃えるものの、不振となると途端に大批判を繰り広げるのがフェラーリ・チームに対するイタリア・メディアの常だが、悲惨な開幕戦を終え、予想通り激しい「跳ね馬叩き」が展開されている。

『ガゼッタ・デロ・スポルト』や『トゥットスポルト』、それに『コリエレ・デロ・スポルト』紙らが声を揃えて一様にチーム批判を繰り広げる中で、興味深いのが『ラ・リパブリカ』紙が報じた「ピット・ギャントリーにジャン・トッドがいないため」という皮肉な見方だ。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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というのも、時を同じくしてフェラーリの株主理事会がCEOの降格を通知することになったからだ。

かつての黄金時代と比べ、今のフェラーリ・チームにはすでにジャン・トッド氏なく、ロス・ブラウン氏なく、そしてもちろんミハエル・シューマッハもいない。

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スチュワート氏、ハミルトンのGPDA未加入に苦言

元3回のF1チャンピオンで、かつて自身もGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の代表を務めた経験を持つジャッキー・スチュワート氏(イギリス)が、現在もなおGPDA加入を拒む後輩ルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)について苦言を呈している。
Sir Jackie Stewart (C)Redbull Racing
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「GPDAはF1ドライバーの集まりであって、完全にドライバーのための団体なのだ。
そのGPDAに時間がないから入らない、という彼の判断には驚いたし、また失望している」と、1970年代にドライバーの安全性向上に力を尽くしたスチュワート卿は英『タイムズ』紙にこぼした。

またハミルトンのマネージメントについても言及、「ハミルトンは専門のマネージャーを置かず、父のアンソニー氏がこれをやっているようだが、父親を超えてしまうと共に働くことはさらに難しくなるのだよ」と、アドバイスを送っている。

ハミルトンは先のスイス移住の際、これが本人の決断であったことや税金対策のためではないとメディアに語るように父親から言われたことなどがすでに表面化している。

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失格処分もホンダ・チーム首脳は意気軒昂

バリチェッロによるシーズン開幕戦でのポイント獲得は赤信号下のコースインということで無念の失格処分に終わったものの、予想を覆す好走にホンダ・チーム首脳はしっかりした手応えをつかみ取ったようだ。
Nick Fry (C)Honda Racing
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これはニック・フライ氏が語ったもので、その中でこのホンダ・チームCEOは、「バリチェッロは残念ながら6位フィニッシュという結果を失ってしまったが、しかしわれわれは全然失望なんかしていない。
むしろ、このメルボルンで示したパフォーマンスにみんな勇気づけられているんだ。
開幕するまではわれわれのマシンがどの辺りにいるのか不安な面もあったが、予選では2台共堂々のスピードをみせたし、レースでもバリチェッロが力強い走りをみせてくれたのはうれしかったね。
もちろんマシンのパフォーマンスはまだ十分なものではないが、少なくともシーズンのスタートとしては良いレベルにあったと言えるだろうから」と、英誌に語っている。

同チームが次にステップアップするのはヨーロッパ・ラウンドの幕開けスペインGPということだが、同CEOはそれまでの2つのレースでもポイント獲得のチャンスはあると期待を高めている。

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ジャン・トッド氏、フェラーリCEO辞任へ

フェラーリF1チーム代表としての輝かしい経歴のあと、2006年10月からはフェラーリ社のCEO(最高経営責任者)というポジションに就いていたジャン・トッド氏だが、18日(火)行われたフェラーリ社の株主委員会がこの交代を決めたことがわかった。
後任にはアマデオ・フェリサ(フランス)氏が就く予定。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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トッド氏は今後もフェラーリの一員として、これまた同社の主要活動の一つであるGTカー・レースでのスポーツ・マネージメントの仕事を行うと共にこれまで通りFIA(国際自動車連盟)・WMSC(世界モータースポーツ評議会)にフェラーリ代表として臨むことが確認されている。

トッド氏の異動(実質降格?)は、あるいは親しい関係にあるとされるフェリッペ・マッサの今後の去就に何らかの影響を与えるかも知れない。
なお、社長であるルカ・モンテツェモロ氏についてはさらに3年間の留任が決まったということだ。

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トヨタ マレーシアGP事前ニュース

第2戦マレーシアGP 酷暑のセパンでポイントを狙う
チーム初の表彰台を獲得した記念の地で、J.トゥルーリとT.グロックが闘志を燃やす

パナソニック・トヨタ・レーシングは、今週末に行われる2008年FIA F1世界選手権の第2戦にあたるマレーシアGPのために、高温多湿のセパンに向かう。
シーズン開幕戦では、とても残念なダブルリタイアという結果になってしまったが、チームは既に、今年でF1マレーシアGP 10年目を迎えるセパンの広大な高速カーブでの安定した力強い走行に焦点を当てている。

1999年に初めてGPを開催したセパンのコースは5.543kmあり、カレンダー上のサーキットの中でもコースの長さを誇っている。
ここでは標準気温が30℃を超すため、チームはマシンを冷却するために、このレースでは異なった冷却パッケージを導入することになる。
トヨタにとってセパンは、2005年にヤルノが2位に入り、トヨタ初の表彰台を獲得した素晴らしい思い出のサーキットであり、ヤルノはその名誉をもう一度手にするべく闘志を燃やしている。
ティモは、26回目の誕生日を火曜日に迎えて喜んでいるが、チームの仲間と共に、今週末にTF108の真のポテンシャルを結果として出すことに集中している。

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トロ・ロッソ、『ナウ・オン・セール』

レッドブル・グループの総帥としてレッドブル・レーシング&トロ・ロッソ両チームのオーナーを務めるディートリッヒ・マテシス氏が、トロ・ロッソのチーム売却を考えていることをスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌で明らかにした。
Toro Rosso『str2』 (C)Scuderia Toro Rosso
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これまでトロ・ロッソはレッドブルの弟チームとして資金ばかりでなくシャシー開発やドライバー起用など緊密な関係を続けてきたが、2010年からF1レギュレーションが大幅に変更されることから2つのチームを保有する意味がなくなったとしている。

同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏はこれまで売却問題を否定してきたが、これにより早ければ2008年中、遅くとも2010年開幕までに新しい体制になることがほぼ確実となったと言える。
噂ではロシアの実業家、あるいにA1GPの会長などの名前が候補としてささやかれているという。

1980年、ジャンカルロ・ミナルディ氏によりスクーデリア・ミナルディとしてイタリアに設立された同チームは、その後1985年からF1に参戦、新人ドライバーの発掘などに定評があり、日本の片山右京や中野信治らが在籍したこともある。
その後ポール・ストゥダート氏の手を経たあと、2006年からは現在のトロ・ロッソに衣替えして参戦中。

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2008/03/18

アクシデントのクルサード、今度はミラーを槍玉に

フェラーリのマッサとのアクシデントでレースを失ったレッドブル・レーシングのデビッド・クルサードが、今度はF1マシンのミラーについても不満をぶつけている。
David Coulthard/Accident (C)Redbull Racing
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「今回のアクシデントについては、僕がマッサの接近に気がつかなかったという訳でゃないけれど、でも現代のマシンのミラーには不備があるね。
今のデザイナーは、みんなエアロダイナミックスにばかりとらわれていて、ドライバーの視界というものに気を配っていないんだ。
これでは安全なバトルはできないよ。
でもこれは、FIA(国際自動車連盟)にも責任があることだけどね」と、このベテランはオーストリアの『スポーツネット』で持論を繰り広げた。

ちなみにレッドブルのマシンはクルサードの盟友であるエイドリアン・ニューイ氏のデザインになるが、空力上の問題からかミラーの位置がしばしば変更されている。

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フェラーリ、バーレーンで新型ノーズを投入か

開幕戦を思わぬ不振で終えたフェラーリ・チームだが、ヨーロッパ・ラウンドの開始を待たず第3戦のバーレーンGPにもいよいよかねて噂の新型ノーズを投入する見通しということだ。
Ferrari F2008 (C)Ferrari S.p.A
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これは、ホンダからレッドブル・レーシングに移籍したジェフリー・ウィリス/テクニカル・ディレクターがスペイン『AS』紙に語ったもので、それによればノーズボックスの上部に独特の穴が開けられた形状と予想されている。

なお新型エアロダイナミックスとしては、ルノー・チームでも同様の噂(Wリヤウィング)があるがこちらもまだ姿を表していない。

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ベルガー氏、ボーデのデビュー戦を高く評価

F1まだ9戦のセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)と、これがF1デビューとなるセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)というフレッシュな組み合わせを選択した『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、開幕戦を終えて同チームのゲルハルト・ベルガー/共同オーナーは「良い選択だった」と、自賛した。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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「惜しくもチェッカーフラッグを受けるまでには至らなかったが、ボーデの活躍は期待通りのものだったね。
F1でこそ新人だが、これまでF3や国際F3000それにチャンプカーでタイトルを獲り続けてきたその能力を如何なく発揮してくれたよ。
それに、ベッテルとの組み合わせが正しかったことも証明してくれた。
リタイヤしたのは彼の責任ではなかったし、最後まで冷静なレース運びをみせていたのは素晴らしい」

ボーデは新人ながら一時は4位を好走、56周目にマシンを止めたのはエンジントラブルによるものだった。
なお、デビュー戦でのポイント獲得はF1史上57人目ということになる。

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一貴と事故のクビサ、「表彰台目前だったのに」

中嶋一貴とのアクシデントにより、レース半ばにしてリタイヤを余儀なくされたBMWザウバーのロバート・クビサが、「完走していれば表彰台が見えていたのに」と悔しさを滲ませた。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「この週末、僕たちのクルマはとても調子が良かったので好成績を期待していたんだよ。
ただ予想以上に荒れたレースだったので、僕のクルマは途中で1ストップに作戦を切り替えたんだ。
確かにクルマは重いし、オブションタイヤで走り続けなければならないから難しかったけれど、それでも最後は表彰台に届くことは十分に可能な筈だったんだけど……」

クビサは優勝したハミルトンと並んで初のフロントロウ・スタート。
レースでは様々なハプニングがあったとはいえ、5番手からスタートしたチームメイトのハイドフェルドが2位でフィニッシュしたことを考えると無念さは理解できる。


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フェラーリ首脳、「スピードではなく信頼性に問題」

2008年開幕戦を2台共にリタイヤという結果に終わったフェラーリ・チームでは、「問題は信頼性だった」と、振り返っている。
Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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同チームのステファーノ・ドメニカリ代表は「オーストラリアGPでの最大の問題点は、ドライバーあるいはマシンのスピードではなく、われわれのマシンの信頼性が欠如していたことにあると言わざるを得ない。
しかしいまはガッカリしている場合ではなく、すぐさま迎えるマレーシアGPに最大限の準備を整えることこそが責務だ。
問題点をすべて洗い出して対策をしなければならない」と、引き締めた。

またフェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ社長は今回のレースについて「この悲惨なレース結果は、われわれの全員を謙虚にさせる効果を生み出したことだろう。
次のセパンのレースを見るのが楽しみだよ」と、語っている。

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意外? ブリアトーレ氏は不振のピケを擁護

F1チャンピオンの子息として鳴り物入りでF1デビューしたものの、予選ではスーパー・アグリ勢に埋もれる21番手、決勝レースでもクラッシュしてリタイヤといいところのなかったネルソン・アンジェロ・ピケ(22歳:ブラジル)だが、意外(?)や同チームのフラビオ・ブリアトーレ代表はこれを擁護する姿勢をみせた。
Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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昨シーズン、同じく序盤不振だったヘイキ・コバライネンに対しては、厳しい言葉で批判を続けた同氏だが、「コバライネンはデビューまで3万キロも走破したのに対し、ネルシーニョはまだ1万キロしか走ってないからね」と、皮肉ともとれるような擁護。

「この経験をきっと次のレースでは活かしてくれることだろう」と、らしくない温和な態度をみせた。
この裏には、やはり偉大なチャンピオン・ネルソン・ピケ氏の存在があるのか。

なお、今季の新人の中では6位入賞の中嶋一貴が最高位。
トロ・ロッソのセバスチャン・ボーデが7位で続き、トヨタのグロックと上記ピケはリタイヤとなった。

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2008/03/17

失格のバリチェッロ、「マレーシアでお返しする」

6位でフィニッシュしながらもレース結果から除外という厳しい処分を受けてしまったホンダ・チームのルーベンス・バリチェッロ(35歳:ブラジル)だが、「マレーシアでお返しをする」と、すでに気分はセパン・サーキットへと飛んでいるようだ。
Rubens Barrichello (C)Honda Racing
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「開幕前最後のヘレステストで『RA108』のエアロダイナミックスが大きく進歩できたことは感じられていたんだけど、他チームとの比較は実際にメルボルンで走るまでわからなかった。
だから、これだけやれたということにはとても手応えを感じているよ。
走るのがとても楽しかったし、これなら今シーズンはやれるんじゃないかな。
レースではあの時戦略上の関係で僕のマシンは燃料が限界だったので、セーフティカーが入った時ペナルティ覚悟でピットインせざるを得なかったんだ。
結果的に失格になってしまったけれど、止むを得なかった。
結果は残念だったけれど、でも今回の経験は次のマレーシアできっと役に立つものと期待しているよ」

16シーズンに渡るF1参戦で、昨年初めてノーポイントに終わったバリチェッロ。
しかし今シーズン、再びポイント獲得のチャンスはいくらでもありそうだ。

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マクラーレン、「フェラーリは必ず復活する」

今シーズンもフェラーリvsマクラーレンという図式でチャンピオンシップが争われるとみられていた中、開幕戦で「14ポイント対1ポイント」とライバルを圧倒したマクラーレン・チームだが、ロン・デニス代表は「今回は特別」と陣営を引き締めている。
Australia GP Scene (C)BMW Sauber F1
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「このF1という世界では、どんなチームでも悲惨な週末を経験することはあり得るんだ。
それがたまたま今回フェラーリだったということ。
アルバートパークではわれわれがいいペースをつかむことができたが、今週のマレーシアではどうなるかわからない。
いや、彼らは必ず復活することだろうね。
そもそも、たった1戦でシーズンを予想するのが実に馬鹿げたことであるのは誰もが知っていることだ。
各チームのほんとうの力が比較できるのはヨーロッパ・ラウンドに戻ってから。
そう、バルセロナ(スペインGP)に行くまではまだわからないだろう」

今シーズンも序盤の3戦はいずれも遠征となる。
ヨーロッパ・ラウンド初戦スペインGPは4月27日が決勝だ。

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豪GPランオフエリアの段差に非難の声勃発

オーストラリアGP決勝レースでは、トヨタ・チームのティモ・グロック(25歳:ドイツ)が大きなアクシデントに見舞われて関係者を心配させたが、マシンが大破した直接の原因はウォールにヒットしたためではなく、ランオフエリアの大きな段差によるものだった。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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この荒れたランオフエリアの段差については当のグロックだけでなく、BMWザウバーのマリオ・タイセン代表もその問題点を指摘している。

「コースアウトした部分でクラッシュするというのでは、なんのためのランオフエリアかわからない。
今回は幸い大事には至らなかったとはいえ、来年もこのアルバートパークでレースをするというのであれば、こうした危険な個所は完全に改修されなければならないね」

大破したマシンから降りたグロックは幸い大きな怪我はなかった様子で、今週のマレーシアGPには出場できる模様。
ただし、もしグロック欠場となれば代役はTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)出身の第3ドライバー・小林可夢偉になる筈。
日本のファンとしては可夢偉の雄姿を見たいというのも正直な気持ちか。

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S・アグリ オーストラリアGP決勝レースの模様

Superagurif1_logoSUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開
18番グリッドのエイドリアン・スーティル(フォースインディア)がピットスタートとなり、佐藤、デビッドソンはそれぞれ、19、21番手と奇数グリッドからレースをスタートした。

1コーナーの混乱にデビッドソンが巻き込まれて、リタイアとなった。しかし、佐藤は11番手に順位を上げ、背後のグロックからのリードを保ちつつ、周回を重ねる。しかし惜しくも、14周目にかわされて、12番手に後退。

26周目。デビッド・クルサード(レッドブル)のクラッシュで、セーフティカーが導入される。佐藤はピットが閉鎖される直前の、絶妙のタイミングでピットインを済ませた。しかし32周で、コース脇に自らマシンを止め、レースを終えた。


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ホンダ オーストラリアGP:決勝レースの模様

honda_f1_logoバリチェロ、オーストラリアGP決勝で6位でフイニッシュも、失格
2008年3月16日(日)
決勝
会場:アルバートパーク・サーキット
天候:晴れ
気温:36~38℃

開幕戦オーストラリアGPの決勝レースは、ゴールまでたどり着いたマシンがわずか7台というサバイバルレースとなった。
その中でHonda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは、6位でフィニッシュするも、ピットレーンでの赤信号無視の違反で、失格に終わった。
ジェンソン・バトンはセバスチャン・フェテル(トロロッソ)との接触により、リアサスペンションにダメージを受けて1周目でリタイアとなった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開
午後3時半のレース開始時点で、気温37℃、路面温度51℃。
オーストラリアGP史上、屈指の暑さの中でのレースとなった。
エンジン冷却には、かなり厳しそうだ。

