トヨタ 中国GPフリー走行ニュース
F1第16戦中国GP公式練習 2台揃ってトップ10スタート
J.トゥルーリ5番手、R.シューマッハーも7番手と好調で初日のプログラムを消化
F1第16戦中国GPの公式練習第1回目と第2回目が、中国・上海の上海・インターナショナル・サーキットで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、公式練習の初日を、忙しく過ごした。
2回に渡る金曜日の公式練習第1回目は、午前10時に、気温28度、路面温度38度、湿度66%と、暖かいが、雲に覆われた空の下で開始された。
週末の後半には雨が予想されているが、公式練習初日は雨に見舞われることもなく、順調にプログラムをこなし、レースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、恵まれた天候の下で走行を満喫した。
チームは2回のセッションの間に車体下部のパーツを交換し、好結果を得た。
ヤルノ・トゥルーリは最終的に5番手で金曜日の走行を終え、パナソニック・トヨタ・レーシングでの走行が残り2戦となったラルフ・シューマッハーは7番手につけた。
エンジニアはこの堅実なスタートを基に、明日の予選及び日曜日の決勝レースへ向けた準備を行う。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー12 シャシー:TF107/04
公式練習1回目:7番手 1分38秒208(トップと1.184秒差)30周
公式練習2回目:5番手 1分37秒151(トップと0.544秒差)35周
「今日は順調に進み、タイヤテストとセットアップに関する、通常通りのプログラムを完了した。
ロングランでのペースも安定していたが、バランスに関して、まだいくつかの問題が残っている。
更なるグリップとスピードを得るために、もう少しデータ上での作業を行う必要がある。
ここのところわれわれは厳しい結果に終わっているが、全てを忘れて今週末に集中しなくてはならない。
これほど長期間に渡ってポイントが獲得できていないということに失望しているが、それだけに、当然今週末も目標はポイント獲得であり、可能な限りハードな努力を続けて行く」
ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
公式練習1回目:12番手 1分38秒661(トップと1.637秒差)23周
公式練習2回目:7番手 1分37秒524(トップと0.917秒差)32周
「トラブル無くセッションは進み、予定していた全てのテストをこなすことができた。
路面コンディションは極めて滑りやすかったが、全体的には、われわれの進化には満足している。
今回のレースは私にとって、パナソニック・トヨタ・レーシングでの最後の2戦のうちの一つとなるが、それは私の士気にはまったく関係ない。
厳しい1年となってしまったが、チームは一丸となってやるべき仕事に集中し続けている。
われわれはシーズンが終わるまで努力を続ける。
私はシーズン最後の2戦を、可能な限りの成功と共に締め括りたいと考えており、できる限り最高の結果を得ることを望んでいる」
ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「われわれにとって納得行く一日であった。
午後のセッションでは、われわれが望んでいた方向性へと車体の挙動が全く変わる、今までとは異なる車体下部パーツを試した。
新しい車体下部は全く新しい設計ではないが、上海のサーキットにより適した特性を持っており、この変更が効を奏したことに満足している。
また、ロングランでも同様に良いペースを刻むことができた。
ヤルノ・トゥルーリは安定したロングラン走行をこなし、ラルフ・シューマッハーも、他車に阻まれたためにタイムシートには反映されなかったものの、ペースは安定していた。
トラブル無くプログラムを遂行し、タイヤの挙動は予想していた通りで、2種類のコンパウンドの間に特に大きな違いはなかった。
われわれは良い状態にあり、現状で好調なだけに、日曜日の天候が雨と予想されていることだけが懸念される」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「いつもどおりの金曜日の結果ではあるが、ロングランでのタイムも安定しており、手応えは十分にある。
午前の公式練習第1回目では、ブレーキング時の安定性に問題があったが、セッションの合間に空力セッティングを見直し、午後の公式練習第2回目ではかなり改善できた。
2種類のタイヤの、このサーキットにおける特性の差の程度も把握することができた。
日曜日の決勝レースは雨との予想もある。
スターティンググリッドがより重要になるので、明日の予選で上位を狙えるようにしっかり準備したい」
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