ブリヂストン 中国GP決勝レースニュース
Image (C)Redbull Racing
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2007年 F1世界選手権 中国GP 決勝
上海国際サーキットで開催された中国GP決勝レースは2ストップ戦略で戦ったキミ・ライコネン(フェラーリ)が優勝、ブリヂストン・ポテンザタイヤのグランプリ120勝目を記録した。
ライコネンは2スティントを同じウェットタイヤで走り続け、ドライ用ミディアム・コンパウンドに交換した後にチェッカーフラッグを受けた。
MotoGPチャンピオンのケーシー・ストナーがブリヂストンタイヤで今シーズン3回目の優勝を果たした同じサーキットで、ライコネンは2位を9.8秒引き離して優勝した。
表彰台に加わった2位のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)もライコネンと似た戦略だったが、ハードタイヤでフィニッシュしている。
チームメイトと同じ戦略で戦ったフィリペ・マッサ(フェラーリ)が3位だった。
今日は様々な天気が入り混じったレースとなり、ブリヂストンの全種F1タイヤが使われていた。
レースのスタートではスタンダードウェットが人気のようだった。
小雨が降ったり止んだりの天気だったが、コースが乾き始めると、ドライバーやチームによってミディアムとハードに選択が別れた。
ルーキーのセバスチャン・ヴェッテル(トロロッソ)がドライへと変化するコンディションの中、良いタイミングでピットイン。
1ストップ戦略の彼は、ウェットからミディアムドライ・タイヤへと履き替え、今シーズンの自己最高の4位完走を果たした。
5位のジェンソン・バトン(ホンダ)と6位のヴィタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)も、今シーズン最高の結果だった。
ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が7位、デイビッド・クルサード(レッドブル)が8位でポイントを獲得した。
コースがほとんど乾き始めるとドライバーズ・チャンピオンシップをリードするルイス・ハミルトンがウェットからのタイヤ交換のためにピットインしようとするが、ピット入り口でコースアウト、グラベルトラップの上でレースを終えることになった。
今回のレースではハミルトンがポイントを獲得しなかったため、タイトル争いはシーズン最終戦のブラジルへと持ち越されることになった。
107ポイントのハミルトン、103ポイントのアロンソ、100ポイントのライコネンが最後のグランプリでチャンピオンを巡って戦う。
次のレースは、シーズン最終戦のブラジルGP。10月19日~21日にサンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されるこのレースでは、ブリヂストンのソフトとスーパーソフトが使われる予定だ。
浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「まず、キミ・ライコネンとフェラーリの優勝にお祝いを申し上げます。
キミは、2回目のピットストップまでウェットタイヤを上手くコントロールしたと思います。
第2スティントの終わりにも素晴らしいラップタイムを記録していましたので、その様子が良く分かりました。
コースもほぼドライでしたので、彼のウェットタイヤもほとんど磨耗しきっていました。
次に、トロロッソ・チーム、特に1ストップ戦略で素晴らしい戦いを見せ、4位完走を果たしたセバスチャン・ヴェッテルにおめでとうと言いたいです。
今回のレースは難しかったと思います。コンディションが刻々と変わる中、タイヤの扱いとピットストップのタイミングがとても重要でした。
ドライになったコースでウェットタイヤを上手くコントロールすることが重要な要素でしたが、テレビのモニターを見ていても、どのクルマのウェットタイヤが磨耗しすぎているかが分かりました」
午後:決勝 気温:29C-28C 路面温度:29C-28C 天候:小雨/曇り
提供:ブリヂストン・モータースポーツ
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