スタート直後から、波乱の展開。
1コーナーで4番グリッドのフェリペ・マッサ(フェラーリ)がスピンして、後続が大混乱に陥る。
これでバトンは左リアに損傷を負い、そのままリタイアを喫した。
一方のバリチェロは、これをうまくきり抜け、7番手にジャンプアップした。

背後にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が迫るが、バリチェロは20周近くにわたって、これをしのぎ続ける。しかし19周目の3コーナーでインを刺され、7番手に。その後、上位陣のピットインもあって、4番手まで上がったところで、23周目に最初のピットに向かう。
これでいったんは、8番手に下がった。

その後、バリチェロは5番手まで順位を戻し、終盤戦に突入する。
44周目に2番手まで上がり、45周目に2度目のピットイン。
その直前にティモ・グロック(トヨタ)のクラッシュでセーフティカーが出ていたが、残燃料を考慮し、ペナルティも覚悟の上、給油に臨む。
その結果、ピット滞留10秒のペナルティを受けてしまう。

それでも8番手でコース復帰。
さらに54周目にライコネンがリタイア。続けて56周目にセバスチャン・ブルデー(トロロッソ)がリタイアしたことで、バリチェロは6位でチェッカー。
しかし、2回目のピットインで、赤信号が出ている最中に、それを無視してコースに復帰したため、失格の裁定を受けた。

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マッサvsクルサード、口論激化

オーストラリアGP決勝レース中盤の25周目、オーバーテイクしようとインに飛び込んだフェリッペ・マッサのフェラーリに当てられ、マシンを大破してリタイヤを余儀なくされたレッドブルのデビッド・クルサードとの関係がヒートアップしている。

David Coulthard/Accident (C)Redbull Racing
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『被害者』となったクルサードはレース後、「どちらが後方にあったかは明らかなこと。
後ろから来てぶつけた側が、事故に対する十分な責任を取るべきだ。
自分も去年ブルツにぶつかってしまったが、私は彼にきちんと謝ったよ。
彼が非を認めないと言うのなら、こちらにも考えがある」と、激しい口ぶりで訴えた。

しかしこれに対してマッサのほうは「あの時明らかに自分のほうが速く、そしてコーナーではインに入っていた。
避けるべきはクルサードのほうで、自分に非はない」と、謝罪を拒否している。

これについてフェラーリ・チームの新任代表ステファーノ・ドメニカリ氏は「アクシデントの詳細については当事者しかわからないから私には何とも言えない。
しかしレーススチュワードはこのアクシデントについて何も問題にしてはいないのだから……」と、言葉を濁している。

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デニス/マクラーレン代表、マレーシアには行かず

2008年シーズン開幕を幸先良い優勝で飾ったマクラーレン・チームだが、続いて行われる今週のマレーシアGPでは、ロン・デニス代表が不在となることがわかった。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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つい先日までマクラーレン代表引退説が流れていたデニス氏だけに、メディアからは再びその去就問題と絡めて捉える向きもあったが、デニス氏本人はこれを明確に否定。
「マレーシアに行かないのは純粋に自分の『生活』のためで、F1とは何ら関係のない事情だ」と、説明した。

デニス氏は先に22年間連れ添った妻のリサさんとの離婚が明らかになっていて、あるいはこちらの問題と関係があるのでは、とも伝えられている。

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2008/03/16

ブリヂストン オーストラリアGP決勝レースニュース

Image (C)McLaren Group
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2008年 F1世界選手権 オーストラリアGP 決勝

F1公式サプライヤーのブリヂストンが供給するポテンザタイヤでミディアム・ミディアム・ソフトの戦略で戦ったルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)が、アルバートパークで開催されたシーズン開幕戦INGオーストラリアGPに優勝した。

ポールポジションからスタートしたハミルトンは、チェッカーフラッグの時点でわずか7台しか残っていないという波乱のレースで優勝を果たした。
2位はハミルトンと同じタイヤ戦略で戦ったBMWザウバーのニック・ハイドフェルド。1位とのタイム差は5.4秒だった。

ニコ・ロズベルグ(AT&Tウィリアムズ)が3位でフィニッシュし、F1で初めての表彰台を達成した。
ハミルトンとロズベルグはブリヂストンがタイヤを供給するGP2シリーズの優勝経験者でもあるが、元GP2チャンピオンのふたりがグランプリで同じ表彰台に登るのは今回が初めてだった。

レース終盤に素晴らしいポジション争いのバトルを見せたフェルナンド・アロンソ(ルノー)とヘイッキ・コヴァライネン(マクラーレン・メルセデス)が、それぞれ4位と5位。
ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)は6位でフィニッシュしたが、ピットライトが赤の時にピットレーンから出たとして、最終的には失格となった。
従って、グランプリ出場2戦目にしてポイント獲得を果たした中嶋一貴が6位に昇格。
完走扱いとなったセバスチャン・ボーデ(トロロッソ)が7位で、グランプリ・デビュー戦でポイントを獲得した。
そして、前年チャンピオンのキミ・ライコネン(フェラーリ)も波乱のレースの末、8位でポイントを獲得した。

メルボルンでは気温が急上昇し、ドライバーやクルマにとっては厳しい試練となった。
ブリヂストンのミディアムとソフト・コンパウンドのポテンザタイヤは気温の高いコンディションでも素晴らしい性能を発揮し、1ストップ戦略でレースを戦うことも可能だった。
今回のレースはセイフティカーの導入で3回中断されている。

現在、ハミルトンが10ポイントでチャンピオンシップをリード、2位は8ポイントのニック・ハイドフェルド。
コンストラクターズ・チャンピオンシップは14ポイントでマクラーレン・メルセデスが1位、2位は9ポイントのAT&Tウィリアムズが続いている。

来週、セパンで開催されるペトロナス・マレーシアGPでは、ブリヂストンのハード及びミディアム・コンパウンドのポテンザタイヤが使われる予定だ。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「今日はブリヂストン・ポテンザタイヤのどちらのコンパウンドもとても良いパフォーマンスを見せました。
これからデータ分析を行いますが、レース・コンディションでは全体的にミディアム・コンパウンドの方がやや優れていたようです。
ソフト・コンパウンドには、特にレース序盤のコースがダスティーな状態ではいくらかグレーニングが見られましたが、1ストップ戦略でも十分な磨耗耐久性がありましたので、我々はタイヤの性能には満足しています。
今日は3回のセイフティカー導入があった波乱のレースでした。
最後はわずか7台の完走でしたが、冬のテストでは予想をしていなかったドライバーもポイントを獲得しました。
これは、とてもエキサイティングな光景でした。次はマレーシアへ向かいますが、このレースも気温が高く接戦の戦いになるでしょう」

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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トヨタ オーストラリアGP決勝レースの模様

第1戦オーストラリアGP決勝 初戦は2台共に無念のリタイア
来週行われるマレーシアGPで雪辱を図る

Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/04
概要:ワンストップ戦略で好調にレースを進めていたが、44周目の12コーナーで激しいアクシデントに見舞われた
決勝:リタイア 43周/58周
グリッド:18番手
「F1に戻ってくるのは大変な道のりだった。
スターティングポジションは、午後のレースを難しいものにしたね。
スタートで他の2台の車と接触したけれど、多くの燃料を積んで重い状態だったにもかかわらず、レース序盤ではそれを補いながら、わりといい感じに路面をグリップできていたんだ。
それでも、アンダーステアに少し違和感を感じたから、それに関して、改良に取り組む必要があるね。
ピットストップの後、車を操るのが難しくなり、私のレースはクラッシュで終わってしまったよ。
怪我はしなかったから良かったけれど、ちょっとがっかりしている。
だから来週は、幸運に恵まれることを期待しているよ」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/02
概要:ピットストップでバッテリーの問題によりリタイアするまでは、5番手を走行していた。
決勝:リタイア 19周/58周
グリッド:6番手
「レース序盤からバッテリーは熱過ぎだった。
ピットに入った時には諦めるしかなかったんだ。
車はとても調子が良かったし、かなりいいポジションでレースを進めていたから、とても残念だった。
ポイント獲得に向けていい感じに進んでいたから、シーズンの始めにポイントを獲得できなかったのは運が悪かったよ。
けれど、車は昨年よりも優れているから、ポイント獲得はすぐできるはずだ。
ここでは、タイヤを完全に扱えてなかったから、われわれはとても強くはなかったかもしれないけれど、良い結果を出すことはできたはずだ。
だから、今年は善戦できることを確信しているし、マレーシアではより強くレースができることを望んでいる」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「順調にレースを進めていたヤルノが電気系のトラブルでリタイアしたのは本当に悔しくて残念。
またティモは少しコースを外した際に路面段差で車が壊れてしまった。
いったん病院でメディカルチェックを受けたが怪我がなかったことが何よりだった。
来週のマレーシアGPに向け、しっかり対策をして臨みたい」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「これが最初のレースだったし、とても気温が暑かったので、あらゆるチームにとって厳しい午後だった。
しかし、これらの条件下でトヨタはわれわれのチームワークを見せなければならなかった。
非常に残念なのは、ヤルノはとてもよくやってくれたが、彼がバッテリーの信頼性の問題に苦しんだことだ。
われわれは、この問題が再び起こらないようにするために欠陥を分析しなければならない。
ティモは彼の最初のレースから多くの経験を手に入れただろう。
幸いにも、彼は無事だったから、私は非常にうれしく思うよ。
今は次回のレースのためにベストを尽くすのみだ」

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アクシデントの中嶋一貴にペナルティ科せられる

オーストラリアGPで6位入賞を果たしたウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)だが、レース後スチュワードからアクシデントに関し、ペナルティを科せられた。

これはレース中3度目のセーフティカー導入時の47周目、BMWザウバーのロバート・クビサと接触、結果的にクビサをリタイヤに追い込んだもの。

ただし6位入賞のリザルトは有効とし、中嶋一貴は次戦マレーシアGPで予選グリッド10番降格のペナルティを受けることになった。

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バリチェッロ、レース結果から除外

オーストラリアGPのレーススチュワードは、ピットレーンが赤信号であるにもかかわらずピットアウトしたホンダ・チームのルーベンス・バリチェッロについて、レース結果(6位)から除外することを決定、通知した。

これにより、7位だったウィリアムズ・チームの中嶋一貴は6位(3ポイント)に、リタイヤしたものの8位完走だったトロ・ロッソのボーデが7位(2ポイント)、同じくフェラーリのライコネンが8位(1ポイント)にそれぞれ昇格することになった。

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大クラッシュのグロック(トヨタ)、「OK!」

オーストラリアGP決勝レース45周目、12コーナーで突然マシンのコントロールを失い大破したトヨタ・チームのティモ・グロック(25歳:ドイツ)だが、「身体はどこも問題ない」と、元気な姿をみせている。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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「いまのところ身体はどこも問題ないよ。
でも、背中の痛みなんかは後で出て来るから、数日様子をみないとならないだろうけれどね。
おそらく来週のマレーシアGPには出場できると思っているけど。
アクシデントは12コーナーに入ったとき、いきなり強いアンダーステアになってしまい大きくはらんでしまったんだ。
立て直そうとした時に突然エアが入り、コース外に飛び出してしまった。
自分で見てもかなり派手なクラッシュだけど、でも僕は大丈夫だよ。
来週はもっと運があるといいね」

現在のところ、まだ事故原因は明確でない。

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ポールTOウィンのハミルトン、「パーフェクト」

2008年シーズンの開幕戦でみごとポールTOウィンを飾ったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)が、この勝利に「パーフェクト」と、語っている。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「新しいシーズンを始めるのに、これ以上のスタートはないよね。完璧さ。
(3位になった)ニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)とはもう8年間も共にレースをしてきた仲だから、こうして一緒に表彰台に上がるというのは最高にうれしいよ。
それに(チームメイトの)コバライネンもいい仕事をしたね。
レースは3回もセーフティカーが入るという混乱で難しいものだった。
スタートはうまくいったので、あとはタイヤをケアしながら走ったんだ。
今回フェラーリはトラブルに見舞われたけれど、彼らのペースは速いし、BMWザウバーとウィリアムズの戦闘力も侮れない。
これからもずっとプッシュし続ける必要があるね」

ハミルトンにとってこれがF1通算5勝目。
もちろん今シーズンの初優勝ということになる。

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初表彰台のロズベルグ、「ほんとうにハッピー」

大波乱となった開幕戦オーストラリアGPで、みごと自身初となる3位表彰台を得たウィリアムズ・チームのニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)は、「ほんとうにハッピー」とその喜びを表した。
(これまでは2007年最終戦ブラジルGPの4位が最高)
N.Rosberg & G.Berger (C)Williams F1
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「とにかくほんとうにハッピーだよ。
F1で表彰台に上がるというのはほんとうにグレートなことなんだ。
冬の間中、全員が懸命に働き続けてきたから、この結果はチームのためにほんとうに素晴らしいものだね。
全体に計画通りと言いたいけれど、予選について言えばもう少し上が狙えたかな。
われわれはシーズンを戦える力強いクルマを持っていると思うよ。
これからもこの開発速度を維持して、シーズンを通じて戦闘力があることを願うね。
そうすればきっといい年になる筈さ」

ウィリアムズ・チームでは新人の中嶋一貴も7位入賞(バリチェッロの審議待ち)を果たしており、シーズン前の期待通り最高のスタートが切れたと言えるだろう。

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ハミルトン優勝、中嶋一貴初ポイント獲得

19番スタートのスーティル(フォース・インディア)はシャシー交換を行ったためピットスタート。
オープニングラップの1コーナーでアクシデント、直ちにセーフティカーが導入された。
ベッテル(トロ・ロッソ)とフィジケーラ(フォース・インディア)、さらにデビッドソン(スーパー・アグリ)、ウェバー(レッドブル)、バトン(ホンダ)がリタイヤ。

26周目、10位を争っていたクルサード(レッドブル)とマッサ(フェラーリ)が接触、クルサードはリタイヤ。
破片が散ったため、ここで再びセーフティカーが入った。
この時点で1-2位ハミルトン&コバライネンのマクラーレン・コンビ、続いてライコネン、クビサ、ハイドフェルド、アロンソ、ロズベルグ、バリチェッロ、グロックの順。
中嶋一貴は11番手、ちょうどピットインした佐藤琢磨は14番手。

再スタート時、3番手のライコネンが前のコバライネンを抜きに掛かったものの、コースアウト、大きく順位を落とした。
フェラーリはさらにマッサがコース上でストップ。
さらに健闘を続けてきたスーパー・アグリの佐藤琢磨がついにストップ。
ロングランをしたことがないというテスト不足が響いた形。

45周目、トヨタのグロックが単独アクシデントで、3度目のセーフティカー導入に。
この間にピットストップしたホンダのバリチェッロが給油が終わらないうちにスタートするアクシデント。(ピットレーン閉鎖中)
バリチェッロには10秒ストップのペナルティ。

再スタート時、クビサと中嶋一貴が接触して両者ピットイン。
クビサはリタイヤ、中嶋一貴はコースに戻った。

55周目、エンジン不調のライコネンがピットイン、これで中嶋一貴は入賞圏内の8位に上がる。
56周目、4位走行中トロ・ロッソのボーデは白煙を上げてストップ。コバライネンがアロンソを抜くがすぐに逆転。

58周をトップで走り抜けたのはマクラーレンのハミルトン。
2位BMWザウバーのハイドフェルド、3位ウィリアムズのロズベルグ。
ロズベルグにとっては初めての表彰台になる。
4位ルノーのアロンソ、5位マクラーレンのコバライネン、6位ホンダのバリチェッロ、7位ウィリアムズの中嶋一貴で初ポイント獲得。
ウィリアムズはうれしいW入賞となった。
8位ストップしたもののトロ・ロッソのボーデ、9位フェラーリのライコネンでここまでが完走扱い。

なおホンダのバリチェッロはピットアウトの際、シグナルが赤だったことから審議の対象となっている。

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ブリヂストン オーストラリアGP公式予選ニュース

Image (C)McLaren Group
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2008年 F1世界選手権 オーストラリアGP 予選

F1公式サプライヤーのブリヂストンが供給するポテンザのソフト・コンパウンドで1分26秒714のタイムを記録したルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)が、シーズン開幕戦である今週末のINGオーストラリアGPのポールポジションを獲得した。

予選第2セッションでもこの日の最速ラップタイムを記録したハミルトンは、2位のロバート・クビサ(BMWザウバー)に対し僅か0.1秒を少し上回るタイム差で明日の決勝の先頭グリッドを獲得。
明日、グリッド2列目に並ぶのは3番手のヘイッキ・コヴァライネン(マクラーレン・メルセデス)と4番手のフィリペ・マッサ(フェラーリ)。

メルボルンの接戦ぶりを反映し、トップ10には7チームが入った。
しかしながら、世界チャンピオンのキミ・ライコネン(フェラーリ)はメカニカルトラブルで予選第2セッション進出を果たせず、トップ10からもれた。
2回のチャンピオンに輝くフェルナンド・アロンソもトップ10入りを果たせず、予選12位に終わっている。

予選第2セッション終了9分前にはマーク・ウェバー(レッドブル)がスピンしてグラベルに突っ込み、レッドフラッグにより予選が一時中断された。
午前中のフリー走行では、セッション終了直前にクビサが1分25秒613を叩き出し、2位のチームメイトのニック・ハイドフェルドに対し、0.3秒以上の差をつけた1位だった。

