トヨタ ヘレステスト2日目の模様(12/05)
F1ヘレス合同テスト2日目 小林可夢偉は118周走破
3日目は小林可夢偉に代わりJ.トゥルーリが加わり、ティモ・グロックとテストを続行
F1ヘレス合同テスト2日目を迎えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、昨日に引き続き、ティモ・グロックと小林可夢偉がテストを担当し、走行を重ねた。
この日も好天に恵まれ、チームは2008年へ向けた開発パーツを試す多くの機会が得られた。
また、昨日“TF107”でのテストデビューを飾った2名のドライバーは、素早い適応力を見せている。
小林可夢偉は再び、車体後部を改善された“TF107”に2008年向けのスタンダードECUを装備して、可能な限り多くの周回をこなした。
ティモ・グロックはより従来型に近い“TF107”の電子的なドライバー支援機能を解除して走行。
2008年からのトラクションコントロール禁止規則を念頭に、メカニカル・空力両面でのセットアップを理解することに焦点を当ててテストを行った。
両ドライバー共にトラブルフリーの一日を満喫した。
しかし、ティモ・グロックは着実な進歩を遂げたものの、チームの年間テスト走行距離制限である30000kmが近づいており、彼のプログラムは2日目のチェッカーが振られる1時間半前に終了することとなった。
一方で小林可夢偉は2008年へ向けた開発パーツのテストを続け、この日最も忙しいドライバーとして、118周を走破した。
ティモ・グロックは明日の3日目もテストを続行。小林可夢偉に代わりヤルノ・トゥルーリがもう1台の“TF107”でテストを担当する。
ティモ・グロック:TF107/03
ベストラップ:1分20秒523 順位:11位 周回数:54周 走行距離:239,112km
小林 可夢偉 (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
小林可夢偉:TF107/06
ベストラップ:1分21秒699 順位:19位 周回数:118周 走行距離:522.504km
「非常に忙しい一日だった。今日も多くの周回をこなしたが、体力的には良い状態を保つことができ、首も鍛えていたので問題はなかった。
特に大きな問題も無くとてもスムーズな一日となり、ロングランのプログラムを完了することができた。
今週のテストは、私にとって初めての長時間に渡るF1テストとなったが、良い経験となり、上手くこなすことができたと思う。
F1カーはブレーキングやパワー、コーナーリングスピードなどの全てにおいて、私がこれまで乗ってきた他のどんなレーシングカーよりも印象的で、この2日間は本当に楽しむことができた。
今はサードドライバーとなる来年を楽しみにしている。
チームと、トヨタのF1カーを改良するために懸命な努力を続けることになるだろうが、共に上手くやっていける自信を持っている」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「今日は予定していた全ての作業を完了することができ、成し遂げた進歩に満足しており、期待のできる結果となった。
ティモ・グロックは、フィードバックと走行ペースにおいて今日も印象的な走行を続けた。
彼は2008年へ向けて役立ついくつかの非常に価値ある意見をもたらしてくれると共に、既に即時的な改良についても貢献してくれた。
また、“TF107”の特徴を理解するために大変な努力を惜しまず、どのような改良ができるか提案してくれた。
われわれは明日もティモ・グロックとセットアップ作業を継続し、2009年へ向けたタイヤ仕様についての調査を始めることになる。
小林可夢偉もハードな作業をこなした。このように若いドライバーが、非常に多くの周回をミスなく、そして体力的な問題にも見舞われることなくこなせたというのは本当に立派だ。
彼は自分の貢献に満足しており、われわれも彼の努力に感謝している。
私は小林可夢偉が来年サードドライバーとして良い仕事をしてくれると確信している」
| 固定リンク