ブリヂストン 中国GP事前ニュース
Image (C)Redbull Racing
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2007 年 F1 世界選手権 中国GP の展望
4度目のF1世界選手権中国GPが10月5日から7日まで上海で開催されます。
ヘルマン・ティルケが設計を手がけた上海インターナショナル・サーキットで、ブリヂストン・レーシング・ポテンザのハード、ミディアム両スペックの実力が試されます。
全5.45kmのコース・レイアウトの特徴は、2つの長いストレートと多様なコーナーが混在していることです。
このコースに対応するために、コーナーで十分なダウンフォースが得られるとともに、ストレートではスピードを落とすことのない空力セットアップが必要となります。
このコースには16のコーナーがあり、チームとドライバーはブリヂストン・レーシング・ポテンザのコンパウンドを十分に活用できるようシャシーをセットアップすることが求められます。
また、激しいブレーキングを行うセクション、横から大きな力がかかるセクション、トラクションが重要になるセクションなどもあります。
優勝できるパフォーマンスを発揮するには、グリップ力と摩耗の適正なバランスを見出すことが不可欠になるでしょう。
ターン2とターン7ではグレイニングが誘発される可能性があり、その一方で大きな横Gが発生するターン7から8にかけてはタイヤのコンストラクションと耐熱性能が試されることになります。
コースの性質上、マシンは1周の大部分をフルスロットルで走ることになるため、搭載するガソリンの量が非常に重要になります。
ワンストップ作戦では、ガソリン量によってマシン重量が増加してラップタイムに不利になり、またタイヤの摩耗も進むため、これまではツーストップ作戦が採用される傾向がありました。
またターン13のバンクと同様に、1周全体を通じて勾配の変化も見られます。
このサーキットで行われた過去3回のF1世界選手権のうち、ブリヂストン装着マシンが2勝を挙げています。
この中には、昨年のM.シューマッハ(フェラーリ)の現役最後の勝利となった通算91回目の優勝も含まれています。
㈱ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長 浜島裕英とのQ&A:
中国GPの課題は何ですか?
「上海インターナショナル・サーキットはタイヤにかかる負荷が大きいコースです。
そのため我々は硬いコンパウンドを2種類用意しています。
タイヤに作用する横からの力は大変大きく、特に大きく回り込んだターン2とバンクのあるターン13で左フロントタイヤにグレイニングが発生すると予想しています。
このコースではリアタイヤにもグレイニングが発生するかもしれません。
2つの長いストレートはあるものの、コースの大部分が曲がりくねっていてテクニカルなこのサーキットのレイアウトに合わせて、ミディアム・ダウンフォースの設定が採用されるでしょう。
チームとドライバーにとっては、タイヤを十分に活用できるよう適正なセットアップを見つけることが大きな課題になるでしょう」
中国GPの豆知識:
上海に送るタイヤ本数とスペック:2,200本(ウェットとエクストリームウェットタイヤ
及びハードとミディアムドライタイヤ)
2006年ポールタイム:1分44秒360(M.シューマッハ、フェラーリ)
2006年レース最速ラップタイム:1分37 秒586(F.アロンソ、ルノー)
2006年トップ3:M.シューマッハ、F.アロンソ、G.フィジケラ
提供:ブリヂストン・モータースポーツ
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