金曜日よりは気温が低かったが、今日も快晴の青空だった。
昨年と異なる今年の重要なポイントは、予選第3セッションに進出したドライバーは明日のレースまで燃料補給が許されないという点だ。
チームは、昨年とは異なる戦略でレースに挑むことになる。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「2008年初のポールポジションを勝ち取ったルイス・ハミルトン、おめでとうございます。
今年は予選フォーマットが変更になり、第1セッションが忙しく激しい戦いになるという興味深い1日でした。
ポールポジションのタイムを記録したのはソフト・コンパウンドのブリヂストン・ポテンザタイヤでした。
今日は昨日よりもグレーニングが少なく、このタイヤが高い性能を発揮しました。
今日はミディアム・コンパウンドも良い性能を発揮していましたので、明日のレースは各チームにとっては多くの戦略的チャンスがあると思います。
燃料搭載量も異なりますし、本来の想定ポジションとは異なる予選結果だったドライバーもいると思いますので、戦略が明日のレースのカギとなるでしょう。
レースまでにチームの皆さんも色々と考えて準備されることと思います。
コースコンディションが今日よりも良くなると仮定すれば、明日はもっとタイムが伸びていくでしょう」

参考データ(フリー走行/予選)
合計走行周回数: 623周
1台あたりの平均周回数: 28周
最多走行周回数: 38周(ニコ・ロズベルグ)
最速ラップタイム: 1分25秒187(予選第2セッション、ハミルトン)
コンパウンド: ミディアム/ソフト

2007年オーストラリアGP
2007年シーズン開幕戦は、キミ・ライコネン(フェラーリ)が2位のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)に7.2秒の差をつけて優勝。3位はこのレースでF1デビューを飾ったルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)。
ライコネンはミディアム・ミディアム・ソフトのタイヤ戦略で優勝を果たした。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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トラブルのライコネン、「ほんとうにガッカリ」

公式予選Q1、マシントラブルによりストップを余儀なくされたフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)は、「ほんとうにガッカリ」と、無念さを表した。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「シーズン最初のレースでこれだもの、明らかにガッカリしているよ。
アタックを終え、インラップ(ピットに戻る周回)の時に突然スローダウンしてしまったんだ。
なんとかピットまで戻ろうとしたんだけど、途中でとうとうストップ。
残念ながら、僕のオーストラリアGP公式予選はこれで終わりさ。
明日の決勝レースでは、なんとかポイントが獲れるところまで挽回しなくては」

チームの説明によれば、マシントラブルは燃料ポンプの不良が原因ということで、これによりライコネンの『F2008』は燃圧低下を及ぼしてストップしたということだ。
皮肉なことに、シーズン前繰り返しライコネンが語っていたのは「チャンピオンシップのためには信頼性がカギ」ということだったのだが。

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デビッドソン、スーパー・アグリの現状「泣きたくなる」

困難なシーズンのスタートを迎えた『スーパー・アグリ・F1』チームだが、その現状に同チームのアンソニー・デビッドソンは「泣きたくなる」と、英『ミラー』紙らにこぼした。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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「ウチのマシンがまだ遅いのはしかたないことだけど、スペアパーツが不足しているのには参ったね。
ごく限られたパーツしかないので、コースを廻っていても『もしここでコースアウトしてしまったら』なんて考えると正直ビビッてしまうんだ。
だって、マシンを壊しでもしたら来週のマレーシアGPに出られなくなってしまうかも知れないんだからね。
予選Q1で敗退したあと、他のドライバーのオンボード映像を見ていたら泣きたくなってしまったよ。
彼らはあまりにも簡単そうにドライブしているんだもの」

今年の参戦こそ叶ったものの、残念ながらデビッドソンの開幕戦はグリッド最後尾からのスタートということになった。

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新人グロックに試練 さらなるペナルティ

土曜日のフリー走行終了後にギヤボックスを交換したことによりグリッド5番降格のペナルティを受けることが決まったトヨタ・チームのティモ・グロック(25歳:ドイツ)だったが、この新人にさらなる試練が課せられることがわかった。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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レーススチュワードの通達によれば、グロックは公式予選セッション中、レッドブルのウェバーのアタックを妨害したとしてこちらでもグリッド5番降格のペナルティを受けることに。

この結果、みごと予選グリッド9位を得た筈のグロックだったが、日曜日の決勝レースはなんと19番手からスタートすることになった。

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S・アグリ オーストラリアGP公式予選の模様

Superagurif1_logoオーストラリアGP予選、佐藤琢磨が20番手、アンソニー・デビッドソンは22番手

SUPER AGURI F1 TEAM 2日目の展開
午前のフリー走行。セッション開始直後から、佐藤とデビッドソンは積極的に周回を重ねる。しかし、ライバルたちとの差はなかなか縮まらない。佐藤21番手、デビッドソン22番手に終わった。

予選第1セッション。佐藤とデビッドソンの1回目のアタックは1分29秒台で、21、22番手。しかし終盤、佐藤は自己ベストを1秒以上縮めるスーパーラップで、ルノーのネルソン・ピケJr.を抜いて20番手に上がる。デビッドソンは22番手で、ともに第2セッション進出は果たせなかった。

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ホンダ オーストラリアGP公式予選の模様

honda_f1_logoオーストラリアGP予選、バリチェロ11番手、バトン13番手
2008年3月15日(土)
予選
会場:アルバートパーク・サーキット
天候:晴れ
気温:23~25℃

開幕戦オーストラリアGPの2日目・予選、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11番手、ジェンソン・バトンは13番手を獲得した。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開
猛暑だった前日に比べると、この日は雲が多いためか、ずっと過ごしやすい。
午前11時からのフリー走行は、気温23℃、路面温度29℃というコンディションで始まった。
路面グリップはさらに向上し、トップは1分25秒台後半に突入。Honda勢では、バトンが1分26秒502で7番手と気迫の走りを見せた。
一方のバリチェロは、16番手に終わった。

今年も予選は、1回目に6台が脱落、2回目にさらにもう6台が振るい落とされ、最後にトップ10を決めるという、ノックアウト方式で行われる。
ただし今年は、第1セッションが15分から20分に拡大され、タイムアタックのチャンスは増えたが、言い換えれば、下位6台から脱出するための戦いが昨年以上にし烈になる。
一方で、第3セッションが10分に短縮。
さらに、最終セッションで使用した燃料は、セッション終了後に補給できなくなった。
そのため、最終セッションに進出したドライバーは、決勝の第1スティント(決勝スタートから1回目のピットストップまでの間)分の燃料を搭載しなければならない。

午後2時からの予選は、風はやや強いものの、気温22℃、路面温度40℃という、まずまずのコンディションで始まった。
第1セッション、バトンとバリチェロは最初のアタックで1分27秒台のタイム。
そして、終了間際の再度のアタックでともにタイムを削り、第2セッションへ進出した。

第2セッション中盤、マーク・ウェーバー(レッドブル)がコースアウトして止まってしまい、今季初の赤旗中断となる。
Honda勢はまだこの時点で、二人ともタイムを刻めていない。
残り8分30秒余り。再度のアタックでバリチェロは1分26秒173のタイムを出したものの、11番手。
わずか1000分の9秒差で、トップ10に届かなかった。一方、バトンは13番手だった。

ただし、予選9番手のティモ・グロック(トヨタ)が、予選前にギアボックスを交換し、5番降格のペナルティを受けるため、バリチェロは10番グリッド、バトンは12番グリッドから決勝レースをスタートする予定だ。

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2008/03/15

トヨタ オーストラリアGP公式予選の模様

オーストラリアGP シーズン初戦の好発進に期待
J.トゥルーリ6番手、T.グロック14番手で決勝へ

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/02
概要:問題なく第3セッションまで通過
暫定グリッド:6番手
公式練習3回目:10番手 1分26秒882(トップと1.269秒差)11周
予選第1セッション:9番手 1分26秒427(トップと0.763秒差)6周
予選第2セッション:9番手 1分26秒101(トップと0.914秒差)5周
予選第3セッション:6番手 1分28秒527(トップと1.813秒差)6周
「6位でシーズンをスタートできるのは満足な結果だね。
でも、かなり厳しいセッション争いだったよ。
今のセットアップに関しては、まだ走行で最大限に生かしきれていないから完全に満足はしていない。
また、思っていたよりも、ここでのタイヤには苦闘しているね。
だからこそ、もっと大きな可能性を感じているよ。
われわれのレースパッケージは良く仕上がっているから、明日に対しては前向きな手応えを感じている。
明日は、ただ良いレースができることを願っているよ。
テスト中のこの車での長距離走行はとても力強いものだったから、あとは成功を祈るのみだね。
今シーズンは、本当に闘志を燃やしているし、良い結果を出せる自信に満ちている」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/04
概要:ギアボックスペナルティーで予選結果より5グリッドダウン
暫定グリッド:14番手
公式練習3回目:13番手 1分27秒162(トップと1.549秒差)15周
予選第1セッション:16番手 1分26秒919(トップと1.255秒差)9周
予選第2セッション:10番手 1分26秒164(トップと0.977秒差)5周
予選第3セッション:9番手 1分29秒593(トップと2.879秒差)3周
「F1最初の予選セッションはうまく行ったよ。
そして、第3セッションに進めたのはとてもうれしいことだったね。
でも残念ながら、午前のフリー走行でギアボックスの交換が必要になったため、ペナルティーとして、5グリッドダウンになってしまった。
でも、午後はとても良かったよ。
第1セッションは厳しかったし、第2セッションでは赤旗中断になったけれど、第2セッションの最終ラップは良い結果を出せた。
9周目で数秒を失ったが、最後のセクターで良い結果を出して第3セッションに進めたんだ。
全体的に見て、車の調子はとても良く満足している。そ
して、それはチームの素晴らしい仕事のおかげだよ」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
「良い意味でも、悪い意味でも、最初の予選は、予想どおり、思いがけないことがたくさんあった。
いくつかのチームとドライバーの間で、接近戦になったので非常に面白いセッションになった。
われわれは、自分達が今日達成したことに、かなり満足している。
これは、われわれのレースパッケージを前回のテストで導入して以降、良い形を維持してきたことを証明している。
しかし、トップとの差がかなり大きいので、完全に満足するわけにはいかない。
また、午前中のフリー走行で、ティモの車に問題が生じ、ギアボックスを交換しなくてはいけなかったために、彼が予選で良い結果を出したにも関わらず、5グリッドダウンになってしまった。
そのため、複雑な気持ちではあるが、今日頑張って良い結果を出してくれた両ドライバーにはとても感謝している。」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「非常にエキサイティングな展開でヤルノ6位、ティモ9位の予選結果はまずまずといえる。
しかし第3セッションでティモの車に発生したトラブルでギアボックスを交換したため、ティモは5グリッドダウンのペナルティを受けることになった。
新レギュレーションへの準備を入念に進めていただけにここで問題を出したことは残念で、大きな課題と受け止めている。
車のポテンシャルも見えてきたので明日は目一杯いいレースをしたい。」

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グロック(トヨタ)、ギヤボックス交換でペナルティ

今日の公式予選で9番グリッドを獲得したトヨタ・チームのティモ・グロックが、5グリッド降格のペナルティを受けることがわかった。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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これは、今シーズンから公式予選日以降についてギヤボックスは4戦同じものを使用することになっているためで、今日のフリー走行でギヤボックスを損傷したグロックのマシンは公式予選前にこれを交換したため、ペナルティを受けるもの。

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ウィリアムズ、ロズベルグ「満足」 中嶋一貴は「残念」

シーズン前の好調さから期待が掛かったウィリアムズ・チームの今季初・公式予選は、ロズベルグが『Q3』進出で7番グリッドを確保したのに対し、『Q2』に留まった中嶋一貴のグリッドは14番手と納得が行かないものとなった。

ロズベルグは「この週末、とても厳しいスタートだったし、おそらく自分たちのポジションはフィールドの中央だと思っていたのでこの予選結果には満足しているよ。
まだ改善すべきものがあるとは思うけれど、最初の目標であるポイント獲得のためにはいいポジションだと思うしね。
明日のレースはきっとうまいことやれるよ」と、自信をみせた。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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また中嶋一貴のほうは「Q3進出を目標としていたので、この結果に満足しているとは言えないね。
それでも去年のブラジルGPの時(Q1で敗退)よりは一つ前進したと思うけど。
Q2では肝心な時にレッドフラッグが出て、とても難しいことになってしまったんだ。
あれは僕にとって厳しいことになった。
でも今は明日のレースを楽しみにしているけどね」と、語っている。

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ライコネンのトラブルは燃圧低下

オーストラリアGP公式予選『Q1』終盤、優勝候補の筆頭・フェラーリのキミ・ライコネンはまさかのマシントラブルによりピットレーン入り口でストップしてしまった。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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公式予選終了後、チームから発表されたステートメントによれば、ストップの原因が燃圧の低下によるものであることがデータから判明したとのこと。
ただ、その詳細な原因については今後の究明が待たれるようだ。

なおライコネンがストップしたのはまだピットエリア入り口ラインの手前であったため、メカニックも手を出すことができない部分。
他車の走行の妨げになるとしてオフィシャルの手によりマシンは戻されたものの、レギュレーション上再び予選に出走することはできなくなり、結果的に『Q2』進出者の中では最後尾となるグリッド16番手が与えられることとなった。
明日の決勝レースでは怒濤の追い上げが要求される。

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今季初ポールポジションはハミルトンの手に

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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10分間に渡る予選最終ピリオドの結果、2008年シーズン最初のポールシッターはマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンという結果になった。
2番手はコースアウト寸前まで攻めてタイムアタックを行ったBMWザウバーのクビサで、この二人が明日のフロントロウを占めることとなった。
ハミルトンのポールは通算7回目、クビサはこれまで予選最高が4位なので、もちろんこれが自身最高位ということになる。

3番手にはマクラーレンのコバライネン、4番手フェラーリのマッサ、以下BMWザウバーのハイドフェルド、トヨタのトゥルーリ、ウィリアムズのロズベルグ、レッドブルのクルサード、トヨタのグロック、そしてトロ・ロッソのベッテルというトップ10。

グロックは前半走らず、ただ一度のアタックだけに留めた。
またいち早くコースに出たベッテルは有効なタイム計測をすることなくピットロードへと戻り、自ら10番手に留まった形。

明日の決勝レースは現地時間午後3時半スタートという変則スケジュールで、日本時間では午後1時半からのスタートということになる。

公式予選の結果はこちら
オーストラリアGP画像はこちら

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『Q2』ではなんとアロンソが脱落

15分間で戦われる予選『Q2』、8分ほど経過したところで地元で期待の掛かるウェバー(レッドブル)がコーナー進入で突然のスピンアウト、クラッシュ。
ブレーキ関連などマシンに何かトラブルがあった模様だ。
セッションは赤旗中断となった。

残り8分あまりで再開された『Q2』は、マクラーレンのハミルトンがトップタイム。
以下BMWザウバーのクビサ、マクラーレンのコバライネン、BMWザウバーのハイドフェルド、フェラーリのマッサ、トロ・ロッソのベッテル、ウィリアムズのロズベルグ、レッドブルのクルサード、トヨタのトゥルーリとグロックここまでが『Q3』に進出。

脱落したのはホンダのバリチェッロ、ルノーのアロンソ、ホンダのバトン、ウィリアムズの中嶋一貴、クラッシュしたレッドブルのウェバー、そして走行ができなかったフェラーリのライコネンという結果になった。

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予選『Q1』でライコネンにトラブル 脱落!

オーストラリアGP公式予選がスタート。
まず最初の20分で争われる『Q1』では、マクラーレンのコバライネンがトップタイム。
これにBMWザウバーのハイドフェルド、フェラーリのマッサ、BMWザウバーのクビサ、フェラーリのライコネンと続いた。
ライコネンは最後のアタック中に失速しピットロード入口でストップ。
コースどょうでストップしたためこの後のセッションへの出場が認められない模様。

以下、ウィリアムズのロズベルグ、ホンダのバリチェッロ、レッドブルのクルサード、トヨタのトゥルーリ、マクラーレンのハミルトン、トロ・ロッソのベッテル、ホンダのバトン、と続く。

ここで脱落したのはフォース・インディアのフィジケーラ、トロ・ロッソのボーデ、フォース・インディアのスーティル、スーパー・アグリの佐藤琢磨、ルノーのピケ、スーパー・アグリのデビッドソンの6台となった。
なお、ライコネンも以降の予選には出場できないことが正式発表された。

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ハミルトン、GPDA加入に「忙し過ぎる」

今回新しくGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長に選出されたマクラーレン・チームのペドロ・デ・ラ・ロサ(36歳:スペイン)は、「ハミルトンやライコネンなど未加入のドライバーに参加を促したい」と意欲をみせたが、実現は難しそうだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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名指しされたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは「参加しないことに特に理由はないけれど、忙しいんだ。
去年1年間もメチャクチャ忙しかったし、それは今年も変わらない。
とにかく時間……、時間が必要なんだ。
もしも重要な組織に加わるのなら、献身的でなければならないだろう。
でも明確に貢献するには、僕は忙し過ぎる、ということなんだよ」と、釈明している。

しかしハミルトンやライコネンのような「新しいタイプ」のドライバーがGPDAの活動に関心を示さないことについて、デ・ラ・ロサのようなベテランは不満を感じているようだ。

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フリー走行3回目はBMWザウバー勢が1-2!

