カスタマーシャシーの定義がチームに影響
2008年シーズンからF1ではカスタマーシャシーの使用が容認されることになっているが、その正確な定義と運用方法が依然として明確でないため、とりわけプライベート・チームに影響を及ぼしている。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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マクラーレンのシャシー、メルセデスのエンジンを搭載してスタートするとみられていた2008年新規参戦のプロドライブは、当初7月のイギリスGP時にも体制発表するとみられたものの、すでに10月となったいまもなおその詳細が示されないままだ。
この裏には、カスタマーシャシーを使用した場合の分配金が当初想定されていたものより大幅に減額される見込みになったため、マクラーレン側が要求するリース料金ではコストに合わなくなったため揉めているからと英国内で伝えられている。
また同様にホンダのシャシー&エンジンを使うとみられるスーパー・アグリも、カスタマーシャシー使用では大幅な分配金減少となるため、最悪の場合、自前シャシー開発に踏み切らざるを得ないとチーム首脳は語っている。
しかし現在のところカスタマーシャシー使用チームにはコンストラクターズ・ポイントが与えられず、したがって分配金が大幅減少する方向とみられている。
通常、新シーズンに向けて新型車テストがスタートする1月まですでに3か月を切っており、各チームはその対応に苦慮しているようだ。
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