トヨタ ヘレステスト3日目の模様(1/16)
F1ヘレス合同テスト終了 T.グロックが最速タイム
“TF108”はシェイクダウンを含む4日間で1500km以上をトラブル無く走破
パナソニック・トヨタ・レーシングはスペインのヘレス・サーキットで行われた2008年最初の合同テスト参加を、ティモ・グロックと新型“TF108”による最速タイムの記録で締め括った。
ティモ・グロックの任務は、セットアップ変更とメカニカルなセッティングを行いながらも、“TF108”で可能な限りのラップタイム向上を目指すことであった。
また、小林可夢偉は“TF107”で予定されていた最後の公式なテストをこなすこととなったが、午前中のセッションは降雨で始まったために、最初の2時間は待機を余儀なくされた。
その間、ティモ・グロックは“TF108”のテストのために、濡れた路面でも早速に走行を開始。
昼食前にスピンからグラベルへのコースアウトを喫したものの、それまでに充分にプログラムをこなし良い進歩を成し遂げた。
“TF108”に損傷はなく、清掃とチェックの後、テストを続行。
小林可夢偉も新しいギアボックスとECUに関するセットアップと更なるチューニング作業をこなした。
最終日もメカニカルなトラブルに見舞われることなく“TF108”は周回を重ね、ティモ・グロックは96周を走破。
これによって、“TF108”はシェイクダウン走行を含めた4日間で合計1500km以上を走破した。チームは来週スペインのバレンシアで行われるF1合同テストに2台の“TF108”を持ち込む予定。
Timo Glock (C)Panasonic Toyota Racing
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ティモ・グロック:TF108/02
ベストラップ:1分19秒779 順位:1位 周回数:96周 走行距離:425.088km
「今日の進歩には満足しており、新型“TF108”についていくつかの重要な改良を成し遂げられたと信じている。
最終的に最速ラップを刻めたということは励みになり、前進できたということだと思う。
今日も極めて信頼性は高く、それによって多くの周回を完遂し、豊富なデータを収集する事ができた。
“TF108”は、“TF107”と比較すると全く異なったF1カーであるが、良い前進を遂げており、われわれは改善するために何をすべきか分かっている。
午前中、私は些細なミスから、濡れたコース上で後輪をロックさせてスピンを喫してしまった。
しかし、大きなタイムロスにはならなかった。
チームは今週、“TF108”を改善するために本当にハードな作業をこなしており、私は喜ばしく思っている」
小林可夢偉:TF107/06
ベストラップ:1分20秒577 順位:7位 周回数:53周 走行距離:234.684km
「午前中の降雨のようなコンディションは、正確なセットアップ判断を下すことができないため、私が“TF107”で走行する必要が余り無いということを意味していた。
そのため、私は路面が乾き始めるのを待ってから、プログラムを開始することとなった。
全体的には順調で前向きなテストであった。
私がテストを担当した2日間でいくつかのことを学べたと思っており、今後のテストで新型“TF108”をテストできる機会が得られることを楽しみにしている。
ティモ・グロックとヤルノ・トゥルーリは、かなり好感触を得ており、私も待ちきれない」
ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー
「シェイクダウン走行を含め、新型“TF108”を初めて走行させたヘレスでのテストは非常に充実した4日間となった。
有望なシーズンのスタートとなり、“TF108”を理解する上で良い進歩を成し遂げた。
しかし、あくまでもこれは第一歩であり、今後の5回にわたるシーズン前テストにおいて、パフォーマンス向上のために更にやるべき作業があるということは分かっている。
今日も“TF108”を担当したティモ・グロックは忙しい一日を過ごすこととなったが、セットアップに関していくつかの重要な作業をこなし、午後には素晴らしいラップタイムを刻んでくれた。
小林可夢偉は路面が濡れていたために若干周回数は限られたものの、彼に予定されていたプログラムは完了することができた」
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