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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公式予選を前にしたフリー走行3回目だったが、フェラーリ&マクラーレンのようなトップチームは特に予選を意識したタイムアタックを行った風はなく、中団チーム勢によるタイム争いとなった。

そんな中、トップタイムを記録したのはこれまで不振も伝えられたBMWザウバーの2台。
終盤ハイドフェルドがただ一人1分25秒台に入れるタイムでトップに立つと、すぐさまこれを僚友クビサがさらに0.337秒短縮する1'25.613のタイムで塗り替えた。

3番手はルノーのアロンソ、4番手ウィリアムズのロズベルグだったが、この2チームはそれぞれピケが15番手、中嶋一貴が19番手と明暗を分けた。
ピケも中嶋一貴もタイムアタック中にスピンしてコースアウト、タイム更新のチャンスを逸している。

5-6番手は今回好調のレッドブル勢で、初めてクルサードのほうが地元のウェバーを上回った。
7番手にはホンダのバトンが入ったが、バリチェッロのほうは16番手に留まっている。
8番手トロ・ロッソのベッテル、9番手にはフォース・インディアのフィジケーラがつけた。
トップ10の最後はトヨタのトゥルーリ。

フェラーリはマッサ11番手、ライコネン14番手。
マクラーレンもハミルトン12番手、コバライネンに至っては20番手。
ただしこちらは最後までハードタイヤのままだったようだ。
スーパー・アグリ勢はこのセッションも最後尾に留まった。

オーストラリアGPはこのあと午後2時から注目の公式予選。
(日本時間:午後0時から)
『Q1』が昨年より5分延長されて20分に。『Q3』は逆に10分に短縮。
また『Q3』での走行に対する燃料の補填はなくなっている。

フリー走行3回目の結果はこちら
オーストラリアGP画像はこちら

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スーパー・アグリ、メルボルンで困難な出だし

やっと参戦にこぎ着けた『スーパー・アグリ・F1』だが、メルボルンの初日も苦しいものだった。
同チームのグラハム・テーラー/スポーティングディレクターは「われわれはこのメルボルンに着いてとてもうれしく思っているが、どうやらメルボルンのほうはあまりそうは思っていないようだ」と、ため息をついた。

「とにかくとても困難な一日だったね。
オフのテストが不足だったこともあって、今日はいろいろトラブルにも見舞われた。
まだパーツなど十分に揃っていないため、周回を制限された側面もある。
さらに冷却の問題も生じて、とりわけデビッドソンのほうは走行を阻害された。
今夜データを分析し、明日はより多くの周回ができるよう図らなければならない」
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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また佐藤琢磨は「こうして2008年のシーズンを始められたことがとにかくうれしいね。
もちろん僕らは準備不足だし、最初の日からやるべきことは多かったけれど、それもトラブルでなかなかままならなかった。
それでもやっぱりF1マシンを走らせるというのは最高に楽しいよ」と、笑顔をみせた。

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ルノー初日、アロンソ着実、新人ピケは苦戦

元チャンピオン、フェルナンド・アロンソの古巣ルノーでの初日は、午前6番手、午後13番手とらしからぬ平凡なものだった。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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しかしパット・シモンズ/エクゼクティブ・エンジニアリング・ディレクターは「アロンソは元チャンピオンらしい思慮あるプログラムを着実に消化したね。
タイムとは関係なく淡々と周回をこなし、様々な状況でのバランス改善に取り組み、とても有益な前進がみられたよ。
われわれのマシンには大きな可能性があると思うが、しかしまだ集団の中にいるように思われる」と、これを高く評価している。

一方新人のアンジェロ・ピケについては「新人にとって困難なスタートだったね。
最初のセッションでは度々スピンアウトを繰り返し、そのせいでギヤボックスに障害を起こしたことが分析された。
そのためこれを交換して臨んだ関係で、午後の走り出しが遅れてしまい、周回が不足した。
公式予選で満足なタイムを出すためには、明日大きく改善それなければならない」と、いささか辛口の評価となった。
ピケの順位は午前18位、午後19位というものだった。

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ハミルトン、「こんなに速いと思わなかった」

午前のフリー走行1回目はライコネンに続く2番手、午後の2回目では堂々トップタイムをマークしたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)は、「こんなに速いとは思わなかった」と、昨年タイトルを争った強者らしからぬコメントを語った。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「このアルバートパークは僕が昨年F1キャリアをスタートさせた所。
だからガレージから出て行く時には特別な感慨があったね。
でもシーズン前の予想ではライバル(フェラーリ)のほうがずっと速いという評判だったから、今日自分たちとこんなに差がないなんて、正直驚きだよ。
もちろん今日のタイムはまだ金曜日のものだから何も当てにはならないけれど、でも1年の始まりとして気分は悪くないよね」

一方、大本命とされたライコネンのほうは午前のセッションこそトップタイムを記録したものの、セットアップを変更したと伝えられる午後は一転大苦戦。
ライバルのマクラーレンばかりかレッドブル、ルノーらの後塵をも拝す有り様だった。

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中嶋一貴、ギヤボックストラブルに泣く

シーズン前のテストでは絶好調が伝えられたウィリアムズ・チームだったが、本番ではいきなりつまづいた。
ニコ・ロズベルグ、中嶋一貴いずれのマシンにもこれまで経験したことがなかったギヤボックスのトラブルに見舞われたもので、サム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「これがF1の怖いところ」と、陣営を引き締めた。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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このせいで二人とも最初のセッションはほとんど走れず。
中嶋は「このサーキットは去年少し走ったことがあるとはいえ、トラブルで今日の走行が大きくスポイルされてしまったのは残念。
修復なった午後からは午前の遅れを懸命に取り戻した。
これから今日のデータをエンジニアと分析して、明日の走行に備えたい」と、語った。

一方のロズベルグは午後あらたにデフ廻りのトラブルにも見舞われたということで、マイケル氏は「ロズベルグには午後にもトラブルが続いたのは残念なことだが、原因はすでに究明されているので明日は万全を期す。
とにかく今日のプログラムの遅れを明日は完全に挽回しなくては……」と、意欲をみせた。

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デ・ラ・ロサ、新GPDA会長に

F1ドライバーの団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は14日オーストラリアGPの会場アルバートパークで開いた会合で、空席となっていた会長に現マクラーレン・チームのペドロ・デ・ラ・ロサ(36歳:スペイン)を満場一致で選出した。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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前トヨタ・チームのラルフ・シューマッハが引退したあと、会長のポジションは空席となっていたもの。

現在の理事であるマーク・ウェバーやフェルナンド・アロンソらの昇格も噂されたが、ウェバーらはその経験や人格からデ・ラ・ロサを強く推していた。
ただレースドライバーではなく、テストドライバーが会長に選出されるというのはきわめて異例なこと。(おそらく前例はなし)

GPDAは重要な仕事の一つはドライバーの立場からF1レースの安全面に提言を行うことだが、しかしF1ドライバーが全員加入している訳ではなく、現在もフェラーリのライコネンやマクラーレンのハミルトンなどトップドライバーの中にも加入していない者は複数みられる。

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2008/03/14

トヨタ オーストラリアGPフリー走行1日目の模様

F1第1戦オーストラリアGP開幕。好天の公式練習初日
J.トゥル-リとT.グロックが“TF108”で決勝へ向け確かな手ごたえ

Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー11 シャシー:TF108/02
概要:終盤のスピンまでトラブルフリーの練習走行 公式練習2回目で7位
公式練習1回目:10番手 1分29秒014(トップと2.553秒差) 23周
公式練習2回目:7番手 1分28秒292(トップと1.733秒差) 22周
「今日は、タイヤのめくれ磨耗と闘いながら、車のバランスを取らなくてはならなかったら難しい日だった。
それらを改良するために色々試したが、私はまだ今のバランスには満足していない。
2度目のセッションの終わり頃に、タイヤが草に触れてしまって、私は砂利の中でセッションを終えることになってしまった。
今は、明日がより良い日になることだけを願っている。
冬の間に、われわれはかなり好ましい進歩を遂げたし、ヨーロッパでのテストは実りのあるものだった。
車はより競争力をつけたと思うし、特にレースでのコンディションはとてもいいから、シーズン最初のグランプリに向けて、手応えを感じている」

ティモ・グロック:カー・ナンバー12 シャシー:TF108/04
概要:トヨタでの初日の走行は手ごたえあり 公式練習2回目で10位
公式練習1回目:8番手 1分28秒913(トップと2.452秒差) 16周
公式練習2回目:10番手 1分28秒582(トップと2.023秒差) 28周
「今日が、私の初めてのオーストラリアでの走行であり、トヨタでの最初のフリー走行だったけれど、GP2やテストとは完全に違うものだった。
いつもとは違う状況だったけど、全体的に見て、良かったと思う。
自分のスタイルに合わせて正しく車を操るという点ではまだ難しいが、われわれは、引き続き進歩をしているし、今日は、最後のテストよりも良かったと思っている。
だから、車に対していい感じを掴み始めることができているよ。
最後の走行はそれほど悪くはなかったけど、われわれと同様、皆がタイヤの磨耗に関して不平を言うだろう」

ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「全体的に見て、われわれにとっては前向きに捉えることのできる一日だったが、セッションで問題がなかったわけではない。
ヤルノが長距離走行をして、われわれはタイヤのデータを集めていたら、ヤルノがスピンしてしまった。
あれは遺憾なことだった。
また、午前のセッションでティモの車輌の軸受け部分に問題があったため、彼の車は少し早めにセッションを終えなくてはならなかった。
それでも、車の動きには満足している。
他車がどうラインアップするかに関してのコメントはしにくいね。
何故ならば、メルボルンではいつものことだが、このサーキットは一日を通して、ラバーの付着と共に変わっていくから。
他のチームも明らかに異なった燃料レベルで走行していたから、今日のタイムシートは分析しにくいだろう。
しかし、暑さに関してはあまり気にしていないよ。
いずれにせよ、来週のマレーシアでも同じようなコンディションを予想して準備しているからね」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「30度を超える暑さ同様、快適な開幕戦第1日目とはいかなかった。
予想以上にめくれ磨耗が発生しヤルノ、ティモともバランスに苦しんでしまった。
明日に向けてはコースコンディションも良くなっていくと思われ、今日の結果からいいセッティングを見つけたい。
またバルセロナテスト以来、この開幕戦に向けてチームの士気も一段と上がっており、チーム全員で明日の予選を楽しみにしている」

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フリー走行2回目、地元のウェバー頑張る

オーストラリアGPフリー走行2回目セッションは、ライコネンの最大のライバルとみられるマクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録して終えた。
しかしこのセッション、最後に逆転されるまでタイミングモニターのトップに君臨し続けたのは地元の期待が掛かるレッドブルのマーク・ウェバーその人だった。
Mark Webber (C)Redbull Racing
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また3-4番手が(クラッシュシーンもみられた)フェラーリのマッサ、マクラーレンのコバライネンだったとしても、フェラーリのライコネンを差し置いて同僚クルサードが5番手に食い込んだことを考えると、レッドブルの好調さは本物のようだ。

6番手がロングランに挑んだとみられるライコネン、以下(最後はコースアウトした)トヨタのトゥルーリ、ウィリアムズのロズベルグ、そしてフォース・インディアのフィジケーラも元気なところをみせた。
トヨタの新人グロックは10番手。
またロズベルグのチームメイト中嶋一貴も最終的には16番手になったものの、一時はトップ8のポジションで存在感を示した。

ホンダはバトンが11番手、バリチェッロ14番手。
ルノーのアロンソは13番手、終盤まで走ることができなかったピケは19番手。
スーパー・アグリ勢は今回もあまり走れず、佐藤琢磨&デビッドソンが最後尾に並んだ。

フリー走行2回目の結果はこちら
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マクラーレン、コフラン氏やっと解任へ

マクラーレン・チームが、同チームのチーフ・デザイナーの職にあったマイク・コフラン氏の解任にやっとこぎ着けたと英『オートスポーツ』が報じた。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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ロータスやベネトン、フェラーリなど数々のF1チームで腕を振るったコフラン氏は2002年にチーフデザイナーとしてマクラーレン・チームに加入。
しかし昨シーズンF1界を揺るがせた『スパイ疑惑事件』の首謀者に目され、その後は事実上停職状態にあった。

今回、2008年シーズンの幕開けと同時に解任となった裏には、F1が抱える複雑な雇用契約の縛りがあったものと推定されている。

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フリー走行1回目はライコネン(フェラーリ)!

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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いよいよ始まった2008年のF1。
そのメルボルンでの最初のセッションは、昨年の王者フェラーリのキミ・ライコネンが貫禄を示して制した。
これはセッションの最後にライバルであるマクラーレンのルイス・ハミルトンのタイムを0.487秒短縮して逆転したもの。
また3番手にマッサ、4番手にコバライネンと、早くも前評判の高かったフェラーリ&マクラーレンの2強4人がタイミングモニターの上位を占めたことになる。

5番手には地元で意気上がるレッドブルのウェバーがつけ、6番手にルノーに戻った元王者のアロンソ、以下BMWザウバーのクビサ、8番手にはトヨタの新鋭グロックが入って気を吐いた。
トヨタのもう一人トゥルーリも10番手と順調な滑り出し。

新人ではトロ・ロッソのボーデが14番手(ベッテルは9番手)、ルノーのピケは18番手。
途中13コーナーでコースアウトしたピケは赤旗中断の原因にもなった。
ホンダはバトンが11番手、バリチェッロが15番手。
インストレーションラップのあとほとんど走行のなかったスーパー・アグリは佐藤琢磨が19番手、デビッドソンが20番手。
同じく走行しなかったウィリアムズも中嶋一貴が21番手、有効な計測タイムすらなかったロズベルグは最後方の22番手に位置された。
ロズベルグのマシンにはギヤボックスのトラブルがあったとも伝えられている。

オーストラリアGPフリー走行はこの後午後2時(日本時間:午後0時)から2回目セッションが行われる。

フリー走行1回目の結果はこちら
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フェラーリ『F2008』の「エティハド・ウィング」

今季フェラーリ・チームに中東UAE(アラブ首長国連邦)の『エティハド航空』がスポンサーについたことが発表されたが14日(金)アルバートパークのガレージでさっそくその新装ロゴがお目見えした。
Etihad Airways/Ferrari (C)Ferrari S.p.A
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発表リリースにあった通り、リヤウィング背面に大きく『ETIHAD』が描かれており、今シーズンもフェラーリのマシンが最速とすれば、他チームのドライバーは嫌というほどこの6文字を見せつけられることになるかも知れない。

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FIA会長、「2009年のF1はハイブリッドに」

FIAのマックス・モズレー会長は、13日(木)ジュネーブ・モーターショーの会場に赴きIAMF(国際アドバンスド・モビリティ・フォーラム)のイベントでスピーチ、衝撃的な発言を行った。
それによれば2009年シーズン、F1マシンがハイブリッドカーになるというもの。
Max Mosley (C)RedBull Racing
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「モータースポーツの頂点としてフォーミュラワンといえども今後は環境問題から目を背けている訳にはいかない。
私は、2009年にはエネルギー効率の面からハイブリッドカーになるものと考えている。
余分なパワーは限られた燃料からより有益な仕事を得るということが肝心で、F1のエンジン自体はフリーズさせられる」

モズレー氏が主張するハイブリッド・システムはKERS(運動エネルギー・リカバリー・システム)と言われるもので、この導入によりF1は環境問題で世界に誇れるものになるとしている。

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クルサード、モントリオールと富士を酷評

最年長のF1ドライバーとして、14年目のシーズンを始めようとしているベテランのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)が、イギリスの『インディペンデント』紙に対してカナダGPのモントリオール、そして日本GPの富士スピードウェイについて辛い評価を与える発言を行っている。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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「カナダの場合はサーキットそのものが最悪だ。
単に小さな牧場の中にパドックがあるだけ。
赤ちゃんのおまるでトイレをした経験があれば、誰だってその悲惨な状況がわかるだろう。
(最新設備を誇る)富士の場合は、コースのレイアウトがまるでなってない。
きっと成り上がり者の誰かがデザインしたんだろうけれど、あれfはまるで糞トラックだよ」

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スーパー・アグリ、オーストラリアGPに首脳不在

とりあえずメルボルンには現れたものの、依然として今季のチーム体制が不明確なままの『スーパー・アグリ・F1』だが、今回ダニエーレ・オーデット氏が不在であることがわかった。
Daniel Audetto (C)Super Aguri F1
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古くはもとF1チャンピオン・ニキ・ラウダのマネージャーという経験を持つオーデット氏(イタリア)は、鈴木亜久里代表とは日本GP3位入賞時、ラルースにエンジン供給したランボルギーニを率いていたという関係。
スーパー・アグリにおいてはチーム創設時からの最重要メンバーの一人でマネージング・ディレクターの肩書きを持ち、これまですべてのグランプリで指揮を執っていた。

海外メディアからは鈴木亜久里代表自身のポジションについても厳しい質問が浴びせられていて、これに対し同代表は「まだ決まっていない」と、明確にしていない。
周囲からは今回まだ契約が完全に終了していないままの『見切り発車』という見方もあり、ここ1か月以内に正式な体制発表が行われるものと観測されている。
場合によってはチーム上層部の大幅変更が避けられない見通しだ。

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2008/03/13

『エティハド航空』、フェラーリのスポンサーに

昨年まで『スパイカーF1』チームのスポンサーだった『エティハド航空』が、新たにフェラーリ・チームと3年間のスポンサー契約を結んだことが明らかとなった。
Etihad Airways/Spyker『F8-VII』(C)Spyker F1
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エティハド航空は中東UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビを本拠とする国営航空会社で、これまではスパイカーF1(のちフォース・インディア)のタイトル・スポンサーまで務めたが、チームを買収したインドのヴィジャイ・マルヤ氏がキングフィッシャー航空を傘下に持つことから契約を解消。
今回フェラーリ・チームとの契約がまとまったもの。
今後『F2008』のリヤウィング部にロゴが掲出される見通しだ。

エティハド航空は2009年から開催されるF1アブダビGPのタイトル・スポンサーとなることも決定している。
なおマクラーレン・チームのスポンサーだったエミレーツ航空は、同じUAEでもドバイを拠点とする航空会社ということになる。

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コバライネン、「ブリアトーレとは問題ない」

昨年の開幕戦オーストラリアGPで、僚友フィジケーラが6番グリッドを獲得する一方で予選最終ピリオドまでも進めず13番手に終わり酷評されたヘイキ・コバライネン(26歳:フィンランド)だが、当時のボスであるフラビオ・ブリアトーレ代表とは「何も問題ない」と、語っている。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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「フラビオとは長いつきあいだったからね、彼の性格もやり方も良く知っているんだ。
彼はいつだって力強い言葉で言うけれど、僕にとってはとても心強いアドバイスだったし、彼からはいろいろなことを学んだよ。
問題があるならば、直接言ってくれたほうがよほどいい。
人々は心配してくれるようだけど、僕と彼との間は今も全然問題ないんだ」

昨年のオーストラリアGPでは決勝でもフィジケーラ5位に対してコバライネンは10位ノーポイント。
せっかく抜擢したコバライネンの初戦の不振に、ブリアトーレ氏は当時「クズ野郎」と吐き捨てたと伝えられている。

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ライコネン、メルボルンでパンクに襲われる?

