ロン・デニス氏はFIAから『解任』された?
スペインから突如発信された『ロン・デニス代表辞任』のニュースだが、実は以前からその伏線はささやかれていた。
その原因は、昨シーズンF1を揺るがせたあの『スパイ疑惑事件』だ。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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大手自動車メーカーの威信を賭けてF1に参戦しているメルセデス・ベンツ社にとって、こうしたスキャンダルは何より避けたいところ。
マクラーレン・グループの最大株主でもあるメルセデス首脳はこの件で厳しくロン・デニス氏の責任を追及したと伝えられる。
またもう一方の急先鋒はFIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長だ。
FIAはこの『スパイ疑惑事件』問題の結着にあたり、ロン・デニス氏に対し今シーズン開幕前の代表辞任を約束させていたと一部に言われていたもの。
両者の意向はかねてF1チームの運営に携わってきて誠実な性格でもあるマーティン・ウィットマーシュ氏を後任に起用することで一致したという。
元々メカニック出身のデニス氏は1971年、ニール・トランデル氏とロンデル・レーシングを作り、F2に進出。
その後プロジェクト3を、さらにマルボロの支援を受けてプロジェクト4に進化、苦境にあったマクラーレン・レーシング(1963年に故ブルース・マクラーレン氏によって設立)の運営に乗り出し、F1で大成功を収めた。
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