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2007/10/22

トヨタ ブラジルGP決勝レースニュース

ブラジルGP決勝 J.トゥルーリが8位でポイントを獲得
R.シューマッハーは11位完走を果たしトヨタ最後のレースを終える

F1世界選手権の2007年シーズン最終戦となる第17戦ブラジルGPの決勝レースがブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われた。
決勝レースの行われた日曜日は真夏のような暑さとなり、午後2時に、気温37度、路面温度64度、湿度31%という酷暑の下で71周の決勝レースがスタートした。

8番手グリッドからスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、ドライバーにもタイヤにも厳しい暑さの中で着実にレースを戦い、8位でフィニッシュ。
ポイントを獲得してシーズンを締め括った。

一方、今シーズン限りで3年間共にしたチームを離れることとなり、トヨタでの最後のレースとなったラルフ・シューマッハーは、15番手と後方グリッドからレースを開始。
スタート直後の第1コーナーで他車と接触するなど、苦しい戦いながらもレース序盤に多くの燃料を積む作戦でポジションを上げて、完走が14台というサバイバルレースを粘り強く戦い完走。11位でチェッカーを受けた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、コンストラクターズランキングで1ポイントを加え、6位でシーズンを終えることとなった。
レースチームは厳しく長いシーズンを終え、冬季休暇期間へと入る。
チームは11月13日(火)にスペインのバルセロナで行われる最初の冬季オフシーズンテストでサーキットへと戻り、2008年シーズンへ向けた準備を開始する。

Toyota Garage (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ヤルノ・トゥルーリ:カーナンバー12 シャシー:TF107/03
決勝:8位
タイヤ選択:ソフト/ソフト/ソフト/スーパーソフト
グリッド:8番手
「久しぶりのポイント獲得でシーズンを締め括ることができ、満足している。
多くのレースで激しく攻めたにも関わらず運に恵まれないシーズンを過ごして来たが、最終戦は順調だった。
今日の全てはタイヤとの戦いであった。
われわれは3回ピット作戦という賭けに出たが、最終的に8位でフィニッシュできたのはとても良い結果だ。
また、チームにとっても、冬季オフシーズンへ向けて良い励みとなった。
厳しいシーズンを過ごして来たが、われわれは諦めることなく戦って来たということで、全てのスタッフに感謝したい。
このことは最も重要なことである。
何故ならわれわれは未来を見据え、パフォーマンスの改善を進めていかなければならないからだ。
われわれにはポテンシャルがあると信じており、来年はグリッド上位に戻れると思う。
このレースは、ラルフ・シューマッハーとチームメイトとして走る最後のレースとなった。
われわれは3年に渡ってフェアに、激しく競い合い、共にチームを発展させるために働いてきた。彼の輝ける将来を祈っている」

ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
決勝:11位
タイヤ選択:ソフト/ソフト/スーパーソフト
グリッド:15番手
「今日は非常に暑い一日であったが、それは問題にはならず、“TF107”も好調だった。
序盤はやや苦しい戦いとなったが、その後は良かった。
スタートではトロロッソの2台に挟まれ、若干ポジションを落としてしまった。
しかし、そこからは比較的良いレースであった。
私にとってパナソニック・トヨタ・レーシングでの最後のレースとなり、確かに、3年間を共にしたチームを去るのは残念だ。
今シーズンは結果だけ見れば厳しいシーズンであったが、われわれはベストを尽くして挑み、単にそれが上手く行かなかったということだ。
チームは本当にハードな作業をこなし、シーズンの間にも“TF107”に多くの変更を行って来た。
ファクトリーやレース、テストの現場などでチームと共に働くことは喜びであった。
私はこのチームで過ごした時間を楽しんで来た。
将来チームメンバーと再会し、杯を交わせるのを楽しみにしている」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「1ポイントを獲得し、良い形で最終戦を終えることができ、うれしい。
来シーズンは速くて強い車を準備し、戻って来たい。
シーズンを通し、応援頂いたファンの皆様に感謝申し上げたい」

山科忠:TMG会長 兼 チーム代表
「シーズン最終戦でポイントを獲得できたことは非常にうれしい。
ヤルノ・トゥルーリは良い仕事をしてくれた。
今日のようなレースこそがわれわれの目指していたレースだ。
1周目でグリッドポジションを維持することは重要だ。
それができれば、今日のようなレースが戦える。
残念ながらラルフ・シューマッハーの1周目は上手く行ったとは言えなかったが、彼もベストを尽くし、トップ10入りも可能だっただろう。
ラルフ・シューマッハーは第1コーナーで空力部品の一部を失い、ホイールナットにもダメージを受けるなどのトラブルに見舞われ、最初のピットストップでポジションを落としてしまった。
3年間をチームと共に戦ってくれたラルフ・シューマッハーには本当に感謝している。
彼のチームへの貢献はとても大きく、輝ける未来を願っている。
また、この週末はサードドライバーのフランク・モンタニーにとっても最後のレースとなるが、彼は2007年の残りの期間もわれわれと共にテストを続けてもらうこととなる。
もちろんわれわれは今日のポイント獲得への復帰という結果をバネに、来シーズンへ向けて可能な限り最高のF1カーを開発するべく、全力を尽くす」

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