2年連続チャンピオンを期すフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)が、2008年緒戦の地メルボルンのアルバートパークに到着。
しかしそこでF1王者を迎えたのは異様な出で立ちのパンク・グループだった。
Image (C)Ferrari S.p.A
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実はこれはアメリカを代表するヘビメタ・ロックバンドである『キッス』のメンバー。
さしものチャンピオンも、このパンク・ファッションに取り囲まれてはたじたじだったとか。

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オーストラリアGPの天候は3日間共に晴れ

いよいよ明日から開幕するオーストラリアGPだが、週末3日間の天候はいずれも晴れ、ドライ・コンディションで迎えられそうだ。

メルボルンの地元気象台による予報では、金曜日、土曜日、日曜日とも晴れの予想で雨の心配はないということだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿 度
3月14日(金) フリー走行 晴れ 19-39度 30%
3月15日(土) 公式予選 晴れ 19-40度 27%
3月16日(日) 決勝レース 晴れ 16-36度 35%

2006 Australia GP (C)McLaren Group
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『オリンパス』マクラーレンとパートナー契約

マクラーレン・チームは日本のカメラ・メーカー『オリンパス』とパートナーシップ契約を結んだことを明らかにした。
Olympus & McLaren (C)McLaren Group
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同チームのロン・デニス代表は「われわれはオリンパスのような世界的に知られたブランドと提携できたことを歓迎する。
F1の魅力には音や匂い、という部分もあるが何より重要なものは視覚であることに間違いない。
オリンパスは、その魅力を最大限に引き出してくれることだろう」と、語った。

またオリンパス社のグレイム・チャップマン/マネージング・ディレクターは「このスポーツで最もエキサイティングなチームと提携できることを喜んでいる。
オリンパスのヨーロッパ拠点ができた1963年はブルース・マクラーレンがチームを創設した年。
われわれのコンパクトカメラSLRはメルセデスの名車と同じ名称で、さらにオリンパスが初めて200万ピックセルのデジタルカメラを開発したその同じ年に、ミカ・ハッキネンがこのチームで世界タイトルを獲得したことなど考えると両者の関係には印象深いものがある」と、語っている。

なおオリンパスはかつてフェラーリ・チームを支援したことでも知られる。

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豪GPのナイトレース化にシドニーが名乗り

ナイトレース化を要求するバーニー・エクレストン氏に対し、スタート時刻を遅らせることで抵抗するオーストラリアGPの主催者だが、こうした状況を受け今度はシドニーで開催の可能性が持ち上がっている。
Australia GP Image (C)Midland F1 Racing
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これはニューサウスウェールズ州のモーリス・イエマ首相が地元オーストラリアの『ヘラルド・サン』紙に語ったもので、それによればシドニーのイースタン・クリーク・サーキットに照明設備を設置しF1のナイトレース化に対応できるというもの。

同サーキットで物理的にF1ナイトレースが可能ということになれば、次はFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との具体的な開催契約交渉ということになるが、世界に開催候補地引く手あまたの中、難航するのは必至とみられる。

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2008/03/12

中嶋一貴(ウィリアムズ)、「レースが待ちきれない」

いよいよフルタイムF1ドライバーとしてその開幕戦を迎えるウィリアムズ・チームの中嶋一貴(23歳)は、次のように意気込みを語っている。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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「いよいよほんとうにF1ドライバーとしてシーズン開幕戦を迎えることで、いまとても興奮しているよ。
これまでのオフテストで、チームは全員とてもハードな仕事を行って、出来る限りの準備をしてきたから実際のレースを迎えるのをほんとうに楽しみにしている。
アルバートパークは公道コースだから、走り始めはとても滑りやすくなっているんじゃないかな。
でも走るにつれて、おそらく土曜日までには路面も落ち着いて来ることだろう。
(南半球なので)おそらくホットなレースになると思うけれど、それはウチのクルマには問題ない筈。
いままで長い時間テストを重ねてきたから、実際にレースをするというのが待ちきれない気持ちだよ」

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「自分の生涯で分類不可欠のものがある」と、デニス氏

今シーズンの開幕を前に引退という噂を一蹴したマクラーレン・チームのロン・デニス氏は、「残された自分の生涯で、分類しなければならないものがある」と、意味深な発言をイギリスの『インディペンデント』紙に語っている。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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今年60歳になるデニス氏はF1だけでなくマクラーレン・カーズを中心とした巨大グループを率いる総帥として膨大な仕事をこなす毎日。
果たしてデニス氏がどのような「分類」をするのかは本人以外にはわからない。

いずれF1については現在のポジションを現マクラーレンF1のCEO(最高経営責任者)であるマーティン・ウィットマーシュ氏に譲るという方向は確実としても、デニス氏の発言からどうやらそれがすぐ間近ということではないようだ。

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ウィリアムズ首脳も『リバースグリッド方式』に同調

遅いマシンをスターティンググリッド上位に着けるといういわゆる『リバースグリッド方式』については、ルノー・チームのブリアトーレ代表がF1を面白くするためとしてすでに提案しているが、ウィリアムズ・チームのパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターもこれに同調する発言を行っている。
Patrick Head (C)Williams F1
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「退屈だと言われるF1レースのスペクタクルを改善するためには、何よりオーバーテイク・シーンが必要なんだ。
いろいろ案はあるだろうが、私は(前年の)チャンピオンシップの逆の順でスタートさせたらいいと思っている。
それなら(GP2とは違い)すべての人間にとって同じ条件と言うことになるし、シーズン全体を見渡せば、それでもやはり勝つべき正しい男がチャンピオンシップを勝ち取ることになる筈だからね」と、このF1を知り尽くしたベテランは英『BBCスポーツ』に語っている。

言うまでもなくヘッド氏はウィリアムズ・チームの共同設立者であり、現在も共同オーナーを務めるチーム成功の功労者だ。

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エクレストン氏、「夕方レース」に早くも難色

ナイトレース化を迫られているオーストラリアGPについて、主催者がスタート時刻のさらなる繰り延べによる『夕方レース』案を示したことに対し、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、さっそく難色を示している。
Bernie Ecclestone (C)BMW Sauber F1
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これはオーストラリアからのメディア取材に答えたもので、その中でこの英国人富豪は「確かに午前3時に起きるよりは午前6時のほうがはるかに良い。
しかしそれはわれわれが求めているものではないね。それではまだ十分とは言えない。
『夕方レース』ではなく、あくまでも『ナイトレース』がオーストラリアには必要なのだ」と、答えた。

今回示された午後5時のスタートだと、エクレストン氏のヨーロッパ(イギリス)では午前6時ということになる。
77歳のエクレストン氏には十分と思われるが、一般観客には午前6時はまだ早過ぎるようだ。

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好調シンガポールGP、追加チケット販売へ

相変わらずチケット販売の不振に悩む隣国マレーシアGPを尻目に、順調な前売り状況が伝えられる初開催のシンガポールGPでは、さらに追加のチケットを売り出すことがわかった。
Image (C)Renault F1 UK
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今回追加されるのは、すでに販売されている市役所前の後方、階段の上部分約1,000席ということで、セントアンドリューズのストレートが見渡せる好ポイントという。
今月下旬には売り出される予定だが、売り切れは必至と、主催者は強気の姿勢を崩していない。

F1史上初のナイトレースとなるシンガポールGPの決勝は日本GPの2週間前、9月28日(日)になる。

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ロン・デニス氏、マクラーレン代表留任確定へ

開幕戦オーストラリアGP前に辞任、との見方が流れていたマクラーレン・チームのロン・デニス代表だが、チームやパートナーを組むメルセデス・モータースポーツの否定通り、現在の体制が維持されることが確実となった。

それによればデニス氏はファクトリーでスタッフに対して今季マネージメントに変更がないことを明言したということで、その後予定通りメルボルンに向けて機上の人になったという。
Ayrton Senna/McLaren Honda (C)Honda Racing
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故ブルース・マクラーレンが設立したチームを受け継いで以来、ロン・デニス氏が率いるのは今年28年目のシーズンを迎えることになる。

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2008/03/11

「次は韓国メーカーのF1参入期待」と、エクレストン氏

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏(77歳:イギリス)は、「次は韓国自動車メーカーのF1参入を期待している」と、ドイツの通信社『SID』に語っている。
Bernie Ecclestone (C)BMW Sauber F1
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「韓国は世界第5位の自動車産業大国だが、まだF1への参戦はない。
私はぜひ次は韓国の自動車メーカーにF1参入して欲しいと考えているよ」

現在F1に参戦している自動車メーカーはドイツが2社(BMW、メルセデス)、日本2社(トヨタ、ホンダ)、イタリア(フェラーリ)&フランス(ルノー)の合計4か国6社。

なお現在韓国には現代(ヒュンダイ)、起亜(キア)、大宇(デーウー)などの大手自動車メーカーがあるが、近年同国でも急速にモータースポーツ熱も高まりつつある。

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フォース・インディア、「グリッド後位に甘んじない」

オランダをベースとしたスパイカーF1から、今季インド資本を得て新生フォース・インディアに生まれ変わった同チームでは、「開幕からグリッド後位には甘んじない」と、コリン・コルズ代表が力強く宣言した。
Colin Kolles (C)Force India F1
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「われわれのチームはこれまでと同じじゃない。
献身的で資金の投入を惜しまない新しいチーム所有者、そしてリウッツィによってサポートされたフィジケーラ&スーティルという強力なドライバー・ラインナップ。
これはもうわれわれがグリッドの後位に埋もれないという証しそのものなんだ。
私はこのチームの将来を考えると、いままさしく楽天的になっているね。
今シーズン中にわれわれはフィールドの中盤で戦うようになり、そしてやがてポイント獲得の常連になり得ると確信しているよ」

潤沢な資金を得たとされるフォース・インディア、その命運を握るのはかつてルノー・チームをチャンピオンに導いたマイク・ガスコイン氏の手腕ということになるだろう。

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マレーシアGPチケット販売、今年も苦戦

すでに決勝日まで2週間を切った第2戦のマレーシアGPだが、同GPのオペレーション・マネージャーであるマグダレン・マー氏によれば、チケット販売が苦戦を強いられているということだ。
これは隣国シンガポールの『ストレーツ・タイムス』紙が伝えたもので、昨年の同時期に比べて10%から20%低いペースであるという。
2006 Malaysia GP (C)Honda Racing
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すでに2015年まで開催契約が延長されたとするマレーシアGPだが、当初から少ない観客数に悩まされているうえ、今年からすぐ隣のシンガポールでF1が開催されることでその影響も否めない。
主催者は日曜日の観客目標を12万5千人としているが、これまでシンガポールから最低2万人は来場していたとみられるからだ。

なお皮肉にも、そのシンガポールGPのほうのチケット販売はこれまでのところ順調と伝えられている。

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ルノー・チーム代表、「開幕3戦は捨てレース」

開幕戦を迎えるにあたり、ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレは「われわれにとって開幕3戦は捨てレース」と、異例の見解をフランス『ディマンシュ・ジャーナル』紙に示した。
Renault Duo (C)Renault F1 UK
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「正直言って『R28』の戦闘力はまだわれわれが期待したレベルまで達していない。
残念ながら、開幕3レースは実質捨てレースだと言わざるを得ないだろう。
真価を発揮できるのは4月ヨーロッパに戻ってから。
だからこの段階でネルシーニョ(アンジェロ・ピケ)を判断してはいけないね。
彼は今季アロンソという最高のチームメイトを迎えてデビューすることになった。
それはネルシーニョにとってライバルではなく、学ぶべき教師なんだ。
対等に戦おうとしたら、それは自殺行為というものだよ。
もっとも彼はとても知的だから、十分それを理解しているがね」

2度の世界チャンピオンに輝くアロンソはF1出走103回のベテラン。
一方アンジェロ・ピケは、新人ながら偉大な元3回のF1チャンピオンを父に持つ。

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ウェバー、「開幕戦、最高の状態じゃない」

今シーズン、二人合わせて67歳という「老人コンビ」になるレッドブル・レーシングのドライバーだが、そのマーク・ウェバーは「われわれは開幕戦、最高の状態じゃない」と、苦しい状況を明らかにした。
M.Webber & D.Coulthard (C)Redbull Racing
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これは地元オーストラリアの『ヘラルド・サン』紙に語ったもので、その中でこのベテランは「ウチは二人とも『若いから』体調は最高さ。
でも正直言って、物理的には開幕戦をわれわれが最高の状態で迎えたとは言い難いね。
ウチはテストドライバー不在だったため、オフのテストでは二人ですべての仕事をこなさなければならなかったんだ。
そのせいで二人が走ったマイル数は、おそらくどのチームと比べても一番多かったんじゃないかな。
はっきり言って最後はちょっと苦痛だったよ」と、語っている。

レッドブル・レーシングは1月になってセバスチャン・ブエミ(19歳:スイス)をテストドライバーに指名したものの、現実には最後まで両レースドライバーがテストを担当している。

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ホンダ・チーム、復活のカギはロス・ブラウン氏

昨シーズン、辛酸をなめたホンダ・チームにとって、今季は復活の年。
そのカギを握るとみられるのがフェラーリ・チームから移籍した大物ロス・ブラウン代表の存在だ。
Honda Team (C)Honda Racing
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かつてミハエル・シューマッハをベネトン・チームで、そしてフェラーリ・チームで王者に導いたそのブラウン氏は開幕戦を前に次のようにチームの戦力を分析した。

「ここまでのシーズン前テストでは、様々なトライをしてきた。
とりわけ最後に行ったヘレス・サーキットでの集中テストではエアロダイナミックスに進化がみられたと思っている。
ただこれは一つのステップに過ぎず、新型車はずっと一貫して熟成が図られてきているものだ。
われわれにはバトンとバリチェッロという有能で経験豊富なドライバーが揃っているし、今シーズンはマクラーレンやフェラーリらには及ばないものの、次の中団グループに加わることを目標に全力を挙げる。
しかしそこはたいへんコンペティティブな場所だから、メルボルンでわれわれは最高の仕事をしなければならないことを覚悟しなければならないだろう」

ヘレスで行われた最後の単独テストについて、その詳細は明らかにされていないが、バトンらチームスタッフの表情が明るいことは確かのようだ。

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オーストラリアGP、2009年はさらに遅いスタートも

昨年、おおかたのグランプリ同様午後2時のスタートだったオーストラリアGPは、今年1時間半遅らされ、午後3時半という異例のスタート時刻となった。
この場合、イギリスでは午前4時半、フランスなどヨーロッパの多くで午前5時半というスタート時刻になる。
(上海・シンガポールでは午後0時半、日本では午後1時半)
2005 Australia GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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これについてオーストラリアGP会社のロン・ウォーカー会長は「これにより、世界的にみればテレビの視聴者数は数百万単位で増加する筈。
またわれわれオーストラリア自身にとっても、日曜日スタートまでに多くの時間があるということは様々なイベントができるということで好ましいというものだ。
これが成功したなら、2009年にはさらにスタート時刻を遅らせて午後5時というのも考えているんだ」と、語っている。

その場合、イギリスでは午前6時、フランスなどのヨーロッパが午前7時、上海・シンガポールでは午後2時、日本では午後3時というスタート時刻になる。

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2008/03/10

トヨタ、いち早く米NASCAR最高峰で初優勝

Toyota NASCAR Camry (C)Toyota Racing
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今シーズン、F1参戦8年目を迎えるトヨタ・チームの目標はもちろん念願の初優勝だが、いち早くアメリカからうれしいニュースが飛び込んだ。
(F1での最高は2005年マレーシア&バーレーンGPでの2位:いずれもヤルノ・トゥルーリ)

これはアメリカで大人気NASCARシリーズの最高峰『スプリント・カップ・シリーズ』第4戦でトヨタ・カムリが初勝利を記録したもの。

カムリ初優勝のニュースはこちら

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スーパー・アグリのパートナー『マグマ』

スーパー・アグリの提携先はやはり噂の『マグマ』だった。
イギリスのロンドンに本拠を置くマグマ・グループを率いるのはマーティン・リーチ氏。
同氏はかつてマツダやフォードに務めた経歴を持ち、とりわけフォード時代にジャガー・チームやジョーダン・チームにエンジン供給したことからF1への関わりを深めてきたようだ。
SAF1 Team Image (C)Super Aguri F1
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その後マセラティを経験したあとリーチ氏は自身でマグマ・グループを設立。
さらにメナード・エンジニアリング・リミテッドを買収するなどしたが、スーパー・アグリのリーフィールドのファクトリーはこのメナードが所有していたもの。
またホンダ・チームのニック・フライCEOとはフォード時代に同僚だったという関係にもなる。

今回マグマがどの程度スーパー・アグリに関わったのかはまだ不明だが、仮に100%買収だったとしてもレギュレーション上、少なくとも今シーズンは『スーパー・アグリ・F1』という名称は引き継がれる。

一時インドのスパイスが買収に名乗りを上げた際にはインド人ドライバー(ナレイン・カーティケヤン)起用が伝えられたが、ホンダがこれに反対。
今回のマグマはイギリス本拠のため、デビッドソンの継続起用に問題はなさそうだ。

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スーパー・アグリ、『マグマ』との提携正式発表

『スーパー・アグリ・F1』チームは、10日(月)行われたホンダ・チームの体制発表会において、かねて名前の上がっていたイギリスの『マグマ』との提携を明らかにした。

また引き続きホンダからのエンジン供給や佐藤琢磨&アンソニー・デビッドソンというドライバー・ラインナップの継続も発表されたが、一連の交渉についてはまだすべての結論が出ていないということで詳細の説明は避けた。
Super Aguri Factory (C)Super Aguri F1
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鈴木亜久里:チーム代表
「やっと新しいパートナーを発表することができることをうれしく思う。
今後、Magmaと末永く良き関係を築いていけることを楽しみにしている。
今年のドライバーに関しては前々から彼らと一緒に仕事を続けていきたいと言っていたことであり、全く心配していなかった。
今年も彼らがいてくれることでチームにとっては非常にプラスになると思う。
アンソニーは今年が2年目のフル参戦となるので、ポイント獲得を期待している。
琢磨は去年の素晴らしい仕事ぶりをまた今年も発揮してくれることを期待している。
今年は面白いシーズンになると思うし、彼らがいい結果を出せるようにチームとして最善の努力をしていくつもりだ」

佐藤琢磨
「今までの2年間のいい流れを今年もSUPER AGURI F1 TEAMで続けていけることをすごくうれしく思うし、2008年がすごく楽しみだ。
オフシーズンの準備は思うように進んでいないのは事実だが、われわれはいつもこのような逆境をみんなのファイティングスピリットで乗り越えてきた。
この気持ちを今シーズンも保ち続けて、準備の遅れを取り戻していければと思っている。
今シーズンからはトラクションコントロールが廃止され、レースがより面白くてエキサイティングなものになると思う。
オフにはハードなトレーニングをずっと続けてきたし、できるだけのことはしてきた。
メルボルンではチームとしていい結果を出したいと思っているし、シーズンもベストを尽くしたい」

アンソニー・デビッドソン
「去年のいい結果に続き、今年もSUPER AGURI F1 TEAMで2年目を迎えることができることを非常に楽しみにしている。
少ししかテストはできなかったが、うまくいったと思うし、新しいMESシステムの導入を踏まえたマシンの開発もうまく進んでいると思う。
オフでは自分のトレーニングに集中してきたし、今シーズンがどのような展開になるか分からないが、準備は万端だと思う。
また一丸となって頑張っているチームのみんなとホンダには感謝の気持ちで一杯だ」

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ホンダ、2008年のF1参戦体制を発表

ホンダ・チームは、10日(月)都内のホテルで2008年のF1参戦体制発表を行い、自らのホンダ・チームと共に、一時参戦に不安の声も聞かれた『スーパー・アグリ・F1』チームについても正式なエンジン供給体制にあることを確認した。
Honda Factory Image (C)Honda Racing
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またスーパー・アグリのドライバーには佐藤琢磨&アンソニー・デビッドソンの名前が発表されている。

本田技研工業の広報・モータースポーツ担当である大島裕志執行役員は、「ホンダ・チームは今シーズン開発オペレーションを強化し、さらに日本の栃木研究所と現地との密接な連携のもと、レースチームの基盤を確実に強化することができた。
またスーパー・アグリに関しては、われわれホンダに対しても多くの人からご心配や励ましの声をいただいたが、参戦が決まりうれしく思っている」とのコメントを明らかにした。

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レッドブルF1、サウジアラビア・ジッダに現る

2008年開幕戦を目前に、先週末レッドブル・レーシングが中東サウジアラビアで公道デモンストレーション・ランを行ったことがわかった。
Redbull Renault (C)RedBull Racing
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はるばる遠征したのは同チームのデモ用マシン『RB4』で、そのステアリングを握るのはエースのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)その人。
クルサードはイスラム教の重要拠点であるジッダのアル・タリヤ通りで豪快にデモンストレーション・ラン。
近年急速にモータースポーツ人気が高まりつつあるアラビアのF1ファンがマシンを興味深く取り巻いたということだ。

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まだ宙ぶらりん状態のデビッドソン(スーパー・アグリ)

参戦を危ぶむ声が聞かれたものの、無事開幕の地アルバートパークに機材が到着したニュースが伝えられた『スーパー・アグリ・F1』チームだが、佐藤琢磨と共に戦う筈のアンソニー・デビッドソン(29歳:イギリス)のポジションは不確定のままのようだ。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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同選手の地元イギリスの『イブニング・スタンダード』紙は、「デビッドソンはまだチームと正式な契約は交わしていない。
今回は暫定のままの状態での南半球へのフライトとなった」と、報じている。

また同選手の妻でマネージャー役も務めるキャリー夫人もこれについて「私たちはとても困難な冬を送りました。
そしてチームとの間でまだ細部に詰めなければならない部分が残っています」と、まだ宙ぶらりんの状態であることを認めている。

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BMWザウバー代表、「初勝利の目標は変わらない」

シーズン前のテストを終え、いよいよ開幕の地メルボルンへと乗り込んだ『BMWザウバーF1』チーム、総帥のマリオ・タイセン氏は「いまでも今季初勝利というわれわれの目標に変更はない」と、力強く語っている。
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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「今シーズンの『F1.08』は、まさしく攻撃的なアプローチで造り上げたマシンだ。
昨年の成績(実質ランキング3位)を考えたら、われわれは今年明らかに初勝利を目的として行かなければならなかったからね。
ただそのため新しいマシンはコントロールするのがいっそう難しいということがこれまでのテストで明確になった。
しかしだからといってわれわれの目標とするところは変わらない。
あくまでも今シーズン中に念願の1勝を挙げたいと考えているよ」

2007年のオーストラリアGPでは、金曜日のフリー走行でベッテルがいきなり3番手、公式予選でハイドフェルドが3位、クビサが5位というグリッドをBMWザウバー・チームは得ている。

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オーストラリアGP、ナイトレース化なければ終了

いよいよ今週2008年シーズンの幕開けを告げるオーストラリアGPがスタートするが、これにいきなり水を浴びせるような発言をバーニー・エクレストン氏が行った。
Australia GP Image (C)Panasonic Toyota Racing
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これはイギリスの大衆紙『メール・オン・サンデー』に対し語ったもので、その中でこのF1総帥は、「オーストラリアGPが生き残る道ためには、ただナイトレースにすることしかない。
いまヨーロッパの視聴者がこの国のレースを観るためには、寝ずにいなければならない。
こんなおかしなことはいつまでも続けられないよ。
そのめにはナイトレースにするしかないんだ。
しかしオーストラリアの人々はナイトレースにはできないというし、他の所での開催も考えられないと言う。
それならわれわれはこの国でのグランプリを諦めるしかないじゃないか」と、決め付けた。

現在のオーストラリアGPの開催契約は2010年までとなっていて、エクレストン氏はその後の開催は保証しないとした。
ただこの強圧が、やがて日本にも向けられないとは誰にも断言できない。

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マクラーレン・チーム、一番端ピットガレージ免れる

昨シーズン『スパイ疑惑事件』に関わるペナルティにより全コンストラクターズ・ポイントが剥奪されランキング最下位となったマクラーレン・チームだが、開幕戦オーストラリアGPのピットガレージは本来の位置である一番端を免れたことがわかった。
McLaren Team Garage (C)McLaren Group
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ピットガレージの順番は前年のコンストラクターズ・ランキング順に指定されていて、下位の位置だとサーキットによっては大きな不利になることもある。
またガレージやパドックの広さも下位チームは狭くなることが多いため、実際問題マクラーレンのような巨大チームに一番端というのは現実的ではなかった。

今回の『措置』にはバーニー・エクレストン氏の意向が働いたと理解されているが、それでも当初打診された3番目の位置という案にはルノー(3位)、ウィリアムズ(4位)がいずれも反発、結果的にレッドブルの前となる5番手で落ち着いたと伝えられている。

これにより、ピットガレージは上位からフェラーリ、BMWザウバー、ルノー、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブル、トヨタ、トロ・ロッソ、ホンダ、スーパー・アグリ、フォース・インディアという順になる。

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スーパー・アグリ機材、メルボルンに到着

今季の参戦を心配する向きもみられた『スーパー・アグリ・F1』チームだが、3月16日(日)の開幕戦に向け、無事機材がメルボルンに到着し始めたことが確認された。
Image (C)Super Aguri F1
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これにより、鈴木亜久里代表が明言していた通りオーストラリアGPへの参戦が確実とみられるが、しかしいま現在もなおチームから公式な体制発表はなし。
ドライバーについても契約の確認はされていないままで、まだ一連の売却ないし資本参入の契約交渉は完了していないとみられる。

ただしアルバートパークのガレージには昨年同様、佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンの名前が掲出されているということで、ドライバー・ラインナップに変更はない模様。

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2008/03/09

ピケ・ジュニア、「名前は助けるが保証はしない」

2006年のニコ・ロズベルグ同様、今年もチャンピオンの子息がF1デビューを果たす。
それがルノー・チームのネルソン・アンジェロ・ピケ(22歳:ブラジル)だ。
偉大なチャンピオンを父親に持ち、さらにチームメイトも2度のチャンピオンに輝くフェルナンド・アロンソというプレッシャーの掛かるシチュエーションだが、当人はすこぶる冷静さを務めているようだ。

「父親の名前は確かに僕のキャリアにおいてとても役立ったと言えるだろう。
僕自身、それを楽しんだと受け止めているし好きだったと認めるよ。
でも、それは助けにはなったとしても、個人の能力を保証するものではないから。
人はそれぞれ違うものなんだ。
実際、僕の弟(異母弟)は継続しなかったしね」
Nelson Piquet (C)Honda Racing
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父のピケ・シニアは1978年にエンサインからF1デビュー。
通算14年に渡るF1生活で23勝を記録、ブラバム、ウィリアムズで3度のチャンピオンに輝いている。

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FIA、N.ステップニー氏の非雇用をチームに要請

7日(金)遅く、FIA(国際自動車連盟)は昨年F1を騒がせた『スパイ疑惑事件』に関連し、当事者と目された元フェラーリ・チームのナイジェル・ステップニー氏について、雇用を避けるよう各チームに要請を行うステートメントを発表した。。
Image (C)Ferrari S.p.A
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それによれば、期間は2009年前半までの約1年半。
ステップニー氏はFIA管理下のライセンス所有者ではないため、彼が国際モータースポーツにふさわしい人物であるかどうかの判断を直接下すことなく、各チームに対して雇用することのないよう求めるという苦肉のもの。

ただしこれを受けた当のステップニー氏は、「強権発動を発揮しようとしたFIAが、事実上の後退を余儀なくされた」と、冷笑するコメントをさっそく出している。

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佐藤琢磨(スーパー・アグリ)、「開幕戦に向け万端」

チームが抱える資金問題から、今季参戦すら危ぶむ声が上がる『スーパー・アグリ・F1』の佐藤琢磨だが、8日(土)都内で行われたイベントで元気な姿を詰め掛けたファンに披露した。

これは自身が編集長を務める『フォーミュラ・タクマ』の出版記念イベントに出席したもので、佐藤は「心配を掛けているが、予定通り開幕戦メルボルンのグリッドに着くため、準備は万端進んでいる。
われわれは間違いなく今シーズンも参戦するので安心して。
シーズンが始まってしまうとなかなかこうしてファンと接触する機会が少ないので、とても楽しかった」と語り、笑顔をみせている。

2002年、当時のジョーダン・チームからF1デビョーを果たした佐藤琢磨にとって、今年は7年目(実質6季)のシーズンということになる。

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フレンツェンもスピードカーシリーズ参戦へ

去年の秋にスタートした『スピードカーシリーズ』に、また新たな元F1ドライバーが参戦する見通しだ。
Heinz-Harald Frentzen (C)Ex.Jordan Grand Prix
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今回ドイツの『ビルト・ツァイトゥング』紙が報じたのは元ジョーダンなどで活躍したハインツ・ハラルド・フレンツェン(40歳:ドイツ)。
スピードカーは620馬力のエンジンが搭載されたワンメイクのストックカーレースで、2007年11月からアジアと中東の各地を舞台に全8戦が行われている。
すでにジャン・アレジやジョニー・ハーバート、片山右京、ステファン・ヨハンソン、ジャンニ・モルビデリら多くのF1ドライバーが参戦している。

現役時代はウィリアムズとジョーダンで合わせて3勝を記録。
早ければ4月F1バーレーンGPのサポートレースに登場するものと期待されている。

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2008/03/08

ベルガー氏、「ボーデは予選タイム向上が必要」

元F1ドライバーで、現在は『スクーデリア・トロ・ロッソ』チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏は開幕戦を前に同チームのドライバーについて触れ、「ボーデには予選タイムの向上が必要」と、分析した。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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「これまでのテストでは、ロングランではいずれのドライバーも同じペースであるものの、タイムアタックとなるとセバスチャン・ベッテルのほうが明らかにボーデよりも速かった。
ボーデはこれまでのチャンプカーのマシン、そしてスリックタイヤに慣れているために1周でパッケージから最大限のものを引き出すというのに慣れていないようだ。
F1では予選グリッドが大きな意味を持つことになるから、彼には今後この点での改善が必要だね」

ただ米チャンプカーでの4年連続チャンピオンのイメージが強烈なセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)だが、実はレーシングカートやF3選手権ではいずれもフランス・チャンピオン、さらに国際F3000選手権でもチャンピオンに輝くなどヨーロッパ・スタイルのレースにも長けたドライバーなのだ。

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トヨタ渡辺社長、「初優勝の感動味わってもらいたい」

トヨタ自動車は7日(金)都内で2008年モータースポーツ活動発表会を開催、その席上、渡辺捷昭社長は「F1ファンの皆様に初優勝の感動味わってもらいたい」と、念願の初勝利に意欲をみせた。

「クルマというものの楽しさをマキシマイズさせるのがモータースポーツで,その頂点にあるのがF1。
今年こそ初優勝の感動をファンの皆様に味わっていただくためにも全員で頑張っていきたい」と、歴代10代目となる渡辺社長。
Toyota Team (C)Panasonic Toyota Racing
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また同席した新加入のティモ・グロックは「新しいマシン『TF108』には十分な手応えを感じ取っているのでトゥルーリや可夢偉と力を合わせ、チームの期待に応えたいと思う」と、語っている。
2004年、当時のジョーダン・チームから4戦に出場したグロックだが、アルバートパークでは金曜日のフリー走行のみの走行で15ラップの周回経験に留まっている。

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アメリカGP、2009年復活に向け動き

2007年シーズンを限りに開催が途絶えることになったアメリカGPだが、2009年の復活に向け再び水面下で動き出したようだ。

これは米『スピードTV』が報じたもので、開催地で主催者でもあるIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)がイベントのタイトル・スポンサー獲得のため地元のマーケティング調査会社である『ジャスト・マーケティング』と契約したというもの。
2003 USA GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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同スピードウェイのスタート/フィニッシュラインには今でも一部煉瓦が敷かれているが、この煉瓦を敷き詰めたオーバルコースが完成したのは1909年のこと。
来年2008年は同スピードウェイにとって開設100周年の節目に当たることから、関係者の意気込みもとりわけ強いようだ。

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BS、エクストリーム・ウェザータイヤにも白線

現在F1にタイヤを一手に供給するブリヂストンは、今シーズンからエクストリーム・ウェザータイヤにも白線を入れる方針であることを明らかにした。
Wet Test Image (C)Super Aguri F1
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これまでドライタイヤにおいて、使用される2種類のうち柔らかいほうのタイヤのトレッド面に白線を入れ、観客にも容易に識別できるようしていたが、これを今度はウェットタイヤにも導入するもの。

エクストリーム・ウェザータイヤは通常のウェットタイヤよりもコンパウンドが柔らかく排水のための溝も深く数も多くなっている。
白線を入れることにより、ウェットコンディションでの各チーム間の戦略の違いもこれで明確になるものと期待されている。

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2008/03/07

レッドブルも最終確認単独テスト

各F1マシンが開幕戦の地メルボルンへと輸送される直前、ホンダ・チームがヘレス・サーキットで単独テストをしたことが伝えられたが、同じくレッドブル・レーシングもまた単独テストを行っていたことがわかった。
Image (C)RedBull Racing
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こちらはイギリスのシルバーストーン・サーキットが舞台ということだが、当日はイギリスF3とGTマシンのテストがグランプリコースで行われていたため、ドライバーズ・スクール用の別コースを使っていたということだ。
なおドライバーやラップタイムなどは不明。

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フランス協会、「2009年フランスGP場所は未定」

2009年までは現行のマニクール・サーキットでの開催とみられていたフランスGPだが、フランスGPの主催者であり同国のASN(自動車スポーツ統轄団体)でもあるFFSA(フランス・モータースポーツ連盟)がこれを否定して注目されている。
フランスGPスタンド (C)Super Aguri F1
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同連盟のニコラス・デショー会長は、「2009年のフランスGPについて様々なことが書き立てられているようだが、(エクレストンが主張する)パリ開催を含め残念ながら決定したものは何もないというのが事実だ。
われわれはいま2009年の開催についてあらゆる検討をしているところ」と、語っている。

2009年フランスGPについては、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏とフランス政府のフランソワ・フィヨン首相との会談により、マニクールになったと伝えられていた。

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ナイトレース、ヨーロッパで予行演習はせず

英『オートスポーツ』が伝えるところによれば、FIA(国際自動車連盟)のF1テクニカル・グループは当初予定していた『ナイトレース』のヨーロッパでの予行演習を断念した模様だ。
Night Race Image (C)Honda Racing
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F1史上初となるナイトレースは今年9月28日(日)初開催のシンガポールGPで行われる予定だが、これまでF1マシンでは例のない試みということで事前テストの必要性が検討されていたものの、実現にはかなりのコストが掛かる見通しになることや、現地の状況とは気温・路面温度など差が大きいことなどから断念に至ったようだ。

なおシンガポールGPでは、金曜日2回目のフリー走行セッションを夜間(午後8時から)にするなど初ナイトレースへの対応を決めている。

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『ソニー』、英国F1放送のスポンサーに

イギリスの放送局『ITV』(Independent Television)の2008年F1放送のスポンサーとして『ソニー』が契約を結んだことがわかった。
Lewis Hamilton's Fans (C)McLaren Group
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ITVネットワーク・リミテッドはイギリス最大の民間放送局で、現在はイギリス国内でのF1放映権を独占。
2007年シーズンは年間1,60万人もの視聴者数を記録したが、ハミルトン効果もあり今年はさらなる増加が期待されている。

ソニーUKのミルカ・マーティン・クルーズ/ゼネラル・マネージャーは今回の契約について「ソニーが目指す最上級のエンターテイメントと、ITVが求めるルイス・ハミルトンを核としたモータースポーツとしてのF1とは完全に目標が一致するものだ。
われわれはITVの2008年F1チャンピオンシップ放映のスポンサーになったことをたいへん喜んでいる」と、歓迎するコメントを語った。

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ホンダF1、和田康裕氏の異動を発表

ホンダは、モータースポーツ部の部長で、HRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)社長としてF1チームを率いてきたこともある和田康裕氏が現職を離れ、新たに本田技研工業広報部長の職に異動する人事異動を明らかにした。
和田 康裕/HRD社長 (C)Honda Racing
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和田康裕氏は2000年にモータースポーツ部長に就任、2005年からF1チームの運営に関わり、苦闘期のホンダ・チームを支えてきた人物。
また『スーパー・アグリ・F1』チーム設立に大きく寄与したとも伝えられる。
ただ、今回の異動が同チームへのホンダの関わりに何らかの影響を及ぼすものになるのかは不明だ。

なお後任にはホンダ・イタリア・インダストリアーレ社長だった村松慶太氏が就く。

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ホンダ、ヘレスでプライベート・テスト敢行

F1はすでに開幕戦の地メルボルンに向けて機材発送に終われているが、その直前ホンダ・チームは独自のプライベート・テストをスペインのヘレス・サーキットで行ったことがわかった。
Honda『RA108』 (C)Honda Racing
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テストはレースドライバーであるジェンソン・バトン&ルーベンス・バリチェッロ、そしてテストドライバーであるアレクサンドル・ブルツらの手により、3日間に渡って行われたという。
エアロダイナミックスやメカニカルの開発・セットアップを行い、3日間で603ラップ、トータル2,670キロ以上を走破したと伝えられる。

両レースドライバーはメルボルンに向かう前に、10日(月)東京で行われる発表会に臨む予定。

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2008/03/06

ハミルトン、「MP4-23、フェラーリに負けてない」

シーズン前のテストを終え、今季チャンピオンの筆頭に挙げられているのがフェラーリ・チームのキミ・ライコネンだが、マクラーレンのルイス・ハミルトンも「フェラーリに負けてない」と、強気な姿勢をみせている。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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これは、開幕戦に向けて準備に忙しいマクラーレン・チームのファクトリーで語ったもので、その中でこの驚異の新人は、「昨シーズン、フェラーリのクルマは確かにコンマ3秒か4秒、われわれよりも速かっただろう。
そして今年も彼らは引き続きいいクルマを持っているようだ。
でも、今年の『MP4-23』はライバル(フェラーリ)に対抗できるものになっているよ。
決して彼らに負けてはいないね。
シーズン前はなかなか一緒にテストをする機会がなかったけど、実際最後のバルセロナでは同じレベルにあると感じたんだ。
今年は去年ほどプレッシャーはないと思うし、もっとうまくやれると思っているよ」と、語っている。

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スーパー・アグリ、今日F1参戦最終段階に

F1は開幕戦のオーストラリアGPに向け、今日6日(木)いよいよFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の第一便がイギリスを出発する。
SAF1 Pit (C)Super Aguri F1
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深刻な資金難から今季のF1参戦に不安の声が聞かれる『スーパー・アグリ・F1』チームだが、鈴木亜久里代表は「必ずメルボルンのグリッドに並ぶ」と明言していて、そのためにはすでに最終段階の時期に達したということになる。

現在複数の相手と交渉中といわれる同チームだが、独紙が伝えるところではイギリスのコンサルタント会社(マグマ・グループ?)がチームをコントロールすると言われている。
これに対して鈴木亜久里代表はなおも日本の投資家の可能性を模策しているとみられるものの現実は予断を許さない状況のようだ。

なおもし参戦できなかった場合、FIA(国際自動車連盟)から高額の違約金が課せられる可能性がある。
(2001年、約束していたF1参戦を遅らせたため、当時トヨタは13億円もの違約金を支払わされている)

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ウィリアムズ首脳、「今季の目標は表彰台常連」

シーズン前のテストで好調なところを示したウィリアムズ・チームには、名門復活の期待が掛かるが、同チームの共同オーナーでもあるパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターは「今季の目標は表彰台の常連になること」と、英『オートスポーツ』に語っている。
P.Head & N.Rosberg (C)Williams F1
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「われわれは新しいクルマを開発するにあたって、決して4位を目標にするなどということはない。
明らかにもっと高いポジションでのフィニッシュを目標にしている訳だ。
ただ、結果というのはその時の他チームとの相対的な能力に依存することになる。
われわれのドライバーはロズベルグが今年3年目、中嶋一貴のほうは実質初めてのシーズンということで、経験という点では不足は否めない。
しかしそれでもわれわれは今シーズン、表彰台の常連であることを目標にしているよ。
『FW30』のパフォーマンスが発揮されれば、それは可能なことだと思っているんだ」

これについてロズベルグは、先に「自分らが表彰台に上がるためには運が必要」と、控えめな見通しを示している。

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ボーダフォン、オーストラリアGPのスポンサーに

マクラーレン・チームのタイトル・スポンサーでもあるボーダフォンが、開幕戦オーストラリアGPのスポンサーとしてサポートレースの一つを支援することが明らかにされた。
Fiat500/Australia GP (C)Australian Grand Prix Co.Ltd
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今回実際に契約したのは現地の『ボーダフォン・オーストラリア』で、昨年から始まった地元の有名人26人が新型フィアット500を駆って争う、その名も「セレブリティ・チャレンジ・レース」をサポートすることになる。

なおこの大会の冠スポンサーはルノー・チームのタイトル・スポンサーである『ING
』、他にはいずれも地元の『カンタス航空』や『パナソニック』『アルファロメオ』『フォスター』などが名を連ねている。

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D.リチャーズ氏(プロドライブ)、「F1は後悔する」

2008年シーズンから認められる筈だったカスタマーシャシー導入が承認されなかったことにより、F1参入が妨げられたプロドライブ社のデビッド・リチャーズ代表が、「F1は後悔する」と、アメリカの『レーサー・マガジン』誌で警告している。
David Richards (C)Prodrive
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「今のF1は運営するポリシーを誤っているよ。
そんな、カスタマーシャシーを認めないというのであれば新たにF1に参入できるものなど誰もいなくなってしまうだろう。
その一方で、いま参戦している自動車メーカーなど、別にF1というモータースポーツを愛している訳でもない。
彼らはそのうち自分の都合で1社、また1社とF1を去っていくに違いない。
そうなってからあわてて後悔しても遅いのではないか」

リチャーズ氏は前B.A.R・ホンダ・チーム代表として知られるだけでなく、WRC(世界ラリー選手権)の分野ではスバルをタイトル獲得に導くなど活躍、さらに名門アストンマーティンをも傘下に収める。
現在は再び2009年からのF1参戦を目指すとされている。

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ウィリアムズ、第2テストドライバー起用か

2008年シーズンをニコ・ロズベルグ&中嶋一貴、そしてテストドライバーとしてニコ・ヒュルケンバーグという体制で戦うウィリアムズ・チームだが、さらに第2テストドライバーを起用するのではとの噂が持ち上がっている。

Borja Garcia
これはスペインの『アス・ディアリオ』紙が伝えたもので、名前が挙げられているのはボルハ・ガルシア(スペイン)。
バレンシア出身の25歳、現在『GP2シリーズ』に参戦中の若手ドライバーだ。

ウィリアムズ・チームでは先にバレンシアに常駐テストチームを置くのでは、と伝えられたこともあり、そうしたことも今回のニュースと関係があるのかも知れない。

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2008/03/05

小林可夢偉、GP2テストでトップタイム記録!!

今シーズン、トヨタ・チームのテストドライバーを務めると共にF1登竜門である『GP2シリーズ』に参戦予定の小林可夢偉(21歳)が、シーズン前テストでトップタイムを叩き出したことが伝えられた。
小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
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これは4日(火)スペインのバルセロナ・サーキットで2日間の予定で始められたもの。
可夢偉のタイムは昨年のベストタイムをも打ち破る素晴らしいものだったという。

GP2テストのニュースはこちら

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マレーシアGP、最多観客見込みも輸送には自信

2006年の決勝日には10万7千人、2007年の決勝日には11万5千人という観客を集めたマレーシアGPは、今年さらに同GP史上最高の12万5千人もの入場者数を見込んでいるが、これをカバーする観客輸送にはさらに力を入れ、万全の体制を取ると自信をみせている。
2006 Malaysia GP (C)Honda Racing
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これは同サーキットのアームド・ムスターファ/ゼネラル・マネージャーが地元マレーシアの『スター』紙に明らかにしたもので、それによればサーキットとクアラルムプール空港とをシャトルバスで結び、さらに空港駅からクアラルムプール中心部までのシャトル列車の本数もさらに拡大、午前7時から午後1時までは15分に1本、帰りの足となる午後5時から午後8時に掛けては12分に1本のダイヤで列車を運行するというもの。

セパン・サーキットはクアラルムプール空港に連接するという地の利から、そのまま航空機で帰国する観客にとっては元々最高のロケーションになっている。
ただし3日間合計で15万人強ほどのこの数字は、日本のGPと比べると半分程度のレベルではある。

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マクラーレン元社員、「デニス解雇はモズレーの要望」

マクラーレン・チームやメルセデス側の否定にもかかわらず、依然として消えないロン・デニス代表辞任の噂だが、これが伝えられる通り「マックス・モズレーFIA会長の要望である」と、同チームの元社員が語っている。
McLaren Team Garage (C)McLaren Group
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これは17年に渡って同チームに在籍したベテラン・コーディネーターであるジョー・ラミレス氏がオーストリア『ラリー&モア』誌に語ったもので、その中でこの66歳になるメキシコ人は、「私はこれがモズレー会長の要望であると思っているよ。
彼はデニスがマクラーレン代表のポジションから去ることを願っていたからね。
でもそれは裏返せばデニスがそれだけ価値のある人間だということ」と、明かす。

しかしその後任にマーティン・ウィットマーシュ氏が就くと目されていることについては「彼は確かにとてもいい男だよ。
でもウィットマーシュが100人集まってもロン・デニスの代わりは務まらない。
もしもほんとうに彼がマクラーレンの代表となるのなら、これはチームにとってとても良くないことになるだろう」と、案じる姿勢をみせた。

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「F・インディア、ジョーダン・チームの再現」に……

いよいよ最初のシーズン開幕を迎える『フォース・インディア』チーム。
まずその目標は「ジョーダン・チームの再現」であると、ヴィジャイ・マルヤ代表が語ったことに対し、チーム設立者である当のエディ・ジョーダン氏は次のように英『ロイター』に語っている。

「私の見たところ、ヴィジャイ・マルヤというのは一種の異端者のようなものだね。
でも私は彼のことが好きだよ。
彼は金を使うことを全然怖れてはいない。
さらに目標がジョーダン・チームの再現なんて言っているようだが、どうやらそれはちょっとありそうもないが、ね」
Giancarlo Fisichella (C)Ex.Jordan Grand Prix
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1991年に設立されたジョーダン・チームは2005年まで活動。
1999年にはランキング3位、デイモン・ヒル、ハインツ・ハラルド・フレンツェン、ジャンカルロ・フィジケーラらの手により通算4勝を記録。
またミハエル&ラルフ・シューマッハ兄弟やルーベンス・バリチェッロ、そして佐藤琢磨らのF1デビューはいずれもこのジョーダン・チームからだ。

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「F1レースは退屈で結果も予測できる」と、ルノー代表

ミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソらをチャンピオンに輩出したフラビオ・ブリアトーレ氏(現ルノー・チーム代表)が「F1レースは退屈で結果も予想できる」との持論を再び展開、これを英『ロイター』が伝えている。
Carlos Ghosn (C)Renault F1 UK
拡大します
「F1レースは長すぎるし、結果だって予測がついてしまうよ。
こんな退屈なスポーツはないね。
だから以前から私が言っているように、例えば速いドライバーをスターティンググリッドの後ろに並べるとかすればいいんだ。
そうすればF1レースは再びエキサイティングで面白いものになる筈なのに」

現実にF1登竜門に位置づけられるGP2レースでは第2レースのスターティンググリッド上位8台は第1レース結果の逆とする「リバースグリッド方式」が採り入れられ、人気を博している。
そして、それでもやはりGP2チャンピオンになるドライバーはいずれも実力でF1にステップアップ。
2005年のニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、2006年のルイス・ハミルトン(マクラーレン)と活躍、2007年のティモ・グロック(トヨタ)も実際複数のチームから声が掛かっていた。

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スーパー・アグリ、ドイツですでに売却合意の報

深刻な資金難から、一部に開幕戦のグリッドに並べるのか疑問視する声もある『スーパー・アグリ・F1』だが、独『オートモーター・ウント・スポルト』誌は「すでに売却で合意に達した」と、衝撃的なニュースを報じた。
Super Aguri Factory (C)Super Aguri F1
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それによれば運営はイギリスの企業が行い、中東からのスポンサーといくつかのドイツの投資会社が支援するというもので今週中には合意されるというもの。

ただしホンダとの関係は継続される見込みで、エンジンは引き続きホンダのものが搭載され、注目のドライバーについても今季はこのまま佐藤琢磨&アンソニー・デビッドソン、佐藤については2009年も継続されるという。

またチーム代表も引き続き鈴木亜久里氏が就き、チーム名も今季は変わらない(変えられない)で参戦することになる。

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2008/03/04

ウィットマーシュ氏、「デニス氏解任あり得ない」

ここに来てその去就が大きな話題になっているマクラーレン・チームのロン・デニス代表について、その後任と目されているマーティン・ウィットマーシュCEO(最高経営責任者)が英『ガーディアン』紙で次のように言及している。
Martin Whitmarsh (C)McLaren Group
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「デニス氏が『解雇』されようとしている、などという噂は全くの虚偽に過ぎない。
誰も彼のクビを切るなんていうことはできないし、あり得ないこと。
元よりマクラーレンの人間は全員が彼を信頼し、慕っているんだ。
また私自身、このマクラーレンにもう19年間もいて、デニス氏とは長く深いつながりを持っている。
もちろん私が彼に斬りつける『ユダ』になどなりよう筈もない。
もしほんとうにデニス氏が今のポジションを辞するということがあったとしても、それは100%彼自身の決断ということになるだろう」

49歳になるウィットマーシュ氏は本来技術者出身だが、長くマクラーレン・チームのマネージメントも務め、とりわけ今やチームの母体ともなっているメルセデス上層部からの信頼が厚いとされている。

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プロスト氏、ハミルトンをチャンピオン最右翼に

元マクラーレンなどのF1ドライバー、アラン・プロスト氏(53歳:フランス)が、今年のチャンピオン候補の最右翼としてマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)を推している。

英『BBCスポーツ』の中で、「私は今年F1で一番強い男はハミルトンだと思うね。
彼が今年もいいクルマを手にするならまったく問題はないし、もしそうでないとしても彼には去年と比較にならないくらの経験というものがある。
とりわけ、わずか数ポイントの差でタイトルを逸したという経験は彼を大きく成長させた筈なんだ」と、この元4回のタイトルに輝くF1チャンピオンは語っている。
Alain Prost (C)Williams F1
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そのプロスト氏自身、1981年から1984年に掛けてわずかなポイント差でチャンピオンを逸したが、その経験がその後1985年以降のタイトル獲得に繋がったと認めている。

1980年、マクラーレン・チームでF1キャリアをスタートさせたプロスト氏は、その後ルノー、フェラーリ、ウィリアムズと当時のトップチームをすべて渡り歩く活躍を示した。

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スパイカー、F1チーム売却の未完了を公表

前身のジョーダン・チームから、その後ミッドランドF1、スパイカーF1へと変遷、さらに2008年シーズンからはフォース・インディアとしてスタートすることになっている同チームだが、2007年のチーム母体であったスパイカー・カーズNVは、売却がまだ完全に完了していないことを公表した。
Spyker F1 (C)Spyker F1
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その詳細については不明だが、同社のスポークスマンは「最も重要なフィナンシャル面において、実はまだ完全に問題は解決していない部分がある。
つまり、フォース・インディアとの間で依然としてわずかながらも意見の相違点があるということだ。
結論として、チーム売却は完全に終了してはいないことになる」と、説明した。

すでに2008年シーズン開幕までわずか2週間。
これを受け、スパイカー・カーズNVの株価が2割以上も急落したとも伝えられている。

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ウィリアムズ、『ハムレイズ』とスポンサー契約更新

3日(月)2008年のカラーリングを正式発表したウィリアムズ・チームは、同時に『ハムレイズ』社とのスポンサー契約を更新したことを明らかにした。
「Hamleys」 (C)Williams F1
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ハムレイズは世界的な子供用玩具メーカー大手。
同チームとは2004年シーズンからスポンサー契約を結んできたが、今回はさらに増額して大型契約になったようだ。
同社のスポンサー・ロゴは『FW30』のサイド・ポンツーン、ドライバーのちょうど脇の辺りに大きく掲示された。

同チームのフランク・ウィリアムズ代表は「ハムレイズとわれわれとはすでに長い関係で結ばれていて、お互いに深い信頼関係を持っている。
われわれの活動がハムレイズの売り上げに貢献できるよう期待している」と、語っている。

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ウィリアムズ『FW30』の2008年カラーリング発表

すでにシーズン前テストで2008年新型車『FW30』が活躍しているウィリアムズ・チームだが、シーズン中に使う公式なマシン・カラーリングを3日(月)正式発表した。
Williams Duo (C)Williams F1
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『FW30』は発表会を行うことなくテストに投じられたため、今回あらためて公式なスタジオ・フォトにより明らかにされたもの。
(オフには通算6種類ものカラーリングが、チームの様々なレコード紹介と共に展開されていた)

なお衆知のように、2008年のレースドライバーはニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)と中嶋一貴(23歳)というフレッシュ・コンビ。
また第3ドライバー&テストドライバーもニコ・ヒュルケンバーグ(20歳:ドイツ)という若い顔ぶれになる。
チームにとって今年は実に34年目のシーズンということになる。

ウィリアムズ・トヨタ『FW30』の画像はこちら

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2008/03/03

マッサ、ライコネンに負けてはならない

シーズン前のテストを終え、各メディアから今季も優勝候補の筆頭に目されているのがフェラーリ・チームのキミ・ライコネン(28歳:フィンランド)だ。
しかし、その僚友であるフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)にとっても、今シーズンは絶対にライコネンに遅れを取ってはならない重要な1年になると、英『ロイター』は分析している。
Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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それによれば、マッサが元々フェラーリのドライバーである一方、ライコネンが新加入で跳ね馬チームに馴染みの薄かった2007年こそ、マッサにとってタイトル獲得の最大のチャンスだったとされた。
それに比べると、表面上チームはイコール・コンディションを強調しているものの、今季カーナンバー1は明らかにライコネンの方。
マッサにとってはまさに今シーズンが正念場になるというもの。
契約上は2010年まで跳ね馬チームで走ることになっているマッサだが、それとて安閑とできないのがこのF1という世界なのだ。

今年の両者の方向を大きく左右するのは、開幕戦オーストラリアGPの予選結果ということになるかも知れない。

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エクレストン氏の本音はやはりパリ開催?

フランスGPの開催地マニクールに対し、ついに最後通牒を突きつけた形のバーニー・エクレストン氏だが、その本音にはやはり首都パリでのフランスGP開催があるようだ。
2007 France GP Scene (C)Panasonic Toyota Racing
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ドイツの通信社『SID』に、「パリでの開催が実現するかどうかに関わりなく、われわれがマニクールに戻ることはない」と語ったエクレストン氏、2008年の同地開催は暫定とみられている。
またフランスのASN(FIAにより公認された自動車スポーツ統轄団体)であるFFSA(フランス・モータースポーツ連盟)の意向もあり、パリでの開催計画に再び日が当たりつつあると言われる。
ただし、華の都でのグランプリ開催には障害もまた多いとみられている。

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「やがてF1よりGP2の方が速くなる」と、アロンソ

2005-2006と2度のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)が、「やがてF1よりもGP2マシンの方が速くなる」との衝撃的な見方をイギリスの『タイムズ』紙に示して注目されている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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それによれば、様々な規制により手枷・足枷が課せられスピードダウンする一方のF1マシンに対し、依然として改善が進められるGP2マシンとでは、やがて追いつくばかりか両者が逆転することも考えられるというもの。

「FIAの理事会が決めたスタートやエンジンブレーキも含めたTRC(トラクション・コントロール・システム)の禁止というのは、僕個人としては歓迎すべきものだと思う。
でもダウンフォースの低減やエンジン容量の縮小などF1がどんどんスピードが抑制される一方で、GP2のマシンは進化を続けているんだ。
このまま行くとやがてラップタイムでGP2がF1を上廻ることになるかも知れないね。
ただ技術の面で、F1がモータースポーツの頂点でないというのはどうなんだろう……」

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それでもメディアはデニス代表辞任の見方

スペイン紙から発せられた「ロン・デニス氏、マクラーレン代表辞任」のニュースだが、マクラーレン・チーム&メルセデス・モータースポーツ双方共直ちにこれを否定している。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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しかしながら、それでもデニス氏辞任との見方は収まらず、今度はメルセデスの足元であるドイツの『ユーロスポーツ』がやはり「今週にもデニス氏辞任」との見方を繰り返した。

それによれば2008年シーズン、同チームの指揮からデニス氏が離れるのは既定の事実で、後任に現F1チームCEOであるマーティン・ウィットマーシュ氏が就くこともすでに確定としている。

果たしてメディア側の見方が正しいのか、それともチーム側の否定が正しいのか、開幕までには結論が明らかになる筈だ。

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2008/03/02

マクラーレン、イタリア当局の捜査に「反撃」

いわゆる『スパイ疑惑事件』で、イタリアの司法当局が再び派手な動きを示しつつあるが、これに当のマクラーレン・チームが強く反発している。
McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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同チームのスポークスマンは、「イタリアの司法当局は新たな捜査によって証拠集めが進捗したとしているが、そうした事実は一切ない。
われわれはこれまでも繰り返されたこうした不当な『ミスリード』に強く反発する」との声明を明らかにした。

この問題について、FIA(国際自動車連盟)による処分は一応の結着がついた形となったが、フェラーリ・チームが別途イタリア国内で告発したことにより司法当局が依然捜査を続けているもの。

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P.ヘッド氏、「ロズベルグ確保はわれわれの責任」

ウィリアムズ・チームのパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターは、同チームのドライバー、ニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)について「2009年シーズン、彼を確保するのはわれわれの責任」と、言明した。
P.Head & N.Rosberg (C)Williams F1
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「マクラーレンが、かねてロズベルグに目をつけているのは衆知のことだ。
今年についてはわれわれと強固な契約を持っていたから彼らに付け入る隙がなかったのは明白なことだが、しかし2009年についてロズベルグがわれわれを選んだことは正直うれしい驚きだった。
とはいえ、2009年も彼がウチで走るためには、彼の可能性を満たすため十分なクルマをわれわれが用意する、というのが条件になっている。
そうでなければ彼は他所へ巣立つことになるだろう。
そのためには、われわれに課せられた責任は大きいものだよ」

またヘッド氏は「これまでGP2でもみせたように、ロズベルグがレースに勝利するだけの能力を持っていることは間違いない。
われわれはそれがF1の場でも再現できるよう、全力を挙げている」とも付け加えた。

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ロズベルグ、「過剰な期待はしていない」

シーズン前のテストで終始好調なところをみせたウィリアムズ・チームだが、同チームのニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)は「過剰な期待はしていない」と、控えめな姿勢であるところを独『オートモーター・ウント・スポルト』誌に語っている。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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「テストはテスト。
実際の勢力図はほんとうにシーズンが始まらなければわからないよ。
それでもフェラーリとマクラーレンという2強4台が図抜けているのは今年もも変わらないことだろう。
ウチがこれに続くなんて言う人もいるけれど、それは難しい。
BMWザウバーを破るレベルまでには至ってないと思うし、コンストラクターズ・ランキングで4番手に入れれば上出来なんじゃないかな。
個人的にも、表彰台に上がるというのは困難なことだと思っている。
少なくとも2強4人のうち、フェラーリ一人、マクラーレン一人が脱落して、さらにBMWザウバーを二人共抜かなければならないんだから、僕が表彰台に上がるためには『運』だって必要さ」

2006年、ランキング8位に沈んだウィリアムズ・チームは昨年4位(実質5位)まで挽回しているが、下馬評では今季3位に躍進するのでは、という声も多く聞かれている。

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鈴鹿サーキット、施設改修計画を明らかに

2009年シーズンの日本GP開催復活が決まっている鈴鹿サーキットが、1日(土)かねて示していた施設全般にわたる改修計画の概要を明らかにした。
2006 Japanese GP (C)Super Aguri F1
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これは同日行われた恒例の『モータースポーツ・ファン感謝デー』で発表したもの。
ほぼ現在の施設になったのは、1987年に初めて日本GPを開催に合わせて行われたもの以来ということで、約21年ぶりの大改修ということになる。

それによればこれまで農業用水ということで埋めることのできなかったパドック裏にあるお馴染みの山田池をついに聖地することが決まるなど、念願だったパドックエリアの大幅拡大が実現する。
さらに不評だった狭いピットが3階建て最新のものに新築される他、ランオフエリアの充実、グランドスタンドも総屋根付きとし、席数も約2千席増加されるなどファンの至便性にも応える。

工事の完成は2009年の3月が予定されており、来シーズンのイベントは生まれ変わった新生鈴鹿サーキットで行われることになる。

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2008/03/01

エクレストン氏、マニクールに『最終通告』

1991年からフランスGPの開催地として定着しているマニクール・サーキットだが、かねて批判を続けてきたバーニー・エクレストン氏が、いよいよ同サーキットに『最終通告』を突きつけた。
2006 FranceGP (C)Renault F1 UK
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表者としてF1開催に絶大な権限を持つ同氏は、「(噂の)パリでの開催が実現するかどうかに関わりなく、われわれがマニクールに戻ることはないということだ。
われわれはフランスGPの開催場所を必要としているのだし、フランス政府もこれを理解しているのだから、何かいい合意がまとまることを願っているよ。
さもなくば、フランスでのグランプリレースがなくなるだけ。
それでもわれわれは別に構わない」と、ドイツの通信社『SID』に語っている。

今も交通が不便なマニクールは、当時のFIA会長だったジャンマリー・バレストル氏が親友ギ・リジエ氏のファクトリーがあった当地に無理矢理移動させたと理解されている。
(それまでのフランスGPはポールリカール:現在エクレストン氏所有。なおバレストル氏とエクレストン氏は不仲と定評)

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ブリヂストン、前半9戦のタイヤ仕様を発表

F1タイヤの独占サプライヤーであるブリヂストンは、2008年シーズン前半9戦に使用するタイヤの仕様を発表した。
Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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同モータースポーツの浜島裕英/開発本部長は「今年の変更点は、主に安全面の改良というところにある。
昨年の経験があるので今シーズンのタイヤ開発にあたっては特に苦労はなかった。
基本的に昨年と同じものになるが、マシンもドライバーも進歩しているのでラップタイムは速くなるだろう」と、語っている。

各GP毎にマシンはそれぞれ14セットのドライタイヤ(各コンパウンドを7セットずつ)。
ウェットコンディションが宣言された場合には、ウェットタイヤが4セット、エクストリーム・ウェザータイヤが3セットということになる。

仕様は柔らかい方からスーパーソフト、ソフト、ミディアム、そしてハードの4種類。
このうちの2種類が選択され、実際のグランプリに持ち込まれることになる。
(2種類のうち柔らかいほうのタイヤのトレッド面に白いラインが表示される)

Rd. グランプリ Sソフト ソフト ミディアム ハード
第1戦 オーストラリアGP    
第2戦 マレーシアGP    
第3戦 バーレーンGP    
第4戦 スペインGP    
第5戦 トルコGP    
第6戦 モナコGP    
第7戦 カナダGP    
第8戦 フランスGP    
第9戦 イギリスGP    

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シューマッハ、ドバイに「名前貸し」で8億円!!

元世界チャンピオンのミハエル・シューマッハ(39歳:ドイツ)が、今度は「名前貸し」でなんと5億ユーロ(約7億9千万円)もの契約金を手にすることがわかった。

これは独『ビルト』紙が伝えたもので、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイに建設される予定のショッピングモールを持った29階建てオフィスビルにシューマッハの名前を冠するというもの。
2010年にオープ予定というこのビルの正式名称は『ミハエル・シューマッハ・ショッピングアベニュー』になるということだ。

なお同氏の名前は、母国ドイツの故郷ケルペンの通りにも冠されている。
M.シューマッハ通り/ケルペン (C)Ferrari S.p.A
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ウィリアムズ、ハミルトンとの契約機会逸していた

2007年シーズン、最も光り輝いたルーキードライバーといえば間違いなくルイス・ハミルトン(23歳:イギリス)ということになるだろう。
そのハミルトンと、実は2004年に契約の機会があったことをウィリアムズ・チームの共同オーナーでもあるパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターが英誌に明かして注目されている。
N.Mansell & P.Head (C)Williams F1
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それによれば、当時F3ユーロシリーズを戦っていて上位シリーズへのステップアップを望んでいたハミルトンが、父親のアンソニー氏と共にウィリアムズ・チームのファクトリーを訪れ、チーム首脳と会談・要望をしたとのこと。
ヘッド氏は当時ウィリアムズ・チームとパートナーを組んでいたBMWのマリオ・タイセン/ディレクターにも話をしたものの、ハミルトンに対する支援で合意に至らず話は結局それで終了したという。

一方、ジュニア時代からハミルトンに目を掛けていたロン・デニス氏がその後も援助を続け(F3)、2007年マクラーレン・チームのレースドライバーとして大抜擢を行ったばかりか、さらに5年に渡る長期契約を結んだことは衆知の事実だ。

ただヘッド氏は、当時の結論にいまも後悔はしていないと付け加えている。

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ジョン・ワトソン氏、アロンソの言動非難

北アイルランド生まれの元F1ドライバー、ジョン・ワトソン氏(61歳)が、いわゆる人種差別発言問題に関連してフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)の振る舞いについて非難している。
Fernando Alonso's Fans(C)Renault F1 UK
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これは地元アイルランドのスポーツ放送局『サンタナ』に語ったもので、その中でワトソン氏は「一部ファンが行なった人種差別発言について、アロンソが取った言動は王者らしからぬものだった。
私が得た情報によれば、問題はもっと深刻なもの。
あるいはアロンソ自身が人種差別主義者なのではないか、との憂いすら考えてしまう」と、指摘した。

アロンソはこの騒動について「一部観客がジョークで行なったもので、人種差別なんかではない」と、冷笑していた。
なおF1時代のワトソン氏は、そのキャリアの多くをマクラーレン・チームで走っていた。
(通算5勝)

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